JPH0788727A - ロータリートランス用コアの位置決め方法及びその装置並びに該方法に用いるロータリートランス用コア - Google Patents

ロータリートランス用コアの位置決め方法及びその装置並びに該方法に用いるロータリートランス用コア

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JPH0788727A
JPH0788727A JP5258896A JP25889693A JPH0788727A JP H0788727 A JPH0788727 A JP H0788727A JP 5258896 A JP5258896 A JP 5258896A JP 25889693 A JP25889693 A JP 25889693A JP H0788727 A JPH0788727 A JP H0788727A
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core
rotary transformer
rotary
sensors
phase position
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JP5258896A
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Shoichi Miyauchi
昭一 宮内
Takayuki Kasai
隆之 葛西
Jun Uchida
順 内田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアの自動供給を可能にして生産性の向上並
びにコストを下げることが可能なコアの位置決め方法及
びその装置を提供する。 【構成】 識別用の切欠部4a〜4f,5が設けられた
ロータリートランス用のコア1を載せて一体に回転され
る回転軸体31と、この回転軸体31を回転させるパル
スモータ34を有する駆動手段と、回転軸体31上で回
転しているコア1の切欠部4a〜4f,5を検出して信
号を出力するセンサー36a〜36kと、前記駆動手段
を介してパルスモータモータ34の回転を制御するとと
もに、センサー36a〜36kからの信号を処理してコ
ア1の回転方向の位相位置を検出するCPU39と、こ
の検出された位相位置を修正してコア1を所定の位置に
セットするためのロボットハンド15とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダー等で本体側の回路と回転しているビデオヘッド
との間における信号のやり取りを非接触で行うためのロ
ータリートランスに使用されるコアの位置決め方法及び
その装置並びに該方法に用いるロータリートランス用コ
アに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のロータリートランスでは、使用
機種(種類)に応じて巻線が巻回されるリード溝の数及
びリード線の引き出される位置等が異なっている。この
ため、ロータリートランス用のコアは色々な種類が存在
しているのが現状であり、ロータリートランスの組立製
造工程でコアを供給・排出機にセットする場合も種類が
多いことから自動化が難しく、作業者が目視でセットし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のロータリートランス用のコアは色々な種類が存在して
いることから、ロータリートランスの組立製造工程でコ
アを供給・排出機にセットする場合に自動化が図りづら
い。このため、一般に作業者が目視でセットしていた
が、この方法では作業性が悪く、また人手を必要とする
のでコストが高くなると言う問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的はコアの自動供給を可能にして生産
性の向上並びにコストを下げることが可能なコアの位置
決め方法及びその装置並びに該方法に用いるロータリー
トランス用コアを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明にあ
っては、ロータリートランス用コアの位置決め装置にお
いて、外面に光学的に検出される識別部を設けたロータ
リートランス用のコアを載せて一体に回転される回転軸
体と、前記回転軸体を回転させるモータを有する駆動手
段と、前記回転軸体と回転しているコアの前記識別部を
検出して信号を出力するセンサーと、前記駆動手段を介
して前記モータの回転を制御するとともに、前記センサ
ーからの信号を処理して前記コアの回転方向の位相位置
を検出する制御手段と、前記制御手段により制御されて
