JPH0784673A - 携帯型電子機器およびその組み立て方法 - Google Patents

携帯型電子機器およびその組み立て方法

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JPH0784673A
JPH0784673A JP5224369A JP22436993A JPH0784673A JP H0784673 A JPH0784673 A JP H0784673A JP 5224369 A JP5224369 A JP 5224369A JP 22436993 A JP22436993 A JP 22436993A JP H0784673 A JPH0784673 A JP H0784673A
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JP
Japan
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frame
circuit board
housing
portable electronic
electronic device
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Application number
JP5224369A
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English (en)
Inventor
Yuji Nakajima
雄二 中島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、筐体内に回路基板や機能部品を一度
に取り外し可能に収容でき、組み立て作業や分解作業を
簡単に行える携帯型電子機器の提供を目的とする。 【構成】底壁(5a)を有するボトムケース(5)と、
このボトムケースを上方から覆う上カバー(6)とを備
えた箱形の筐体(4)と、この筐体に内部に取り出し可
能に収容されたフレーム(70)と、このフレームに取
り外し可能に支持され、多数の回路部品(61)を有す
る回路基板(60a〜60d)と、この回路基板と共に
フレームに取り外し可能に支持されたFDD(50)と
を備え、これらFDDおよび回路基板は、フレームに支
持された状態で筐体の内部に収容されていることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空の箱形状をなす筐
体の内部に、回路部品が実装された回路基板と、フロッ
ピーディスク駆動装置や機能拡張用のコネクタのような
各種の機能部品とを収容した携帯型電子機器およびこの
携帯型電子機器を組み立てる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、偏平な箱形状をなすベースユニッ
トに、キーボード装置とフラットパネル形のディスプレ
イユニットを取り付けたブック形あるいはノート形のポ
ータブルコンピュータが種々提供されている。
【0003】この種のポータブルコンピュータは、ベー
スユニットの外郭となる合成樹脂製の筐体を備えてい
る。この筐体の内部には、各種の回路部品が実装された
回路基板と、フロッピーディスク駆動装置や機能拡張用
のコネクタのような複数の機能部品とが一括して収容さ
れている。そして、回路基板や各機能部品は、筐体の底
壁上の所定位置に夫々ねじを介して個別に固定されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のポータブルコンピュータでは、回路基板や複数の機
能部品を筐体に個々にねじ止めしているので、これら回
路基板や機能部品の組み込みに多大な手間と労力を要
し、コンピュータの組み立て作業性が悪くなるといった
問題がある。特に最近では、コンピュータの小型化が求
められているので、筐体内の実装スペースは益々狭くな
る傾向にあり、それ故、回路基板と機能部品とが隙間な
く高密度に配置されている。このため、ねじ止め箇所が
互いに重なり合ったり、指先や工具等を筐体の奥まった
位置まで挿入し難いことが多く、これが組み立て作業性
を阻害する一つの大きな要因となっている。
【0005】しかも、筐体内の奥まった位置に配置され
