JPH09290359A - テープ研磨装置 - Google Patents

テープ研磨装置

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JPH09290359A
JPH09290359A JP12925496A JP12925496A JPH09290359A JP H09290359 A JPH09290359 A JP H09290359A JP 12925496 A JP12925496 A JP 12925496A JP 12925496 A JP12925496 A JP 12925496A JP H09290359 A JPH09290359 A JP H09290359A
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JP
Japan
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tape
polishing
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block
length
Prior art date
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Pending
Application number
JP12925496A
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English (en)
Inventor
Akashi Nakajima
証 中島
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Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドスライダの加工量を均一に且つ精
度良く制御できるテープ研磨装置を提供する。 【解決手段】 テープ搬送ブロック15の頂部にブロッ
ク平面15bを設け、ブロック平面15bの幅Wを研磨
テープ16の幅より小さくし、且つブロック平面15b
の長さLを、幅Wと共に、装置固有の研磨条件に応じて
設定する。例えば、ブロック平面15bの幅Wは研磨テ
ープ16の幅の65〜75%が最も好ましく、長さLは
3〜5mmが最も好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気ヘッド
スライダのような微小加工物を加工するためのテープ研
磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドスライダは、例えば図7に示
すように、コア半体1a、1bからなるヘッドコア1及
びハウシング2を備え、ハウジング2の上面はABS
(AirBearing Surface)面4とされ
ている。さらにABS面4は流出端4a及び流入端4b
を有し、それぞれ傾斜面とされている。
【0003】流出端4aは、例えば角度20°±3°、
長さ40μm±13μmの傾斜面に、流入端4bは角度
1°未満の傾斜面に加工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの傾斜面の加工
は、従来、図8に示すようなカップ状の砥石6aを付け
たスライサ6により行なっていた。
【0005】すなわち流出端4aを加工するときには、
所定角度、例えば20°に傾けた磁気ヘッドスライダ2
を適宜手段により上記の砥石6aに押し当てることによ
り加工を行なっていた。
【0006】しかしながら、上記の加工方法において
は、次のような問題があった。 (1)磁気ヘッドスライダ2が砥石6aに当接した時点
の検出が難しく、そのため、ごく僅かな加工量、上記の
場合40μmを精度良く制御できず、不均一でばらつき
が大きく、歩留りが悪かった。 (2)スライサの運転には熟練を要するため、1台/人
しか運転できなかった。 (3)スライサの最初の設定が難しいため生産(加工)
能力が低かった。
【0007】従って、本発明の目的は、磁気ヘッドスラ
イダの加工量を均一に且つ精度良く制御できるテープ研
磨装置を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、熟練を要せず、誰で
も容易に運転のできるテープ研磨装置を提供することで
ある。
【0009】本発明の更に他の目的は、最初の設定が容
易で従って生産能力の大きいテープ研磨装置を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
テープ研磨装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、走行する研磨テープをその下面より支持するテープ
搬送ブロックを有し、前記研磨テープの被支持部上面に
加工物を当接し加工を行なうテープ研磨装置において、
前記テープ搬送ブロックはその頂部に前記研磨テープを
支持する平面部を有し、前記平面部の幅が前記研磨テー
プの幅より小さく、前記平面部の長さが所定長さ以下で
あることを特徴とするテープ研磨装置である。
【0011】前記平面部の幅は、前記研磨テープの幅の
好ましくは50〜90%、より好ましくは60〜80
%、更に好ましくは65〜75%である。
【0012】前記平面部の長さは、好ましくは1〜10
mm、より好ましくは2〜8mm、さらに好ましくは3
〜5mmである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るテープ研磨装
置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0014】図1に、本発明に係るテープ研磨装置の一
実施例が示される。同図において、テープ研磨装置10
0は、装置本体10、ステッピングモーター・コントロ
ーラー30、及びコンピューター50から構成されてい
る。
【0015】装置本体10は、基台11、その上面に配
設されたテープ供給リール12、巻き取りリール13、
両リール12、13間に配置された治具固定ホルダー1
4及びテープ搬送ブロック15を備えており、研磨テー
プ16がテープ供給リール12から巻き出され、テープ
搬送ブロック15を経て巻き取りリール13に巻き取ら
れる。なお、両リール12、13間には複数の搬送ロー
ラ群17a、17b、17c、17d、17e、17f
が配設され、研磨テープ16にテンションを付与しつつ
搬送案内している。また、基台11の図中前面には制御
盤18が配置されている。
【0016】治具固定ホルダー14には、加工される多
数の加工物である磁気ヘッドスライダを固定するための
