JPH0787232A - コードレスファクシミリ装置 - Google Patents

コードレスファクシミリ装置

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JPH0787232A
JPH0787232A JP5260030A JP26003093A JPH0787232A JP H0787232 A JPH0787232 A JP H0787232A JP 5260030 A JP5260030 A JP 5260030A JP 26003093 A JP26003093 A JP 26003093A JP H0787232 A JPH0787232 A JP H0787232A
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JP
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telephone
unit
facsimile
signal
subunit
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Application number
JP5260030A
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English (en)
Inventor
Sadaji Okamoto
貞二 岡本
Tetsuo Shinagawa
哲夫 品川
Toru Tanaka
亨 田中
Shinya Imanishi
真也 今西
Seiji Tanaka
誠二 田中
Yumiko Watabe
由美子 渡部
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1本の電話回線を通話目的とファクシミリ通
信目的とに共用する場合に必要となる電話/ファクシミ
リ自動切り換えを可能にする。 【構成】 親機は最初の呼出信号205を検出すると電
話回線の接続206を行う。親機は電話回線に音声応答
207を送出すると共に、電話回線からCNG信号が送
られてくるか否かの検出を開始する。音声応答207の
送出が終了すると、親機は電話子機を無線接続し、電話
子機の電話呼出音208を鳴らす。予め設定された回数
だけ電話呼出音208を鳴らしても電話子機がオフフッ
クとならなかったら、親機は音声応答209を回線に送
出する。音声応答209の終了後、親機はファクシミリ
子機を無線接続し、ファクシミリ受信210を行う。フ
ァクシミリ受信210の終了後、親機は回線切断211
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置に係
り、特に、電話回線に接続される親機と、その親機と無
線接続されるファクシミリ子機などによって構成される
コードレスファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置は公衆回線を利用して
遠隔地との間で文書や図面などの画像情報をやりとりす
ることができる伝送装置であり、広く利用されている。
従来の一般的なファクシミリ装置では、ファクシミリ装
置本体は電話回線端子の近くに設置する必要があり、設
置場所を制限することになっていた。
【0003】一方、電話機ではコードレス電話機が広く
利用されるようになった。コードレス電話機は親機とコ
ードレス子機で構成される。親機は電話回線端子に接続
されるため、従来の電話機同様に設置場所は電話回線端
子の近くに限られるが、コードレス子機は親機と無線接
続されるため、親機からの電波が届く範囲であればどこ
ででも利用可能である。
【0004】そこで、ファクシミリ装置においても、フ
ァクシミリ装置本体をコードレス子機として構成(以
下、ファクシミリ装置本体をコードレス子機として構成
したものを、ファクシミリ子機といい、コードレス電話
機のコードレス子機を電話子機という)することが提案
されている。この場合、ファクシミリ子機と親機を無線
接続することにより、ファクシミリ子機、すなわち、フ
ァクシミリ装置本体を電話回線端子から離れた場所で利
用することが可能となる。つまり、従来のようにファク
シミリ装置本体を電話回線端子の近くに設置する必要は
なく、親機からの電波の届く範囲であれば、どこででも
ファクシミリの送信あるいはファクシミリの受信を行う
ことができる。
【0005】このようにファクシミリ装置本体をコード
レス子機として構成した既提案例は、特開平4−575
56号公報、特開平4−115762号公報、特開平4
−150657号公報などにより開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、ファクシミリ装置本体を親機と無線接続されるコー
ドレス子機として構成した場合、親機を電話回線端子の
近くに設置すれば、親機からの電波の届く範囲であれ
ば、どこででもファクシミリの送信、受信を行うことが
可能であり、従来のファクシミリ装置のように、ファク
シミリ装置本体を電話回線端子の近くに設置する必要は
ない。
【0007】ところで、一般に、ファクシミリ装置は、
企業や事務所などで使用する場合にはファクシミリ装置
専用の電話回線に接続される場合が多いが、一般家庭や
小規模な事務所などで使用される場合には通話のための
電話機と電話回線を共用する場合が多い。しかし、この
様に、一本の電話回線を通話目的の電話機とファクシミ
リ通信目的のファクシミリ装置とで共用しようとした場
合、電話がかかってきた時点、すなわち、電話回線を介
して呼出信号が送られてきていることが検出された時点
で、かかってきた電話が通話目的であるのか、ファクシ
ミリ送信目的であるのかがわからないため、いわゆる電
話/ファクシミリ自動切り換えの機能が必要となる。
【0008】そこで、通常のファクシミリ装置はファク
シミリ送信を行う場合にCNG信号と呼ばれるファクシ
ミリ送信であることを示す信号を送信するため、従来の
ファクシミリ装置では、ファクシミリ装置本体にこのC
NG信号を検出する手段を設け、電話がかかってきた場
合に、回線接続後にこのCNG信号の検出を行い、その
時、CNG信号が検出された場合には、ファクシミリ受
信に切り換えるように制御を行っていた。
【0009】しかしながら、上記従来技術のように、フ
ァクシミリ装置本体を親機と無線接続されるコードレス
子機として構成した場合には、親機が電話子機と無線接
続されているとき、すなわち、電話がかかってきて電話
子機により電話に出て通話状態となっているときに、フ
ァクシミリ装置本体であるファクシミリ子機は回線の状
態を監視することができず、CNG信号の検出を行うこ
とができない。このため、従来のファクシミリ装置のよ
うに、CNG信号を利用した電話/ファクシミリ自動切
り換えを行えないという問題があった。
【0010】ところで、また、音声信号を無線を介して
送受信する従来のコードレス電話機においては、無線を
介することにより生ずる音質の劣化を少なくするため
に、音声信号の圧縮/伸長処理を行うコンパンダを回路
に使用していた。しかしながら、ファクシミリ信号を送
受信する際にも、このコンパンダを使用すると、コンパ
ンダの時定数の影響を受け、通信エラーが頻繁に発生す
る場合が有り、そのため、通信速度が低下して、通信時
間が長くなるという問題があった。
【0011】また、一般に、ファクシミリ装置における
ファクシミリ信号の受信レベルは、普通、−15dBm
から−43dBm位で、その振幅幅は広いが、無線装置
は、チャネル間隔が限られており、通常用いられるFM
変調の場合、過変調にならないように、入力信号レベル
を制限している。従って、コンパンダを単に使用しない
ようにしただけでは、親機から送信されるファクシミリ
信号の信号レベルが大きいと、信号が歪んでしまい、ま
た、親機から送信されるファクシミリ信号の信号レベル
が小さいと、無線部分でのS/Nが悪くなってしまい、
正しいファクシミリ信号を送信することができない。
【0012】さらに、通常の電話機では、通話時の違和
感を少なくするために、送話器に入力する音声を故意に
受話器に戻すように構成されている。この回路をそのま
ま利用して電話回線を介してファクシミリ信号を受信す
る場合、電話回線に送信する側の無線部分のバックグラ
ウンドノイズがファクシミリ信号に混入し、信号品質が
劣化してしまうという問題があった。
【0013】本発明の目的は、親機と、その親機と無線
接続される電話子機と、同様にその親機と無線接続され
るファクシミリ子機とによって構成されるファクシミリ
装置において、1本の電話回線を通話目的とファクシミ
リ通信目的とに共用する場合に必要となる電話/ファク
シミリ自動切り換えを可能とするコードレスファクシミ
リ装置を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、無線部分における信号品質の劣化を少なくすること
を可能とするコードレスファクシミリ装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、親機と、親機と無線接続され得る
電話子機と、親機と無線接続され得るファクシミリ子機
と、で構成されるファクシミリ装置において、親機を、
少なくとも、電話回線を介して呼出信号が送られてきた
かどうかの検出を行う呼出信号検出手段と、電話回線と
の接続を行う回線接続手段と、接続の行われた電話回線
を介して通話先からファクシミリ送信を行うことを示す
CNG信号が送られてきたかどうかの検出を行うCNG
信号検出手段と、接続の行われた電話回線を介して通話
先に対し音声応答の送出を行う音声応答発生手段と、で
構成し、電話子機を、少なくとも、電話呼出音を外部に
出力する呼出音出力手段と、無線接続された親機を介し
て通話先との通話を行う通話手段と、で構成し、ファク
シミリ子機を、少なくとも、無線接続された親機を介し
て通話先とのファクシミリ通信を行うファクシミリ通信
手段で構成した。
【0015】そして、呼出信号検出手段により電話回線
より呼出信号が検出された場合には、回線接続手段によ
り電話回線を接続状態とし、音声応答手段により音声応
答を電話回線に送出すると共にCNG信号検出手段によ
り相手からCNG信号が送られてくるか否かを検出する
ようにした。さらに、CNG信号が検出された場合は、
親機はファクシミリ子機と無線接続を行いファクシミリ
通信手段によりファクシミリ受信を行わせるようにし
た。また、CNG信号が検出されなかった場合は親機は
電話子機と無線接続を行い呼出音出力手段により電話呼
出音を出力させると共にCNG信号検出手段によりCN
G信号の検出を続け、CNG信号が検出された場合には
電話子機との無線接続を停止すると共にファクシミリ子
機と無線接続を行いファクシミリ通信手段によりファク
シミリ受信を行わせるようにした。また、予め設定され
た回数だけ呼出音出力手段により電話呼出音を出力させ
ても電話子機がオフフックとならなかった場合には、親
機は電話子機との無線接続を停止すると共にファクシミ
リ子機と無線接続を行いファクシミリ通信手段によりフ
ァクシミリ受信を行わせるようにした。さらに、呼出音
出力手段により電話呼出音を出力させている間に電話子
機がオフフックとなり通話状態となった後も、親機にお
いてCNG信号検出手段によりCNG信号の検出を行
い、通話中にCNG信号が検出された場合には電話子機
との無線接続を停止すると共にファクシミリ子機と無線
接続を行いファクシミリ通信手段によりファクシミリ受
信を行わせるようにした。
【0016】また、前記親機を、少なくとも、電話回線
を介して呼出信号が送られてきたかどうかの検出を行う
呼出信号検出手段と、前記電話回線との接続を行う回線
接続手段と、前記ファクシミリ子機との間で無線通信を
行うための無線通信手段と、で構成し、さらに、前記回
線接続手段から前記無線通信手段に向かう信号の経路中
に、該信号のレベルを調整するためレベル調整手段を設
けるようにした。さらにまた、前記親機を、少なくと
も、電話回線を介して呼出信号が送られてきたかどうか
の検出を行う呼出信号検出手段と、前記電話回線との接
続を行う回線接続手段と、前記ファクシミリ子機との間
で無線通信を行うための無線通信手段と、前記無線通信
手段から前記回線接続手段に向かう信号を、該回線接続
手段から前記無線通信手段に向かう信号に混入させる混
入手段と、で構成し、さらに、接続の行われた前記電話
回線を介して通信先とのファクシミリ通信を行う場合
に、前記混入手段を動作させないよう、信号の経路を切
断または切り替えるスイッチ手段を設けるようにした。
【0017】
【作用】親機の呼出信号検出手段により電話回線から呼
出信号が検出され電話がかかってきたことが検出された
場合、親機は回線接続手段により電話回線を接続状態と
する。この時点では親機は電話子機を呼び出すことを行
わないため電話子機の電話呼出音は鳴らない。親機は電
話回線を接続後、音声応答発生手段により電話回線に音
声応答を送出する。ここでの音声応答は、「ファクシミ
リ送信の場合には送信操作をして下さい。通話の場合に
は呼び出すので少しそのまま待って下さい。」という内
容を相手に伝えるものである。これにより相手が手動送
信のファクシミリ装置の場合には、この時点でファクシ
ミリの送信操作を開始することとなる。また、親機は回
線接続後、CNG信号検出手段によりCNG信号の検出
を行う。相手が自動送信のファクシミリ装置からファク
シミリ送信を行っている場合は、この時点でCNG信号
が検出される。また、手動送信の場合でもファクシミリ
送信の操作を行うと同時にCNG信号を送出するファク
シミリ装置からファクシミリ送信を行っている場合であ
って、前述の音声応答にしたがって相手がファクシミリ
送信の操作を行った場合には、この時点でCNG信号が
検出される。
【0018】CNG信号検出手段によりCNG信号が検
出された場合、親機はファクシミリ子機と無線接続を行
うと共にファクシミリ受信を開始させる。CNG信号が
検出されなかった場合には、親機は電話子機と無線接続
を行い、呼出音出力手段により電話呼出音を出力させ
る。この電話呼出音に対して電話子機がオフフック状態
となった場合には通話状態となる。電話呼出音を出力さ
せている間、または電話子機が通話状態になってから、
相手がファクシミリ送信を開始した場合でも、親機はC
NG信号検出手段によりCNG信号の検出を行っている
ので、ファクシミリ受信に切り換わる。また、電話呼出
音を出力させている間に電話子機がオフフックとならな
かった場合には、親機は電話子機との無線接続停止後に
ファクシミリ子機と無線接続を行い、ファクシミリ受信
を開始するので、相手がCNG信号を送出しないファク
シミリ装置からファクシミリの送信を行っている場合で
も、ファクシミリ受信を行うことが可能である。
【0019】さらに、親機にレベル調整手段またはスイ
ッチ手段を設けた場合は、ファクシミリ受信時におい
て、最適なレベルまたは高S/Nにて親機からファクシ
ミリ子機に向けて無線伝送されるので、無線部分におけ
る信号品質の劣化を少なくすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。まず、本発明の第1の実施例について説明する。図
1は本発明の第1の実施例としてのコードレスファクシ
ミリ装置における動作の概要を示す説明図である。本実
施例のファクシミリ装置では、電話/ファクシミリ自動
切り換えの方式として電話優先方式とファクシミリ優先
方式の2通りの方式を選択可能としている。電話優先方
式は通話目的の電話が多い場合に適した、また、ファク
シミリ優先方式はファクシミリ通信目的の電話が多い場
合に適した電話/ファクシミリ自動切り換え方式であ
る。図1において、201は親機が接続された電話回線
に送られてくる呼出信号を、202は親機の動作を、2
03は親機と無線接続される電話子機の動作を、204
は親機と無線接続されるファクシミリ子機の動作を、そ
れぞれ示す。
【0021】では、ファクシミリ優先方式の電話/ファ
クシミリ自動切り換えにおける動作を図1(a)により
説明する。図1(a)に示すように、ファクシミリ優先
方式の電話/ファクシミリ自動切り換えでは、電話がか
かってきた場合、親機は最初の呼出信号205を検出す
ると電話回線の接続206を行う。これに続き親機は電
話回線に音声応答207を送出する。ここで行う音声応
答207は、「ファクシミリ送信をする人はそのまま送
信してください。電話の方は呼び出しますのでそのまま
待ってください。」という内容のものである。親機では
回線接続206を行った後、音声応答207を行いなが
ら電話回線からCNG信号が送られてくるか否かの検出
を開始する。音声応答207の送出が終了すると、親機
は電話子機を無線接続し、電話子機の電話呼出音208
を鳴らす。予め設定された回数だけ電話子機の電話呼出
音208を鳴らしても電話子機がオフフックとならなか
った場合には、親機はふたたび音声応答209を回線に
送出する。ここで行う音声応答209は、呼び出してみ
たが電話にでられなかったことと、ファクシミリの受信
に切り替わることを相手に伝えるものである。回線の接
続206を行った際に開始したCNG信号の検出は、音
声応答209の終了まで続けられる。そして、音声応答
209が終了した後、親機はファクシミリ子機を無線接
続し、ファクシミリ受信210を行う。ファクシミリ子
機におけるファクシミリ受信210が終了した後、親機
は回線切断211を行う。なお、前述したように、親機
は回線接続206から音声応答209の終了までの間、
CNG信号の検出を行っているが、その間に、CNG信
号が検出された場合には、ファクシミリ子機によるファ
クシミリ受信210に直ちに制御を移す。
【0022】次に、電話優先方式の電話/ファクシミリ
自動切り換えにおける動作を図1(b)により説明す
る。図1(b)に示すように、電話優先方式の電話/フ
ァクシミリ自動切り換えでは、電話がかかってきた場
合、親機は電話子機を無線接続し電話回線から送られて
くる呼出信号212に同期して電話子機の電話呼出音2
13を鳴らす。予め設定された所定回数だけ電話子機の
電話呼出音213を鳴らしても電話子機がオフフックと
ならなかった場合には、親機は電話子機の電話呼出音2
13を鳴らすのを止めるとともに、電話回線の接続21
4を行う。この後、親機は電話回線に音声応答215を
送出する。この音声応答215では、今は電話に出られ
ないことと、ファクシミリの受信に切り替わることを相
手に伝える。音声応答215の送出が終了すると親機は
ファクシミリ子機を無線接続し、ファクシミリ受信21
6を行う。ファクシミリ子機によるファクシミリ受信2
16が終了すると、親機は回線切断217を行う。な
お、親機は音声応答215を電話回線に送出している
間、相手からCNG信号が送られてくるか否かを検出
し、CNG信号が検出された場合には、ファクシミリ子
機によるファクシミリ受信216に直ちに制御を移す。
【0023】図2は本発明の第1の実施例としてのファ
クシミリ装置の機器構成を示す斜視図である。図2にお
いて、502は親機であり、電話回線501に接続され
る。503はファクシミリ子機であり、親機502とは
無線により接続される。504は電話子機であり、ファ
クシミリ子機503と同様に親機502とは無線により
接続される。
【0024】図3は図2に示したそれぞれの機器の機能
構成を示すブロック図である。図3において、ファクシ
ミリ子機503はファクシミリ機能503を有する。ま
た、電話子機504は通話機能506と電話をかける機
能であるダイヤル機能507を有する。
【0025】次に、図2に示したそれぞれの機器の内部
構成を図4以下の図面により説明する。図4は図2に示
した親機502の内部構成を示すブロック図である。図
4において、1は親機502を電話回線に接続する局線
接続端子である。2は回線接続リレーであり、これをオ
ン状態とすることにより親機502が電話回線と接続さ
れる。12は呼出信号検出部であり、電話回線に送られ
てくる呼出信号を検出するものである。10はダイヤラ
部であり、電話をかける場合にダイヤル信号を電話回線
に送出するものである。11はCNG信号検出部であ
り、電話回線から送られてくるCNG信号を検出するも
のである。3は2線/4変換部であり、通常はハイブリ
ッドトランスなどにより構成される。8は電話回線に音
声応答を送出するための音声応答発生部、5はファクシ
ミリ子機503、電話子機504と無線通信を行う無線
通信部である。6は制御信号変復調部であり、電話子機
504、ファクシミリ子機503との無線通信における
制御信号を変調、復調するものである。4は無線送信切
り換えスイッチであり、a側に接続されている場合には
電話回線から送られてきて2線/4変換部3を通ってき
た信号が、また、b側に接続されている場合には制御信
号変復調部6の出力する信号が、それぞれ無線通信部5
に送られる。7は回線送信切り換えスイッチであり、a
側に接続されている場合には無線通信部5で受信した信
号が、また、b側に接続されている場合には音声応答発
生部8が出力する信号が、それぞれ2線/4変換部3に
送られる。9は制御部であり、以上述べたそれぞれのブ
ロックを制御し、親機502の動作を制御するものであ
る。
【0026】次に、図5は図2に示したファクシミリ子
機503の内部構成を示すブロック図である。図5にお
いて、13は無線通信部であり、親機502の無線通信
部5と無線通信を行うものである。15はファクシミリ
信号処理部であり、FAXモデム16、符号化部17、
復号化部19、原稿読取部18、記録部20により構成
される。ここで、ファクシミリの受信を行う場合は、無
線通信部13により受信された親機502が送信する信
号を、FAXモデム16により復調し、復号化部19に
より画像情報として復号し、記録部20により出力す
る。通常、記録部20は感熱式のプリンタなどにより構
成され、画像情報は感熱紙に印刷される。一方、ファク
シミリの送信を行う場合には、送信する原稿を原稿読取
部18により画像情報として読み取り、符号化部17に
より符号化を行い、FAXモデム16により変調して、
無線通信部13により親機502へ送信する。
【0027】また、21は制御信号変復調部であり、親
機502との無線通信における制御信号を変調、復調す
るものである。14は無線送信切り換えスイッチであ
り、a側に接続されている場合にはFAXモデム16の
出力する信号が、また、b側に接続されている場合には
制御信号変復調部21の出力する信号が、それぞれ無線
通信部13に送られる。23は操作部であり、ファクシ
ミリ子機503を操作するために必要な操作装置、表示
装置などにより構成される。操作部23の構成に関して
は後述する。22は制御部であり、以上説明した各ブロ
ックを制御することにより、ファクシミリ子機503の
動作を制御するものである。
【0028】次に、図6は図2に示した電話子機504
の内部構成を示すブロック図である。図6において、2
6は無線通信部であり、親機502の無線通信部5と無
線通信を行うものである。29は音声出力部、30は音
声入力部であり、通話を行う場合の音声の出力、入力を
行うものである。通常、音声出力部29における音声の
出力はスピーカにより、また、音声入力部30における
音声の入力はマイクにより、それぞれ行われる。28は
制御信号変復調部であり、親機502との無線通信にお
ける制御信号を変調、復調するものである。27は無線
送信切り換えスイッチであり、a側に接続されている場
合には音声入力部30の出力する信号が、また、b側に
接続されている場合には制御信号変復調部24の出力す
る信号が、それぞれ無線通信部26に送られる。25は
呼出音出力部であり、電話呼出音を鳴らすものである。
31は操作部であり、電話子機504を操作するために
必要な操作ボタンと、電話をかける場合に相手の電話番
号をダイヤルするためのダイヤルボタンなどにより構成
される。操作部31の構成に関しては後述する。24は
制御部であり、以上説明した各ブロックを制御し電話子
機504の動作を制御するものである。
【0029】図7に図5に示したファクシミリ子機50
3の操作部23の構成を示す。図7に示すように、操作
部23は、ファクシミリ子機503の動作状態や電話番
号、操作方法などを表示する液晶表示装置36、動作を
停止することをファクシミリ子機503に指示するスト
ップボタン37、コピーの開始を指示するコピーボタン
39、ファクシミリ子機503の動作に異常が発生した
場合に異常状態を知らせるアラームランプ40、ファク
シミリ子機503の電源が入っていること、およびファ
クシミリ通信中であることを示す電源/通信中ランプ3
8、ファクシミリ送信あるいはコピーを行う原稿の画質
を選択する画質選択ボタン35、電話/ファクシミリ自
動切り換えの方式を電話優先方式とファクシミリ優先方
式とで選択するノンコールボタン33、電話/ファクシ
ミリ自動切り換えの方式としてファクシミリ優先方式が
選択されていることを示すノンコールランプ34によっ
て構成される。
【0030】本実施例においては、前述したように、電
話/ファクシミリ自動切り換えの方式は、電話優先方式
とファクシミリ優先方式の2通りの方式の中から、使用
者が選択する。電話優先方式が選択されている場合、ノ
ンコールランプ34は消灯している。この状態でノンコ
ールボタン33を押すと、電話/ファクシミリ自動切り
換えの方式としてファクシミリ優先方式が選択され、ノ
ンコールランプ34が点灯状態となる。この設定を行う
場合の制御の流れに関しては後述する。
【0031】コピーボタン39はファクシミリ子機50
3を用いてコピーを行う場合に使用する。コピーの機能
に関しては本発明と直接関係しないので簡単に説明す
る。ファクシミリ子機503の使用者がコピーを行う場
合には、コピーを行う原稿を図5に示したファクシミリ
子機503の原稿読取部18にセットし、コピーボタン
39を押す。コピーボタン39が押された場合、ファク
シミリ子機503の制御部22は原稿読取部18から読
み取った原稿の画情報を直接記録部20に送り記録部2
0により出力する。
【0032】ファクシミリ送信を行う場合、あるいは上
述したコピーを行う場合に原稿の画質を選択するのが画
質選択ボタン35である。本実施例における画質選択の
方法を説明する。原稿読取部18に原稿がセットされる
とファクシミリ子機503の制御部22は液晶表示部3
6に通常使用される画質、たとえば「ノーマル」を表示
する。ファクシミリ子機503の使用者が、「ノーマ
ル」以外の画質を使用したい場合には画質選択ボタン3
5を押す。画質選択ボタン35を押すたびに液晶表示部
36の表示が「ファイン」、「スーパー」、「ハーフト
ーン」と変わり、さらにもう一度押すと「ノーマル」に
戻る。なお、ここでの「ノーマル」「ファイン」「スー
パー」「ハーフトーン」の組み合わせは画質選択肢の一
例である。
【0033】ノンコールボタン33は、前述した通り、
電話/ファクシミリ自動切り換えの方式を選択するもの
である。ここで、ノンコールボタン33が押された場合
の処理の流れを説明する。図5に示したファクシミリ子
機503の制御部22は操作部23のノンコールボタン
33が押された場合、無線通信部13を制御して親機5
02と無線接続する。この場合、ファクシミリ子機50
3の無線送信切り換えスイッチ14はb側に接続され、
親機502と無線接続するために必要な制御信号が制御
信号変復調部21により変調され無線通信部13に送ら
れる。無線接続された後、ファクシミリ子機503の制
御部22は続けてノンコールボタン33が押されたこと
を、すなわち、電話/ファクシミリ自動切り換えの方式
が切り換えられたことを示す制御信号を親機502に送
信する。
【0034】図4に示した親機502では、ファクシミ
リ子機503が送信したこれらの信号を無線通信部5で
受信し、制御信号変復調部6により復調し、親機502
の制御部9に送る。親機502の制御部9は電話/ファ
クシミリ自動切り換えの方式として、現在、電話優先方
式とファクシミリ優先方式のどちらが選択されているか
という情報を保持しており、ファクシミリ子機503か
らノンコールボタン33が押されたことを示す制御信号
が送られてきた場合、現在設定されている電話/ファク
シミリ自動切り換えの方式が電話優先方式の場合はファ
クシミリ優先方式へ、また、ファクシミリ優先方式の場
合は電話優先方式へ、それぞれ設定情報を変更する。さ
らに、制御部9は新たに設定された電話/ファクシミリ
自動切り換えの方式が電話優先方式であるのかファクシ
ミリ優先方式のどちらであるのかを示す信号を制御信号
変復調部6により変調し、無線通信部5によりファクシ
ミリ子機503に送信する。この時、親機502の無線
送信切り換えスイッチ4はb側に接続される。