た機能部品あるいは回路基板を取り出すには、それに先
立って数多くの周囲部品を順次取り外していく必要があ
り、コンピュータの保守点検を行う上でも、作業に多く
の手間を要するといった問題がある。
【0006】また、筐体の底壁上には、個々の機能部品
や回路基板の取り付け位置に対応して、ねじを受けるた
めのボス部を必要とするので、このボス部の分だけ筐体
内の実装スペースが減じられてしまう。このため、筐体
内の実装スペースを確保する必要上、筐体を大きくせざ
るを得なくなることがあり、筐体をコンパクト化したい
といった要請に逆行することになる。
【0007】それとともに、筐体で数多くの機能部品や
回路基板を支えているため、この筐体各部の肉厚を厚く
して、充分な支持強度を確保しなくてはならない。その
ため、筐体が重く大きなものとなり、この点でもコンピ
ュータのコンパクト化や軽量化を図る上での妨げとなる
といった不具合がある。
【0008】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、回路基板や複数の機能部品を筐体の内部
に一度に固定したり、逆に筐体から一括して取り出すこ
とができ、組み立て作業や分解作業を簡単に行える携帯
型電子機器およびその組み立て方法の提供を目的とする
本発明の他の目的は、筐体を大型化することなく実装ス
ペースを充分に確保でき、無駄のない部品配置が可能と
なるとともに、筐体の内部構造を簡略化することがで
き、軽量化やコストの低減を実現できる携帯型電子機器
を得ることにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、筐体外部への
ノイズの漏洩を防止でき、周囲機器に対する電波障害を
少なく抑えることができる携帯型電子機器を得ることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された携帯型電子機器は、底壁を有
する底部材と、この底部材に取り外し可能に連結され、
底部材を上方から覆う上カバーとを備えている箱形の筐
体と、この筐体の内部に取り出し可能に固定されたフレ
ームと、このフレームに取り外し可能に支持され、多数
の回路部品が実装された回路基板と、この回路基板と共
に上記フレームに取り外し可能に支持された機能部品と
を備えている。そして、上記回路基板および機能部品
は、上記フレームに支持された状態で上記筐体の内部に
収容されていることを特徴としている。
【0011】請求項2においては、上記フレームは、上
記筐体の底壁上に複数のねじを介して固定され、この底
壁は、上記ねじを受ける複数のボス部を備えていること
を特徴としている。
【0012】請求項3においては、上記底部材と上カバ
ーとは、ねじを介して互いに連結され、このねじは、上
記フレームを貫通してこのフレームを筐体に対し一体的
に固定していることを特徴としている。
【0013】請求項4においては、上記ねじは、フレー
ム上の回路基板を貫通し、この回路基板を上記フレーム
に共締めしていることを特徴としている。請求項5にお
いては、上記筐体は、その上面に情報の入力手段と、こ
の入力手段を介して入力された情報を表示するディスプ
レイユニットとを有し、これら入力手段およびディスプ
レイユニットは、上記フレームに夫々支持されていると
ともに、このフレーム上において上記回路基板に電気的
に接続されていることを特徴としている。
【0014】請求項6においては、上記回路基板上の回
路部品は、動作中にノイズを発する回路部品を含むとと
もに、上記フレームは、導電性を有する金属材料にて構
成され、このフレームに上記回路部品を覆う金属製のシ
ールド板を取り付けたことを特徴としている。
【0015】請求項7においては、上記フレームは、上
記回路基板を取り囲む基板支持部を備え、この基板支持
部に上記回路基板の周縁部が嵌合保持される嵌合部を形
成するとともに、上記回路基板には、上記嵌合部に接触
する配線パターンを形成したことを特徴としている。
【0016】さらに、請求項8に記載された組み立て方
法は、底壁を有する底部材と、この底部材を上方から覆
う上カバーとに分割された筐体と、この筐体の内部にね
じを介して取り出し可能に固定されたフレームと、この
フレームに取り外し可能に支持され、多数の回路部品が
