JPH0787884A - 青果物の鮮度保持用包材及びそれを用いた青果物の鮮度保持方法 - Google Patents
青果物の鮮度保持用包材及びそれを用いた青果物の鮮度保持方法Info
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- JPH0787884A JPH0787884A JP23802693A JP23802693A JPH0787884A JP H0787884 A JPH0787884 A JP H0787884A JP 23802693 A JP23802693 A JP 23802693A JP 23802693 A JP23802693 A JP 23802693A JP H0787884 A JPH0787884 A JP H0787884A
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Abstract
がら、かつ内容物保護性が十分にあり、輸送時の積み重
ねも可能であるプラスチック容器からなる青果物の鮮度
保持用包材及びそれらを用いた青果物の鮮度保持方法を
提供する。 【構成】開口部を有するプラスチック容器と該容器のフ
ランジ部で熱融着されるプラスチックフィルムの蓋材と
から成る包材において、該蓋材となるプラスチックフィ
ルムが、10,000〜120,000cm3 /m2 ・
24hr・atmの酸素透過度を有する青果物の鮮度保
持用包材である。また、上記の包材を用いた青果物の鮮
度保持方法である。
Description
保つことが可能な包材に関し、特に、包材のガス透過度
を調整することにより、包装内のガス濃度を調整して青
果物の鮮度保持を図る青果物の鮮度保持用包材及びそれ
を用いた青果物の鮮度保持方法に関する。
ガス組成を調整して、青果物の鮮度保持を図る方法があ
る。これは、青果物が一般に、通常の空気よりも低酸
素、高二酸化炭素のガス組成下におかれると、鮮度が保
持されるという性質を利用し、青果物の呼吸量にあわせ
て選定したガス透過度の包材で青果物を包装することに
より、包装内のガス組成を調整して、青果物の鮮度保持
を図るというものである。
ガス透過度の選定が重要となるが、青果物の呼吸量は、
青果物の種類、品種、収穫時期、保存状態等により、様
々に異なり、よって幅広いガス透過度を持つ包材が要求
され、その範囲は酸素透過度で数千〜数万cm3 /m2
・24hr・atmといわれる。そこで、そのような範
囲のガス透過度を有する包材の開発が盛んに行われてい
るが、その包装形態は、これまでほとんどが袋であっ
た。ところが、包装の内容物が物理的損傷を受けやすい
ものである場合や輸送上、商品ディスプレイ上の観点か
ら、包材に一定以上の強度を要求される場合がある。そ
ういった場合に、袋の形態では、ガス透過と強度の両方
を満足し得ないという問題があった。
鮮度保持に必要なガス透過量を有しながら、かつ内容物
保護性が十分にあり、輸送時の積み重ねも可能であり、
さらにディスプレイにおける見栄えも良好な包材とし
て、プラスチック容器からなる青果物の鮮度保持用包材
を提供すること及びそれらを用いた青果物の鮮度保持方
法を提供するを目的とする。
に、本発明は、開口部を有するプラスチック容器と該容
器のフランジ部で熱融着されるプラスチックフィルムの
蓋材とから成る包材において、該蓋材となるプラスチッ
クフィルムが、10,000〜120,000cm3 /
m2 ・24hr・atmの酸素透過度を有する青果物の
鮮度保持用包材である。実施態様としては、前記蓋材
が、最内層を熱融着性の樹脂とする2層以上の多層フィ
ルムで、どちらか一方の面に孔径数μm〜数百μmの未
貫通の微細孔が形成されているフィルム、あるいは前記
蓋材が、ポリメチルペンテンとポリエチレンの積層フィ
ルムから成るから成る上記の青果物の鮮度保持用包材が
挙げられる。また、上記の包材を用いた青果物の鮮度保
持方法である。
該容器のフランジ部で熱融着されるプラスチックフィル
ムの蓋材とから成る包材で、該蓋材が10,000〜1
20,000cm3 /m2 ・24hr・atmの酸素透
過度を有するので、青果物の鮮度が保持されると共に、
内容物保護性があり、輸送時の積み重ねも可能とする。
ように、各層の厚さがそれぞれ1mmであるポリプロピ
レン層3とポリエチレン層4の2層シートを真空成形し
て得た開口部面積0.03m2 、深さ50mmの立法体
プラスチック容器本体1と、図2に示すように、各層の