【0035】図5に示したファクシミリ子機503で
は、親機502が送った情報を無線通信部13で受信
し、制御信号変復調部21により復調し、ファクシミリ
子機503の制御部22に送る。制御部22は新たに設
定された電話/ファクシミリ自動切り換えの方式が電話
優先方式の場合は、操作部23のノンコールランプ34
を消灯状態に、また、ファクシミリ優先方式の場合は点
灯状態に、それぞれ制御する。
【0036】このように、本実施例では、電話/ファク
シミリ自動切り換えの方式として電話優先方式とファク
シミリ優先方式とが選択可能であり、どちらの自動切り
換えの方式を利用するかはファクシミリ子機503を操
作することにより設定可能であるが、どちらの方式が選
択されているかに関する情報は親機502が保持してい
る。
【0037】図8に図6に示した電話子機504の操作
部31の構成を示す。図8に示すように、電話子機50
4の操作部31は、外線ボタン45、内線ボタン46、
FAXボタン47、ダイヤルボタン44、フッキングボ
タン41、ノンコールボタン43とノンコールランプ4
2により構成される。ここで、外線ボタン45は電話回
線に対して電話をかける場合に押すものであり、外線ラ
ンプを内蔵している。内線ボタン46は電話子機504
が複数台ある場合に別の電話子機を呼び出す場合に押す
ものであり、内線ランプを内蔵している。FAXボタン
47は前述したファクシミリ子機503の動作の開始を
指示するものである。ダイヤルボタン44は電話番号を
ダイヤルするためのものであり、フッキングボタン41
は通話中にフッキング動作を行うことを指示するもので
ある。ノンコールボタン43とノンコールランプ42は
ファクシミリ子機503のノンコールボタン33、ノン
コールランプ34と同じ働きをするものであり、ノンコ
ールボタン43が押された場合の動作も前述したファク
シミリ子機503のノンコールボタン33が押された場
合と同じである。
【0038】次に、電話/ファクシミリ自動切り換えの
方式として電話優先方式が選択されている場合、すなわ
ち、電話子機504のノンコールランプ42、ファクシ
ミリ子機503のノンコールランプ34が何れも消灯し
ている状態における、電話/ファクシミリ自動切り換え
の動作について説明する。図9〜図11に電話優先方式
が選択されている場合のファクシミリ子機503、電話
子機504、親機502を合わせた全体の処理の流れ
を、図12〜図15に同じく電話優先方式が選択されて
いる場合の親機502とファクシミリ子機503、電話
子機504との間の無線通信に関する処理の流れを、そ
れぞれ示す。なお、親機502とファクシミリ子機50
3、電話子機504との無線通信の方式は、制御チャン
ネルと通話チャンネルとを用いて行われる既知のコード
レス電話機における無線通信と同じ方法であり、ここで
は無線通信そのものの内容に関しては説明しない。
【0039】図9に示すように、電話優先方式218が
選択されている場合、親機502の制御部9は待機状態
において呼出信号検出部12により電話回線から呼出信
号が送られてきているか否かを検出している(ステップ
219)。呼出信号検出部12により電話回線から呼出
信号が送られてきていることを検出した場合、制御部9
は電話子機504、ファクシミリ子機503と無線接続
を行う(ステップ220)。
【0040】ここで、この場合の無線接続に関する処理
の流れを図12により説明する。図12に示すように、
親機502において呼出信号が検出(ステップ248)
された場合、制御チャンネルにより通話チャンネルを確
保し、通話チャンネルへ移動する(ステップ249)。
【0041】さらにここで、ステップ249における処
理の流れを図4、図5、図6を用いて説明する。親機5
02は無線通信部5により制御チャンネルの空きを確認
し、空きを確認したら電話子機504、ファクシミリ子
機503に対して、制御チャンネルを用いて無線接続を
指示する信号を送出する。すなわち、制御部9は無線送
信切り換えスイッチ4をb側に接続するとともに制御信
号変復調部6を制御し、無線通信部5に対して前記無線
接続を指示する信号(以下、接続指示信号という)を送
出する。接続指示信号では、ステップ248において呼
出信号が検出される直前に親機502の無線通信部5が
空きを確認した通話チャンネルのデータも同時に送信さ
れる。また、無線通信は電話子機504、ファクシミリ
子機503に対して同じ制御チャンネルを用いて時分割
に行われる。
【0042】ファクシミリ子機503では、この親機5
02の送出する無線信号を無線通信部13で受信し、制
御信号変復調部21において復調する。また、電話子機
504では親機502の送出する無線信号を無線通信部
26で受信し、制御信号変復調部28において復調す
る。ファクシミリ子機503の制御部22、電話子機5
04の制御部24は親機502が接続指示信号を送出し
ていることを確認した場合、それに応答する信号とし
て、接続確認信号を親機502に対して送出する。この
接続確認信号も制御チャンネルにより送出される。すな
わち、電話子機504においては、制御部24は無線送
信切り換えスイッチ27をb側に接続するとともに制御
信号変復調部28を制御し、接続確認信号を無線通信部
26に送出する。また、ファクシミリ子機503におい
ては、制御部22は無線送信切り換えスイッチ14をb
側に接続するとともに制御信号変復調部21を制御し
て、接続確認信号を無線通信部13に送出する。電話子
機504、ファクシミリ子機503では接続確認信号を
親機502に対して送出した後、通話チャンネルへ移動
する。この時の通話チャンネルは親機502が接続指示
信号において送出したチャンネルのデータにより選択さ
れる。
【0043】親機502ではファクシミリ子機503、
電話子機504の送出する接続確認信号を受信した場
合、すなわち、無線通信部5において受信した信号から
制御信号変復調部6により接続確認信号が検出された場
合、通話チャンネルへ移動する。電話子機504、ファ
クシミリ子機503では通話チャンネルへ移動した後、
その通話チャンネルの空きを確認し、空きであれば通話
チャンネルにおいて通話チャンネル移動完了信号を親機
502に対して送出する。この場合の信号の流れは前述
の制御チャンネルにおける接続確認信号の送出の場合と
同じである。親機502では、前述の制御チャンネルに
よる接続確認信号の受信の場合と同様に、制御部9が電
話子機504、ファクシミリ子機503が送出する通話
チャンネル移動完了信号を受信する。これにより、親機
502、ファクシミリ子機503、電話子機504の通
話チャンネルへの移動が完了する。
【0044】次に、図9に示したステップ220におい
て、親機502とファクシミリ子機503、電話子機5
04との無線接続が完了すると、親機502は電話子機
504の電話呼出音の鳴動を開始する(ステップ22
1)。親機502は電話子機504がオフフックとなっ
たか否か(ステップ222)、所定回数電話子機504
の電話呼出音を鳴らしたか否か(ステップ224)をそ
れぞれチェックしながら、電話子機504の呼出音を鳴
らし続ける。
【0045】ここで、この場合の無線通信に関する処理
の流れを図12により説明する。図12に示すように、
電話子機504の電話呼出音の鳴動は、電話回線から送
られてくる呼出信号を検出しながら(ステップ25
0)、呼出信号のオン、オフに同期して、親機502か
ら電話子機504に対して、呼出音を鳴らすことを指示
する信号(呼出音オン信号)、鳴っている呼出音を止め
ることを指示する信号(呼出音オフ信号)を送出し(ス
テップ251)、電話子機504では呼出信号オン信号
を受信したら電話呼出音を鳴らし始め、呼出信号オフ信
号を受信したら鳴っている電話呼出音を止める(ステッ
プ252)ことにより行われる。なお、電話子機504
の電話呼出音を鳴らしている間、ファクシミリ子機50
3は親機502との無線通信は行わないが、通話チャン
ネルを保持したまま待機状態となっている。図9に示し
たステップ222において、電話子機504がオフフッ
クとなったことが検出された場合の処理に関しては後述
する。
【0046】さらにここで、ステップ250からステッ
プ252における電話呼出音鳴動の処理の流れを図4、
図5、図6を用いて説明する。親機502では呼出信号
検出部12により電話回線から送られてくる呼出信号を
検出する。なお、呼出信号の検出は図9に示したステッ
プ219において、呼出信号が検出された後、引き続き
行われている。制御部9では無線送信切り換えスイッチ
4をb側に接続し、呼出信号検出部12が検出する呼出
信号のオン、オフに合わせて、制御信号変復調部6を制
御し呼出音オン信号、呼出音オフ信号を無線通信部5に
送出する。
【0047】電話子機504では無線通信部26により
受信した信号を制御信号変復調部28により復調する。
制御部24は制御信号変復調部28において、親機50
2から呼出音オン信号、呼出音オフ信号が送られてきて
いることが検出された場合、呼出音出力部25を制御し
電話呼出音を鳴らす。すなわち、呼出音オン信号が検出
された場合には呼出音出力部25の呼出音出力をオン
し、また、呼出音オフ信号が検出された場合には呼出音
出力部25の呼出音出力をオフする。
【0048】次に、図9に示したステップ224におい
て、所定回数だけ電話子機504の呼出音を鳴らしても
電話子機504がオフフックとならなかった場合の処理
を説明する。この場合、まず、電話子機504の呼出音
を鳴らすことを止める(ステップ225)。前述したよ
うに、電話子機504の呼出音の鳴動は親機502が電
話回線から送られてくる呼出信号に同期して呼出音オン
信号、呼出音オフ信号を交互に、電話子機504に送信
することにより行われている。したがって、電話子機5
04の呼出音を止める場合は、この呼出音オフ信号を送
信した段階で以後、呼出音オン信号、呼出音オフ信号を
送らないように制御する。
【0049】図10に示すように、電話子機504の電
話呼出音の鳴動を停止した後、親機502は電話回線を
接続する(ステップ227、図12に示すステップ25
3)。すなわち、図4において、制御部9は回線接続リ
レー2をオン状態とする。これにより、局線接続端子1
に接続された電話回線は2線4線変換部3と接続され、
親機502に電話回線が接続された状態となる。続い
て、制御部9は回線送信切り換えスイッチ7をb側に接
続し、音声応答発生部8により音声応答の送出を開始す
る(ステップ228)。ここで送出される音声応答の内
容は、たとえば、「ただ今、留守にしています。電話の
方は恐れ入りますがのちほどおかけ直しください。ファ
クシミリの方はそのまま送信してください。」というよ
うに、電話に出ることはできないが、ファクシミリの受
信は可能であることを相手に知らせるものである。
【0050】制御部9は音声応答発生部8が上記の音声
応答の送出を終了するまで(ステップ230)、CNG
信号検出部11により相手からCNG信号が送られてき
ているか否かを検出する(ステップ229)。ステップ
229において、CNG信号検出部11により相手先方
からCNG信号が送られてきていることが検出された場
合、制御部9は音声応答発生部8による音声応答の送出
を停止し(ステップ231)、ファクシミリ子機503
によるファクシミリ受信(ステップ233)に制御を移
す。また、音声応答発生部8による音声応答送出終了ま
でにCNG信号検出部11によりCNG信号が検出され
なかった場合にも、同様にファクシミリ子機503によ
るファクシミリ受信(ステップ233)に制御を移す。
【0051】ここで、ステップ233におけるファクシ
ミリ子機503によるファクシミリ受信の通信関係の処
理の流れを図12により説明する。親機502の制御部
9は無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制御
信号変復調部6によりファクシミリ子機503に対して
FAX通信オン信号を送出する(ステップ254)。こ
のFAX通信オン信号は前述した電話子機504に対す
る呼出音オン信号、呼出音オフ信号と同様に通話チャン
ネルを利用して送信される。親機502の制御部9はF
AX通信オン信号を送信後、無線送信切り換えスイッチ
4をa側に接続し、さらに回線送信切り換えスイッチ7
をa側に接続しFAX通信モードとなる(ステップ25
6)。この状態では、局線接続端子1に接続された電話
回線から送られてきた信号は2線4線変換部3を通して
無線通信部5に送られ、ファクシミリ子機503に送信
される。また、ファクシミリ子機503から無線により
送信されてくる信号は無線通信部5により受信され、2
線4線変換部3を通して局線接続端子1に接続された電
話回線に送出される。
【0052】一方、ファクシミリ子機503では、制御
部22はステップ254において親機502が送信した
FAX通信オン信号を制御信号変復調部21により受信
したことを検出した場合(ステップ255)、制御部2
2は無線送信切り換えスイッチ14をa側に接続しFA
X通信モードとなる(ステップ257)。この状態では
無線通信部13で受信した親機502が送信する信号は
FAXモデム16に入力され、FAXモデム16が出力
する信号は無線通信部13により親機502に送信され
る。
【0053】したがって、親機502、ファクシミリ子
機503の双方がFAX通信モードとなった状態、すな
わち、親機502がステップ256、ファクシミリ子機
503がステップ257となった状態では、親機502
の局線接続端子1に接続された電話回線から送られてく
る信号は無線通信によりファクシミリ子機503のFA
Xモデム16に入力され、また、FAXモデム16の出
力する信号は無線通信により親機502の局線接続端子
1に接続された電話回線に送出される。この状態で通話
先の相手が送信するファクシミリの受信が行われる。相
手から送られてくるファクシミリ信号はFAXモデム1
6で復調され、復号化部19で画像情報に復号され、記
録部20に出力される。
【0054】ファクシミリ子機503におけるファクシ
ミリ受信が終了したら、ファクシミリ子機503はFA
X通信終了信号を親機502に送る(ステップ25
9)。ファクシミリ子機503の制御部22は無線送信
切り換えスイッチ14をb側に接続するとともに制御信
号変復調部21によりFAX通信終了信号を出力し、無
線通信部13により親機502に送信する。親機502
の制御部9は制御信号変復調部6によりファクシミリ子
機503からFAX通信終了信号が送られてきたことを
検出した場合(ステップ258)、回線接続リレー2を
オフ状態とし、電話回線を切断する(ステップ260、
図10に示すステップ236)。この後、ファクシミリ
子機503、電話子機504、親機502とも待受状態
となる。
【0055】次に、図9に示したステップ222におい
て、電話子機504がオフフックとなったことが検出さ
れた場合の制御に関して説明する。本実施例の場合、電
話子機504において、電話呼出音に対して電話子機5
04をオフフックとするには、図8に示した操作部31
の外線ボタン45を押す。電話子機504の制御部24
は操作部31の外線ボタン45が押された場合、通話中
であることを示すために外線ボタン45に内蔵された外
線ランプを点灯状態とする。
【0056】図13により電話呼出音に対して、電話子
機504がオフフックとされた場合の処理を説明する。
図13において、通話チャンネルへの移動(ステップ2
49)、電話子機504の呼出音の鳴動制御(ステップ
250、251、252)に関しては、図12により説
明した場合と同じである。電話子機504の制御部24
は前述したように操作部31の外線ボタン45が押され
た場合、すなわち、電話子機504がオフフックとなっ
た場合(ステップ264)、オフフック信号を親機50
2へ送出する(ステップ265)。この場合、電話子機
504の制御部24は無線送信切り換えスイッチ27を
b側に接続し、制御信号変復調部28によりオフフック
信号を無線通信部26へ送出し、親機502に無線送信
する。
【0057】親機502の制御部9は制御信号変復調部
6により電話子機504から送られてくるオフフック信
号を検出した場合(ステップ266)、電話子機504
に対して通話オン信号を送出する(ステップ267)。
この場合、親機502の制御部9は無線送信切り換えス
イッチ4をb側に接続し、制御信号変復調部6により通
話オン信号を無線通信部5に送出し、電話子機504に
無線送信する。親機502の制御部9は、この後、無線
送信切り換えスイッチ4はa側に、回線送信切り換えス
イッチ7をa側に、それぞれ接続し、回線接続リレー2
をオン状態とすることにより回線を接続する(ステップ
269、図11に示すステップ237)。これにより親
機502は通話モードとなり(ステップ270)、局線
接続端子1に接続された電話回線から送られてくる信号
は2線4線変換部3を通して無線通信部5に送られ、電
話子機504に送られるとともに、電話子機504から
送られてくる信号は無線通信部5で受信され2線4線変
換部3を通して電話回線へ送られる。
【0058】一方、電話子機504の制御部24は、親
機504の送信する通話オン信号を検出した場合(ステ
ップ268)、無線送信切り換えスイッチ27をa側に
接続する。これにより電話子機504は通話モードとな
り(ステップ271)、無線通信部26で受信した信号
は音声出力部29に送られ、音声出力されるとともに、
音声入力部30より入力された音声は無線通信部26に
より親機502へ送信される。
【0059】こうして、親機502、電話子機504と
も通話モードとなることにより、図11に示すように、
電話子機504による通話状態となる(ステップ23
8)。そして、電話子機504による通話が行われてい
る間も、親機502ではCNG信号が相手から送られて
きていないかどうかの検出(ステップ239)、あるい
は電話子機504のFAXボタン47が押されたか否か
の検出(ステップ240)を、電話子機504がオンフ
ックとなるまで(ステップ241)続ける。なお、ステ
ップ239においてCNG信号が検出された場合、およ
びステップ240においてFAXボタン47が押された
ことが検出された場合の処理に関しては後述する。
【0060】そこで、ここではCNG信号が検出され
ず、かつ電話子機504のFAXボタン47も押されず
に、通話状態にある電話子機504がオンフックとなっ
た場合、すなわち、電話が切られた場合の処理の流れを
図13により説明する。本実施例において、電話子機5
04で電話を切る場合、外線ボタン45を押す。前述し
たように、電話子機504の呼出音が鳴っている状態で
外線ボタン45を押すことにより、電話子機504はオ
フフック状態となり、外線ボタン45に内蔵された外線
ランプは点灯状態となる。したがって、電話子機504
による通話中は外線ボタン45に内蔵された外線ランプ
は点灯している。この状態で外線ボタン45を押した場
合、オンフック状態となり、外線ボタン45に内蔵され
た外線ランプは消灯状態となる。
【0061】すなわち、電話子機504の制御部24
は、通話中に操作部31の外線ボタン45が押されたこ
とを検出した場合(ステップ272)、操作部31の外
線ボタン45に内蔵された外線ランプを消灯状態とする
とともに、無線送信切り換えスイッチ27をb側に接続
し、制御信号変復調部28により通話終了信号を親機5
02へ送信する(ステップ273)。電話子機504は
この通話終了信号を親機へ送信した後、待ち受け状態と
なる。親機502の制御部9は制御信号変復調部6によ
り電話子機504の送信する通話終了信号を検出した場
合(ステップ274)、回線接続リレー2をオフ状態と
することにより、電話回線を切断する(275、図10
に示すステップ236)。電話回線切断後、親機502
は待ち受け状態となる。
【0062】次に、図11に示したステップ239にお
いて、CNG信号が相手から送られてきていることが検
出された場合の処理の流れを説明する。図14にこの場
合の処理の流れを示すが、電話子機504、親機502
が通話モードとなるまで(すなわち、親機502につい
てステップ270まで、電話子機504についてステッ
プ271まで)の処理の流れは図13により説明した場
合と同じである。電話子機504による通話中に親機5
02のCNG信号検出部11により電話回線からCNG
信号が送られてきていることが検出された場合(ステッ
プ276)、親機502は通話中の電話子機504に対
して通話オフ信号を送出する(ステップ277)。すな
わち、無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制
御信号変復調部6により通話オフ信号を無線通信部5に
送出する。
【0063】電話子機504の制御部24は通話中に制
御信号変復調部28により通話オフ信号が検出された場
合(ステップ278)、通話モードを終了し待ち受け状
態となる。親機502は電話子機504に対して通話オ
フ信号を送出した後、ファクシミリ子機503に対して
FAX通信オン信号を送出し(ステップ254)、ファ
クシミリ子機503によるファクシミリ受信処理を行う
(図10に示すステップ233)。図14におけるステ
ップ254以降の親機502、ファクシミリ子機503
における処理の流れは、すでに図12において説明した
ものと同じである。
【0064】次に、図11に示したステップ240にお
いて、電話子機504による通話中に、電話子機504
の操作部31のFAXボタン47が押された場合の処理
の流れを説明する。図15にこの場合の処理の流れを示
すが、電話子機504、親機502が通話モードとなる
まで(すなわち、親機502についてステップ270ま
で、電話子機504についてステップ271まで)の処
理の流れは図13により説明した場合と同じである。電
話子機504による通話中に電話子機504の操作部3
1のFAXボタン47が押されたことを、電話子機50
4の制御部24が検出した場合(ステップ286)、電
話子機504は親機502に対してFAXスタート信号
を送信する(ステップ287)。すなわち、電話子機5
04の制御部25は無線送信切り換えスイッチ27をb
側に接続し、制御信号変復調部28によりFAXスター
ト信号を無線通信部26に送出する。
【0065】親機502の制御部9が、電話子機504
による通話中に、すなわち、通話モード中に、電話子機
504からFAXスタート信号が送られていることを制
御信号変復調部6により検出した場合は(ステップ28
8)、ファクシミリ子機503に対してFAX通信オン
信号を送出し(ステップ254)、ファクシミリ子機5
03によるファクシミリ受信処理を行う(図10に示す
ステップ233)。図15におけるステップ254以降
の親機502、ファクシミリ子機503における処理の
流れは、すでに図12において説明したものと同じであ
る。
【0066】次に、電話/ファクシミリ自動切り換えの
方式としてファクシミリ優先方式が選択されている場
合、すなわち、電話子機504のノンコールランプ4
2、ファクシミリ子機503のノンコールランプ34が
何れも消灯している状態における、電話/ファクシミリ
自動切り換えの動作について説明する。
【0067】図16〜図19にファクシミリ優先方式が
選択されている場合のファクシミリ子機503、電話子
機504、親機502を合わせた全体の処理の流れを、
図20〜図25に同じくファクシミリ優先方式が選択さ
れている場合の親機502とファクシミリ子機503、
電話子機504との間の無線通信に関する処理の流れ
を、それぞれ示す。なお、親機502とファクシミリ子
機503、電話子機504との無線通信の方式は、制御
チャンネルと通話チャンネルとを用いて行われる既知の
コードレス電話機における無線通信と同じ方法であり、
ここでは無線通信そのものの内容に関しては説明しな
い。
【0068】図16に示すように、ファクシミリ優先方
式296が選択されている場合、親機502の制御部9
は待機状態において呼出信号検出部12により電話回線
から呼出信号が送られてきているか否かを検出している
(ステップ297)。呼出信号検出部12により電話回
線から呼出信号が送られてきていることを検出した場
合、制御部9は電話子機504、ファクシミリ子機50
3と無線接続を行う(ステップ298)。
【0069】ここで、この場合の無線接続に関する処理
の流れを図20により説明する。図20に示すように、
親機502において呼出信号が検出(ステップ331)
された場合、制御チャンネルにより通話チャンネルを確
保し、通話チャンネルへ移動する(ステップ332)。
【0070】さらにここで、ステップ332における処
理の流れを図4、図5、図6を用いて説明する。親機5
02は無線通信部5により制御チャンネルの空きを確認
し、空きを確認したら電話子機504、ファクシミリ子
機503に対して、制御チャンネルを用いて接続指示信
号を送出する。すなわち、制御部9は無線送信切り換え
スイッチ4をb側に接続するとともに制御信号変復調部
6を制御し、無線通信部5に対して接続指示信号を送出
する。接続指示信号では、図20に示したステップ33
1において呼出信号が検出される直前に親機502の無
線通信部5が空きを確認した通話チャンネルのデータも
同時に送信される。また、無線通信は電話子機504、
ファクシミリ子機503に対して同じ制御チャンネルを
用いて時分割に行われる。
【0071】ファクシミリ子機503では、この親機5
02の送出する無線信号を無線通信部13で受信し、制
御信号変復調部21において復調する。また、電話子機
504では親機502の送出する無線信号を無線通信部
26で受信し、制御信号変復調部28において復調す
る。ファクシミリ子機503の制御部22、電話子機5
04の制御部24は親機502が接続指示信号を送出し
ていることを確認した場合、それに応答する信号とし
て、接続確認信号を親機502に対して送出する。この
接続確認信号も制御チャンネルにより送出される。すな
わち、電話子機504においては、制御部24は無線送
信切り換えスイッチ27をb側に接続するとともに制御
信号変復調部28を制御し、接続確認信号を無線通信部
26に送出する。また、ファクシミリ子機503におい
ては、制御部22は無線送信切り換えスイッチ14をb
側に接続するとともに制御信号変復調部21を制御し
て、接続確認信号を無線通信部13に送出する。電話子
機504、ファクシミリ子機503では接続確認信号を
親機502に対して送出した後、通話チャンネルへ移動
する。この時の通話チャンネルは親機502が接続指示
信号において送出したチャンネルのデータにより選択さ
れる。
【0072】親機502ではファクシミリ子機503、
電話子機504の送出する接続確認信号を受信した場
合、すなわち、無線通信部5において受信した信号から
制御信号変復調部6により接続確認信号が検出された場
合、通話チャンネルへ移動する。電話子機504、ファ
クシミリ子機503では通話チャンネルへ移動した後、
その通話チャンネルの空きを確認し、空きであれば通話
チャンネルにおいて通話チャンネル移動完了信号を親機
502に対して送出する。この場合の信号の流れは前述
の制御チャンネルにおける接続確認信号の送出の場合と
同じである。親機502では、前述の制御チャンネルに
よる接続確認信号の受信の場合と同様に、制御部9が電
話子機504、ファクシミリ子機503が送出する通話
チャンネル移動完了信号を受信する。これにより、親機
502、ファクシミリ子機503、電話子機504の通
話チャンネルへの移動が完了する。
【0073】こうして、親機502と電話子機504、
ファクシミリ子機503の通話チャンネルへの移動が終
了すると、図16に示すように、親機502は電話回線
を接続する(ステップ299、図20に示すステップ3
34)。すなわち、図4において、制御部9は回線接続
リレー2をオン状態とする。これにより、局線接続端子
1に接続された電話回線は2線4線変換部3と接続さ
れ、親機502に電話回線が接続された状態となる。続
いて、制御部9は回線送信切り換えスイッチ7をb側に
接続し、音声応答発生部8により音声応答の送出を開始
する(ステップ300)。ここで送出される音声応答の
内容は、たとえば、「ファクシミリの方はそのまま送信
してください。電話の方は呼び出しますのでそのままお
待ちください。」というように、ファクシミリの受信は
すぐに行えるが、電話の場合は今から呼出音を鳴らすか
らそのまま待ってくれるように相手に知らせるものであ
る。
【0074】制御部9は音声応答発生部8が上記の音声
応答の送出を終了するまで(ステップ303)、CNG
信号検出部11により相手からCNG信号が送られてき
ているか否かを検出する(ステップ301)。ステップ
301において、CNG信号検出部11により相手から