前記検出された位相位置を修正して前記コアを所定の位
置にセットするための手段とを設けることによって達成
される。そしてね好ましくは前記識別部を複数設けると
ともに、前記識別部に対応して前記センサーを複数設
け、前記センサーの組み合わせで前記コアの種別及び位
相位置を検出するようにすると良い。
【0006】また、この目的は、本発明にあっては、ロ
ータリートランス用コアの位置決め装置において、外面
に光学的に検出される識別部を設けたロータリートラン
ス用のコアを載せて一体に回転される回転軸体と、前記
回転軸体を回転させるモータを有する駆動手段と、前記
回転軸体と回転しているコアの前記識別部を検出して信
号を出力する複数のセンサーと、予め決められた手順で
位相位置を検出するプログラムを有し、前記センサーか
らの信号でコアの識別を行うとともに使用する前記セン
サーの自動選択を行い、高速正転にて大まかな位相検出
を行い、次に低速逆転にて最終位相位置を検出する制御
手段と、前記検出された位相位置を修正して前記コアを
所定の位置にセットするための手段とを設けることによ
って達成される。
【0007】さらに、この目的は、本発明にあっては、
ロータリートランス用コアの位置決め方法において、外
面に光学的に検出される複数の識別部を設けたロータリ
ートランス用のコアを回転軸体に載せて一体に回転させ
るとともに、前記回転軸体と回転しているコアの前記識
別部を検出するための複数のセンサーを設け、前記セン
サーの組み合わせで前記コアの種別及び位相位置を検出
し、位相ズレがあった場合にこれを修正して前記コアを
所定位置にセットする、ことにより達成される。
【0008】さらに、この目的は、本発明にあっては、
一面側に巻線が各々装着される径の異なる環状をしたリ
ード溝が同心的に複数設けられている円盤状のロータリ
ートランス用のコアにおいて、種類識別または位置合わ
せ用の切欠部を外面に設けることによって達成される。
【0009】さらに、この目的は、本発明にあっては、
一面側に巻線が各々装着される径の異なる環状をしたリ
ード溝が同心的に複数設けられている円盤状のロータリ
ートランス用のコアにおいて、中心に向かって溝状に形
成された種類識別用の切欠部と、外周に形成された位置
合わせ用の切欠部とを設けることによって達成される。
そして、好ましくは前記種類識別用の切欠部を、前記リ
ード溝が形成されている面と同じ面上に互いに回転方向
にずらして複数設けると良い。さらに、好ましくは、こ
の種類識別用の各切欠部を外周からの長さを各々変えて
設けると良い。
【0010】
【作用】これによれば、種類識別あるいは位置合わせ用
の切欠部をセンサで検出して、現在におけるコアの位相
位置を知り、これに基づいてコアを所定の位置にセット
することができる。これにより、従来、作業者が目視で
セットしていたのを自動的に所定の位置にセットするこ
とが可能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は、本発明の実施例で使用される
ロータリートランス用コアの一例を示す単品図である。
【0012】図1において、このロータリートランス用
コア1(以下、単に「コア1」と言う)は、中心に貫通
孔2を設けてドーナツ状をした円盤形に、フェライト材
等の磁性材で形成されている。
【0013】さらに詳述すると、コア1の一面側には、
貫通孔2を中心として、この外側に径の異なる環状をし
た複数(本実施例では8つ)のリード溝3が同心的に形
成されている。
【0014】また、リード溝3が形成されている面と同
じ面側には、外周から中心に向かう溝状の複数(本実施
例では6つ)の認識用の切欠部4a,4b,4c,4
d,4e,4fが、互いに回転方向にずらされ、かつ外
周からの長さを各々変えて設けられている。なお、この
切欠部4a〜4fは、コア1の種類を後述するセンサに
より識別するためのもので、コア1の種類によって長さ
や個数等の組み合わせが異なっている。
【0015】加えて、コア1の外周部分には位置決め用
の切欠部5が形成されていて、この位置決め用の切欠部
5を後述するセンサで検出することにより、コア1の位
置合わせ時における基準位置として使用できるようにな
っている。
【0016】そして、このように形成されているコア1
には、図示しないが各リード溝3内に巻線が各々巻かれ
てトランスとして形成される。
【0017】図2は、本発明の一実施例として示すコア
供給・排出機の全体構成斜視図である。
【0018】図2において、このコア供給・排出機10
は、図1に示したコア1を使用する場合を一例としてお
り、大きくは巻線が装着されてトランスとして完成され
ている前のコア1を収納しておく投入トレー11と、コ
