JPH0787655B2 - 延線装置 - Google Patents
延線装置Info
- Publication number
- JPH0787655B2 JPH0787655B2 JP29111689A JP29111689A JPH0787655B2 JP H0787655 B2 JPH0787655 B2 JP H0787655B2 JP 29111689 A JP29111689 A JP 29111689A JP 29111689 A JP29111689 A JP 29111689A JP H0787655 B2 JPH0787655 B2 JP H0787655B2
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- Japan
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- hydraulic pump
- motor
- function
- hydraulic
- braking
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は延線装置、特にその制動・駆動機構の改良に
関する。
関する。
延線車、ドラム架台、延線ウインチ等の延線装置は、例
えば、延線車を例にとってみるとその制動兼駆動機構と
して油圧を利用しているものが多い。すなわち、電線を
巻回させるドラムの回転軸に増・減速機(制動延線の場
合には増速機能を果たすが駆動巻取りの場合には減速機
能を果たす)を連結し、この増・減速機の出力兼入力軸
に接続した油圧ポンプ兼モータのポンプ作用乃至モータ
作用によりドラムを制動乃至駆動して、電線の制動延線
乃至駆動巻取りを行うようにしている〔架線工事施工基
準解説書(昭和62年10月改訂)の第87〜88頁参照〕。
えば、延線車を例にとってみるとその制動兼駆動機構と
して油圧を利用しているものが多い。すなわち、電線を
巻回させるドラムの回転軸に増・減速機(制動延線の場
合には増速機能を果たすが駆動巻取りの場合には減速機
能を果たす)を連結し、この増・減速機の出力兼入力軸
に接続した油圧ポンプ兼モータのポンプ作用乃至モータ
作用によりドラムを制動乃至駆動して、電線の制動延線
乃至駆動巻取りを行うようにしている〔架線工事施工基
準解説書(昭和62年10月改訂)の第87〜88頁参照〕。
このような油圧機構を用いる場合に問題になることの一
つに、制動延線時の制動力の安定性つまり延線張力の安
定性の問題がある。すなわち、ドラムから油圧ポンプ兼
モータに到るまでの間には、‘ドラムと増・減速機間で
のチェーン・スプロケット機構による増速または減
速’、‘増・減速機による増速または減速’等が介在す
るが、この機構の機械効率(機械抵抗)の関係が増速
(制動の場合)と減速(巻取りの場合)とでは逆に関
係、つまり制動では機械抵抗がプラスに働き、巻取りで
はマイナスに働く関係になるため、例えば機械効率が70
%であるとすると、制動に必要とする油圧ポンプ兼モー
タの容量(この明細書では「押しのけ容積」を意味す
る)が1に対し駆動に必要とする油圧ポンプ兼モータの
容量は約2となる。
つに、制動延線時の制動力の安定性つまり延線張力の安
定性の問題がある。すなわち、ドラムから油圧ポンプ兼
モータに到るまでの間には、‘ドラムと増・減速機間で
のチェーン・スプロケット機構による増速または減
速’、‘増・減速機による増速または減速’等が介在す
るが、この機構の機械効率(機械抵抗)の関係が増速
(制動の場合)と減速(巻取りの場合)とでは逆に関
係、つまり制動では機械抵抗がプラスに働き、巻取りで
はマイナスに働く関係になるため、例えば機械効率が70
%であるとすると、制動に必要とする油圧ポンプ兼モー
タの容量(この明細書では「押しのけ容積」を意味す
る)が1に対し駆動に必要とする油圧ポンプ兼モータの
容量は約2となる。
他方、油圧ポンプ兼モータの場合には、その容量と出力
調整との間に、容量が大きいほど出力の微調整がし難い
