JPH078820Y2 - バランサ付エンジンのシリンダケース構造 - Google Patents

バランサ付エンジンのシリンダケース構造

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JPH078820Y2
JPH078820Y2 JP1988039279U JP3927988U JPH078820Y2 JP H078820 Y2 JPH078820 Y2 JP H078820Y2 JP 1988039279 U JP1988039279 U JP 1988039279U JP 3927988 U JP3927988 U JP 3927988U JP H078820 Y2 JPH078820 Y2 JP H078820Y2
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JP
Japan
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bearing
cylinder case
hole
balancer
engine
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JP1988039279U
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English (en)
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JPH01142531U (ja
Inventor
一明 西村
博一 田窪
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はバランサ付エンジンのシリンダケース構造に関
するものである。
(従来技術) 従来より、バランサ軸をシリンダケースに取付けたバラ
ンサ付エンジンにおいてその反駆動側端部を該シリンダ
ケースの外壁に設けた軸受部によって支持することは知
られている(例えば特開昭62-194052号公報参照)。
ところが、この従来構造のものは、バランサ軸の反駆動
側端部を支持する軸受部は直線シリンダケース外方へは
臨まずに、駆動側端部を支持する軸受部を介してのみ外
部へ臨む構成であるところから、各軸受部の軸受孔を中
ぐり加工する場合においては中ぐり加工治具を駆動側軸
受部側から差し入れてこれを片持ち状態で加工しなけれ
ばならず、この結果、駆動側軸受部と反駆動側軸受部と
の軸芯精度を出すのが難しいという問題があった。また
この反駆動側軸受部に軸受メタルを組付ける場合におい
ては、作業者が駆動側軸受部の外方から内部を見ながら
軸受部に軸受メタルを組付けなければならないところか
らその作業が大変やりづらいという問題もあった。
(考案の目的) 本考案は上記従来技術の項で指摘した問題点を解決しよ
うとするもので、バランサ軸の反駆動側端部をシリンダ
ケースに設けた軸受部によって支持するようにしたバラ
ンサ付エンジンにおいて、バランサ軸を支持する複数の
軸受部相互間における軸芯精度の向上と、軸受部への軸
受メタルの組付け作業時における作業性の向上とを図る
ようにしたシリンダケース構造を提案することを目的と
してなされたものである。
(目的を達成するための手段) 本考案は上記の目的を達成するための手段として、アン
バランス部を備えたバランサ軸をシリンダケースに設け
た軸受部を介して回転自在に取付けたバランサ付エンジ
ンにおいて、上記バランサ軸の反駆動側端部に位置する
ジャーナル部を支承する軸受部を、上記シリンダケース
の外壁を構成する壁部に設けるとともに、該軸受部をそ
の軸方向外方側に設けられた貫通孔を介してシリンダケ
ース外方に臨ましめ、さらに上記貫通孔の内面を該貫通
孔の軸方向の全体に亙って上記軸受部のメタル受孔内周
面よりも径方向外方に位置させたことを特徴とするもの
である。
(作用) 本考案では上記の手段により、 (1)バランサ軸の反駆動側端部を支持する軸受部をシ
リンダケースの壁部に設け、且つこれを貫通孔を介して
シリンダケース外方に臨ましめているため、各軸受部の
軸受孔を加工する中ぐり加工治具を駆動側軸受部から反
駆動側軸受部側に貫通させ且つその反駆動側の端部を支
持した状態で加工を行なうことができ、該中ぐり加工治
具の芯振れが可及的に防止される、 (2)バランサ軸の反駆動側端部を支持する軸受部が貫