CNG信号が送られてきていることが検出された場合、
制御部9は音声応答発生部8による音声応答の送出を停
止し(ステップ302)、ファクシミリ子機503によ
るファクシミリ受信(図18に示すステップ317)に
制御を移す。ファクシミリ受信における処理の流れに関
しては後述する。
【0075】親機502は音声応答の送出終了(ステッ
プ303)までに相手からCNG信号が送られてくるこ
とが検出されなかった場合、図17に示すように、電話
子機504の電話呼出音を鳴らし始める(ステップ30
6)。そして、親機502は、電話回線からCNG信号
が送られてきたか否か(ステップ307)、電話子機5
04がオフフックとなったか否か(ステップ308)、
所定回数電話子機504の電話呼出音を鳴らしたか否か
(ステップ310)をそれぞれチェックしながら、電話
子機504の呼出音を鳴らし続ける。
【0076】ここで、この場合の無線通信に関する処理
の流れを図20により説明する。図20に示すように、
電話子機504の電話呼出音の鳴動は、親機502から
電話子機504に対して、呼出音を鳴らすことを指示す
る信号(呼出音オン信号)、鳴っている呼出音を止める
ことを指示する信号(呼出音オフ信号)を送出し(ステ
ップ335)、電話子機504では呼出音オン信号を受
信したら電話呼出音を鳴らし始め、呼出音オフ信号を受
信したら鳴っている電話呼出音を止める(ステップ33
7)ことにより行われる。なお、電話子機504の電話
呼出音を鳴らしている間、ファクシミリ子機503は親
機502との無線通信は行わないが、通話チャンネルを
保持したまま待機状態となっている。また、図17に示
したステップ307において、電話子機504の電話呼
出音を鳴らしている間に電話回線からCNG信号が送ら
れてきていることが検出された場合の処理の流れ、およ
び、ステップ308において、電話子機504がオフフ
ックとなったことが検出された場合の処理の流れに関し
ては後述する。
【0077】さらにここで、ステップ335、337に
おける電話呼出音鳴動の処理の流れを図4、図5、図6
を用いて説明する。親機502の制御部9は無線送信切
り換えスイッチ4をb側に接続し、制御信号変復調部6
を制御し呼出音オン信号、呼出音オフ信号を所定の時間
間隔で無線通信部5に送出する。前述した電話優先方式
の電話/ファクシミリ自動切り換えにおいては、電話子
機504の電話呼出音は電話回線から送られてくる呼出
信号のオン、オフに合わせて呼出音オン信号、呼出音オ
フ信号を送ることにより行われるが、ファクシミリ優先
方式では電話子機504の電話呼出音を鳴らす前にすで
に電話回線を接続しており、呼出信号のオン、オフに合
わせて電話子機504の電話呼出音を鳴らすことはでき
ない。そのため、ファクシミリ優先方式においては、親
機502の制御部9が所定の時間間隔で呼出音オン信
号、呼出音オフ信号を電話子機504に送出し、電話子
機504の電話呼出音を鳴動する。この場合の呼出音オ
ン信号、呼出音オフ信号の時間間隔は任意に設定可能で
あり、電話回線から送られてくる場合の呼出信号のオ
ン、オフの時間間隔と同じとすることも可能である。
【0078】親機502の送信する呼出音オン信号、呼
出音オフ信号に対して、電話子機504では無線通信部
26により受信した信号を制御信号変復調部28により
復調する。電話子機504の制御部24は制御信号変復
調部28において、親機502から呼出音オン信号、呼
出音オフ信号が送られてきていることを検出した場合、
呼出音出力部25を制御し電話呼出音を鳴らす。すなわ
ち、呼出音オン信号が検出された場合には呼出音出力部
25の呼出音出力をオンし、また呼出音オフ信号が検出
された場合には呼出音出力部25の呼出音出力をオフす
る、次に、図17に示したステップ310において、所
定回数だけ電話子機504の呼出音を鳴らしても電話子
機504がオフフックとならなかった場合の処理を説明
する。この場合、まず、電話子機504の呼出音を鳴ら
すことを止める(ステップ311)。前述したように、
電話子機504の呼出音の鳴動は親機502が呼出音オ
ン信号、呼出音オフ信号を交互に、電話子機504に送
信することにより行われている。したがって、電話子機
504の呼出音を止める場合は、この呼出音オフ信号を
送信した段階で以後、呼出音オン信号、呼出音オフ信号
を送らないように制御する。
【0079】図18に示すように、電話子機504の電
話呼出音の鳴動を停止した後、親機502の制御部9は
回線送信切り換えスイッチ7をb側に接続し、音声応答
発生部8により音声応答の送出を開始する(ステップ3
13)。ここで送出される音声応答の内容は、たとえ
ば、「呼び出しましたが近くにおりません。電話の方は
恐れ入りますがのちほどおかけ直しください。ファクシ
ミリの方はそのまま送信してください。」というよう
に、電話に出ることはできなかったが、ファクシミリの
受信は可能であることを相手に知らせるものである。
【0080】制御部9は音声応答発生部8が上記の音声
応答の送出を終了するまで(ステップ316)、CNG
信号検出部11により相手からCNG信号が送られてき
ているか否かを検出する(ステップ314)。ステップ
314において、CNG信号検出部11により相手から
CNG信号が送られてきていることが検出された場合、
制御部9は音声応答発生部8による音声応答の送出を停
止し(ステップ315)、ファクシミリ子機503によ
るファクシミリ受信(ステップ317)に制御を移す。
また、音声応答発生部8による音声応答送出終了までに
CNG信号検出部11によりCNG信号が検出されなか
った場合にも、同様にファクシミリ子機503によるフ
ァクシミリ受信(ステップ317)に制御を移す。
【0081】ここで、ステップ317におけるファクシ
ミリ子機503によるファクシミリ受信の通信関係の処
理の流れを図20により説明する。親機502の制御部
9は無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制御
信号変復調部6によりファクシミリ子機503に対して
FAX通信オン信号を送出する(ステップ338)。こ
のFAX通信オン信号は前述した電話子機504に対す
る呼出音オン信号、呼出音オフ信号と同様に通話チャン
ネルを利用して送信される。親機502の制御部9はF
AX通信オン信号を送信後、無線送信切り換えスイッチ
4をa側に接続し、さらに回線送信切り換えスイッチ7
をa側に接続しFAX通信モードとなる(ステップ34
1)。この状態では、局線接続端子1に接続された電話
回線から送られてきた信号は2線4線変換部3を通して
無線通信部5に送られファクシミリ子機503に送信さ
れる。また、ファクシミリ子機503から無線により送
信されてくる信号は無線通信部5により受信され、2線
4線変換部3を通して局線接続端子1に接続された電話
回線に送出される。
【0082】一方、ファクシミリ子機503では、制御
部22はステップ254において親機502が送信した
FAX通信オン信号を制御信号変復調部21により受信
したことを検出した場合(ステップ339)、制御部2
2は無線送信切り換えスイッチ14をa側に接続しFA
X通信モードとなる(ステップ340)。この状態で
は、無線通信部13で受信した親機502が送信する信
号はFAXモデム16に入力され、FAXモデム16が
出力する信号は無線通信部13により親機502に送信
される。
【0083】したがって、親機502、ファクシミリ子
機503の双方がFAX通信モードとなった状態、即
ち、親機502がステップ341、ファクシミリ子機5
03がステップ340となった状態では、親機502の
局線接続端子1に接続された電話回線から送られてくる
信号は無線通信によりファクシミリ子機503のFAX
モデム16に入力され、またFAXモデム16の出力す
る信号は無線通信により親機502の局線接続端子1に
接続された電話回線に送出される。この状態で通話先の
相手が送信するファクシミリの受信が行われる。相手か
ら送られてくるファクシミリ信号はFAXモデム16で
復調され、復号化部19で画像情報に復号され、記録部
20に出力される。なお、ファクシミリ通信の手順は既
知のファクシミリ装置と同じでありここでは説明しな
い。
【0084】ファクシミリ子機503におけるファクシ
ミリ受信が終了したら、ファクシミリ子機503はFA
X通信終了信号を親機502に送る(ステップ34
2)。ファクシミリ子機503の制御部22は無線送信
切り換えスイッチ14をb側に接続するとともに制御信
号変復調部21によりFAX通信終了信号を出力し、無
線通信部13により親機502に送信する。親機502
の制御部9は制御信号変復調部6によりファクシミリ子
機503からFAX通信終了信号が送られてきたことを
検出した場合(ステップ343)、回線接続リレー2を
オフ状態とし電話回線を切断する(ステップ344、図
18に示すステップ320)。この後、ファクシミリ子
機503、電話子機504、親機502とも待受状態と
なる。
【0085】次に、図17に示したステップ308にお
いて、電話子機504がオフフックとなったことが検出
された場合の制御に関して説明する。本実施例の場合、
電話子機504において、電話呼出音に対して電話子機
504をオフフックとするには、図8に示した操作部3
1の外線ボタン45を押す。電話子機504の制御部2
4は操作部31の外線ボタン45が押された場合には、
通話中であることを示すために外線ボタン45に内蔵さ
れた外線ランプを点灯状態とする。
【0086】図21により電話呼出音に対して、電話子
機504がオフフックとされた場合の処理を説明する。
図21は図20における親機の呼出音オン/オフ信号送
出(ステップ335)、電話子機504における呼出音
オン/オフ(ステップ337)以降について示したもの
であり、ここまでの処理の流れは図20に示したものと
同じである。電話子機504の制御部24は前述したよ
うに操作部31の外線ボタン45が押された場合、すな
わち電話子機504がオフフックとなった場合(ステッ
プ348)、オフフック信号を親機502へ送出する
(ステップ349)。この場合、電話子機504の制御
部24は無線送信切り換えスイッチ27をb側に接続
し、制御信号変復調部28によりオフフック信号を無線
通信部26へ送出し、親機502に無線送信する。
【0087】親機502の制御部9は制御信号変復調部
6により電話子機504から送られてくるオフフック信
号を検出した場合(ステップ350)、電話子機504
に対して通話オン信号を送出する(ステップ351)。
この場合、親機502の制御部9は無線送信切り換えス
イッチ4をb側に接続し、制御信号変復調部6により通
話オン信号を無線通信部5に送出し、電話子機504に
無線送信する。親機502の制御部9は、この後、無線
送信切り換えスイッチ4はa側に接続する。これにより
親機502は通話モードとなり(ステップ354)、局
線接続端子1に接続された電話回線から送られてくる信
号は2線4線変換部3を通して無線通信部5に送られ、
電話子機504に送られるとともに、電話子機504か
ら送られてくる信号は無線通信部5で受信され2線4線
変換部3を通して電話回線へ送られる。
【0088】一方、電話子機504の制御部24は、親
機504の送信する通話オン信号を検出した場合(ステ
ップ352)、無線送信切り換えスイッチ27をa側に
接続する。これにより電話子機504は通話モードとな
り(ステップ353)、無線通信部26で受信した信号
は音声出力部29に送られ、音声出力されるとともに、
音声入力部30より入力された音声は無線通信部26に
より親機502へ送信される。
【0089】こうして、親機502、電話子機504と
も通話モードとなることにより、図19に示すように、
電話子機504による通話状態となる(ステップ32
1)。そして、電話子機504による通話が行われてい
る間も、親機502ではCNG信号が相手から送られて
きていないかどうかの検出(ステップ322)、あるい
は電話子機504のFAXボタン47が押されたか否か
の検出(ステップ323)を、電話子機504がオンフ
ックとなるまで(ステップ324)続ける。なお、ステ
ップ322においてCNG信号が検出された場合、およ
びステップ323においてFAXボタン47が押された
ことが検出された場合の処理に関しては後述する。
【0090】そこで、ここではCNG信号が検出され
ず、かつ電話子機504のFAXボタン47が押されず
に、通話状態にある電話子機504がオンフックとなっ
た場合、すなわち、電話が切られた場合の処理の流れを
図21により説明する。本実施例において、電話子機5
04で電話を切る場合、外線ボタン45を押す。前述し
たように、電話子機504の呼出音が鳴っている状態で
外線ボタン45を押すことにより、電話子機504はオ
フフック状態となり、外線ボタン45に内蔵された外線
ランプは点灯状態となる。したがって、電話子機504
による通話中は外線ボタン45に内蔵された外線ランプ
は点灯している。この状態で外線ボタン45を押した場
合、オンフック状態となり外線ボタン45に内蔵された
外線ランプは消灯状態となる。
【0091】すなわち、電話子機504の制御部24
は、通話中に操作部31の外線ボタン45が押されたこ
とを検出した場合(ステップ355)、操作部31の外
線ボタン45に内蔵された外線ランプを消灯状態とする
とともに、無線送信切り換えスイッチ27をb側に接続
し、制御信号変復調部28により通話終了信号を親機5
02へ送信する(ステップ356)。電話子機504は
この通話終了信号を親機へ送信した後、待ち受け状態と
なる。親機502の制御部9は制御信号変復調部6によ
り電話子機504の送信する通話終了信号を検出した場
合(ステップ357)、回線接続リレー2をオフ状態と
することにより、電話回線を切断する(ステップ35
8、図18に示すステップ320)。電話回線切断後、
親機502は待ち受け状態となる。
【0092】次に、図19に示したステップ322にお
いて、CNG信号が相手から送られてきていることが検
出された場合の処理の流れを説明する。図22にこの場
合の処理の流れを示すが、電話子機504、親機502
が通話モードとなるまで(すなわち、親機502におい
て365まで、電話子機504においてステップ364
まで)の処理の流れは図21により説明した場合と同じ
である。電話子機504による通話中に親機502のC
NG信号検出部11により電話回線からCNG信号が送
られてきていることが検出された場合(ステップ36
6)、親機502は通話中の電話子機504に対して通
話オフ信号を送出する(ステップ367)。すなわち、
無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制御信号
変復調部6により通話オフ信号を無線通信部5に送出す
る。
【0093】電話子機504の制御部24は通話中に制
御信号変復調部28により通話オフ信号が検出された場
合(ステップ368)、通話モードを終了し待ち受け状
態となる。親機502は電話子機504に対して通話オ
フ信号を送出した後、ファクシミリ子機503に対して
FAX通信オン信号を送出し(ステップ338)、ファ
クシミリ子機503によるファクシミリ受信処理を行う
(図18に示すステップ317)。図22におけるステ
ップ338以降の親機502、ファクシミリ子機503
における処理の流れは、すでに図20において説明した
ものと同じである。
【0094】次に、図19に示したステップ323にお
いて、電話子機504による通話中に、電話子機504
の操作部31のFAXボタン47が押された場合の処理
の流れを説明する。図23にこの場合の処理の流れを示
すが、電話子機504、親機502が通話モードとなる
まで(すなわち、親機502においてステップ382ま
で、電話子機504においてステップ381まで)の処
理の流れは図21により説明した場合と同じである。電
話子機504による通話中に電話子機504の操作部3
1のFAXボタン47が押されたことを、電話子機50
4の制御部24が検出した場合(ステップ383)、電
話子機504は親機502に対してFAXスタート信号
を送信する(ステップ384)。すなわち、電話子機5
04の制御部25は無線送信切り換えスイッチ27をb
側に接続し、制御信号変復調部28によりFAXスター
ト信号を無線通信部26に送出する。
【0095】親機502の制御部9が、電話子機504
による通話中に、すなわち、通話モード中に、電話子機
504からFAXスタート信号が送られていることを制
御信号変復調部6により検出した場合は(ステップ38
5)、ファクシミリ子機503に対してFAX通信オン
信号を送出し(ステップ338)、ファクシミリ子機5
03によるファクシミリ受信処理を行う(図18に示す
ステップ317)。図23におけるステップ338以降
の親機502、ファクシミリ子機503における処理の
流れは、すでに図20において説明したものと同じであ
る。
【0096】次に、図16に示したステップ301にお
いて、電話回線からCNG信号が送られてきていること
をCNG信号検出部11により検出した場合の処理の流
れを説明する。音声応答を送出中に相手からCNG信号
が送られてきていることを検出した場合、親機502の
制御部9は音声応答発生部8による音声応答の送出を停
止し(ステップ302)、ファクシミリ子機503によ
るファクシミリ受信(図18に示すステップ317)に
制御を移す。
【0097】ここで、この場合の無線通信に関する処理
の流れを図24により説明する。図24において制御チ
ャンネルにより通話チャンネルを確保し通話チャンネル
へ移動(ステップ332)した後、回線を接続する(ス
テップ334)までの処理に関しては図20において説
明したものと同じである。回線を接続し音声応答を送出
している間に親機502のCNG信号検出部11におい
て相手からCNG信号が送られてきていることが検出さ
れた場合(ステップ404)、親機502の制御部9は
無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制御信号
変復調部6によりファクシミリ子機503に対してFA
X通信オン信号を送出する(ステップ405)。このF
AX通信オン信号は前述した電話子機504に対する呼
出音オン信号、呼出音オフ信号と同様に通話チャンネル
を利用して送信される。親機502の制御部9はFAX
通信オン信号を送信後、無線送信切り換えスイッチ4を
a側に接続し、さらに回線送信切り換えスイッチ7をa
側に接続しFAX通信モードとなる(ステップ40
8)。この状態では、局線接続端子1に接続された電話
回線から送られてきた信号は2線4線変換部3を通して
無線通信部5に送られ、ファクシミリ子機503に送信
される。また、ファクシミリ子機503から無線により
送信されてくる信号は無線通信部5により受信され、2
線4線変換部3を通して局線接続端子1に接続された電
話回線に送出される。
【0098】一方、ファクシミリ子機503では、制御
部22はステップ405において親機502が送信した
FAX通信オン信号を制御信号変復調部21により受信
したことを検出した場合(ステップ406)、制御部2
2は無線送信切り換えスイッチ14をa側に接続しFA
X通信モードとなる(ステップ407)。この状態で
は、無線通信部13で受信した親機502が送信する信
号はFAXモデム16に入力され、FAXモデム16が
出力する信号は無線通信部13により親機502に送信
される。
【0099】したがって、親機502、ファクシミリ子
機503の双方がFAX通信モードとなった状態、すな
わち、親機502がステップ408、ファクシミリ子機
503がステップ407となった状態では、親機502
の局線接続端子1に接続された電話回線から送られてく
る信号は無線通信によりファクシミリ子機503のFA
Xモデム16に入力され、また、FAXモデム16の出
力する信号は無線通信により親機502の局線接続端子
1に接続された電話回線に送出される。この状態で通話
先の相手が送信するファクシミリの受信が行われる。相
手から送られてくるファクシミリ信号はFAXモデム1
6で復調され、復号化部19で画像情報に復号され、記
録部20に出力される。なお、ファクシミリ通信の手順
は既知のファクシミリ装置と同じでありここでは説明し
ない。
【0100】ファクシミリ子機503におけるファクシ
ミリ受信が終了したら、ファクシミリ子機503はFA
X通信終了信号を親機502に送る(ステップ40
9)。ファクシミリ子機503の制御部22は無線送信
切り換えスイッチ14をb側に接続するとともに制御信
号変復調部21によりFAX通信終了信号を出力し、無
線通信部13により親機502に送信する。親機502
の制御部9は制御信号変復調部6によりファクシミリ子
機503からFAX通信終了信号が送られてきたことを
検出した場合(ステップ410)、回線接続リレー2を
オフ状態とし、電話回線を切断する(ステップ411、
図18に示すステップ320)。この後、ファクシミリ
子機503、電話子機504、親機502とも待受状態
となる。
【0101】次に、図17に示したステップ307にお
いて、電話子機の呼出音を鳴らしている間に相手からC
NG信号が送られてきていることが検出された場合の処
理の流れを図25により説明する。図25において、親
機502における呼出音オン/オフ信号の送出(ステッ
プ335)、電話子機504における呼出音のオン/オ
フ動作(ステップ337)までの処理の流れは図20で
説明した通りである。親機502の制御部9は制御信号
変復調部6を制御し、電話子機504に呼出音オン信
号、呼出音オフ信号を所定の時間間隔で送出している
間、CNG信号検出部11により相手からCNG信号が
送られてきたか否かを検出する。CNG信号検出部11
により相手からCNG信号が送られてきていることが検
出された場合(ステップ394)、親機502の制御部
9は無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制御
信号変復調部6によりファクシミリ子機503に対して
FAX通信オン信号を送出する(ステップ395)。こ
のFAX通信オン信号は前述した電話子機504に対す
る呼出音オン信号、呼出音オフ信号と同様に通話チャン
ネルを利用して送信される。親機502の制御部9はF
AX通信オン信号を送信後、無線送信切り換えスイッチ
4をa側に接続し、さらに回線送信切り換えスイッチ7
をa側に接続しFAX通信モードとなる(ステップ39
8)。この状態では、局線接続端子1に接続された電話
回線から送られてきた信号は2線4線変換部3を通して
無線通信部5に送られ、ファクシミリ子機503に送信
される。また、ファクシミリ子機503から無線により
送信されてくる信号は無線通信部5により受信され、2
線4線変換部3を通して局線接続端子1に接続された電
話回線に送出される。
【0102】一方、ファクシミリ子機503では、制御
部22はステップ395において親機502が送信した
FAX通信オン信号を制御信号変復調部21により受信
したことを検出した場合(ステップ396)、制御部2
2は無線送信切り換えスイッチ14をa側に接続しFA
X通信モードとなる(ステップ397)。この状態で
は、無線通信部13で受信した親機502が送信する信
号はFAXモデム16に入力され、FAXモデム16が
出力する信号は無線通信部13により親機502に送信
される。
【0103】したがって、親機502、ファクシミリ子
機503の双方がFAX通信モードとなった状態、すな
わち、親機502がステップ398、ファクシミリ子機
503がステップ397となった状態では、親機502
の局線接続端子1に接続された電話回線から送られてく
る信号は無線通信によりファクシミリ子機503のFA
Xモデム16に入力され、また、FAXモデム16の出
力する信号は無線通信により親機502の局線接続端子
1に接続された電話回線に送出される。この状態で通話
先の相手が送信するファクシミリの受信が行われる。相
手から送られてくるファクシミリ信号はFAXモデム1
6で復調され、復号化部19で画像情報に復号され、記
録部20に出力される。なお、ファクシミリ通信の手順
は既知のファクシミリ装置と同じでありここでは説明し
ない。
【0104】ファクシミリ子機503におけるファクシ
ミリ受信が終了したら、ファクシミリ子機503はFA
X通信終了信号を親機502に送る(ステップ39
9)。ファクシミリ子機503の制御部22は無線送信
切り換えスイッチ14をb側に接続するとともに制御信
号変復調部21によりFAX通信終了信号を出力し、無
線通信部13により親機502に送信する。親機502
の制御部9は制御信号変復調部6によりファクシミリ子
機503からFAX通信終了信号が送られてきたことを
検出した場合(ステップ400)、回線接続リレー2を
オフ状態とし、電話回線を切断する(ステップ401、
図18に示すステップ320)。この後、ファクシミリ
子機503、電話子機504、親機502とも待受状態
となる。
【0105】これまで説明したように、本実施例によれ
ば、電話回線に接続される親機502と、親機502と
無線接続される電話子機504、ファクシミリ子機50
3により構成されるファクシミリ装置において、電話が
かかってきた場合には親機502が電話回線を接続し、
相手がファクシミリ送信であることを示すCNG信号が
検出された場合にはファクシミリ子機503を無線接続
しファクシミリ受信を行い、CNG信号が検出されなか
った場合には電話子機502の呼出音を鳴らすように制
御されるので、1本の電話回線をファクシミリ通信と通
話とで共用することが可能である。
【0106】さて、以上説明した第1の実施例は、図2
に示したように、親機502、ファクシミリ子機50
3、電話子機504により構成されていた。そこで、次
に、親機、電話子機、電話付ファクシミリ子機により構
成される実施例として、本発明の第2の実施例について
説明する。
【0107】図26は本発明の第2の実施例としてのフ
ァクシミリ装置の機器構成を示す斜視図である。図26
において、502は前述の第1の実施例と同一の親機で
あり、電話回線501に接続される。504は前述の第
1の実施例と同一の電話子機であり、親機502とは無
線により接続される。508は電話付ファクシミリ子機
であり、電話子機504と同様に親機502とは無線に
より接続される。電話付ファクシミリ子機508はハン
ドセット509を有しており、そのハンドセット509
はカールコード510を介して電話付ファクシミリ子機
508の本体に接続されている。
【0108】図27は図26に示したそれぞれの機器の
機能構成を示すブロック図である。図27において、電
話子機504は、前述の第1の実施例において説明した
通りの機能を有する。電話付ファクシミリ子機508
は、前述の第1の実施例におけるファクシミリ子機50
3の有する機能の他に、通話機能506とダイヤル機能
507を有する。
【0109】次に、図26に示した電話付ファクシミリ
子機508の内部構成を図28により説明する。
【0110】図28は図2に示した電話付ファクシミリ
子機508の内部構成を示すブロック図である。図28
において、48は無線通信部であり、親機502の無線
通信部5と無線通信を行うものである。53はファクシ
ミリ信号処理部であり、FAXモデム54、符号化部5
5、復号化部56、原稿読取部57、記録部58により
構成される。51は音声出力部、52は音声入力部であ
り、通話を行う場合の音声の出力、入力を行うものであ
る。通常音声出力部51における音声の出力はスピーカ
により、また、音声入力部52における音声の入力はマ
イクにより、それぞれ行われる。本実施例において、音
声入力部52、音声出力部51は図26に示すハンドセ
ット509により構成される。また、50は電話/ファ
クシミリ切り換えスイッチであり、電話付ファクシミリ
子機508を電話機として使用する場合はa側に、ファ
クシミリ装置として使用する場合はb側に、それぞれ接
続される。ここで、ファクシミリの受信を行う場合は、
無線通信部48により受信された親機502が送信する
信号を、FAXモデム54により復調し、復号化部56
により画像情報として復号し、記録部58により出力す
る。通常、記録部58は感熱式のプリンタなどにより構
成され、画像情報は感熱紙に印刷される。一方、ファク
シミリの送信を行う場合には、送信する原稿を原稿読取
部57により画像情報として読み取り、符号化部55に
より符号化を行い、FAXモデム54により変調して、
無線通信部48により親機502へ送信する。また、5
9は制御信号変復調部であり、親機502との無線通信
における制御信号を変調、復調するものである。49は