という関係がある。つまり、リリーフバルブの設定圧を
1kg/cm2変化させたとすると、容量が1のものなら1×1
kg/cm2という出力変化であるが、容量が2のものでは2
×1kg/cm2という出力変化となり、その変化率は倍とな
る。
調整との間に、容量が大きいほど出力の微調整がし難い
という関係がある。つまり、リリーフバルブの設定圧を
1kg/cm2変化させたとすると、容量が1のものなら1×1
kg/cm2という出力変化であるが、容量が2のものでは2
×1kg/cm2という出力変化となり、その変化率は倍とな
る。
ところが、油圧ポンプ兼モータの容量は駆動巻取りに必
要である大きな容量を基準にしなければならない。その
結果、駆動巻取りに比べより細かな調整が必要な制動延
線についてそれだけ出力の微調整がし難くなり、制動力
つまり延線張力の調整に不安定性が大きくなる。また同
時に、圧油圧力の自然変動に対してより大きな出力変動
を生じ易くなり、延線張力の安定性が損なわれることに
なる。
要である大きな容量を基準にしなければならない。その
結果、駆動巻取りに比べより細かな調整が必要な制動延
線についてそれだけ出力の微調整がし難くなり、制動力
つまり延線張力の調整に不安定性が大きくなる。また同
時に、圧油圧力の自然変動に対してより大きな出力変動
を生じ易くなり、延線張力の安定性が損なわれることに
なる。
そこで、この発明では、延線装置の油圧式制動・駆動機
構についてその制動力(延線張力)をより安定したもの
にすることを目的とするものである。
構についてその制動力(延線張力)をより安定したもの
にすることを目的とするものである。
この目的は、ドラムに連結する出力兼入力軸に一つ乃至
複数の第1機能用の油圧ポンプ兼モータ(3a)と一つ乃
至複数の第2機能用の油圧ポンプ兼モータ(3b)とをそ
れぞれが常時接続の状態で接続し、また第2機能用の油
圧ポンプ兼モータの第1作動油出入口に第1切換バルブ
(9)を介して選択的に圧油供給用の油圧ポンプ(8)
を接続し、さらに第1機能用の油圧ポンプ兼モータの第
2作動油出入口に第1切換バルブ(9)を介して選択的
に圧油供給用の油圧ポンプ(8)を接続すると共に、第
2機能用の油圧ポンプ兼モータの第2作動油出入口に第
1切換バルブ(9)と第2切換バルブ(11)を介して選
択的に圧油供給用の油圧ポンプ(8)を接続し、そして
制動延線は、第1機能用の油圧ポンプ兼モータのみに制
動機能を発揮させ、第2機能用の油圧ポンプ兼モータは
空回りさせた状態で行うようにすると共に、低張力延線
時における制動延線については、油圧ポンプ(8)でモ
ータ駆動させた第2機能用の油圧ポンプ兼モータにて後
押しを行なえるようにし、また駆動巻取りは、第1機能
用の油圧ポンプ兼モータと第2機能用の油圧ポンプ兼モ
ータを協働させて行なうようにすることにより達成さ
れ、また第1機能用の油圧ポンプ兼モータの第1作動油
出入口に第2機能用の油圧ポンプ兼モータの第2作動油
出入口をチェックバルブ(13)とチェックバルブ(14)
の介在のもとに第2切換バルブ(11)を介して選択的に
接続し、第2機能用の油圧ポンプ兼モータから吐出され
る圧油の少なくとも一部を第1機能用の油圧ポンプ兼モ
ータに供給することで、制動延線時における当該油圧ポ
ンプ兼モータのキャビテーションを防止するようにする
ことでよりよく達成される。
複数の第1機能用の油圧ポンプ兼モータ(3a)と一つ乃
至複数の第2機能用の油圧ポンプ兼モータ(3b)とをそ
れぞれが常時接続の状態で接続し、また第2機能用の油
圧ポンプ兼モータの第1作動油出入口に第1切換バルブ
(9)を介して選択的に圧油供給用の油圧ポンプ(8)
を接続し、さらに第1機能用の油圧ポンプ兼モータの第
2作動油出入口に第1切換バルブ(9)を介して選択的
に圧油供給用の油圧ポンプ(8)を接続すると共に、第
2機能用の油圧ポンプ兼モータの第2作動油出入口に第
1切換バルブ(9)と第2切換バルブ(11)を介して選
択的に圧油供給用の油圧ポンプ(8)を接続し、そして
制動延線は、第1機能用の油圧ポンプ兼モータのみに制
