JPH0791078A - 架設用昇降式開閉屋根 - Google Patents

架設用昇降式開閉屋根

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JPH0791078A
JPH0791078A JP23519493A JP23519493A JPH0791078A JP H0791078 A JPH0791078 A JP H0791078A JP 23519493 A JP23519493 A JP 23519493A JP 23519493 A JP23519493 A JP 23519493A JP H0791078 A JPH0791078 A JP H0791078A
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JP
Japan
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roof
closing
opening
elevating
guide rail
Prior art date
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Pending
Application number
JP23519493A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Shiyoukawa
選男 庄川
Masaaki Nishigami
雅朗 西上
Tadaoki Miyao
忠興 宮尾
Saburo Koseki
三郎 小関
Yoji Moroi
陽児 諸井
Michio Hakiri
道雄 羽切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高さや大きさの異なる構造物に転用すること
ができる架設用昇降式開閉屋根を提供することを目的と
する。 【構成】 屋根を設置すべき敷地の両側に撤去可能に立
設された2本の昇降マスト20と、昇降マストのそれぞ
れに沿って昇降可能に設けられた昇降台21と、昇降台
に固定されることにより敷地の両側に沿って配置された
ガイドレール22と、各ガイドレールのそれそれに沿っ
て走行する開閉用トロリー23と、開閉用トロリー間に
設置された可撓性を有する開閉テント屋根24とを備え
た。ガイドレールが昇降台に吊材34により吊り下げら
れていること、ガイドレールに沿ってラック(70,7
1)が形成され、開閉用トロリーにはラックと噛み合う
ピニオンギヤー68が設けられていること、ガイドレー
ルがその下方の型組足場25の上部に連結されているこ
とが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工事現場の上方を開閉
自在に覆うための架設用昇降式開閉屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる従来の架設用開閉屋根としては、
図20に示すように、特定の工事現場の敷地の大きさや
構築される構造物2の高さに応じて特別に設計された柱
1を架設し、この柱1間に特別に設計された梁3を掛け
渡し、この梁3上に開閉式屋根4を設置したものがあ
る。この開閉式屋根4としては、図21及び22に示す
ように、可撓性を有するテント屋根5,6の一端に設け
られたビーム7,8にワイヤロープ9,10の一端を係
止するとともに、このワイヤロープ9,10をテント屋
根5,6の側方に沿って引き回し、ワイヤロープ9,1
0を電動ウインチ11,12により巻き取ることでテン
ト屋根5,6を水平方向に開閉するようにしたものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
架設用開閉屋根は、柱1や梁3は特定の構造物2に応じ
て設計された仕様であるので、高さや大きさの異なる他
の構造物を構築する際に転用することができず、柱1や
梁3等は使い捨てにされるのが一般的で無駄が多かっ
た。
【0004】また、柱1間に梁3を掛け渡すようにして
いるので、梁3に作用する曲げ応力が大きくなり、これ
に対応して設計すると梁3の断面形状が大きくなったり
柱1の本数が多くなる。したがって、梁3の断面形状が
大きくなると、梁下の有効クリアランスが小さくなり、
風圧を受ける面積が大きくなり、構造材の効率が低下す
るといった問題がある。また、柱1の本数が多くなる
と、当然構造部材の数が増え、上の階に盛替作業をする
際に構造部材の数が増えた分だけ作業の手間と盛替装置
が必要になるといった問題がある。
【0005】また、ワイヤロープ9,10をテント屋根
