JPH0788814A - 木質板材 - Google Patents

木質板材

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JPH0788814A
JPH0788814A JP29371793A JP29371793A JPH0788814A JP H0788814 A JPH0788814 A JP H0788814A JP 29371793 A JP29371793 A JP 29371793A JP 29371793 A JP29371793 A JP 29371793A JP H0788814 A JPH0788814 A JP H0788814A
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宏寿 高橋
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    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27NMANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
    • B27N3/00Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
    • B27N3/005Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres and foam

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 方向性木材薄片集成板からなり、なおかつ高
い耐湿性を有する木質板材を提供する。 【構成】 木材薄片をバインダーを用いて接着し成形一
体化した少なくとも1枚の木材薄片集成板からなる芯層
と、その芯層の両面に積層され、木材薄片をバインダー
を用いて接着し成形一体化した方向性木材薄片集成板か
らなる表層とからなり、そのバインダーが、発泡性樹脂
と非発泡性樹脂とを、4:1〜1:4の比率で混合して
なることを特徴とする木質板材。そのバインダーの含有
量は、、バインダーと木材薄片の合計重量に対して、5
〜15重量%であることが好ましい。 【効果】 特に耐湿性が高く、低密度、高強度の木質板
材を得ることができ、従来合板が使用されていた用途へ
の応用も可能となる。また、木材資源を保護する効果が
あり、原料コストの削減も図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木質板材に関し、特に、
木材薄片をバインダーを用いて接着し成形一体化した方
向性木材薄片集成板を複数枚積層した木質板材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、木材資源の不足や、森林の保護が
問題となってきており、森林伐採は今後益々困難になる
ことは明らかである。従って、ベニヤ単板等の複数枚を
接着積層してなり、原料木材を大量に使用して製造され
る合板は、その供給が不安定あるいは供給不足となり、
それにともなって、従来合板を使用していた床材等は、
材料不足あるいは材料コストの高騰により、製造が困難
になることが予想される。
【0003】そこで、従来廃材とされていた木材薄片
や、木材片の木質繊維等を有効に利用して得られる木質
板材が注目され、従来合板を使用していた分野への応用
が期待されている。このような木質板材はオリエンテッ
ド・ストランド・ボードと呼ばれ、一般に、木材薄片等
の構成要素をバインダーを用いて接着し成形一体化して
形成される。従って、成形用の金型を変えることによ
り、要求される寸法、形状の材料を比較的容易に得るこ
とができ、構成要素を改質したり、添加剤を加えてから
成形することにより、防虫性、防腐性、難燃性等を向上
させ、天然の木材にない特徴をもたせることもできる。
【0004】このような木質板材は、天然の木材や、そ
れを使用した合板等に比較すると高密度になる傾向があ
り、強度を向上させるために板厚を厚くすると、重量が
増大して扱いにくくなる等の問題があった。そこで、発
泡性バインダーを用いて木材薄片等を成形一体化し、板
材内部に微小空隙を発生させることにより、強度を維持
したまま密度を低下させ、柔軟性を付与する等の工夫が
なされている。
【0005】しかしながら、このような木質板材は、合
