JPH07203069A - 移動体通信システム及び通信制御方法 - Google Patents

移動体通信システム及び通信制御方法

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JPH07203069A
JPH07203069A JP5347204A JP34720493A JPH07203069A JP H07203069 A JPH07203069 A JP H07203069A JP 5347204 A JP5347204 A JP 5347204A JP 34720493 A JP34720493 A JP 34720493A JP H07203069 A JPH07203069 A JP H07203069A
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克巳 田村
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浩一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、従来のシステムに対応した通信用ソ
フトウェアに基づいて出力されるフック制御信号(オン
フックコマンド)によって、データ通信を行なっていた
回線の切断を可能とする。 【構成】基地局12のデータ通信部45には公衆回線1
4との間で信号の送受を行なうためのモデム48が設け
られている。モデムコントローラ47によってモデム4
8の機能が停止された際、フック制御コントローラ49
はフック制御信号によりこれを検出し、無線通信経路を
介して移動局側に通知する。これにより移動局から通信
終了が指示され、基地局12はデータ通信経路から音声
通信経路に使用する回路を切り替えてデータ通信を終了
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基地局と移動局との間
で無線伝送路を用いた移動体通信システム及び通信制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、公衆電話網を利用したデータ通信
は、例えば図5に示すようなシステム構成によって実現
されている。図5に示す通信システムは、パーソナルコ
ンピュータ(以下、パソコンと略称する)1等の情報処
理装置を、データ通信用のモデム装置2を介して公衆回
線3に接続したものである。モデム装置2は、モデムコ
ントローラ4、モデム(変復調器)5、NCU(Networ
k Control Unit)6によって構成されている。パソコン
1は、モデムコントローラ4に接続されている。モデム
5は、モデムコントローラ4とNCU6の間で送受され
るデータの変復調を行なう。
【0003】パソコン1は、データ通信用の通信ソフト
ウェアに基づいて、モデムコントローラ4をアクセスす
ることによって、モデム5へのデータの入出力、モデム
5の制御、公衆回線3との接続を制御するためのNCU
6の制御を行なう。
【0004】このような構成の通信システムでは、モデ
ムコントローラ4がNCU6を制御して、公衆回線3と
の接続の制御や、発信、着信を行なうことができる。公
衆回線3との接続を切断する場合には、モデムコントロ
ーラ4からNCU6に対してオンフックを示すフック制
御信号を出力することにより、回線切断を制御してい
る。
【0005】ところで、近年では、アナログ信号を用い
た電話機に代わる、ディジタル信号を使った次世代の移
動体電話として、ディジタルコードレス電話機、すなわ
ちパーソナルハンディホン(以下、PHPと略称する)
による通信システムが計画されている。
【0006】PHPは、コードレス電話機の子機のよう
な小出力のPHP子機(移動局)を家庭のみではなく、
駅、ショッピング街、公衆電話ボックス等に公衆基地局
を設けておくことにより、屋外でも利用できるようにし
たものである。
【0007】PHPは、ディジタル信号を使った通信を
行なうので、アナログ信号を用いた電話機では実現でき
なかったデータ通信サービス、例えば屋外からデータ通
信等を行なうことが可能となる。また、このサービスを
実現するに当たって、屋外で利用する場合に携帯性を良
くするために、モデム装置2にあたるモデム機能を、公
衆基地側に設けておく構成が考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PHP
を用いた通信システムでは、次のような問題がある。モ
デム機能が公衆基地局に設ける構成であるので、例えば
パソコン通信を行なう場合、従来の有線で接続されてい
たデータ通信用モデムを制御する通信用ソフトウェアが
そのままでは使えなくなってしまう。
【0009】また、基地局は、音声通信を行なうための
機能が基本的に設けられ、パソコン通信やFAX通信等
