JPH0787228A - コードレス電話装置 - Google Patents

コードレス電話装置

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JPH0787228A
JPH0787228A JP22986293A JP22986293A JPH0787228A JP H0787228 A JPH0787228 A JP H0787228A JP 22986293 A JP22986293 A JP 22986293A JP 22986293 A JP22986293 A JP 22986293A JP H0787228 A JPH0787228 A JP H0787228A
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JP
Japan
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switch
signal
unit
control
voice
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JP22986293A
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English (en)
Inventor
Toru Tanaka
亨 田中
Sadaji Okamoto
貞二 岡本
Shinya Imanishi
真也 今西
Seiji Tanaka
誠二 田中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コードレス電話機の子機にファクシミリ装置を
接続する構成のコードレス電話装置において、その目的
は、ファクシミリ受信の際の受信信号の品質劣化を防止
することにある。 【構成】図1はコードレス電話装置の親機のブロック図
を示したもので、ファクシミリ信号受信の際に親機の無
線受信部16が2線4線変換部5を介して電話回線に出
力する信号経路に設けた音声スイッチ8は、無線受信部
16が一定レベル以上の復調信号を出力していない状態
では非導通状態となり、無線受信部16が一定レベル以
上の信号を出力したときだけ導通状態になるよう動作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コードレス電話装置の
子機にファクシミリ装置などのデータ通信装置を接続す
る形態のコードレス電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コードレス電話装置の子機にファ
クシミリ装置を接続する技術が、特開平4−16085
4号公報に紹介されている。
【0003】この技術はコードレス電話機の子機に電話
回線と同様の役割をするインターフェース手段を備え、
通常の電話回線に接続する端子しか持たないファクシミ
リ装置を子機に接続できるよう工夫がなされていた。あ
るいは、ファクシミリ信号の送信信号と受信信号とを別
々に4線で入出力するファクシミリ装置を子機に接続す
るインターフェース手段を設けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本来、コー
ドレス電話機は電話機として通話することを目的として
作られたものであり、ファクシミリなどの信号を送受信
する場合に不都合を生じることがある。例えば、一般に
電話機では通話時の違和感を和らげるために送話音声を
故意に受話側に回り込ませる側音を発生させている。こ
れを図13を用いて説明する。図13において、80は
電話回線、81は2線4線変換部、82は親機91側の
無線部、83は子機92側の無線部、84はスイッチ
(SWと称する)、85はスイッチ(SWと称する)、
86は受話器、87は送話器、88は外部端子、89は
2線4線変換部、90はファクシミリ装置、91は親
機、92は子機、93は電話回線80から入力するファ
クシミリの受信信号、94は無線部82が出力するノイ
ズ、95は無線部82が出力するノイズが2線4線変換
部81を介して無線部82に回り込むノイズ、96は外
部端子88を介して出力する信号が2線4線変換部89
によって外部端子88に折り返す回り込み信号である。
なお、このブロック図において、全体を制御する制御部
など説明に特に重要でないと考えられる部分については
省略してある。また、外部端子88とSW84,SW8
5は連動しており、外部端子88に外部の信号線を接続
するとSW84は受話器86側から外部端子88側に切
り替わり、SW85は送話器87側から外部端子88側
に切り替わるようになっている。
【0005】ここで、2線4線変換について図14を用
いて説明する。図14において、70は受話部、71は
抵抗(R2)、72はバランサ(ZB)、73は抵抗
(R1)、74は送話部、75は電話回線のインピーダ
ンス(ZL)、76は接続点b、77は接続点aであ
る。
【0006】今、同図において、R1=R2,ZL=Z
Bの条件が満たされているものとする。この状態で、送
話部74がある電圧Vtを発生すると、接続点a77で
の電圧は、R1/(R1+ZL)×Vtとなり、接続点
b76での電圧は、R2/(R2+ZB)×Vtとな
る。ところが先の条件より、接続点a77の電圧と交点
b76の電圧は等しくなり、受話部70には電位差が生
じない。その結果、送話部74の音声は受話部70には
聞こえず、R1とZ1で分圧されて回線に出力される。
一方、回線の信号はバランサ72を介して受話部70に
伝わる。このような原理によって2線4線変換が行われ
る。電話機の側音は、バランサ72のインピーダンスZ
Bを変えてZL=ZBの条件を満たさないようにして発
生している。
【0007】さて、図13において、ファクシミリ装置
90が電話回線80から送られてきたファクシミリ信号
を受信する場合の側音の影響について説明する。電話回
線80から送られてくるファクシミリの受信信号93は
親機91の2線4線変換部81を介して無線部82に入
り、高周波で変調して電波で子機92の無線部83に送
られる。無線部83で復調されたファクシミリの受信信
号はスイッチ84と外部端子88を介して2線4線変換
部89で2線に変換されファクシミリ装置90に入力さ
れる。
【0008】一方、ファクシミリ装置から出力される信
号は2線4線変換部89とSW85を介して無線部83
に入力される。無線部83に入った送信信号は高周波で
変調されて電波で親機の無線部82に送られ、復調後、
2線4線変換部81を介して電話回線80に出力され
る。
【0009】ところが、ファクシミリ信号受信中に親機
側の無線部82が2線4線変換部81に出力する側の信
号にノイズ94があると、これが側音として受信経路に
折り返し回り込みノイズ95となって受信信号93に混
入して信号品質を劣化させる。
【0010】また、2線4線変換部89においても2線
4線変換のバランスが悪いと外部端子88が2線4線変
換部89に出力する受信信号が回り込んで親機側に送ら
れる。この回り込み信号96が大きい場合は親機側の2
線4線変換部81と2線4線変換部89との間でループ
