JPH0790457B2 - 磁気ヘッドラッピング装置 - Google Patents

磁気ヘッドラッピング装置

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JPH0790457B2
JPH0790457B2 JP63280105A JP28010588A JPH0790457B2 JP H0790457 B2 JPH0790457 B2 JP H0790457B2 JP 63280105 A JP63280105 A JP 63280105A JP 28010588 A JP28010588 A JP 28010588A JP H0790457 B2 JPH0790457 B2 JP H0790457B2
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magnetic head
polishing
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tape guide
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気ヘッドラッピング装置に係り、特に、磁気
ヘッドのテープ摺動面の形状を高精度に研磨することが
できる磁気ヘッドラッピング装置に関するものである。
[従来の技術] 従来の磁気ヘッドラッピング装置は、回転体であるテー
プ案内筒に磁気ヘッド(被加工物)を取付け、これを所
定速度で回転させるとともに、研磨テープを、前記案内
筒の外周面に沿って螺旋状に巻回し、これを一方向へ巻
取る。そして、前記磁気ヘッドを案内筒よりも若干突出
するように取付け、研磨テープとの当接面を研磨するよ
うになっていた。このようにすることにより、前記当接
面を実際のVTRに取り付けられたと同等のテープ当りを
有するテープ摺動面の形状に研磨するものであった。
なお、この種の装置として関連するものには、たとえば
特開昭55-101130号公報がある。
[発明が解決しようとする課題] 上記した、従来の磁気ヘッドラッピング装置による、磁
気ヘッドの研磨上の問題点を、図面を用いて説明する。
第8図は、従来の磁気ヘッドラッピング装置による、磁
気ヘッドの研磨状態の一例を示す要部断面図、第9図
は、これによって研磨された磁気ヘッドの例を示す略示
図である。
第8図において、41は案内筒であって、これに、ヘッド
ベース40bにヘッドチップ40aを固定してなる磁気ヘッド
40が、その外周から若干量だけ突出して取付けられてい
る。そして、研磨テープ1によって、磁気ヘッド40のテ
ープ摺動面sを研磨するようになっている。
しかし、この研磨中、研磨テープ1と案内筒41との接触
抵抗の変動,テープ張力変動,ヘッドチップ40aと研磨
テープ1との接触抵抗変動等により、研磨テープ1が上
下方向へ移動するため、研磨テープ1の幅Wの中心に対
するヘッドチップ40aの位置誤差が生じる。
このことにより、研磨テープ1の中心に対してヘッドチ
ップ40aが上にある場合には、第9図(b)に示すよう
に、ヘッドチップ40aの幅方向の上方が凸になって、幅
方向に傾斜が生じた。これとは反対に、ヘッドチップ40
aが下にある場合は、第9図(c)に示すように、ヘッ
ドチップ40aの幅方向の下方が凸になって、これも幅方
向に傾斜が生じるものであった。
したがって、第9図(a)に示すような、テープ摺動面
sの所望形状、すなわち、テープ走行方向と直交方向
(ヘッドチップ厚みh方向)の曲率半径Ryが所定値であ
り、且つその曲率中心が厚み中心(h/2)に位置するよ
うな形状を得ることが困難であり、また被加工物間の形
状寸法のバラツキも大きいものであった。
このように、上記従来技術は、研磨テープの位置変動に
ついて配慮がされておらず、磁気ヘッドのテープ摺動面
を所望形状に、しかも被加工物間のバラツキを小さく、
研磨することができなかった。このため、磁気ヘッドの