5,6の側方に沿って引き回し、ワイヤロープ9,10
を電動ウインチ11,12により巻き取るようにしてい
るので、ワイヤロープ9,10を設置する経路が屋根の
長辺方向の全スパンとなり、したがって、シーブの取り
付けやワイヤロープ9,10の設置に時間がかかるとい
った問題がある。特に、構造物2の構築が上の階になる
につれて、テント屋根5,6を順次上方に盛り替えるよ
うにした場合には、この盛替毎にワイヤロープ9,10
を設置し直さなければならず、莫大な工数が必要となり
非現実的である。さらに、ワイヤロープ9,10を設置
する経路が長くなるので、シーブの点検等のメンテナン
スに多大な時間がかかるといった問題もある。
【0006】また、テント屋根5,6の一端に設けられ
たビーム7,8をワイヤロープ9,10により引き込ん
でテント屋根5,6を閉めるようにしているので、ワイ
ヤロープ9,10の伸びの違いにより完全に閉まらなく
なることがある。
【0007】さらに、テント屋根5,6を開閉する際
に、電動ウインチ11,12により巻き取られるワイヤ
ロープ9,10やシーブから騒音が発生するといった問
題もある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、高さや大きさの異なる構造物に転用することがで
き、その設置作業を簡単なものとすることができる架設
用昇降式開閉屋根を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
架設用昇降式開閉屋根は、上方に屋根を設置すべき敷地
の両側に撤去可能に立設された少なくとも2本の昇降マ
ストと、これらの昇降マストのそれぞれに沿って昇降可
能に設けられた昇降台と、前記昇降台に固定されること
により前記敷地の両側に沿って配置された少なくとも2
本のガイドレールと、各ガイドレールのそれぞれに沿っ
て走行する開閉用トロリーと、これらの開閉用トロリー
間に設置された可撓性を有する開閉テント屋根とを備え
ている。
【0010】本発明の請求項2記載の架設用昇降式開閉
屋根は、請求項1記載の架設用昇降式開閉屋根におい
て、前記ガイドレールが前記昇降台に吊材により吊り下
げられていることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3記載の架設用昇降式開閉
屋根は、請求項1又は2記載の架設用昇降式開閉屋根に
おいて、前記ガイドレールに沿ってラックが形成され、
前記開閉用トロリーには前記ラックと噛み合い駆動手段
により回転駆動されるピニオンギヤーが設けられている
ことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項4記載の架設用昇降式開閉
屋根は、請求項1〜3のいずれかに記載の架設用昇降式
開閉屋根において、前記ガイドレールがその下方の前記
敷地内に架設された枠組足場の上部に連結されているこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載の架設用昇降式開閉屋根
によれば、上方に屋根を設置すべき敷地の両側に、少な
くとも2本の昇降マストを撤去可能に立設し、これらの
昇降マストのそれぞれに沿って昇降可能に昇降台を設置
し、前記昇降台に固定して前記敷地の両側に沿って少な
くとも2本のガイドレールを設置し、各ガイドレールの
それぞれに沿って走行する開閉用トロリーを設置し、こ
れらの開閉用トロリー間に可撓性を有する開閉テント屋
根を設置する。したがって、高さや大きさの異なる他の
構造物に対して架設用昇降式開閉屋根を設置する際に、
開閉テント屋根以外の昇降マスト、昇降台、ガイドレー
ル、開閉用トロリーを共用することができ、しかも、設
置作業を簡単なものとすることができる。
【0014】本発明の請求項2記載の架設用昇降式開閉
屋根によれば、前記ガイドレールが前記昇降台に吊材に
より吊り下げられているので、ガイドレールに作用する
曲げ荷重の一部を吊材により負担することができ、ガイ
ドレールに作用する曲げモーメントを小さくすることが
でき、ガイドレールの断面形状を小さくすることがで
き、構造材の効率を向上させることができ、さらに、ガ
イドレールを支持する昇降マストの本数を少なくするこ
とができ、昇降マストに設置される昇降台の台数を少な
くすることができ、製造コストを低減することができ
る。
【0015】本発明の請求項3記載の架設用昇降式開閉
屋根によれば、ガイドレールに沿ってラックが形成さ
れ、開閉用トロリーには前記ラックと噛み合い駆動手段
により回転駆動されるピニオンギヤーが設けられている
ので、前記ピニオンギヤーを回転駆動するとピニオンギ
ヤーが前記ラックに回転しながら噛み合い、この結果、