無線送信切り換えスイッチであり、a側に接続されてい
る場合にはFAXモデム54の出力する信号、または音
声入力部52が出力する信号が、また、b側に接続され
ている場合には制御信号変復調部59の出力する信号
が、それぞれ無線通信部48に送られる。61は操作部
であり、電話付ファクシミリ子機508を操作するため
に必要な操作装置、表示装置などにより構成される。操
作部61の構成に関しては後述する。62は呼出音出力
部であり、電話呼出音を鳴らすものである。60は制御
部であり、以上説明した各ブロックを制御することによ
り、電話付ファクシミリ子機508の動作を制御するも
のである。
【0111】図29に図28に示した電話付ファクシミ
リ子機508の操作部61の構成を示す。図29に示す
ように、操作部61は、電話付ファクシミリ子機508
の動作状態や電話番号、操作方法などを表示する液晶表
示装置75、動作を停止することを電話付ファクシミリ
子機508に指示するストップボタン68、電話付ファ
クシミリ子機508に対してファクシミリ通信の開始を
指示するスタートボタン69、コピーの開始を指示する
コピーボタン70、電話付ファクシミリ子機508の動
作に異常が発生した場合に異常状態を知らせるアラーム
ランプ63、電話付ファクシミリ子機508の電源が入
っていること、およびファクシミリ通信中であることを
示す電源/通信中ランプ64、ファクシミリ送信あるい
はコピーを行う原稿の画質を選択する画質選択ボタン6
5、電話/ファクシミリ自動切り換えの方式を電話優先
方式とファクシミリ優先方式とで選択するノンコールボ
タン66、電話/ファクシミリ自動切り換えの方式とし
てファクシミリ優先方式が選択されていることを示すノ
ンコールランプ67、外線ボタン73、内線ボタン7
2、ダイヤルボタン74、フッキングボタン71により
構成される。ここで、外線ボタン73は電話回線に対し
て電話をかける場合に押すものであり、外線ランプを内
蔵している。また、内線ボタン72は電話子機504を
呼び出す場合に押すものであり、内線ランプを内蔵して
いる。ダイヤルボタン74は電話番号をダイヤルするた
めのものであり、フッキングボタン71は通話中にフッ
キング動作を行うことを指示するものである。
【0112】本実施例においては、前述したように電話
/ファクシミリ自動切り換えの方式は、電話優先方式と
ファクシミリ優先方式の2通りの方式の中から、使用者
が選択する。電話優先方式が選択されている場合、ノン
コールランプ67は消灯している。この状態でノンコー
ルボタン66を押すと、電話/ファクシミリ自動切り換
えの方式としてファクシミリ優先方式が選択され、ノン
コールランプ67が点灯状態となる。この設定を行う場
合の制御の流れに関しては後述する。
【0113】コピーボタン70は、電話付ファクシミリ
子機508を用いてコピーを行う場合に使用する。コピ
ーの機能に関しては本発明と直接関係しないので簡単に
説明する。電話付ファクシミリ子機508の使用者がコ
ピーを行う場合には、コピーを行う原稿を図28に示し
た電話付ファクシミリ子機508の原稿読取部57にセ
ットし、コピーボタン70を押す。コピーボタン70が
押された場合、電話付ファクシミリ子機508の制御部
60は原稿読取部57から読み取った原稿の画情報を直
接記録部58に送り記録部58により出力する。
【0114】ファクシミリ送信を行う場合、あるいは上
述したコピーを行う場合に原稿の画質を選択するのが画
質選択ボタン65である。本実施例における画質選択の
方法を説明する。原稿読取部57に原稿がセットされる
と電話付ファクシミリ子機508の制御部60は液晶表
示部75に通常使用される画質、たとえば「ノーマル」
を表示する。電話付ファクシミリ子機508の使用者
が、「ノーマル」以外の画質を使用したい場合には画質
選択ボタン65を押す。画質選択ボタン65を押すたび
に液晶表示部75の表示が「ファイン」、「スーパ
ー」、「ハーフトーン」と変わり、さらにもう一度押す
と「ノーマル」に戻る。なお、ここでの「ノーマル」
「ファイン」「スーパー」「ハーフトーン」の組み合わ
せは画質選択肢の一例である。
【0115】ノンコールボタン66は、前述した通り、
電話/ファクシミリ自動切り換えの方式を選択するもの
である。ここで、ノンコールボタン66が押された場合
の処理の流れを説明する。図28に示した電話付ファク
シミリ子機508の制御部60は操作部61のノンコー
ルボタン66が押された場合、無線通信部48を制御し
て親機502と無線接続する。この場合、電話付ファク
シミリ子機508の無線送信切り換えスイッチ49はb
側に接続され、親機502と無線接続するために必要な
制御信号が制御信号変復調部59により変調され無線通
信部48に送られる。無線接続された後、電話付ファク
シミリ子機508の制御部60は続けてノンコールボタ
ン66が押されたことを、すなわち、電話/ファクシミ
リ自動切り換えの方式が切り換えられたことを示す制御
信号を親機502に送信する。
【0116】図4に示した親機502では、電話付ファ
クシミリ子機508が送信したこれらの信号を無線通信
部5で受信し、制御信号変復調部6により復調し、親機
502の制御部9に送る。親機502の制御部9は電話
/ファクシミリ自動切り換えの方式として、現在、電話
優先方式とファクシミリ優先方式のどちらが選択されて
いるかという情報を保持しており、電話付ファクシミリ
子機508からノンコールボタン66が押されたことを
示す制御信号が送られてきた場合、現在設定されている
電話/ファクシミリ自動切り換えの方式が電話優先方式
の場合はファクシミリ優先方式へ、また、ファクシミリ
優先方式の場合は電話優先方式へ、それぞれ設定情報を
変更する。さらに、制御部9は新たに設定された電話/
ファクシミリ自動切り換えの方式が電話優先方式である
のかファクシミリ優先方式のどちらであるのかを示す信
号を制御信号変復調部6により変調し、無線通信部5に
より電話付ファクシミリ子機508に送信する。この
時、親機502の無線送信切り換えスイッチ4はb側に
接続される。
【0117】図28に示した電話付ファクシミリ子機5
08では、親機502が送った情報を無線通信部48で
受信し、制御信号変復調部59により復調し、電話付フ
ァクシミリ子機508の制御部60に送る。制御部60
は新たに設定された電話/ファクシミリ自動切り換えの
方式が電話優先方式の場合は、操作部61のノンコール
ランプ67を消灯状態に、また、ファクシミリ優先方式
の場合は点灯状態に、それぞれ制御する。
【0118】このように、本実施例では、電話/ファク
シミリ自動切り換えの方式として電話優先方式とファク
シミリ優先方式とが選択可能であり、どちらの自動切り
換えの方式を利用するかは電話付ファクシミリ子機50
8を操作することにより設定可能であるが、どちらの方
式が選択されているかに関する情報は親機502が保持
している。
【0119】次に、電話/ファクシミリ自動切り換えの
方式として電話優先方式が選択されている場合、すなわ
ち、電話子機504のノンコールランプ42、電話付フ
ァクシミリ子機508のノンコールランプ67が何れも
消灯している状態における、電話/ファクシミリ自動切
り換えの動作について説明する。
【0120】図30〜図33に電話優先方式が選択され
ている場合の電話付ファクシミリ子機508、電話子機
504、親機502を合わせた全体の処理の流れを、図
34〜図40に同じく電話優先方式が選択されている場
合の親機502と電話付ファクシミリ子機508、電話
子機504との間の無線通信に関する処理の流れを、そ
れぞれ示す。なお、親機502と電話付ファクシミリ子
機508、電話子機504との無線通信の方式は、制御
チャンネルと通話チャンネルとを用いて行われる既知の
コードレス電話機における無線通信と同じ方法であり、
ここでは無線通信そのものの内容に関しては説明しな
い。
【0121】図30に示すように、電話優先方式412
が選択されている場合、親機502の制御部9は待機状
態において呼出信号検出部12により電話回線から呼出
信号が送られてきているか否かを検出している(ステッ
プ413)。呼出信号検出部12により電話回線から呼
出信号が送られてきていることを検出した場合、制御部
9は電話子機504、電話付ファクシミリ子機508と
無線接続を行う(ステップ414)。
【0122】ここで、この場合の無線接続に関する処理
の流れを図34により説明する。図34に示すように、
親機502において呼出信号が検出(ステップ438)
された場合、制御チャンネルにより通話チャンネルを確
保し、通話チャンネルへ移動する(ステップ439)。
【0123】さらにここで、ステップ439における処
理の流れを図4、図6、図28を用いて説明する。親機
502は無線通信部5により制御チャンネルの空きを確
認し、空きを確認したら電話子機504、電話付ファク
シミリ子機508に対して、制御チャンネルを用いて接
続指示信号を送出する。すなわち、制御部9は無線送信
切り換えスイッチ4をb側に接続するとともに制御信号
変復調部6を制御し、無線通信部5に対して接続指示信
号を送出する。接続指示信号では、ステップ439にお
いて呼出信号が検出される直前に親機502の無線通信
部5が空きを確認した通話チャンネルのデータも同時に
送信される。また、無線通信は電話子機504、電話付
ファクシミリ子機508に対して同じ制御チャンネルを
用いて時分割に行われる。
【0124】電話付ファクシミリ子機508では、この
親機502の送出する無線信号を無線通信部48で受信
し、制御信号変復調部59において復調する。また、電
話子機504では親機502の送出する無線信号を無線
通信部26で受信し、制御信号変復調部28において復
調する。電話付ファクシミリ子機508の制御部60、
電話子機504の制御部24は親機502が接続指示信
号を送出していることを確認した場合、それに応答する
信号として、接続確認信号を親機502に対して送出す
る。この接続確認信号も制御チャンネルにより送出され
る。すなわち、電話子機504においては、制御部24
は無線送信切り換えスイッチ27をb側に接続するとと
もに制御信号変復調部28を制御し、接続確認信号を無
線通信部26に送出する。また、電話付ファクシミリ子
機508においては、制御部60は無線送信切り換えス
イッチ49をb側に接続するとともに制御信号変復調部
59を制御して、接続確認信号を無線通信部48に送出
する。電話子機504、電話付ファクシミリ子機508
では接続確認信号を親機502に対して送出した後、通
話チャンネルへ移動する。この時の通話チャンネルは親
機502が接続指示信号において送出したチャンネルの
データにより選択される。
【0125】親機502では電話付ファクシミリ子機5
08、電話子機504の送出する接続確認信号を受信し
た場合、すなわち、無線通信部5において受信した信号
から制御信号変復調部6により接続確認信号が検出され
た場合、通話チャンネルへ移動する。電話子機504、
電話付ファクシミリ子機508では通話チャンネルへ移
動した後、その通話チャンネルの空きを確認し、空きで
あれば通話チャンネルにおいて通話チャンネル移動完了
信号を親機502に対して送出する。この場合の信号の
流れは前述の制御チャンネルにおける接続確認信号の送
出の場合と同じである。親機502では、前述の制御チ
ャンネルによる接続確認信号の受信の場合と同様に、制
御部9が電話子機504、電話付ファクシミリ子機50
8が送出する通話チャンネル移動完了信号を受信する。
これにより、親機502、電話付ファクシミリ子機50
8、電話子機504の通話チャンネルへの移動が完了す
る。
【0126】図30に示したステップ414において、
親機502と電話付ファクシミリ子機508、電話子機
504との無線接続が完了すると、親機502は電話子
機504、電話付ファクシミリ子機508の電話呼出音
の鳴動を開始する(ステップ415)。親機502は電
話子機504がオフフックとなったか否か(ステップ4
16)、電話付ファクシミリ子機508がオフフックと
なったか否か(ステップ417)、所定回数電話子機5
04、電話付ファクシミリ子機508の電話呼出音を鳴
らしたか否か(ステップ418)をそれぞれチェックし
ながら、電話子機504、電話付ファクシミリ子機50
8の呼出音を鳴らし続ける。
【0127】ここで、この場合の無線通信に関する処理
の流れを図34により説明する。図34に示すように、
電話子機504、電話付ファクシミリ子機508の電話
呼出音の鳴動は、電話回線から送られてくる呼出信号を
検出しながら(ステップ440)、呼出信号のオン、オ
フに同期して、親機502から電話子機504、電話付
ファクシミリ子機508に対して、呼出音を鳴らすこと
を指示する信号(呼出音オン信号)、鳴っている呼出音
を止めることを指示する信号(呼出音オフ信号)を送出
し(ステップ441)、電話子機504、電話付ファク
シミリ子機508では呼出信号オン信号を受信したら電
話呼出音を鳴らし始め、呼出信号オフ信号を受信したら
鳴っている電話呼出音を止める(ステップ442、44
3)ことにより行われる。なお、図30に示したステッ
プ416において、電話子機504がオフフックとなっ
たことが検出された場合、ステップ417において、電
話付ファクシミリ子機508がオフフックとなったこと
が検出された場合の処理に関しては後述する。
【0128】さらにここで、ステップ440からステッ
プ443における電話呼出音鳴動の処理の流れを図4、
図6、図28を利用して説明する。親機502では呼出
信号検出部12により電話回線から送られてくる呼出信
号を検出する。なお、呼出信号の検出は図30に示した
ステップ413において、呼出信号が検出された後、引
き続き行われている。制御部9では無線送信切り換えス
イッチ4をb側に接続し、呼出信号検出部12が検出す
る呼出信号のオン、オフに合わせて、制御信号変復調部
6を制御し、呼出音オン信号、呼出音オフ信号を無線通
信部5に送出する。
【0129】電話子機504では無線通信部26により
受信した信号を制御信号変復調部28により復調する。
制御部24は制御信号変復調部28において、親機50
2から呼出音オン信号、呼出音オフ信号が送られてきて
いることが検出された場合、呼出音出力部25を制御
し、電話呼出音を鳴らす。すなわち、呼出音オン信号が
検出された場合には呼出音出力部25の呼出音出力をオ
ンし、また、呼出音オフ信号が検出された場合には呼出
音出力部25の呼出音出力をオフする。
【0130】電話付ファクシミリ子機508では無線通
信部48により受信した信号を制御信号変復調部59に
より復調する。制御部60は制御信号変復調部59にお
いて、親機502から呼出音オン信号、呼出音オフ信号
が送られてきていることが検出された場合、呼出音出力
部62を制御し電話呼出音を鳴らす。すなわち、呼出音
オン信号が検出された場合には呼出音出力部62の呼出
音出力をオンし、また、呼出音オフ信号が検出された場
合には呼出音出力部62の呼出音出力をオフする。
【0131】次に、図30に示したステップ418にお
いて、所定回数だけ電話子機504、電話付ファクシミ
リ子機508の呼出音を鳴らしても電話子機504、電
話付ファクシミリ子機508がオフフックとならなかっ
た場合の処理を説明する。この場合、まず、電話子機5
04、電話付ファクシミリ子機508の呼出音を鳴らす
ことを止める(ステップ419)。前述したように、電
話子機504、電話付ファクシミリ子機508の呼出音
の鳴動は親機502が電話回線から送られてくる呼出信
号に同期して呼出音オン信号、呼出音オフ信号を交互
に、電話子機504、電話付ファクシミリ子機508に
送信することにより行われている。したがって、電話子
機504、電話付ファクシミリ子機508の呼出音を止
める場合は、この呼出音オフ信号を送信した段階で以
後、呼出音オン信号、呼出音オフ信号を送らないように
制御する。
【0132】図31に示すように、電話子機504、電
話付ファクシミリ子機508の電話呼出音の鳴動を停止
した後、親機502は電話回線を接続する(ステップ4
20、図34に示すステップ444)。すなわち、図4
において、制御部9は回線接続リレー2をオン状態とす
る。これにより、局線接続端子1に接続された電話回線
は2線4線変換部3と接続され、親機502に電話回線
が接続された状態となる。続いて、制御部9は回線送信
切り換えスイッチ7をb側に接続し、音声応答発生部8
により音声応答の送出を開始する(ステップ421)。
ここで送出される音声応答の内容は、たとえば、「ただ
今、留守にしています。電話の方は恐れ入りますがのち
ほどおかけ直しください。ファクシミリの方はそのまま
送信してください。」というように、電話に出ることは
できないが、ファクシミリの受信は可能であることを相
手に知らせるものである。
【0133】制御部9は音声応答発生部8が上記の音声
応答の送出を終了するまで(ステップ424)、CNG
信号検出部11により相手からCNG信号が送られてき
ているか否かを検出する(ステップ423)。ステップ
423において、CNG信号検出部11により相手から
CNG信号が送られてきていることが検出された場合、
制御部9は音声応答発生部8による音声応答の送出を停
止し(ステップ425)、電話付ファクシミリ子機50
8によるファクシミリ受信(ステップ426)に制御を
移す。また、音声応答発生部8による音声応答送出終了
までにCNG信号検出部11によりCNG信号が検出さ
れなかった場合にも、同様に電話付ファクシミリ子機5
08によるファクシミリ受信(ステップ426)に制御
を移す。
【0134】ここで、ステップ426における電話付フ
ァクシミリ子機508によるファクシミリ受信の通信関
係の処理の流れを図34により説明する。親機502の
制御部9は無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続
し、制御信号変復調部6により電話付ファクシミリ子機
508に対してFAX通信オン信号を送出する(ステッ
プ445)。このFAX通信オン信号は、前述した電話
子機504に対する呼出音オン信号、呼出音オフ信号と
同様に通話チャンネルを利用して送信される。親機50
2の制御部9はFAX通信オン信号を送信後、無線送信
切り換えスイッチ4をa側に接続し、さらに回線送信切
り換えスイッチ7をa側に接続しFAX通信モードとな
る(ステップ448)。この状態では、局線接続端子1
に接続された電話回線から送られてきた信号は2線4線
変換部3を通して無線通信部5に送られ、電話付ファク
シミリ子機508に送信される。また、電話付ファクシ
ミリ子機508から無線により送信されてくる信号は無
線通信部5により受信され、2線4線変換部3を通して
局線接続端子1に接続された電話回線に送出される。
【0135】一方、電話付ファクシミリ子機508で
は、制御部60はステップ445において親機502が
送信したFAX通信オン信号を制御信号変復調部59に
より受信したことを検出した場合(ステップ446)、
制御部60は無線送信切り換えスイッチ49をa側に接
続し、また、電話/ファクシミリ切り換えスイッチ50
をb側に接続しFAX通信モードとなる(ステップ44
7)。この状態では、無線通信部48で受信した親機5
02が送信する信号はFAXモデム54に入力され、F
AXモデム54が出力する信号は無線通信部48により
親機502に送信される。
【0136】したがって、親機502、電話付ファクシ
ミリ子機508の双方がFAX通信モードとなった状
態、すなわち、親機502がステップ448、電話付フ
ァクシミリ子機508がステップ447となった状態で
は、親機502の局線接続端子1に接続された電話回線
から送られてくる信号は無線通信により電話付ファクシ
ミリ子機508のFAXモデム54に入力され、また、
FAXモデム54の出力する信号は無線通信により親機
502の局線接続端子1に接続された電話回線に送出さ
れる。この状態で通話先の相手が送信するファクシミリ
の受信が行われる。相手から送られてくるファクシミリ
信号はFAXモデム54で復調され、復号化部56で画
像情報に復号され、記録部58に出力される。
【0137】電話付ファクシミリ子機508におけるフ
ァクシミリ受信が終了したら、電話付ファクシミリ子機
508はFAX通信終了信号を親機502に送る(ステ
ップ449)。電話付ファクシミリ子機508の制御部
60は無線送信切り換えスイッチ49をb側に接続する
とともに制御信号変復調部59によりFAX通信終了信
号を出力し、無線通信部48により親機502に送信す
る。親機502の制御部9は制御信号変復調部6により
電話付ファクシミリ子機508からFAX通信終了信号
が送られてきたことを検出した場合(ステップ45
0)、回線接続リレー2をオフ状態とし、電話回線を切
断する(ステップ451、図31に示すステップ42
7)。この後、電話付ファクシミリ子機508、電話子
機504、親機502とも待受状態となる。
【0138】次に、図30に示したステップ416にお
いて、電話子機504がオフフックとなったことが検出
された場合の制御に関して説明する。本実施例の場合、
電話子機504において、電話呼出音に対して電話子機
504をオフフックとするには、図8に示した操作部3
1の外線ボタン45を押す。電話子機504の制御部2
4は操作部31の外線ボタン45が押された場合、通話
中であることを示すために外線ボタン45に内蔵された
外線ランプを点灯状態とする。
【0139】図35により電話呼出音に対して、電話子
機504がオフフックとされた場合の処理を説明する。
図35において、通話チャンネルへの移動(ステップ4
39)、電話子機504、電話付ファクシミリ子機50
8の呼出音の鳴動制御(ステップ440〜443)に関
しては、図34により説明した場合と同じである。電話
子機504の制御部24は前述したように操作部31の
外線ボタン45が押された場合、すなわち、電話子機5
04がオフフックとなった場合(ステップ452)、オ
フフック信号を親機502へ送出する(ステップ45
3)。この場合、電話子機504の制御部24は無線送
信切り換えスイッチ27をb側に接続し、制御信号変復
調部28によりオフフック信号を無線通信部26へ送出
し、親機502に無線送信する。
【0140】親機502の制御部9は制御信号変復調部
6により電話子機504から送られてくるオフフック信
号を検出した場合(ステップ454)、電話子機504
に対して通話オン信号を送出する(ステップ455)。
この場合、親機502の制御部9は無線送信切り換えス
イッチ4をb側に接続し、制御信号変復調部6により通
話オン信号を無線通信部5に送出し、電話子機504に
無線送信する。親機502の制御部9は、この後、無線
送信切り換えスイッチ4はa側に、回線送信切り換えス
イッチ7をa側に、それぞれ接続し、回線接続リレー2
をオン状態とすることにより回線を接続する(ステップ
457、図32に示すステップ428)。これにより親
機502は通話モードとなり(ステップ458)、局線
接続端子1に接続された電話回線から送られてくる信号
は2線4線変換部3を通して無線通信部5に送られ、電
話子機504に送られるとともに、電話子機504から
送られてくる信号は無線通信部5で受信され、2線4線
変換部3を通して電話回線へ送られる。
【0141】一方、電話子機504の制御部24は、親
機504の送信する通話オン信号を検出した場合(ステ
ップ456)、無線送信切り換えスイッチ27をa側に
接続する。これにより電話子機504は通話モードとな
り(ステップ459)、無線通信部26で受信した信号
は音声出力部29に送られ、音声出力されるとともに、
音声入力部30より入力された音声は無線通信部26に
より親機502へ送信される。
【0142】こうして、親機502、電話子機504と
も通話モードとなることにより、図32に示すように、
電話子機504による通話状態となる(ステップ42
9)。そして、電話子機504による通話が行われてい
る間も、親機502ではCNG信号が相手から送られて
きていないかどうかの検出(ステップ430)、あるい
は電話子機504のFAXボタン47が押されたか否か
の検出(ステップ431)を、電話子機504がオンフ
ックとなるまで(ステップ432)続ける。なお、ステ
ップ430においてCNG信号が検出された場合、およ
びステップ431においてFAXボタン47が押された
ことが検出された場合の処理に関しては後述する。
【0143】そこで、ここではCNG信号が検出され
ず、かつ電話子機504のFAXボタン47が押されず
に、通話状態にある電話子機504がオンフックとなっ
た場合、すなわち、電話が切られた場合の処理の流れを
図35により説明する。本実施例において、電話子機5
04で電話を切る場合は、外線ボタン45を押す。前述
したように、電話子機504の呼出音が鳴っている状態
で外線ボタン45を押すことにより、電話子機504は
オフフック状態となり、外線ボタン45に内蔵された外
線ランプは点灯状態となる。したがって、電話子機50
4による通話中は外線ボタン45に内蔵された外線ラン
プは点灯している。この状態で外線ボタン45を押した
場合、オンフック状態となり、外線ボタン45に内蔵さ
れた外線ランプは消灯状態となる。
【0144】すなわち、電話子機504の制御部24
は、通話中に操作部31の外線ボタン45が押されたこ
とを検出した場合(ステップ460)、操作部31の外
線ボタン45に内蔵された外線ランプを消灯状態とする
とともに、無線送信切り換えスイッチ27をb側に接続
し、制御信号変復調部28により通話終了信号を親機5
02へ送信する(ステップ461)。電話子機504は
この通話終了信号を親機へ送信した後、待ち受け状態と
なる。親機502の制御部9は制御信号変復調部6によ
り電話子機504の送信する通話終了信号を検出した場
合(ステップ462)、回線接続リレー2をオフ状態と
することにより、電話回線を切断する(ステップ46
3、図31に示すステップ427)。電話回線切断後、
親機502は待ち受け状態となる。
【0145】次に、図32に示したステップ430にお
いて、CNG信号が相手から送られてきていることが検
出された場合の処理の流れを説明する。図36にこの場
合の処理の流れを示すが、電話子機504、親機502
が通話モードとなるまで(すなわち、親機502につい
てステップ458まで、電話子機504についてステッ
プ459まで)の処理の流れは図35により説明した場
合と同じである。電話子機504による通話中に親機5
02のCNG信号検出部11により電話回線からCNG
信号が送られてきていることが検出された場合(ステッ
プ464)、親機502は通話中の電話子機504に対
して通話オフ信号を送出する(ステップ465)。すな
わち、無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制
御信号変復調部6により通話オフ信号を無線通信部5に
送出する。
【0146】電話子機504の制御部24は通話中に制
御信号変復調部28により通話オフ信号が検出された場
合(ステップ466)、通話モードを終了し待ち受け状
態となる。親機502は電話子機504に対して通話オ
フ信号を送出した後、電話付ファクシミリ子機508に
対してFAX通信オン信号を送出し(ステップ46
7)、電話付ファクシミリ子機508によるファクシミ
リ受信処理を行う(図31に示すステップ426)。図
36におけるステップ467以降の親機502、電話付
ファクシミリ子機508における処理の流れは、すでに
図34において説明したものと同じである。
【0147】次に、図32に示したステップ431にお
いて、電話子機504による通話中に、電話子機504
の操作部31のFAXボタン47が押された場合の処理
の流れを説明する。図37にこの場合の処理の流れを示
すが、電話子機504、親機502が通話モードとなる
まで(すなわち、親機502についてステップ458ま
で、電話子機504についてステップ459まで)の処
理の流れは図35により説明した場合と同じである。電
話子機504による通話中に電話子機504の操作部3
1のFAXボタン47が押されたことを、電話子機50
4の制御部24が検出した場合(ステップ474)、電
話子機504は親機502に対してFAXスタート信号
を送信する(ステップ475)。すなわち、電話子機5
04の制御部25は無線送信切り換えスイッチ27をb
側に接続し、制御信号変復調部28によりFAXスター
ト信号を無線通信部26に送出する。
【0148】親機502の制御部9が、電話子機504
による通話中に、すなわち、通話モード中に、電話子機
504からFAXスタート信号が送られていることを制
御信号変復調部6により検出した場合は(ステップ47
