JPH0646606B2 - ロ−タリトランス巻線組込み方法及びその組込装置 - Google Patents

ロ−タリトランス巻線組込み方法及びその組込装置

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JPH0646606B2
JPH0646606B2 JP61121252A JP12125286A JPH0646606B2 JP H0646606 B2 JPH0646606 B2 JP H0646606B2 JP 61121252 A JP61121252 A JP 61121252A JP 12125286 A JP12125286 A JP 12125286A JP H0646606 B2 JPH0646606 B2 JP H0646606B2
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winding
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head
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博 大泉
司 坂下
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、VTRシリンダの録画、再生信号を伝達する
ロータリトランスの製造に係り、特に巻線後のコイルの
変形なしにコイルをコアの溝に自動組込みし、かつコイ
ルの端末線を所定の位置に組込むのに好適なロータリト
ランス巻線組込み方法と、この巻線組込み方法を連続的
かつ自動的に動作させるロータリトランスの巻線組込装
置に関するものである。
〔発明の背景〕
第12図に示す如く、VTRシリンダの構成部品であるロ
ータリトランスは、細線が円状に巻線されてその端末線
50が突出しているコイル1と、コイル1を円溝6内に端
末線50を端末線溝51,51′内に保持するコア2と、コア
2を支持する端子板3とで構成されている。このコイル
1をコア2の溝内に組込む組込方法で問題になるのは柔
軟部品であるコイル1が変形し易いことである。
第13図に示す如く、従来は、巻線機で強制的に真円状に
巻線したコイル1を棒状のマガジン5に収納し、コイル
組込工程へ搬送して手作業でコア2の所定の溝内に組込
んでいた。
前記の組込作業において、真円状に巻線されたコイル1
を巻線機から取外しフリーの状態でマガジン5に挿入す
るため、フリー状態になったコイル1の真円形がくずれ
る。またマガジン5に挿入された多数のコイル1が相互
にからみ合い、コイル1をマガジン5から取外すときに
コイル1の真円形をくずしてしまう。また、コイル1が
挿入されたマガジン5を組込工程へ搬送するとき、振動
のためコイル1の真円形が変形し、さらにコイル1を手
作業でコア2に組込むときもコイル1の形をくずしてし
まう。
以上の如く手作業でコイル1をマガジン5に挿入して搬
送し、コア2に組込むまでにコイル1は変形するものが
多い。変形されたコイル1をコア2に組込むときは外力
を加えて手作業で変形を修正するため、コイル1が折れ
曲ったりさらに変形したりして正しい状態でコア2の溝
内に組込まれないのでコイル1の品質低下をまねき、ロ
ータリトランスの信頼性を低下させる一要因となると共
に、コイルとコアの組込を自動化するため障碍となっ
た。
また、コイル1をコア2の円溝6に組込み、突出してい
る端末線50を端子ピンや基板等に半田付する作業を自動
化するとき、端末線50の位置決めがされていないフリー
の状態でコイル1をコア溝6に組込もうとすると、 端末線50の位置を検出する検出機構が必要となって端末
線処理装置が複雑となり、自動化装置は高価なものとな
る。
コイルの変形を解決する方法として、特開昭59-149013
号(昭59年8月25日公開)に記載のように、メッキ基体
面にコイルパターン部以外にレジストマスクを形成した
後導体メッキを施してコイルを形成し、そのコイルをコ
アの溝内に接着するロータリトランスの製造方法があ
る。
しかし、この製造方法はコイルの単価が高価になる点に
配慮がされていなかった。
〔発明の目的〕