開閉トロリーがガイドレールに沿って移動し、これに伴
い、開閉トロリー間に設置された開閉テント屋根が開閉
される。したがって、開閉トロリーをガイドレールに設
置するといった簡単な作業を行えばよく、設置工数を極
めて少なくすることができ、しかも、メンテナンスも容
易に行うことができる。さらに、開閉テント屋根を完全
な閉状態とすることが可能となり、騒音の発生も少なく
することができる。
【0016】本発明の請求項4記載の架設用昇降式開閉
屋根によれば、ガイドレールがその下方の敷地内に架設
された枠組足場の上部に連結されているので、ガイドレ
ールが枠組足場により支持され、ガイドレールを支持す
るための専用支柱を設ける必要がなく、汎用性を高める
ことができるとともに、設置工数や製造コストを低減す
ることができる。
【0017】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
の架設用昇降式開閉屋根について説明する。
【0018】本実施例の架設用昇降式開閉屋根は、図1
〜図3に示すように、上方に屋根を設置すべき敷地の両
側に撤去可能に立設された複数本の昇降マスト20と、
これらの昇降マスト20のそれぞれに沿って昇降可能に
設けられた昇降台21と、前記昇降台21に固定される
ことにより前記敷地の両側に沿って配置されたガイドレ
ール22と、各ガイドレール22のそれぞれに沿って走
行する開閉用トロリー23と、これらの開閉用トロリー
23間に設置された可撓性を有する開閉テント屋根24
とを備える。図中の25は架設された枠組足場であり、
26は枠組足場25を前記昇降マスト20に連係する振
れ止めである。
【0019】前記昇降マスト20の外側には、前記昇降
台21を昇降マスト20の高さ方向に沿って案内するガ
イド部材(図示せず)が設けられ、さらに、昇降マスト
20の高さ方向に延びるラック28が設けられている。
【0020】前記昇降台21には、モータ27が固定さ
れ、このモータ27により回転駆動され前記ラック28
と噛み合うピニオンギヤー29が設けられている。この
ピニオンギヤー29を回転駆動することにより昇降台2
1が昇降マスト20に沿って上下動する。
【0021】前記昇降台21とガイドレール22との間
には、図4及び図6に示すように、略コ字状の支柱31
がその一辺を両者で挟むように固定されている。また、
ガイドレール22の昇降台21から所定距離離間した位
置には、同じく略コ字状の支柱32がその一辺の内側に
ガイドレール22が接する状態で固定されている。そし
て、これらの支柱31,32の下方に位置する一辺は前
記枠組足場25の上端に連結されている。なお、枠組足
場25の上端間には、図2に示すように、水平ブレース
36が掛け渡されている。
【0022】前記昇降台21の上面には、略コ字状の支
柱33がその一辺の外側に昇降台21が接する状態で固
定されている。支柱33の上方に位置する一辺には、吊
材(例えば、ワイヤロープ)34の中間部が連係されて
おり、この吊材34は斜めに配置され、各端部が前記ガ
イドレール22に連係されている。これにより、ガイド
レール22が吊材34及び支柱33を介して前記昇降台
21に吊り下げられた状態となっている。
【0023】次に、前記開閉用トロリー23の詳細につ
いて、図7〜図13を参照して説明する。
【0024】前記開閉用トロリー23は、図7に示すよ
うに、開閉テント屋根24の中間部が連係されるトロリ
ー部38と、開閉テント屋根24の端部が連係されるト
ロリー部39と、これらのトロリー部38,39をガイ
ドレール22に沿って走行させる駆動トロリー部40と
から構成される。
【0025】前記トロリー部38は、図12に示すよう
に、ガイドレール22の側面に配置される一対のフレー
ム板41をその下端部で断面コ字状の連結部材42によ
り連結し、フレーム板41の上部にガイドレール22の
内面に回転しながら接触するローラ43を回転自在に取
り付け、さらに、このローラ43の下方のフレーム板4
1にガイドレール22の外面に回転しながら接触すると
ともに前記ローラ43との間でガイドレール22を挟み
込むローラフォロア44を回転自在に取り付けて構成さ
れる。さらに、前記連結部材42の下面には、互いに対
向して一対のつなぎプレート45が固定されている。こ
のつなぎプレート45には、補強フレーム30の上面に
固定された連結プレート46が挟持した状態で取り付け
られる。なお、補強フレーム30は、図1に示すよう
に、開閉テント屋根24を補強するために設けられるも
ので、開閉テント屋根24が上面に取り付けられるとと
もに開閉テント屋根24の長さ方向と交差する方向に配
置されるものである。
【0026】前記トロリー部39は、図13に示すよう
