JPH0786148B2 - プラスチック製事務用品の製造方法 - Google Patents

プラスチック製事務用品の製造方法

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JPH0786148B2
JPH0786148B2 JP3053795A JP5379591A JPH0786148B2 JP H0786148 B2 JPH0786148 B2 JP H0786148B2 JP 3053795 A JP3053795 A JP 3053795A JP 5379591 A JP5379591 A JP 5379591A JP H0786148 B2 JPH0786148 B2 JP H0786148B2
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    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は事務用品に用いられるプ
ラスチック成形品の表面改質に関する。とくに撥水性・
防汚性に優れたプラスチック製事務用品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、事務用品にはプラスチック成形品
が多く使われている。たとえば万年筆、ボールペン、シ
ャープペンシル、筆入れ、バインダーをはじめ、机、椅
子に至るまで各分野に使用されている。これはプラスチ
ックが耐久性があり、軽いこと、外観がよいことによ
る。例えば、セルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、硬質塩化ビニル樹脂、ポリエス
テル、ポリスチレン樹脂,ABS樹脂、ナイロン樹脂等
が使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のプ
ラスチック成形品は、たとえばポリテトラフロロエチレ
ンなどのフッ素樹脂に比べて防汚性が劣るという課題が
ある。また、フッ素樹脂は、防汚性には優れるものの、
機械特性があまり高くなく、かつ高価であるという課題
がある。また、特開昭60−40254号公報及び特開
平2−248480号公報には、フッ素系の分子を基材
表面に化学結合させることが提案されているが、薄くて
かつ撥水性・防汚性に優れる被膜はいまだ実現していな
いのが現状である。
【0004】本発明は、従来の欠点に鑑みなされたもの
で、撥水性・防汚性のすぐれた、かつ安価なプラスチッ
ク材料を用いたプラスチック製事務用品の製造方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1番目のプラスチック製事務用品の製造
方法は、アルキル基の末端に−CF 3 基が存在し他の末
端にクロロシリル基を有する化学吸着分子を含む非水溶
液を、プラスチック成形品基材表面に接触させて吸着反
応させ、次いで非水溶液で洗浄することにより、シロキ
サン結合を介してアルキル基の末端に−CF 3 基を配列
させた単分子膜からなる化学吸着膜を形成することを特
徴とする
【0006】次に本発明の第2番目のプラスチック製事
務用品の製造方法は、クロロ基を複数個有するシラン化
合物を、プラスチック成形品基材表面に接触させて吸着
反応させて内層膜を形成し、次いでアルキル基の末端に
−CF 3 基が存在し、他の末端にクロロシリル基を有す
る化学吸着分子を含む非水溶液をプラスチック成形品基
材表面に接触させて吸着反応させ、次いで非水溶液で洗
浄することにより、シロキサン結合を介してアルキル基
の末端に−CF 3 基を配列させた単分子膜からなる化学
吸着膜を形成することを特徴とする。
【0007】
【作用】前記本発明の第1番目の構成によれば、プラス
チック成形品基材表面にシロキサン結合を介してアルキ
ル基末端に−CF 3 基を配列させた単分子膜からなる
学吸着膜が設けられているので、撥水性・防汚性に優
れ、かつプラスチック基材の機械的強度などの特性をそ
のまま生きかすことができ、しかも安価なプラスチック
成形品を用いた事務用品とすることができる。すなわ
ち、前記化学吸着膜の表層には−CF 3 基が配列されて
存在するから、撥水性・防汚性に優れたものとなる。ま
た、前記化学吸着膜の基部は、シロキサン結合を介して
化学結合して形成されているので、耐久性に優れた膜と
することができ、表面を繰り返し洗浄しても前記化学吸
着膜はプラスチック表面から容易には剥離しない。さら
に、本発明の化学吸着膜は、ナノメーター乃至オングス
トローム単位の極薄い膜であるので、プラスチック基材
の機械的強度などの特性を損ねることがない。また、化
学吸着膜は単分子膜であるので、均一な厚さの薄い膜と
することができるので、透明性に優れ、基材の美観を損
ねることがない。
【0008】次に本発明の第2番目のプラスチック製事
務用品の製造方法によれば、クロロ基を複数個有するシ
ラン化合物を、プラスチック成形品基材表面に接触させ
て吸着反応させて内層膜を形成し、次いでアルキル基の
末端に−CF 3 基が存在し、他の末端にクロロシリル基
を有する化学吸着分子を含む非水溶液をプラスチック成
形品基材表面に接触させて吸着反応させ、次いで非水溶
液で洗浄することにより、シロキサン結合を介してアル
キル基の末端に−CF 3 基を配列させた単分子膜からな
る化学吸着膜を形成でき、基材の表面に高密度にシラノ
ール結合を付与でき、アルキル基の末端に−CF 3 基を
有する化学吸着膜をより高密度に形成できる。
【0009】
【実施例】本発明で得られるプラスチック製事務用品
は、図1に示すように、プラスチック1の表面にシロキ
サン結合2を介して、フッ化アルキル基を含有する単分
子膜3が形成されたプラスチック成形品を用いる。
【0010】事務用品の中で、万年筆やボールペンに
は、セルロース樹脂やアクリル樹脂などが、キャップに
はポリエチレンが、下敷には、硬質塩化ビニル樹脂が、
インク容器にはポリエチレンの中空成形品が、鉛筆入れ
にはスチレン樹脂が、鉛筆削り器にはスチレン樹脂が、
タイプライターや複写機のケースにはABS樹脂、ナイ
ロン樹脂、フェノール樹脂が、押しボタンやつまみに
は、ユリア樹脂、セルロース樹脂が利用されている。
【0011】本発明の事務用品に用いるプラスチック成
形品表面に設けられる化学吸着膜は、フッ化アルキル基
を有するクロロシラン系界面活性剤を用いて形成するこ
とが好ましい。
【0012】フッ化アルキル基を有するクロロシラン系
界面活性剤としては、例えばCF3(CF2 7 (CF
2 2 SiCl3 ,CF3 CH2 O(CH2 15SiC
3,CF3 (CH2 2 Si(CH3 2 (CH 2
15SiCl3 ,F(CF 2 4 (CH2 2 Si(CH
3 2 (CH2 9 SiCl3 ,F(CF2 8 (CH
2 2 Si(CH3 2 (CH2 9 SiCl3 ,CF
3 COO(CH2 15SiCl3 ,CF3 (CF2 5
(CH2 2 SiCl3 などのようなトリクロロシラン
系界面活性剤をはじめ、例えばCF3 (CF2 7 (C
2 2 SiCln (CH3 3-n ,CF3 (CF2
7 (CH2 2 SiCln (C2 5 3-n ,CF3
2 O(CH2 15SiCln (CH3 3-n ,CF3
CH 2 (CH2 15SiCln (C2 5 3-n ,C
3 (CH2 2 Si(CH3 2 (CH2 15SiC
n (CH3 3-n ,F(CF2 4 (CH2 2 Si
(CH3 2 (CH2 9 SiCln (C
2 5 3-n ,F(CF2 8 (CH22 Si(CH
3 2 (CH2 9 SiCln (CH3 3-n ,CF3
COO(CH2 15SiCln (CH3 3-n ,CF3
(CF2 5 (CH2 2 SiCln (CH3
3-n (但し式中のnは何れも1又は2)等のような低級
アルキル基置換のモノクロロシラン系あるいはジクロロ
シラン系界面活性剤が挙げられる。これらの中でも特に
トリクロロシラン系界面活性剤の親水性基と結合したク
ロロシリル結合以外のクロロシリル結合が、隣合うクロ
ロシラン基とシロキサン結合で分子間結合を形成するた
め、より強固な化学吸着膜となることから好ましい。ま
た、CF3 (CF2 n CH2 CH2 SiCl3 (但し
式中のnは整数であり、3〜25程度が最も扱いやす
い)が、溶剤溶解性、化学吸着性と撥水・防汚性等の機
能性との釣合が取れているため好ましい。さらにまた、
フッ化アルキル鎖部分にエチレン基やアセチレン基を組
み込んでおけば、化学吸着膜形成後5メガラド程度の電
子線照射で架橋できるのでさらに化学吸着膜自体の硬度
を向上させることも可能である。
【0013】本発明に使用できるクロロシラン系界面活
性剤は、上述に例示したように直鎖状だけではなく、フ
ッ化アルキル基又は炭化水素基が分岐した形状でも、又
は末端の珪素にフッ化アルキル基もしくは炭化水素基が
置換した形状(即ちR、 1 、R 2 、R 3 をフッ化アル
キル基又は炭化水素基として一般式R2 SiCl2 、R
3 SiCl、 1 2 SiCl2 もしくは 1 2 3
SiCl等)であってもよいが、吸着密度を高めるため
には一般には直鎖状が好ましい。さらに、クロロ基を複
数個有するシラン化合物をプラスチック成形品部品に接
触させ吸着反応させて内層膜を形成することが好まし
い。例えば、SiCl4 、SiHCl3 、SiH2 Cl
2 、Cl−(SiCl2 O)n −SiCl3 (但し式中
nは自然数)、SiClm (CH3 4-m 、SiClm
(C2 5 4-m (但し式中mは1〜3の整数)、HS
iCll (CH3 3-l 、HSiCll (C2 5
3-l (但し式中lは1又は2)等のようなクロロシリル
結合を複数個含む物質を化学吸着させた後、水と反応
ると、表面のクロロシリル結合が親水性のシラノール
結合に変わり、プラスチック成形品表面に内層膜が形成
され、その表面が親水性となる。
【0014】なお、このクロロシリル基を複数個含む物
質の中でも、テトラクロロシラン(SiCl4 )は反応
性が高く分子量も小さいためより高密度にシラノール結
合を付与できるため好ましい。このようにして親水性化
すると、高分子を含む基体の基体の酸化処理よりも親水
性をより高くすることができる。この上に例えばフッ化
アルキル基を含むクロロシラン系界面活性剤を化学吸着
でき、このようにして得た化学吸着膜はより高密度化さ
れるため、撥水性、防汚性等の機能がより高められる。
【0015】本発明の事務用品に用いられるプラスチッ
ク成形品表面にシロキサン結合を介してフッ化アルキル
基を含有する化学吸着膜を形成する方法は、プラスチッ
ク成形品表面を酸化処理して親水性にする工程と、酸化
処理した表面を非水系の有機溶媒に浸漬等により接触さ
せて、基材の表面にクロロシラン系界面活性剤を化学吸
着させ、シロキサン結合を介してフッ化アルキル基を含
有する化学吸着膜を形成する工程を含むことが好まし
い。
【0016】前記プラスチック成形品表面を酸化処理す
る手段としては、例えば酸素プラズマ処理、コロナ処
理、もしくは濃硫酸と重クロム酸カリウムの混合溶液に
浸漬する方法(クロム混酸液処理)等通常の手法が適用
される。
【0017】本発明のプラスチック製事務用品の製造方
法において、プラスチック成形品表面に化学吸着膜を形
成するときに用いる非水溶媒は、化学吸着膜を形成する
プラスチック成形品を溶解せず、かつクロロシラン系界
面活性剤と反応する活性水素を持たない有機溶媒であれ
ばよい。その例として例えば1,1−ジクロロ,1−フ
ルオロエタン、1,1−ジクロロ,2,2,2−トリフ
ルオロエタン、1,1−ジクロロ,2,2,3,3,3
−ペンタフルオロプロパン、1,3−ジクロロ,1,
1,2,2,3−ヘプタフルオロプロパン等のフッ素系
溶媒、例えばヘキサン、オクタン、ヘキサデカン、シク
ロヘキサン等の炭化水素系溶媒、例えばジブチルエーテ
ル、ジベンジルエーテル等のエーテル系溶媒、例えば酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸アミル
等エステル系溶媒の何れかが好ましい。
【0018】また、本発明のプラスチック製事務用品の
製造方法で、単分子化学吸着膜を一 層だけ形成するに
は、クロロシラン系界面活性剤又はクロロシリル基を複
数個含む物質を化学吸着した後、水分に接触させないで
非水系の溶剤で洗浄するだけでよく、特別な工程を要し
なく簡便に行える。また、化学吸着膜は単分子膜が累積
していても良いことは勿論である。このように、化学吸
着膜が単分子膜を形成すると、付与された機能性を示す
基が配向し、密度も向上するためより高機能を発揮でき
る。
【0019】次に具体的実施例を用いて本発明を説明す
る。
【0020】実施例1 ボールペン用に成形したアクリル樹脂をUVドライ・ス
トリッパー中で10分間、酸素プラズマ処理して(酸素
流量:1l/min)表面を酸化処理した後、ヘプタデ
カフルオロデシルトリクロロシランの10-2mol /リッ
トルのシクロヘキサン溶液に室温、窒素雰囲気下で60
分間浸漬し、引き続いて未反応のヘプタデカフルオロデ
シルトリクロロシランをシクロヘキサンで洗浄して、し
かる後純水で洗浄し、フッ化アルキル基を含むシロキサ
ン結合を介した化学吸着単分子膜をアクリル樹脂表面に
形成した。約15オングストロームの厚さの単分子膜が
形成できた。
【0021】実施例2 実施例1のボールペン用に成形したアクリル樹脂を下敷
用硬質塩化ビニル樹脂に、シクロヘキサンを1,1−ジ
クロロ,1−フルオロエタンに代えて実施例1と同様の
実験をした。
【0022】実施例3 実施例1のボールペン用に成形したアクリル樹脂を鉛筆
削り器用に成形したスチレン樹脂に代え、酸素プラズマ
処理した後、まず1wt%のテトラクロロシラン溶液
(溶媒:1,1−ジクロロ,1−フルオロエタン)に窒
素雰囲気下室温で60分間浸漬し、引き続いて未反応の
テトラクロロシランを1,1−ジクロロ,1−フルオロ
エタンで洗浄して、しかる後純水で洗浄し、乾燥した試
料を用いてシクロヘキサンを1,1−ジクロロ,1−フ
ルオロエタンに代えて、実施例1と同様の実験をした。
【0023】実施例1〜3の事務用品を通常使用される
状態で1000時間連続使用した。
【0024】比較例として、化学吸着膜を形成していな
い製品を使用した。1000時間後、両者の防汚性を比
べてみた。
【0025】比較例では、プラスチックの表面が著しく
汚れており、布でふいても汚れが取れなかったが、本発
明の実施例では、ほとんど汚れがつかなかった。また、
汚れがついていても、布でふくだけで簡単に取ることが
できた。また実施例のものは撥水性にも優れていた。
【0026】以上の結果から明らかなように、比較例の
事務用品では、1000時間使用後では、防汚性が見ら
れなかったが、本発明の事務用品では、顕著な防汚性が
確認できた。
【0027】以上のように本発明のプラスチック製事務
用品の製造方法においては、プラスチック成形品表面に
シロキサン結合を介してアルキル基の末端に−CF 3
配列させた単分子膜からなる化学吸着膜を形成すること
により、従来のものに比べて、防汚性が著しく優れてい
る。
【0028】また、本発明の事務用品は汎用樹脂を用い
るので、フッ素樹脂を用いるよりも安価にできる。ま
た、分子1層のコーティングが可能なので、透明性を要
求されるところにも用いられる。このように本発明は工
業的価値の大なるものである。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の第1番目の
方法によれば、プラスチック成形品基材表面にシロキサ
ン結合を介してアルキル基の末端に−CF 3 を配列させ
た単分子膜からなる化学吸着膜が設けられているので、
撥水性・防汚性に優れ、かつプラスチック基材の機械的
強度などの特性をそのまま生かすことができ、しかも安
価なプラスチック成形品を用いた事務用品とすることが
できる。また、化学吸着膜は単分子膜であるので、均一
な厚さの薄い膜とすることができ、透明性に優れ、基材
の美観を損ねることがない。
【0030】次に本発明の第2番目の方法によれば、ク
ロロ基を複数個有するシラン化合物を、プラスチック成
形品基材表面に接触させて吸着反応させて内層膜を形成
し、次いでアルキル基の末端に−CF 3 基が存在し、他
の末端にクロロシリル基を有する化学吸着分子を含む非
水溶液をプラスチック成形品基材表面に接触させて吸着
反応させ、次いで非水溶液で洗浄することにより、シロ
キサン結合を介してアルキル基の末端に−CF 3 基を配
列させた単分子膜からなる化学吸着膜を形成でき、基材
の表面に高密度にシラノール結合を付与でき、アルキル
基の末端に−CF 3 基を有する化学吸着膜をより高密度
に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法で得られるプラスチック製
事務用品に用いるプラスチック成形品の分子レベルまで
拡大した概念断面図。
【符号の説明】
1…プラスチック成形品 2…シロキサン結合 3…化学吸着膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製事務用品の製造方法であ
    って、アルキル基の末端に−CF 3 基が存在し他の末端
    にクロロシリル基を有する化学吸着分子を含む非水溶液
    を、プラスチック成形品基材表面に接触させて吸着反応
    させ、次いで非水溶液で洗浄することにより、シロキサ
    ン結合を介してアルキル基の末端に−CF 3 基を配列さ
    せた単分子膜からなる化学吸着膜を形成することを特徴
    とするプラスチック製事務用品の製造方法
  2. 【請求項2】 プラスチック製事務用品の製造方法であ
    って、クロロ基を複数個有するシラン化合物を、プラス
    チック成形品基材表面に接触させて吸着反応させて内層
    膜を形成し、次いでアルキル基の末端に−CF 3 基が存
    在し、他の末端にクロロシリル基を有する化学吸着分子
    を含む非水溶液をプラスチック成形品基材表面に接触さ
    せて吸着反応させ、次いで非水溶液で洗浄することによ
    り、シロキサン結合を介してアルキル基の末端に−CF
    3 基を配列させた単分子膜からなる化学吸着膜を形成す
    ることを特徴とするプラスチック製事務用品の製造方
    法。
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