のデータ通信を可能とするためには、モデム機能を含む
データ通信のための機能部を付加する必要がある。
【0010】すなわち、公衆回線への発信、着信、切断
を行なうNCUにあたる機能が、データ通信のための機
能部ではなく、音声通信用の基本構成の中で制御される
ように構成されている。また、NCUに当たる機能が無
線伝送路によって接続された基地局側から制御されるた
めに、基地局内に設けられたモデムコントローラにNC
U制御する機能が備わっていたとしても、直接NCUを
制御して発信、着信、切断を行なうことができない。
【0011】そのため、従来の通信用ソフトウェアに基
づいて、モデムコントローラにオンフック要求を行なっ
ても、データ通信を行なっていた回線を切断することが
できず、データ通信を終了させることがでなかった。
【0012】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、従来のシステムに対応した通信用ソフトウ
ェアに基づいて出力されるフック制御信号(オンフック
コマンド)によってデータ通信を行なっていた回線の切
断を可能とする移動体通信システム及び通信制御方法を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、基地局と移動
局が無線伝送路を介して接続されて構成される移動体通
信システムにおいて、前記基地局と前記移動局は、それ
ぞれ音声通信を処理する回路と前記基地局内に設けられ
た変復調装置を利用してデータ通信を処理する回路を有
し、前記基地局は、前記基地局と前記移動局が前記デー
タ通信を処理する回路を用いたデータ通信中に、前記変
復調装置の機能が停止した場合に、前記無線伝送路を介
して前記移動局に前記変復調装置の機能の停止を通知す
る変復調装置監視手段を有し、前記移動局は、前記変復
調装置監視手段による通知に応じて、前記移動局及び前
記基地局が用いる回路を、前記データ通信を処理する回
路から前記音声通信を処理する回路に切り替える回路切
り替え手段を有し、前記移動局から前記基地局に与えら
れる前記変復調装置に対する機能停止の指示のみで回路
の切り替えを行ない、データ通信を終了させることを特
徴とする。
【0014】また本発明は、回線を介してデータ通信を
行なう情報処理装置と、前記情報処理装置によるデータ
通信を、無線伝送路を介して行なうためのデータ通信制
御の機能を有したコントローラ手段と、無線伝送路を介
して音声通信を行なうための第1音声通信回路と、前記
コントローラ手段のデータ通信制御によるデータ通信を
行なうための第1データ通信回路とを有する移動局と、
前記移動局との間で無線伝送路を介して無線通信を行な
うもので、前記移動局によって音声通信を行なうための
回線との接続制御を行なう回線接続機能を含む第2音声
通信回路と、前記コントローラ手段のデータ通信制御に
よるデータ通信を前記移動局を介して行なうための第2
データ通信回路とを有し、前記第2データ通信回路は、
前記回線と入力されるデータ通信用の信号の変復調を行
なう変復調装置と、前記第2データ通信回路を用いたデ
ータ通信中に前記変復調装置の機能が停止した場合、前
記無線伝送路及び前記移動局のデータ通信回路を介して
前記コントローラ手段に前記変復調装置の機能の停止を
通知する変復調装置監視手段とを有する基地局とを具備
し、前記コントローラ手段は、前記変復調装置監視手段
により前記変復調装置の機能の停止が通知された場合に
前記移動局に通信終了を指示し、前記移動局は、前記コ
ントローラ手段からの通信終了の指示に応じて前記第1
データ通信回路から前記第1音声通信回路に使用する回
路を切り替えると共に、前記基地局にデータ通信の終了
を指示し、前記基地局は、前記移動局からの通信終了の
指示に応じて前記第2データ通信回路から前記第2音声
通信回路に使用する回路を切り替えると共に、前記回線
接続機能によって前記回線との接続制御を行なうことを
特徴とする。
【0015】
【作用】基地局と移動局が無線伝送路を介して接続され
て構成される移動体通信システムが基本的には音声通話
のために構成され、パソコン通信やFAX通信等のデー
タ通信を行なうためには移動局側に情報処理装置等の通
信を行なう装置を接続し、基地局側に回線との間で信号
の送受を行なうための変復調機能(モデム)を含むデー
タ通信機能を設ける構成とする。(基地局を複数の移動
局によって利用される公衆基地局とした場合、基地局に
データ通信機能を設けることによって、各移動局にデー
タ通信機能を用意しておく必要がない)。
【0016】このシステム構成においてデータ通信中に
情報処理装置からデータ通信の終了が指示された場合
に、無線伝送路を介して基地局に通知され変復調機能が
停止される。通常、変復調機能が停止されただけでは回
線から切断することはできない。そこで、基地局のデー
