JPH079107A - ダイカスト用金型 - Google Patents
ダイカスト用金型Info
- Publication number
- JPH079107A JPH079107A JP5159296A JP15929693A JPH079107A JP H079107 A JPH079107 A JP H079107A JP 5159296 A JP5159296 A JP 5159296A JP 15929693 A JP15929693 A JP 15929693A JP H079107 A JPH079107 A JP H079107A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- die
- lock ring
- casting
- mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 鋳込時に半割りコアが開いてバリが吹出すの
を防止する。 【構成】 固定金型1,可動金型2および固定金型と可
動金型の一方の金型に分割した開閉可能なコア3を取付
けたダイカスト用金型において,一方の金型に対するコ
アのスライド面側に,当り面がテーパ状になっている円
形状のコアロックリング15を金型より出し入れ自在に
設けた。
を防止する。 【構成】 固定金型1,可動金型2および固定金型と可
動金型の一方の金型に分割した開閉可能なコア3を取付
けたダイカスト用金型において,一方の金型に対するコ
アのスライド面側に,当り面がテーパ状になっている円
形状のコアロックリング15を金型より出し入れ自在に
設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイカスト用金型の構造
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,例えば,自動車用のアルミホ
イール等をダイカストで成形する場合は,例えば,図3
に示すように,固定金型1と可動金型2,および,可動
金型2に分割して開閉自在に取付けたスライドコア3か
らなる金型4を用いていた。図3において,5は固定
盤,6は可動盤,7はコア3を開閉させるためのコアシ
リンダ,8はキャビティ,9は製品押出用のシリンダ,
10は押出ピンである。
イール等をダイカストで成形する場合は,例えば,図3
に示すように,固定金型1と可動金型2,および,可動
金型2に分割して開閉自在に取付けたスライドコア3か
らなる金型4を用いていた。図3において,5は固定
盤,6は可動盤,7はコア3を開閉させるためのコアシ
リンダ,8はキャビティ,9は製品押出用のシリンダ,
10は押出ピンである。
【0003】このような装置を用いて鋳造する場合,2
つ割りのコア3をコアシリンダ7によって閉じ,その
後,ダイカストマシンの型締を行い,可動金型2を固定
金型1に合わせる。その場合,コア3の先端外周部3a
はテーパ状になっており,固定金型1の相対する部分の
テーパ凹み1aに入り込むことにより,鋳込圧力によっ
て,コア3が開くことを防止する。しかし,製品の取
出,金型4のメンテナンス等を行うためには,このテー
パ部分3aは短い方が望ましい。
つ割りのコア3をコアシリンダ7によって閉じ,その
後,ダイカストマシンの型締を行い,可動金型2を固定
金型1に合わせる。その場合,コア3の先端外周部3a
はテーパ状になっており,固定金型1の相対する部分の
テーパ凹み1aに入り込むことにより,鋳込圧力によっ
て,コア3が開くことを防止する。しかし,製品の取
出,金型4のメンテナンス等を行うためには,このテー
パ部分3aは短い方が望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし,この部分3a
が短い場合,高圧力でキャビティ8内に溶湯を鋳込んだ
ときに,コアシリンダ7の力だけではコア3を強く閉じ
ておくのは不充分で,コア3の可動金型2スライド面が
開く可能性がある。例えば,図4に示すように,通常,
太い矢印で示したようにコア3に両側からコア閉じ力が
加わっている時,実線で示すようにきちんと合わさって
いたコア3は,高圧鋳造時には,コア3の内面に溶湯か
らの圧力が加わるので,2点鎖線で示したように変形
し,2つ割りのコア3の合わせ面は細い矢印で示したよ
うに開き,その合わせ面の間からバリが吹く可能性があ
る。なお,種々ストッパの配置も検討されているが,熱
変形もあって合わせ面が開かないようにするのは困難で
ある。
が短い場合,高圧力でキャビティ8内に溶湯を鋳込んだ
ときに,コアシリンダ7の力だけではコア3を強く閉じ
ておくのは不充分で,コア3の可動金型2スライド面が
開く可能性がある。例えば,図4に示すように,通常,
太い矢印で示したようにコア3に両側からコア閉じ力が
加わっている時,実線で示すようにきちんと合わさって
いたコア3は,高圧鋳造時には,コア3の内面に溶湯か
らの圧力が加わるので,2点鎖線で示したように変形
し,2つ割りのコア3の合わせ面は細い矢印で示したよ
うに開き,その合わせ面の間からバリが吹く可能性があ
る。なお,種々ストッパの配置も検討されているが,熱
変形もあって合わせ面が開かないようにするのは困難で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては,前記
課題を解決するために,一方の金型に対するコアのスラ
イド面側に,当り面がテーパ状になっている円形状のコ
アロックリングを金型より出し入れ自在に設けた。
課題を解決するために,一方の金型に対するコアのスラ
イド面側に,当り面がテーパ状になっている円形状のコ
アロックリングを金型より出し入れ自在に設けた。
【0006】
【作用】分割しているコアを閉じた金型を前進させて型
締した後,円形状のコアロックリングを金型より出し
て,コアロックリングの先端部のテーパ状の当り面をコ
アに設けている円形状のテーパ溝に挿入してコアが開く