本発明は前記の欠点を解決しようとするもので、その目
的は、コイル及びその端末線をコアの所定位置に対しコ
イルの真円形をくずすことなく容易にかつ確実に組込む
ことができ、しかもコイルの巻線からコアへの組込みを
人手を要することなく行うようにしたロータリトランス
巻線組込み方法を提供することにあり、他の目的は、上
記方法を的確に実施し得、しかも自動的かつ連続的に動
作し得るロータリトランス巻線組込装置を提供すること
にある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため、本発明方法は、巻線されたコ
イル及びその両端末線をコアの円溝及び端末線溝に夫々
組込むロータリトランスの巻線組込み方法において、間
欠的に回転する第1手段に着脱自在に複数把持された巻
線ヘッドが巻線位置に位置する度に、該巻線ヘッドの外
周の同一面上に対し線材の先端側を複数層に巻線し、各
巻線ヘッドに連接線を介しコイルを順次形成し、次いで
前記第1手段の回転に伴ない、巻線ヘッド上のコイルの
連接線を他の巻線ヘッドのコイルから順次切り放すと共
に、その両端末線をコイルに対する所定位置に所望形状
に形成して位置決め保持し、その後、コイルを有する巻
線ヘッドが第1手段によって受け渡し位置に回転移動し
た時点で、その巻線ヘッドを、予め間欠的に回転可能に
支持された第2手段を受け取り、第2手段の回転によっ
て巻線ヘッドが、予め搬送されてきたコアと対向する位
置に移動した時点で、該巻線ヘッドのコイル及び両端末
線をその巻線形態のままで拘束しながらコアの円溝及び
端末線溝に夫々移動して組込み、以下、巻線ヘッドに対
するコイルの形成とコアに対するコイルの組込みとを繰
り返し行うことを特徴とするものである。
本発明装置は、巻装された線材と、軸周りに間欠的に回
転可能に支持され、かつ外周部に第1巻線ヘッド保持部
を複数有する第1ターンテーブルと、該第1ターンテー
ブルの各第1巻線ヘッド保持部に着脱自在に夫々保持さ
れる巻線ヘッドと、第1ターンテーブルの巻線ヘッドが
巻線位置に移動したとき、該巻線ヘッドに対し前記線材
の先端部を巻線し、各巻線ヘッド間に連接線を介してコ
イルを順次形成するフライヤと、各巻線ヘッドに巻線さ
れたコイル間の連接線を切断するカッタと、切断された
コイルの両端末線を把持しかつ所望形状にフォーミング
するフォーミング部と、コアを支承する組込治具を複数
有し、かつコアを組込み位置に順次搬送する搬送手段
と、該搬送手段及び第1ターンテーブル間に軸周りに間
欠的に回転可能に支持される第2ターンテーブルと、該
第2ターンテーブルの外周部に径方向に沿って移動可能
に複数取付けられ、そのうちの一方が第2ターンテーブ
ルの回転により第1ターンテーブル上の第1巻線ヘッド
保持部と対向する位置に移動すると共に、他方が搬送手
段上のコアと対向する位置に移動する第2巻線ヘッド保
持部とからなり、前記巻線ヘッドは、フライヤによって
コイルが巻線されたとき、該コイルを外周の同一面上に
複数層に巻線するのを支持し、かつ内側にガイド軸を設
けた巻芯軸と、該巻芯軸の外周に巻線されたコイルをそ
の真円状態を保つように押圧保持する押圧保持手段と、
前記フォーミング部によってフォーミングされた端末線
をそのコイルに対する所定位置に把持しかつ位置決めす
る位置決め手段とを有し、前記コアは、円溝の内側に巻
線ヘッドの巻芯軸と略同径をなして形成されたボス部を
有し、搬送手段の組込治具はコアのボスに嵌合しかつ該
コアを支承すると共に、巻線ヘッドのガイド軸と嵌合し
得るセンタリング用ピンを有し、前記第2巻線ヘッド保
持部は、第1巻線ヘッド保持部と対向する位置にあると
き、該第1巻線ヘッド保持部との間で巻線ヘッドを受け
渡す手段と、搬送手段のコアと対向する位置にあってか
つ搬送手段のセンタリング用ピンに巻線ヘッドのガイド
軸が嵌合すると共に巻線ヘッドの巻芯軸がコアのボス部
と当接した状態にあるとき、第1巻線ヘッド保持部から
受け取った巻線ヘッドの押圧保持手段に抗し、該巻線ヘ
ッド外周上のコイル及び両端末線をその巻線形態のまま
で搬送手段上のコアの円溝及び端末線溝に対しコイル軸
方向に沿い夫々移動させて組込む組込み手段とを有する
ことを特徴とするものである。