タ通信機能に変復調機能の機能が停止した場合、この旨
を移動局側に通知する監視手段を設ける。
【0017】基本的構成では、移動局からの発信、着
信、回線切断等の制御によって、基地局の回線制御が行
なわれるため、監視手段からの通知によって基地局に対
する回線切断の制御を実行できる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本実施例における移動体通信システムの
概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、
本実施例では、パーソナルハンディホン(以下、PHP
と略称する)を用いた通信システムに適用しており、P
HP子機10と基地局12との間で無線通信機能が実行
される。
【0019】基地局12が公衆回線14と接続されてお
り、PHP子機10から電話をかけると、公衆基地局1
2、公衆回線14を介して相手先と通話することができ
る。また、PHP子機10を介して、パーソナルコンピ
ュータ(以下、パソコンと略称する)16によるデータ
通信が可能である。
【0020】パソコン16とPHP子機10とは、コン
トローラ部18を介して接続ケーブル19によって接続
される。図2はPHP子機10の構成を示すブロック図
である。図2に示すように、PHP子機10は、マイコ
ン20、無線部21、ADPCM部23、受話器24、
ボタン入力部25、コネクタ部28、及びアンテナ29
が設けられている。
【0021】マイコン20は、PHP子機10を構成す
る各部を制御するものである。マイコン20は、コネク
タ部28から入力されるパソコン16からのデータや、
ダイヤルボタンが押されることによってボタン入力部2
5から入力されるデータに応じた電話機能の制御等を行
なう。
【0022】無線部21は、アンテナ29と接続されて
おり、アンテナ29を介して基地局12との間で、所定
のプロトコルによってデータの送受信を行なう。無線ユ
ニット21は、基地局12との間で送受信されるデータ
をADPCM部23との間で入出力する。
【0023】ADPCM部23は、無線部21と受話器
24との間に設けられ、ADPCM(Adaptive Differe
ntial Pulse Code Modulation :適応差分パルス符号変
調)によって高能率圧縮を行なうものである。ADPC
M部23は、音声通話を行なう場合、基地局12に送信
すべき音声データ(アナログ音声信号)をディジタル音
声信号に変換し、また無線部21を介して受信されたデ
ィジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して受話器
24に出力する。ADPCM部23は、マイコン20の
制御によってオン/オフが切り替えられる。ADPCM
部23のオン/オフによって、音声信号経路(音声通
話)とデータ信号経路(データ通信)が切り替えられ
る。
【0024】受話器24は、電話機能の通話を行なうた
めのもので、スピーカ及びマイクが設けられている。ボ
タン入力部25は、PHP子機10の電話機能を操作す
るために設けられたダイヤルボタン(図示せず)の入力
制御を行なうものである。ボタン入力部25は、ダイヤ
ルボタン中の押されたボタンに応じたデータをマイコン
20に出力する。ダイヤルボタンは、PHP子機10か
らダイヤルする際に用いられるもので、0〜9までの数
字ボタン、「*」「#」ボタンの他に、内線通補、外線
通話等の各種機能ボタンを含んでいる。
【0025】コネクタ部28は、PHP子機10に接続
ケーブル19を介して、パソコン16(コントローラ部
18)に接続するためのインタフェースである。コネク
タ部28を介して、データ通信用のデータは直接、無線
部21と送出され、パソコン16から出力されるPHP
子機10を制御するための制御コマンドはマイコン20
に通知される。
【0026】アンテナ29は、基地局12との間で信号
の送受信を行なうためのものである。コントローラ部1
8は、パソコン16が移動体通信を用いてデータ通信を
行なうために、パソコン16とPHP子機10との間の
信号制御を行なうものであり、無線通信経路を介して基
地局12(フック監視コントローラ49)から送出され
た通信経路の切り替えを要求するオンフック要求に応じ
て、経路切り替えコマンドをPHP子機10に出力する
機能を有している。
【0027】コントローラ部18は、データリンク部3
0、及びインタフェース部32によって構成されてい
る。データリンク部30は、PHP子機10と基地局1
2との間の無線機能(無線伝送路)を介して、基地局1
2に設けられたデータリンク部46との間で送受される
データの入出力制御や、データのエラー訂正等を行なう
ものである。
【0028】インタフェース部32は、パソコン16と
データリンク部30との間のインタフェースである。コ
ントローラ部18は、例えばパソコン16に設けられた
カードインタフェース(ICカードスロット)に接続可
能なICカードタイプに構成されている。カードインタ
フェースは、例えばJEIDA(Japan Electronic Ind
ustry Development Association )/PCMCIA(Pe
rsonal Computer Memory Card International Associat
ion )に準拠したものが用いられる。また、RS−23
2C等を用いた他の接続方法であっても勿論良い。
【0029】図3は基地局12の詳細な構成を示すブロ
ック図である。図3に示すように、基地局12は、マイ
コン40、無線部41、ADPCM部43、アンテナ4
4、及びデータ通信部45が設けられている。また、デ
ータ通信部45は、データリンク部46、モデムコント
ローラ47、モデム48、及びフック監視コントローラ
49が設けられている。
【0030】基地局12は、基本的には音声通信を行な
うための機能を実現するように構成され、公衆回線14
との接続処理を行なうNCU(図示せず)がマイコン4
0によって制御される。基地局12を介してデータ通信
を行なう場合には、データ通信部45を基地局12内に
付加することにより実現できる。
【0031】マイコン40は、基地局12を構成する各
部を制御するものである。マイコン40は、音声通信経
路のADPCM部43や公衆回線14との接続処理を行
なうNCU(図示せず)の制御の他に、データ通信部4
5が設けられた際にモデムコントローラ47やデータリ
ンク部46からのデータに応じた基地局12の制御等を
行なう。
【0032】無線部41は、アンテナ44と接続されて
おり、アンテナ44を介してPHP子機(基地局)10
との間で、所定のプロトコルによってデータの送受信を
行なう。無線ユニット41は、PHP子機10との間で
送受信されるデータをADPCM部23(音声通話時)
またはデータリンク部46(データ通信時)との間で入
出力する。
【0033】ADPCM部43は、無線部41と公衆回
線14との間に設けられ、ADPCM(適応差分パルス
符号変調)によって高能率圧縮を行なうものである。A
DPCM部43は、音声通話を行なう場合、PHP子機
10に送信すべき音声データ(アナログ音声信号)をデ
ィジタル音声信号に変換し、また無線部41を介して受
信されたディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換
して公衆回線14に送出する。ADPCM部43は、マ
イコン40の制御によってオン/オフが切り替えられ
る。ADPCM部43のオン/オフによって、音声信号
経路(音声通話)とデータ信号経路(データ通信)が切
り替えられる。
【0034】アンテナ44は、PHP子機10との間で
信号の送受信を行なうためのものである。データ通信部
45は、パソコン通信、FAX通信等のデータ通信を行
なうための機能であり、基地局12の音声通信のための
基本的な機能に付加され、利用される。従って、データ
通信部45内のモデムコントローラ47は、直接、基地
局12の基本構成として設けられたNCU(図示せず)
の制御を行なうことができない。
【0035】データリンク部46は、PHP子機10と
基地局12との間の無線機能(無線伝送路)を介して、
コントローラ部18に設けられたデータリンク部30と
の間でデータリンク手順を実行するものである。
【0036】モデムコントローラ47は、モデム48を
制御すると共に、データ通信終了時にはオンフックを示
すフック制御信号、すなわちハイレベルの信号(オンフ
ックはローレベル)をフック監視コントローラ49に送
出する。
【0037】モデム48は、モデムコントローラ47と
公衆回線14との間に設けられ、データ通信用のデータ
の変復調を行なうものである。フック監視コントローラ
49は、モデムコントローラ47とデータリンク部46
と接続されており、モデムコントローラ47から出力さ
れるフック制御信号がハイレベルからローレベルに変化
したら(オンフックを示す)、データリンク部46及び
無線通信経路を介して、コントローラ部18にオンフッ
ク要求を示す信号を送出する。
【0038】次に、本実施例の動作について説明する。
はじめに、通常の音声による通信を行なう場合の通信経
路について説明する。この場合、PHP子機10のAD
PCM部23は、ボタン入力部25からの入力に応じた
マイコン20の制御によってオンされる。また、基地局
12のADPCM部43も、マイコン40によってオン
される。
【0039】PHP子機10の受話器24(マイク)か
ら入力された音声はアナログ音声信号となり、ADPC
M部23によってディジタル化され、無線部21によっ
て変調され基地局12に送信される、一連の音声通信経
路を通る。
【0040】基地局12は、アンテナ44によってPH
P子機10からの信号を受信し、無線部41によって復
調して、ディジタル音声信号に変換する。ADPCM部
43は、無線部41からのディジタル音声信号を元のア
ナログ音声信号に変換して、公衆回線14を介して相手
先に送出する。
【0041】次に、パソコン16と公衆回線14に接続
された相手先との間でデータ通信を行なう場合の通信経
路について説明する。パソコン16から出力されたディ
ジタルデータは、インタフェース部32、データリンク
部30、接続ケーブル19、コネクタ部28を介して、
PHP子機10内の無線部21に送られる一連のデータ
通信経路を通る。
【0042】基地局12内では、無線部41とデータリ
ンク部46、モデムコントローラ47を経たディジタル
データが、モデム48によってアナログの電気信号に変
換される一連のデータ通信経路を通る。
【0043】ここでは、パソコン16とモデムコントロ
ーラ47とはオンラインモードにあるものとする。この
状態から、フック制御信号によってデータ通信を行なっ
ていた回線の切断をする処理について、図4を参照しな
がら説明する。
【0044】まず、図4(a)に示すように、パソコン
16とモデムコントローラ47間はオンラインモードに
ありデータ通信の可能な状態にある。ここで、パソコン
16は、通信用プログラムに従って、コマンドモードへ
の移行を指示するためのエスケープコードをコントロー
ラ部18に出力する(図4(b))。
【0045】コントローラ部18のインタフェース部3
2は、パソコン16から出力された前述のエスケープコ
ードを認識する。データリンク部30は、インタフェー
ス部32によって認識された内容を示すデータをデータ
リンク部30,46間で送受信可能なデータ形式で、P
HP子機10及び基地局12のデータ通信経路を介し
て、基地局12のモデムコントローラ47に対して送出
する(図4(c))。
【0046】すなわち、パソコン14は、有線で接続さ
れたデータ通信用モデムを制御するための通信用ソフト
ウェアに基づいてエスケープコードを出力するため、そ
のままでは無線通信経路を介して基地局12に送信する
ことがてきない。このため、コントローラ部18におい
てデータリンク部30,46間で送受信可能なデータ形
式に変換して送信を行なう。
【0047】モデムコントローラ47は、コントローラ
部18からのデータに応じてコードモードへ移行し、コ
ードモードとなったことを示すデータ「OK」を、デー
タ通信経路を介してパソコン16に通知する(図4
(d))。
【0048】ここで、パソコン16は、データ通信終了
を要求するコマンド、すなわちオンフック命令「AT
H」をデータ通信経路を介してモデムコントローラ47
に出力する(図4(e))。
【0049】モデムコントローラ47は、オンフック命
令に応じて、モデム48の機能を停止させ、フック制御
信号をハイレベル(オフフック)からローレベル(オン
フック)に変化させる。モデムコントローラ47は、モ
デム機能を停止させたことを示す結果コード「OK」
を、データ通信経路を介してパソコン16に通知する
(図4(f))。なお、パソコン16からオンフック命
令「ATH」が出力された場合だけでなく、接続先がデ
ータ通信を終了させた場合も同様の処理を行なう。
【0050】一方、フック監視コントローラ49は、モ
デムコントローラ47から出力されるフック制御信号を
監視しており、ハイレベル(オフフック)からローレベ
ル(オンフック)に変化したことを検出する。フック監
視コントローラ49は、これにより、モデム48の機能
停止とみなして、データ通信終了(オンフック要求)を
通知するコマンド「ONH」を、データリンク部46か
ら基地局12、PHP子機10のデータ通信経路を介し
てコントローラ部18に送出する(図4(g))。
【0051】これにより、データ通信終了(モデム48
の停止状態)の通知を受けたインタフェース部32は、
PHP子機10に対して通信終了を示すコード「E」、
すなわちADPCM部23,43をオフからオンに切り
替えるコマンドを出力する(図4(h))。
【0052】マイコン20は、このコマンドに応じて、
基地局12のADPCM部43をオン/オフさせるデー
タ「SACCH」を基地局12に送出させる(図4
(i))。
【0053】基地局12のデータリンク部46は、「S
ACCH」を受信するとマイコン40に通知する。マイ
コン40は、ADPCM部43をオンし、ADPCM部
43のオンが完了したことを示す「SACCH」をPH
P子機10に返送する(図4(j))。また、マイコン
40は、データ通信部45の機能をオフさせる。これに
よって、基地局12の使用経路がデータ通信経路から音
声通信経路に切り替えられる。
【0054】PHP子機10は、基地局12から返送さ
れた「SACCH」に応じて、ADPCM部23をオン