ア1の供給から排出に至るまでの全ての搬送を行う搬送
ロボット12と、この搬送ロボット12により投入トレ
ー11より運ばれて来るコア1が載せられ、これを回転
方向位置決め(位相方向位置決め)を行うためのロータ
リーコア位置決め装置13と、コア1が載せられて各工
程へ移動するプラテン14と、搬送ロボット12のロボ
ットハンド15と、コア1が載せられたプラテン14を
組立に必要な工程へ順次搬送するためのコンベアベルト
16と、このコンベアベルト16で各工程に送られてト
ランスとして組み立てられて完成されて来たコア1を貯
蔵しておくための排出トレー17と、投入トレー11及
び排出トレー17を別のトレーと交換するためのトレー
チェンジャー18等で構成されている。
【0019】また、このコア供給・排出機10におい
て、プラテン14及びロボットハンド15は各々2個づ
つ設けられるとともに、ロータリーコア位置決め装置1
3は4個設けられ、これによりコア1の位置合わせを行
うのに必要な全体のタクトタイムの短縮が図れるように
している。
【0020】次に、コア供給・排出機10における主要
部の構成をさらに説明すると、搬送ロボット12は、そ
の下側に上記ロボットハンド15を取り付けており、こ
のロボットハンド15でコア1を把持して所定の位置に
搬送し、その搬送した位置で離して開放することがで
き、その細部構造は図3に示すような構成になってい
る。
【0021】すなわち、図3に示すロボットハンド15
は、搬送ロボット12に取り付けられた枢支部19と、
この枢支部19に取り付けられたチャック部20等で構
成されている。
【0022】また、枢支部19の中央孔21には、コア
1の貫通孔2の内径よりも大きい外径で形成されたピン
状の中心棒22が、この枢支部19の下面より進退出可
能に設けられている。さらに、中央孔21は、下端部分
21aの内径が中心棒22の外径と略等しく形成されて
いるとともに、上端部分21bの内径が下端部分21a
の内径よりも大きく形成されていて、この上端部分21
b内に中心棒22を常に突出方向に付勢しているスプリ
ング23も一緒に収納された状態になっている。
【0023】一方、中心棒22の上端には鍔状部13a
が一体に形成されていて、中心棒2が下方に所定位置ま
で移動されると、この鍔状部13aが下端部分21aと
上端部分21bとの境目に存在する段差21cに当接
し、これによって中心棒22の枢支部19からの突出量
が規制されるようになっている。また、中心棒22の下
端は、コア1の貫通孔2の内径よりも小さい外径を有し
た先細状に形成され、この先細形状によって下端がコア
1の貫通孔2に挿入し易くなっている。
【0024】さらに、枢支部19の下面側でコア1と対
応する位置には、この下面より下側に向かって突出する
状態にして、押さえ部材24がスプリング25を介して
取り付けられている。
【0025】チャック部20は、少なくとも2つ以上複
数設けられ、枢支部19の下面に対応して放射状に形成
されているガイドA26にガイドB27をそれぞれ係合
させて、その放射方向(半径方向)に図示せぬ手段によ
りスライド可能に配設されている。また、チャック部2
0の内側先端部分には、コア1の下面(裏面)の下側に
入り込んで、このコア1をつかんでチャック(把持)す
るための爪20aが一体に形成されている。
【0026】図4乃至図9はロボットハンド15の動作
説明図である。そこで、このロボットハンド15の動作
を図4乃至図9を用いて次に説明する。
【0027】まず、図4乃至図9は、ロボットハンド1
5が投入トレー11内でコア1を取り込む場合の動作を
示しているものである。
【0028】ここでは、このロボットハンド15で把持
されるコア1は、投入トレー11内の支持台28上に載
せられて支持されている。なお、この支持台28は、コ
ア1の貫通孔2の内径よりも大きく、コア1の外径より
も小さい外径で円板状に形成されている。
【0029】そして、支持台28上のコア1をつかんで
チャックする場合、ロボットハンド15は、貫通孔2の
中心に中心棒22を一致させて、チャック部20を開い
た状態で上側よりコア1に近づく(図4参照)。
【0030】すると、まず中心棒22の先細状の先端が
コア1の貫通孔2に挿入されて、中心棒22の先細状に
なった傾斜面が貫通孔2の内面に当接するとともに、押
さえ部材24がコア1の上面に軽く当接される(図5参
照)。
【0031】また、さらにロボットハンド15がコア1
側に移動されると、中心棒22がスプリング23の付勢
力に抗して枢支部19内に移動され、このロボットハン
ド15の移動がチャック部20の爪20aがコア1の下
面(裏面)側に配置された状態になるまで行われる(図
6参照)。
