JP2769394B2 - コアの割出し方法および割出装置 - Google Patents

コアの割出し方法および割出装置

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JP2769394B2 JP3161335A JP16133591A JP2769394B2 JP 2769394 B2 JP2769394 B2 JP 2769394B2 JP 3161335 A JP3161335 A JP 3161335A JP 16133591 A JP16133591 A JP 16133591A JP 2769394 B2 JP2769394 B2 JP 2769394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転機用のN極のコア
に巻線するため、該コアを間欠的に回動させるととも
に、回動した状態で一時的に回動を係止する方法、およ
び同装置に関するものである。上記の回動は1回転(3
60°)をN個の角に区分(必しも等分ではない)して
行われる。
【0002】
【従来の技術】図2(A)は3極のコア1に電線2を巻
回してコイル3を構成する作業の説明図である。該コア
1には3個のポール1aが設けられ、隣接する2個のポ
ール間にスロット1bが形成されている。巻線は、スロ
ット1b内に電線2を誘導してポール1aに巻きつけて
行われる。図2(B)は、12極のステータコア4にコ
イル5を巻きつける状態を示している。図3は巻線機の
要部を示す斜視図であって、図2(B)に示したものと
類似のコア4に電線2を巻回している状態を描いてあ
る。コア受台6にコア取付治具7が設けられていて前記
のコア4を装着している。電線2はノズル9に導かれて
繰り出され、巻回される。上記のノズル9は、ノズルバ
ー(図示省略)に固着されていて、X,Y,Z方向に駆
動されるようになっている。 記の電線2をコア4のス
ロット内へ導いて整列したコイルを形成するための案内
部材であるセンタフォーマ10およびサイドフォーマ1
1が設けられているが、本発明の構成・作用効果と直接
的な関係を有していないので、以下に挙げる図面ではこ
れらのセンタフォーマ10およびサイドフォーマ11を
省略する。
【0003】図3に示したコア4とコア受台6との近辺
を抽出した斜視図を図4(A)に示し、該コア4とノズ
ル9との関係を描いた平面図を図4(B)に示す。図4
(B)から容易に理解されるように、コア4とノズル9
とがX軸を中心として相対的に回転すると、該ノズル9
から繰り出された電線2がコア4のポールに巻きつけら
れてコイル5が巻成される。この場合ノズル9とコア4
との何れを回しても良いので、ノズルを回転させるフラ
イヤ方式と、コア4を回転させる軸回し方式との両方式
がいずれも実用化されている。
【0004】さらに、図4(B)から明らかなようにコ
ア4の12個のポール4aに順次に巻線を施すため、該
コア4を間欠的に角θ=360度/N=360度/12
=30度ずつ回転せしめなければならない。詳しくは、
360度/Nだけ回動させ、一時的に回動を停止させ、
再び360度/N回動させるという作動をN回繰り返し
て1サイクルを終了し、1個のコア4の巻線が完了す
る。上記と異なる従来例として、1回転(360°)を
N個に等分せず不等角度に分割される場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとくコアの巻
線にはフライヤ方式と軸回し方式とが有る。いま板に図
4をフライヤ方式の場合について考えると、図4に示さ
れているコア4およびコア取付治具7が、巻線作業中は
停止している。従って、コア4を取付けたコア取付治具
7を360度/NずつZ軸の回りに間欠的に回動させる
割出装置を構成することは、公知技術を適用して容易に
行い得る。
【0006】ところが、軸回し方式の場合を考えると本
図4に示されている構成部分が、X軸の回りに高速回転
する。このため、該高速回転(X軸まわり)が停止して
いるときであっても、コア4をZ軸まわりに360度/
Nずつ間欠的に回動させることは至難である。360度
をN等分せず、N個の不等角に区分して割り出しする場
合も同様の困難が或る。
【0007】このため、従来技術においては、割出し位
置決め手段を設けることはフライヤ方式の巻線機でなけ
れば不可能と考えられていた。軸回し方式の巻線機に適
用し得る割出し用の装置として特開昭63−64551
号「電気機械の電機子に線材を巻くための装置」が提案
されているが、この公知技術は上記公報の第2a図に示
されているように係止部24が巻体50に対して直接的
に押し付けられる。ところが、巻体である回転機のコア
は脆弱なフェライト製のものも有るので、これに対して
係止部24を当接せしめるとコアを破損せしめる虞れが
有り、この公知技術は汎用性に欠ける(コア材質に制約
を受ける)。さらに、コアのポールが360°をN等分
して配列されていない場合、スリットに大小の差が有る
ので、これに同じボールを押しつけて割出しすることは
割出精度を低下させる。
【0008】さらに、コアの形状,寸法が変わると前記
係止部24の形状,寸法を変えなければならないので、
上記の公知技術はワークに対する順応性が無く、多機種
少量生産には用い難い。
【0009】本発明は上述の事情に鑑みて為されたもの
で、軸回し方式の巻線機に適用することができ、ワーク
であるコアの材質によって制約されることなく、しかも
コアの形状,寸法の変化に対応して迅速かつ容易に順応
し得る割出し方法、および同装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明方法は、N極のコアをコア受台に取
り付け、回転させて巻線のために割出す方法において、
コアをコア受台に対して回動可能に軸支するとともに、
周囲にN個の切欠を設けた円板状の割出板をコアに対し
て同心状に固定し、上記のN個の切欠の内の少なくとも
何れか一つに対してボールプランジャを押しつけること
により、該割出板の回動を弾性的に係止し、 かつ、ノズ
ルバーに固着した治具を上記割出板の切欠に係合して、
該割出板を間欠的に回動させることを特徴とする。
【0011】また、上記の方法を実施するために構成し
た本発明装置は、コア受台に取り付けられているN極の
コアを回動させて固定する割出装置において、コア受台
に対して回動自在に支承された回転軸と、上記回転軸に
取り付けられて、周方向にN個の切欠を有する円板状の
割出板、および、その回転を係止するボールプランジャ
と、上記の割出板と同心に、N極のコアを着脱可能に取
り付けるコアアダプタと、ノズルバーに固着され、前記
割出板の切欠に係合して該割出板を間欠的に回動させる
駆動治具と、を具備していることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の装置を用いて上記の方法を実施すると、
コア受台上に駆動装置に搭載する必要なく、かつ、コア
受台を支持している回転軸(スピンドル)に伝動部材を
取り付ける必要なく、コアの回動を、所定の角度ごとに
弾性的に係止することができ かつ、ノズルバーに固着
された駆動治具によって上記のコアを間欠的に回動せし
めることができる。
【0013】このため、本発明の方法および装置は軸回
し方式の巻線機に対して容易に適用することができる。
しかも、割出し用の係合部材がコアに接触しないのでコ
アの材質に関して制約を受けず、コアの形状寸法の変化
に対する順応性に優れている
【0014】。
【実施例】図1は、本発明方法を実施するために構成し
た本発明装置の1実施例を示し、(A)は一部を破断し
て描いた側面図である。上記(A)図に示した状態から
コア4を取り外した状態の平面図を同図(B)に示す。
本例は軸回し方式の巻線機に適用した1例であるから、
コア受台6はスピンドル8に固着されていてX軸まわり
に高速回転される。
【0015】上記コア受台6に対して、Z軸まわりの回
転自在に回転軸13が取り付けられている。14はベア
リングである。上記回転軸13に対して、割出板15が
環状のナット17によって着脱交換自在に装着されてい
る。上記の割出板15は図1(B)に示すような円板状
の部材であって、その周囲にN個(本例においてN=1
2)の切欠15aが等間隔に設けられている。上記割出
板15のZ軸まわり回動を係止する手段として、その切
欠15aに係合するようにボールプランジャ21が配置
され、コア受台6に固定されている。このボールプラン
ジャとは、スプリングによってスチールボールを押し出
し方向に付勢した構造の市販の部材である。
【0016】上記の割出板15と同心に、かつZ軸まわ
りの回転に関して一定の相対的な角位置で、コア4を固
定する。本実施例においてはコア4を取り付けるための
コアアダプタ18を、前記の割出板15に対して一体的
に連結した。このように構成すると、割出板15とコア
4との同心性、および、相対的角位置の整合が、容易
に、かつ確実に得られる。19は、前記のコアアダプタ
18を回転軸13に取り付けている六角ナットである。
【0017】図1(B)に仮想線で描いたノズル9はノ
ズルバー12に固着されていて、X,Y,Z方向に駆動