板等に比較すると耐湿性に問題があり、高湿度条件下で
の使用に適していなかった。具体的には、水分を吸って
膨張したり、重量が著しく増大してしまうという問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、木材薄片をバインダーで成形一体化した方向
性木材薄片集成板からなり、なおかつ高い耐湿性を有す
る木質板材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、木材薄片
をバインダーを用いて接着し成形一体化した少なくとも
1枚の方向性木材薄片集成板からなる芯層と、その芯層
の両面に積層され、木材薄片をバインダーを用いて接着
し成形一体化した方向性木材薄片集成板からなる表層と
からなり、そのバインダーが、発泡性樹脂と非発泡性樹
脂とを、4:1〜1:4の比率で混合してなることを特
徴とする木質板材によって解決できる。
【0008】以下に、本発明の木質板材を詳細に説明す
る。図1は、本発明の木質板材の一例を示す図であり、
図中1は、バインダーを用いて成形一体化された1枚の
方向性木材薄片集成板からなる芯層であり、その芯層1
の両面には、バインダーを用いて成形一体化された方向
性木材薄片集成板からなる表層2が積層された3層積層
構造をなしている。
【0009】ここで、方向性木材薄片集成板とは、木材
薄片の木目方向を一方向に配列させて集積し成形一体化
した木質板材を意味する。ただし、その方向性木材薄片
集成板をなす木材薄片全てが一方向に配列されている必
要はなく、およそ7割以上の木材薄片の木目方向が一方
向に配列されていればよい。
【0010】本発明の木質板材の芯層1及び表層2を形
成する方向性木材薄片集成板にあっては、木材薄片はバ
インダーで接着され成形一体化されている。ここで用い
られるバインダーは、表層1中で木材薄片を相互に結合
させているとともに、それ自体が発泡しているものであ
って、好ましくは、木材薄片同士の交差点にのみ樹脂分
を存在させ、木材薄片の小さな隙間を、発泡セルで押し
広げるようにすることにより、樹脂分の使用量を少なく
し、芯層を低密度化させるものが用いられる。
【0011】本発明で用いられるバインダーは、発泡性
樹脂と、非発泡性樹脂を混合してなるものが好ましい。
これらの混合比は、目的とする木質板材の密度等に応じ
て適宜調整することができるが、発泡性樹脂と非発泡性
樹脂の混合比は、1:4〜4:1とする。発泡性樹脂の
含有量を1/5以下あるいは4/5以上とすると、得ら
れる木質板材の耐湿性が低下する。
【0012】ここで、上記発泡性樹脂は、自己発泡する
樹脂から構成されていてもよく、または非発泡性の樹脂
と発泡剤とで構成されていてもよい。自己発泡する樹脂
の例としては、発泡性ポリウレタン樹脂を挙げることが
できる。発泡剤によって発泡する非発泡性樹脂の例とし
ては、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹
脂またはそれらの混合物などを挙げることができる。ま
た、発泡剤としては、例えばCCl3F、CCl22
またはCCl2F−ClF2などの揮発性発泡剤や、例え
ばアゾジカルボンアミド、アゾヘキサヒドロベンゾニト
リル、2,2’−アゾイソブチロニトリル、ベンゼンス
ルホヒドラジド、またはN,N’−ジニトロソ−N,
N’−ジメチルテレフタルアミドなどの熱分解性発泡剤
を挙げることができる。
【0013】また、上記発泡性樹脂と混合する非発泡性
樹脂の例としては、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂またはそれらの混合物等を挙げることができ
る。
【0014】本発明の木質板材の芯層1をなす木材薄片
は、長さが50〜75mm、幅が6〜50mm、厚さが
0.1〜0.8mmの範囲内であることが好ましい。ま
た、表層2をなす木材薄片は、長さが50〜100m
m、幅が6〜100mm、厚さが0.1〜0.8mmの
ものが好適に用いられる。さらに、この表層2をなす木
材薄片は、厚さが0.3mm以下であると、得られる木
質板の表面平滑性がさらに向上するので好ましい。これ
らの木材薄片としては、アカマツ、カラマツ、エゾマ
ツ、トドマツ、アスペン、ロッジポールパイン等の薄片
が好適に用いられるが、樹種は特に限られるものではな
い。
【0015】また、表層2を形成する木材薄片は、予め
アセチル化しておくのが好ましい。この木材薄片をアセ
チル化する場合は、木材薄片を含水率3%以下、好まし