に、ガイドレール22の側面に配置される一対のフレー
ム板51をその下端部で断面コ字状の連結部材52によ
り連結し、フレーム板51の上部に、ガイドレール22
の長さ方向に所定距離離間して配置され、かつ、ガイド
レール22の内面に回転しながら接触する2個のローラ
53を回転自在に取り付け、さらに、このローラ53の
下方のフレーム板41にガイドレール22の外面に回転
しながら接触するとともに前記ローラ53との間でガイ
ドレール22を挟み込むローラフォロア54を回転自在
に取り付けて構成される。さらに、前記連結部材52の
下面には、互いに対向して一対のつなぎプレート55が
固定されている。このつなぎプレート55には、前記補
強フレーム30の上面に固定された連結プレート56が
挟持した状態で取り付けられる。
【0027】前記駆動トロリー部40は、図8及び図9
に示すように、ガイドレール22の側面に配置される一
対のフレーム板61をその下端部で連結部材62により
連結し、フレーム板61の上部にガイドレール22の内
面に回転しながら接触するローラ63を回転自在に取り
付け、さらに、このローラ63の下方のフレーム板61
にガイドレール22の外面に回転しながら接触するとと
もに前記ローラ63との間でガイドレール22を挟み込
むローラフォロア64を回転自在に取り付けて構成され
る。前記フレーム板61の一方には、モータ65が固定
されており、このモータ65の回転軸は、ギヤーボック
ス66を介して、前記フレーム板61間に回転自在に支
持されたシャフト67に連結されている。ここで、モー
タ65、ギヤーボックス66及びシャフト67は、本発
明の駆動手段を構成する。また、図10に示すように、
このシャフト67の中間部には、ピニオンギヤー68が
取り付けられている。一方、ガイドレール22の下面に
は、図11に示すように、ガイドレール22の長さ方向
に互いに平行に2枚のラック板70が固定されており、
これらのラック板70間には、円柱状の複数のピン71
が隣接するピン71同士の間に所定距離(ピニオンギヤ
ー68の歯のピッチに等しい所定距離)離間した状態で
固定され、いわゆるラックが形成されている。そして、
このピン71にピニオンギヤー68が常時噛み合う状態
で配置する。なお、図9中の72は、駆動トロリー部4
0とトロリー部39とを連結するための連結部である。
【0028】図1に示すように、前記モータ27及びモ
ータ65は、地上又は建築される構造物の中層に設置さ
れた操作盤75と電気的に接続されており、この操作盤
75から作業者が適宜の操作指示を与えることにより半
自動的にモータ34又はモータ65が駆動されるように
なっている。
【0029】次に、前記実施例の架設用昇降式開閉屋根
の作用について説明する。
【0030】まず、本実施例の架設用昇降式開閉屋根の
設置手順について説明する。上方に屋根を設置すべき敷
地の両側に、昇降マスト20を撤去可能に立設し、これ
らの昇降マスト20のそれぞれに沿って昇降可能に昇降
台21を設置し、次いで、前記昇降台21に固定して前
記敷地の両側に沿って2本のガイドレール22を設置
し、各ガイドレール22のそれぞれに沿って走行する開
閉用トロリー23を設置し、これらの開閉用トロリー2
3間に補強フレーム30を介して可撓性を有する開閉テ
ント屋根24を設置する。
【0031】次に、開閉テント屋根24を開閉させる動
作について説明する。モータ65を駆動することにより
その回転力をシャフト67に伝達させ、ピニオンギヤー
68を回転駆動する。ここで、このピニオンギヤー68
は、ガイドレール22の長さ方向に固定されたラック板
70にピニオンギヤー68の歯のピッチに相当する間隔
をおいて固定されたピン71と噛み合う。この結果、シ
ャフト67が固定されたフレーム板61に推力が付与さ
れて、駆動トロリー部40がガイドレール22の長さ方
向に沿って走行する。駆動トロリー部40には、トロリ
ー部39が連結部72を介して連結され、さらに、トロ
リー部39には開閉テント屋根24を介して複数のトロ
リー部38が連結されているので、駆動トロリー部40
の走行に伴って開閉テント屋根24が開いたり閉じたり
する。なお、完全に開いた状態では開閉テント屋根24
が補強フレーム30上に平面状に配置された状態とな
り、閉じた状態では、補強フレーム30間に開閉テント
屋根24が垂れ下がった状態でいわゆるアコーデオン状
態となっている。
【0032】次に、建築している構築物が開閉テント屋
根24の付近に達したら、前記モータ27を駆動してピ
ニオンギヤー29を回転させて、昇降台21を昇降マス
ト20の高さ方向に沿って上昇させて所定の高さでモー
タ27を停止させて、開閉テント屋根24を所定の高さ