厚さが20μmである延伸ポリプロピレン層5とポリエ
チレン層6の2層フィルムに孔径数μm〜数十μmの未
貫通の微細孔7を形成して得た蓋材2から成る。蓋材フ
ィルムの未貫通孔は、挟圧ローラーの一方の表面にダイ
ヤモンド粒子をコーティングしたローラー間を通過させ
て形成し、酸素透過度は12,000cm3 /m2 ・2
4hr・atmに調整したものである。
は、図1に示すように、各層の厚さがそれぞれ1mmで
あるポリプロピレン層3とポリエチレン層4の2層シー
トを真空成形して得た開口部面積0. 03m2 、深さ5
0mmの立法体プラスチック容器本体1と、図2に示す
ように、各層の厚さが20μmである延伸ポリプロピレ
ン層5とポリエチレン層6の2層フィルムに孔径数μm
〜数十μmの未貫通の微細孔7を形成して得た蓋材2か
ら成る。蓋材フィルムの未貫通孔は、挟圧ローラーの一
方の表面にダイヤモンド粒子をコーティングしたローラ
ー間を通過させて形成し、酸素透過度は120, 000
cm3 /m2 ・24hr・atmに調整したものであ
る。
は、各層の厚さがそれぞれ1mmであるポリプロピレン
層3とポリエチレン層4の2層シートを真空成形して得
た開口部面積0. 03m2 、深さ50mmの立方体プラ
スチック容器本体1と、図3に示すように、厚さ20μ
mのポリメチルペンテン層8と厚さ5μm接着性樹脂層
9及び厚さ5μmの直鎖状低密度ポリエチレン層10の
3層共押出しフィルムである蓋材2から成る。蓋材フィ
ルムの酸素透過度は20, 000cm3 /m2 ・24h
r・atmに調整したものである。
は、図1に示すように、各層の厚さがそれぞれ1mmで
あるポリプロピレン層3とポリエチレン層4の2層シー
トを真空成形して得た開口部面積0. 03m2 、深さ5
0mmの立方体プラスチック容器本体1と、図4に示す
ように、各層の厚さが20μmである延伸ポリプロピレ
ン層11とポリエチレン層12の2層フィルムである蓋
材2とから成る。蓋材フィルムの酸素透過度は1, 50
0cm3 /m2 ・24hr・atmである。
は、図1に示すように、各層の厚さがそれぞれ1mmで
あるポリプロピレン層3とポリエチレン層4の2層シー
トを真空成形して得た開口部面積0. 03m2 、深さ5
0mmの立方体プラスチック容器本体1と、図5に示す
ように、各層の厚さが20μmである延伸ポリプロピレ
ン層13とポリエチレン層14の2層フィルムに孔径3
mmの針孔15を1包材当たり3個設けた蓋材2とから
成る。蓋材フィルムの酸素透過度は150, 000cm
3 /m2 ・24hr・atmである。
を用いてカット野菜、しめじ及びもやしの保存試験を行
った。試験は実施例1の容器に80gのカット野菜を、
また実施例2の容器に150gのシメジを、また実施例
3の容器に250gのもやしを、さらに比較例1、2の
包材には80gのカット野菜または150gのしめじま
たは250gのもやしをそれぞれ詰めて、密封シール後
10℃下に保存して行った。その結果を(表1)、(表
2)及び(表3)に示す。
全体的に鮮度保持が良好であったのに対して、比較例1
の包材では異臭の発生がみられ、比較例2の包材では褐
変がみられた。また、しめじの保存試験では、実施例2
の包材の鮮度保持が最も良好であり、比較例1の包材で
は異臭の発生がみられ、比較例2の包材では萎凋がみら
れた。また、もやしの保存テストでは実施例3の鮮度保
持が最も良好であり、比較例1では異臭の発生がみら
れ、比較例2では褐変がみられた。
ックハード容器とし、蓋材をガス透過調整可能なフィル
ムとしたことにより、内容物保護性が増し、輸送時の積
み重ね梱包も可能となり、また小売り店におけるディス
プレイも容易となるといったプラスチックハード容器の
利点を持ちながら内容物の鮮度保持効果も発揮される。
材の断面説明図である。
フィルムの蓋材の断面説明図である。
レンの積層フィルムの断面説明図である。
である。
ムの断面説明図である。
体) 4…ポリエチレン層(本体) 5、11、13…延伸
ポリプロピレン層 6、12、14…ポリエチレン層 7…未貫通の微細孔 8…ポリメチルペンテン層 9…
接着性樹脂層 10…直鎖状低密度ポリエチレン層 1
5…針孔
Claims (4)
- 【請求項1】開口部を有するプラスチック容器と該容器
のフランジ部で熱融着されるプラスチックフィルムの蓋
材とから成る包材において、該蓋材となるプラスチック
フィルムが、10,000〜120,000cm3 /m
2 ・24hr・atmの酸素透過度を有する青果物の鮮