動機能を発揮させ、第2機能用の油圧ポンプ兼モータは
空回りさせた状態で行うようにすると共に、低張力延線
時における制動延線については、油圧ポンプ(8)でモ
ータ駆動させた第2機能用の油圧ポンプ兼モータにて後
押しを行なえるようにし、また駆動巻取りは、第1機能
用の油圧ポンプ兼モータと第2機能用の油圧ポンプ兼モ
ータを協働させて行なうようにすることにより達成さ
れ、また第1機能用の油圧ポンプ兼モータの第1作動油
出入口に第2機能用の油圧ポンプ兼モータの第2作動油
出入口をチェックバルブ(13)とチェックバルブ(14)
の介在のもとに第2切換バルブ(11)を介して選択的に
接続し、第2機能用の油圧ポンプ兼モータから吐出され
る圧油の少なくとも一部を第1機能用の油圧ポンプ兼モ
ータに供給することで、制動延線時における当該油圧ポ
ンプ兼モータのキャビテーションを防止するようにする
ことでよりよく達成される。
すなわち、第1機能用の油圧ポンプ兼モータと第2機能
用の油圧ポンプ兼モータを制動延線と駆動巻取りについ
て使い分けることにより、制動延線のための油圧ポンプ
兼モータの容量を制動延線にとって必要最小限のものと
することができ、その分出力の微調整がし易くなると共
に、圧油圧力の自動変動に対しても出力変動が小さくな
り、その制動力(延線張力)がより安定したものとな
る。また、第2機能用の油圧ポンプ兼モータを後押し用
として用いるようにしたことにより、別途後押し用の油
圧モータなどを設けずとも、低張力延線に対応できる。
また、制動延線時に空回り状態となっている第2機能用
の油圧ポンプ兼モータからの吐出油を利用するようにし
たことにより、別途キャビテーション用の油圧モータな
どを設けずとも、第1機能用の油圧ポンプ兼モータのキ
ャビテーションを有効に防止でき、制動力をより一層安
定なものにできる。
用の油圧ポンプ兼モータを制動延線と駆動巻取りについ
て使い分けることにより、制動延線のための油圧ポンプ
兼モータの容量を制動延線にとって必要最小限のものと
することができ、その分出力の微調整がし易くなると共
に、圧油圧力の自動変動に対しても出力変動が小さくな
り、その制動力(延線張力)がより安定したものとな
る。また、第2機能用の油圧ポンプ兼モータを後押し用
として用いるようにしたことにより、別途後押し用の油
圧モータなどを設けずとも、低張力延線に対応できる。
また、制動延線時に空回り状態となっている第2機能用
の油圧ポンプ兼モータからの吐出油を利用するようにし
たことにより、別途キャビテーション用の油圧モータな
どを設けずとも、第1機能用の油圧ポンプ兼モータのキ
ャビテーションを有効に防止でき、制動力をより一層安
定なものにできる。
〔実施例〕 以下、この発明による延線装置の実施例を図面に基づき
説明する。
説明する。
この延線装置1では、ドラム2に対しそれぞれ1台ずつ
とした第1機能用の油圧ポンプ兼/モータ3aと第2機能
用の油圧ポンプ兼モータ3bが接続されている。つまり、
ドラム2にチェーン・スプロケット機構4を介して接続
された増・減速機5の出力兼入力軸6に第1機能用の油
圧ポンプ兼モータ3aと第2機能用の油圧ポンプ兼モータ
3bを、両者が協働して出力兼入力軸6に対し出力を伝え
得るようにして接続している。
とした第1機能用の油圧ポンプ兼/モータ3aと第2機能
用の油圧ポンプ兼モータ3bが接続されている。つまり、
ドラム2にチェーン・スプロケット機構4を介して接続
された増・減速機5の出力兼入力軸6に第1機能用の油
圧ポンプ兼モータ3aと第2機能用の油圧ポンプ兼モータ
3bを、両者が協働して出力兼入力軸6に対し出力を伝え
得るようにして接続している。
両油圧ポンプ兼モータ3a、3bは、駆動巻取り時つまりモ
ータ機能を果たす時には両者が協働して駆動用として働
くが、制御延線時つまりポンプ機能を果たす時には一方
の油圧ポンプ兼モータ3aのみが制動用として働き、他方
の油圧ポンプ兼モータ3bは、後述するように油圧ポンプ
兼モータ3aの第1作動油出入口(図中に黒塗りの三角マ
ーク一つで示されている)に対しその吐出する圧油の一