〔発明の実施例〕
本発明の実施例の巻線組込方法は、次に述べる実施例の
巻線組込装置を用いて行われる巻線組込方法である。詳
細については後説する。
次に巻線組込装置の実施例について図面に基づき説明す
る。
第1図、第2図に示す如く、第1のターンテーブル11は
水平面を失視Aの方向に間欠回転され、 その円周面に複数箇の巻線ヘッド保持部12を有す。巻線
ヘッド30は図示しない真空吸着又は電磁吸着手段によっ
て巻線ヘッド保持部12の先端部に着脱自在に保持され
る。フライヤ13が線材4の先端側を把持し所定の位置で
巻線ヘッド30に線材4を巻付けるべく巻線ヘッド30に係
合して配設される。線材4はコイル1を形成するための
ものであって、予め巻装されており、その先端側がフラ
イヤ13に把持されている。カッタ14と、端末線チャッ
ク17,18を装着するフォーミング部15,16がカッタ14を挟
んだ状態で巻線ヘッド30に係合する如く配設される。カ
ッタ14は複数箇の巻線ヘッド30側に巻線されたコイル1
の巻線ヘッド30間の連接線を切断するものであり、端末
線チャック17,18はカッタ14により切断される連接線の
切断部分をチャックするもの、フォーミング部15,1
6は端末線チャックによってチャックされている端末線
50を所定の形状にフォーミングし位置決めを行うもので
ある。
前記、第1のターンテーブル11、巻線ヘッド30、フライ
ヤ13、カッタ14、フォーミング部15,16で構成されるも
のを巻線機10とする。
組込機本体21に支持される第2のターンテーブル22が本
実施例の場合は第1のターンテーブル11の回転軸と交差
する向きに、第1のターンテーブル11と係合する如く配
設されて第2図に示す矢視Bの方向に間欠回転される。
第2のターンテーブル22の円周面に複数箇の巻線ヘッド
保持部23が設けられ、巻線ヘッド保持部23は図示しない
方法により第1図,第2図に示す矢視Cの方向に往復移
動を行い、第1のターンテーブル11の巻線ヘッド保持部
12に保持される巻線ヘッド30を受取り、又は受渡しする
如く形成される。
組込機本体21に支持され巻線ヘッド保持部23を有する第
2のターンテーブル22をコイル組込機20とする。
配設手段である搬送装置25が第2のターンテーブル22の
円周面の巻線ヘッド保持部23に係合する如く配設され、
コア2を位置決めして支承する組込治具26が搬送装置25
上を搬送され、コイル組込位置に位置決めされる。組込
治具26上にはコイル1を位置決めするセンタリング用ピ
ン27が設けられる。該センタリング用ピン27は第7
図に示すように、コア2のボス部2aに嵌合することに
よって該コア2を取付けるものであり、また後述する巻
線ヘッド30のガイド軸32を嵌合し得る中心穴28が
設けられている。コア2のボス部2aは円溝6の内側に
形成され、その先端部が巻線ヘッド30の後述する巻芯
軸31と略同径をなしている。
次に巻線ヘッド30の構成を説明する。
第3図,第4図,第5図に示す如く、巻線ヘッド30の側
面側にはコイル1の巻軸となる巻芯軸31が設けられ、そ
の中心軸からコイル組込時のガイドとなるガイド軸32が
突出する。巻線ヘッド30内には、巻線ヘッド30の軸と平
行にかつ巻芯軸31の円周に沿って突出可能の複数箇の押
圧手段である押し出しロット35が挿設される。押し出し
ロット35が挿設される巻線ヘッド30内の一端側にはフラ
ンジを有する押し出しロット35が巻芯軸31に沿って突出
して摺動可能の如く溝部が設けられ、この溝部内には押
し出しロット35をそのフランジ装設側へ付勢して押圧す
るべく、スプリング36が押し出しロット35に嵌合して配
設される。押し出しロット35が突出する側の巻線ヘッド
30内に、押し出しロット35を嵌装する状態でブッシュ34
が設けられ、ブッシュ34に保持手段であるコイル落下防
止用おさえ板ばね33が固定され、巻芯軸31内の欠切部内
に位置する如く配設される。
押し出しロット35に装設されるフランジが挿設され側の
巻線ヘッド30の上部側面には、カバー38が固定され、カ
バー38上の押し出しロット35に対向する部分に、押し出
しロット35を後記する巻線ヘッド保持部23内のプッシャ