度保持用包材。 - 【請求項2】前記蓋材が、最内層を熱融着性の樹脂とす
る2層以上の多層フィルムで、どちらか一方の面に孔径
数μm〜数百μmの未貫通の微細孔が形成されているフ
ィルムから成る請求項1記載の青果物の鮮度保持用包
材。 - 【請求項3】前記 蓋材が、ポリメチルペンテンとポリ
エチレンの積層フィルムから成る請求項1記載の青果物
の鮮度保持用包材。 - 【請求項4】請求項1乃至請求項3の包材を用いた青果
物の鮮度保持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23802693A JP2976769B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 青果物の鮮度保持包装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23802693A JP2976769B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 青果物の鮮度保持包装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0787884A true JPH0787884A (ja) | 1995-04-04 |
JP2976769B2 JP2976769B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=17024067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23802693A Expired - Fee Related JP2976769B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 青果物の鮮度保持包装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2976769B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07213224A (ja) * | 1994-02-07 | 1995-08-15 | Toppan Printing Co Ltd | きのこ用の鮮度保持包材及び鮮度保持方法 |
JP2009120229A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Seiji Kagawa | 鮮度保持容器用蓋材及び鮮度保持容器 |
KR20150063406A (ko) * | 2012-09-26 | 2015-06-09 | 데이진 화-마 가부시키가이샤 | 컴프레서 |
CN108216900A (zh) * | 2018-02-06 | 2018-06-29 | 江南大学 | 一种透气性可变的气调保鲜盒及其保鲜方法 |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP23802693A patent/JP2976769B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07213224A (ja) * | 1994-02-07 | 1995-08-15 | Toppan Printing Co Ltd | きのこ用の鮮度保持包材及び鮮度保持方法 |
JP2009120229A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Seiji Kagawa | 鮮度保持容器用蓋材及び鮮度保持容器 |
KR20150063406A (ko) * | 2012-09-26 | 2015-06-09 | 데이진 화-마 가부시키가이샤 | 컴프레서 |
CN108216900A (zh) * | 2018-02-06 | 2018-06-29 | 江南大学 | 一种透气性可变的气调保鲜盒及其保鲜方法 |
CN108216900B (zh) * | 2018-02-06 | 2024-05-07 | 江南大学 | 一种透气性可变的气调保鲜盒及其保鲜方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2976769B2 (ja) | 1999-11-10 |
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