6)、電話付ファクシミリ子機508に対してFAX通
信オン信号を送出し(ステップ477)、電話付ファク
シミリ子機508によるファクシミリ受信処理を行う
(図31に示すステップ426)。図37におけるステ
ップ477以降の親機502、電話付ファクシミリ子機
508における処理の流れは、すでに図34において説
明したものと同じである。
【0149】次に、図30に示したステップ417にお
いて、電話付ファクシミリ子機508がオフフックとな
ったことが検出された場合の制御に関して説明する。本
実施例の場合、電話付ファクシミリ子機508におい
て、電話呼出音に対して電話子機504をオフフックと
するには、図29に示した操作部61の外線ボタン73
を押すか、あるいは図26に示した電話付ファクシミリ
子機508のハンドセット509を上げる。電話付ファ
クシミリ子機508の制御部60は操作部61の外線ボ
タン73が押された場合、あるいはハンドセット509
が上げられた場合、通話中であることを示すために外線
ボタン73に内蔵された外線ランプを点灯状態とする。
【0150】図38により電話呼出音に対して、電話付
ファクシミリ子機508がオフフックとされた場合の処
理を説明する。図38において、通話チャンネルへの移
動(ステップ439)、電話子機504、電話付ファク
シミリ子機508の呼出音の鳴動制御(ステップ440
〜443)に関しては、図34により説明した場合と同
じである。電話付ファクシミリ子機508の制御部60
は前述したように操作部61の外線ボタン73が押され
た場合、あるいはハンドセット509が上げられた場
合、すなわち、電話付ファクシミリ子機508がオフフ
ックとなった場合(ステップ484)、オフフック信号
を親機502へ送出する(ステップ485)。この場
合、電話付ファクシミリ子機508の制御部60は無線
送信切り換えスイッチ49をb側に接続し、制御信号変
復調部59によりオフフック信号を無線通信部48へ送
出し、親機502に無線送信する。
【0151】親機502の制御部9は制御信号変復調部
6により電話付ファクシミリ子機508から送られてく
るオフフック信号を検出した場合(ステップ487)、
電話付ファクシミリ子機508に対して通話オン信号を
送出する(ステップ488)。この場合、親機502の
制御部9は無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続
し、制御信号変復調部6により通話オン信号を無線通信
部5に送出し、電話付ファクシミリ子機508に無線送
信する。親機502の制御部9は、この後、無線送信切
り換えスイッチ4はa側に、回線送信切り換えスイッチ
7をa側に、それぞれ接続し、回線接続リレー2をオン
状態とすることにより回線を接続する(ステップ49
0、図33に示すステップ433)。これにより親機5
02は通話モードとなり(ステップ491)、局線接続
端子1に接続された電話回線から送られてくる信号は2
線4線変換部3を通して無線通信部5に送られ、電話付
ファクシミリ子機508に送られるとともに、電話付フ
ァクシミリ子機508から送られてくる信号は無線通信
部5で受信され2線4線変換部3を通して電話回線へ送
られる。
【0152】一方、電話付ファクシミリ子機508の制
御部60は、親機502の送信する通話オン信号を検出
した場合(ステップ489)、無線送信切り換えスイッ
チ49をa側に、電話/ファクシミリ切り換えスイッチ
50をa側に、それぞれ接続する。これにより電話付フ
ァクシミリ子機508は通話モードとなり(ステップ4
92)、無線通信部48で受信した信号は音声出力部5
1に送られ、音声出力されるとともに、音声入力部52
より入力された音声は無線通信部48により親機502
へ送信される。
【0153】こうして、親機502、電話付ファクシミ
リ子機508とも通話モードとなることにより、図33
に示すように、電話付ファクシミリ子機508による通
話状態となる(ステップ434)。そして、電話付ファ
クシミリ子機508による通話が行われている間も、親
機502ではCNG信号が相手から送られてきていない
かどうかの検出(ステップ435)、あるいは電話付フ
ァクシミリ子機508のスタートボタン69が押された
か否かの検出(ステップ436)を、電話付ファクシミ
リ子機508がオンフックとなるまで(ステップ43
7)続ける。なお、ステップ435においてCNG信号
が検出された場合、およびステップ436においてスタ
ートボタン69が押されたことが検出された場合の処理
に関しては後述する。
【0154】そこで、ここではCNG信号が検出され
ず、かつ電話付ファクシミリ子機508のスタートボタ
ン69が押されずに、通話状態にある電話付ファクシミ
リ子機508がオンフックとなった場合、すなわち、電
話が切られた場合の処理の流れを図38により説明す
る。本実施例において、電話付ファクシミリ子機508
で電話を切る場合は、外線ボタン73を押すか、あるい
はハンドセット509を電話付ファクシミリ子機508
に戻す。前述したように、電話付ファクシミリ子機50
8の呼出音が鳴っている状態で外線ボタン73を押す
か、あるいはハンドセット509を上げることにより、
電話付ファクシミリ子機508はオフフック状態とな
り、外線ボタン73に内蔵された外線ランプは点灯状態
となる。したがって、電話付ファクシミリ子機508に
よる通話中は外線ボタン73に内蔵された外線ランプは
点灯している。この状態で外線ボタン73を押した場
合、あるいはガンドセット509を戻した場合、オンフ
ック状態となり、外線ボタン73に内蔵された外線ラン
プは消灯状態となる。
【0155】すなわち、電話付ファクシミリ子機508
の制御部60は、通話中に操作部61の外線ボタン73
が押されたことを検出した場合、あるいはハンドセット
509が戻されたことを検出した場合(ステップ49
3)、操作部61の外線ボタン73に内蔵された外線ラ
ンプを消灯状態とするとともに、無線送信切り換えスイ
ッチ49をb側に接続し、制御信号変復調部59により
通話終了信号を親機502へ送信する(ステップ49
4)。電話付ファクシミリ子機508はこの通話終了信
号を親機へ送信した後、待ち受け状態となる。親機50
2の制御部9は制御信号変復調部6により電話付ファク
シミリ子機508の送信する通話終了信号を検出した場
合(ステップ495)、回線接続リレー2をオフ状態と
することにより、電話回線を切断する(ステップ49
7、図31に示すステップ427)。電話回線切断後、
親機502は待ち受け状態となる。
【0156】次に、図33に示したステップ435にお
いて、CNG信号が相手から送られてきていることが検
出された場合の処理の流れを説明する。図39にこの場
合の処理の流れを示すが、電話付ファクシミリ子機50
8、親機502が通話モードとなるまで(すなわち、親
機502についてステップ491まで、電話付ファクシ
ミリ子機508についてステップ492まで)の処理の
流れは図38により説明した場合と同じである。電話付
ファクシミリ子機508による通話中に親機502のC
NG信号検出部11により電話回線からCNG信号が送
られてきていることが検出された場合(ステップ49
8)、親機502は通話中の電話付ファクシミリ子機5
08に対して通話オフ信号を送出する(ステップ49
9)。すなわち、無線送信切り換えスイッチ4をb側に
接続し、制御信号変復調部6により通話オフ信号を無線
通信部5に送出する。
【0157】電話付ファクシミリ子機508の制御部6
0は通話中に制御信号変復調部59により通話オフ信号
が検出された場合(ステップ600)、通話モードを終
了し待ち受け状態となる。親機502は電話付ファクシ
ミリ子機508に対して通話オフ信号を送出した後、電
話付ファクシミリ子機508に対してFAX通信オン信
号を送出し(ステップ601)、電話付ファクシミリ子
機508によるファクシミリ受信処理を行う(図31に
示すステップ426)。図39におけるステップ601
以降の親機502、電話付ファクシミリ子機508にお
ける処理の流れは、すでに図34において説明したもの
と同じである。
【0158】次に、図33に示したステップ436にお
いて、電話付ファクシミリ子機508による通話中に、
電話付ファクシミリ子機508の操作部61のスタート
ボタン69が押された場合の処理の流れを説明する。図
40にこの場合の処理の流れを示すが、電話付ファクシ
ミリ子機508、親機502が通話モードとなるまで
(すなわち、親機502についてステップ491まで、
電話付ファクシミリ子機508についてステップ492
まで)の処理の流れは図38により説明した場合と同じ
である。電話付ファクシミリ子機508による通話中に
電話付ファクシミリ子機508の操作部61のスタート
ボタン69が押されたことを、電話付ファクシミリ子機
508の制御部60が検出した場合(ステップ60
8)、電話付ファクシミリ子機508は親機502に対
してFAXスタート信号を送信する(ステップ60
9)。すなわち、電話付ファクシミリ子機508の制御
部60は無線送信切り換えスイッチ49をb側に接続
し、制御信号変復調部59によりFAXスタート信号を
無線通信部48に送出する。
【0159】親機502の制御部9が、電話付ファクシ
ミリ子機508による通話中に、すなわち、通話モード
中に、電話付ファクシミリ子機508からFAXスター
ト信号が送られていることを制御信号変復調部6により
検出した場合は(ステップ610)、電話付ファクシミ
リ子機508に対してFAX通信オン信号を送出し(ス
テップ611)、電話付ファクシミリ子機508による
ファクシミリ受信処理を行う(図31に示すステップ4
26)。図40におけるステップ611以降の親機50
2、電話付ファクシミリ子機508における処理の流れ
は、すでに図34において説明したものと同じである。
【0160】次に、電話/ファクシミリ自動切り換えの
方式としてファクシミリ優先方式が選択されている場
合、すなわち、電話子機504のノンコールランプ4
2、電話付ファクシミリ子機508のノンコールランプ
67が何れも消灯している状態における、電話/ファク
シミリ自動切り換えの動作について説明する。図41〜
図45にファクシミリ優先方式が選択されている場合の
電話付ファクシミリ子機508、電話子機504、親機
502を合わせた全体の処理の流れを、図46〜図54
に同じくファクシミリ優先方式が選択されている場合の
親機502と電話付ファクシミリ子機508、電話子機
504の間の無線通信に関する処理の流れを、それぞれ
示す。なお、親機502と電話付ファクシミリ子機50
8、電話子機504との無線通信の方式は、制御チャン
ネルと通話チャンネルとを用いて行われる既知のコード
レス電話機における無線通信と同じ方法であり、ここで
は無線通信そのものの内容に関しては説明しない。
【0161】図41に示すように、ファクシミリ優先方
式618が選択されている場合、親機502の制御部9
は待機状態において呼出信号検出部12により電話回線
から呼出信号が送られてきているか否かを検出している
(ステップ619)。呼出信号検出部12により電話回
線から呼出信号が送られてきていることを検出した場
合、制御部9は電話子機504、電話付ファクシミリ子
機508と無線接続を行う(ステップ620)。ここ
で、この場合の無線接続に関する処理の流れを図46に
より説明する。図46に示すように、親機502におい
て呼出信号が検出(ステップ646)された場合、制御
チャンネルにより通話チャンネルを確保し、通話チャン
ネルへ移動する(ステップ647)。
【0162】さらにここで、ステップ647における処
理の流れを図4、図6、図28を用いて説明する。親機
502は無線通信部5により制御チャンネルの空きを確
認し、空きを確認したら電話子機504、電話付ファク
シミリ子機508に対して、制御チャンネルを用いて接
続指示信号を送出する。すなわち、制御部9は無線送信
切り換えスイッチ4をb側に接続するとともに制御信号
変復調部6を制御し、無線通信部5に対して接続指示信
号を送出する。接続指示信号では、図46に示すよう
に、ステップ647において呼出信号が検出される直前
に親機502の無線通信部5が空きを確認した通話チャ
ンネルのデータも同時に送信される。また、無線通信は
電話子機504、電話付ファクシミリ子機508に対し
て同じ制御チャンネルを用いて時分割に行われる。
【0163】電話付ファクシミリ子機508では、この
親機502の送出する無線信号を無線通信部48で受信
し、制御信号変復調部59において復調する。また、電
話子機504では親機502の送出する無線信号を無線
通信部26で受信し、制御信号変復調部28において復
調する。電話付ファクシミリ子機508の制御部60、
電話子機504の制御部24は親機502が接続指示信
号を送出していることを確認した場合、それに応答する
信号として、接続確認信号を親機502に対して送出す
る。この接続確認信号も制御チャンネルにより送出され
る。すなわち、電話子機504においては、制御部24
は無線送信切り換えスイッチ27をb側に接続するとと
もに制御信号変復調部28を制御し接続確認信号を無線
通信部26に送出する。また、電話付ファクシミリ子機
508においては、制御部60は無線送信切り換えスイ
ッチ49をb側に接続するとともに制御信号変復調部5
9を制御して、接続確認信号を無線通信部48に送出す
る。電話子機504、電話付ファクシミリ子機508で
は接続確認信号を親機502に対して送出した後、通話
チャンネルへ移動する。この時の通話チャンネルは親機
502が接続指示信号において送出したチャンネルのデ
ータにより選択される。
【0164】親機502では電話付ファクシミリ子機5
08、電話子機504の送出する接続確認信号を受信し
た場合、すなわち、無線通信部5において受信した信号
から制御信号変復調部6により接続確認信号が検出され
た場合、通話チャンネルへ移動する。電話子機504、
電話付ファクシミリ子機508では通話チャンネルへ移
動した後、その通話チャンネルの空きを確認し、空きで
あれば通話チャンネルにおいて通話チャンネル移動完了
信号を親機502に対して送出する。この場合の信号の
流れは前述の制御チャンネルにおける接続確認信号の送
出の場合と同じである。親機502では、前述の制御チ
ャンネルによる接続確認信号の受信の場合と同様に、制
御部9が電話子機504、電話付ファクシミリ子機50
8が送出する通話チャンネル移動完了信号を受信する。
これにより、親機502、電話付ファクシミリ子機50
8、電話子機504の通話チャンネルへの移動が完了す
る。
【0165】こうして、親機502と電話子機504、
電話付ファクシミリ子機508の通話チャンネルへの移
動が終了すると、図41に示すように、親機502は電
話回線を接続する(ステップ621、図46に示すステ
ップ648)。すなわち、図4において、制御部9は回
線接続リレー2をオン状態とする。これにより、局線接
続端子1に接続された電話回線は2線4線変換部3と接
続され、親機502に電話回線が接続された状態とな
る。続いて、制御部9は回線送信切り換えスイッチ7を
b側に接続し、音声応答発生部8により音声応答の送出
を開始する(ステップ622)。ここで送出される音声
応答の内容は、たとえば、「ファクシミリの方はそのま
ま送信してください。電話の方は呼び出しますのでその
ままお待ちください。」というように、ファクシミリの
受信はすぐに行えるが、電話の場合は今から呼出音を鳴
らすからそのまま待ってくれるように相手に知らせるも
のである。
【0166】制御部9は音声応答発生部8が上記の音声
応答の送出を終了するまで(ステップ624)、CNG
信号検出部11により相手からCNG信号が送られてき
ているか否かを検出する(ステップ623)。ステップ
623において、CNG信号検出部11により相手から
CNG信号が送られてきていることが検出された場合、
制御部9は音声応答発生部8による音声応答の送出を停
止し(ステップ625)、電話付ファクシミリ子機50
8によるファクシミリ受信(図43に示すステップ63
6)に制御を移す。ファクシミリ受信における処理の流
れに関しては後述する。
【0167】親機502は音声応答の送出終了(ステッ
プ624)までに相手からCNG信号が送られてくるこ
とが検出されなかった場合、図42に示すように、電話
子機504、電話付ファクシミリ子機508の電話呼出
音を鳴らし始める(ステップ626)。そして、親機5
02は、電話回線からCNG信号が送られてきたか否か
(ステップ627)、電話子機504または電話付ファ
クシミリ子機508がオフフックとなったか否か(ステ
ップ628、629)、所定回数電話子機504、電話
付ファクシミリ子機508の電話呼出音を鳴らしたか否
か(ステップ630)をそれぞれチェックしながら、電
話子機504、電話付ファクシミリ子機508の呼出音
を鳴らし続ける。
【0168】ここで、この場合の無線通信に関する処理
の流れを図46により説明する。図46に示すように、
電話子機504、電話付ファクシミリ子機508の電話
呼出音の鳴動は、親機502から電話子機504、電話
付ファクシミリ子機508に対して、呼出音を鳴らすこ
とを指示する信号(呼出音オン信号)、鳴っている呼出
音を止めることを指示する信号(呼出音オフ信号)を送
出し(ステップ649)、電話子機504、電話付ファ
クシミリ子機508では呼出音オン信号を受信したら電
話呼出音を鳴らし始め、呼出音オフ信号を受信したら鳴
っている電話呼出音を止める(ステップ650、65
1)ことにより行われる。なお、図42に示したステッ
プ627において電話子機504、電話付ファクシミリ
子機508の電話呼出音を鳴らしている間に電話回線か
らCNG信号が送られてきていることが検出された場合
の処理の流れ、およびステップ628において電話子機
504がオフフックとなったことが検出された場合、ス
テップ629において電話付ファクシミリ子機508が
オフフックとなったことが検出された場合の処理の流れ
に関しては後述する。
【0169】さらにここで、ステップ649、650、
651における電話呼出音鳴動の処理の流れを図4、図
6、図28を用いて説明する。親機502の制御部9は
無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制御信号
変復調部6を制御し呼出音オン信号、呼出音オフ信号を
所定の時間間隔で無線通信部5に送出する。前述した電
話優先方式の電話/ファクシミリ自動切り換えにおいて
は、電話子機504、電話付ファクシミリ子機508の
電話呼出音は電話回線から送られてくる呼出信号のオ
ン、オフに合わせて呼出音オン信号、呼出音オフ信号を
送ることにより行われるが、ファクシミリ優先方式では
電話子機504、電話付ファクシミリ子機508の電話
呼出音を鳴らす前にすでに電話回線を接続しており、呼
出信号のオン、オフに合わせて電話子機504、電話付
ファクシミリ子機508の電話呼出音を鳴らすことはで
きない。そのため、ファクシミリ優先方式においては、
親機502の制御部9が所定の時間間隔で呼出音オン信
号、呼出音オフ信号を電話子機504、電話付ファクシ
ミリ子機508に送出し、電話子機504、電話付ファ
クシミリ子機508の電話呼出音を鳴動する。この場合
の呼出音オン信号、呼出音オフ信号の時間間隔は任意に
設定可能であり、電話回線から送られてくる場合の呼出
信号のオン、オフの時間間隔と同じとすることも可能で
ある。
【0170】親機502の送信する呼出音オン信号、呼
出音オフ信号に対して、電話子機504では無線通信部
26により受信した信号を制御信号変復調部28により
復調する。電話子機504の制御部24は制御信号変復
調部28において、親機502から呼出音オン信号、呼
出音オフ信号が送られてきていることを検出した場合、
呼出音出力部25を制御し電話呼出音を鳴らす。すなわ
ち、呼出音オン信号が検出された場合には呼出音出力部
25の呼出音出力をオンし、また、呼出音オフ信号が検
出された場合には呼出音出力部25の呼出音出力をオフ
する。
【0171】また、電話付ファクシミリ子機508では
親機502の送信する呼出音オン信号、呼出音オフ信号
に対して、無線通信部48により受信した信号を制御信
号変復調部59により復調する。電話付ファクシミリ子
機508の制御部60は制御信号変復調部59におい
て、親機502から呼出音オン信号、呼出音オフ信号が
送られてきていることを検出した場合、呼出音出力部6
2を制御し電話呼出音を鳴らす。すなわち、呼出音オン
信号が検出された場合には呼出音出力部62の呼出音出
力をオンし、また呼出音オフ信号が検出された場合には
呼出音出力部62の呼出音出力をオフする。
【0172】次に、図42に示したステップ630にお
いて、所定回数だけ電話子機504、電話付ファクシミ
リ子機508の呼出音を鳴らしても電話子機504、電
話付ファクシミリ子機508がオフフックとならなかっ
た場合の処理を説明する。この場合、まず、電話子機5
04、電話付ファクシミリ子機508の呼出音を鳴らす
ことを止める(ステップ631)。前述したように、電
話子機504、電話付ファクシミリ子機508の呼出音
の鳴動は親機502が呼出音オン信号、呼出音オフ信号
を交互に、電話子機504、電話付ファクシミリ子機5
08に送信することにより行われている。したがって、
電話子機504、電話付ファクシミリ子機508の呼出
音を止める場合は、この呼出音オフ信号を送信した段階
で以後、呼出音オン信号、呼出音オフ信号を送らないよ
うに制御する。図43に示すように、電話子機504、
電話付ファクシミリ子機508の電話呼出音の鳴動を停
止した後、親機502の制御部9は回線送信切り換えス
イッチ7をb側に接続し、音声応答発生部8により音声
応答の送出を開始する(ステップ632)。ここで送出
される音声応答の内容は、たとえば、「呼び出しました
が近くにおりません。電話の方は恐れ入りますがのちほ
どおかけ直しください。ファクシミリの方はそのまま送
信してください。」というように、電話に出ることはで
きなかったが、ファクシミリの受信は可能であることを
相手に知らせるものである。
【0173】制御部9は音声応答発生部8が上記の音声
応答の送出を終了するまで(ステップ634)、CNG
信号検出部11により相手からCNG信号が送られてき
ているか否かを検出する(ステップ633)。ステップ
633において、CNG信号検出部11により相手から
CNG信号が送られてきていることが検出された場合、
制御部9は音声応答発生部8による音声応答の送出を停
止し(ステップ635)、電話付ファクシミリ子機50
8によるファクシミリ受信(ステップ636)に制御を
移す。また、音声応答発生部8による音声応答送出終了
までにCNG信号検出部11によりCNG信号が検出さ
れなかった場合にも、同様に電話付ファクシミリ子機5
08によるファクシミリ受信(ステップ636)に制御
を移す。
【0174】ここで、ステップ636における電話付フ
ァクシミリ子機508によるファクシミリ受信の通信関
係の処理の流れを図46により説明する。親機502の
制御部9は無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続
し、制御信号変復調部6により電話付ファクシミリ子機
508に対してFAX通信オン信号を送出する(ステッ
プ652)。このFAX通信オン信号は前述した呼出音
オン信号、呼出音オフ信号と同様に通話チャンネルを利
用して送信される。親機502の制御部9はFAX通信
オン信号を送信後、無線送信切り換えスイッチ4をa側
に接続し、さらに回線送信切り換えスイッチ7をa側に
接続しFAX通信モードとなる(ステップ655)。こ
の状態では、局線接続端子1に接続された電話回線から
送られてきた信号は2線4線変換部3を通して無線通信
部5に送られ、電話付ファクシミリ子機508に送信さ
れる。また、電話付ファクシミリ子機508から無線に
より送信されてくる信号は無線通信部5により受信さ
れ、2線4線変換部3を通して局線接続端子1に接続さ
れた電話回線に送出される。
【0175】一方、電話付ファクシミリ子機508で
は、制御部60はステップ652において親機502が
送信したFAX通信オン信号を制御信号変復調部59に
より受信したことを検出した場合(ステップ653)、
制御部60は無線送信切り換えスイッチ49をa側に、
また、電話/ファクシミリ切り換えスイッチ50をb側
に接続しFAX通信モードとなる(ステップ654)。
この状態では無線通信部48で受信した親機502が送
信する信号はFAXモデム54に入力され、FAXモデ
ム54が出力する信号は無線通信部48により親機50
2に送信される。
【0176】したがって、親機502、電話付ファクシ
ミリ子機508の双方がFAX通信モードとなった状
態、すなわち、親機502がステップ655、電話付フ
ァクシミリ子機508がステップ654となった状態で
は、親機502の局線接続端子1に接続された電話回線
から送られてくる信号は無線通信により電話付ファクシ
ミリ子機508のFAXモデム54に入力され、また、
FAXモデム54の出力する信号は無線通信により親機
502の局線接続端子1に接続された電話回線に送出さ
れる。この状態で通話先の相手が送信するファクシミリ
の受信が行われる。相手から送られてくるファクシミリ
信号はFAXモデム54で復調され、復号化部56で画
像情報に復号され、記録部58に出力される。なお、フ
ァクシミリ通信の手順は既知のファクシミリ装置と同じ
であり、ここでは説明しない。
【0177】電話付ファクシミリ子機508におけるフ
ァクシミリ受信が終了したら、電話付ファクシミリ子機
508はFAX通信終了信号を親機502に送る(ステ
ップ656)。電話付ファクシミリ子機508の制御部
60は無線送信切り換えスイッチ49をb側に接続する
とともに制御信号変復調部59によりFAX通信終了信
号を出力し、無線通信部48により親機502に送信す
る。親機502の制御部9は制御信号変復調部6により
電話付ファクシミリ子機508からFAX通信終了信号
が送られてきたことを検出した場合(ステップ65
7)、回線接続リレー2をオフ状態とし電話回線を切断
する(ステップ658、図43に示すステップ63
7)。この後、電話付ファクシミリ子機508、電話子
機504、親機502とも待受状態となる。
【0178】次に、図42に示したステップ628にお
いて、電話子機504がオフフックとなったことが検出
された場合の制御に関して説明する。本実施例の場合、
電話子機504において電話呼出音に対して電話子機を
オフフックとするには、図8に示した操作部31の外線
ボタン45を押す。電話子機504の制御部24は操作
部31の外線ボタン45が押された場合には、通話中で
あることを示すために外線ボタン45に内蔵された外線
ランプを点灯状態とする。
【0179】図47により電話呼出音に対して、電話子
機504がオフフックとされた場合の処理を説明する。
図47は図46における親機の呼出音オン/オフ信号送
出(ステップ649)、電話子機504における呼出音
オン/オフ(ステップ650)以降について示したもの
であり、ここまでの処理の流れは図46に示したものと
同じである。電話子機504の制御部24は前述したよ
うに操作部31の外線ボタン45が押された場合、すな
わち、電話子機504がオフフックとなった場合(ステ
ップ659)、オフフック信号を親機502へ送出する
(ステップ660)。この場合、電話子機504の制御
部24は無線送信切り換えスイッチ27をb側に接続
し、制御信号変復調部28によりオフフック信号を無線
通信部26へ送出し、親機502に無線送信する。
【0180】親機502の制御部9は制御信号変復調部
6により電話子機504から送られてくるオフフック信
号を検出した場合(ステップ661)、電話子機504
に対して通話オン信号を送出する(ステップ652)。
この場合、親機502の制御部9は無線送信切り換えス
イッチ4をb側に接続し、制御信号変復調部6により通
話オン信号を無線通信部5に送出し電話子機504に無
線送信する。親機502の制御部9は、この後、無線送
信切り換えスイッチ4はa側に接続する。これにより親
機502は通話モードとなり(ステップ665)、局線
接続端子1に接続された電話回線から送られてくる信号
は2線4線変換部3を通して無線通信部5に送られ、電
話子機504に送られるとともに、電話子機504から
送られてくる信号は無線通信部5で受信され2線4線変
換部3を通して電話回線へ送られる。
【0181】一方、電話子機504の制御部24は、親
機502の送信する通話オン信号を検出した場合(ステ
ップ663)、無線送信切り換えスイッチ27をa側に