通孔を介して外部に臨ましめられており、しかも該貫通
孔の内面が該貫通孔の軸方向の全長に亙って該軸受部の
メタル受孔内周面よりも径方向外方に位置せしめられて
いるところから、該メタル受孔への軸受メタルの圧入組
付け時には作業者が該軸受メタルを貫通孔側から差し入
れることができ、しかもその作業状態を極く近くで見な
がら作業を進めることが可能となる、 等の作用が得られる。
(考案の効果) 従って、本考案のバランサ付エンジンのシリンダケース
構造によれば、中ぐり加工治具の両端支持により芯振れ
の抑制により軸方向に並ぶ複数の軸受部相互間における
軸芯精度がより高められ、またメタル受孔への軸受メタ
ルの圧入組付けを作業者が近くで見ながら作業を進める
ことができることから軸受メタル組付け作業の作業性が
向上する等の実用的効果が得られるものである。
(実施例) 以下、第1図ないし第3図を参照して本考案の好適な実
施例を説明する。
第1図には本考案の実施例に係るシリンダケース構造を
備えたバランサ付エンジンのシリンダケース1の要部が
示されており、同図において符号2は気筒、3はシリン
ダケース1の側壁、4及び5はそれぞれ端面壁である。
そして、この左右一対の側壁3,3相互間は各気筒間位置
にそれぞれ対応させて設けた三つの隔壁7,8,9によって
連結されている。また、側壁3は、第3隔壁9に対応す
る部分においてエンジン軸方向にオフセットされてお
り、該側壁3はこのオフセット部分において第3隔壁9
と一体化されエンジン軸方向に対向する連続壁部6を形
成している。
このように構成されたシリンダケース1の左右両側壁3,
3の近傍位置にはクランク軸方向に平行方向に向けて左
右一対のバランサ軸30,30が取付けられている。以下、
このバランサ軸30及びその支持構造を一方側のバランサ
軸について詳述する。
バランサ軸30は、略半円状断面のアンバランス部34を有
する軸体であって、該アンバランス部34の一端側に延長
軸部35を介して第1ジャーナル部31を、また他端側には
アンバランス部34に連続して第3ジャーナル部33をそれ
ぞれ設けるとともに、該アンバランス部34の軸方向中央
部には第2ジャーナル部32を設けている。尚、この各ジ
ャーナル部31,32,33の径寸法は、第1ジャーナル部31、
第2ジャーナル部、第3ジャーナル部33の順に順次小さ
くなっている。また、このバランサ軸30の軸長は、これ
をシリンダケース1側に組付けたとき(第1図図示状
態)、第2ジャーナル部32が中央の気筒間位置に対応す
るように適宜に設定されている。
このバランサ軸30を支持するために、上記シリンダケー
ス1の上記端面壁4には第1軸受部11が、上記第2隔壁
8には第2軸受部12が、また上記連続壁部6には第3軸
受部13がそれぞれ同軸状に設けられている。これら各軸
受部11,12,13は、それぞれシリンダケース1側に形成し
たメタル受孔17,18,19に軸受メタル14,15,16をそれぞれ
圧入して構成されている。そして、これら各軸受部11,1
2,13のメタル受孔17,18,19は、後述する如く中ぐり加工
治具40により同時に切削加工が施される。
ところで、この実施例においては、第1図及び第2図に
示すように、本考案を適用て、連続壁部6に設けた第3
軸受部13の軸方向外側に貫通孔20を設け、該貫通孔20を
介して第3軸受部13をシリンダケース1の外方に臨まし
めるとともに、該貫通孔20を第3軸受部13をメタル受孔
19と同軸状に位置し且つ該メタル受孔19より大径の円形
穴で構成している。このようにしたため、第3軸受部13
のメタル受孔19に軸受メタル16を圧入する場合、該軸受
メタル16をシリンダケース1の外方から貫通孔20を通し
てメタル受孔19に圧入することができ、しかもその作業
状態を作業者は極く近くで見ながら行なうことができ
る。従って、従来構造のようにこの軸受メタル16の圧入
作業を第3軸受部13から遠く離れた第1軸受部11側から
見ながら行なう場合に比して、作業がやり易く、それだ
け作業性が良好ならしめられるという利点がある。尚、
この貫通孔20には、バランサ軸30の組付け完了後、盲詮
25が取付けられる。
一方、各軸受部11,12,13のメタル受孔17,18,19の加工
は、通常第2図に示すように、軸体の外周に中ぐりバイ
ト44,45,46をそれぞれ所定間隔で取付けた中ぐり加工治
具40を使用して行なう。そして、その場合、従来構造の