を形成しハウリングを発生してしまう。
【0011】上記従来技術は、このような点について配
慮がなされておらず、ファクシミリ受信の際の信号品質
が劣化し問題となる。
【0012】本発明の目的は上述のような課題を解決
し、信号品質の劣化が少なくファクシミリ通信が可能な
コードレス電話装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電話回線接
続手段と第1の無線通信手段と第1の制御手段とで少な
くとも構成される親機と、音声入出力手段と第2の無線
通信手段と第2の制御手段とで少なくとも構成される子
機とを具備し、親機と子機との間を電波で結合する構成
のコードレス電話装置において、第1の無線通信手段が
電話回線接続手段に出力する信号経路に音声スイッチを
設けることにより達成される。
【0014】あるいは、子機に外部から音声を入出力す
る接続端子を設け、接続端子に外部信号が接続されたこ
とを示す制御信号によって音声スイッチを制御すること
により効果的に達成される。
【0015】あるいは、子機に制御指示手段を設け、制
御指示手段からの制御信号によって音声スイッチを制御
することにより効果的に達成される。
【0016】また、電話回線接続手段が第1の無線通信
手段に出力する信号経路に音声スイッチと連動して動作
する第1のスイッチを設けることにより達成される。
【0017】あるいは、電話回線接続手段が第1の無線
通信手段に出力する信号経路に音声スイッチと連動して
動作し、かつ第1の制御手段によって制御可能な第2の
スイッチを設けることにより効果的に達成される。
【0018】
【作用】電話回線接続手段と第1の無線通信手段と第1
の制御手段とで少なくとも構成される親機と、音声入出
力手段と第2の無線通信手段と第2の制御手段とで少な
くとも構成される子機とを具備し、親機と子機との間を
電波で結合する構成のコードレス電話装置において、第
1の無線通信手段が電話回線接続手段に出力する信号経
路に設けられた音声スイッチは信号電力が定められた値
より大きい時だけ導通状態になり、それ以外は非導通状
態となるよう動作する。
【0019】あるいは、接続手段に外部信号が接続され
ると第2の制御手段は第2の無線通信手段を介して外部
信号が接続されたことを示す第1の制御信号を送出し、
第1の制御手段は第1の無線通信手段を介して第1の制
御信号を受け取り音声スイッチを動作状態にする。接続
手段から外部信号が外されると第2の制御手段は第2の
無線通信手段を介して外部信号が外されたことを示す第
2の制御信号を送出し、第1の制御手段は第1の無線通
信手段を介して第2の制御信号を受け取り音声スイッチ
を動作しない状態、つまり常時導通状態にする。
【0020】あるいは、制御指示手段により動作の指示
がなされると第2の制御手段は第2の無線通信手段を介
して第1の制御信号を送出し、第1の制御手段は第1の
無線通信手段を介して第1の制御信号を受け取り音声ス
イッチを動作状態にする。制御指示手段から動作の指示
がされないときは第2の制御手段は第2の無線通信手段
を介して第2の制御信号を送出し、第1の制御手段は第
1の無線通信手段を介して第2の制御信号を受け取り音
声スイッチを動作しない状態、つまり常時導通状態に設
定する。
【0021】また、電話回線接続手段が第1の無線通信
手段に出力する信号経路に設けた第1のスイッチは音声
スイッチと連動して動作し、音声スイッチが導通状態に
あるときは第1のスイッチは非導通状態となり、逆に音
声スイッチが非導通状態にあるときは第1のスイッチは
導通状態になる。
【0022】あるいは、電話回線接続手段が第1の無線
通信手段に出力する信号経路に設けた第2のスイッチ
は、音声スイッチを常時導通状態にするための第2の制
御信号が子機側から送られてきたときに第1の制御手段
によって常時導通状態にする。
【0023】
【実施例】以下、本発明のコードレス電話装置の第1の
実施例について説明する。本実施例のコードレス電話装
置は、子機側において、送話信号および受話信号を外部
から入出力できるように外部端子を設けてあり、外部に
イヤホン、マイクロホンを接続して通話できるようにな
っている。この接続構成を図10を用いて説明する。図
10において、1は電話回線、61は親機、62は子
機、21は外部端子、218は外部端子、90はファク
シミリ装置、66は4線コードである。ファクシミリ装
置90はファクシミリの信号を外部端子218を介して
送信信号および受信信号を別々に入出力できるようにな
っている。この外部端子218と子機62の外部端子2
1との間を4線コード66で接続することによってファ
クシミリ信号をファクシミリ装置90と電話回線1との
間で送受信することが可能となる。
【0024】以下、図10の構成でファクシミリの送受
信を行う場合の動作について説明する。なお、子機62
の外部端子21に接続する際のファクシミリ装置90が
外部端子218から出力するレベルは適正に合わせてあ
るものとする。
【0025】まず、親機61について説明する。
【0026】図1において、1は電話回線、2は呼出信
号検出部、3はダイアル発生部、4はスイッチ、5は2
線4線変換部、6は親機制御部、7は制御用モデム、8
は音声スイッチ、9、11、12はスイッチ、13は送
信音声処理部、14は受信音声処理部、15は無線送信
部、16は無線受信部、17は送信アンテナ、18は受
信アンテナ、61は親機である。
【0027】次に各部の動作について詳しく説明する。
【0028】図1における親機制御部6は図2に示すよ
うに、CPU110、インターフェース120、ROM
130、RAM140、バス150からなり、CPU1
10はROM130に記憶されたソフトウェアおよびR
AM140を用いて動作し、インターフェース120或
はバス150を介して図1に示す親機61の各部を制御
する。
【0029】図1における送信音声処理部13は図3に
示すように、コンプレッサ131、秘話変調回路13
2、スイッチ133、134により構成され、コンプレ
ッサ131は大きい入力信号を小さく、逆に小さい入力
信号は大きくなるように非線形な信号処理を行い入力信
号のダイナミックレンジを小さくする。秘話変調回路1
32は盗聴を防止するために変調をかけて信号の周波数
スペクトルを変換するよう動作する。つまり、300H
zから3000Hzの周波数帯域の音声信号を3300
Hzで変調した後、3000Hz以上の帯域をフィルタ
で除去して出力するよう動作する。スイッチ133およ
びスイッチ134は親機制御部6からの指令によって秘
話変調回路132をバイパスするためのスイッチで、通
常、秘話変調回路132側に切り替わっている。
【0030】図1における受信音声処理部14は図4に
示すように、エキスパンダ141、秘話復調回路14
2、スイッチ143、144により構成され、エキスパ
ンダ141は送信音声処理部13で説明したコンプレッ
サ131と逆の動作をする。つまり、小さい入力信号を
より小さく、逆に大きい入力信号はより大きくなるよう
にコンプレッサ131と逆の非線形な信号処理を行い、
コンプレッサ131に入力する前の信号レベルに戻す役