接続する。これにより電話子機504は通話モードとな
り(ステップ664)、無線通信部26で受信した信号
は音声出力部29に送られ、音声出力されるとともに、
音声入力部30より入力された音声は無線通信部26に
より親機502へ送信される。
【0182】こうして、親機502、電話子機504と
も通話モードとなることにより、図44に示すように、
電話子機504による通話状態となる(ステップ63
8)。そして、電話子機504による通話が行われてい
る間も、親機502ではCNG信号が相手から送られて
きていないかどうかの検出(ステップ639)、あるい
は電話子機504のFAXボタン47が押されたか否か
の検出(ステップ640)を、電話子機504がオンフ
ックとなるまで(ステップ641)続ける。なお、ステ
ップ639においてCNG信号が検出された場合、およ
びステップ640においてFAXボタン47が押された
ことが検出された場合の処理に関しては後述する。
【0183】そこで、ここではCNG信号が検出され
ず、かつ電話子機504のFAXボタン47が押されず
に、通話状態にある電話子機504がオンフックとなっ
た場合、すなわち、電話が切られた場合の処理の流れを
図47により説明する。本実施例において、電話子機5
04で電話を切る場合、外線ボタン45を押す。前述し
たように、電話子機504の呼出音が鳴っている状態で
外線ボタン45を押すことにより、電話子機504はオ
フフック状態となり、外線ボタン45に内蔵された外線
ランプは点灯状態となる。したがって、電話子機504
による通話中は外線ボタン45に内蔵された外線ランプ
は点灯している。この状態で外線ボタン45を押した場
合、オンフック状態となり、外線ボタン45に内蔵され
た外線ランプは消灯状態となる。
【0184】すなわち、電話子機504の制御部24
は、通話中に操作部31の外線ボタン45が押されたこ
とを検出した場合(ステップ666)、操作部31の外
線ボタン45に内蔵された外線ランプを消灯状態とする
とともに、無線送信切り換えスイッチ27をb側に接続
し、制御信号変復調部28により通話終了信号を親機5
02へ送信する(ステップ667)。電話子機504は
この通話終了信号を親機へ送信した後、待ち受け状態と
なる。親機502の制御部9は制御信号変復調部6によ
り電話子機504の送信する通話終了信号を検出した場
合(ステップ668)、回線接続リレー2をオフ状態と
することにより、電話回線を切断する(ステップ66
9、図43に示すステップ637)。電話回線切断後、
親機502は待ち受け状態となる。
【0185】次に、図44に示したステップ639にお
いて、CNG信号が相手から送られてきていることが検
出された場合の処理の流れを説明する。図48にこの場
合の処理の流れを示すが、電話子機504、親機502
が通話モードとなるまで(すなわち、親機502につい
てステップ665まで、電話子機504についてステッ
プ664まで)の処理の流れは図47により説明した場
合と同じである。電話子機504による通話中に親機5
02のCNG信号検出部11により電話回線からCNG
信号が送られてきていることが検出された場合(ステッ
プ681)、親機502は通話中の電話子機504に対
して通話オフ信号を送出する(ステップ682)。すな
わち、無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制
御信号変復調部6により通話オフ信号を無線通信部5に
送出する。
【0186】電話子機504の制御部24は通話中に制
御信号変復調部28により通話オフ信号が検出された場
合(ステップ683)、通話モードを終了し待ち受け状
態となる。親機502は電話子機504に対して通話オ
フ信号を送出した後、電話付ファクシミリ子機508に
対してFAX通信オン信号を送出し(ステップ68
4)、電話付ファクシミリ子機508によるファクシミ
リ受信処理を行う(図43に示すステップ636)。図
48におけるステップ684以降の親機502、電話付
ファクシミリ子機508における処理の流れは、すでに
図46において説明したものと同じである。
【0187】次に、図44に示したステップ640にお
いて、電話子機504による通話中に、電話子機504
の操作部31のFAXボタン47が押された場合の処理
の流れを説明する。図49にこの場合の処理の流れを示
すが、電話子機504、親機502が通話モードとなる
まで(すなわち、親機502についてステップ664ま
で、電話子機504についてステップ665まで)の処
理の流れは図47により説明した場合と同じである。電
話子機504による通話中に電話子機504の操作部3
1のFAXボタン47が押されたことを、電話子機50
4の制御部24が検出した場合(ステップ701)、電
話子機504は親機502に対してFAXスタート信号
を送信する(ステップ702)。すなわち、電話子機5
04の制御部25は無線送信切り換えスイッチ27をb
側に接続し、制御信号変復調部28によりFAXスター
ト信号を無線通信部26に送出する。
【0188】親機502の制御部9が、電話子機504
による通話中に、すなわち、通話モード中に、電話子機
504からFAXスタート信号が送られていることを制
御信号変復調部6により検出した場合は(ステップ70
3)、電話付ファクシミリ子機508に対してFAX通
信オン信号を送出し(ステップ704)、電話付ファク
シミリ子機508によるファクシミリ受信処理を行う
(図43に示すステップ636)。図49におけるステ
ップ704以降の親機502、電話付ファクシミリ子機
508における処理の流れは、すでに図46において説
明したものと同じである。
【0189】次に、図42に示したステップ629にお
いて、電話付ファクシミリ子機508がオフフックとな
ったことが検出された場合の制御に関して説明する。本
実施例の場合、電話付ファクシミリ子機508におい
て、電話呼出音に対して電話子機504をオフフックと
するには、図29に示した操作部61の外線ボタン73
を押すか、あるいは図26に示す電話付ファクシミリ子
機508のハンドセット509を上げる。電話付ファク
シミリ子機508の制御部60は操作部61の外線ボタ
ン73が押された場合、あるいはハンドセット509が
上げられた場合には、通話中であることを示すために外
線ボタン73に内蔵された外線ランプを点灯状態とす
る。
【0190】図50により電話呼出音に対して、電話付
ファクシミリ子機508がオフフックとされた場合の処
理を説明する。図50は図46における親機の呼出音オ
ン/オフ信号送出(ステップ649)、電話付ファクシ
ミリ子機508における呼出音オン/オフ(ステップ6
51)以降について示したものであり、ここまでの処理
の流れは図46に示したものと同じである。電話付ファ
クシミリ子機508の制御部60は前述したように操作
部61の外線ボタン73が押された場合、あるいはハン
ドセット509が戻された場合、すなわち、電話付ファ
クシミリ子機508がオフフックとなった場合(ステッ
プ670)、オフフック信号を親機502へ送出する
(ステップ671)。この場合、電話付ファクシミリ子
機508の制御部60は無線送信切り換えスイッチ49
をb側に接続し、制御信号変復調部59によりオフフッ
ク信号を無線通信部48へ送出し、親機502に無線送
信する。
【0191】親機502の制御部9は制御信号変復調部
6により電話付ファクシミリ子機508から送られてく
るオフフック信号を検出した場合(ステップ672)、
電話付ファクシミリ子機508に対して通話オン信号を
送出する(ステップ673)。この場合、親機502の
制御部9は無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続
し、制御信号変復調部6により通話オン信号を無線通信
部5に送出し、電話付ファクシミリ子機508に無線送
信する。親機502の制御部9は、この後、無線送信切
り換えスイッチ4はa側に接続する。これにより親機5
02は通話モードとなり(ステップ676)、局線接続
端子1に接続された電話回線から送られてくる信号は2
線4線変換部3を通して無線通信部5に送られ、電話付
ファクシミリ子機508に送られるとともに、電話付フ
ァクシミリ子機508から送られてくる信号は無線通信
部5で受信され、2線4線変換部3を通して電話回線へ
送られる。
【0192】一方、電話付ファクシミリ子機508の制
御部60は、親機502の送信する通話オン信号を検出
した場合(ステップ674)、無線送信切り換えスイッ
チ49をa側に、電話/ファクシミリ切り換えスイッチ
50をa側に接続する。これにより電話付ファクシミリ
子機508は通話モードとなり(ステップ675)、無
線通信部48で受信した信号は音声出力部51に送ら
れ、音声出力されるとともに、音声入力部52より入力
された音声は無線通信部48により親機502へ送信さ
れる。
【0193】こうして、親機502、電話付ファクシミ
リ子機508とも通話モードとなることにより、図45
に示すように、電話付ファクシミリ子機508による通
話状態となる(ステップ642)。そして、電話付ファ
クシミリ子機508による通話が行われている間も、親
機502ではCNG信号が先方から送られてきていない
かどうかの検出(ステップ643)、あるいは電話付フ
ァクシミリ子機508のスタートボタン69が押された
か否かの検出(ステップ644)を、電話付ファクシミ
リ子機508がオンフックとなるまで(ステップ64
5)続ける。なお、ステップ643においてCNG信号
が検出された場合、およびステップ644においてスタ
ートボタン69が押されたことが検出された場合の処理
に関しては後述する。
【0194】そこで、ここではCNG信号が検出され
ず、かつ電話付ファクシミリ子機508のスタートボタ
ン69も押されずに、通話状態にある電話付ファクシミ
リ子機508がオンフックとなった場合、すなわち、電
話が切られた場合の処理の流れを図48により説明す
る。本実施例において、電話付ファクシミリ子機508
で電話を切る場合、外線ボタン73を押すか、あるいは
ハンドセット509を電話付ファクシミリ子機508に
戻す。前述したように、電話付ファクシミリ子機508
の呼出音が鳴っている状態で外線ボタン73を押すか、
あるいはハンドセット509を上げることにより、電話
付ファクシミリ子機508はオフフック状態となり、外
線ボタン73に内蔵された外線ランプは点灯状態とな
る。したがって、電話付ファクシミリ子機508による
通話中は外線ボタン73に内蔵された外線ランプは点灯
している。この状態で外線ボタン73を押した場合、あ
るいはハンドセット509を電話付ファクシミリ子機5
08に戻した場合、オンフック状態となり、外線ボタン
73に内蔵された外線ランプは消灯状態となる。
【0195】すなわち、電話付ファクシミリ子機508
の制御部60は、通話中に操作部61の外線ボタン73
が押されたことを検出した場合、あるいはハンドセット
509が戻されたことを検出した場合(ステップ67
7)、操作部61の外線ボタン73に内蔵された外線ラ
ンプを消灯状態とするとともに、無線送信切り換えスイ
ッチ49をb側に接続し、制御信号変復調部59により
通話終了信号を親機502へ送信する(ステップ67
8)。電話付ファクシミリ子機508はこの通話終了信
号を親機へ送信した後、待ち受け状態となる。親機50
2の制御部9は制御信号変復調部6により電話付ファク
シミリ子機508の送信する通話終了信号を検出した場
合(ステップ679)、回線接続リレー2をオフ状態と
することにより、電話回線を切断する(ステップ68
0、図43に示すステップ637)。電話回線切断後、
親機502は待ち受け状態となる。
【0196】次に、図45に示したステップ643にお
いて、CNG信号が相手から送られてきていることが検
出された場合の処理の流れを説明する。図51にこの場
合の処理の流れを示すが、電話付ファクシミリ子機50
8、親機502が通話モードとなるまで(すなわち、親
機502についてステップ676まで、電話付ファクシ
ミリ子機508についてステップ675まで)の処理の
流れは図50により説明した場合と同じである。電話付
ファクシミリ子機508による通話中に親機502のC
NG信号検出部11により電話回線からCNG信号が送
られてきていることが検出された場合(ステップ69
1)、親機502は通話中の電話付ファクシミリ子機5
08に対して通話オフ信号を送出する(ステップ69
2)。すなわち、無線送信切り換えスイッチ4をb側に
接続し、制御信号変復調部6により通話オフ信号を無線
通信部5に送出する。
【0197】電話付ファクシミリ子機508の制御部6
0は通話中に制御信号変復調部59により通話オフ信号
が検出された場合(ステップ693)、通話モードを終
了し待ち受け状態となる。親機502は電話付ファクシ
ミリ子機508に対して通話オフ信号を送出した後、電
話付ファクシミリ子機508に対してFAX通信オン信
号を送出し(ステップ694)、電話付ファクシミリ子
機508によるファクシミリ受信処理を行う(図43に
示すステップ636)。図51におけるステップ694
以降の親機502、電話付ファクシミリ子機508にお
ける処理の流れは、すでに図46において説明したもの
と同じである。
【0198】次に、図45に示したステップ644にお
いて、電話付ファクシミリ子機508による通話中に、
電話付ファクシミリ子機508の操作部61のスタート
ボタン69が押された場合の処理の流れを説明する。図
52にこの場合の処理の流れを示すが、電話付ファクシ
ミリ子機508、親機502が通話モードとなるまで
(親機502についてステップ676まで、電話付ファ
クシミリ子機508についてステップ675まで)の処
理の流れは図50により説明した場合と同じである。電
話付ファクシミリ子機508による通話中に電話付ファ
クシミリ子機508の操作部61のスタートボタン69
が押されたことを、電話付ファクシミリ子機508の制
御部60が検出した場合(ステップ711)、電話付フ
ァクシミリ子機508は親機502に対してFAXスタ
ート信号を送信する(ステップ712)。すなわち、電
話付ファクシミリ子機508の制御部60は無線送信切
り換えスイッチ49をb側に接続し、制御信号変復調部
59によりFAXスタート信号を無線通信部48に送出
する。
【0199】親機502の制御部9が、電話付ファクシ
ミリ子機508による通話中に、すなわち、通話モード
中に、電話付ファクシミリ子機508からFAXスター
ト信号が送られていることを制御信号変復調部6により
検出した場合は(ステップ713)、電話付ファクシミ
リ子機508に対してFAX通信オン信号を送出し(ス
テップ714)、電話付ファクシミリ子機508による
ファクシミリ受信処理を行う(図43に示すステップ6
36)。図52におけるステップ714以降の親機50
2、電話付ファクシミリ子機508における処理の流れ
は、すでに図46において説明したものと同じである。
【0200】次に、図41に示したステップ623にお
いて、電話回線からCNG信号が送られてきていること
をCNG信号検出部11により検出した場合の処理の流
れを説明する。音声応答を送出中に相手からCNG信号
が送られてきていることを検出した場合、親機502の
制御部9は音声応答発生部8による音声応答の送出を停
止し(ステップ625)、電話付ファクシミリ子機50
8によるファクシミリ受信(図43ステップ636)に
制御を移す。
【0201】ここで、この場合の無線通信に関する処理
の流れを図53により説明する。図53において制御チ
ャンネルにより通話チャンネルを確保し通話チャンネル
へ移動(ステップ647)した後、回線を接続する(ス
テップ648)までの処理に関しては図46において説
明したものと同じである。回線を接続し音声応答を送出
している間に親機502のCNG信号検出部11におい
て相手からCNG信号が送られてきていることが検出さ
れた場合(ステップ721)、親機502の制御部9は
無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制御信号
変復調部6により電話付ファクシミリ子機508に対し
てFAX通信オン信号を送出する(ステップ722)。
このFAX通信オン信号は前述した呼出音オン信号、呼
出音オフ信号と同様に通話チャンネルを利用して送信さ
れる。親機502の制御部9はFAX通信オン信号を送
信後、無線送信切り換えスイッチ4をa側に接続し、さ
らに回線送信切り換えスイッチ7をa側に接続しFAX
通信モードとなる(ステップ725)。この状態では、
局線接続端子1に接続された電話回線から送られてきた
信号は2線4線変換部3を通して無線通信部5に送ら
れ、電話付ファクシミリ子機508に送信される。ま
た、電話付ファクシミリ子機508から無線により送信
されてくる信号は無線通信部5により受信し、2線4線
変換部3を通して局線接続端子1に接続された電話回線
に送出される。
【0202】一方、電話付ファクシミリ子機508で
は、制御部60はステップ722において親機502が
送信したFAX通信オン信号を制御信号変復調部59に
より受信したことを検出した場合(ステップ723)、
制御部60は無線送信切り換えスイッチ49をa側に、
また、電話/ファクシミリ切り換えスイッチ50をb側
に、それぞれ接続しFAX通信モードとなる(ステップ
724)。この状態では、無線通信部48で受信した親
機502が送信する信号はFAXモデム54に入力さ
れ、FAXモデム54が出力する信号は無線通信部48
により親機502に送信される。
【0203】したがって、親機502、電話付ファクシ
ミリ子機508の双方がFAX通信モードとなった状
態、すなわち、親機502がステップ725、電話付フ
ァクシミリ子機508がステップ724となった状態で
は、親機502の局線接続端子1に接続された電話回線
から送られてくる信号は無線通信により電話付ファクシ
ミリ子機508のFAXモデム54に入力され、また、
FAXモデム54の出力する信号は無線通信により親機
502の局線接続端子1に接続された電話回線に送出さ
れる。この状態で通話先の相手が送信するファクシミリ
の受信が行われる。相手から送られてくるファクシミリ
信号はFAXモデム54で復調され、復号化部56で画
像情報に復号され、記録部58に出力される。なお、フ
ァクシミリ通信の手順は既知のファクシミリ装置と同じ
であり、ここでは説明しない。
【0204】電話付ファクシミリ子機508におけるフ
ァクシミリ受信が終了したら、電話付ファクシミリ子機
508はFAX通信終了信号を親機502に送る(ステ
ップ726)。電話付ファクシミリ子機508の制御部
60は無線送信切り換えスイッチ49をb側に接続する
とともに制御信号変復調部59によりFAX通信終了信
号を出力し、無線通信部48により親機502に送信す
る。親機502の制御部9は制御信号変復調部6により
電話付ファクシミリ子機508からFAX通信終了信号
が送られてきたことを検出した場合(ステップ72
7)、回線接続リレー2をオフ状態とし、電話回線を切
断する(ステップ728、図43に示すステップ63
7)。この後、電話付ファクシミリ子機508、電話子
機504、親機502とも待受状態となる。
【0205】次に、図42に示したステップ627にお
いて、電話子機504の呼出音を鳴らしている間に相手
からCNG信号が送られてきていることが検出された場
合の処理の流れを図54により説明する。図54におい
て、親機502における呼出音オン/オフ信号の送出
(ステップ649)、電話子機504における呼出音オ
ン/オフ(ステップ650)、電話付ファクシミリ子機
508の呼出音オン/オフ動作(ステップ651)まで
の処理の流れは図46で説明した通りである。親機50
2の制御部9は制御信号変復調部6を制御し、電話子機
504、電話付ファクシミリ子機508に呼出音オン信
号、呼出音オフ信号を所定の時間間隔で送出している
間、CNG信号検出部11により相手からCNG信号が
送られてきたか否かを検出する。CNG信号検出部11
により相手からCNG信号が送られてきていることが検
出された場合(ステップ729)、親機502の制御部
9は無線送信切り換えスイッチ4をb側に接続し、制御
信号変復調部6により電話付ファクシミリ子機508に
対してFAX通信オン信号を送出する(ステップ73
0)。このFAX通信オン信号は前述した呼出音オン信
号、呼出音オフ信号と同様に通話チャンネルを利用して
送信される。親機502の制御部9はFAX通信オン信
号を送信後、無線送信切り換えスイッチ4をa側に接続
し、さらに回線送信切り換えスイッチ7をa側に接続し
FAX通信モードとなる(ステップ733)。この状態
では、局線接続端子1に接続された電話回線から送られ
てきた信号は2線4線変換部3を通して無線通信部5に
送られ、電話付ファクシミリ子機508に送信される。
また、電話付ファクシミリ子機508から無線により送
信されてくる信号は無線通信部5により受信され、2線
4線変換部3を通して局線接続端子1に接続された電話
回線に送出される。
【0206】一方、電話付ファクシミリ子機508で
は、制御部60はステップ730において親機502が
送信したFAX通信オン信号を制御信号変復調部59に
より受信したことを検出した場合(ステップ731)、
制御部60は無線送信切り換えスイッチ49をa側に、
また、電話/ファクシミリ切り換えスイッチ50をb側
に、それぞれ接続しFAX通信モードとなる(ステップ
732)。この状態では、無線通信部48で受信した親
機502が送信する信号はFAXモデム54に入力さ
れ、FAXモデム54が出力する信号は無線通信部48
により親機502に送信される。
【0207】したがって、親機502、電話付ファクシ
ミリ子機508の双方がFAX通信モードとなった状
態、すなわち、親機502がステップ733、電話付フ
ァクシミリ子機508がステップ732となった状態で
は、親機502の局線接続端子1に接続された電話回線
から送られてくる信号は無線通信により電話付ファクシ
ミリ子機508のFAXモデム54に入力され、また、
FAXモデム54の出力する信号は無線通信により親機
502の局線接続端子1に接続された電話回線に送出さ
れる。この状態で通話先の相手が送信するファクシミリ
の受信が行われる。相手から送られてくるファクシミリ
信号はFAXモデム54で復調され、復号化部56で画
像情報に復号され、記録部58に出力される。なお、フ
ァクシミリ通信の手順は既知のファクシミリ装置と同じ
であり、ここでは説明しない。
【0208】電話付ファクシミリ子機508におけるフ
ァクシミリ受信が終了したら、電話付ファクシミリ子機
508はFAX通信終了信号を親機502に送る(ステ
ップ735)。電話付ファクシミリ子機508の制御部
60は無線送信切り換えスイッチ49をb側に接続する
とともに制御信号変復調部59によりFAX通信終了信
号を出力し、無線通信部48により親機502に送信す
る。親機502の制御部9は制御信号変復調部6により
電話付ファクシミリ子機508からFAX通信終了信号
が送られてきたことを検出した場合(ステップ73
4)、回線接続リレー2をオフ状態とし電話回線を切断
する(ステップ736、図43に示すステップ63
7)。この後、電話付ファクシミリ子機508、電話子
機504、親機502とも待受状態となる。
【0209】これまで説明したように、本実施例によれ
ば、電話回線に接続される親機502と、親機502と
無線接続される電話子機504、通話機能を持った電話
付ファクシミリ子機508により構成されるファクシミ
リ装置において、電話がかかってきた場合には親機50
2が電話回線を接続し、相手がファクシミリ送信である
ことを示すCNG信号が検出された場合には電話付ファ
クシミリ子機508を無線接続しファクシミリ受信を行
い、CNG信号が検出されなかった場合には電話子機5
04と電話付きファクシミリ子機508の呼出音を鳴ら
すように制御されるので、1本の電話回線をファクシミ
リ通信と通話とで共用することが可能である。また、電
話子機504、電話付ファクシミリ子機508による通
話中に先方からCNG信号が送られてきていることが検
出された場合には親機502がCNG信号を検出するこ
とにより自動的に電話付ファクシミリ子機508による
ファクシミリ受信動作に切り換えるように制御されるの
で、ファクシミリ装置の使用者の使い勝手を向上するこ
とが可能である。
【0210】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図55は本発明の第3の実施例としてのコードレ
スファクシミリ装置におけるファクシミリ子機の内部構
成を示すブロック図である。図55において、101は
無線アンテナ、102は無線ユニット(以下、RFユニ
ットと称す)、103は切替スイッチ、104はコンパ
ンダ、105は電話部(以下、TEL部と称す)、10
6はスタートボタン、107はアッテネータ(以下、A
TTと称す)、108はモデム、109は受信レベル検
出部、110は子機制御部、111は読取部、112は
印字部である。
【0211】RFユニット102は、音声信号やファク
シミリ信号(画像データなど)や子機制御部110から
送られてくる制御信号などを変調し、無線アンテナ10
1を介して無線で親機に送ったり、或いは、無線アンテ
ナ101を介して無線で親機から送られてきた信号を復
調し、各ブロックへ出力する働きをする。つまり、親機
から送られてきた音声信号やファクシミリ信号は切替ス
イッチ103に、制御信号は子機制御部110に、それ
ぞれ出力される。コンパンダ104は、音声信号の圧縮
/伸長処理を行って、送受信する音声信号の信号品質を
向上する働きをする。ATT107は、ファクシミリ信
号送信時にモデム108からの出力信号レベルをRFユ
ニット102の最適値レベルに調整する働きをする。フ
ァクシミリ信号の送信レベルはモデム108によって一
定値に決まっているので、その値に対して一度値を決め
れば変更する必要はない。受信レベル検出部109は、
受信した信号のレベルを検出するファクシミリ信号受信
時に、後述するように、手順信号の前に送られるプリア
ンブル信号の受信レベルを検出し、その値を子機制御部
110に送る働きをする。読取部111は、子機制御部
110からの制御信号を受け、それに基づいて、送信し
たい画像情報を読み取って符号化し、モデム108へ送
る働きをする。印字部112は、子機制御部110から
の制御信号を受け、それに基づいて、モデム108から
送られてきたファクシミリ信号を復号化し印字する働き
をする。
【0212】図56は図55におけるTEL部105の
詳細な構成を示すブロック図である。図56において、
301は相手先の電話番号をダイヤルするためのダイヤ
ル部、302は音声信号の入出力を行うための送受話
器、303は送受話器302がオフフックしたか否かを
検出するオフフック検出部、304は電話回線に着信が
あった時にその旨を知らせる呼出音発生部である。
【0213】図57は本発明の第3の実施例としてのコ
ードレスファクシミリ装置における親機の内部構成を示
すブロック図である。図57において、401は無線ア
ンテナ、402はRFユニット、403、404は切替
スイッチ、405はコンパンダ、406はアンプ(以
下、AMPと称す)、407はスピーチネットワーク、
408はCNG検出部、409は切替スイッチ、410
は電話がかかってきたことを検出する呼出検出部、41
1は親機全体を制御する親機制御部、412は電話回
線、413はダイヤラーである。
【0214】AMP406は、受信したファクシミリ信
号のレベルをRFユニット402の最適なレベルに調整
して送るために、後述するように、親機制御部411か
ら送られてくる制御信号に基づいて、設定ゲインを決
め、ファクシミリ信号のレベルを調整する働きをする。
CNG検出部408は、電話回線412が相手先とつな
がっているときに、相手先がファクシミリ送信を行う場
合に相手先から送信されてくるCNG信号を検出し、親
機制御部411にその旨を通知するための制御信号を送
る働きをする。呼出検出部410は、相手先から送信さ
れてくる呼出信号を検出することにより、電話回線41
2に着信があったことを検出し、親機制御部411にそ
の旨を通知するための制御信号を送る働きをする。ダイ
ヤラー413は、相手先の電話番号を電話回線412を
介して送信する働きをする。
【0215】図58は図57におけるスピーチネットワ
ーク407の詳細な構成を示すブロック図である。図5
8において、801は2線で双方向同時通話するための
2線4線変換回路、802は受話側の音声信号を増幅す
るAMP、803は送話側の音声信号を増幅するAM
P、804は側音量を調整する側音量調整部である。