のを防止する。鋳込時には,キャビティ内に溶湯が充満
し,コアの内面に圧力がかかり,コアが開こうとする
が,その時の荷重は,コアが開く方向でコアロックリン
グに伝えられ,コアロックリングはコアが開く方向に変
形膨張しようとし,一方,コアが開く方向と直角な方向
では幅が縮まる方向に変形する。そのために,開こうと
するコアの両端を抑える形となり,バリが吹こうとする
のを防止する。鋳造が終り,キャビティ内の溶湯が固化
し冷却したら,コアロックリングを引込め,型開きし,
コアを開いた後,製品を取出す。
締した後,円形状のコアロックリングを金型より出し
て,コアロックリングの先端部のテーパ状の当り面をコ
アに設けている円形状のテーパ溝に挿入してコアが開く
のを防止する。鋳込時には,キャビティ内に溶湯が充満
し,コアの内面に圧力がかかり,コアが開こうとする
が,その時の荷重は,コアが開く方向でコアロックリン
グに伝えられ,コアロックリングはコアが開く方向に変
形膨張しようとし,一方,コアが開く方向と直角な方向
では幅が縮まる方向に変形する。そのために,開こうと
するコアの両端を抑える形となり,バリが吹こうとする
のを防止する。鋳造が終り,キャビティ内の溶湯が固化
し冷却したら,コアロックリングを引込め,型開きし,
コアを開いた後,製品を取出す。
【0007】
【実施例】図1,図2は本発明を横型締竪鋳込型ダイカ
ストマシンに取付けた場合の1実施例を示すもので,図
3に示す従来装置と同じ部分は,図3と同じ符号で示す
だけで,その説明は省略する。なお,図1において,1
1はコア3の上下に水平に設けたガイド,12はコア3
の1部と固定金型1の分割面に設けた,例えば,特公昭
58−46387号や特公昭59−309号公報等に示
されているような金型用ガス抜き装置である。固定金型
1とコア3の合わせ面の下端部には,竪型鋳込装置の鋳
込スリーブ13とプランジャチップ14を上下動してド
ッキングさせたり,離したりし得るように設けた。
ストマシンに取付けた場合の1実施例を示すもので,図
3に示す従来装置と同じ部分は,図3と同じ符号で示す
だけで,その説明は省略する。なお,図1において,1
1はコア3の上下に水平に設けたガイド,12はコア3
の1部と固定金型1の分割面に設けた,例えば,特公昭
58−46387号や特公昭59−309号公報等に示
されているような金型用ガス抜き装置である。固定金型
1とコア3の合わせ面の下端部には,竪型鋳込装置の鋳
込スリーブ13とプランジャチップ14を上下動してド
ッキングさせたり,離したりし得るように設けた。
【0008】可動金型2のコア3側には,円形状のコア
ロックリング15を可動金型2から出し入れ自在に設
け,コアロックリング15の先端側の内周面には全周に
テーパ面15aを設けている。一方,半割りのコア3の
可動金型2に対するスライド面側には,テーパ面16a
を有するリング状の溝16を設け,コアロックリング1
5の先端部がこの溝16に入り,テーパ面15aがテー
パ面16aに当り,コア3の位置を規制するようにし
た。17は,円周方向に数個設けたコアロックリング1
5出し入れ用のシリンダである。図2に示す点線は,コ
アロックリング15が可動金型2の中に引込んだ状態を
示す。
ロックリング15を可動金型2から出し入れ自在に設
け,コアロックリング15の先端側の内周面には全周に
テーパ面15aを設けている。一方,半割りのコア3の
可動金型2に対するスライド面側には,テーパ面16a
を有するリング状の溝16を設け,コアロックリング1
5の先端部がこの溝16に入り,テーパ面15aがテー
パ面16aに当り,コア3の位置を規制するようにし
た。17は,円周方向に数個設けたコアロックリング1
5出し入れ用のシリンダである。図2に示す点線は,コ
アロックリング15が可動金型2の中に引込んだ状態を
示す。
【0009】本実施例において,型締時には,図1,図
2に示すように,円形状のコアロックリング15をコア
3に設けた溝16に挿入して,コア3が開くことを防止
する。すなわち,コア3の内面に溶湯が充満し,圧力が
かかり,コア3が開こうとすると,その荷重はコア3の
開き方向でコアロックリング15に伝えられ,コア3の
開き方向と直角な方向ではコア3が開く荷重が加わる。
コアロックリング15はその荷重でコア3の開き方向に
は変形膨張する。そのとき,コア3の開き方向と直角な
方向では幅が縮まる方向に変形する。そのために,開こ
うとするコア3の両端を抑える形となり,バリが吹くの
を防止する。また,コア3が全然動かないので,鋳込製
品の形状寸法が少しでもくるうようなこともない。
2に示すように,円形状のコアロックリング15をコア
3に設けた溝16に挿入して,コア3が開くことを防止
する。すなわち,コア3の内面に溶湯が充満し,圧力が
かかり,コア3が開こうとすると,その荷重はコア3の
開き方向でコアロックリング15に伝えられ,コア3の
開き方向と直角な方向ではコア3が開く荷重が加わる。
コアロックリング15はその荷重でコア3の開き方向に
は変形膨張する。そのとき,コア3の開き方向と直角な
方向では幅が縮まる方向に変形する。そのために,開こ
うとするコア3の両端を抑える形となり,バリが吹くの
を防止する。また,コア3が全然動かないので,鋳込製
品の形状寸法が少しでもくるうようなこともない。
【0010】鋳造終了後,型開を行って製品を取出す場
合は,コア3を左右に開く必要があるので,そのとき
は,コアロックリング15をシリンダ17の力により可
動金型2内に引込み,コア3が左右に動けるようにして
開き,製品押出用のシリンダ9と押出ピン10の作用で
製品を突出して取出を行う。次のサイクルで型締を行う
場合は,コアロックリング15を引込めた状態でコア3
を閉めてから型締・射出を行う。
合は,コア3を左右に開く必要があるので,そのとき
は,コアロックリング15をシリンダ17の力により可
動金型2内に引込み,コア3が左右に動けるようにして
開き,製品押出用のシリンダ9と押出ピン10の作用で