割をする。秘話復調回路142は秘話変調回路132で
変換された信号を元に戻すよう動作する。つまり、秘話
変調回路132で変調された300Hzから3000H
zの周波数帯域の入力信号を3300Hzで再変調し、
3000Hz以上の帯域をフィルタで除去して出力する
よう動作する。スイッチ143およびスイッチ144は
親機制御部6からの指令によって秘話復調回路142を
バイパスするためのスイッチで、通常、秘話復調回路1
42側に切り替わっている。
【0031】図1における無線送信部15は図5に示す
ようにリミッタ111、スプラッタフィルタ112、V
CO113、PLL114、RFAMP115、OSC
116により構成され、リミッタ111に入力する入力
信号をFM変調して送信アンテナ17を介して無線で送
信することができる。図5において、リミッタ111は
FM変調した信号の帯域が広がらないように入力信号の
振幅を制限するためのものである。スプラッタフィルタ
112はリミッタ111などによって発生した高調波信
号など帯域外の信号を除去するためのものである。VC
O113はスプラッタフィルタ112が出力する信号の
振幅値に応じて発信する周波数を可変することができ
る。また、VCO113が発生する基本周波数は予めP
LL114に設定された値によって決まる。PLL11
4はOSC116が発生する周波数を基準に親機制御部
6が設定した周波数を発生するようVCO113を制御
する。RFAMP115はVCO113が発生する高周
波信号を増幅して送信アンテナ17に出力するよう動作
する。
【0032】図1における無線受信部16は図6に示す
ようにRFAMP121、受信ミキサ122、VCO1
23、PLL124、IF処理部125、FM検波部1
26、LPF127、OSC128によって構成され、
受信アンテナ18より受信したFM変調された無線信号
を復調してLPF127から出力するよう動作する。R
FAMP121は受信アンテナ18によって受信した高
周波信号を増幅して受信ミキサ122に出力する。VC
O123はPLL124に予め設定された周波数の高周
波信号を発生し、受信ミキサ122に出力する。PLL
124はOSC128が発生する周波数を基準にして親
機制御部6が設定した周波数を発生するようVCO12
3を制御する。受信ミキサ122はRFAMP121が
出力する高周波信号にVCO123が発生する周波数で
周波数変換し、IF処理部125に出力する。IF処理
部125は増幅などを行ったあと更に低い周波数に変換
し、FM検波部126に出力する。FM検波部126は
周波数変化に応じたベースバンドの信号に変換しLPF
127に出力する。LPF127は復調時の帯域外の信
号成分を除去し、音声信号として出力する。
【0033】図1における呼出信号検出部2は電話回線
1上の呼出信号を検出すると親機制御部6に呼出信号を
検出したことを知らせる。
【0034】図1におけるスイッチ4は親機制御部6か
らの指令によって、電話回線1の回路を開閉するための
ものである。
【0035】図1におけるダイアル発生部3は親機制御
部6からの指令に基づいてPB信号(プッシュボタン信
号)あるいはDP信号(ダイアルパルス信号)を発生す
る。
【0036】図1における2線4線変換部5は音声スイ
ッチ8が出力する信号をスイッチ4を介して電話回線1
に出力し、スイッチ4を介して電話回線1から入力する
信号をスイッチ11に出力するよう動作する。また、通
話時の違和感をなくすために本実施例では送話信号を6
dB減衰させて受話側に戻す側音を発生させるようにな
っている。
【0037】図1における制御用モデム7はコードレス
電話装置において親機61と子機62との間で制御信号
の送受信を行うためのもので、子機62から送られてき
た制御信号を復調して親機制御部6に出力する。あるい
は、子機62に制御信号を送る場合は、親機制御部6は
スイッチ9を制御用モデム7側に切り替えた後、無線送
信部15を介して子機62に送信する。
【0038】図1における音声スイッチ8はスイッチ1
2を介して入力する信号の電力値を調べ、予め定められ
た値以上である場合に、スイッチ12が出力する信号を
2線4線変換部5に出力する。例えば、電話回線1に出
力する信号のレベルが−30dBm未満になる信号をス
イッチ12から入力した場合は、音声スイッチ8は非導
通状態となってスイッチ12が出力する信号を2線4線
変換部5に出力しないようにし、電話回線1に出力する
信号のレベルが−30dBm以上になる信号をスイッチ
12から入力した場合は、音声スイッチ8は導通状態と
なってスイッチ12が出力する信号を2線4線変換部5
に出力するよう動作する。音声スイッチ8の構成を図1
5に示す。図15において、151はスイッチ、152
は制御部、153はパワー検出部である。パワー検出部
153は音声スイッチ8に入力する信号の電力値を調
べ、制御部152に出力する。制御部152はパワー検
出部153が出力する電力値が予め定められた値以上に
なっているかどうか判別し、なっていればスイッチ15
1を閉じ、なっていなければスイッチ151を開くよう
動作する。
【0039】スイッチ11は、親機制御部6からの指令
によって2線4線変換部5から入力する信号を送信音声
処理部13に出力するかスイッチ9に出力するかを切り
替える。
【0040】スイッチ12は親機制御部6からの指令に
よって受信音声処理部4が出力する信号か無線受信部1
6が出力する信号かの何れかを選択して音声スイッチ8
に出力する。
【0041】スイッチ9は親機制御部6からの指令によ
って、送信音声処理部13が出力する信号か、スイッチ
11を介して2線4線変換部5が出力する信号か、ある
いは制御用モデム7が出力する信号かの何れかを選択し
て無線送信部15に出力する。
【0042】これらのスイッチは、子機62から送られ
てくる制御信号によって親機制御部6が制御する。例え
ば、子機62の外部端子21に外部信号が接続されたこ
とを示す制御信号が送られてくると、親機制御部6はス
イッチ12を無線受信部16側に、スイッチ9をスイッ
チ11側に、スイッチ11をスイッチ9側にそれぞれ切
り替えて、受信音声処理部14や送信音声処理部13で
の非線形な処理をバイパスするよう動作する。この状態
で親機制御部6は、制御用モデム7を用いて制御信号を
送出するときだけスイッチ9を制御用モデム7側に切り
替え、それ以外はスイッチ11側に切り替えておくよう
制御する。
【0043】以上が親機61の各部の動作である。
【0044】次に子機62について説明する。
【0045】図7は子機62のブロック図で、21は外
部端子、22はスピーカ、23はマイク、24は操作パ
ネル、25は子機制御部、26、27は外部端子21に
連動したスイッチ、28、29は増幅器、30、31、
32はスイッチ、33は無線受信部、34は無線送信
部、35は受信アンテナ、36は送信アンテナ、37は
制御用モデム、38は受信音声処理部、39は送信音声
処理部、40はリンガー、62は子機である。
【0046】まず各部の動作について詳しく説明する。
【0047】図7における外部端子21は子機62内の