で停止させる。そして、必要に応じて前記したように開
閉テント屋根24を開閉してその下で全天候的に作業を
行う。
【0033】本実施例の架設用昇降式開閉屋根によれ
ば、高さや大きさの異なる他の構造物に対して架設用昇
降式開閉屋根を設置する際に、開閉テント屋根24以外
の昇降マスト20、昇降台21、ガイドレール22、開
閉用トロリー23を共用することができ、しかも、従来
のようにワイヤロープの配設等も必要ないので、設置作
業を簡単なものとすることができる。なお、転用先の敷
地の広さ等によっては開閉テント屋根24も共用するこ
とができる。
【0034】また、ガイドレール22が昇降台21に吊
材34により吊り下げられているので、ガイドレール2
2に作用する曲げ荷重の一部を吊材34により負担する
ことができ、ガイドレール22に作用する曲げモーメン
トを小さくすることができ、ガイドレール22の断面形
状を小さくすることができ、構造材の効率を向上させる
ことができる。さらに、ガイドレール22を支持する昇
降マスト20の本数を少なくすることができ、昇降マス
ト20に設置される昇降台21の台数を少なくすること
ができ、余分な昇降台21を必要としないので、製造コ
ストを低減することができる。さらに、昇降マスト20
等の支柱の数が減らせるので、構造物に支柱等を通すた
めに設ける開口部(いわゆるダメ穴口)を少なくするこ
とができ、構造物の外部仕上げ作業がしやすくなるとい
った利点もある。
【0035】また、前述したように、ガイドレール22
に沿ってピン71によるラックが形成され、開閉用トロ
リーの駆動トロリー部40には前記ピン71と噛み合
い、回転駆動されるピニオンギヤー68が設けられてい
るので、前記ピニオンギヤー68を回転駆動するとピニ
オンギヤー68が前記ラックのピン71に回転しながら
噛み合い、この結果、駆動トロリー部40がガイドレー
ル22に沿って移動し、これに伴い、駆動トロリー部4
0にトロリー部38,39を介して連結された開閉テン
ト屋根24が開閉される。したがって、架設用昇降式開
閉屋根を設置する際に、従来のワイヤロープの引き回し
等の複雑な作業の代わりに、開閉トロリー(駆動トロリ
ー部40、トロリー部38,39)をガイドレール22
に設置するといった簡単な作業を行えばよく、設置工数
を極めて少なくすることができ、しかも、メンテナンス
も容易に行うことができる。さらに、従来のように屋根
の開閉にワイヤロープを使用していないので、開閉テン
ト屋根24を完全に締め切ることができ、しかも騒音の
発生も少なくすることができる。
【0036】また、ガイドレール22がその下方の敷地
内に架設された枠組足場25の上部に支柱31,32を
介して連結されているので、ガイドレール22が枠組足
場25により支持され、ガイドレール22を支持するた
めの専用支柱を設ける必要がなく、汎用性を高めること
ができるとともに、設置を簡単に行うことができ、しか
も、余分な専用支柱を使わないので製造コストを大幅に
低減することができる。
【0037】また、上方への開閉テント屋根24の盛り
替えも、昇降台21を昇降マスト20の高さ方向に沿っ
て上昇させるだけでよいので、盛替作業を簡単に行うこ
とができる。
【0038】また、ガイドレール22を吊材34により
吊り下げるようにしたので、ガイドレール22の取付上
の妨げとなる部材がなくなり、開閉テント屋根24の可
動範囲を大きく採ることができる。さらに、開閉テント
屋根24を含む屋根部分の荷重が吊材34を介して昇降
台21に伝達されるので、昇降台21の昇降により屋根
部分の盛り替えを円滑に行うことができる。
【0039】次に、図14〜図16に基づいて、本発明
の他の実施例の架設用昇降式開閉屋根について説明す
る。なお、前記実施例と同様な構成要素には同一符号を
付して説明する。
【0040】このものは、前記実施例における昇降台2
1の上部に取り付けた略コ字状の支柱33の上方に位置
する一辺の内面に、前記実施例と同様な構成のガイドレ
ール22を取り付け、このガイドレール22に開閉トロ
リー23を取り付け、各開閉トロリー23間に開閉テン
ト屋根24を掛け渡したものである。このものにおいて
は、前記実施例の架設用昇降式開閉屋根と同様な作用効
果を奏する一方、昇降マスト20の高さを前記実施例よ
りも小さくすることができるといった特有の効果を奏す
る。
【0041】次に、図17に基づいて、本発明の更に他
の実施例の架設用昇降式開閉屋根を説明する。なお、前
記実施例と同様な構成要素には同一符号を付して説明す
る。このものは、昇降マスト20に昇降台21を昇降自
在に取り付け、吊材34の一端を昇降台21の上部に連
係するとともに、吊材34の他端を梁材80に連係し、