部を供給しつつ、空回りをするようになっている。した
がって、両油圧ポンプ兼モータ3a、3bの容量は必ずしも
同一である必要がなく、好ましくは油圧ポンプ兼モータ
3aの容量を制動に必要な範囲の必要最小限のものとし、
油圧ポンプ兼モータ3bの容量は、油圧ポンプ兼モータ3a
の容量との合計が駆動巻取りに必要なもの以上になるよ
うにする。つまり、油圧ポンプ兼モータ3a≦油圧ポンプ
兼モータ3bとなるのが好ましい状態である。
ータ機能を果たす時には両者が協働して駆動用として働
くが、制御延線時つまりポンプ機能を果たす時には一方
の油圧ポンプ兼モータ3aのみが制動用として働き、他方
の油圧ポンプ兼モータ3bは、後述するように油圧ポンプ
兼モータ3aの第1作動油出入口(図中に黒塗りの三角マ
ーク一つで示されている)に対しその吐出する圧油の一
部を供給しつつ、空回りをするようになっている。した
がって、両油圧ポンプ兼モータ3a、3bの容量は必ずしも
同一である必要がなく、好ましくは油圧ポンプ兼モータ
3aの容量を制動に必要な範囲の必要最小限のものとし、
油圧ポンプ兼モータ3bの容量は、油圧ポンプ兼モータ3a
の容量との合計が駆動巻取りに必要なもの以上になるよ
うにする。つまり、油圧ポンプ兼モータ3a≦油圧ポンプ
兼モータ3bとなるのが好ましい状態である。
さらに、油圧ポンプ兼モータ3bは、制動延線時において
モータ機能を果たすことにより、ポンプ機能を果たして
いる油圧ポンプ兼モータ3aを後押しして低張力延線を可
能とする役目も果たすようになっている。つまり、チェ
ーン・スプロケット機構4や増・減速機5の機械的抵抗
によるドラム2への制動力で生じてしまう延線張力より
小さい延線張力での延線(低張力延線)を行う場合に、
モータとして作動する油圧ポンプ兼モータ3bで油圧ポン
プ兼モータ3aを後押しすることにより、低張力延線を可
能とするものである。
モータ機能を果たすことにより、ポンプ機能を果たして
いる油圧ポンプ兼モータ3aを後押しして低張力延線を可
能とする役目も果たすようになっている。つまり、チェ
ーン・スプロケット機構4や増・減速機5の機械的抵抗
によるドラム2への制動力で生じてしまう延線張力より
小さい延線張力での延線(低張力延線)を行う場合に、
モータとして作動する油圧ポンプ兼モータ3bで油圧ポン
プ兼モータ3aを後押しすることにより、低張力延線を可
能とするものである。
以上のような機能のために、油圧ポンプ兼モータ3aに
は、第2作動油出入口((図示中に黒塗りの三角マーク
二つで示されている)に制動設定用のリリーフバルブ7
が設けられると共に、駆動巻取り時の圧油供給用の油圧
ポンプ8が第1切換バルブ9を介して選択的に接続され
るようになっている。
は、第2作動油出入口((図示中に黒塗りの三角マーク
二つで示されている)に制動設定用のリリーフバルブ7
が設けられると共に、駆動巻取り時の圧油供給用の油圧
ポンプ8が第1切換バルブ9を介して選択的に接続され
るようになっている。
また、油圧ポンプ兼モータ3bには、低張力延線時の後押
し用圧油供給のために油圧ポンプ8が第1作動油出入口
に第3切換バルブ10を介して選択的に接続されるように
なっていると共に、第2作動油出入口に駆動巻取り時の
圧油供給用として油圧ポンプ8が第1切換バルブ9及び
第2切換バルブ11を介して選択的に接続されるようにな
っている。尚、リリーフバルブ12は、油圧ポンプ兼モー
タ3bによる低張力延線時の後押しの際の後押し圧を設定
するためのものである。
し用圧油供給のために油圧ポンプ8が第1作動油出入口
に第3切換バルブ10を介して選択的に接続されるように
なっていると共に、第2作動油出入口に駆動巻取り時の
圧油供給用として油圧ポンプ8が第1切換バルブ9及び
第2切換バルブ11を介して選択的に接続されるようにな
っている。尚、リリーフバルブ12は、油圧ポンプ兼モー
タ3bによる低張力延線時の後押しの際の後押し圧を設定
するためのものである。
さらに、油圧ポンプ兼モータ3aの第1作動油出入口に