接触不良などを発生し、再研磨を余儀なくされ、生産性
を著しく損うものであった。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決して、磁気
ヘッドのテープ摺動面を所望形状に研磨することがで
き、且つ被加工物間の形状のバラツキも小さくすること
ができる磁気ヘッドラッピング装置の提供を、その目的
とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記問題点を解決するための、本発明に係る磁気ヘッド
ラッピング装置の構成は、同一外径を有する2個1組の
テープガイドシリンダを同軸に回転自在に支持し、前記
両テープガイドシリンダ間の間隙を所定値に設定するこ
とができるようにしたテープガイドシリンダ部と、該テ
ープガイドシリンダ部の一方の前記テープガイドシリン
ダ内の同軸上に、前記テープガイドシリンダと相対回転
可能に支持したヘッドホルダシリンダと、該ヘッドホル
ダシリンダを、所定の時間間隔で正転,逆転方向へ交互
に回転駆動することができるシリンダ駆動部と、前記テ
ープガイドシリンダ部の前記両テープガイドシリンダの
外周面に沿って研磨テープを走行させることができるテ
ープ走行系とを有するものであって、前記ヘッドホルダ
シリンダは、被加工磁気ヘッドを、前記間隙内にあって
その先端を前記両テープガイドシリンダの外周面から所
定量だけ突出させた位置で、着脱可能に保持することが
できるようにしたものである磁気ヘッドラッピング装置
において、 前記両テープガイドシリンダのそれぞれの外周面へ所定
角度範囲で沿うように形成した研磨テープ押圧面を有
し、前記ヘッドホルダシリンダに保持した前記被加工磁
気ヘッドとの位置および間隔を調整できる2個1組のテ
ープフォミングガイドを具備し、該2個1組のテープフ
ォミングガイドを前記両テープガイドシリンダのそれぞ
れの外周面と対向させて、前記研磨テープの幅方向両端
側を前記両テープガイドシリンダ軸心方向へ押圧するこ
とができるテープフォミングガイド部を設けるととも
に、前記テープガイドシリンダ部の前記両テープガイド
シリンダのそれぞれの外周面と接触し、前記両テープガ
イドシリンダを前記研磨テープの走行と同期して回転さ
せる2個1組のブレーキローラを設けたものである。
さらに詳しくは、次のとおりである。
上記目的を達成するために、テープフォミングガイド部
を設け、その2個1組のテープフォミングガイドのそれ
ぞれの研磨テープ押圧面に、気体を噴出させることがで
きるスリットを穿設し、テープフォミングガイドの先端
から例えば空気を噴出させて、空気圧によって、研磨テ
ープをテープガイドシリンダの外周面へ押し当てること
ができるようにしたものである。
また、テープガイドシリンダの外周面を走行させる研磨
テープを、その走行方向と直交する方向へ所定距離だけ
ステップ送りすることができるテープ走行系支持台を設
けたもの、また、テープ走行系支持台は、研磨テープの
走行方向をテープガイドシリンダの軸直角方向に対して
傾斜させることができるものである。
〔作用〕
テープフォミングガイド部を設けたので、研磨テープ
の、被加工磁気ヘッドのテープ摺動面に対する位置変動
が無く、これにより磁気ヘッド厚み中心に曲率中心があ
って(すなわち、偏心量=0)、所望の曲率半径を有す
るテープ摺動面を得ることができる。
また、研磨テープの見掛け上の剛性が向上するので、研
磨テープの押圧力、テープフォミングガイド間隔を調整
すれば、前記曲率半径の大きさを容易に制御することが
できる。
テープガイドシリンダを磁気テープと同期して回転させ
るブレーキローラを設けたので、研磨テープがテープガ
イドシリンダ外周面を研磨することが無く、磁気ヘッド
ラッピング装置を長時間使用しても、テープガイドシリ
ンダからの磁気ヘッドの突出し量が変化することが無
く、磁気ヘッドラッピング装置が長寿命化する。
テープフオミングガイドと研磨テープとの間の摩擦力を