これにより梁材80を昇降台21に吊り下げ、梁材80
に前記実施例と同様なガイドレール22を取り付け、こ
のガイドレール22に開閉トロリー23を介して開閉テ
ント屋根24を吊り下げたものである。このものによれ
ば、前記実施例と同様な作用効果を奏するとともに、昇
降台21の上部に支柱が取り付けられないので、高さを
低く抑えることができるといった特有の効果を奏する。
【0042】次に、図18及び図19に基づいて更に他
の実施例の架設用昇降式開閉屋根を説明する。なお、図
17に示した構成要素と同様な構成要素に同一符号を付
して説明する。このものは、構造物を建築する敷地の両
側に各々1本ずつ計2本の昇降マスト20を立設し、各
昇降マスト20に昇降台21を昇降自在に取り付け、梁
材80を吊材34を介して昇降台20に吊り下げ、梁材
80に取り付けたガイドレール22に開閉トロリー23
を介して開閉テント屋根24を吊り下げたものである。
このものによれば、前記各実施例と同様な作用効果を奏
するとともに、昇降マスト20の両側に開閉テント屋根
24を配置することができるので、少ない昇降マスト2
0を設ければよく、設置工数を大幅に減少させることが
できるとともに、製造コストを大幅に低減することがで
きるといった効果を奏する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の架設用昇降式開閉屋根によれば、上方に屋根を設
置すべき敷地の両側に撤去可能に立設された少なくとも
2本の昇降マストと、これらの昇降マストのそれぞれに
沿って昇降可能に設けられた昇降台と、前記昇降台に固
定されることにより前記敷地の両側に沿って配置された
少なくとも2本のガイドレールと、各ガイドレールのそ
れぞれに沿って走行する開閉用トロリーと、これらの開
閉用トロリー間に設置された可撓性を有する開閉テント
屋根とを備えているので、高さや大きさの異なる他の構
造物に対して架設用昇降式開閉屋根を設置する際に、開
閉テント屋根以外の昇降マスト、昇降台、ガイドレー
ル、開閉用トロリーを共用することができ、しかも、設
置作業を簡単なものとすることができる。
【0044】本発明の請求項2記載の架設用昇降式開閉
屋根によれば、請求項1記載の架設用昇降式開閉におい
て、前記ガイドレールが前記昇降台に吊材により吊り下
げられているので、ガイドレールに作用する曲げ荷重の
一部を吊材により負担することができ、ガイドレールに
作用する曲げモーメントを小さくすることができ、ガイ
ドレールの断面形状を小さくすることができ、構造材の
効率を向上させることができ、さらに、ガイドレールを
支持する昇降マストの本数を少なくすることができ、昇
降マストに設置される昇降台の台数を少なくすることが
でき、製造コストを低減することができる。
【0045】本発明の請求項3記載の架設用昇降式開閉
屋根によれば、請求項1又は2記載の架設用昇降式開閉
屋根において、前記ガイドレールに沿ってラックが形成
され、前記開閉用トロリーには前記ラックと噛み合い駆
動手段により回転駆動されるピニオンギヤーが設けられ
ているので、ピニオンギヤーを回転駆動するとピニオン
ギヤーが前記ラックに回転しながら噛み合い、この結
果、開閉トロリーがガイドレールに沿って移動し、これ
に伴い、開閉トロリー間に設置された開閉テント屋根が
開閉され、したがって、開閉トロリーをガイドレールに
設置するといった簡単な作業を行えばよく、設置工数を
極めて少なくすることができ、しかも、メンテナンスも
容易に行うことができ、さらに、開閉テント屋根を完全
な閉状態とすることが可能となり、騒音の発生も少なく
することができる。
【0046】本発明の請求項4記載の架設用昇降式開閉
屋根によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の架設用
昇降式開閉屋根において、前記ガイドレールがその下方
の前記敷地内に架設された枠組足場の上部に連結されて
いるので、ガイドレールが枠組足場により支持され、ガ
イドレールを支持するための専用支柱を設ける必要がな
く、汎用性を高めることができるとともに、設置工数や
製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の架設用昇降式開閉屋根を示
す正面図である。
【図2】図1の架設用昇降式開閉屋根の側面図である。
【図3】図1の架設用昇降式開閉屋根の平面図である。
【図4】図1の架設用昇降式開閉屋根の一部を示す側面
図である。
【図5】図1の架設用昇降式開閉屋根の一部を示す平面
図である。
【図6】図1の架設用昇降式開閉屋根の一部を示す正面
図である。