治具14aが取付けられている。また、治具固定ホルダ
ー14の両端はベアリング固定されており、その中心軸
14bに対して自由に回転できる構造となっている。
【0017】この中心軸14bは、テープ搬送ブロック
15の頂部ブロック平面15bに対して、加工したいス
ライダの傾斜面の所定角度、例えば流出端4aの傾斜面
を加工する場合は20°±3の°の角度を取る。
【0018】治具14aには、磁気ヘッドスライダ2が
図2のように取付けられ、図3に示すようにテープ搬送
ブロック15に下面から支持された研磨テープ16にバ
ー毎に当接し、傾斜面の加工を行なう。
【0019】さらに、治具固定ホルダー14は、ステッ
ピングモーターコントローラー30によってX軸方向及
びY軸方向に移動制御され、バー毎の連続自動加工を行
なう。
【0020】磁気ヘッドスライダは、図2のようにバー
22毎に配列されるが、それらの位置が多少ばらついて
いても、研磨テープの弾力性及び治具固定ホルダーのそ
の中心軸14bに対する回転方向の自由度によりそれら
のばらつきを吸収できる。
【0021】研磨テープは、本実施例において、ポリエ
ステル製、厚さ23μmのテープ(富士フィルム製、K
8000FUJI)が使用される。
【0022】テープ搬送ブロック15は、図4〜図6に
示すように、ブロック本体(ステンレス製)15aを有
し、ブロック本体15aは、その頂部にあって研磨テー
プ16を下面より支持する平面部であるブロック平面1
5bと、傾斜面15cとを備えている。ブロック平面1
5bの両側部15dは所定の半径rにて面取りがなされ
ている。
【0023】ブロック平面15bの幅Wと長さLは、加
工物を加工中にブロック平面15b上の研磨テープ16
にしわが寄らないように、幅Wをテープ幅より小さく
し、長さLを所定長さ以下にする。なお、幅Wは矢印A
で示すテープ走行方向に対して直交する方向の距離、長
さLはテープ走行方向の距離である。
【0024】ブロック平面15bの幅Wについては、装
置固有の研磨条件に応じて実験的に決定すべきものであ
るが、テープ幅Wの50〜90%、好ましくは60〜8
0%、より好ましくは65〜75%とされる。一般に、
使用されるテープ16の幅は25〜60mmである。
【0025】ブロック平面15bの幅Wが研磨テープの
幅に近づくと、研磨テープに対する幅方向の引張力が小
さくなり、研磨テープにしわが寄り、不均一な加工とな
る。
【0026】一方、ブロック平面15bの幅Wが小さす
ぎると、加工幅が小さくなり、研磨テープが有効に使わ
れず不経済となる。
【0027】なお、上記の装置固有の研磨条件として
は、研磨テープにかける走行方向の張力(トルク)の大
きさ、テープ走行速度、テープの種類(砥粒径、材質、
厚さ)、加工物への加圧力などがある。
【0028】ブロック平面15bの長さLについては、
1〜10mm、好ましくは2〜8mm、より好ましくは
3〜5mmとされる。10mmを超えると、研磨テープ
にしわが寄り不均一な加工となり、1mm未満では十分
な加工面積が得られないからである。ブロック平面15
bの長さLの適正値も、上記装置固有の研磨条件に応じ
て設定される。
【0029】また図3に示すように、ブロック平面15
bの研磨テープ走行方向流出端部15eの角度αは、研
磨テープの下向きの張力を大きくするため、略直角とす
るのが好ましく、さらに、端部15eの面取りは研磨テ
ープが擦り切れない範囲の極く微小とすることが好まし
い。又、研磨テープ走行方向流入端部を形成するブロッ
ク平面15bと傾斜面15cとのなす角度βは180°
より小さい任意の角度とすることができ、通常150°
程度とされる。
【0030】上記のように構成されたテープ研磨装置に
よって、磁気ヘッドスライダに加工を施す際には、先ず
スライダにカウンタウェイトをかけ、研磨テープとの最
初の接触において軽い荷重をかけ、その後所定の荷重を
かけて加工を行なう。
【0031】スライダが自重で落ちて止まった時点が加
工の始まりであり、その時間のばらつきは非常に小さい
ため無視することができ、トータルの時間管理で切込み
量の制御を精度よく行なうことができる。
【0032】なお本実施例において、加工速度は、1
5.5sec/バー(移動時間含む)であり、実質加工
時間は9sec/バーである。
【0033】図3において、テープ搬送ブロック15
は、ブロック平面15bの下部分のみを残し、テーパ部
15e下方の部分(図中一点鎖線より左側部分)を除去
した形態、即ちβ=90°としても効果を得ることはで
きるが、テープ搬送ブロック15の剛性を確保するため
には、このようなテーパ部15cを備えている方が有利
である。
【0034】また、図4において、テーパ搬送ブロック
15のブロック平面15bの両R部15dの下方部(図
中一点鎖線の外部)を除去した形態としても効果はあ
る。このような形態では、張力を持った研磨テープを連
続的に走行させる場合、テープ搬送ブロックの角部によ
り研磨テープが損傷を受け、切断してします危険がある
という理由から、テープ搬送ブロック15の両端にR部
を設けた方が有利である。
【0035】本実施例の説明においては、微小加工物と
して磁気ヘッドスライダを例にとり説明したが、本発明
を、他の微小加工物の面取り加工に適用できることはい
うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、テープ搬送ブロックがその頂部に平面部を有
し、前記平面部の幅が研磨テープの幅より小さく、且つ
前記平面部の長さと共に、装置固有の研磨条件に応じて
設定されることにより、(1)磁気ヘッドスライダの加
工量を均一に且つ精度良く制御でき、(2)熟練を要せ
ず、誰でも容易に運転ができ、そして、(3)最初の設
定が容易で従って生産能力の大きく、従って、(4)生
産性、操作性の良好な、テープ研磨装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープ研磨装置の一実施例を示す
構成図である。
【図2】図1の治具固定ホルダーの斜視図である。
【図3】図1の治具固定ホルダーとテープ搬送ブロック
との位置関係を示す説明図である。
【図4】図1のブロック研磨装置のテープ搬送ブロック
を示す斜視図である。
【図5】図1のテープ搬送ブロックの側面図である。
【図6】図1のテープ搬送ブロックの正面図である。
【図7】磁気ヘッドスライダの一例を示す斜視図であ
る。
【図8】磁気ヘッドスライダの従来の加工装置の一例を
示す説明図である。
【符号の説明】
2 磁気ヘッドスライダ(加工物) 10 装置本体 14 治具固定ホルダー 15 テープ搬送ブロック 15b ブロック平面(平面部) 16 研磨テープ 100 テープ研磨装置 L 平面部の長さ W 平面部の幅