くは1%以下になるまで乾燥した後、酢酸、無水酢酸、
クロル酢酸等の気化蒸気に接触させて気相中でアセチル
化(アセチル化度12〜20%)するのが好ましい。
【0016】本発明の木質板材の芯層及び表層をなす木
材薄片に塗布するバインダーの量は、各層の木材薄片と
バインダーの合計重量に対して5〜15重量%(以下、
バインダーの重量%は、そのバインダーに含まれる樹脂
の板材に対する重量%とする)とするのが好ましい。バ
インダーの量が5重量%未満だと木質板材の耐湿性が低
下し、15重量%より多くしても耐湿性向上の効果は増
進せず、密度が増大して木質感も損なわれる。
【0017】本発明の木質板材では、芯層の両面に同種
の方向性木材薄片集成板からなる表層を積層するのが好
ましい。また、表層の厚みは表裏同厚にするのが好まし
いが、芯層の厚みと表層の厚み(表裏の厚みの和)の比
率は、特に限られず、例えば表層をなす木材薄片の配列
方向での強度を上げる場合には表層を厚くするのが好ま
しい。さらに、芯層及び表層をなす木材薄片の配列方向
は、互いに直行するように配列させるのが好ましい。ま
た、本発明にあっては、芯層をなす木材薄片にバインダ
ーを塗布したものと、表層をなす木材薄片にバインダー
を塗布したものを乾式フォーミングし、表層と芯層とを
同時熱圧成形するのが好ましい。
【0018】具体的には、まず、熱圧板上に、一方の表
層2となる木材薄片にバインダーを塗布したものを、そ
の配列方向がほぼ一定になるように散布し、次に、芯層
1をなす木材薄片にバインダーを塗布したものを、その
木材薄片の配列方向が表層2をなす木材薄片の配列方向
と直行するようにして散布する。さらに、他方の表層2
をなす木材薄片にバインダーを塗布したものを、最初に
散布した表層2をなす木材薄片の配列方向と平行になる
ように配列させて散布し、3層積層体とする。
【0019】次に、熱圧成形機中でこの3層積層体に熱
圧を加えて熱圧同時成形する。その熱圧条件は、圧力が
1〜2MPa、温度が150〜200℃、時間が、目的
とする厚み(mm)×5〜120秒とすることが好まし
い。
【0020】本発明の木質板材は、木材薄片を発泡性樹
脂と非発泡性樹脂の所定の割合の混合物からなるバイン
ダーで接着し成形一体化することにより、特に耐湿性を
向上させたことに特徴がある。上記の説明では、1枚の
方向性木材薄片集成板からなる芯層の両面に、表層をな
す方向性木材薄片集成板を積層した3層積層構造の木質
板材について述べたが、本発明はそれに限られることは
なく、例えば、2枚以上の方向性木材薄片集成板を積層
してなる芯層と、その両面に形成した表層の、合計4層
以上の積層構造にすることもできる。その場合にも、積
層数によらず、隣接する方向性木材薄片集成板同士の木
材薄片の配列方向は、互いに直行するように配列させる
のが好ましい。
【0021】本発明の木質板材において、芯層及び表層
をなす方向性木材薄片集成板は、木材薄片がほぼ同一方
向に配列されているため、特にその配列方向の曲げ強度
が向上する。また、特に発泡性樹脂を含むバインダーを
用いて成形一体化しているため、得られる木質板材の密
度は低くなり、大きな曲げ強度を有する。さらに、バイ
ンダーの発泡性樹脂と非発泡性樹脂の混合比率を所定の
範囲内とすることにより、木質板材の耐湿性を大幅に向
上させることができる。
【0022】次に本発明の木質板材を実施例に基づいて
具体的に説明する。 (実施例1)長さが50〜75mm、幅が6〜50m
m、厚さが0.1〜0.8mmであるアスペンの薄片
を、シェービングマシン((株)岩倉組製)で作製し
た。発泡性ウレタン樹脂(44V20、住友バイエル社
製)と非発泡性の水性エマルジョン形フェノール樹脂の
重量比を0:100、25:75、50:50、75:
25及び100:0に変化させた5種類のバインダー混
合物を、各々20重量部用意した。次に、低速で回転す
る回転ドラム内に、上記の木材薄片100重量部を入れ
て、ドラム内で自然落下する際にスプレーにより散布す
ることにより、木材薄片に5種類のバインダー混合物を
塗布した。
【0023】まず、5種類のバインダー混合物を塗布し
た木材薄片を、表層/芯層/表層の積層体となるように
熱圧板上に散布し、温度160℃、圧力2MPaで20
分間熱圧同時成形して5種類の木質板材を作製した。作
製した各々の木質板材につき、その吸水厚膨張率をJA
S「構造用パネル」に基づいて測定した。吸水厚膨張率
とは、板材を72時間水中に浸漬した後の厚み増加分