【0216】まず、ファクシミリ信号の受信時の動作に
ついて説明する。相手先から電話がかかってきた場合、
電話回線412を介して相手先から呼出信号が送られて
くる。親機において、切替スイッチ409は、初期状態
のとき、呼出検出部410側につながっているので、上
記呼出信号は呼出検出部410で検出され、呼出検出部
410は親機制御部411にその旨を知らせる。親機制
御部411は、呼び出し信号検出の旨を通知するための
制御信号をRFユニット402,無線アンテナ401を
介してファクシミリ子機に無線伝送する。
【0217】ファクシミリ子機において、無線アンテナ
101,RFユニット102を介して、子機制御部11
0が上記制御信号を受信すると、TEL部105の呼出
音発生部304を起動して呼出音発生部304から呼出
音を鳴動させる。この結果、ファクシミリ子機におい
て、利用者が送受話器302をオフフックすると、オフ
フック検出部303が、送受話器302がオフフックさ
れたことを検出する。利用者が送受話器302をオフフ
ックしなかった場合でも、一定時間経過すると、子機制
御部110は自動的にオフフックさせる。子機制御部1
10は、このオフフックした旨を通知するための制御信
号をRFユニット102,無線アンテナ101を介し
て、親機に無線伝送する。
【0218】親機において、無線アンテナ401,RF
ユニット402を介して、親機制御部411が上記制御
信号を受信すると、親機制御部411は、切替スイッチ
409をスピーチネットワーク407側に切り替える。
以上で、着信が完了する。親機においては、この後、C
NG検出部408において一定時間(約10秒)CNG
信号の検出を行う。初期状態では、親機の切替スイッチ
403、切替スイッチ404もコンパンダ405側に接
続されている。CNG検出部408によりCNG信号が
検出された時は、CNG検出部408から親機制御部4
11にその旨を通知するための信号が送られ、その結
果、親機制御部411から切替スイッチ403、切替ス
イッチ404へそれぞれ制御信号が送られ、切替スイッ
チ403、切替スイッチ404はコンパンダ405と逆
側のAMP406側に切り替わる。また、上記制御信号
は、親機制御部411からRFユニット402、無線ア
ンテナ401,101、RFユニット102を介して子
機制御部110にも送られ、切替スイッチ103もコン
パンダ104と逆側のATT107側に切り替わる。
【0219】これにより、親機において、切替スイッチ
403、切替スイッチ404がコンパンダ405と逆側
のAMP406側に切り替わり、ファクシミリ子機にお
いて、切替スイッチ103がコンパンダ104と逆側の
ATT107側に切り替わるので、ファクシミリ信号を
受信することができる。なお、切替スイッチ103、切
替スイッチ403、切替スイッチ404は、子機制御部
110がモデム108を介して、ファクシミリ通信が終
了したことを示す信号を受け取るまで、切り替わる事は
ない。
【0220】一方、CNG検出部408がCNG信号を
検出しなかった場合は、相手先が電話である。この状態
では切替スイッチ103はコンパンダ104側に接続さ
れており、切替スイッチ403、切替スイッチ404は
やはりコンパンダ405側に接続されているので、音声
信号を送受信することができる。
【0221】このように、電話として使用する時は、親
機、ファクシミリ子機ともにコンパンダが働いて音声信
号のS/Nを向上させる。一方、ファクシミリ通信の時
は、コンパンダによる信号歪の増加を防ぐようにしてい
る。
【0222】ところで、一般にファクシミリ通信では、
ファクシミリ信号を送受信する前に発呼局と被呼局との
間で回線状態などの伝送品質を互いに確認して、その状
態に適した方法で通信する事を決めるために、手順信号
を送受信するが、その手順信号を損なわずに伝送するた
めに、手順信号を送る前に約1秒のプリアンブル信号を
送信するようになっている。
【0223】そこで、本実施例では、ファクシミリ信号
受信時に、ファクシミリ子機において、上記プリアンブ
ル信号の受信レベルを検出し、親機において、上記検出
結果に基づいて、親機のRFユニット402からファク
シミリ子機のRFユニット102に送信されるファクシ
ミリ信号が最良な状態になるように、電話回線412を
介して入力されるファクシミリ信号のレベル調整を最適
に行って、RFユニット402に出力するようにしてい
る。
【0224】一般に、ファクシミリ装置におけるファク
シミリ信号の受信レベルは、普通、−15dBmから−
43dBm位で、その振幅幅は広い。一方、無線装置
は、チャネル間隔が限られており、通常用いられるFM
変調の場合、過変調にならないように、入力信号レベル
を制限している。従って、RFユニット402に入力さ
れる信号レベルが大きいと、信号が歪んでしまい、RF
ユニット402からRFユニット102に正しいファク
シミリ信号を送信することができない。また、RFユニ
ット402に入力する信号レベルが小さいと、無線部分
でのS/Nが悪くなり、RFユニット402からRFユ
ニット102に正しいファクシミリ信号を送信すること
ができない。よって、RFユニット402にファクシミ
リ信号を入力するときに、そのファクシミリ信号のレベ
ルを最適なレベルに調整することで、親機のRFユニッ
ト402からファクシミリ子機のRFユニット102に
送信されるファクシミリ信号の品質劣化を少なくするこ
とができる。
【0225】具体的には、ファクシミリ子機において、
モデム108は、上記プリアンブル信号の受信が始まる
と、その旨を通知するための制御信号を子機制御部11
0に出力する。子機制御部110は、上記制御信号を入
力すると、受信レベル検出部109に受信レベルを読み
取るよう指示するための制御信号を出力する。受信レベ
ル検出部109は、その制御信号を入力すると、上記プ
リアンブル信号の受信レベルを読み取り、読み取った受
信レベルのデータを子機制御部110に出力する。子機
制御部110は、その受信レベルのデータを入力する
と、その受信レベルのデータを、RFユニット102、
無線アンテナ101,401、RFユニット402を介
して、親機制御部411に送る。親機制御部411は、
その受信レベルのデータを受け取ると、その受信レベル
のデータと対応させて設定ゲインを算出し、AMP40
6にその設定ゲインを設定する。
【0226】これにより、RFユニット402に入力さ
れるファクシミリ信号のレベルが最適なレベルに調整さ
れるので、親機のRFユニット402からファクシミリ
子機のRFユニット102に送信されるファクシミリ信
号の品質劣化を少なくすることができる。
【0227】なお、本実施例では、AMP406に対す
るゲイン設定が上記プリアンブル信号の受信中に完了す
るように、親機制御部411と子機制御部110は動作
しているので、ゲイン設定終了後に手順信号が送受信さ
れ、手順信号の送信が終了した後に、ファクシミリ信号
(画像データ)の送受信が開始されることとなる。
【0228】次に、ファクシミリ信号の送信時の動作に
ついて説明する。電話をかける場合、すなわち、発信時
は、最初に、送受話器302が利用者によりオフフック
される。ファクシミリ子機においては、送受話器302
がオフフックされると、オフフック検出部303がオフ
フックされたことを検出し、その旨を通知するための制
御信号を子機制御部110に出力する。子機制御部11
0は、上記制御信号を入力すると、その制御信号をRF
ユニット102、無線アンテナ101,401、RFユ
ニット402を介して親機制御部411に送る。
【0229】親機において、親機制御部411が上記制
御信号を受け取ると、切替スイッチ409をスピーチネ
ットワーク407側に切り替え、電話回線412を接続
してダイヤル可能状態とする。ファクシミリ子機におい
て、TEL部105のダイヤル部301で相手先の電話
番号をダイヤルすると、子機制御部110にそれに対応
した信号が入り、子機制御部110は、その信号をRF
ユニット102、無線アンテナ101,401、RFユ
ニット402を介して親機制御部110に送る。
【0230】親機において、親機制御部110が上記信
号を受け取ると、親機制御部110はダイヤラー413
を起動してダイヤル信号を電話回線412へ出力する。
以上で、発信が完了する。ファクシミリ子機において
は、この後、原稿を送るためにスタートボタン106が
押されると、スタートボタン106から子機制御部11
0にその旨を通知するための信号が送られ、その結果、
子機制御部110から切替スイッチ103へ制御信号が
送られ、切替スイッチ103はコンパンダ104と逆側
のATT107側に切り替わる。また、上記制御信号
は、子機制御部110からRFユニット102、無線ア
ンテナ101,401,RFユニット402を介して親
機制御部411にも送られ、切替スイッチ403、切替
スイッチ404もコンパンダ405と逆側のAMP40
6側に切り替わる。
【0231】一方、スタートボタン106が押されてい
ない間、つまり電話として使用されている時は、切替ス
イッチ103はコンパンダ104側に接続されており、
切替スイッチ403、切替スイッチ404はやはりコン
パンダ405側に接続されているので、音声信号を送受
信することができる。
【0232】このように、電話として使用する時は、親
機、ファクシミリ子機ともにコンパンダが働いて音声信
号のS/Nを向上させる。一方、ファクシミリ通信の時
は、コンパンダによる信号歪の増加を防ぐようにしてい
る。
【0233】ところで、ファクシミリ信号送信時は、フ
ァクシミリ子機から出力される信号のレベルは一定であ
るので、ファクシミリ子機においては、ATT107は
ファクシミリ信号を送信するたびにレベル調整を行なう
必要はない。よって、予め、RFユニット102の送信
レベルが最適になるように、最適なレベルを設定してお
くだけで良い。なお、ファクシミリ信号(画像データ)
の送受信は手順信号の送受信が終了した後に行われる。
【0234】以上説明したように、本実施例では、ファ
クシミリ信号送受信時は音声信号のS/Nを向上させる
ためのコンパンダをバイパスすることでファクシミリ信
号の歪増加を防ぐことができる。また、ファクシミリ信
号受信時は受信信号のレベルに応じてRFユニット40
2に入力されるファクシミリ信号のレベルをAMP40
6によって最適なレベルに調整するので、親機のRFユ
ニット402からファクシミリ子機のRFユニット10
2に送信されるファクシミリ信号の品質劣化を少なくす
ることができる。また、ファクシミリ信号送信時もRF
ユニット102に入力されるファクシミリ信号のレベル
をATT107によって最適なレベルに調整するので、
ファクシミリ子機のRFユニット102から親機のRF
ユニット402に送信されるファクシミリ信号の品質劣
化を少なくすることができる。
【0235】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図59は本発明の第4の実施例としてのコードレ
スファクシミリ装置における親機の内部構成を示すブロ
ック図である。図59において、図57と同一符号のも
のは同一の構成要素である。図59の構成が、図57と
異なるのはAMP406に代わって、受信信号のレベル
を自動的に調整する自動レベル調整装置(以下、AGC
と略す)1101がある点だけである。
【0236】本実施例でのファクシミリ信号の送信時の
動作は前述の第3の実施例と同一でる。以下、ファクシ
ミリ信号の受信時の動作について説明する。発着信が完
了し、CNG信号の検出により各切替スイッチが切り替
わるまでの動作は、前述の第3の実施例と同じであり、
親機においては、相手先から電話回線412を介して送
信されてくる信号(プリアンブル信号、手順信号、ファ
クシミリ信号)は、切替スイッチ409、スピーチネッ
トワーク407、切替スイッチ404を介して、AGC
1101に入力されることになる。AGC1101に入
力された信号は、AGC1101において、RFユニッ
ト402に入力するのに最適なレベルに調整されて、R
Fユニット402に入力される。
【0237】AGCには2種類あり、ひとつは、現在ラ
ジカセ等に用いられている、入力信号に随時追従してゲ
インを自動調整するものであり、もうひとつは、特定期
間にゲインを自動調整した後、そのゲインを保持するも
のである。本実施例では、後者を採用しており、AGC
1101は、受信したプリアンブル信号によりゲインを
自動調整した後、そのゲインを保持しつづけるよう動作
する。すなわち、AGC1101は、相手先から電話回
線412を介して送信されてくるプリアンブル信号を受
信すると動作を開始し、受信したプリアンブル信号のレ
ベルに応じた設定ゲインを自動的に加算し、最適なレベ
ルに調整すると、以降は、その設定ゲインを加算し続け
る。
【0238】以上により、本実施例においても、親機の
RFユニット402からファクシミリ子機のRFユニッ
ト102に送信されるファクシミリ信号の品質劣化を少
なくすることができる。
【0239】なお、本実施例では、AGC1101によ
るレベル調整は上記プリアンブル信号の受信中に完了す
るようにしているので、レベル調整終了後に手順信号が
送受信され、手順信号が終了した後に、ファクシミリ信
号(画像データ)の送受信が開始されることになる。
【0240】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図60は本発明の第5の実施例としてのコードレ
スファクシミリ装置における親機の内部構成を示すブロ
ック図である。図60において、図57と同一符号のも
のは同一の構成要素である。図60の構成が、図57と
異なるのは、ミュートスイッチ701が設けられている
点だけである。
【0241】スピーチネットワーク407においては、
一般に、電話で人が通話するとき、送話器から入った声
を相手先に送るだけでなく受話器側にも出力している。
これは、人が会話する際は、基本的には話ながら相手の
声を聞くという、いわば全二重通信であることに基づ
き、送受話器を持って会話する際に、自分の声が自分の
耳で聞こえるようにすることで、マンマシンインターフ
ェースを改善するために行われている。この受話器側に
戻す音の量を側音量といい、その音量レベルは図58に
示した側音調整部804で調整される。しかし、ファク
シミリ通信において、送信と受信は独立の半二重通信で
あり、したがって、この側音は必要ない。逆に、この側
音が存在すると、ファクシミリ通信の際にバックグラウ
ンドノイズになってしまい通信性能が劣化する。
【0242】そこで、本実施例においては、図60に示
すように、ミュートスイッチ701を設け、親機のRF
ユニット402からファクシミリ子機のRFユニット1
02にファクシミリ信号を送信する時に限り、ミュート
スイッチ701を開放するようにしている。
【0243】これにより、ファクシミリ子機がファクシ
ミリ信号受信する際に、親機のRFユニット402の受
信部で受信される不要信号(電話として利用する際は、
この信号が側音信号になる)がスピーチネットワーク4
07で折り返してファクシミリ子機への送信信号に混入
することがなくなり、通信性能の劣化を防止することが
できる。
【0244】なお、ミュートスイッチ701は、図58
に示したスピーチネットワーク407内のAMP803
と側音量調整部804との間に設けても、同じ効果が得
られる。或いは、ミュートスイッチ701の代わりに、
側音量調整部804を切り放すスイッチを設けても良
い。
【0245】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。図61は本発明の第6の実施例としてのコードレ
スファクシミリ装置における親機の内部構成を示すブロ
ック図である。図61において、図57と同一符号のも
のは同一の構成要素である。その他、1201はFAX
用スピーチネットワーク、1202はTEL−FAX切
替スイッチである。
【0246】図62は図61におけるFAX用スピーチ
ネットワーク1201の詳細な構成を示すブロック図で
ある。図62において、図58と同一符号のものは同一
の構成要素である。図62に示すように、FAX用スピ
ーチネットワーク1201は、スピーチネットワーク4
07に設けられている側音量調整部804を取り除くこ
とで、ファクシミリ信号受信時に、ファクシミリ信号が
入力されても、送信側から回り込む側音による影響を受
けない構成になっている。
【0247】本実施例においては、ファクシミリ信号受
信時にスピーチネットワークをファクシミリ専用である
FAX用スピーチネットワーク1201に切り替えるこ
とでファクシミリ信号受信時の性能を向上させている。
なお、ファクシミリ信号送信時の動作は前述の第3の実
施例と同一であるので、ファクシミリ信号受信時の動作
について説明する。
【0248】発着信が完了し、CNG信号の検出により
各切替スイッチが切り替わるまでの動作は、前述の第3
の実施例と同じであり、親機においては、この後、CN
G検出部408において一定時間(約10秒)CNG信
号の検出を行う。初期状態では、親機の切替スイッチ4
03はコンパンダ405側に、TEL−FAX切替スイ
ッチ1202はスピーチネットワーク407側に接続さ
れている。CNG検出部408によりCNG信号が検出
された時は、CNG検出部408から親機制御部411
にその旨を通知するための信号が送られ、その結果、親
機制御部411から切替スイッチ403、TEL−FA
X切替スイッチ1202へそれぞれ制御信号が送られ、
切替スイッチ403はコンパンダ405と逆側のAMP
406側に、TEL−FAX切替スイッチ1202はス
ピーチネットワーク407と逆側のFAX用スピーチネ
ットワーク1201側に、それぞれ切り替わる。また、
上記制御信号は、親機制御部411からRFユニット4
02、無線アンテナ401,101、RFユニット10
2を介して子機制御部110にも送られ、切替スイッチ
103もコンパンダ104と逆側のATT107側に切
り替わる。なお、切替スイッチ103、切替スイッチ4
03、TEL−FAX切替スイッチ1202は、子機制
御部110がモデム108を介して、ファクシミリ通信
が終了したことを示す信号を受け取るまで、切り替わる
事はない。
【0249】一方、CNG検出部408がCNG信号を
検出しなかった場合は、相手先が電話である。この状態
では切替スイッチ103はコンパンダ104側に接続さ
れており、切替スイッチ403はコンパンダ104側
に、TEL−FAX切替スイッチ404はスピーチネッ
トワーク407側に、それぞれ接続されているので、音
声信号を送受信することができる。
【0250】このように、電話として使用する時は、親
機、ファクシミリ子機ともにコンパンダが働いて音声信
号のS/Nを向上させる。一方、ファクシミリ通信の時
は、コンパンダによる信号歪の増加を防ぐと同時に、側
音を発生しないFAX用スピーチネットワーク1201
を用いることで、側音によるS/N劣化を防ぐようにし
ている。
【0251】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。図63は本発明の第7の実施例としてのコードレ
スファクシミリ装置におけるファクシミリ子機の内部構
成を示すブロック図である。図63に示すように、ファ
クシミリ子機は、ファクシミリ制御LSI2027、リ
ードオンリーメモリ2028、ランダムアクセスメモリ
2029、読み取りセンサー部2030、記録印字ヘッ
ド部2031、モータ制御回路2032、キー入力部2
033、LCD表示部2034、スピーカ2014、フ
ァクシミリ子機への給電端子2020、電流検出回路2
021、4線/2線変換回路2022、ファクシミリモ
デム(V.29モデム)2023、電源回路2024、
及び全体を制御するマクロコンピュータ2025で構成
される。
【0252】また、図64は本発明の第7の実施例とし
てのコードレスファクシミリ装置における電話子機の内
部構成を示すブロック図である。図64に示すように、
電話子機は、無線アンテナ2001、RF回路200
2、ベースバンド処理部2004、キー入力部200
6、LCD表示部2007、4線/2線変換回路200
8、給電端子2010、二次電池2011、スピーカ2
012、マイク2013、及び全体を制御する制御部2
003等で構成される。
【0253】また、図65は本発明の第7の実施例とし
てのコードレスファクシミリ装置における親機の内部構
成を示すブロック図である。図65に示すように、親機
は、無線アンテナ2050、RF回路2051、ベース
バンド処理部2052、1300Hz及び1100Hz
等のファクシミリ通信特有のトーン信号を検出するトー
ン検出部2057、電話回線2056からの呼出を検出
する呼出検出部2058、ダイヤル信号発生部205
9、4線/2線変換回路2060、フックスイッチ20
62、及び全体を制御する制御部2053で構成され
る。
【0254】本実施例では、電話子機のRF回路(RF
ユニット)2002を、電話通信の際に利用する場合
と、ファクシミリ子機によるファクシミリ通信の際に利
用する場合と、で共用する構成になっている。
【0255】以下に、本実施例でファクシミリ信号を送
信する場合の動作について説明する。なお、通信モード
としては、規格により定められた範囲で通信を行う標準
通信モードと、特定者とのみ通信を行うことが可能な独
自通信モードがあり、何れのモードも選択し得る。
【0256】まず、利用者はファクシミリ子機に送信原
稿をセットしてから、電話子機を手にとり、キー入力部
2006を操作してファクシミリ信号を送る相手先の電
話番号をダイヤルする。このダイヤル信号は制御部20
03の制御により信号線2016を介してベースバンド
処理部2004に送られて1200bpsのMSK信号
に変調され、さらにRF回路2002でFM変調されて
無線アンテナ2001から親機に無線伝送される。
【0257】親機では、無線アンテナ2050で受信し
た信号をRF回路2051及びベースバンド処理部20
52で復調し、制御部2053に送る。制御部2053
はダイヤル信号発生部2059を起動して電話回線20
56にダイヤル信号を送り出す。相手先からの応答が返
ってくると、利用者はファクシミリ子機のキー入力部2
033のスタートボタンを押して電話子機をファクシミ
リ子機に設けられた電話子機充電台(図示せず)に戻
す。電話子機が戻ると、ファクシミリ子機の給電端子2
020と電話子機の給電端子2010を介して給電が始
まるので、ファクシミリ子機のマイクロコンピュータ2
025は、電流検出回路2021により電話子機が戻っ
ていることを検出する。相手先のファクシミリ装置から
のCED信号、NSF信号、CSI信号及びDIS信号
は親機のRF回路2051でFM変調され無線信号とし
て電話子機に送られる。
【0258】電話子機では、送られてきたこれらの信号
を復調し、4線/2線変換回路2008で2線信号に変
換し、給電端子2010を介してファクシミリ子機に送
る。ファクシミリ子機では、給電端子2020から送ら
れてきた信号を4線/2線変換回路2022で4線信号
に変換し、ファクシミリモデム2023で復調する。相
手先のファクシミリ装置からのNSF信号独自通信モー
ドが可能である時は、これに対する応答信号としてのN
SS信号で独自通信モードを指定し、これに続いてTS
I信号及びDCS信号をファクシミリモデム2023か
ら送出する。この信号は、4線/2線変換回路202
2、給電端子2020を介して電話子機に送られ、さら
に電話子機の給電端子2010、4線/2線変換回路2
008を介し、RF回路2002でFM変調されて、親
機に無線伝送される。
【0259】親機では、送られてきたこれらの信号をR
F回路2051及びベースバンド処理回路2052で復
調して、4線/2線変換回路2060を介して電話回線
2056に送り出す。DCS信号に続くTCF信号は、
標準通信モードではCCITT V.29規格の960
0bpsの変調信号である。これはキャリアが1700
Hzで2400ボーの16値QAMであり、ロールオフ
特性は20%である。このために、その帯域は260H
zから3140Hzまでである。一方、無線伝送では、
隣接チャネルへの妨害を防ぐために、そのベースバンド
信号の帯域は図66(a)に示すようにDCから300
0Hzに制限されている。したがって、標準通信モード
では9600bpsから7200bpsさらには480
0bpsまでフォールダウンすることがある。独自通信
モードでは、これを防ぐため、ファクシミリモデム23
において、図66(b)に示す様にキャリアを1500
Hzにして9600bps変調信号を低域側に200H
zずらす。
【0260】1500Hzのキャリアで変調されたファ
クシミリ信号は、ファクシミリ子機の給電端子2020
から電話子機に送られ、ここでRF回路2002により
FM変調されて親機に無線伝送される。親機では、この
信号を受信し、RF回路2051及びベースバンド処理
回路2052でFM復調して電話回線2056に送り出
す。
【0261】TCF信号に対する応答信号であるCFR
信号は、相手先のファクシミリ装置から上記のDIS信
号と同じ信号経路でファクシミリ子機に送られる。この
後、モータ制御部2032及び読み取りセンサー部20
30を起動して送信原稿を読み取る。読み取ったデータ
は制御LSI2027及びマイクロコンピュータ202
5によりMH符号化され、上記のTCF信号と同じ信号
経路で相手先のファクシミリ装置に送られる。
【0262】次に、ファクシミリ信号を受信する場合の
動作について説明する。親機において、電話回線205
6から呼出信号が来ると、呼出検出回路2058でこれ
を検出し制御部2053に伝える。制御部2053はフ
ックスイッチ2062を制御してオフフック状態にす
る。この後、相手先がファクシミリ装置であるかどうか
を確認するために、5秒間CNG信号の到来を待つ。ト
ーン検出回路2057でCNG信号を検出した場合は、
制御部2053はベースバンド処理回路2052及びR
F回路2051を介して電話子機に相手先がファクシミ
リ装置であることを示すコマンドデータAをMSK変調
して送る。
【0263】電話子機では、このコマンドデータAをR
F回路2002及びベースバンド処理回路2004でM
SK復調し、信号線2018及び給電端子2010を通
じてファクシミリ子機に送る。ファクシミリ子機では、
このコマンドデータAを給電端子2020及び信号線2
037を経由して、マイクロコンピュータ2025に送
る。この後、ファクシミリの応答信号であるCED信
号、NSF信号、CSI信号及びDIS信号をファクシ
ミリモデム2023でCCITTのT.30規格の信号
に変調し、給電端子2020を介して電話子機に送る。
【0264】電話子機では、送られてきたこれらの信号
をベースバンド処理回路2004及びRF回路2002
でFM変調して、親機に無線伝送する。親機では、これ
らの信号をRF回路2051及びベースバンド処理回路
2052でFM復調し、電話回線2056を介して相手
先のファクシミリ装置に送信する。
【0265】相手先のファクシミリ装置からの応答信号
であるNSS信号、TSI信号及びDCS信号は、前述
の送信動作の時のNSF信号等と同じ信号経路でファク
シミリ子機に伝送される。これに続くTCF信号は、独
自通信モードの場合、相手先のファクシミリ装置におい
て、1500Hzのキャリアで16値QAM変調して送
り出され、送り出された信号は、ファクシミリ子機のフ
ァクシミリモデム2023において、やはり1500H
zのキャリアで復調される。この後のCFR信号はNS
F信号等と同じ信号経路、また、画信号はTCF信号と
同じ信号経路で伝送される。
【0266】電話回線2056からの呼出信号検出後、
5秒経過してもCNG信号を検出しなかった場合は、相
手先がファクシミリ装置でないことを示すコマンドデー
タBを、上記のコマンドデータAと同じ信号経路でファ
クシミリ子機のマイクロコンピュータ2025に伝送す
る。この後、マイクロコンピュータ2025は制御LS
I2027を制御してスピーカ2014を鳴動させ、利
用者に対し、電話がかかってきたことを知らせる。
【0267】利用者がファクシミリ通信網等のネットワ
ークサービスに加入している場合は、電話回線2056
からの呼出は1300Hzのトーン信号であり、この場
合は、親機のトーン検出回路2057で呼出を検出す
る。後の動作は上記のCNG信号検出時と同一である。
【0268】既に説明したように、ファクシミリモデム
で変調した信号の帯域は260Hzから3140Hzま
であり、コードレスの無線信号の帯域は0から3000
Hzまでである。このため、前述の第7の実施例では、
ファクシミリモデム2023において、変調信号をV.
