JPH0784904B2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0784904B2
JPH0784904B2 JP62107100A JP10710087A JPH0784904B2 JP H0784904 B2 JPH0784904 B2 JP H0784904B2 JP 62107100 A JP62107100 A JP 62107100A JP 10710087 A JP10710087 A JP 10710087A JP H0784904 B2 JPH0784904 B2 JP H0784904B2
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seal lip
reinforcing ring
sealing device
metal reinforcing
lip portion
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孝幸 斉藤
力人 江口
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エヌオーケー株式会社
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は密封装置、特に、エンジンのフロントシールに
用いられ、シールリップ部に接続された金属補強環の全
周に接着性とシール性とを備えた被覆層が塗布されてい
る密封装置に関する。
(従来の技術) 従来の密封装置としては、例えば、第3図及び第4図に
示すような密封装置がある。第3図に示す密封装置100
は、シールリップ部101と、ばね102と、シールリップ部
101を補強する金属補強環103とを有する。金属補強環10
3の全周は、シールリップ部101と同材料のゴムで覆われ
ている。
更に、他の従来技術による密封装置として第4図に示す
密封装置110がある。この密封装置110は、シールリップ
部111、ばね112、シールリップ部111に接続された金属
補強環113を有し、金属補強環113と、シールリップ部11
1とは接着剤を用いて接着されている。金属補強環113の
外周部には、金属補強環の外周のシール性を向上させる
ため高分子膜114が塗布されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この密封装置100は、金属補強環103の全
周がゴムで覆われており、例えば、ゴム材料としてフッ
素ゴムが使用される場合に、フッ素ゴムが高価なために
密封装置100がコスト高になる。また、加硫成形時に金
属補強環103の全体を、成形キャビティ内に保持しなけ
ればならないために、金属補強環の保持手段が必要とな
り、金型の内部構造が複雑になるとの欠点があった。
また、他の従来の技術による密封装置110によれば、金
属補強環113の大部分を金型の外部で保持しうるため、
金属補強環113を支持するための複雑な内部構造を有す
る金型を使用する必要性は解消し得るもののシールリッ
プ部111と金属補強環113との接続を強固なものとするた
めに金属補強環113とシールリップ部111との接続部にシ
ールリップ部111の材質と異なる材質からなる在来の接
着剤を使用する必要が生じる。この接着剤は、材料がシ
ールリップ部の材料と異なるためシールリップ部111と
の馴染みが悪く、また、加硫成形後に金型から成形品を
抜くときに成形品の抜けが悪いとの欠点がある。
また、金属補強環113の外周に設けられた従来の高分子
被膜114例えばアクリルラテックスの被膜は、耐熱性に
劣り、密封装置110が高温の環境下におかれると、金属
補強環113の外周部と、密封装置110が取り付けられるハ
ウジングとの間の密封性が損なわれる。また、高分子被
膜を金属補強環113の外周に塗布する際高分子材料が接
続端に付着すると金属補強環113とシールリップ部111と
の接合強度が低下する。更に、この従来技術による密封
装置は、従来の工程に加えて、高分子被膜の塗布工程が
必要となり、密封装置110の生産コストが高くなる等の
欠点があった。
本発明は、前記した点に鑑みなされたものであり、その
目的とするところは、密封装置の外周部と、密封装置が
取り付けられるハウジングとの間の高い密封性を有する
とともに、金属補強環とシールリップ部との接着を可能
とする被覆層を有し、しかもコストの安い密封装置を提
供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、前記目的は、運動軸と接し流体の漏れ
を防ぐリップ先端部を支持するシールリップ部と、シー
ルリップ部に接着された金属補強環とを有する密封装置
において、金属補強環のほぼ表面全域に、密封装置が取
付けられるハウジング内周と金属補強環の外周との間の
密封をしかつ、金属補強環とシールリップ部との接着を
可能とするゴムコンパウンドを溶剤で溶解した溶液を塗
布することにより薄い被覆層を形成し、この薄い被覆層
の上にシールリップ部が形成されていることを特徴とす
る密封装置によって達成される。
(作用) 本発明の密封装置は、金属補強環のほぼ表面全域にゴム
コンパウンドを溶剤で溶解した溶液を塗布することによ
り形成された被覆層が形成されている。この被覆層を介
してシールリップ部が金属補強環に結合される。被覆層
の接着は、金属補強環に下塗り接着剤を塗布した後、乾
燥させ、その後、被覆層を塗布してこれを自然乾燥させ
る。その後、被覆層が塗布された金属補強環を金型内に
配置しシールリップ部のゴム生地を金型内に圧入して加
硫成形し金型補強環に被覆層を介してシールリップ部を
焼き付けることによって行なわれる。この被覆層によれ
ば、金属補強環の外周と、密封装置が取り付けられるハ