【0032】次いで、これまで開いていた各チャック部
20がそれぞれ中心側にスライドされる。そして、爪2
0aがコア1の下面(裏面)側に配置された閉状態にな
ったら、チャック部20は閉状態のままでロボットハン
ド15が支持台28と離れる方向に移動される。する
と、中心棒22がスプリング23の付勢力でコア1を押
しながら突出されると共に、押さえ部材24がスプリン
グ25の付勢力で押され、コア1の裏面(下面)側がチ
ャック部20の爪20aに押し付けられる。これによっ
て、コア1は押さえ部材24と爪20aとで挟まれてチ
ャックされた状態となり、スプリング23とスプリング
25の付勢力を伴って保持される。図3は、このように
してコア1がロボットハンド15にチャックさている状
態を示しており、この状態で次の位置に運ばれ、その位
置で再び別の支持台上にセットされることになる。
【0033】次に、このようにしてロボットハンド15
でチャックされたコア1は、このチャックされた状態で
次位置に運ばれ、このコア1を次位置で開放してセット
する動作が図7乃至図9である。
【0034】ここでは、このロボットハンド15で把持
されるコア1は、支持台29上に載せられて支持される
場合を一例としている。この支持台29は、前位置での
支持台28に相当するもので、ここでの支持台29はコ
ア1の貫通孔2の内径よりも大きく、コア1の外径より
も小さい外径で円板状に形成されている。また、支持台
29の上面中央には、コア1の貫通孔2の内径よりも小
さい外径のピン状をした突起29aが一体に設けられて
いる。この突起29aの突出量(高さ)は、コア1の厚
みよりも大きく形成されており、貫通孔2に突起29a
を貫通させてコア1が支持台29に載置されると、突起
29aがコア1の上側に突出された状態で配置される。
【0035】そして、支持台29上にコア1をセットす
る場合は、前工程でコア1をチャックして来たロボット
ハンド15は、貫通孔2の中心に突起29aを一致させ
て、上側より支持台29に近づく(図7参照)。
【0036】すると、まず貫通孔2に支持台29の突起
29aが挿入され、続いて中心棒22の先端円形面と支
持台29の突起29aの先端とが当接する(図8参
照)。
【0037】また、さらにロボットハンド15が押下さ
れるとスプリング23を圧縮させて中心棒22が中央孔
21内に逃がされ、次いで支持台29の上面にコア1の
下面が当接する。
【0038】続いて、さらにロボットハンド15が押下
されると、スプリング23及びスプリング25を圧縮さ
せて、押さえ部材24及び中心棒22はコア1が支持台
29に当接されたそのままの位置で、枢支部19とチャ
ック部20だけが下方に移動し、この移動はチャック部
20の爪20aがコア1の下面(裏面)と離れた状態に
なるまで行われる(図9参照)。
【0039】次いで、これまで閉じていた各チャック部
20の爪20aがコア1の下面(裏面)より外側に配置
されて各チャック部20が開状態になるまでそれぞれ外
周外側にスライドされると、コア1がロボットハンド1
5側から支持台29上に載置された状態に移し換えられ
てセットされる。その後、各チャック部20を開いたま
ま、ロボットハンド15が支持台29と離れる方向に移
動されると、ロボットハンド15がコア1を開放して分
離され、コア1の支持台29側へのセットが完了する。
【0040】次に、このようにして支持台29にセット
されたコア1を再びチャックしてさらに次位置へ運ぶ場
合は、各チャック部20が開状態にされたまま、貫通孔
2の中心に中心棒22を一致させて、ロボットハンド1
5が支持台29に上側より近づく。
【0041】すると、まず貫通孔2に中心棒22が挿入
され、続いて中心棒22の先端円形面と支持台29の突
起29aの先端とが当接する。また、さらにロボットハ
ンド15が押下されるとスプリング23を圧縮させて中
心棒22が中央孔21内に逃がされ、次いでコア1の上
面に押さえ部材24が当接する。
【0042】さらにロボットハンド15が押下される
と、スプリング23及びスプリング25を圧縮させるこ
とによって、押さえ部材24及び中心棒22はそのまま
コア1に当接されたままの位置で、枢支部19とチャッ
ク部20だけが下方に移動する。そして、この移動はチ
ャック部20の爪20aがコア1の下面側に配置された
状態になるまで行われる。
【0043】次いで、これまで開いていた各チャック部
20がそれぞれ中心側にスライドされ、爪20aがコア
1の下面(裏面)側に配置された閉状態になったら、チ
ャック部20を閉状態のままにして、ロボットハンド1
5が支持台29と離れる方向に移動される。すると、中
心棒22がスプリング23の付勢力でコア1を押しなが