実装された回路基板と、この回路基板と共に上記フレー
ムに取り外し可能に支持された機能部品とを備えている
携帯型電子機器に適用されるもので、上記フレームに上
記回路基板および機能部品を組み込む第1の工程と、こ
の回路基板や機能部品が組み込まれたフレームを、上記
底部材の底壁上にねじ止めする第2の工程と、このフレ
ームが固定された底部材に上カバーを被せ、この上カバ
ーと底部材との間に上記回路基板や機能部品が組み込ま
れたフレームを収容する第3の工程と、上記上カバーと
底部材とをねじを介して連結する第4の工程とを備えて
いることを特徴としている。
【0017】また、請求項9に記載された携帯型電子機
器は、底壁を有する底部材と、この底部材に取り外し可
能に連結され、底部材を上方から覆う上カバーとを備え
ている筐体と、この筐体の内部に取り出し可能に固定さ
れたフレームと、このフレームに取り外し可能に支持さ
れ、このフレームに支持された状態で上記筐体の内部に
収容される第1および第2の機能部品とを備えている。
そして、上記フレームは、第1の機能部品を実装するた
めの第1の実装部と、第2の機能部品を実装するための
第2の実装部とを有し、かつ、これら第1の実装部と第
2の実装部との間を結ぶ壁部を備えていることを特徴と
している。
【0018】請求項10においては、上記壁部は、第1
および第2の機能部品よりもフレームの上下方向に突出
されていることを特徴としている。請求項11において
は、上記第1の機能部品は、多数の回路部品が実装され
た回路基板であることを特徴としている。
【0019】請求項12においては、上記フレームは、
上記筐体の底壁上に複数のねじを介して固定され、この
底壁は、上記ねじを受ける複数のボス部を備えているこ
とを特徴としている。
【0020】請求項13においては、上記底部材と上カ
バーとは、ねじを介して互いに連結され、このねじは、
上記フレームを貫通してこのフレームを上記筐体に一体
的に固定していることを特徴としている。
【0021】請求項14においては、上記ねじは、フレ
ーム上の第1の機能部品を貫通し、この第1の機能部品
を上記フレームに共締めしていることを特徴としてい
る。請求項15においては、上記筐体は、その上面に情
報の入力手段と、この入力手段を介して入力された情報
を表示するディスプレイユニットとを有し、これら入力
手段およびディスプレイユニットは、上記フレームに夫
々支持されているとともに、このフレーム上において上
記第1および第2の機能部品に電気的に接続されている
ことを特徴としている。
【0022】請求項16においては、上記回路基板上の
回路部品は、動作中にノイズを発する回路部品を含むと
ともに、上記フレームは、導電性を有する金属材料にて
構成され、このフレームに上記回路部品を覆う金属製の
シールド板を取り付けたことを特徴としている。
【0023】請求項17においては、上記フレームの第
1の実装部は、上記回路基板の周縁部が嵌合保持される
嵌合部を有するとともに、上記回路基板は、上記嵌合部
に接触する配線パターンを有することを特徴としてい
る。
【0024】
【作用】請求項1および2に記載された構成によれば、
回路基板や機能部品は、予めフレームに組み付けられた
状態で筐体の内部に収容されるので、このフレームを筐
体の内部に設置するだけの作業で、上記筐体内への回路
基板や機能部品の配置が完了する。このため、従来のよ
うに回路基板や機能部品を筐体の底部材に個々にねじ止
めする必要はなく、筐体に対する回路基板や機能部品の
固定を一度に行うことができる。
【0025】また、回路基板あるいは機能部品を筐体内
から取り出す際には、筐体に対するフレームの固定を解
除すれば良く、回路基板や機能部品を筐体内から一括し
て取り出すことができる。そのため、取り出すべき回路
基板又は機能部品が筐体の奥方に入り込んでいても、そ
の取り外しに先立って周囲の他の部品を順次取り外して
いく必要はなく、機器の分解作業も容易に行うことがで
きる。
【0026】加えて、筐体の底壁上にねじを受けるボス
部を設けるにしても、このボス部は単一のフレームに対
応した位置に設ければ良く、個々の回路基板や機能部品
に対応した位置に設ける必要はない。このことから、ボ
ス部の数を減らすことができ、その分、筐体の構造を簡