スピーカ22とマイク23の代わりに外部から信号を入
出力するための端子で、外部信号が外部端子21に接続
されると、スイッチ26およびスイッチ27を切り替え
るようになっている。また、接続されたことを示す信号
が子機制御部25にも出力される。
【0048】スイッチ26は増幅器28が出力する信号
をスピーカ22に出力するか外部端子21に出力するか
を切り替えるためのものである。
【0049】スイッチ27は外部端子21から入力する
信号とマイク23から入力する信号との何れを増幅器2
9に出力するかを切り替えるためのものである。
【0050】スピーカ22は子機62が受信した音声信
号を出力するためのもので、マイク23は音声を電気信
号に変換して出力するものである。
【0051】増幅器28はスイッチ30を介して入力す
る信号をスピーカ22および外部端子21に適した信号
レベルに調整するためのものである。
【0052】増幅器29は外部端子21あるいはマイク
23から入力する信号をスイッチ32を介して出力する
際に送信音声処理部39あるいは無線送信部34に適し
た信号レベルに調整するためのものである。
【0053】スイッチ30は子機制御部25からの制御
信号によって受信音声処理部38が出力する信号か無線
受信部33が出力する信号かを切り替えて増幅器28に
出力するためのものである。
【0054】スイッチ32は増幅器29が出力する信号
を子機制御部25が出力する制御信号によって切り替
え、送信音声処理部39あるいはスイッチ31に出力す
る。
【0055】図7における受信音声処理部38は図1で
説明した親機61内の受信音声処理部14と同じ動作を
するのでここでの説明は省略する。
【0056】図7における送信音声処理部39は図1で
説明した親機61内の送信音声処理部13と同じ動作を
するのでここでの説明は省略する。
【0057】図7における制御用モデム37は図1で説
明した親機61内の制御用モデム7と同じ動作をするの
でここでの説明は省略する。
【0058】スイッチ31は送信音声処理部39の出力
信号、制御用モデム37の出力信号あるいはスイッチ3
2を介して入力する増幅器29の出力信号の何れかを子
機制御部25が出力する制御信号によって切り替えて無
線送信部34に出力するためのものである。スイッチ3
1は外部端子21に外部信号が接続されていない状態で
は送信音声処理部39側にあり、外部端子21に外部信
号が接続されている状態ではスイッチ32側にある。子
機制御部25が制御用モデム37を使用して送信すると
きだけ制御用モデム37側に切り替わる。
【0059】リンガー40は子機制御部25からの指令
によって呼び出し音を発生する。
【0060】図7における無線受信部33は図1で説明
した親機61内の無線受信部16と同じ構成で同様に動
作し、子機制御部25が出力する制御信号によって受信
する周波数を変えることができる。詳細な構成と動作に
ついては図6における無線受信部16と同じなのでここ
での説明は省略する。
【0061】図7における無線送信部34は図1で説明
した親機61内の無線送信部15と同じ構成で同様に動
作し、子機制御部25が出力する制御信号によって送信
する周波数を変えることができる。詳細な構成と動作に
ついては図5における無線送信部15と同じなのでここ
での説明は省略する。
【0062】受信アンテナ35は親機61から送られて
きた電波を高周波の信号に変換して無線受信部33に出
力する。
【0063】送信アンテナ36は無線送信部34が出力
する高周波の信号を電波として空間に送出する。
【0064】子機制御部25は図1における親機61内
の親機制御部6と同様にソフトウェアによって動作し、
子機62内の各部の動作を制御する。
【0065】図7における操作パネル24は図8に示す
ように、ダイアルボタンおよび制御ボタンで構成され、
これらのボタンが押されるとどのボタンが押されたかを
示す信号が子機制御部25に出力される。図8におい
て、241は電話回線に接続するときに使用する外線ボ
タン、242は電話回線との接続を切り離すときに使用
する切りボタン、243はダイアル1のボタン、244
はダイアル2のボタン、245はダイアル3のボタン、
246はダイアル4のボタン、247はダイアル5のボ
タン、248はダイアル6のボタン、249はダイアル
7のボタン、250はダイアル8のボタン、251はダ
イアル9のボタン、252はダイアル記号*のボタン、
253はダイアル0のボタン、254はダイアル記号#
のボタンである。
【0066】ここで、操作パネル24の各ボタンが押さ
れたときの子機62の動作について説明する。操作パネ
ル24の外線ボタン241が押されると子機制御部25
はスイッチ31を制御用モデム37側に切り替える。こ
のあと、子機制御部25は外線ボタン241が押された
ことを示す制御信号を制御用モデム37に出力し、制御
用モデム37で変調したあと、無線送信部34に出力さ
れ、電波で親機61に送られる。同様に、切りボタン2
42が押されたときも、切りボタン242が押されたこ
とを示す制御信号が電波で親機61に送られる。ダイア
ルボタン243から254についても同様に動作する。
【0067】尚、子機制御部25は制御用モデム37か
ら制御信号を送出するときだけスイッチ31を制御用モ
デム37側に切り替え、制御信号の送出が終了すると切
り替える前の状態にスイッチ31を設定する。
【0068】また、賀部端子21に外部信号が接続され
ると、子機制御部25はスイッチ30を無線受信部33
側に、スイッチ32をスイッチ31側に、スイッチ31
をスイッチ32側にそれぞれ切り替えて、受信音声処理
部38や送信音声処理部39での非線形な処理をバイパ
スするよう動作する。この状態で子機制御部25は、制
御用モデム37を用いて制御信号を送出するときだけス
イッチ31を制御用モデム37側に切り替え、それ以外
はスイッチ32側に切り替えておくよう制御する。
【0069】以上が子機62の動作である。
【0070】ここで、親機61と子機62の全体の動作
について説明する。電話をかけるときは、子機61の外
線ボタン241を押す。これを受けて子機制御部25は
スイッチ31を制御用モデム37側に切り替えて、外線
ボタン241が押されたことを示す制御信号を制御用モ
デム37によって変調し、スイッチ31を介して無線送
信部34に入り、高周波に変調されて送信アンテナ36
より電波として出力される。制御信号を送出した後は子
機制御部25はスイッチ31を元の状態に戻す。ここで
は、送信音声処理部39側にする。さて、子機62から
送出された電波は、親機61の受信アンテナ18によっ
て受信し、無線受信部16によって復調され、制御用モ
デム7に入る。制御用モデム7で復調された制御信号は
親機制御部6に送られる。この制御信号を受けた親機制
御部6はスイッチ4を閉じて電話回線1の直流ループを
確立する。この後、子機62のダイアルボタンによって
通信先の電話番号をダイアルする。操作パネル24上の
ダイアルボタンを表す制御信号が外線ボタン241が押
されたときと同様に子機制御部26から親機制御部6に
送られる。ダイアルボタンを表す制御信号を受け取った