ら突出されると共に、押さえ部材24がスプリング25
の付勢力で押され、コア1の裏面側がチャック部20の
爪20aに押し付けられる。これによって、コア1は押
さえ部材24と爪20aとで挟まれてチャックされた状
態となり、スプリング23とスプリング25の付勢力を
伴って、図3に示したようにコア1がロボットハンド1
5につかまれる。そして、この状態で次の位置に運ば
れ、その位置で再び支持台上にセットされることにな
る。
【0044】図10は、ロータリーコア位置決め装置1
3の概略構造断面図、図11は図10のA−A線方向よ
り見た要部構造配置図である。図10及び図11におい
て、このロータリーコア位置決め装置13は、コア1を
保持するための回転軸体31と、この回転軸体31の上
端部にコア1を磁気吸引して固定して保持しておくため
の複数(本実施例では6つ)のマグネット32a,32
b,32c,32d,32e,32fと、ユニバーサル
ジョイント33を介して回転軸体31と一体回転可能に
設けられた割り出しを行うためのステッピングモータ3
4と、回転パルス数のチェックを行うセンサー35と、
コア1の上記認識用の切欠部4a〜4fの検出及びコア
1の上記位置決め用の切欠部5の検出をそれぞれ行うた
めの複数(本実施例では11個)のセンサー36a,3
6b,36c,36d,36e,36f,36g,36
h,36i,36j,36kにより構成されている。
【0045】また、回転軸体31の上端部分の一部31
aは、コア1に貫通孔2の内径よりも若干小さな外径で
作られ、この一部31aと他の部分との間に段差面37
が形成された状態になっている。そして、一部31aが
コア1の貫通孔2に挿入されてコア1が回転軸体31に
載置されると、段差面37がコア1の下面(裏面)に当
接されて下側の位置決めができる構造になっている。さ
らに、回転軸体31の上端部分には、中心に孔38が設
けられ、この孔38の上部がロボットハンド15の中心
軸22の先細形状に対応してテーパー面38aとして形
成されている。
【0046】そして、搬送ロボット12のロボットハン
ド15でコア1が回転軸体31まで運ばれ、これが図1
0に一点鎖線で示すように一部31aに置かれると、中
心軸22の先端がコア1の貫通孔2を通って孔38のテ
ーパー面38aに当接された状態に差し込まれて芯出し
が行われる。また、芯出し後はマグネット32a〜32
fの磁力により、回転軸体31の一部31aにコア1が
固定されて回転軸体31と一体に回転される構造になっ
ている。
【0047】センサー35は、回転軸体31と一体に回
転するパンチングされたコード円板35aと、このコー
ド円板35aのパンチングされた部分(付図示)を光学
的に読み取って電気信号に換える光電変換素子36bと
で構成されている。そして、このセンサー35では、回
転軸体31がコード円板35aと一体に回転するとき、
そのコード円板35aのパンチング部分が光電変換素子
36bで読み取られて、光電変換素子35bより回転パ
ルスが取り出される。
【0048】センサー36a〜36kは、光反射型のセ
ンサーで、コア1の切欠部4a〜4f及び切欠部5とそ
れぞれ対応する位置に設けられている。そして、コア1
に向かって光りを投射し反射して戻って来る光量の変化
を知って切欠部4a〜4f及び切欠部5を識別できるよ
うになっている。
【0049】図12は、ロータリーコア位置決め装置1
3において回転軸体31を回転駆動させるための制御回
路ブロック図である。図12において、この制御回路
は、CPU(中央演算部)39とパルスモータコントロ
ーラ(PMコントローラ)40とでなるシーケンサー4
1と、パルスモータドライバー(PMドライバー)42
と、上記パルスモータ34及びセンサー35等で構成さ
れている。
【0050】そして、センサー35で検知したステッピ
ングモータ34の回転パルス数のデータをシーケンサー
41内のCPU39に入力させ、このデータに基づいた
信号をCPU39からパルスモータコントローラ40に
送り、次にパルスモータコントローラ40からパルスモ
ータドライバー42に信号を送って、パルスモータ34
の回転数を制御できるようになっている。
【0051】また、パルスモータ34により回転軸体3
1が回転されると、CPU39にはセンサー36a〜3
6kからの信号、すなわちコア1の種類を識別するため
の切欠部4a〜4f及び位置合わせ用の切欠部5を検出
したセンサー36a〜36kからの信号ず順次入力さ
れ、これらの信号から回転軸体31上に載せられている
コア1の種類及び回転方向の位置(位相位置)を知るこ
とができるようになっている。
【0052】図13は、回転軸体31上に載せられたコ
ア1を、この回転軸体31の回転方向における位相位置