【図7】図1の架設用昇降式開閉屋根の一部を示す側面
図である。
【図8】図1の架設用昇降式開閉屋根に使用される開閉
トロリーを示す部分断面正面図である。
【図9】図8の開閉トロリーの側面図である。
【図10】図8の開閉トロリーの一部を示す図である。
【図11】図8の開閉トロリーの一部を示す側面図であ
る。
【図12】図1の架設用昇降式開閉屋根に使用される開
閉トロリーを示す図である。
【図13】図1の架設用昇降式開閉屋根に使用される開
閉トロリーを示す図である。
【図14】本発明の他の実施例の架設用昇降式開閉屋根
を示す正面図である。
【図15】図14の架設用昇降式開閉屋根の側面図であ
る。
【図16】図14の架設用昇降式開閉屋根の平面図であ
る。
【図17】本発明の更に他の実施例の架設用昇降式開閉
屋根を示す側面図である。
【図18】本発明の更に他の実施例の架設用昇降式開閉
屋根を示す側面図である。
【図19】図18の架設用昇降式開閉屋根の平面図であ
る。
【図20】従来の架設用開閉屋根を示す側面図である。
【図21】図20の架設用昇降式開閉屋根の平面図であ
る。
【図22】図20の架設用昇降式開閉屋根の側面図であ
る。
【符号の説明】
20 昇降マスト 21 昇降台 22 ガイドレール 23 開閉トロリー 24 開閉テント屋根 25 枠組足場 30 補強フレーム 31,32 支柱 33 支柱 34 吊材 38,39 トロリー部(開閉トロリー) 40 駆動トロリー部(開閉トロリー) 43,53,63 ローラ 44,54,64 ローラフォロア 65 モータ(駆動手段) 67 シャフト(駆動手段) 68 ピニオンギヤー 70 ラック板 71 ピン 80 梁材
フロントページの続き (72)発明者 小関 三郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 諸井 陽児 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 羽切 道雄 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に屋根を設置すべき敷地の両側に撤
    去可能に立設された少なくとも2本の昇降マストと、こ
    れらの昇降マストのそれぞれに沿って昇降可能に設けら
    れた昇降台と、前記昇降台に固定されることにより前記
    敷地の両側に沿って配置された少なくとも2本のガイド
    レールと、各ガイドレールのそれぞれに沿って走行する
    開閉用トロリーと、これらの開閉用トロリー間に設置さ
    れた可撓性を有する開閉テント屋根とを備えた架設用昇
    降式開閉屋根。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールが前記昇降台に吊材に
    より吊り下げられていることを特徴とする請求項1記載
    の架設用昇降式開閉屋根。
  3. 【請求項3】 前記ガイドレールに沿ってラックが形成
    され、前記開閉用トロリーには前記ラックと噛み合い駆
    動手段により回転駆動されるピニオンギヤーが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の架設用昇
    降式開閉屋根。
  4. 【請求項4】 前記ガイドレールがその下方の前記敷地
    内に架設された枠組足場の上部に連結されていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の架設用昇降
    式開閉屋根。
JP23519493A 1993-09-21 1993-09-21 架設用昇降式開閉屋根 Pending JPH0791078A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1522766A3 (de) * 2003-10-09 2006-08-30 Franz Berendes Triebstockanordnung
KR20170004063A (ko) * 2015-07-01 2017-01-11 정길 갱 폼 일체형 커버링 장치
DE102021115715A1 (de) 2021-06-17 2022-12-22 Peri Se Vorrichtung und Verfahren zur additiven Fertigung eines Bauteils und Verfahren zur Bereitstellung einer Vorrichtung zur additiven Fertigung

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