無くし、安定した研磨作業を行なうには、テープフォミ
ングガイドの先端から、研磨テープへ向けて気体例えば
空気を噴出させるようにしたものが、最も望ましいもの
である。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって、図面を用いて説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例に係る磁気ヘッドラッピン
グ装置の主要構成(テープガイドシリンダ部,ヘッドホ
ルダシリンダ,シリンダ駆動部,テープフオミングガイ
ド部の近傍)を示す断面図、第2図は、第1図に係る主
要構成の斜視図、第3図は、その平面図(ただし研磨中
の状態)、第4図は、同じく平面図(ただし、研磨前,
研磨後の状態)、第5図は、第1図における研磨テープ
近傍の詳細を示す拡大断面図、第6図は、第1図に係る
磁気ヘッドラッピング装置のテープ走行系を示す斜視図
である。
この磁気ヘッドラッピング装置の概要を、図面を用いて
説明すると、これは、同一外径を有する2個1組のテー
プガイドシリンダ11a,11bを同軸に回転自在に支持し、
これに両テープガイドシリンダ11a,11b間の間隙δを所
定値に設定することができるようにしたテープガイドシ
リンダ部Cと、このテープガイドシリンダ部Cの一方の
テープガイドシリンダ11b内の同軸上に、該テープガイ
ドシリンダ11bと相対回転可能に支持したヘッドホルダ
シリンダ30と、このヘッドホルダシリンダ30を、所定の
時間間隔で正転,逆転方向へ交互に回転駆動することが
できるシリンダ駆動部に係るヘッドホルダシリンダ駆動
用モータ31と、前記テープガイドシリンダ部Cの両テー
プガイドシリンダ11a,11bの外周面に沿って研磨テープ
1を走行させることができるテープ走行系Tとを有する
ものであり、前記ヘッドホルダシリンダ30は、被加工物
に係る磁気ヘッド40を、前記間隔δ内にあってその先端
を前記テープガイドシリンダ11a,11bの外周面から所定
量Δtだけ突出させた位置で、着脱可能に保持すること
ができるようにしたものであって、前記テープガイドシ
リンダ11a,11bの外周面へ所定角度範囲で沿うように形
成した研磨テープ押圧面pを有する2個1組のテープフ
オミングガイド20a,20bを具備し、これらを両テープガ
イドシリンダ11a,11bのそれぞれの外周面と対向させ
て、研磨テープ1の幅方向両端側をテープガイドシリン
ダ軸心方向へ押圧することができるテープフオミングガ
イド部Fを設けるとともに、さらに、前記両テープガイ
ドシリンダ11a,11bの外周面(反テープフオミングガイ
ド側)と当接して、これらを研磨テープ1と同期して回
転させることができる2個1組のブレーキローラ9a,9b
を設けてなる磁気ヘッドラッピング装置である。
以下、詳細に説明する。
まず、テープ走行系Tを説明する。第6図において、テ
ープ走行系支持台15上に、研磨テープ供給リール2およ
び研磨テープ巻取りリール10が配置させている。この両
リール間には、研磨テープ1が装架されており、この研
磨テープ1は、研磨テープ供給リール2から繰出され
て、ピンチローラ3aとキャプスタンローラ4aとの間を通
り、インピーダンスローラ7aを通り、ガイドローラ8a、
テープガイドシリンダ11a,11b,ガイドローラ8b,インピ
ーダンスローラ7b,ピンチローラ3b,キャプスタンローラ
4bの順序で走行し、研磨テープ巻取りリール10へ巻き取
られる。
前記ガイドローラ8a,8bは、研磨中には、研磨テープ1
のガイドシリンダ11a,11b外周面への巻付け角が所定角
度になるように、第3図で示す位置へ移動し、研磨準備
段階および研磨終了時点では、第4図に示す位置へ戻る
ようになっている(駆動手段は図示せず)。
前記テープガイドシリンダ11a,11bの外周面と接するよ
うにブレーキローラ9a,9bが装着されている。研磨テー
プ巻き取り側のピンチローラ3bには、ピンチローラ駆動