ウジングとの間の密封が行なわれ、かつ金属補強環とシ
ールリップ部との結合が可能となる。
(実 施 例) 次に、本発明による好ましい実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図は本発明による好ましい一実施例の密封装置1を
表わす。密封装置1は、運動する軸と接触しながら流体
の漏れを防ぐ作用をするリップ先端部2と、機械の振動
や圧力の変動のリップ先端部2への影響を減少させ、リ
ップ先端部2を安定した接触状態に保たせるシールリッ
プ部3とを有する。シールリップ部3は金属補強環4と
接続されている。金属補強環4の内周及び外周を含むほ
ぼ表面全域にシールリップ部3と同じ材料で作られた被
覆層5が形成されている。第2図にはシールリップ部3
と金属補強環4との接続部を示す。金属補強環4の外周
部のシール可能な被覆層5としては、密封装置1のシー
ルリップ部の材料と同じものが使用されるが、たとえば
NBR、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム等の一
般に耐油性のあるポリマーが使用される。これらのポリ
マーに、カーボンブラック、シリカ等の充填剤を配合
し、更に通常のゴム配合と同様に加硫剤、加硫促進剤、
助剤可塑剤、老化防止剤などが添加される。これらのコ
ムコンパウンドを、メチルイソブチレンケトン、メチル
エチルケトン、メタノール、トルエン等の溶剤で溶解す
る。溶解させるポリマーは、金属環に接着させるゴムの
種類に応じて使い分ける。即ちフッ素ゴムで製造された
シールリップ部を金属環に接着させる場合は、フッ素の
ポリマーをNBRで製造されたシールリップ部を金属補強
環4に接着させる場合は、NBRのポリマーを溶解させた
接着剤を使用する。
表1は、シールリップ部3がフッ素ゴム形成される場合
の被覆層5の組成を示す。
この例の場合、下塗り接着剤6としては、有機シラン系
プライマー(ケムロック607 ロードコーポレーション
製)を使用する。因みにこの場合の、シールリップ部分
の成分は、上記被覆層5の成分より溶剤成分を除いたも
のである。
表2はシールリップ部3がNBRで形成される場合の被覆
層の組成を示す表である。
この例の場合、下塗り接着剤6としては、フェノール樹
脂系プライマーを使用する。因みにこの場合のシールリ
ップ部分の成分は、フェノール樹脂及びヘキサミン溶剤
を除いたものである。
次に、シールリップ部3がアクリルゴムで形成される場
合の被覆層5の組成を表3に示す。
上記コンパウンドをトルエン:MEK=70:30の溶剤比溶液
に溶解して使用する。
表4には、シールリップ部3がシリコンゴムで形成され
る場合の被覆層5の組成を示す。
上記コンパウンドを酢酸エチルに溶解して使用する。
このような成分をもつ被覆層5の形成は、次のように行
なわれる。金属補強環4をリン酸塩皮膜処理し、下塗り
接着剤6を塗布し乾燥させる。乾燥は約150℃の温度で
約5分間行なわれる。その上に、スプレー等により、上
記成分を有する被覆層5を形成し、室温で約60分乾燥さ
せる。その後、金型内に金型補強環4を配置し、上記成
分から溶剤を除いた成分のシールリップ部3を被覆層の
上に加硫成形して金属補強環4に結合させる。
このような製造工程を経て、製造された密封装置の接着
強度を、JISK6031 90度剥離テストピースにて行ない、
更に成形した密封装置の嵌合力;外周気密試験を行なっ
たが、その結果を表5に示す。尚試験条件として圧力は
0.5kg/cm2温度は設定した。
(発明の効果) 本発明によれば、金属補強環のほぼ表面全域にゴムコン
パウンドを含む薄い被覆層を有するために、密封装置の
外周部の高い密封性を得ることができるとともに、金属
補強環とシールリップ部を強固に結合することが可能と
なる。また、本発明の被覆層は、シールリップ部との馴
染みがよいため金属補強環とシールリップ部の高い結合
強度が得られる。更に金属補強環の全周に薄い層が形成
されるため、金属補強環の防錆効果があり、金属補強環
として使用される材料の範囲がこれまでの範囲より広く
なるので、コストの低い材料を使用することができ密封
装置全体のコスト低減を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明による密封装置の縦断面図、第2図はシ
ールリップ部と金属補強環との接続端の拡大縦断面図、
第3図及び第4図は従来の技術による密封装置の縦断面
図である。 符号の説明 1……密封装置、2……リップ先端部 3……シールリップ部、4……金属補強環 5……被覆層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運動軸と接し流体の漏れを防ぐリップ先端
    部を支持するシールリップ部と、シールリップ部に接着
    された金属補強環とを有する密封装置において、 金属補強環のほぼ表面全域に、密封装置が取付けられる
    ハウジング内周と金属補強環の外周との間の密封をしか
    つ、金属補強環とシールリップ部との接着を可能とする
    ゴムコンパウンドを溶剤で溶解した溶液を塗布すること
    により薄い被覆層を形成し、この薄い被覆層の上にシー
    ルリップ部が形成されていることを特徴とする密封装
    置。
  2. 【請求項2】前記被覆層は、シールリップ部の組成成分
    と同じ組成成分を有することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の密封装置。
JP62107100A 1987-04-30 1987-04-30 密封装置 Expired - Fee Related JPH0784904B2 (ja)

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