親機制御部6はダイアル発生部3からダイアルボタンに
応じたダイアル信号を送出する。このダイアル信号はス
イッチ4を介して電話回線1に出力され、通信先にダイ
アルすることができ、通信先と通話が確立する。通話が
確立した後は、電話回線1から送られてくる通信先の音
声はスイッチ4を介して2線4線変換部5に入り4線に
変換され、スイッチ11に出力される。この後、送信音
声処理部13およびスイッチ9を介して無線送信部15
に出力され、電波として送信アンテナ17から出力され
る。この電波は子機62の受信アンテナ35によって受
信され、無線受信部33で復調された後、受信音声処理
部38に出力される。受信音声処理部38で処理された
音声信号は、スイッチ30、増幅器28およびスイッチ
26を介してスピーカ22に出力される。このようにし
て通信先の音声をスピーカ22によって聞くことができ
る。一方、マイク23より入力した音声は、スイッチ2
7、増幅器29およびスイッチ32を介して送信音声処
理部39に出力される。送信音声処理部39で処理され
た音声信号は、スイッチ31を介して無線送信部34に
出力され高周波に変調された後、送信アンテナ36から
電波として出力される。この電波は親機61の受信アン
テナ18によって受信され、無線受信部16で復調され
た後、受信音声処理部14に出力される。受信音声処理
部14で処理された音声信号は、スイッチ12、音声ス
イッチ8、2線4線変換部5およびスイッチ4を介して
電話回線1に出力される。このようにして子機62のマ
イク23より入力した音声は電話回線1に出力され通信
先に送られる。
【0071】電話がかかってきたときは、親機61の呼
び出し信号検出部2が呼び出し信号を検出し親機制御部
6に呼び出し信号を検出したことを知らせる。これを受
けた親機制御部6はスイッチ9を制御用モデム7側に切
り変えて、制御用モデム7によって呼び出し信号が送ら
れてきたことを示す制御信号を送出する。この制御信号
はスイッチ9を介して無線送信部15に送られ、高周波
に変調されて送信アンテナ17より電波として出力され
る。この電波は子機62の受信アンテナ35によって受
信され、無線受信部33で復調された後、制御用モデム
37に入り、制御信号に復調される。復調された制御信
号は子機制御部25に出力され、子機制御部25はリン
ガー40を鳴らす。リンガー40の呼び出し音を聞いた
使用者が子機62の外線ボタン241を押すと、先に説
明したように外線ボタン241顔されたことを示す制御
信号が親機61に送られ、親機制御部6はスイッチ4を
閉じて通話を確立する。通話時の動作は先に説明したの
と同様である。
【0072】なお、ここでは無線通信を確立するための
細かい手順については、特に本発明と関係しないので省
略した。
【0073】次にファクシミリ装置90について説明す
る。
【0074】図9において、200はモジュラージャッ
ク、201は呼び出し信号検出部、202は電話とFA
Xの切り替えスイッチ、203は回線接続用スイッチ、
204は2線4線変換部、205は送信信号の切り替え
用スイッチ、206は受信信号の切り替えスイッチ、2
07はファクシミリ通信に必要な変復調手段を備えたF
AXモデム、208はファクシミリの画像信号を符号化
する符号化部、209は符号化されたファクシミリの画
像信号を復号化する復号化部、210は原稿読み取り
部、211は原稿出力部、212はファクシミリ装置9
0全体を制御するFAX制御部、213はスタートボタ
ン、214はストップボタン、215はオフフック検出
部、216は電話部、217はハンドセット、218は
ファクシミリの送信信号と受信信号を独立して入出力す
る外部端子、219は受信モード設定スイッチである。
【0075】まず、ファクシミリ装置90の各部の動作
について詳しく説明する。
【0076】図9においてモジュラージャック200は
ファクシミリ装置90を電話回線1に接続して使用する
ための接続端子である。
【0077】呼び出し信号検出部201は電話回線1に
接続したときに電話回線1から入力する呼び出し信号を
検出しFAX制御部212に知らせるよう動作する。
【0078】スイッチ202は電話とファクシミリを切
り替えるためのスイッチで、通常、電話側に切り替えて
ある。
【0079】スイッチ203は、スイッチ202がスイ
ッチ203側にあるとき電話回線の回路を閉じた状態、
つまりオフフック状態にするためのものである。
【0080】2線4線変換部204はスイッチ205を
介して入力する信号を電話回線側に出力し、電話回線か
ら入力する信号をスイッチ206に出力する。
【0081】スイッチ205、206はFAXモデム2
07の信号を外部端子218に接続するか2線4線変換
部204に接続するかを切り替えるためのもので、外部
端子218に外部コネクタを接続するとそれに連動して
外部端子218側に切り替わるようになっている。
【0082】FAXモデム207は、トーン信号の送受
信、PB信号の送受信、あるいはファクシミリの手順信
号、画像信号を送受信するための変復調手段などを備え
ており、FAX制御部212からの指令によって動作す
る。
【0083】符号化部208はファクシミリの規格に従
った画像符号化処理を行う。例えば、MH符号化、MR
符号化などである。これらの符号化方式の選択はFAX
制御部212の指令によって行う。
【0084】復号化部209はファクシミリの規格に従
った画像復号化処理を行う。例えば、MH復号化、MR
復号化などである。これらの符号化方式の選択はFAX
制御部212の指令によって行う。
【0085】原稿読み取り部210はFAX制御部21
2の指令によってファクシミリの送信原稿を読み取って
2値の画像データに変換し符号化部208に出力する。
【0086】原稿出力部211は復号化部209が出力
する2値の画像データを濃淡画像に変換して出力する。
【0087】FAX制御部212は図2で説明した親機
制御部6と同様にCPU、メモリ、入出力インターフェ
ースなどによって構成され、CPUは予めメモリに記憶
されたプログラムによって動作し、入出力インターフェ
ースなどを介してファクシミリ装置90の各部を制御す
る。
【0088】スタートボタン213はFAX制御部21
2に起動指令を出すための操作ボタンである。
【0089】ストップボタン214はFAX制御部21
2に停止指令を出すための操作ボタンである。
【0090】オフフック検出部215は電話部216か
らハンドセット217をオフフックしたかどうかを検出
するためのものであり、その状態をFAX制御部212
に知らせる。
【0091】電話部216はダイアル送出機能、電話回
線1とハンドセット217とを接続するための2線4線
変換機能、呼び出し音発生機能などを備えている。
【0092】ハンドセット217は送話器と受話器を備
え電話部216に接続されている。
【0093】外部端子218はスイッチ205、206
を介してFAXモデム207の信号を入出力するための
端子、外部信号が接続されるとそれに連動してスイッチ
205、スイッチ206を外部端子218側に切り替え
て同時にFAX制御部212に知らせる。