モータ5が結合されており、このピンチローラ3bの回転
に同期して、研磨テープ供給側のピンチローラ3a,研磨
テープ巻取りリール10が回転し、研磨テープ1を送り、
また、ブレーキローラ9a,9bは、プリー12,13,16,タイミ
ングベルト6a,6b,6cを介して駆動され、テープガイドシ
リンダ11a,11bを研磨テープ1と同期して回転させるこ
とができるようになっている。
前記テープ走行系支持台15は、ステップモータ(図示せ
ず)により、研磨テープ1を、上下方向へステップ送り
をすることができるようになっている。
つぎに、本装置の主要構成を説明する。第1〜5図を参
照して、テープガイドシリンダ11bの中に、ベアリング3
4bにより保持されたヘッドホルダシリンダ30が装着され
ている。このヘッドホルダシリンダ30の上面には、被加
工物である磁気ヘッド40(1個もしくは複数個)を、テ
ープガイドシリンダ11bの外周から所定量Δtだけ突き
出させて、装着自在に保持することができるようになっ
ている(保持方法は、図示せず)。また、ヘッドホルダ
シリンダ30の下部へは、先端が円錐形をしたヘッドホル
ダシリンダ回転用シャフト32が嵌入され、これがヘッド
ホルダシリンダ駆動用モータ31へ結合されている。
ヘッドホルダシリンダ30と同心に、ヘッドホルダシリン
ダ保持用シャフト33にベアリング34aを介して保持され
た、テープガイドシリンダ11bと同一外径のテープガイ
ドシリンダ11aが上方から下降し、所定の間隔δをもっ
てテープガイドシリンダ11bと組合わせることができる
ようになっている。テープガイドシリンダ11aおよびヘ
ッドホルダシリンダ保持用シャフト33は、テープガイド
シリンダ上下送りヘッド35およびテープガイドシリンダ
上下送りヘッドベース36により保持されている(駆動機
構は図示せず)。
テープガイドシリンダ11a,11bの外周部分には、研磨テ
ープ1と同期してテープガイドシリンダ11a,11bを回転
させることができるブレーキローラ9a,9bが接触してい
る。
研磨テープ1の外周部分へは、テープフオミングガイド
20a,20bを所定の押圧力をもって接触させることができ
るようになっている。これらテープフオミングガイド20
a,20bの押圧面は、低摩擦係数の樹脂(フッ素樹脂、ナ
イロンなど)によって形成されている。そして、テープ
フオミングガイド部Fは、これらテープフオミングガイ
ド20a,20bと、テープフオミングガイド間隔Wa,Wbを調整
することができるテープフオミングガイド間隔微調ステ
ージ21,21と、テープフオミングガイド間隔微調つまみ2
1a,21bと、テープフオミングガイド20a,20bの接触状態
を調整することができる調整つまみ22a,22bと、磁気ヘ
ッド40(被加工物)の厚み方向の位置合せ用Zテーブル
26と、Zテーブル高さ調整つまみ23と、テープフオミン
グガイド20a,20bを研磨テープ1へ押圧するためのXテ
ーブル27と、その加工部分29と、テープフオミングガイ
ド20a,20b全体を傾斜させるためのゴニオステージ25
と、このゴニオステージ25を傾斜させるための調整つま
み28とから構成されている。
このように構成した磁気ヘッドラッピング装置の動作を
説明する。
装置本体から、ヘッドホルダシリンダ30を装着したまま
のテープガイドシリンダ11bを取出し、そのヘッドホル
ダシリンダ30上面の所定位置に、突き出し量が所定量Δ
tになるようにして、複数個(たとえば、2個)の未加
工の磁気ヘッド40を取付けて保持する。そして、テープ
ガイドシリンダ11bを前記装置本体へ戻して、ヘッドホ
ルダシリンダ30の下部を、ヘッドホルダシリンダ回転用
シャフト32の上端へ嵌入する。
次に、テープガイドシリンダ上下送りヘッド35のよって
テープガイドシリンダ11aを下降させ、シリンダ間の間
隔δが所定値になるようにして、テープガイドシリンダ
11bと組合わせる。ブレーキローラ9a,9bを、テープガイ