ものにおいては第3軸受部13がシリンダケース1の外方
に開口していなかったため、中ぐり加工治具40を片持ち
支持してこれを第1軸受部11側から第3軸受部13側まで
差し入れて行なうようにしていた。このため、加工時に
中ぐり加工治具40が芯振れを起こし易く、各軸受部11,1
2,13相互間の軸芯精度が出しにくいという問題があった
ことは既述の通りである。
ところが、この実施例のものにおいては、上述のように
貫通孔20を介して第3軸受部13をシリンダケース1の外
方に臨ましめているため、中ぐり加工治具40によるメタ
ル受孔17の加工時には、第2図に示すように中ぐり加工
治具40の先端部40aを該貫通孔20からシリンダケース1
の外方に突出させて配置しこれを支持装置(図示省略)
によって支持することができる。従って、この中ぐり加
工治具40は両端支持状態で使用されるところからその加
工時における芯振れが可及的に抑制され、各軸受部相互
間の軸芯精度がより高められるということになる。
また、この場合、貫通孔20の内径寸法がその軸方向の全
長に亙って第3軸受部13のメタル受孔19の内径寸法より
も大径とされているため、このメタル受孔19部分より外
方に突出する中ぐり加工治具40の突出部41の径をメタル
受孔19加工用の中ぐりバイト46を設けた部分と同径とす
ることができる。即ち、この貫通孔20の内径寸法がメタ
ル受孔19のそれよりも小さい場合には、メタル受孔19の
直外方位置で突出部41を把持するための径方向スペース
を確保する必要から、第2図に鎖線図示するように突出
部41部分をメタル受孔19に対応する部分よりもさらに小
径とすることが要求される。
しかし、この実施例の場合には、貫通孔20の内径寸法が
メタル受孔19のそれよりも大きいため、突出部41部分を
縮径しなくてもその周囲に把持用スペースを十分に確保
することができるものである。従って、突出部41をより
大径に設定できる分だけ中ぐり加工治具40の支持剛性を
高めてその加工時における芯振れを抑制することがで
き、より高度の軸芯精度が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るシリンダケース構造を備
えたバランサ付エンジンのバランサ軸部分の要部横断面
図、第2図は第1図に示したシリンダケースの軸受部の
加工状態を示す要部横断面図、第3図は第1図のIII部
拡大図である。 1……シリンダケース 2……気筒 3……側壁 4,5……端面壁 6……連続壁部 7,8……隔壁 11〜13……軸受部 14〜16……軸受メタル 17〜19……メタル受孔 20……貫通孔 21〜23……軸受孔 30……バランサ軸 31〜33……ジャーナル部 34……アンバランス部 40……中ぐり加工治具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンバラス部を備えたバランサ軸をシリン
    ダケースに設けた軸受部を介して回転自在に取付けたバ
    ランサ付エンジンにおいて、 上記バランサ軸の反駆動側端部に位置するジャーナル部
    を支承する軸受部を、上記シリンダケースの外壁を構成
    する壁部に設けるとともに、該軸受部をその軸方向外方
    側に設けられた貫通孔を介してシリンダケース外方に臨
    ましめ、さらに上記貫通孔の内面を該貫通孔の軸方向の
    全体に亙って上記軸受部のメタル受孔内周面よりも径方
    向外方に位置させたことを特徴とするバランサ付エンジ
    ンのシリンダケース構造。
JP1988039279U 1988-03-24 1988-03-24 バランサ付エンジンのシリンダケース構造 Expired - Lifetime JPH078820Y2 (ja)

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JPH01142531U JPH01142531U (ja) 1989-09-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0776577B2 (ja) * 1984-11-13 1995-08-16 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車用直列4気筒型エンジン

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