【0094】受信モード設定スイッチ219は、ファク
シミリの受信モードを手動受信あるいは自動受信に設定
するためのものである。ファクシミリの手動受信とは、
通常の電話と同じように使用者が通話を確立し、スター
トボタン213を押すことによってファクシミリの受信
を行うものである。ファクシミリの自動受信とは、通話
の確立とファクシミリの受信動作を使用者の操作なしで
行うものである。
【0095】先ず図9のファクシミリ装置をコードレス
電話装置とは関係なく単独で使用する場合の動作につい
て説明する。ファクシミリ装置90はモジュラージャッ
ク200に電話回線あるいはそれに準ずる機能を有する
装置、例えば直流供給機能を有する装置などに接続して
単独で使用することができる。まず、電話をかける場合
は、ハンドセット217をオフフックすると電話部21
6はモジュラージャック200に接続された回線を閉
じ、回線接続状態にする。同時にオフフック検出部21
5はハンドセット217がオフフックされたことをFA
X制御部212に知らせる。この後、通信相手にダイア
ルし普通に通話することが可能となる。ハンドセット2
17をオフフックすると電話部216は回線を開き、同
時にオフフック検出部215はFAX制御部212にオ
フフックされたことを知らせる。
【0096】電話がかかってきた場合は、電話部216
が呼び出し音を発生するので、使用者はハンドセット2
17を取って回線接続状態にすれば通常の電話と同様に
通話することができる。
【0097】ファクシミリを送信する場合は、電話をか
けるときと同じ操作で通話を確立した後、送信原稿を原
稿読み取り部210にセットし、スタートボタン213
を押す。スタートボタン213が押されるとFAX制御
部212はオフフック検出部215が外部端子218に
外部信号が接続されているかどうかを確認した後、FA
Xモデム207を用いて通信相手とファクシミリの手順
信号を送受信し、符号化の方式やデータ伝送レートなど
を決定する。この後、FAX制御部212は原稿読み取
り部210に原稿の読み取りを指示し、原稿読み取り部
210は原稿の読み取りを開始する。同時にFAX制御
部212は符号化部208にも符号化方式を指示し、符
号化部208は原稿読み取り部210が出力する2値の
画像データを符号化しFAXモデム207に出力する。
FAXモデム207はFAX制御部212に指示された
データ伝送速度で符号化部208が出力する符号化デー
タを変調し、スイッチ205を介して2線4線変換部2
04に出力する。さらに変調信号はスイッチ203、2
02を介してモジュラージャック200に出力され電話
回線に出力される。
【0098】次に受信モード設定スイッチ219が手動
になっている場合にファクシミリを受信する動作につい
て説明する。電話がかかってくると電話の場合と同じよ
うに通話を確立した後、通信相手がファクシミリである
場合、スタートボタン213を押す。これを受けたFA
X制御部212はスイッチ203を閉じ、スイッチ20
2をスイッチ203側に切り替えてモジュラージャック
200に入出力する信号を2線4線変換部204に接続
する。この後、FAX制御部212はFAXモデム20
7を用いて通信相手とファクシミリの手順信号を送受信
し、符号化の方式やデータ伝送速度などを決定する。こ
の後、通信相手から送られてくる画像符号化データの変
調信号をFAXモデム207で復調し、復号化部209
に出力する。復号化部209はFAX制御部212から
の指令に基づいてFAXモデム207が出力する画像符
号化データを2値の画像データに復号化し原稿出力部2
11に出力する。原稿出力部211は復号化部209が
出力する2値の画像データを濃淡画像に変換して出力す
る。
【0099】また、受信モード設定スイッチ219が自
動受信モードに設定されているときは、モジュラージャ
ック200を介して呼び出し信号を受信すると呼び出し
信号検出部201は呼出信号を検出したことをFAX制
御部212に知らせる。これを受けたFAX制御部21
2はスイッチ202をスイッチ203側に切り替えた
後、スイッチ203を閉じ、2線4線変換部204に接
続し、回線閉じて回線接続状態とする。この後、FAX
制御部212はFAXモデム207を用いてファクシミ
リの手順信号を送受信する。以後の受信動作について
は、先に述べた手動受信モードの受信動作と全く同じで
あるから説明を省略する。
【0100】このようにファクシミリ装置90は電話回
線あるいはそれに準ずる機能を有する装置に接続して単
独で使用することができる普通のファクシミリ装置であ
る。
【0101】次に外部端子218に外部信号を接続した
ときの動作について説明する。外部端子218に外部信
号を接続すると、FAXモデム207の送受信信号は2
線4線変換部204側から外部端子218側に切り替わ
る。つまりファクシミリの送受信信号は外部端子218
を介して直接入出力ができるようになる。送信の場合は
スイッチ205を介して行い、受信はスイッチ206を
介して行う。ここで、外部端子218に接続されている
場合は、FAX制御部212は接続されていることを検
出し、スタートボタン213が押されるとファクシミリ
の動作を開始する。つまり、原稿読み取り部210に送
信原稿がセットされているときは送信動作を行い、送信
原稿がセットされていないときは受信動作を行う。この
ように、ファクシミリの送受信信号が外部端子218を
介して行われること以外は全く通常のファクシミリと同
様に動作する。
【0102】さて、以上説明したファクシミリ装置90
の外部端子218を本発明のコードレス電話装置の子機
62の外部端子21に4線コード66で接続した場合の
動作について説明する。
【0103】図7において、外部端子21に図10にお
ける4線コード66を接続すると、無線受信部33が出
力する信号はスイッチ30、増幅器28およびスイッチ
26を介して外部端子21に接続される。また、外部端
子21から入力する信号はスイッチ27、増幅器29、
スイッチ32およびスイッチ31を介して無線送信部3
4に接続される。
【0104】一方、図9において、外部端子218に4
線コード66を接続すると、スイッチ205あるいはス
イッチ206を介してFAXモデム207とファクシミ
リの信号を入出力することができる。
【0105】つまり、図9におけるFAXモデム207
の送信信号は、4線コード66を介して図7における外
部端子21、スイッチ27、増幅器9、スイッチ32お
よびスイッチ31を介して無線送信部34に送られ送信
アンテナ36から電波で出力される。
【0106】また、図7における受信アンテナ35によ
って受信した信号は無線受信部33で復調されスイッチ
30、増幅器28、スイッチ26、外部端子21および
4線コード66を介して図9における外部端子218に
送られ、スイッチ206を介してFAXモデム207に
入力される。
【0107】このようにFAXモデム207によって入
出力されるファクシミリの信号は図10における子機6
2を介して電波で親機61と送受信され、電話回線1に
接続される。ファクシミリの信号を送信する際は、親機
61の音声スイッチ8は導通状態となるが、ファクシミ