は、油圧ポンプ兼モータ3bが吐出する圧油の一部をチェ
ックバルブ13とチェックバルブ14との差圧に応じて供給
すべく、油圧ポンプ兼モータ3bの吐出側が第2切換バル
ブ11を介して選択的に接続されるようになっており、ま
たさらに同様にチェックバルブ15をチェックバルブ16と
の差圧に応じて油圧ポンプ兼モータ3a自身が吐出する圧
油を閉回路的に油圧ポンプ兼モータ3aの第1作動油出入
口に一部供給するようにもなっている。このようにして
油圧ポンプ兼モータ3aの第1作動油出入口に圧油を供給
する、特に油圧ポンプ兼モータ3bにより圧油を供給する
のは、油圧ポンプ兼モータ3aに制動力の不安定化要因で
あるキャビテーションが生じるのを防止するためであ
る。そして、油圧ポンプ兼モータ3bによりキャビテーシ
ョンの防止を行うことは、キャビテーション防止のため
の圧油供給用として別途必要になる油圧モータ及びその
駆動源を不要とすることができるという利益をもたら
す。
は、油圧ポンプ兼モータ3bが吐出する圧油の一部をチェ
ックバルブ13とチェックバルブ14との差圧に応じて供給
すべく、油圧ポンプ兼モータ3bの吐出側が第2切換バル
ブ11を介して選択的に接続されるようになっており、ま
たさらに同様にチェックバルブ15をチェックバルブ16と
の差圧に応じて油圧ポンプ兼モータ3a自身が吐出する圧
油を閉回路的に油圧ポンプ兼モータ3aの第1作動油出入
口に一部供給するようにもなっている。このようにして
油圧ポンプ兼モータ3aの第1作動油出入口に圧油を供給
する、特に油圧ポンプ兼モータ3bにより圧油を供給する
のは、油圧ポンプ兼モータ3aに制動力の不安定化要因で
あるキャビテーションが生じるのを防止するためであ
る。そして、油圧ポンプ兼モータ3bによりキャビテーシ
ョンの防止を行うことは、キャビテーション防止のため
の圧油供給用として別途必要になる油圧モータ及びその
駆動源を不要とすることができるという利益をもたら
す。
この延線装置1の制動・駆動機構における圧油の流れは
図中に示す通りで、制動延線時における油圧ポンプ兼モ
ータ3aの圧油の流れは で、また油圧ポンプ兼モータ3bの圧油の流れは で各々示され、さらに低張力延線時での油圧ポンプ兼モ
ータ3bの圧油の流れは で示されている。また、駆動巻取り時における両油圧ポ
ンプ兼モータ3a、3bの圧油の流れは で示されている。
図中に示す通りで、制動延線時における油圧ポンプ兼モ
ータ3aの圧油の流れは で、また油圧ポンプ兼モータ3bの圧油の流れは で各々示され、さらに低張力延線時での油圧ポンプ兼モ
ータ3bの圧油の流れは で示されている。また、駆動巻取り時における両油圧ポ
ンプ兼モータ3a、3bの圧油の流れは で示されている。
尚、この実施例では、2個の油圧ポンプ兼モータ3a、3b
を用いて、これを使い分けるようにしていたが、必要に
応じて3個以上の油圧ポンプ兼モータを同様の考え方で
使い分けるようにしてもよいことは勿論である。
を用いて、これを使い分けるようにしていたが、必要に
応じて3個以上の油圧ポンプ兼モータを同様の考え方で
使い分けるようにしてもよいことは勿論である。
また、上述のように2個の油圧ポンプ兼モータ3a、3bを
制動延線と駆動巻取りについて使い分けることは、制動
延線のための油圧ポンプ兼モータ3aの容量を制動延線に
とって必要最小限のものとすることができ、その分出力
の微調整がし易くなると共に、圧油圧力の自然変動に対
しても出力変動が小さくなり、その制動力をより安定し
たものにできるという効果をもたらすものであるが、こ
のような効果は、可変容量タイプの油圧ポンプ兼モータ
を用いることによっても達成可能である。
制動延線と駆動巻取りについて使い分けることは、制動
延線のための油圧ポンプ兼モータ3aの容量を制動延線に
とって必要最小限のものとすることができ、その分出力
の微調整がし易くなると共に、圧油圧力の自然変動に対
しても出力変動が小さくなり、その制動力をより安定し
たものにできるという効果をもたらすものであるが、こ
のような効果は、可変容量タイプの油圧ポンプ兼モータ