29規格のファクシミリモデムよりも200Hzだけ低
域側にシフトするようにしている。すなわち、これは、
ファクシミリモデム2023として、非標準の特殊なフ
ァクシミリモデムを用いることになり、相手先のファク
シミリ装置にも同様の非標準の特殊なファクシミリモデ
ムが必要となるため、独自通信モードで行うことにな
る。
【0269】しかしながら、親機とファクシミリ子機と
の無線伝送を行う区間のみにおいて、帯域信号を200
Hzだけ低域側にシフトするようにしても、同様の効果
を期待することができる。そこで、次に、その様な親機
とファクシミリ子機との間でのみ帯域シフトを行う実施
例を、本発明の第8の実施例として説明する。
【0270】図67は本発明の第8の実施例としてのコ
ードレスファクシミリ装置の構成の概略を示すブロック
図である。図67において、2100はファクシミリ子
機であり、ファクシミリモデム(V.29規格)210
1とベースバンド処理回路2102とRF回路2002
で主として構成される。2200は親機であり、RF回
路2051とベースバンド処理回路2201で主として
構成される。2300は相手先のファクシミリ装置であ
り、ファクシミリモデム2301で主として構成され
る。また、2400は変調部、2401は復調部であ
り、ファクシミリモデム(V.29規格)2101の主
要部を構成する。また、2402は乗算器、2403は
ローパスフィルタ、2404は周波数逓倍回路であり、
ベースバンド処理回路2102の主要部を構成する。ま
た、2405は無線送信部、2406は無線受信部であ
り、RF回路2002の主要部を構成する。また、24
07は無線受信部、2408は無線送信部であり、RF
回路2051を主要部を構成する。また、2409は周
波数1/2分周回路、2410は乗算器、2411はロ
ーパスフィルタ、2412は3200Hzの発振器であ
り、ベースバンド処理回路2201の主要部を構成す
る。また、2414は復調部、2415は変調部であ
り、相手先のファクシミリ装置2300のファクシミリ
モデム2301の主要部を構成する。なお、図67で
は、ファクシミリ子機2100から信号を送信する場合
を記している。
【0271】また、図68は図67の要部信号の周波数
スペクトルを示す特性図である。ファクシミリモデム
(V.29規格)2101の変調部2400で変調され
た260Hzから3140Hzの帯域の9600bps
の信号Aは、ベースバンド処理回路2102の周波数逓
倍回路2404からの3200Hzの第2キャリアによ
り、乗算器2402でDSB(ダブルサイドバンド)変
調される。得られたDSB信号Bは、ローパスフィルタ
2403で低域側だけを取り出されることで60Hzか
ら2940Hzの帯域信号Cになる。この信号Cは、R
F回路2002の無線送信部2405によりFM変調さ
れて、無線アンテナ2001より放射される。
【0272】この無線信号は親機2200の無線アンテ
ナ2050で捕捉され、RF回路2051の無線受信部
2407でFM復調されて、再び60Hzから2940
Hzの帯域信号になる。その後、ベースバンド処理回路
2201の発振器2412からの3200Hzの第2キ
ャリアにより、乗算器2410で同期検波されて、信号
Dを得る。この信号Dの低域側だけをローパスフィルタ
2411で取り出すことで、元のV.29規格の信号E
が得られる。ここでは、親機2200側で完全同期検波
をするために、検波側に基準となる発振器2412を置
き、それから得られる3200Hzのキャリアを周波数
1/2分周回路2409で1/2分周して、基準信号と
して、無線でファクシミリ子機2100側に送る。ファ
クシミリ子機2100側では、この1600Hzの基準
信号を2倍にして第2キャリアとして用いる。本実施例
によれば、相手先のファクシミリ装置には非標準の特種
なファクシミリモデムは不要となるので、標準モードで
の通信が可能となる。
【0273】次に、本発明の第9の実施例について説明
する。図69は本発明の第9の実施例としてのコードレ
ステレビ電話機におけるテレビ電話子機の内部構成を示
すブロック図である。図69において、2001は無線
アンテナ、2002はRF回路、2103はベースバン
ド処理部、2090はモデム、2091はマイクロコン
ピュータ(MPU)、2092はカラーカメラ、209
4はカラーLCD、2095はLCDドライバ、209
7はカラーカメラ2092で撮像した動画を符号化する
と同時に、相手先からの動画データを復号してカラーの
LCD2094に表示する画像コーデック、2098は
ビデオメモリ、2191はマイク、2192はラウドス
ピーカ、2193はマイク2191からの音声信号を圧
縮符号化すると共に、符号化された音声データを復号化
してラウドスピーカ2192に供給する音声コーデッ
ク、2194,2198はA/Dコンバータ、219
5,2199はD/Aコンバータ、2196,2197
は増幅器、2024は電源回路、2028はリードオン
リーメモリ(ROM)、2029はランダムアクセスメ
モリ(RAM)である。
【0274】制御部2070は、RF回路2002を制
御して空チャネルのスキャンや親機との間の無線通信を
維持するための各種制御データの送受信を行う。ベース
バンド処理回路2103はモデム2090の信号帯域と
RF回路2002での信号帯域とのずれを補正する。M
PU2091はROM2028に記憶されたプログラム
に従い、画像コーデック2097や音声コーデック21
93等のテレビ電話機能に関わる部分を制御する。な
お、ここでは、モデム2090として、CCITTの
V.32bis規格の14.4kbps全二重モデムを
用いる。
【0275】図70は本発明の第9の実施例としてのコ
ードレステレビ電話機における親機の内部構成を示すブ
ロック図である。図70において、2050は無線アン
テナ、2051はテレビ電話子機との間で無線通信を行
うRF回路、2053は全体を制御する制御部、220
2ベースバンド処理部、2057はトーン検出部、20
58は呼出検出部、2059はダイヤル信号発生部、2
060は4線/2線変換回路、2062はフックスイッ
チである。
【0276】ベースバンド処理回路2202は、図69
に示すベースバンド処理回路2103と同様に、モデム
2090の信号帯域とRF回路2051での信号帯域と
のずれを補正する。ダイヤル信号発生部2059は電話
回線2056に対し電話の発信を行う。トーン検出部2
057及び呼出検出部2058は、ともに相手先からの
発信に対して自動的に着信するために使われる。
【0277】なお、図70図に示す親機の構成は、前述
の第7の実施例における図65に示した親機の構成とほ
とんど同じである。異なるのは、ベースバンド処理回路
2202が全二重通信対応になった点だけである。
【0278】以下、本実施例の動作について説明する。
音声信号は高能率圧縮符号化により4.8kbpsのデ
ータに圧縮される。一方、動画の方は、やはり高能率圧
縮符号化方式により9.6kbpsのデータに圧縮され
る。モデム2090は、前述したように、CCITTの
V.32bis規格の14.4kbps全二重モデムで
あり、2400ボーでキャリアは1800Hzである。
この信号帯域は、ロールオフ特性が10%の時、480
Hzから3120Hzになる。この信号帯域はベースバ
ンド処理回路2103で低域側に200Hzシフトする
ことで無線伝送可能帯域におさまるようにする。
【0279】前述の第7の実施例の場合は、半二重通信
であったために、上りと下りの2チャネルある無線回線
の片側のチャネルで3200Hzのキャリアを送ること
によって完全同期検波を可能としたが、本実施例の場合
は全二重通信を行うので、キャリアを伝送するチャネル
はない。このため、復調側は復調キャリアを受信信号か
ら公知のコスタスループ等の技術で再生する。この再生
したキャリアは片チャネルの変調用キャリアとして用い
る。
【0280】図71は図69及び図70に示すコードレ
ステレビ電話機の構成の概略を示すブロック図である。
図71において、2110はテレビ電話子機であり、モ
デム(V.32bis規格)2090とベースバンド処
理回路2103とRF回路2002で主として構成され
る。2210は親機であり、RF回路2051とベース
バンド処理回路2202で主として構成される。231
0は相手先のファクシミリ装置であり、モデム2512
で主として構成される。また、2500は変調部、25
01は復調部であり、モデム(V.32bis規格)2
090の主要部を構成する。また、2502は乗算器、
2503はローパスフィルタ、2504は3400Hz
の発振器、2505はローパスフィルタ、2506は乗
算器、2513は搬送波再生回路であり、ベースバンド
処理回路2103の主要部を構成する。また、2405
は無線送信部、2406は無線受信部であり、RF回路
2002の主要部を構成する。また、2407は無線受
信部、2408は無線送信部であり、RF回路2051
の主要部を構成する。また、2507は乗算器、250
8はローパスフィルタ、2509は3400Hzの発振
器、2510はローパスフィルタ、2511は乗算器、
2514は搬送波再生回路であり、ベースバンド処理回
路2202の主要部を構成する。また、2515は復調
部、2516は変調部であり、モデム2512の主要部
を構成する。
【0281】では、図71を用いて、テレビ電話子機か
ら信号を送信する場合の動作について説明する。モデム
(V.32規格)2090の変調部2500で変調され
た信号は、ベースバンド処理回路2103の発振器25
04からの3200Hzのキャリアにより、乗算器25
02でDSB(ダブルサイドバンド)変調される。得ら
れたDSB信号は、ローパスフィルタ2503で低域側
だけを取り出されることで3000Hz以下の帯域信号
になる。この信号は、RF回路2002の無線送信部2
405によりFM変調されて、無線アンテナ2001よ
り放射される。
【0282】この無線信号は親機2210の無線アンテ
ナ2050で捕捉され、RF回路2051の無線受信部
2407でFM復調されて、再び3000Hz以下の帯
域信号になる。その後、ベースバンド処理回路2202
において、コスタスループ回路で構成された搬送波再生
回路2514からの3200Hzの再生キャリアによ
り、乗算器2507で同期検波される。そして、得られ
た信号の低域側だけをローパスフィルタ2508で取り
出すことで、元のV.32bis規格の信号が得られ
る。この信号は相手先のテレビ電話機2310のモデム
2512で復調される。
【0283】
【発明の効果】本発明によれば、親機と、その親機と無
線接続される電話子機と、同様にその親機と無線接続さ
れるファクシミリ子機とによって構成されるファクシミ
リ装置において、1本の電話回線を通話目的とファクシ
ミリ通信目的とに共用する場合に必要となる電話/ファ
クシミリ自動切り換えが可能となる。また、本発明によ
れば、ファクシミリ信号受信時にファクシミリ子機への
無線伝送による信号品質の劣化を少なくすることができ
るので、電話回線に直接接続する一般のファクシミリ装
置と同等の高速伝送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としてのコードレスファ
クシミリ装置における動作の概要を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例としてのファクシミリ装
置の機器構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示したそれぞれの機器の機能構成を示す
ブロック図である。
【図4】図2に示した親機502の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図2に示したファクシミリ子機503の内部構
成を示すブロック図である。
【図6】図2に示した電話子機504の内部構成を示す
ブロック図である。
【図7】図5に示したファクシミリ子機503の操作部
23の構成を示す説明図である。
【図8】図6に示した電話子機504の操作部31の構
成を示す説明図である。
【図9】第1の実施例において電話優先方式における処
理の流れの一部を示す流れ図である。
【図10】第1の実施例において電話優先方式における
処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図11】第1の実施例において電話優先方式における
処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図12】第1の実施例において電話優先方式における
無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図13】第1の実施例において電話優先方式における
電話子機がオフフックとなった場合の無線通信に関わる
処理の流れを示す流れ図である。
【図14】第1の実施例において電話優先方式における
通話中にCNG信号が検出された場合の無線通信に関わ
る処理の流れを示す流れ図である。
【図15】第1の実施例において電話優先方式における
通話中にFAXボタンが押された場合の無線通信に関わ
る処理の流れの示す流れ図である。
【図16】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの一部を示す流れ図である。
【図17】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図18】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図19】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図20】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図であ
る。
【図21】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における電話子機がオフフックとなった場合の無線通信
に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図22】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における通話中にCNG信号が検出された場合の無線通
信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図23】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における通話中にFAXボタンが押された場合の無線通
信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図24】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における音声応答中にCNG信号が検出された場合の無
線通信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図25】第1の実施例においてファクシミリ優先方式
における呼出音鳴動中にCNG信号が検出された場合の
無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図26】本発明の第2の実施例としてのファクシミリ
装置の機器構成を示す斜視図である。
【図27】図26に示したそれぞれの機器の機能構成を
示すブロック図である。
【図28】図26に示した電話付ファクシミリ子機50
8の内部構成を示すブロック図である。
【図29】図28に示した電話付ファクシミリ子機50
8の操作部61の構成を示す説明図である。
【図30】第2の実施例において電話優先方式における
処理の流れの一部を示す流れ図である。
【図31】第2の実施例において電話優先方式における
処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図32】第2の実施例において電話優先方式における
処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図33】第2の実施例において電話優先方式における
処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図34】第2の実施例において電話優先方式における
無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図35】第2の実施例において電話優先方式における
電話子機がオフフックとなった場合の無線通信に関わる
処理の流れを示す流れ図である。
【図36】第2の実施例において電話優先方式における
電話子機による通話中にCNG信号が検出された場合の
無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図37】第2の実施例において電話優先方式における
電話子機による通話中にFAXボタンが押された場合の
無線通信に関わる処理の流れの示す流れ図である。
【図38】第2の実施例において電話優先方式における
電話付ファクシミリ子機がオフフックとなった場合の無
線通信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図39】第2の実施例において電話優先方式における
電話付ファクシミリ子機による通話中にCNG信号が検
出された場合の無線通信に関わる処理の流れを示す流れ
図である。
【図40】第2の実施例において電話優先方式における
電話付ファクシミリ子機による通話中にFAXボタンが
押された場合の無線通信に関わる処理の流れの示す流れ
図である。
【図41】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの一部を示す流れ図である。
【図42】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図43】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図44】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図45】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における処理の流れの他の一部を示す流れ図である。
【図46】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図であ
る。
【図47】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における電話子機がオフフックとなった場合の無線通信
に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図48】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における電話子機による通話中にCNG信号が検出され
た場合の無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図であ
る。
【図49】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における電話子機による通話中にFAXボタンが押され
た場合の無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図であ
る。
【図50】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における電話付ファクシミリ子機がオフフックとなった
場合の無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図であ
る。
【図51】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における電話付ファクシミリ子機による通話中にCNG
信号が検出された場合の無線通信に関わる処理の流れを
示す流れ図である。
【図52】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における電話付ファクシミリ子機による通話中にスター
トボタンが押された場合の無線通信に関わる処理の流れ
を示す流れ図である。
【図53】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における音声応答中にCNG信号が検出された場合の無
線通信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図54】第2の実施例においてファクシミリ優先方式
における呼出音鳴動中にCNG信号が検出された場合の
無線通信に関わる処理の流れを示す流れ図である。
【図55】本発明の第3の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置におけるファクシミリ子機の内部構成を
示すブロック図である。
【図56】図55におけるTEL部105の詳細な構成
を示すブロック図である。
【図57】本発明の第3の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置における親機の内部構成を示すブロック
図である。
【図58】図57におけるスピーチネットワーク407
の詳細な構成を示すブロック図である。
【図59】本発明の第4の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置における親機の内部構成を示すブロック
図である。
【図60】本発明の第5の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置における親機の内部構成を示すブロック
図である。
【図61】本発明の第6の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置における親機の内部構成を示すブロック
図である。
【図62】図61におけるFAX用スピーチネットワー
ク1201の詳細な構成を示すブロック図である。
【図63】本発明の第7の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置におけるファクシミリ子機の内部構成を
示すブロック図である。
【図64】本発明の第7の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置における電話子機の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図65】本発明の第7の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置における親機の内部構成を示すブロック
図である。
【図66】第7の実施例の動作を説明するための信号の
周波数スペクトルを示す特性図である。
【図67】本発明の第8の実施例としてのコードレスフ
ァクシミリ装置の構成の概略を示すブロック図である。
【図68】図67の要部信号の周波数スペクトルを示す
特性図である。
【図69】本発明の第9の実施例としてのコードレステ
レビ電話機におけるテレビ電話子機の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図70】本発明の第9の実施例としてのコードレステ
レビ電話機における親機の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図71】図69及び図70に示すコードレステレビ電
話機の構成の概略を示すブロック図である。
【符号の説明】 1…局線接続端子、2…回線接続リレー、3…2線4線
変換部、4…親機の無線送信切り換えスイッチ、5…親
機の無線通信部、6…親機の制御信号変復調部、7…回
線送信切り換えスイッチ、8…音声応答発生部、9…親
機の制御部、10…ダイヤラ部、11…CNG信号検出
部、12…呼出信号検出部、13…ファクシミリ子機の
無線通信部、14…ファクシミリ子機の無線送信切り換
えスイッチ、15…ファクシミリ信号処理部、16…F
AXモデム、17…符号化部、18…原稿読取部、19
…復号化部、20…記録部、21…ファクシミリ子機の
制御信号変復調部、22…ファクシミリ子機の制御部、
23…ファクシミリ子機の操作部、24…電話子機の制
御部、25…呼出音出力部、26…電話子機の無線通信
部、27…電話子機の無線送信切り換えスイッチ、28
…電話子機の制御信号変復調部、29…音声出力部、3
0…音声入力部、31…電話子機の操作部、33…ファ
クシミリ子機のノンコールボタン、34…ファクシミリ
子機のノンコールランプ、37…ストップボタン、42
…電話子機のノンコールランプ、43…電話子機のノン
コールボタン、45…外線ボタン、47…FAXボタ
ン、48…電話付ファクシミリ子機の無線通信部、49
…電話付ファクシミリ子機の無線送信切り換えスイッ
チ、50…電話/ファクシミリ切り換えスイッチ、51
…電話付ファクシミリ子機の音声出力部、52…電話付
ファクシミリ子機の音声入力部、53…電話付ファクシ
ミリ子機のファクシミリ信号処理部、54…電話付ファ
クシミリ子機のFAXモデム、55…電話付ファクシミ
リ子機の符号化部、56…電話付ファクシミリ子機の復
号化部、57…電話付ファクシミリ子機の原稿読取部、
58…電話付ファクシミリ子機の記録部、59…電話付
ファクシミリ子機の制御信号変復調部、60…電話付フ
ァクシミリ子機の制御部、61…電話付ファクシミリ子
機の操作部、62…電話付ファクシミリ子機の呼出音出
力部、66…電話付ファクシミリ子機のノンコールボタ
ン、67…電話付ファクシミリ子機のノンコールラン
プ、69…電話付ファクシミリ子機のスタートボタン、
73…電話付ファクシミリ子機の外線ボタン、501…
電話回線、502…親機、503…ファクシミリ子機、
504…電話子機、505…ファクシミリ機能、506
…通話機能、507…ダイヤル機能、508…電話付フ
ァクシミリ子機、509…ハンドセット、101…無線
アンテナ、102…RFユニット、103…切替スイッ
チ、104…コンパンダ、105…TEL部、106…
スタートボタン、107…ATT、108…モデム、1
09…受信レベル検出部、110…子機制御部、111
…読取部、112…印字部、301…ダイヤル部、30
2…送受話器、303…オフフック検出部、304…呼
出音発生部、401…無線アンテナ、402…RFユニ
ット、403、404…切替スイッチ、405…コンパ
ンダ、406…AMP、407…スピーチネットワー
ク、408…CNG検出部、409…切替スイッチ、4
10…呼出検出部、411…親機制御部、412…電話
回線、413…ダイヤラー、801…2線4線変換回
路、802,803…AMP、804…側音量調整部、
1101…AGC、701…ミュートスイッチ、120
1…FAX用スピーチネットワーク、1202…TEL
−FAX切替スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今西 真也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 田中 誠二 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社日立 製作所情報映像メディア事業部内 (72)発明者 渡部 由美子 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機と、該親機と無線接続され得る電話
    子機と、前記親機と無線接続され得るファクシミリ子機
    と、で構成されるコードレスファクシミリ装置であっ
    て、 前記親機は、少なくとも、電話回線を介して呼出信号が
    送られてきたかどうかの検出を行う呼出信号検出手段
    と、前記電話回線との接続を行う回線接続手段と、接続
    の行われた前記電話回線を介して通信先からファクシミ
    リ送信を行うことを示す信号が送られてきたかどうかの
    検出を行う信号検出手段と、を具備して成り、前記電話
    子機は、少なくとも、電話呼出音を外部に出力する呼出
    音出力手段と、無線接続された前記親機を介して通信先
    との通話を行う通話手段と、を具備して成り、前記ファ
    クシミリ子機は、少なくとも、無線接続された前記親機
    を介して通信先とのファクシミリ通信を行うファクシミ
    リ通信手段を具備して成ると共に、 前記親機は、前記呼出信号検出手段により前記呼出信号
    が送られてきたことが検出された場合に、前記回線接続
    手段により前記電話回線との接続を行って、前記信号検
    出手段により通信先からファクシミリ送信を行うことを
    示す信号が送られてきたかどうかの検出を行い、 その結果、ファクシミリ送信を行うことを示す信号が送
    られてきたことが検出された場合には、前記ファクシミ
    リ子機を制御して、前記ファクシミリ通信手段によりフ
    ァクシミリ受信を行わせ、ファクシミリ送信を行うこと
    を示す信号が送られてきたことが検出されなかった場合
    には、前記電話子機を制御して、前記呼出音出力手段に
    より電話呼出音を外部に出力させることを特徴とするコ
    ードレスファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコードレスファクシミ
    リ装置において、前記親機は、前記電話子機を制御し
    て、前記呼出音出力手段により電話呼出音を外部に出力
    させた場合に、該電話呼出音を所定回数出力させても、
    前記電話子機がオフフックとならなかった場合には、前
    記ファクシミリ子機を制御して、前記ファクシミリ通信
    手段によりファクシミリ受信を行わせることを特徴とす
    るコードレスファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコードレスファクシミ
    リ装置において、前記親機は、前記電話子機を制御し
    て、前記呼出音出力手段により電話呼出音を外部に出力
    させた場合に、前記電話子機がオフフックとなったら、
    前記電話子機を制御して、前記通話手段により通話を行
    わせ、 通話を行っている際に、前記信号検出手段によりファク
    シミリ送信を行うことを示す信号が送られてきたことが
    検出された場合には、前記電話子機を制御して、前記通
    話手段による通話を中止させると共に、前記ファクシミ
    リ子機を制御して、前記ファクシミリ通信手段によりフ
    ァクシミリ受信を行わせることを特徴とするコードレス
    ファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 親機と、該親機と無線接続され得る電話
    子機と、前記親機と無線接続され得るファクシミリ子機
    と、で構成されるコードレスファクシミリ装置であっ
    て、 前記親機は、少なくとも、電話回線を介して呼出信号が
    送られてきたかどうかの検出を行う呼出信号検出手段
    と、前記電話回線との接続を行う回線接続手段と、接続
    の行われた前記電話回線を介して通信先からファクシミ
    リ送信を行うことを示す信号が送られてきたかどうかの
    検出を行う信号検出手段と、を具備して成り、前記電話
    子機は、少なくとも、電話呼出音を外部に出力する呼出
    音出力手段と、無線接続された前記親機を介して通信先
    との通話を行う通話手段と、を具備して成り、前記ファ
    クシミリ子機は、少なくとも、無線接続された前記親機
    を介して通信先とのファクシミリ通信を行うファクシミ
    リ通信手段を具備して成ると共に、 前記親機は、前記呼出信号検出手段により呼出信号が送
    られてきたことが検出された場合に、前記電話子機を制
    御して、前記呼出音出力手段により電話呼出音を外部に
    出力させると共に、該電話呼出音を所定回数出力させて
    も、前記電話子機がオフフックとならなかった場合に
    は、前記回線接続手段により前記電話回線との接続を行
    って、前記信号検出手段により通信先からファクシミリ
    送信を行うことを示す信号が送られてきたかどうかの検
    出を行い、 その結果、ファクシミリ送信を行うことを示す信号が送
    られてきたことが検出された場合には、前記ファクシミ
    リ子機を制御して、前記ファクシミリ通信手段によりフ
    ァクシミリ受信を行わせることを特徴とするコードレス
    ファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のコードレスファクシミ
    リ装置において、前記親機は、前記電話子機を制御し
    て、前記呼出音出力手段により電話呼出音を外部に出力
    させた場合に、前記電話子機がオフフックとなったら、
    前記電話子機を制御して、前記通話手段により通話を行
    わせ、 通話を行っている際に、前記信号検出手段によりファク
    シミリ送信を行うことを示す信号が送られてきたことが
    検出された場合には、前記電話子機を制御して、前記通
    話手段による通話を中止させると共に、前記ファクシミ
    リ子機を制御して、前記ファクシミリ通信手段によりフ
    ァクシミリ受信を行わせることを特徴とするコードレス
    ファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または5に記載のコードレスフ
    ァクシミリ装置において、前記電話子機に、ファクシミ
    リ通信の開始を外部から指示するためのファクシミリ通
    信指示手段を設けると共に、 前記電話子機は、前記通話手段により通話を行っている
    際に、前記ファクシミリ指示手段によりファクシミリ通
    信の開始が外部から指示された場合には、前記親機に対
    しファクシミリ通信の開始が指示されたことを伝達し、 前記親機は、前記電話子機からファクシミリ通信の開始
    が指示されたことが伝達されたら、前記電話子機を制御
    して、前記通話手段による通話を中止させると共に、前
    記ファクシミリ子機を制御して、前記ファクシミリ通信
    手段によりファクシミリ通信を行わせることを特徴とす
    るコードレスファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 親機と、該親機と無線接続され得るファ
    クシミリ子機と、で構成されるコードレスファクシミリ
    装置であって、 前記親機は、少なくとも、電話回線を介して呼出信号が
    送られてきたかどうかの検出を行う呼出信号検出手段
    と、前記電話回線との接続を行う回線接続手段と、前記
    ファクシミリ子機との間で無線通信を行うための無線通
    信手段と、を具備して成り、さらに、前記回線接続手段
    から前記無線通信手段に向かう信号の経路中に、該信号
    のレベルを調整するためレベル調整手段を具備したこと
    を特徴とするコードレスファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 親機と、該親機と無線接続され得るファ
    クシミリ子機と、で構成されるコードレスファクシミリ
    装置であって、 前記親機は、少なくとも、電話回線を介して呼出信号が
    送られてきたかどうかの検出を行う呼出信号検出手段
    と、前記電話回線との接続を行う回線接続手段と、前記
    ファクシミリ子機との間で無線通信を行うための無線通
    信手段と、該無線通信手段から前記回線接続手段に向か
    う信号を、該回線接続手段から前記無線通信手段に向か
    う信号に混入させる混入手段と、を具備して成り、さら
    に、接続の行われた前記電話回線を介して通信先とのフ
    ァクシミリ通信を行う場合に、前記混入手段を動作させ
    ないよう、信号の経路を切断または切り替えるスイッチ
    手段を具備したことを特徴とするコードレスファクシミ
    リ装置。
JP5260030A 1992-10-21 1993-10-18 コードレスファクシミリ装置 Pending JPH0787232A (ja)

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JP4-282728 1993-07-23
JP5-146373 1993-07-23
JP5-182368 1993-07-23
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19533117A1 (de) * 1995-09-07 1997-03-13 Siemens Ag Mobilfunkgerät mit einer Schnittstelle für ein Faxgerät oder einen Drucker

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19533117A1 (de) * 1995-09-07 1997-03-13 Siemens Ag Mobilfunkgerät mit einer Schnittstelle für ein Faxgerät oder einen Drucker

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