決めを行う手順を示すものである。そこで、図13及び
図12と共に図10及び図11に示すロータリーコア位
置決め装置13の動作を説明する。
【0053】先ず、搬送ロボット12のロボットハンド
15でコア1が回転軸体31まで運ばれてコア1が一部
31aに置かれると、このときに中心軸22とテーパー
面38との係合を伴って芯出しが行われ、さらにマグネ
ット32a〜32fの磁力により吸着固定されると、C
PU39より動作信号が出力されてパルスモータ34が
高速にて回転される(ステップS1)。
【0054】すると、コア1には、種類により異なる切
欠部4a〜4fと位置合わせ用の切欠部5が設けてある
ので、この切欠部4a〜4f及び切欠部5を検出するセ
ンサー36a〜36kによりコア1の種類に加えて、セ
ンサー36a〜36kのうちの2〜3個のセンサーのA
NDにて切欠部4a〜4fが検知されて大まかな位相検
出が行われる(ステップS2)。
【0055】次に、パルスモータ34は低速にて逆回転
され(ステップS3)、2〜3個のセンサーの中で切欠
部5と切欠部4a〜4fのエッジを最初に検出した1個
のセンサーにより最終位相位置検出を行い(ステップS
4)、この結果を基にオフセットされ(ステップS
5)、これに応じた修正がロボットハンド15に加えら
れ、ロボットハンド15はこの位相位置の修正を加える
べくコア1を回転方向に修正を必要とする分だけ回転さ
せて次位置にセットする。
【0056】なお、ここでのオフセットは、搬送ロボッ
ト12のロボットハンド15によるプラテン14への搬
送時、このプラテン14上の巻線挿入位置に合うような
オフセット量にて行われる。ただし、本実施例でのロー
タリーコア位置決め装置13は4箇所に設置されてお
り、これを順次経て最終的にプラテン14上にセットさ
れることになるが、各ロータリーコア位置決め装置13
のオフセット量は各自で決められることになる。
【0057】そして、最終のロータリーコア位置決め装
置13では、プラテン14上の巻線挿入位置に合うよう
にオフセットされ、これによりコア1はプラテン14の
所定の位置に正しくセットされて次工程へと運ばれて行
くことになる。
【0058】また、このローターコア位置決め装置13
を設けた部分では、他機種対応の位置決め装置13が4
箇所に設置され、またコア搬送も通常は2個単位で行う
ためにトータルのタクトタイムが短縮されて、生産効率
の上昇と完全自動化が図れ、さらに通常は作業者も必要
なくなるのでコストダウンが図れることになる。
【0059】なお、上記実施例では、コア1の種類及び
位置を識別するための手段として、溝状及び切り欠きと
してなる切欠部4a〜4k,5を設けた構造を開示した
が、これに限ることはなくセンサー36a〜36kで光
学的に検出できるものであれば、どのような識別手段で
あっても差し支えないものである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
種類識別あるいは位置合わせ用の切欠部をセンサで検出
して、現在におけるコアの位相位置を知り、これに基づ
いてコアを所定の位置にセットすることができるので、
従来、作業者が目視でセットしていたのを自動的にセッ
トすることができるようになる。これにより、生産性の
向上並びにコストを下げることが可能になる等の効果が
期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用されるロータリートラン
ス用コアの一例を示す単品図である。
【図2】本発明の一実施例とし示すコア供給・排出機の
全体構成斜示図である。
【図3】ロボットハンドの細部構造を示す概略断面図で
ある。
【図4】ロボットハンドの動作説明図である。
【図5】ロボットハンドの動作説明図である。
【図6】ロボットハンドの動作説明図である。
【図7】ロボットハンドの動作説明図である。
【図8】ロボットハンドの動作説明図である。
【図9】ロボットハンドの動作説明図である。
【図10】本実施例におけるロータリー位置決め装置の
概略構造断面図である。
【図11】図10のA−A線方向より見た要部構造配置
図である。
【図12】本実施例における要部制御回路ブロック図で
ある。
【図13】コアの回転方向位相決めを行う手順の説明図
である。
【符号の説明】
1 コア 2 貫通孔 3 リード溝 4a〜4f 種類識別用の切欠部 5 位置合わせ用の切欠部 10 コア供給・排出機 12 搬送ロボット 13 ロータリーコア位置決め装置 14 プラテン 15 ロボットハンド 16 コンベアベルト 31 回転軸体 34 パルスモータ 35 センサー 36a〜36i センサー 39 CPU(制御手段) 42 パルスモータドライバー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリートランス用コアの位置決め装