を、浸漬前の厚みに対する比率で表したものである。結
果を図2に示す。図中、横軸は、バインダー混合物中の
フェノール樹脂の含有比率を示している。バインダー混
合物中の非発泡性樹脂の比率が、およそ25%の点をピ
ークとして、それより多い場合も少ない場合も、吸水厚
膨張率は上昇し、即ち耐水性は低下する傾向がみられ
る。
【0024】(実施例2)長さが50〜75mm、幅が
6〜50mm、厚さが0.1〜0.8mmであるアスペ
ンの薄片を、シェービングマシン((株)岩倉組製)で
作製した。発泡性ウレタン樹脂(44V20、住友バイ
エル社製)と非発泡性の水性エマルジョン形フェノール
樹脂の2:1混合物からなるバインダーを用意し、低速
で回転する回転ドラム内に、上記の木材薄片100重量
部を入れて、ドラム内で自然落下する際にスプレーによ
り散布することにより、表層用の木材薄片にバインダー
を塗布した。その際、塗布する発泡性バインダーの量
を、3〜18重量%まで変化させた。
【0025】バインダーを塗布した木材薄片を、表層/
芯層/表層の積層体となるように熱圧板上に散布し、厚
さ12mmとなるように、温度160℃、圧力2MPa
で20分間熱圧同時成形して、バインダー量の異なる6
種類の木質板材を作製した。それら6種類の木質板材に
つき、吸水厚膨張率を測定した。結果を図3に示す。測
定した範囲では、バインダー量を増加させると吸水厚膨
張率が増大し、耐湿性が向上する傾向がみられた。しか
し、バインダー含有量がおよそ12%を越えると、バイ
ンダー量を増加させても、その値はほとんど改善されな
いことがわかった。
【0026】(実施例3)芯層をなす方向性木材薄片集
成板の材料として、長さが50〜75mm、幅が6〜5
0mmであるアスペンの薄片を、シェービングマシン
((株)岩倉組製)で作製した。発泡性ウレタン樹脂
(44V20、住友バイエル社製)と非発泡性の水性エ
マルジョン形フェノール樹脂の重量比2:1の混合物か
らなるバインダー12重量部を用意し、低速で回転する
回転ドラム内に、上記の木材薄片88重量部を入れて、
ドラム内で自然落下する際にスプレーにより散布するこ
とにより、芯層用の木材薄片にバインダーを塗布した。
【0027】表層をなす方向性木材薄片集成板の材料と
して、長さが50〜100mm、幅が6〜100mmで
あるアスペンの薄片を、シェービングマシン((株)岩
倉組製)で作製した。発泡性ウレタン樹脂(44V2
0、住友バイエル社製)と非発泡性の水性エマルジョン
形フェノール樹脂の重量比2:1の混合物からなる発泡
性バインダー12重量部を用意し、低速で回転する回転
ドラム内に、上記の木材薄片88重量部を入れて、ドラ
ム内で自然落下する際にスプレーにより散布することに
より、表層用の木材薄片にバインダーを塗布した。
【0028】まず、バインダーを塗布した表層用の木材
薄片のうちの半分を、熱圧板上にほぼ一定方向に配列し
て散布し、その上に、バインダーを塗布した芯層用の木
材薄片を、木材薄片の配列方向が表層用の木材薄片の配
列方向と直行する方向になるように散布した。さらにそ
の上に、残りの表層用の木材薄片を最初に散布た表層用
の木材薄片と同方向に配列して散布し、3層の積層体と
した。その積層体を、温度160℃、圧力2MPaで2
0分間熱圧同時成形した。得られた木質板材の厚みは1
2mmであり、密度は0.61g/cm3であった。
【0029】(実施例4)実施例3で作製した本発明の
木質板材について、JISに基づく吸水厚膨張率を測定
した。JIS規格では、水中の浸漬時間が24時間とな
っている。また、JASに基づく常態剥離強さ試験、煮
沸剥離強さ試験を行った。結果を表1に示す。表1にお
いて、煮沸剥離試験の結果として、剥離が見られなかっ
た場合は○で示し、一部に剥離が生じた場合は△で示し
た。
【0030】(比較例1)実施例3と同じ厚みを有する
合板(標準耐水性タイプ)について、実施例4と同様の
測定を行った。結果を表1に示す。
【0031】(比較例2)実施例3と同じ厚みを有する
合板(完全耐水性タイプ)について、実施例4と同様の
測定を行った。結果を表1に示す。
【0032】(比較例3)木材薄片を2重量%の非発泡
性バインダーで成形一体化した従来の方向性木材薄片集
成板であって、実施例3の木質板材と同じ厚みの方向性
木材薄片集成板について、実施例4と同様の測定を行っ
た。結果を表1に示す。
【0033】
【0034】(実施例5)実施例3で作製した本発明の
木質板材と、比較例1の合板、及び比較例3の方向性木