ドシリンダ11a,11bへ当接させる。
ここで、磁気ヘッドラッピング装置をONにすると、前記
駆動手段によって、ガイドローラ8a,8bが、第4図の状
態から第3図の状態へ前進し、研磨テープ1を、テープ
ガイドシリンダ11a,11bの外周面へ所定角度で巻付ける
とともに、ピンチローラ駆動モータ5が回転して、研磨
テープ巻取りリール10へ研磨テープ1が巻取られ、これ
に一定の張力が付与される。所定のテープフオミングガ
イド間隔Wa,Wb,およびテープフオミングガイド傾斜角
(この研磨動作においては、傾斜角=0とする)に設定
されたテープフオミングガイド部Fが、加圧シリンダ29
により前進し、テープガイドシリンダ11a,11bへ所定の
押圧力で接触する。ヘッドホルダ駆動用モータ31が所定
の高速回転を始める。このヘッドホルダ駆動モータ31
は、予め設定されたタイマにより、ヘッドホルダシリン
ダ30を正回転方向,逆回転方向へ所定時間ずつ回転させ
る。このように、ヘッドホルダ駆動用モータ31を正回転
および逆回転することにより、磁気ヘッド40の研磨テー
プ摺動面を、偏心量が0で、所望の曲率半径を有する円
弧形状に研磨することができる。このヘッドホルダシリ
ンダ30の正転,逆転の研磨加工が終了すると、テープフ
オミングガイド部Fが後退し、ガイドローラ8a,8bが第
4図に示す位置まで戻る。ヘッドホルダシリンダ駆動用
モータ31が停止し、ピンチローラ駆動モータ5も停止す
る。テープガイドシリンダ上下送りヘッド35が上昇し、
ヘッドホルダシリンダ30およびテープガイドシリンダ11
bが、搬送手段(図示せず)により、前記装置本体から
取出される。これにより、研磨工程の1サイクルを終了
する。
次に、テープ走行系支持台15によって、研磨テープ1が
磁気ヘッド40の厚み[ただし、(研磨テープ幅W)−
(テープフオミングガイド幅Wg)=w以下]だけ、その
走行方向と直交方向へステップ送りされる。
未加工の磁気ヘッド40を取付けた他のヘッドホルダシリ
ンダ30が、前記搬送手段により、前記装置本体のヘッド
ホルダシリンダ回転用シャフト32の上端へ嵌入され、さ
きと同様にして研磨工程の次のサイクルが実行され、以
降このサイクルが繰返えされる。
このようにして、所定個数の磁気ヘッド40の研磨加工を
終了したとき、磁気ヘッドラッピング装置がOFFにな
る。
具体例を示す。
幅2,3mm×高さ1.7mm×厚み0.14mmのヘッドチップを固定
した磁気ヘッド40の前記ヘッドチップを研磨加工したと
ころ、ヘッドチップの厚み中心に曲率中心があって、所
望の曲率半径4mmを有する高精度のテープ揺動面が得ら
れた。また、研磨工程のサイクル間のバラツキも、きわ
めて小さかった。
以上説明した実施例によれば、次の効果がある。
イ.テープフオミングガイド部Fによって研磨テープ1
を押圧するようにしたので、研磨テープ1の、被加工物
に対する位置変動がなくなり、磁気ヘッド40のテープ摺
動面を、ヘッドチップの厚み中心に曲率中心があって、
所望の曲率半径を有する形状に研磨することができる。
ロ.テープフオミングガイド部Fによって研磨テープ1
を押圧するようにしたので、研磨テープ1の見掛け上の
剛性が向上し、その押圧力,テープフオミングガイド間
隔a,Wbを調整することにより、テープ摺動面の曲率半径
の大きさを容易に制御することできる。
ハ.テープフオミングガイド部Fのゴニオステージ25の
調整によって、テープフオミングガイド20a,20b全体を
傾斜させ、テープガイドシリンダ11a,11bへの押圧力が
互いに異なるようにすれば、磁気ヘッド40のテープ摺動
面に形成する曲率半径の中心を、所望量だけ偏心させる
ことができる。
ニ.テープフオミングガイド20a,20bの研磨テープ押圧
面pを、低摩擦係数の樹脂で形成するようにしたので、
研磨テープ1との摩擦力がきわめて小さく、これを制動
することがなく、磁気ヘッドの研磨作業を安定して、円
滑に実施することができる。