を用いることによっても達成可能である。
しかし、可変容量タイプの油圧ポンプ兼モータには、高
価である、汎用的でなく入手が困難なのでメンテナンス
上の不便がある、圧油管理がより面倒である等の短所が
あり、またキャビテーションの防止のためには油圧モー
タ及びその駆動源を別途設ける必要があるという不便が
ある。
価である、汎用的でなく入手が困難なのでメンテナンス
上の不便がある、圧油管理がより面倒である等の短所が
あり、またキャビテーションの防止のためには油圧モー
タ及びその駆動源を別途設ける必要があるという不便が
ある。
換言すれば、本発明のような構成によれば、上述した可
変容量タイプの油圧ポンプ兼モータを用いる場合の短所
や不便を避けることができるということがある。
変容量タイプの油圧ポンプ兼モータを用いる場合の短所
や不便を避けることができるということがある。
この発明に係る延線装置は、以上説明してきた如く、ド
ラムの制動及び駆動のために、第1機能用の油圧ポンプ
兼モータと第2機能用の油圧ポンプ兼モータを出力兼入
力軸にそれぞれが常時接続の状態で接続し、この各油圧
ポンプ兼モータを制動延線と駆動巻取りについて使い分
けるようにしているので、制動延線のための第1機能用
の油圧ポンプ兼モータの容量を制動延線にとって必要最
小限のものとすることができ、その分出力の微調整が容
易化すると共に、圧油圧力の自然変動に対する出力変動
も小さくなり、より安定した延線張力制御を行えるとい
う効果がある。また、第2機能用の油圧ポンプ兼モータ
を後押し用として用いるので、別途後押し用の油圧モー
タなどを設けずとも、低張力延線に対応できるという効
果もある。また、制動延線時に空回り状態となっている
第2機能用の油圧ポンプ兼モータからの吐出油を利用す
るようにしたことにより、別途キャビテーション用の油
圧モータなどを設けずとも、圧油圧力の自然変動の一因
である制動用油圧ポンプ兼モータのキャビテーションを
有効に防止することができ、より一層安定した延線張力
制御を行えるという効果がある。
ラムの制動及び駆動のために、第1機能用の油圧ポンプ
兼モータと第2機能用の油圧ポンプ兼モータを出力兼入
力軸にそれぞれが常時接続の状態で接続し、この各油圧
ポンプ兼モータを制動延線と駆動巻取りについて使い分
けるようにしているので、制動延線のための第1機能用
の油圧ポンプ兼モータの容量を制動延線にとって必要最
小限のものとすることができ、その分出力の微調整が容
易化すると共に、圧油圧力の自然変動に対する出力変動
も小さくなり、より安定した延線張力制御を行えるとい
う効果がある。また、第2機能用の油圧ポンプ兼モータ
を後押し用として用いるので、別途後押し用の油圧モー
タなどを設けずとも、低張力延線に対応できるという効
果もある。また、制動延線時に空回り状態となっている
第2機能用の油圧ポンプ兼モータからの吐出油を利用す
るようにしたことにより、別途キャビテーション用の油
圧モータなどを設けずとも、圧油圧力の自然変動の一因
である制動用油圧ポンプ兼モータのキャビテーションを
有効に防止することができ、より一層安定した延線張力
制御を行えるという効果がある。
図は延線装置の油圧式制動・駆動機構の回路図である。 1……延線装置、2……ドラム、3a、3b……油圧ポンプ
兼モータ、6……出力兼入力軸。
兼モータ、6……出力兼入力軸。
Claims (2)
- 【請求項1】ドラムに連結する出力兼入力軸に油圧ポン
プ兼モータを接続し、この油圧ポンプ兼モータでドラム
に制動や駆動を与えて制動延線や駆動巻取りを行なうよ
うにしてなる延線装置に於いて、 上記出力兼入力軸に一つ乃至複数の第1機能用の油圧ポ
ンプ兼モータ(3a)と一つ乃至複数の第2機能用の油圧
ポンプ兼モータ(3b)とをそれぞれが常時接続の状態で
接続し、また第2機能用の油圧ポンプ兼モータの第1作
動油出入口に第1切換バルブ(9)を介して選択的に圧
油供給用の油圧ポンプ(8)を接続し、さらに第1機能
用の油圧ポンプ兼モータの第2作動油出入口に第1切換
バルブ(9)を介して選択的に圧油供給用の油圧ポンプ