リの信号を受信する際は、非導通状態となるので無線受
信部16などで発生する−30dBm以下のノイズは2
線4線変換部5で回り込むことはなくなり、ファクシミ
リの受信信号のSNR(信号対雑音比)の劣化を防止す
ることができる。
【0108】もし、音声スイッチ8がなかった場合は無
線部16が出力するノイズはファクシミリの受信信号に
混入し、信号品質を劣化させてしまう。例えば、本実施
例の場合、2線4線変換部での減衰量を−6dBとして
いるので、無線受信部16で発生するノイズが−50d
Bmの時、受信側への回り込みノイズは−56dBmと
なる。ところが、ファクシミリの受信信号のレベルは、
−43dBmまで考慮しなければいけないので、この時
のSNR(信号対ノイズ比)は13dBになってしま
い、ファクシミリ通信の際のデータ誤り率は劣化する。
【0109】なお、ここでの説明では、音声スイッチ8
は独立して常時動作するものとして説明したが、親機制
御部6によって常時導通状態にできるように構成しても
構わない。この場合、子機制御部25が子機62の外部
端子21に外部信号が接続されたことを検出すると、外
部信号が接続されたことを示す制御信号を制御用モデム
37によって親機61に送信し、親機61の制御用モデ
ム7によって復調された制御信号は親機制御部6に入力
され、親機制御部6はこの制御信号に基づいて音声スイ
ッチ8を制御する。制御信号が外部端子21に外部信号
が接続されていないことを示す信号の場合は音声スイッ
チ8を常時導通状態にし、逆に制御信号が外部端子21
に外部信号が接続されていることを示す信号の場合は音
声スイッチ8を動作状態とし、音声スイッチ8は先に説
明したように動作する。
【0110】或は、子機制御部25が子機62の外部端
子21に外部信号が接続されたことを検出すると、外部
信号が接続されたことを示す制御信号を制御用モデム3
7によって親機61に送信し、親機61の制御用モデム
7によって復調された制御信号は親機制御部6に入力さ
れ、親機制御部6はこの制御信号に基づいて音声スイッ
チ8を制御する。制御信号が外部端子21に外部信号が
接続されていないことを示す信号の場合は音声スイッチ
8を常時導通状態にし、逆に制御信号が外部端子21に
外部信号が接続されていることを示す信号の場合は音声
スイッチ8を動作状態とし、音声スイッチ8は先に説明
したように動作する。
【0111】或は、子機62の操作パネル24にファク
シミリ接続指示ボタンを設け、ファクシミリ接続指示ボ
タンは押す毎に接続と非接続の信号を交互に子機制御部
25に出力し、ファクシミリ接続指示ボタンが押される
と子機制御部25は制御信号を制御用モデム37によっ
て親機61に送信する。親機61の制御用モデム7によ
って復調された制御信号は親機制御部6に入力され、親
機制御部6はこの制御信号に基づいて音声スイッチ8を
制御する。制御信号がファクシミリ装置の非接続を示す
信号の場合は音声スイッチ8を常時導通状態にし、逆に
制御信号がファクシミリ装置の接続を示す信号の場合は
音声スイッチ8を動作状態とし、音声スイッチ8は先に
説明したように動作する。
【0112】このように外部端子21に外部信号が接続
されていないときには音声スイッチ8は常時導通状態に
なるので、子機62のスピーカ22およびマイク23を
用いて通話しているときに音声スイッチ8が動作するこ
とはなくなる。
【0113】次に本発明の第2の実施例について図11
を用いて説明する。図11において、スイッチ77以外
は第1の実施例の図1と全く同じである。
【0114】スイッチ77は音声スイッチ8に連動して
動作するスイッチで、音声スイッチ8が導通状態にある
ときはスイッチ77は非導通状態となり、音声スイッチ
8が非導通状態にあるときはスイッチ77は導通状態に
なるよう動作する。
【0115】今、図12に示すように2線4線変換部8
81を用いて、子機62の外部端子21に2線4線変換
部881を接続して2線に変換した後、ファクシミリ装
置90のモジュラージャック200に接続する構成につ
いて説明する。
【0116】この構成でファクシミリの信号を送信する
ときは、子機62によって通信相手に電話をかけた後、
子機62の外部端子21に2線4線変換器881を接続
し、ファクシミリ装置90のスタートボタン213を押
して送信する。
【0117】ファクシミリの信号を受信するときは、子
機62によって通信を確立した後、子機62の外部端子
21に2線4線変換器881を接続し、ファクシミリ装
置90のスタートボタン213を押して受信する。
【0118】さて、通話を確立したあと送信する場合、
ファクシミリ装置90のスタートボタン213を押す
と、ファクシミリの送信信号は2線4線変換部881に
よって4線に変換され、送信信号として子機62の外部
端子21に入り、第1に実施例と同様に親機61に電波
で送られ、音声スイッチ8を介して電話回線1に出力さ
れる。この時の詳細な動作については第1の実施例で既
に説明したので省略する。ここで、ファクシミリの送信
信号が音声スイッチ8に入力されると、音声スイッチ8
は導通状態となるが、同時にスイッチ77は非導通状態
となる。
【0119】次に、通話を確立したあと受信する場合、
ファクシミリの信号を送信していないので音声スイッチ
8は非導通状態で、スイッチ77は導通状態となってお
り、ファクシミリの受信信号はスイッチ77を介して親
機61から子機62に送られる。この時の詳細な信号の
流れについては第1の実施例で説明したので省略する。
親機61から送られてきたファクシミリの受信信号は子
機62の外部端子21から出力され、2線4線変換部8
81で2線に変換されファクシミリ装置90のモジュラ
ージャック200に入力される。ファクシミリ装置90
はスタートボタン213を押すとスイッチ202をスイ
ッチ203側に切り替え、スイッチ203を閉じたあと
受信動作を開始する。受信動作については第1の実施例
で説明したので省略する。
【0120】このように図12に示すように子機62が
入出力する4線の信号を2線4線変換器881で一旦2
線に変換した後ファクシミリ装置90のモジュラージャ
ック200に接続できるので、4線の入出力端子を持た
ないファクシミリ装置でも接続することが可能となる。
しかも、親機61の2線4線変換部5の入出力部分に音
声スイッチ8と連動して動作するスイッチ77を設けて
いるので、親機61の2線4線変換部5と2線4線変換
器881とで構成される信号ループによってハウリング
を起こすこともない。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はコードレ
ス電話機の子機にファクシミリを接続する構成のコード
レス電話装置に係わり、ファクシミリ信号受信中に親機
の無線部から電話回線に出力する側の信号にノイズがあ
っても一定レベル以下のノイズは音声スイッチによって
遮断されるので、これが側音として受信経路に折り返す
ことによる受信信号のSNR(信号対ノイズ比)劣化を
防ぐことができる。
【0122】また、子機に2線4線変換コードを用いて
ファクシミリ装置を接続した場合に音声スイッチとその
