JPH0789086A - 包装状態のインクジェット記録ヘッド - Google Patents

包装状態のインクジェット記録ヘッド

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JPH0789086A
JPH0789086A JP23632493A JP23632493A JPH0789086A JP H0789086 A JPH0789086 A JP H0789086A JP 23632493 A JP23632493 A JP 23632493A JP 23632493 A JP23632493 A JP 23632493A JP H0789086 A JPH0789086 A JP H0789086A
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JP
Japan
Prior art keywords
recording head
ink jet
ink
jet recording
bag
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23632493A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Ebisawa
功 海老沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH0789086A publication Critical patent/JPH0789086A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクの固着、結露の発生等により保管・搬
送中に性能が低下することのない包装状態のインクジェ
ット記録ヘッド。 【構成】 インクジェット記録装置に着脱可能なインク
ジェット記録ヘッド1を内部のインクを排出して導電性
のヘッドトレー2に納め、所定の数量になったら外装容
器3に収納し蓋4を被せてアルミラミネートフィルム製
の包装袋6に入れ、包装袋6に吸引管20と供給管21
を挿入して外装容器3内の空気を排出し不活性ガスを充
填し吸引管20と供給管21を引き抜き包装袋6を熱シ
ールして密閉した包装状態のインクジェット記録ヘッ
ド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを吐出して記録
媒体に記録を行うインクジェット記録装置に着脱可能な
インクジェット記録ヘッドを保管、或は搬送するための
包装状態のインクジェット記録ヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリンター、ファックス、複写装置等、
各種機器において、被記録媒体に記録を行う手段として
インクジェット記録装置が広く利用されつつある。
【0003】インクジェット記録装置は、被記録媒体に
対向した記録ヘッドから熱エネルギーを利用してインク
を吐出し記録する構成となっており、被記録媒体である
記録用紙にインクを吐出するインクジェット記録ヘッド
(以下、記録ヘッドという)を着脱可能に装着して記録
を行うインクジェット記録装置が普及しつつある。
【0004】記録ヘッドは、インクを吐出するインク吐
出口と、インクカートリッジからインクを受け入れイン
ク吐出口に通ずるインク流路と、インク流路内のインク
を加熱して気泡を生じさせる熱エネルギーを発生するヒ
ータ手段とを有し記録媒体にインク吐出口(オリフィ
ス)からインクを吐出して記録を行う構成である。
【0005】そして、異なった色のインクで記録を行う
とき、記録方式を変更するとき、或は何らかの支障が生
じたとき等には、使用していた記録ヘッドはインクジェ
ット記録装置から取り外して別の記録ヘッドと交換する
ことになり、記録ヘッドは単体の消耗部品として市場に
流通している。
【0006】従来、記録ヘッドを市場に搬送・保管する
ときは、記録ヘッドが正常であることを検査した後、イ
ンクが充填された状態でトレーに並べて搬送したり、染
料濃度のうすいインクに置換した後にトレーに並べ周囲
をビニール袋,ポリエチレン袋等で密封していた。また
更に、ビニール袋,ポリエチレン袋等で密封して保管す
る際に、内部が乾燥しないように保湿材を入れることも
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送時
記録ヘッド内部にインクが充填されていると、保管中に
ノズル内のインクが固着したり、インクの水分蒸発で増
粘したりして、プリンタ本体に記録ヘッドを取り付けた
時に印字品位が劣化することがあった。
【0008】また、固着防止のために、保湿部材を入れ
てビニール等で密封・保管すると、外気温の影響によっ
て、記録ヘッド全体に結露が発生する。この状態でプリ
ンタ本体に取り付けた時は電気接点がシュート等して記
録ヘッドを破損するといった不具合があった。また長期
間保管では接点が変色し、メッキ不良部,ピンホール部
等が腐食する不具合も発生した。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めになされたもので、インクの固着、結露の発生等によ
り保管・搬送中に性能が劣化することのない包装状態の
インクジェット記録ヘッドを提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
包装状態のインクジェット記録ヘッドは、インクジェッ
ト記録装置に着脱可能なインクジェット記録ヘッドを内
部のインクを排出して搬送用容器に収容し、該搬送用容
器内の空気を排出し不活性ガスを充填し密閉されて成る
ことを特徴とする構成によって、前記の目的を達成しよ
うとするものである。
【0011】
【作用】以上の構成により、記録ヘッド内のインクは抜