(8)を接続すると共に、第2機能用の油圧ポンプ兼モ
ータの第2作動油出入口に第1切換バルブ(9)と第2
切換バルブ(11)を介して選択的に圧油供給用の油圧ポ
ンプ(8)を接続し、そして制動延線は、第1機能用の
油圧ポンプ兼モータのみに制動機能を発揮させ、第2機
能用の油圧ポンプ兼モータは空回りさせた状態で行うよ
うにすると共に、低張力延線時における制動延線につい
ては、油圧ポンプ(8)でモータ駆動させた第2機能用
の油圧ポンプ兼モータにて後押しを行なえるようにし、
また駆動巻取りは、第1機能用の油圧ポンプ兼モータと
第2機能用の油圧ポンプ兼モータを協働させて行なうよ
うにしたことを特徴とする延線装置。 - 【請求項2】第1機能用の油圧ポンプ兼モータの第1作
動油出入口に第2機能用の油圧ポンプ兼モータの第2作
動油出入口をチェックバルブ(13)とチェックバルブ
(14)の介在のもとに第2切換バルブ(11)を介して選
択的に接続し、第2機能用の油圧ポンプ兼モータから吐
出される圧油の少なくとも一部を第1機能用の油圧ポン
プ兼モータに供給することで、制動延線時における当該
油圧ポンプ兼モータのキャビテーションを防止するよう
にした請求項(1)記載の延線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29111689A JPH0787655B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | 延線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29111689A JPH0787655B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | 延線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH03155314A JPH03155314A (ja) | 1991-07-03 |
JPH0787655B2 true JPH0787655B2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=17764666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29111689A Expired - Lifetime JPH0787655B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | 延線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0787655B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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CN113353722B (zh) * | 2021-04-26 | 2023-02-21 | 宜兴市博宇电力机械有限公司 | 一种新能源张力机及其工作方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62260511A (ja) * | 1986-05-02 | 1987-11-12 | 株式会社ユタカコンサルタント | 延線装置 |
JPS63314112A (ja) * | 1987-06-17 | 1988-12-22 | Yasuda Seisakusho:Kk | 延線装置の延線張力制御機構 |
-
1989
- 1989-11-10 JP JP29111689A patent/JPH0787655B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03155314A (ja) | 1991-07-03 |
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