24で突出させるための穴が穿設される。
また、巻線ヘッド30の円周側に、切断された端末線50を
把持して位置決めする位置決め手段である位置決め用板
ばね37が突出して設けられる。
従って、前記巻線ヘッド30は、巻線ヘッド保持部12
に取付けられていて、かつ第1のターンテーブル1の回
転によって巻線位置に位置すると、フライヤ13によっ
て第4図及び第6図に示す如く、巻線ヘッド30と巻線
ヘッド保持部12との間の巻芯軸31の外周の同一面上
にコイル1が複数層に巻線されるが、その際、コイル1
の各複数層が押し出しロット35の端面に沿って位置す
る巻線形態をなすと共に、その巻線形態が前記おさえ板
ばね33によって保持され、しかもフォーミング部1
5,16によってフォーミングされたコイル端末線50
が前記位置決め用板ばね37により、フォーミングされ
た形状のままで位置決めされる。
次に巻線ヘッド保持部12,23の構成について説明する。
第6図,第7図,第8図に示す如く、第1のターンテー
ブル上の巻線ヘッド保持部12は巻線ヘッド30の巻芯軸31
側を着脱自在に吸着可能に形成され、吸着された巻線ヘ
ッド30と巻線ヘッド保持部12との間の隙間の間の巻芯軸
31上に線材4が重なってコイル状に巻線される如く形成
される。
また、第2のターンテーブル22上の巻線保持部23は、巻
線ヘッド30のカバー38側を着脱自在に吸着可能に形成さ
れ、巻線保持部23内には図示しない方法により摺動可能
の複数箇の組込手段であるプッシャ24が軸線方向に挿設
され、プッシャ24は摺動して巻線ヘッド30内の押し込み
ロット35を巻芯軸31方向に押し出すべく、押し込みロッ
ト35とカバー38の穴部に対応する位置に挿設される。
次に本実施例の巻線組込位置の作用を説明する。
先ず巻線機10によるコイル巻線の作用を説明する。
第1図に示す如く、第1のターンテーブル11の巻線ヘッ
ド保持部12に保持された巻線ヘッド30は、巻線位置で線
材4を把持して巻線ヘッド30の外周に沿って回転するフ
ライヤ13により、 線材4を巻芯軸31上にコイル状に巻線される。
第1のターンテーブル11は矢視Aの方向に間欠回転し、
カッタ14の位置で2箇の巻線ヘッド30間に連接されてい
る巻線をカッタ14で切断されると共に、その端末は端末
線チャック17,18でチャックされて、フォーミング部15,
16はチャックされている端末線50を所定の形状にフォー
ミングし、巻線ヘッド30に設けられる端末線位置決め用
板ばね37に把持させて位置決めする。
次にコイル組込機20によるコイル組込の作用を説明す
る。
第6図に示す如く、第2のターンテーブル22上の巻線ヘ
ッド保持部23は、テーブル22円周上より矢視C方向に摺
動移動して巻線ヘッド30を第1のターンテーブル11の巻
線ヘッド保持部12から吸着して受取ると、第2のターン
テーブル23は第2図に示す矢視Bの方向に間欠回転して
受取った巻線ヘッド30が搬送装置25に対向する位置に来
たときに停止する。
搬送装置25は組み込み位置で停止し、搬送装置25上に載
設される組込治具26上のセンタリング用ピン27を基準に
してコア2が位置決めされて載設され、第2のターンテ
ーブル22の巻線ヘッド保持部23に保持される巻線ヘッド
30と相対す。巻線ヘッド保持部23は第2のターンテーブ
ル22から摺動移動してコア2側に突出し、巻線ヘッド30
のガイド軸32がセンタリング用ピン27の中心穴28に嵌入
し、巻芯軸31上のコイル1とコア2の円溝6の位置合わ
せを行う。
ここで、ガイド軸32と中心穴28との嵌合のため、巻線ヘ
ッド保持部23又は組込治具26にフローテング機構(図示
せず)を持たせてある。
第8図に示す如く、コア2の円溝6とコイル1の位置合
せが終了すると、巻線ヘッド保持部23内のプッシャ24が
カバー38の穴を通って突出して動作し、巻線ヘッド30内
の押し出しロット35をスプリング36の付勢に逆ってコア
2方向に押圧する。このため、板ばね33により巻芯軸31
の円周上に保持されたコイル1は、押し出しロット35の
押し下げ力により板ばね33の保持力に打ちかって下降
し、コア2の円溝6内に組込まれる。このとき、コイル
1の端末線50は巻線ヘッド30の端末線位置決め用板ばね