ホ.プレーキローラ9a,9bを設けて、テープガイドシリ
ンダ11a,11bと研磨テープ1とを同期して回転,走行さ
せるようにしたので、テープガイドシリンダ11a,11bの
摩耗が発生せず(したがって、被加工物の突き出し量に
変化をもたらすことはなく)、磁気ヘッドラッピング装
置の精度を長時間にわたって維持することができ、寿命
が向上する。
ヘ.1サイクルの研磨工程を終了したのち、テープ走行支
持台15によにって研磨テープ1を上方ステップ送りし、
次のサイクルでは、新しい研磨面でテープ摺動面の研磨
加工を実施するようにしたので、該テープ摺動面にスク
ラッチなどの傷が付くことはなく、きわめて良好な摺動
面が得られる。
他の実施例を説明する。
第7図は、本発明の他の実施例に係る磁気ヘッドラッピ
ング装置のテープフオミングガイドの要部を示す斜視図
である。
このテープフオミングガイド20a′,20b′は、その研磨
テープ摺動面p′に、それぞれ、気体を噴出させること
ができるスリット43a,43bを穿設してなるものである。
このように構成したので、スリット43a,43bから噴出す
る空気圧によって研磨テープ1を押圧することができ、
テープフオミングガイド20a′,20b′と研磨テープ1と
は非接触である。したがって研磨テープ1を全く制動す
ることはなく、研磨作業を極めて円滑に行なうことがで
きる。
なお、前記実施例においては、テープガイドシリンダ11
a,11bの外周面と当接して、これらを研磨テープ1と同
期して回転させることができるブレーキローラ9a,9bを
設けるようにしたが、これらブレーキローラ9a,9bは、
なくてもよい。しかし、これを設けた方が、テープガイ
ド11a,11bの摩耗を少なくすることができることは、前
述したとおりである。
さらに、前記実施例においては、研磨テープ1の走行方
向を、テープガイドシリンダ11a,11bの軸直角方向とし
たが、これと傾斜した方向へ走行させるようにしてもよ
い。この傾斜させるめたの操作は、テープ走行系支持台
15によって行わせればよい。
このように、研磨テープ1を傾斜方向へ走行させるよう
にすれば、研磨テープ1の長さを有効に利用することが
できるとともに、研磨テープ1の、常に新しい研磨面
で、磁気ヘッド40のテープ摺動面を研磨することができ
る、という利点がある。
さらにまた、前記実施例においては、一台、すなわち1
ユニットの磁気ヘッドラッピング装置によって、磁気ヘ
ッド40を研磨するようにしたが、加工時間を短くし、能
率を上げるために、始め荒い研磨テープ1を用い、順次
細かい研磨テープを用いて研磨面あらさを向上させるよ
うにしてもよい。この場合には、前記実施例のユニット
を、たとえば荒加工,中仕上,仕上ユニット用として配
設し、各ユニットの研磨テープ1を、荒加工ユニットで
は#4000,中仕上ユニットでは#8000,仕上ユニットで
は、#10000にして、各ユニット間で搬送手段を用い、
ヘッドホルダシリンダ30,テープガイドシリンダ11b部分
を、ヘッドホルダシリンダ駆動用シャフト32上へローデ
ィング,アンローディングすればよい。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように本発明によれば、磁気ヘッド
のテープ摺動面を所望形状に研磨することができ、且つ
被加工物間の形状のバラツキも小さくすることができる
磁気ヘッドラッピング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る磁気ヘッドラッピン
グ装置の主要構成(テープガイドシリンダ部,ヘッドホ
ルダシリンダ,シリンダ駆動部,テープフオミングガイ
ド部の近傍)を示す断面図、第2図は、、第1図に係る
主要構成の斜視図、第3図は、その平面図(ただし研磨
中の状態)、第4図は、同じく平面図(ただし、研磨
前,研磨後の状態)、第5図は、第1図における研磨テ
ープ近傍の詳細を示す拡大断面図、第6図は、第1図に