き、記録ヘッドを収容した搬送用容器内の空気は排出し
て不活性ガスを充填し密閉してあるので、保管、搬送中
に記録ヘッド内でインクが固着したり、密封内部に結露
が発生したりすることはなく、保管、搬送中に記録ヘッ
ドの性能が劣化することを防止できる。
【0012】更に、インクジェット記録ヘッド内に高沸
点溶剤を注入することにより、上記記録ヘッド内でイン
クが固着したり、密封内部に結露が発生したりすること
を防止する作用はより効果的に発揮でき、長期間、安定
した性能を保持して保管することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る包装状態のインクジェッ
ト記録ヘッドを実施例により説明する。
【0014】(第1実施例)図1は第1実施例の一部断
面斜視図である。
【0015】1は記録ヘッド、2はヘッドトレーであ
り、導電性ポリスチレン等で形成されている。3はヘッ
ドトレー2の外装容器であり、ポリプロピレン等の合成
樹脂材で形成されている。4は外装容器3の蓋、5は貫
通孔であり、外装容器3の内部からのエア抜き及び不活
性ガスを充填するために設けたものであり、貫通孔5の
周囲はエア抜きをする際に密閉されないように形成して
ある。
【0016】6はアルミラミネートフィルム製の包装袋
(以下、アルミラミネート袋という)であり、表面より
ナイロン/アルミニウム/ポリエチレンで構成されてお
り、不活性ガスを充填後に熱溶着によって密閉シール
し、外気から遮断してある。
【0017】記録ヘッド1は、所定の印字検査終了後
に、内部にあるインクを抜き、純水等で洗浄し、真空乾
燥してから、搬送用の導電性を有するヘッドトレー2に
並べられ、所定の数量たまったところで外装容器3に入
れられ、蓋4を被せられる。そして、アルミラミネート
袋6により外装容器3を被覆した後、内部のエアを抜
き、不活性ガスである窒素ガス、またはヘリウムガスを
充填してからアルミラミネート袋6を熱シートしてあ
る。
【0018】図2は、外装容器3を収納したアルミラミ
ネート袋6からのエア抜きと不活性ガスの注入の一例を
示す概要図である。
【0019】図中の20は、外装容器3よりエアを抜く
ための吸引管、21は吸引ポンプで吸引管20に接続さ
れている。22は不活性ガス注入用の供給管、23は弁
部材で開閉機能を持つ、24は不活性ガスを充満したタ
ンクである。
【0020】まず、アルミラミネート袋6の開口に吸引
管20と供給管22を挿入し、開口部を仮に熱シールす
る。30は同熱シール部を示す。
【0021】上記の状態で、吸引ポンプ21を作動し内
部のエアを抜く、この際、供給管22側の弁23は閉止
状態である。所定時間または所定量のエアを抜いた後、
弁23は開状態になり、タンク24より不活性ガスが注
入される。この時、吸引ポンプ21は作動を中止する。
アルミラミネート袋6に収納してある外装容器3からエ
アをよりよく抜くためには、上記のエア抜きと不活性ガ
ス注入をくり返すことで可能である。
【0022】上記の動作を終了したら、吸引管20およ
び供給管22をアルミラミネート袋6より抜き取り、開
口部30を再度熱シールして内部を外気から遮断する。
【0023】本実施例により、保管した記録ヘッド1の
印字品位の安定性テスト評価結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】実施例のテスト評価結果は、上記のように
記録ヘッドの印字安定性に大きな効果があることが確認
できた。
【0026】(第2実施例)第1実施例においては、記
録ヘッド内のインクを抜き、洗浄,真空乾燥といった工
程を経て包装してあるが、比較的短時間の保管、たとえ
ば、国内での移動のための輸送程度の場合には、第1実
施例のような真空乾燥をする手間を省略した簡易処理と
することも可能である。
【0027】第2実施例は簡易処理により包装したイン
クジェット記録ヘッドである。図3は第2実施例の斜視
図であり、前記第1実施例と同一または相当部分は同一
符号で示し重複説明を省略する。
【0028】第2実施例では、ヘッドトレー2を収容す
る外装容器3には蓋は無く、貫通孔5も無い。そして、
外装容器3の上面開口部分をアルミラミネートフィルム
6で覆い密封した構成となっている。
【0029】そして、記録ヘッド1の中に高沸点溶剤を
注入し、外装容器3内は不活性ガスを充満させてあるこ
とにより、従来のようなインクの固着や保湿材による結
露が防止できる。
【0030】記録ヘッド1内に注入する高沸点溶剤は水
溶性のもので行う。たとえば、ポリエチレングリコー
ル,グリセリン等の有機物が良い。
【0031】第2実施例のテスト評価結果を表2に示
す。
【0032】
【表2】
【0033】上記のように、従来の搬送保管と比べ効果
が認められ、比較的短い輸送期間のものは本簡易形態の
第2実施例で十分であることが確かめられた。
【0034】図3は上記第2実施例による簡易搬送保管
時の形態を示す斜視図であり、ラミネートフイルム6を
外装容器3に両面テープ等で接着させ外気より遮断し、
容器3の内部には不活性ガスが充満してある。
【0035】(第3実施例)第3実施例は、大量の記録
ヘッドを一括して搬送し保管することを主目的としたも
のではなく、小数の記録ヘッドの搬送・保管等に好適な
実施例であり、たとえばプリンタに搭載されている記録
ヘッドが故障したときに交換するサービス用の記録ヘッ
ドに適している。
【0036】図4は第3実施例の斜視図であり、前記実
施例と同一または相当部分は同一符号で示してある。
【0037】図4に示す記録ヘッド1は、所定の印字検
査等を終了後、インク抜き、純水洗浄,真空乾燥を行っ
てから、導電性ポリエチレン製の単品用ヘッドトレー1
2に納め、アルミラミネート袋6に入れ開口部を熱シー