    置において、 外面に光学的に検出される識別部を設けたロータリート
    ランス用のコアを載せて一体に回転される回転軸体と、 前記回転軸体を回転させるモータを有する駆動手段と、 前記回転軸体と回転しているコアの前記識別部を検出し
    て信号を出力するセンサーと、 前記駆動手段を介して前記モータの回転を制御するとと
    もに、前記センサーからの信号を処理して前記コアの回
    転方向の位相位置を検出する制御手段と、 前記制御手段により制御されて前記検出された位相位置
    を修正して前記コアを所定の位置にセットするための手
    段とを設けたことを特徴とするロータリートランス用コ
    アの位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記識別部を複数設けるとともに、前記
    識別部に対応して前記センサーを複数設け、前記センサ
    ーの組み合わせで前記コアの種別及び位相位置を検出す
    るようにした請求項1に記載のロータリートランス用コ
    アの位置決め装置。
  3. 【請求項3】 ロータリートランス用コアの位置決め装
    置において、 外面に光学的に検出される識別部を設けたロータリート
    ランス用のコアを載せて一体に回転される回転軸体と、 前記回転軸体を回転させるモータを有する駆動手段と、 前記回転軸体と回転しているコアの前記識別部を検出し
    て信号を出力する複数のセンサーと、 予め決められた手順で位相位置を検出するプログラムを
    有し、前記センサーからの信号でコアの識別を行うとと
    もに使用する前記センサーの自動選択を行い、高速正転
    にて大まかな位相検出を行い、次に低速逆転にて最終位
    相位置を検出する制御手段と、 前記検出された位相位置を修正して前記コアを所定の位
    置にセットするための手段とを設けたことを特徴とする
    ロータリートランス用コアの位置決め装置。
  4. 【請求項4】 ロータリートランス用コアの位置決め方
    法において、 外面に光学的に検出される複数の識別部を設けたロータ
    リートランス用のコアを回転軸体に載せて一体に回転さ
    せるとともに、 前記回転軸体と回転しているコアの前記識別部を検出す
    るための複数のセンサーを設け、 前記センサーの組み合わせで前記コアの種別及び位相位
    置を検出し、位相ズレがあった場合にこれを修正して前
    記コアを所定位置にセットするようにしたことを特徴と
    するロータリートランス用コア位置決め方法。
  5. 【請求項5】 一面側に巻線が各々装着される径の異な
    る環状をしたリード溝が同心的に複数設けられている円
    盤状のロータリートランス用のコアにおいて、 種類識別または位置合わせ用の切欠部を外面に設けたこ
    とを特徴とするロータリートランス用コア。
  6. 【請求項6】 一面側に巻線が各々装着される径の異な
    る環状をしたリード溝が同心的に複数設けられている円
    盤状のロータリートランス用のコアにおいて、 中心に向かって溝状に形成された種類識別用の切欠部
    と、 外周に形成された位置合わせ用の切欠部、とを設けたこ
    とを特徴とするロータリートランス用コア。
  7. 【請求項7】 前記種類識別用の切欠部を、前記リード
    溝が形成されている面と同じ面上に互いに回転方向にず
    らして複数設けた請求項6に記載のロータリートランス
    用コア。
  8. 【請求項8】 前記種類識別用の各切欠部を、外周から
    の長さを各々変えて設けた請求項7に記載のロータリー
    トランス用コア。
JP5258896A 1993-09-24 1993-09-24 ロータリートランス用コアの位置決め方法及びその装置並びに該方法に用いるロータリートランス用コア Pending JPH0788727A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228475A (ja) * 2009-03-25 2010-10-14 Takata Corp 表皮部材の加工方法及び加工装置
JP2015085344A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 キャタピラー エス エー アール エル 溶接における部品識別方法および溶接方法

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