係る磁気ヘツドラッピング装置のテープ走行系を示す斜
視図、第7図は、本発明の他の実施例に係る磁気ヘッド
ラッピング装置のテープフオミングガイドの要部を示す
斜視図、第8図は、従来の磁気ヘッドラッピング装置に
よる、磁気ヘッドの研磨状態の一例を示す要部断面図、
第9図は、これによって研磨された磁気ヘッドの例を示
す略示図である。 1…研磨テープ、9a,9b…ブレーキローラ、11a,11b…テ
ープガイドシリンダ、20a,20b,20a′,20b′…テープフ
オミングガイド、30…ヘッドホルダシリンダ、31…ヘッ
ドホルダシリンダ駆動用モータ、40…磁気ヘッド、C…
テープガイドシリンダ部、F…テープフオミングガイド
部、p,p′…研磨テープ押圧面、T…テープ走行系。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一外径を有する2個1組のテープガイド
    シリンダを同軸に回転自在に支持し、前記両テープガイ
    ドシリンダ間の間隙を所定値に設定することができるよ
    うにしたテープガイドシリンダ部と、 該テープガイドシリンダ部の一方の前記テープガイドシ
    リンダ内の同軸上に、前記テープガイドシリンダと相対
    回転可能に支持したヘッドホルダシリンダと、 該ヘッドホルダシリンダを、所定の時間間隔で正転,逆
    転方向へ交互に回転駆動することができるシリンダ駆動
    部と、 前記テープガイドシリンダ部の前記両テープガイドシリ
    ンダの外周面に沿って研磨テープを走行させることがで
    きるテープ走行系とを有するものであって、 前記ヘッドホルダシリンダは、被加工磁気ヘッドを、前
    記間隙内にあってその先端を前記両テープガイドシリン
    ダの外周面から所定量だけ突出させた位置で、着脱可能
    に保持することができるようにしたものである磁気ヘッ
    ドラッピング装置において、 前記両テープガイドシリンダのそれぞれの外周面へ所定
    角度範囲で沿うように形成した研磨テープ押圧面を有
    し、前記ヘッドホルダシリンダに保持した前記被加工磁
    気ヘッドとの位置および間隔を調整できる2個1組のテ
    ープフォミングガイドを具備し、該2個1組のテープフ
    ォミングガイドを前記両テープガイドシリンダのそれぞ
    れの外周面と対向させて、前記研磨テープの幅方向両端
    側を前記両テープガイドシリンダ軸心方向へ押圧するこ
    とができるテープフォミングガイド部を設けるととも
    に、 前記テープガイドシリンダ部の前記両テープガイドシリ
    ンダのそれぞれの外周面と接触し、前記両テープガイド
    シリンダを前記研磨テープの走行と同期して回転させる
    2個1組のブレーキローラを設けたことを特徴とする磁
    気ヘッドラッピング装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、2個1組の
    テープフォミングガイドのそれぞれの研磨テープ押圧面
    に、気体を噴出させることができるスリットを穿設した
    ことを特徴とする磁気ヘッドラッピング装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のものにおいて、研磨テープ
    をその走行方向と直交する方向へ所定距離だけステップ
    送りをすることができるテープ走行系支持台を設けたこ
    とを特徴とする磁気ヘッドラッピング装置。
  4. 【請求項4】請求項1および請求項3記載のものにおい
    て、テープ走行系支持台は、研磨テープの走行方向をテ
    ープガイドシリンダの軸直角方向に対して傾斜させるこ
    とができるものであることを特徴とする磁気ヘッドラッ
    ピング装置。
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