ルしてあり、サービス用の個箱40に入れて提供する構
成となっている。
【0038】熱シールする際には、第1実施例で説明し
たような手段を用いて内部のエアを抜き、不活性ガスを
充填する。ただし本実施例では、不活性ガスをアルミラ
ミネート袋6内に多量に入れると輸送時に、たとえば空
輸等での減圧によって膨張するので、予め定められた量
を越えないように注入する。
【0039】テスト評価結果は、前記の表1に示す第1
実施例と同様である。なお、発生した印字劣化発生品に
対しては、プリンタの回復モードにより品位を容易に回
復させることができる。
【0040】回復モードでは、吐出に使用される吐出ヒ
ーターへの電気的エネルギーを吐出最低エネルギーの
1.48倍以上として、所定のパルス印字を行うことに
よって吐出ヘッドの性能を回復させることができる。具
体的には3〜7×104 パルスを加える。そしてサービ
ス記録ヘッド交換時にはサービスマンまたはユーザーに
よって回復モードを実施することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェット記録ヘッドの搬送および保管のための包
装において、インクを抜いた記録ヘッドを不活性ガスが
充満した容器に納めシールフィルムで密封することによ
り、従来のようなノズルにインクが固着したり、保湿材
による結露が発生することを防ぐことができ、品質を安
定させて搬送・保管することができる。
【0042】また、不活性ガスを注入することにより、
大気中のゴミや記録ヘッドを汚染する外気を排除するこ
とができるので、品質管理も容易である。さらに長期間
保存しても、エアが殆どないために記録ヘッドを構成す
る部材の酸化や腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の斜視図である。
【図2】 第1実施例のエア抜きガズ注入手段の概要図
である。
【図3】 第2実施例の斜視図である。
【図4】 第3実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド 2 導電性のヘッドトレー 3 外装容器 4 外装容器の蓋 5 貫通孔 6 アルミラミネートフィルム製の包装袋 12 単品用ヘッドトレー 20 吸引管 21 吸引ポンプ 22 供給管 23 弁部材 24 N2 タンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置に着脱可能なイ
    ンクジェット記録ヘッドを内部のインクを排出して搬送
    用容器に収容し、該搬送用容器内の空気を排出し不活性
    ガスを充填し密閉されて成ることを特徴とする包装状態
    のインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 不活性ガスは窒素ガスまたはヘリウムガ
    スのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の包
    装状態のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 インクジェット記録ヘッド内に高沸点溶
    剤が注入してあることを特徴とする請求項1記載の包装
    状態のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 高沸点溶剤は、ポリエチレングリコール
    またはグリセリンのいずれかであることを特徴とする請
    求項3記載の包装状態のインクジェット記録ヘッド。
JP23632493A 1993-09-22 1993-09-22 包装状態のインクジェット記録ヘッド Withdrawn JPH0789086A (ja)

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JP23632493A JPH0789086A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 包装状態のインクジェット記録ヘッド

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JPH0789086A true JPH0789086A (ja) 1995-04-04

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1415815A3 (en) * 2002-10-31 2004-06-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-package assembly, and method of producing the same
US7556146B2 (en) 2005-02-25 2009-07-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Package including container and method of packing, with packing kit, container to provide package

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US7093710B2 (en) 2002-10-31 2006-08-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-package assembly, and method of producing the same
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Effective date: 20001128