材薄片集成板につき、JASに基づいて、72時間水中
に浸漬した後の重量増加率を測定し耐湿性を評価した。
結果は、浸漬後の重量増加分の、浸漬前の重量に対する
比率で表した。結果を表2にまとめて示す
【0035】
【0036】(実施例6)実施例3で作製した本発明の
木質板材と、比較例1〜3の合板及び方向性木材薄片集
成板につき、平面方向と木口方向のビス保持力をJIS
に基づいて測定した。結果を表3に示す。
【0037】
【0038】これらの結果から、本発明の木質板材が、
従来の合板をも凌ぐ耐湿性を有しており、従来の合板や
方向性木材薄片集成板に比較して、同等以上の大きなビ
ス保持力を有していることがわかる。
【0039】(実施例7)実施例3で作製した本発明の
木質板材につき、曲げたわみの値をJASに基づいて行
った。例えば、床材のJAS規格では、この曲げたわみ
の値が3.5mm以下である必要がある。その結果、実
施例3の木質板材の曲げたわみは3.0mmであり、J
ASの床材規格を満たしていることがわかった。
【0040】
【発明の効果】本発明の木質板材は、木材薄片をバイン
ダーを用いて成形一体化した木材薄片集成板からなる芯
層と、その両面に、木材薄片をバインダーを用いて成形
一体化した方向性木材薄片集成板からなる表層を積層し
たものであり、そのバインダーが発泡性樹脂と非発泡性
樹脂を所定の比率で混合してなり、さらにバインダーの
含有量を所定の範囲内にすることにより、特に耐湿性が
高く、低密度、高強度の木質板材を得ることができる。
また、本発明の木質板材は、ビス保持力が大きく、従っ
て、本発明の木質板材は、床材や壁材等の従来合板が使
用されていた用途への応用も可能となる。さらに、表層
をなす木材薄片をアセチル化することにより、木質板材
の防虫、防腐、防バイ菌性、及び寸法安定性を向上させ
ることができる。本発明の木質板材によれば、従来廃材
とされていた原料を有効利用でき、木材資源を保護する
効果がある。また、そのような原料は低価格であり、原
料コストの削減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の木質板材の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】 バインダーの組成とそのバインダーを用いて
得られた木質板材の吸水厚膨張率との関係を示すグラフ
である。
【図3】 バインダーの含有量とそのバインダーを用い
て得られた木質板材の吸水厚膨張率との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1…芯層、2…表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 和志 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材薄片をバインダーを用いて接着し成
    形一体化した少なくとも1枚の木材薄片集成板からなる
    芯層と、その芯層の両面に積層され、木材薄片をバイン
    ダーを用いて接着し成形一体化した方向性木材薄片集成
    板からなる表層とからなり、そのバインダーが、発泡性
    樹脂と非発泡性樹脂とを、4:1〜1:4の比率で混合
    してなることを特徴とする木質板材。
  2. 【請求項2】 前記バインダーに含まれる樹脂の含有量
    が、そのバインダーと木材薄片の合計重量に対して、5
    〜15重量%であることを特徴とする請求項1記載の木
    質板材。
  3. 【請求項3】 前記発泡性樹脂が発泡性ウレタン樹脂で
    あり、前記非発泡性樹脂がフェノール樹脂であることを
    特徴とする請求項1または2記載の木質板材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101462013B1 (ko) * 2014-07-29 2014-11-19 충남대학교산학협력단 하이브리드 목질코어 집성재 및 그 제조방법

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KR101462013B1 (ko) * 2014-07-29 2014-11-19 충남대학교산학협력단 하이브리드 목질코어 집성재 및 그 제조방법

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