37に位置決めされているため、図示しない端末線処理用
のチャックにより位置決めされている端末線50を把持さ
れ、コア2の端末線溝51内に組込まれる。
従って、コイル1を巻線ヘッド保持部23上の巻線ヘッ
ド30からコア2に移動しても、複数層に形成されたコ
イル1が、その巻線形態のままで巻芯軸31からコア2
のボス部2aに移動し、コア2の円溝6に組込まれるの
で、コイル1の真円形が何等くずれることがない。また
コイル1の移動時、端末線50がチャックされながら移
動することによってコア2の端末線溝51に組込まれる
ので、コイル1に対する端末線50の位置が殆ど変化す
ることがないように端末線50を組込むことができ、コ
ア2への組込みを的確に行える。その結果、コイル1と
端末線50との双方をコア2に組込むまで常に拘束して
いるので、コイル線材が柔軟性のあるものであっても、
コア2の所定位置に確実に組込むことができる。さら
に、コイル1を巻芯軸31からコア2のボス部2aを経
て移動させるだけであるので、コイル1の組込みをスム
ースに行うことができる。
コイル1をコア2に組込みを終った巻線ヘッド30は組込
機20から巻線機10に戻される。この作用について説明す
る。
第9図に示す如く、第2のターンテーブル22は間欠回転
して組込み終った巻線ヘッド30を把持する巻線ヘッド保
持部23が、第1のターンテーブル11の空の巻線ヘッド保
持部12と相対向する位置に来ると、矢視C方向に摺動移
動し巻線ヘッド30の巻芯軸31をはめ合わせて巻線ヘッド
30を巻線ヘッド保持部12に真空吸着又は電磁吸着させ、
巻線ヘッド30は巻線機10側に戻され、再びコイル1を巻
線される。
以上の如く、巻線機10,コイル組込機20,搬送装置25,
組込治具26,巻線ヘッド30より構成されるロータリトラ
ンス巻込装置は、巻線動作,巻線ヘッド取り出し戻し動
作,コイル組込み動作を連続して自動的に行う。
次に、巻線ヘッド30の端末線位置決めの他の実施例を示
す。
第10図,第11図に示す如く、巻線ヘッド30の円周外に突
出してシャフト40が設けられ、シャフト40の端末部には
巻芯軸31上のコイル1の端末線50が巻線機10の内の図示
しない機構によりからげられるべく形成される。シャフ
ト40の軸に嵌挿して軸方向に摺動可能のプッシャ41が設
けられ、プッシャ41の軸心周囲にはスプリングがシャフ
ト40と係合して内装され、プッシャ41を巻線ヘッド30側
に不勢して押上げる如く配設される。巻線ヘッド保持部
23内には前記したプッシャ24と連動し、プッシャ41をコ
ア2側へ押し込む押し込みロット42が、プッシャ41と係
合する如く設けられる。組込治具26側に、押し込みロッ
ト42の先端が嵌合して位置決めされる端子ピン43が設け
られる。
前記のコイル組込動作と同様の動作が行われ、巻心軸上
のコイル1が前記のプッシャ24でコア2の円溝6内に組
込まれると同時に、巻線ヘッド23側の押し込みロット42
がプッシャ41をシャフト40に沿って押し下げる。このた
めシャフト40の先端にからげられているコイル1の端末
線50は端子ピン43に組付けられる。
以上の如く、シャフト40の先端にからげられた端末線50
は、シャフト40の先端が端子ピン43に嵌合して、プッシ
ャ41が押し下げられることにより、正しく端子ピン43に
組付けられる。
以上に説明した如く、コイル1はコア2の円溝6に組込
まれる直前まで巻芯軸31により拘束されているため、従
来技術で述べた如きコイル1の変形が発生せず、また、
コイル1を巻芯軸31に巻線した状態でそのままハンドリ
ングし、コイル1を直接把持しないためハンドリングが
容易となり、コイルの巻線からコア溝への組込みまでの
作業が自動化出来るようになった。さらに、コイルをコ
ア溝に組込むとき、端末線50を巻線ヘッドに位置決めし
て組込むため、次工程での端末処理の自動化が容易に出
来るようになった。またコイルの品質低下を防止し、ロ
ータリトランスの信頼性向上の効果を高めることが出来
た。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかの如く、本発明方法によれば、巻線
ヘッドが第1手段の回転によって巻線位置に位置する度