製品を突出して取出を行う。次のサイクルで型締を行う
場合は,コアロックリング15を引込めた状態でコア3
を閉めてから型締・射出を行う。
【0011】
【発明の効果】本発明においては,固定金型,可動金型
および固定金型と可動金型の一方の金型に分割した開閉
可能なコアを取付けたダイカスト用金型において,一方
の金型に対するコアのスライド面側に,当り面がテーパ
状になっている円形状のコアロックリングを金型より出
し入れ自在に設けたので,鋳込時にコアが開くことがな
く,コアの合わせ面からバリが吹出すこともなく,か
つ,鋳込製品の形状寸法がわづかでもくるうようなこと
もない。しかも,簡単な装置で確実容易に初期の目的を
達成させることができる。
および固定金型と可動金型の一方の金型に分割した開閉
可能なコアを取付けたダイカスト用金型において,一方
の金型に対するコアのスライド面側に,当り面がテーパ
状になっている円形状のコアロックリングを金型より出
し入れ自在に設けたので,鋳込時にコアが開くことがな
く,コアの合わせ面からバリが吹出すこともなく,か
つ,鋳込製品の形状寸法がわづかでもくるうようなこと
もない。しかも,簡単な装置で確実容易に初期の目的を
達成させることができる。
【図1】本発明の1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に類した従来の装置の1例を示す横断面
図である。
図である。
【図4】従来の装置におけるコアの変形状態を示す説明
図である。
図である。
1 固定金型 2 可動金型 3 コア 4 金型 7,9,17 シリンダ 8 キャビティ 10 押出ピン 13 鋳込スリーブ 14 プランジャチップ 15 コアロックリング 15a,16a テーパ面 16 溝
Claims (1)
- 【請求項1】 固定金型,可動金型および固定金型と可
動金型の一方の金型に分割した開閉可能なコアを取付け
たダイカスト用金型において,一方の金型に対するコア
のスライド面側に,当り面がテーパ状になっている円形
状のコアロックリングを金型より出し入れ自在に設けた
ダイカスト用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5159296A JPH079107A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ダイカスト用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5159296A JPH079107A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ダイカスト用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079107A true JPH079107A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15690700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5159296A Pending JPH079107A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ダイカスト用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079107A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030018904A (ko) * | 2001-08-31 | 2003-03-06 | 현대자동차주식회사 | 코어의 부상방지장치가 채용된 금형 |
JP2014521519A (ja) * | 2011-08-12 | 2014-08-28 | ゲー. バウムガートナー ハインリヒ | ダイカスト機及びダイカスト法 |
CN110508783A (zh) * | 2019-10-11 | 2019-11-29 | 三门前庭机械科技有限公司 | 一种压铸模具夹紧装置 |
CN110666133A (zh) * | 2019-09-26 | 2020-01-10 | 浙江华朔科技股份有限公司 | 一种降低模腔冲力的模仁结构 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP5159296A patent/JPH079107A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030018904A (ko) * | 2001-08-31 | 2003-03-06 | 현대자동차주식회사 | 코어의 부상방지장치가 채용된 금형 |
JP2014521519A (ja) * | 2011-08-12 | 2014-08-28 | ゲー. バウムガートナー ハインリヒ | ダイカスト機及びダイカスト法 |
CN110666133A (zh) * | 2019-09-26 | 2020-01-10 | 浙江华朔科技股份有限公司 | 一种降低模腔冲力的模仁结构 |
CN110666133B (zh) * | 2019-09-26 | 2021-06-11 | 浙江华朔科技股份有限公司 | 一种降低模腔冲力的模仁结构 |
CN110508783A (zh) * | 2019-10-11 | 2019-11-29 | 三门前庭机械科技有限公司 | 一种压铸模具夹紧装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050208 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20050413 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |