JPH0787130B2 - 高周波用終端抵抗器 - Google Patents

高周波用終端抵抗器

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JPH0787130B2
JPH0787130B2 JP2246760A JP24676090A JPH0787130B2 JP H0787130 B2 JPH0787130 B2 JP H0787130B2 JP 2246760 A JP2246760 A JP 2246760A JP 24676090 A JP24676090 A JP 24676090A JP H0787130 B2 JPH0787130 B2 JP H0787130B2
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resistor
ground
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high frequency
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隆三 加野
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Hirose Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主に高周波回路に使用される高周波用終端抵
抗器に関するものである。
従来の技術 従来の高周波用終端抵抗器としては、添付図面の第4図
(A)の概略斜視図にに示すようなものがあった。この
従来の高周波用終端抵抗器は、高周波回路装置等のベー
ス(図示していない)に取り付けるための取付け穴2を
有するアース板1の上面のほぼ中央部に誘電体基板3を
載置し、その誘電体基板3のアース板側とは反対側上面
に、信号端子4、信号電極5および平形抵抗体6を設
け、平形抵抗体6の後方に、誘電体基板3の後端部を取
り巻くようにしてアース電極7を設けてなるものであ
る。これら誘電体基板3、信号端子4、信号電極5、平
形抵抗体6およびアース電極7は、平形抵抗器8を構成
している。なお、第4図(B)は、第4図(A)のI−
I線断面図である。この第4図(B)において、参照番
号71は、アース電極7から延びる誘電体基板3のアース
板側の面に沿って延長するアース板接続部を示してい
る。
発明が解決しようとする課題 前述したような構成の従来の高周波用終端抵抗器は、構
成が簡単で安価であり、取付けも容易で且つ高周波電力
を負荷しても熱伝導や放熱特性もよいので、その点の効
果は優れているものである。しかし、第4図(B)に示
す各点W、X、Y、Zにおけるインピーダンスは、不整
合なものとなっている。すなわち、第4図(C)は、第
4図(A)および(B)に示す高周波終端抵抗器の等価
回路を示しており、各点の分布インダクタンスLは、L1
=L2=L3であり、分布抵抗RもR1=R2=R3であり、分布
容量CもC1=C2=C3となる。このため、どの点をとって
もインピーダンスが同じとなるようにすることはでき
ず、例えば50Ωに等しくするようなことは不可能であっ
た。このために従来の高周波用終端抵抗器では、その高
周波特性であるVSWRの特性曲線は、第5図の曲線Aの如
くなり、この従来の高周波用終端抵抗器の構成では、DC
〜5GHzまでの帯域程度の使用に限定されることになって
しまう。換言するならば、従来の高周波用終端抵抗器の
構成では、5GHz以上の高周波帯域では使用できないもの
となってしまうという問題があった。
その上、従来の構成では、等価回路上でのインピーダン
スは不整合であるため、回路設計時、事前にどのような
抵抗器を選択すれば最善であるかを決定できないので、
予め各種のインピーダンスを有する抵抗器を用意してお
き、実際の回路作製時に適当なインピーダンスの抵抗器
を選択しなければならなかった。
本発明の目的は、前述したような従来の技術の問題点を
解消しうるような高周波用終端抵抗器を提供することで
ある。
課題を解決するための手段 本発明によれば、誘電体基板のアース板側とは反対側の
上に平形抵抗体を設け、該平形抵抗体の一端に信号電
極、他端にアース電極を接続してなる高周波用終端抵抗
器において、前記平形抵抗体の幅を、前記信号電極の側
より前記アース電極の側の方が広くなるようにし、前記
アース電極が、前記平形抵抗体の両側縁部の一部分に沿
って延在する延長部を有していて、前記信号電極から前
記アース電極の方へ沿っての分布容量が、前記信号電極
の側より前記アース電極の側の方が大きくなるようにす
る。
実施例 次に、添付図面の、特に第1図から第3図を参照して、
本発明の実施例について本発明をより詳細に説明する。
第1図(A)は、本発明に至る過程における高周波用終
端抵抗器の改良構成例を示す一部破断概略斜視図であ
り、第1図(B)は、第1図(A)のII−II線断面図で
あり、第1図(C)は、その電気的等価回路を示す図で
ある。第1図において、第4図の従来例と同様の構成部
分については、同様の参照符号を付して示している。こ
の改良構成例の高周波用終端抵抗器は、第4図に関して
説明した従来の高周波用終端抵抗器におけるアース板と
同様に、取付け穴2を有するアース板1を備えており、
このアース板1の上面のほぼ中央部に誘電体基板3が載
置されている。その誘電体基板3のアース板側とは反対
の上面に、信号端子4、信号電極5および平形抵抗体6A
を設け、平形抵抗体6Aの後方に、誘電体基板3の後端部
を取り巻くようにしてアース電極7を設けてなるもので
ある。誘電体基板3のアース板側には、アース電極7か
ら延びるアース板接続部71が設けられている。これら誘
電体基板3、信号端子4、信号電極5、平形抵抗体6Aお
よびアース電極7は、平形抵抗器8Aを構成している。
この平形抵抗体6Aは、本発明により、前方の信号電極5
の側の幅が狭くされ、後方のアース電極7の側の幅が広
くされるように、ほぼ台形状とされている。さらに、分
布容量増大手段として、平形抵抗器8Aの全体をカバーす
るように、カバー部材10が設けられている。このカバー
部材10は、アース板1と同様に導電性金属材料にて形成
されている。また、このカバー部材10には、アース板1
の取付け穴2と整列する同様の取付け穴11が設けられて
いる。
ここで、この改良構成例の高周波用終端抵抗器の各構成
部分の諸寸法および形成材料等の一例について述べてお
く。誘電体基板3は、厚さ1mm、幅3mm、長さ3.75mmであ
り、平形抵抗体6Aは、タンタル抵抗薄膜で形成され、信
号電極5側の幅が1.8mm、長さが0.3mm、アース電極7側
の幅が2.5mm、長さが2.6mmとされていて、その直流抵抗
値は、50Ωとされている。信号電極5は、厚み1μの金
蒸着膜で形成され、その幅が1.8mm、長さが0.3mmであ
り、アース電極7も厚み1μの金蒸着膜で形成され、そ
の幅が3mm、長さが0.45mmとされている。また、カバー
部材10の下面と平形抵抗体6Aの上面との間の間隙は、1m
mとされている。
この改良構成例の終端抵抗器の電気的等価回路は、第1
図(C)のように表せ、この等価回路におけるW、X、
Y、Zの各点のインピーダンスは、一定、例えば、50Ω
になるように各構成部分の材質および諸寸法は選定さ
れ、調整されている。すなわち、分布抵抗Rは、R1>R2
>R3・・・となり、分布インダクタンスLは、L1<L2
L3・・・・となり、分布容量Cは、C1<C2<C3<C4・・
・・となるように、設計時可変可能にすることにより容
易に各点のインピーダンスを整合可能にしたものであ
る。
第5図の曲線Bは、第1図の高周波用終端抵抗器の各点
W、X、Y、Zにおいてインピーダンスをほぼ50Ωにな
るように設定した際に得られるVSWRの特性曲線である。
これによれば、DC〜13GHzまで使用範囲帯域が広がった
ことになる。
第2図(A)は、本発明の実施例の高周波用終端抵抗器
を示す概略斜視図であり、第2図(B)は、第2図
(A)のIII−III線断面図である。これら第2図におい
ても、第4図の従来例と同様の構成部分については、同
様の参照符号を付して示している。この実施例の高周波
用終端抵抗器は、第4図に関して説明した従来の高周波
用終端抵抗器におけるアース板と同様に、取付け穴2を
有するアース板1を備えており、このアース板1の上面
のほぼ中央部に誘電体基板3が載置されている。その誘
電体基板3のアース板側とは反対の上面に、信号端子
4、信号電極5および平形抵抗体6Bを設け、平形抵抗体
6Bの後方に、誘電体基板3の後端部を取り巻くようにし
てアース電極7Bを設けてなるものである。これら誘電体
基板3、信号端子4、信号電極5、平形抵抗体6Bおよび
アース電極7Bは、平形抵抗器8Bを構成している。
この第2図の改良構成例では、第1図の実施例の平形抵
抗体6Aの単純な台形状と違って、平形抵抗体6Bは、前方
部分が台形状とされ、後方部分が矩形状とされたような
形状とされている。そして、この実施例においては、分
布容量増大手段として、カバー部材10を設ける代わり
に、アース電極7Bに、平形抵抗体6Bのほぼ後半部である
矩形状の部分の両側縁部に延在する延長部7B′を設けて
いる。また、誘電体基板3のアース板側には、アース電
極7Bから延びるアース板接続部71Bが設けられている。
この実施例の高周波用終端抵抗器の各構成部分の諸寸法
および形成材料等の一例については、前述の実施例につ
いて述べたものとほぼ同様であるが、平形抵抗体6Bの寸
法については、台形状部分の前方の幅が1.8mm、後方の
幅が2.5mm、長さが1.3mmであり、矩形状部分の幅が2.5m
m、長さが1mmである。
第1図の改良構成例においては分布容量増大手段として
カバー部材10を設けたのであるが、この第2図の実施例
では、カバー部材を設ける代わりに、分布容量増大手段
として、アース電極7Bに延長部7B′を設ける構成として
いる。すなわち、アース電極7Bのの表面積を平形抵抗体
6Bの側面まで拡大して、容量分Cを大きくしている。こ
れにより、カバー部材10の如き部品を不要とすることに
より、小型で安価にしたものである。この第2図の構成
の高周波用終端抵抗器の高周波特性であるVSWRの特性曲
線は、第5図の曲線Cの如くなり、DC〜15GHzまで使用
範囲帯域をさらに広げることができる。このように、平
形抵抗体6Bの末部を電極でコの字形に囲むことにより、
C分を大きくすることができ、高周波特性を改善するこ
とができる。
第3図は、本発明の別の実施例の高周波用終端抵抗器を
示す概略斜視図である。この第3図においても、第4図
の従来例と同様の構成部分については、同様の参照符号
を付して示している。この実施例の高周波用終端抵抗器
は、第2図に関して説明した高周波用終端抵抗器のアー
ス板1を不要とし、その代わりに、アース電極7Bの延長
部7B′を更に誘電体基板3のアース板側に延長してアー
ス板を構成する部分7B″をも有するようにしている以外
は、第2図のものと同様の構成である。
発明の効果 前述のように、本発明の高周波用終端抵抗器の構成によ
れば、その電気的等価回路の各点においてインピーダン
スがほぼ整合されるため、高周波の反射が少なく、この
ために、VSWRの特性が良好となり、従来のものより、高
周波帯域まで使用が可能となる。また、本発明の構成に
よれば、インピーダンス整合させるためにR、C、Lの
可変の設計が可能であり、回路設計時において論理的に
終端抵抗器の設計が可能であるので、事前にどのような
抵抗器にすればよいか判断することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は、本発明に至る過程における高周波用終
端抵抗器の改良構成例を示す一部破断概略斜視図、第1
図(B)は、第1図(A)のII−II線断面図、第1図
(C)は、その電気的等価回路を示す図、第2図(A)
は、本発明の実施例の高周波用終端抵抗器を示す概略斜
視図、第2図(B)は、第2図(A)のIII−III線断面
図、第3図は、本発明の別の実施例の高周波用終端抵抗
器を示す概略斜視図、第4図(A)は、従来の高周波用
終端抵抗器の一例を示す概略斜視図、第4図(B)は、
第4図(A)のI−I線断面図、第4図(C)は、第4
図(A)の高周波用終端抵抗器の電気的等価回路を示す
図、第5図は、従来および本発明の高周波用終端抵抗器
の高周波特性を例示する図である。 1……アース板、2……取付け穴、 3……誘電体基板、4……信号端子、 5……信号電極、 6A、6B……平形抵抗体、 7、7B……アース電極、 7B′……延長部、 7B″……アース板を構成する部分、 8A、8B……平形抵抗器、 10……カバー部材、11……取付け穴。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板のアース板側とは反対側の上に
    平形抵抗体を設け、該平形抵抗体の一端に信号電極、他
    端にアース電極を接続してなる高周波用終端抵抗器にお
    いて、前記平形抵抗体の幅は、前記信号電極の側より前
    記アース電極の側の方が広くされており、前記アース電
    極は、前記平形抵抗体の両側縁部の一部分に沿って延在
    する延長部を有していて、前記信号電極から前記アース
    電極の方へ沿っての分布容量が、前記信号電極の側より
    前記アース電極の側の方が大きくなるようにしたことを
    特徴とする高周波用終端抵抗器。
  2. 【請求項2】前記誘導電基板の前記アース板側には、前
    記アース電極から延びるアース板接続部が延在して設け
    られており、前記誘電体基板は、前記アース板接続部を
    介してアース板の上に載置されている請求項(1)記載
    の高周波用終端抵抗器。
  3. 【請求項3】前記誘電体基板の前記アース板側には、前
    記アース電極から延びてそのアース板側の実質的に全面
    に亘って延在する部分が設けられており、該部分がアー
    ス板を構成している請求項(1)に記載の高周波用終端
    抵抗器。
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