に、該巻線ヘッドの外周の同一面上に対し線材の先端側
を複数層に巻線して各巻線ヘッドに連接線を介しコイル
を順次形成し、次いで、巻線ヘッド上のコイルの連接線
を他の巻線ヘッドのコイルから順次切り放すと共に、そ
の両端末線を、コイルに対する所定位置に所望形状に形
成して位置決め保持し、コイルを有する巻線ヘッドが受
け渡し位置に回転移動した時点で、その巻線ヘッドを回
転移動する第2手段が受け取り、第2手段の回転によっ
て巻線ヘッドが、予め搬送されてきたコアと対向する位
置に移動した時点で、巻線ヘッドのコイル及び両端末線
をその巻線形態のままでコアの円溝及び端末線溝にコイ
ルの軸方向に夫々移動することにより、コイルとその端
末線との双方をコアの所定位置に確実に組込むことがで
きるように構成したので、コイルを巻線ヘッドからコア
に移動しても、コイルの真円形が何等くずれることがな
いばかりでなく、コイルに対する端末線の位置も殆ど変
わることなく組込むことができ、従って、コイル線材が
柔軟性のあるものであっても、コアの所定位置に簡単か
つ確実に組込むことができ、また巻線ヘッドに対するコ
イルの巻線とコイルのコアへの組込みとを繰り返し行う
ことによってコイルの巻線からコアへの組込み作業とを
連続して自動化できる結果、コイルの品質低下を防止で
き、それだけロータリトランスの信頼性を高めることが
できる効果がある。
また本発明装置によれば、上記方法を的確に実施し得る
効果があり、さらにコイルをコアに組込むとき、端末線
をコイルに対する所定位置のままで組込むことにより、
次工程での端末線処理の自動化が実現可能になると云う
副次的効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための組込装置の一実施
例を示す平面図、第2図は第1図のコイル組込機の側面
図、第3図は巻線ヘッドを示す一部破断の側面図、第4
図は第3図の押込ロット付近の断面図、第5図は第4図
のX矢視断面図、第6図は巻線ヘッド取出し動作の説明
図、第7図,第8図はコイル組込動作の説明図、第9図
は巻線ヘッド戻し動作の説明図、第10図,第11図は組込
装置の他の実施例を示す説明図、第12図はロータリトラ
ンスの説明図、第13図は従来技術のコイル搬送形態の説
明図である。 1…コイル、2…コア、3…端子板、4…線材、5…マ
ガジン、6…コア円溝、10…巻線機、11…第1のターン
テーブル、12,23…巻線ヘッド保持部、13…フライヤ、1
4…カッタ、15,16…フォーミング部、17,18…端末線チ
ャック、20…コイル組込機、21…組込機本体、22…第2
のターンテーブル、24…プッシャ、25…搬送装置、26…
組込治具、27…センタリング用ピン、30…巻線ヘッ
ド、31…巻芯軸、32…ガイド軸、33…コイル落下防止用
のおさえ板ばね、34…固定ブッシュ、35…押し込みロッ
ト、36…スプリング、37…端末線位置決め用板ばね、38
…カバー、40…シャフト、41…プッシャ、42…押し込み
ロット、43…端子ピン、50…端末線、51,51′…端末線
溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大泉 博 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所東海工場内 (72)発明者 坂下 司 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所東海工場内 (72)発明者 雨宮 賢治 神奈川県足柄上郡中井町久所300番地 日 立電子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 尾登 雄二 神奈川県足柄上郡中井町久所300番地 日 立電子エンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線されたコイル及びその両端末線をコア
    の円溝及び端末線溝に夫々組込むロータリトランスの巻
    線組込み方法において、間欠的に回転する第1手段に着
    脱自在に複数把持された巻線ヘッドが巻線位置に位置す