する。これによって、PHP子機10の使用経路がデー
タ通信経路から音声通信経路に切り替えられる。マイコ
ン20は、データ通信終了を通知するコード「a」をコ
ントローラ部18に出力する。
【0055】こうして、データ通信が終了された際に、
PHP子機10と接続先(ホスト側電話機)が共にオフ
フックである場合には、音声通信経路が接続された状
態、すなわち通話中の状態となる(図4(l))。
【0056】また、PHP子機10がオンフックの場合
には、PHP子機10と基地局12との間で切断処理が
実行される(図4(m))。基地局12のマイコン40
は、NCU(図示せず)を制御して公衆回線14との回
線を切断する。切断処理が完了すると、PHP子機10
からコントローラ部18に対して無線切断通知を示すコ
ード「D」が出力される(図4(n))。
【0057】このようにして、パソコン16からのオフ
フック命令によって基地局12のモデムコントローラ4
7がモデム48の機能をオフさせた場合に、フック制御
信号を監視することによってモデム48の機能のオフを
フック監視コントローラ49が検出し、PHP子機10
(移動局)に対してオンフック要求が出力される。これ
により、PHP子機10から基地局12に対して通信終
了を指示させ、PHP子機10と基地局12の通信経路
をデータ通信経路から音声通信経路に切り替えて、デー
タ通信を終了させることができる。
【0058】なお、前記実施例では、PHP子機10を
移動局として用いる移動体通信システムを例にして説明
しているが、無線通信経路を用いて基地局と移動局との
間で通信を行なうシステムにおいて、データ通信を行な
う場合に応用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基地局に
設けられた変復調機能の停止を監視し、停止した場合に
は基地局側に通知する機能を設けることにより、従来の
システムに対応した通信用ソフトウェアに基づいて出力
されるフック制御信号(オンフックコマンド)によって
変復調機能を停止させて、データ通信を行なっていた回
線を切断することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる移動体通信システム
の概略構成を示すブロック図。
【図2】本実施例におけるPHP子機10の構成を示す
ブロック図。
【図3】本実施例における基地局12の詳細な構成を示
すブロック図。
【図4】本実施例における動作を説明するための処理手
順を示す図。
【図5】従来の通信システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
10…PHP子機(移動局)、12…基地局、14…公
衆回線、16…パーソナルコンピュータ(情報処理装
置)、18…コントローラ部、19…接続ケーブル、2
0,40…マイコン、21,41…無線部、23,43
…ADPCM部、24…受話器、25…ボタン入力部、
30,46…データリンク部、32…インタフェース
部、45…データ通信部、47…モデムコントローラ、
48…モデム、49…フック監視コントローラ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 1/00 N

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と移動局が無線伝送路を介して接
    続されて構成される移動体通信システムにおいて、 前記基地局と前記移動局は、それぞれ音声通信を処理す
    る回路と前記基地局内に設けられた変復調装置を利用し
    てデータ通信を処理する回路を有し、 前記基地局は、前記基地局と前記移動局が前記データ通
    信を処理する回路を用いたデータ通信中に、前記変復調
    装置の機能が停止した場合に、前記無線伝送路を介して
    前記移動局に前記変復調装置の機能の停止を通知する変
    復調装置監視手段を有し、 前記移動局は、前記変復調装置監視手段による通知に応
    じて、前記移動局及び前記基地局が用いる回路を、前記
    データ通信を処理する回路から前記音声通信を処理する
    回路に切り替える回路切り替え手段を有し、 前記移動局から前記基地局に与えられる前記変復調装置
    に対する機能停止の指示のみで回路の切り替えを行な
    い、データ通信を終了させることを特徴とする移動体通
    信システム。
  2. 【請求項2】 前記変復調監視手段は、前記変復調装置
    に対するフック制御を行なうために前記基地局に設けら
    れたフック制御機能が、前記変復調装置に対して回線か
    らの切断を要求した場合に、前記変復調装置の機能の停
    止と判別することを特徴とする請求項1記載の移動体通
    信システム。
  3. 【請求項3】 回線を介してデータ通信を行なう情報処