音声スイッチと連動して動作する受信経路に設けたスイ
ッチによって遮断されるので、親機の2線4線変換部と
2線4線変換コードとの間で形成される信号ループによ
るハウリングを防止することができる。
【0123】このように、本発明はコードレス電話機の
子機にファクシミリ装置を接続した場合でも、ファクシ
ミリ受信の際の品質劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すコードレス電話装
置のブロック図である。
【図2】親機制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】送信音声処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】受信音声処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】無線送信部の構成を示すブロック図である。
【図6】無線受信部の構成を示すブロック図である。
【図7】子機の構成を示すブロック図である。
【図8】操作パネルの構成を示す補助図である。
【図9】ファクシミリ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】コードレス子機電話機の接続構成を示す補助
図である。
【図11】本発明の第2の実施例を示す親機のブロック
図である。
【図12】コードレス子機電話機の接続構成を示す補助
図である。
【図13】従来の技術を説明するための説明図である。
【図14】2線4線変換の原理を説明するための説明図
である。
【図15】音声スイッチの構成を示したブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…電話回線、 5…2線4線変換部、 6…親機制御部、 7…制御用モデム、 8…音声スイッチ、 13…送信音声処理部、 14…受信音声処理部、 15…無線送信部、 16…無線受信部、 25…子機制御部、 21…外部端子、 61…親機、 62…子機、 66…4線コード、 90…ファクシミリ装置、 218…外部端子、 881…2線4線変換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 誠二 茨城県勝田市稲田1410番地株式会社日立製 作所情報映像メディア事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話回線に接続して信号を入出力する電話
    回線接続手段と、該電話回線接続手段を介して入出力す
    る信号を電波で送受信する第1の無線通信手段と、前記
    電話回線接続手段と前記第1の無線通信手段とを制御す
    る第1の制御手段とを少なくとも備えた親機と、 音声の入出力を行う音声入出力手段と、前記音声入出力
    手段から入出力する音声信号を電波で送受信する第2の
    無線通信手段と、前記音声入出力手段と前記第2の無線
    通信手段とを制御する第2の制御手段とを少なくとも備
    えた子機と、前記親機と前記子機との間を電波で結合す
    る構成のコードレス電話装置において、前記第1の無線
    通信手段が前記電話回線接続手段に出力する信号経路に
    導通状態と非導通状態とを切り替えるスイッチ手段を設
    けたことを特徴とするコードレス電話装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコードレス電話装置におい
    て、前記スイッチ手段を音声スイッチとし、前記音声ス
    イッチは入力する信号電力が予め定められた値を超えた
    ときだけ導通状態となり、予め定められた値を超えない
    ときは非導通状態となるよう動作することを特徴とする
    コードレス電話装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のコードレス電話装置におい
    て、前記子機に外部から音声を入出力するための接続端
    子を設け、前記第2の制御手段は前記接続端子に外部信
    号が接続されているかどうかを示す制御信号を前記第2
    の無線通信手段を用いて送出し、前記第1の制御手段は
    前記第1の無線通信手段を介して受信した前記制御信号
    によって前記音声スイッチを制御することを特徴とする
    コードレス電話装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のコードレス電話装置におい
    て、前記第1の制御手段は前記接続端子に外部信号を接
    続したことを示す第1の制御信号を受信したときには前
    記音声スイッチを動作状態にし、前記接続端子から外部
    信号を外したことを示す第2の制御信号を受信したとき
    には前記音声スイッチを常時導通状態にするよう制御す
    ることを特徴とするコードレス電話装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載のコードレス電話装置におい
    て、前記子機に制御指示手段を設け、前記第2の制御手
    段は前記制御指示手段による制御信号を前記第2の無線
    通信手段を用いて送出し、前記第1の制御手段は前記第
    1の無線通信手段を介して受信した前記制御信号によっ
    て前記音声スイッチを制御することを特徴とするコード
    レス電話装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のコードレス電話装置におい
    て、前記第1の制御手段は前記制御指示手段により動作
    が指示されたことを示す第1の制御信号を受信したとき
    には前記音声スイッチを動作状態にし、前記制御指示手
    段により動作が指示されないことを示す第2の制御信号
    を受信したときには前記音声スイッチを常時導通状態に
    するよう制御することを特徴とするコードレス電話装
    置。
  7. 【請求項7】請求項2、3又は5記載のコードレス電話
    装置において、前記電話回線接続手段が前記第1の無線
    通信手段に出力する信号経路に前記音声スイッチに連動
    して動作する第1のスイッチを設け、前記音声スイッチ
    が導通状態にあるときは前記第1のスイッチは非導通状
    態となり、前記音声スイッチが非導通状態にあるときは
    前記第1のスイッチは導通状態になるよう動作すること
    を特徴とするコードレス電話装置。
  8. 【請求項8】請求項4又は6記載のコードレス電話装置
    において、前記電話回線接続手段が前記第1の無線通信
    手段に出力する信号経路に前記音声スイッチに連動して
    動作しかつ前記第1の制御手段によっても動作する第2
    のスイッチを設け、前記第2の制御信号を受信したとき
    は前記第2のスイッチを常時導通状態にすることを特徴
    とするコードレス電話装置。
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