    る度に、該巻線ヘッドの外周の同一面上に対し線材の先
    端側を複数層に巻線し、各巻線ヘッドに連接線を介しコ
    イルを順次形成し、次いで前記第1手段の回転に伴な
    い、巻線ヘッド上のコイルの連接線を他の巻線ヘッドの
    コイルから順次切り放すと共に、その両端末線をコイル
    に対する所定位置に所望形状に形成して位置決め保持
    し、その後、コイルを有する巻線ヘッドが第1手段によ
    って受け渡し位置に回転移動した時点で、その巻線ヘッ
    ドを、予め間欠的に回転可能に支持された第2手段が受
    け取り、第2手段の回転によって巻線ヘッドが、予め搬
    送されてきたコアと対向する位置に移動した時点で、該
    巻線ヘッドのコイル及び両端末線をその巻線形態のまま
    で拘束しながらコアの円溝及び端末線溝に夫々移動して
    組込み、以下、巻線ヘッドに対するコイルの形成とコア
    に対するコイルの組込みとを繰り返し行うことを特徴と
    するロータリトランス巻線組込み方法。
  2. 【請求項2】巻線されたコイル及びその両端末線をコア
    の円溝及び端末線溝に夫々組込むロータリトランスの巻
    線組込装置において、巻装された線材と、軸周りに間欠
    的に回転可能に支持され、かつ外周部に第1巻線ヘッド
    保持部を複数有する第1ターンテーブルと、該第1ター
    ンテーブルの各第1巻線ヘッド保持部に着脱自在に夫々
    保持される巻線ヘッドと、第1ターンテーブルの巻線ヘ
    ッドが巻線位置に移動したとき、該巻線ヘッドに対し前
    記線材の先端部を巻線し、各巻線ヘッド間に連接線を介
    してコイルを順次形成するフライヤと、各巻線ヘッドに
    巻線されたコイル間の連接線を切断するカッタと、切断
    されたコイルの両端末線を把持しかつ所望形状にフォー
    ミングするフォーミング部と、コアを支承する組込治具
    を複数有し、かつコアを組込み位置に順次搬送する搬送
    手段と、該搬送手段及び第1ターンテーブル間に軸周り
    に間欠的に回転可能に支持される第2ターンテーブル
    と、該第2ターンテーブルの外周部に径方向に沿って移
    動可能に複数取付けられ、そのうちの一方が第2ターン
    テーブルの回転により第1ターンテーブル上の第1巻線
    ヘッド保持部と対向する位置に移動すると共に、他方が
    搬送手段上のコアと対向する位置に移動する第2巻線ヘ
    ッド保持部とからなり、前記巻線ヘッドは、フライヤに
    よってコイルが巻線されたとき、該コイルを外周の同一
    面上に複数層に巻線するのを支持し、かつ内側にガイド
    軸を設けた巻芯軸と、該巻芯軸の外周に巻線されたコイ
    ルをその真円状態を保つように押圧保持する押圧保持手
    段と、前記フォーミング部によってフォーミングされた
    端末線をそのコイルに対する所定位置に把持しかつ位置
    決めする位置決め手段とを有し、前記コアは、円溝の内
    側に巻線ヘッドの巻芯軸と略同径をなして形成されたボ
    ス部を有し、搬送手段の組込治具はコアのボスに嵌合し
    かつ該コアを支承すると共に、巻線ヘッドのガイド軸と
    嵌合し得るセンタリング用ピンを有し、前記第2巻線ヘ
    ッド保持部は、第1巻線ヘッド保持部と対向する位置に
    あるとき、該第1巻線ヘッド保持部との間で巻線ヘッド
    を受け渡す手段と、搬送手段のコアと対向する位置にあ
    ってかつ搬送手段のセンタリング用ピンに巻線ヘッドの
    ガイド軸が嵌合すると共に巻線ヘッドの巻芯軸がコアの
    ボス部と当接した状態にあるとき、第1巻線ヘッド保持
    部から受け取った巻線ヘッドの押圧保持手段に抗し、該
    巻線ヘッド外周上のコイル及び両端末線をその巻線形態
    のままで搬送手段上のコアの円溝及び端末線溝に対しコ
    イル軸方向に沿い夫々移動させて組込む組込み手段とを
    有することを特徴とするロータリトランス巻線組込装
    置。
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