されるようになっている。仮想線で描いたのは読図を容
易ならしめるためである。上記のノズルバー12に、割
出板の駆動治具20を固着する。この駆動治具20はノ
ズルバー12と共にX,Y,Z方向に自在に駆動され
る。そして、この駆動治具20の先端は割出板の切欠1
5aと係合するように構成されている。
【0018】以上のように構成された本実施例の割出装
置(図1)を用いて本発明の割出方法を実施した1例を
次に述べる。
【0019】図1に示した状態で、割出板15のZ軸ま
わりの回動はボールプランジャー21で係止されてい
る。従ってコア4はZ軸まわりの角位置が一定に保たれ
ている。この状態でスピンドル8を回転させて12個の
ポールの内の一つに巻線を施す。1個のポールの巻線を
終えると、ノズルバー12を動かして駆動治具20を割
出板15の切欠15aに係合し、該割出板15を30度
だけ回動させる。この場合、特殊な巻線を施すために3
0度の倍数を動かすことを妨げない。本発明において3
60度/Nずつ回転させるとは、360度/Nの倍数角
を回転させることを含む意である。
【0020】駆動治具20が割出板15を約30度回す
と、切欠15aの何れか一つがボールプランジャー21
に係合し、正確に30度回った状態で係止される。上記
のボールプランジャー21はコア4に触れないので、こ
れを破損させる虞れが無い。コアを30度回して次サイ
クルの巻線を行い、その後この作動を繰り返す。コアの
極数が変われば割出板15を変換して迅速かつ容易に順
応することができる。本実施例の装置および方法によれ
ば、以上のようにして軸回し方式の巻線機において高精
度で割出しを行うことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の割出方法を適用すれば、軸回し
方式の巻線機を用いてN極のコアに巻線する場合、コア
の材質に制約されることなく正確に割出しを行うことが
でき、しかも、コアの形状,寸法の変化に対して迅速か
つ容易に順応することができる。また本発明の割出装置
によれば上記の発明方法を容易に実施してその効果を発
揮せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る割出装置の1実施例を示し、
(A)は部分的に破断して描いた側面図、(B)はコア
4を取り外して描いた平面図
【図2】コアの巻線作業の説明図
【図3】巻線機の要部を示した斜視図
【図4】巻線作業における割出しの説明図
【符号の説明】
4…コア、6…コア受台、9…ノズル、12…ノズルバ
ー、13…回転軸、15…割出板、15a…切欠、17
…環状のナット、18…コアアダプタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 15/095

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N極のコアをコア受台に取り付け、36
    0°をN個の角に区分して間欠的に回転させて巻線のた
    めに割出す方法において、 コアをコア受台に対して回動可能に軸支するとともに、 周囲にN個の切欠を設けた円板状の割出板をコアに対し
    て同心状に固定し、 上記のN個の切欠の内の少なくとも何れか一つに対して
    係止用のボールプランジャを押しつけて上記割出板の回
    動を弾性的に係止し、 上記のボールプランジャで回動を係止されている割出板
    の切欠に、ノズルバーに固着した治具を係合して該割出
    板を間欠的に回動させ ることを特徴とする、コアの割出
    し方法。ただしNは2以上の整数である。
  2. 【請求項2】 ノズルを固着されて該ノズルを駆動する
    ノズルバーを備えた巻線機に用いられる割出装置であっ
    て、コア受台に取りつけられているN極のコアを間欠的
    に回動させて固定するものにおいて、 コア受台に対して回転自在に支承された回転軸と、 上記回転軸に取り付けられて、周方向にN個の切欠を有
    する円板状の割出板、および、その回転を弾性的に係止
    するボールプランジャと、 上記の割出板と同心に、N極のコアを着脱可能に取り付
    けるコアアダプタと、を具備しており、 かつ、前記の割出板は、ノズルバーに取り付けられた駆
    動治具を切欠に係合されて回動せしめられる構造であ
    ことを特徴とするコアの割出装置。ただし、Nは2以上
    の整数である。
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