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する研磨テープをその下面より支持
    するテープ搬送ブロックを有し、前記研磨テープの被支
    持部上面に加工物を当接し加工を行なうテープ研磨装置
    において、 前記テープ搬送ブロックはその頂部に前記研磨テープを
    支持する平面部を有し、前記平面部の幅が前記研磨テー
    プの幅より小さく、且つ前記平面部の長さが所定長さ以
    下であることを特徴とするテープ研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記平面部の幅は、前記研磨テープの幅
    の50〜90%であることを特徴とする請求項1のテー
    プ研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記平面部の幅は、前記研磨テープの幅
    の60〜80%であることを特徴とする請求項1のテー
    プ研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記平面部の幅は、前記研磨テープの幅
    の65〜75%であることを特徴とする請求項1のテー
    プ研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記平面部の長さは、1〜10mmであ
    ることを特徴とする請求項1のテープ研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記平面部の長さは、2〜8mmである
    ことを特徴とする請求項1のテープ研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記平面部の長さは、3〜5mmである
    ことを特徴とする請求項1のテープ研磨装置。
JP12925496A 1996-04-26 1996-04-26 テープ研磨装置 Pending JPH09290359A (ja)

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JP12925496A JPH09290359A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 テープ研磨装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004100133A1 (en) * 2003-05-12 2004-11-18 Sae Magnetics (H.K) Ltd. System and method for edge blending hard drive head sliders
US6916227B2 (en) 2002-11-04 2005-07-12 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Method and apparatus for processing sliders for use in disk drives and the like
US6960117B1 (en) 2004-04-28 2005-11-01 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Method to eliminate defects on the periphery of a slider due to conventional machining processes

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2004100133A1 (en) * 2003-05-12 2004-11-18 Sae Magnetics (H.K) Ltd. System and method for edge blending hard drive head sliders
US7189150B2 (en) 2003-05-12 2007-03-13 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. System and method for edge blending hard drive head sliders
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