    理装置と、 前記情報処理装置によるデータ通信を、無線伝送路を介
    して行なうためのデータ通信制御の機能を有したコント
    ローラ手段と、 無線伝送路を介して音声通信を行なうための第1音声通
    信回路と、前記コントローラ手段のデータ通信制御によ
    るデータ通信を行なうための第1データ通信回路とを有
    する移動局と、 前記移動局との間で無線伝送路を介して無線通信を行な
    うもので、前記移動局によって音声通信を行なうための
    回線との接続制御を行なう回線接続機能を含む第2音声
    通信回路と、前記コントローラ手段のデータ通信制御に
    よるデータ通信を前記移動局を介して行なうための第2
    データ通信回路とを有し、前記第2データ通信回路は、
    前記回線と入力されるデータ通信用の信号の変復調を行
    なう変復調装置と、前記第2データ通信回路を用いたデ
    ータ通信中に前記変復調装置の機能が停止した場合、前
    記無線伝送路及び前記移動局のデータ通信回路を介して
    前記コントローラ手段に前記変復調装置の機能の停止を
    通知する変復調装置監視手段とを有する基地局と、 を具備し、 前記コントローラ手段は、前記変復調装置監視手段によ
    り前記変復調装置の機能の停止が通知された場合に前記
    移動局に通信終了を指示し、 前記移動局は、前記コントローラ手段からの通信終了の
    指示に応じて前記第1データ通信回路から前記第1音声
    通信回路に使用する回路を切り替えると共に、前記基地
    局にデータ通信の終了を指示し、 前記基地局は、前記移動局からの通信終了の指示に応じ
    て前記第2データ通信回路から前記第2音声通信回路に
    使用する回路を切り替えると共に、前記回線接続機能に
    よって前記回線との接続制御を行なうことを特徴とする
    移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 前記変復調監視手段は、前記変復調装置
    に対するフック制御を行なうために前記基地局に設けら
    れたフック制御機能が、前記変復調装置に対して回線か
    らの切断を要求した場合に、前記変復調装置の機能の停
    止と判別することを特徴とする請求項3記載の移動体通
    信システム。
  5. 【請求項5】 回線を介してデータ通信を行なう情報処
    理装置と、 前記情報処理装置によるデータ通信を、無線伝送路を介
    して行なうためのデータ通信制御の機能を有したコント
    ローラ手段と、 無線伝送路を介して音声通信を行なうための第1音声通
    信回路と、前記コントローラ手段のデータ通信制御によ
    るデータ通信を行なうための第1データ通信回路とを有
    する移動局と、 前記移動局との間で無線伝送路を介して無線通信を行な
    うもので、前記移動局によって音声通信を行なうための
    回線との接続制御を行なう機能を含む第2音声通信回路
    と、前記コントローラ手段のデータ通信制御によるデー
    タ通信を前記移動局を介して行なうための第2データ通
    信回路とを有し、前記第2データ通信回路は、前記回線
    と入力されるデータ通信用の信号の変復調を行なう変復
    調装置と、前記第2データ通信回路を用いたデータ通信
    中に前記変復調装置の機能が停止した場合、前記無線伝
    送路及び前記移動局のデータ通信回路を介して前記コン
    トローラ手段に前記変復調装置の機能の停止を通知する
    変復調装置監視手段とを有する基地局と、を具備した移
    動体通信システムを制御する通信制御方法であって、 前記変復調装置監視手段により前記変復調装置の機能の
    停止が通知された場合に、前記コントローラ手段は、前
    記移動局に通信終了を指示し、 前記コントローラ手段からの通信終了の指示に応じて、
    前記移動局は、前記第1データ通信回路から前記第1音
    声通信回路に使用する回路を切り替えると共に、前記基
    地局にデータ通信の終了を指示し、 前記移動局からの通信終了の指示に応じて、前記基地局
    は、前記第2データ通信回路から前記第2音声通信回路
    に使用する回路を切り替えると共に、前記回線接続機能
    によって前記回線との接続制御を行なうことを特徴とす
    る通信制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100558381B1 (ko) * 1998-10-17 2006-06-16 서창전기통신 주식회사 디지털무선전화기를이용한데이터송수신장치

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