略化してコストを低減できるとともに、これまでボス部
が存在した部分を回路基板又は機能部品の実装スペース
として活用することができる。
【0027】さらに、回路基板や機能部品を筐体で支え
る必要がなくなるので、この筐体は単にフレームを覆っ
ているだけで良いことになる。このため、筐体が必要と
する剛性や強度を従来よりも低くでき、その分、筐体の
肉厚を薄くすることができる。したがって、筐体の軽量
化が可能となるとともに、肉厚が薄くなった分、この筐
体の内部の実装スペースが広くなり、限られた大きさの
筐体の内部に回路基板や機能部品を無駄なく効率良く配
置できる。
【0028】請求項3に記載した構成によれば、筐体の
底部材と上カバーとを連結するねじを利用して、フレー
ムを筐体に固定することができる。このため、フレーム
固定用のねじの本数や筐体側のボス部の数を少なくする
ことができ、筐体の構造を簡略化できるとともに、ねじ
止め箇所を少なくして機器の組み立ておよび分解作業を
容易に行うことができる。
【0029】請求項4に記載した構成によれば、底部材
と上カバーとを連結するねじを利用して、回路基板をフ
レームに固定することができる。そのため、回路基板を
フレームにしっかりと固定できるとともに、回路基板を
固定するねじの本数やねじ止め箇所を減らすことができ
る。
【0030】請求項5に記載した構成によれば、フレー
ムに、入力手段やディスプレイユニットおよびこれら両
者に電気的に接続された回路基板が一括して取り付けら
れているので、フレームを筐体に組み込む以前の状態で
も、機器の動作状態をテストすることができる。このた
め、回路基板や機能部品等は露出されたままの状態に保
たれ、機器の動作に何等かの異常が存在するような場合
でも、異常箇所の発見やその対応を容易に行うことがで
きる。
【0031】請求項6に記載した構成によれば、回路基
板の周囲が導電性のフレームとシールド板とによって覆
われ、しかも、これらフレームとシールド板とが導通さ
れるので、回路部品が動作中に発する高周波ノイズを筐
体の内部に封じ込むことができる。そのため、高周波ノ
イズの漏洩にもとづく電波障害や通信障害を防止するこ
とができる。
【0032】請求項7に記載した構成によれば、回路基
板をフレームに取り付けると、このフレームの嵌合部に
回路基板の配線パターンが接触し、回路基板とフレーム
とが電気的に導通される。このため、回路基板をフレー
ムを介して筐体に接地させることができ、接地用の専用
のリード線やコネクタ類が不要となる。
【0033】請求項8に記載された組み立て方法によれ
ば、回路基板や機能部品は、筐体内に組み込む以前の段
階で予めフレームに取り付けられ、このフレームとユニ
ット化された状態で筐体の内部に収容されるので、筐体
に対する回路基板や機能部品の固定を一度に行うことが
できる。そのため、従来のように回路基板や機能部品を
筐体の底部材に個々にねじ止めするといった、面倒で手
間のかかる作業を省略することができ、機器の組み立て
作業を迅速に行える。
【0034】また、筐体に対するフレームの固定を解除
すれば、回路基板および機能部品を筐体内から一括して
取り出すことができる。そのため、保守すべき回路基板
又は機能部品が筐体の奥方に入り込んでいても、その周
囲の他の部品を順次取り外していく必要はなく、機器の
分解作業や保守点検作業も容易に行うことができる。
【0035】さらに、請求項9に記載した構成によれ
ば、第1および第2の機能部品は、夫々フレームの第1
および第2の実装部に実装された状態で筐体の内部に組
み込まれるので、フレームを筐体の内部に設置するだけ
の作業で、筐体内への第1および第2の機能部品の組み
込みが完了する。このため、筐体に対する第1および第
2の機能部品の固定を一度に行うことができる。
【0036】また、筐体に対するフレームの固定を解除
すれば、第1および第2の機能部品を筐体内から一括し
て取り出すことができ、機器の分解作業も迅速に行え
る。しかも、筐体で機能部品を支える必要がなくなるの
で、筐体は単にフレームや機能部品を覆っていれば良
い。このため、筐体が必要とする剛性や強度を従来より
も低くでき、この筐体の肉厚を薄くして、筐体内の実装
スペースを広げることができるとともに、筐体自体の軽
量化を実現できる。
【0037】加えて、フレームは、第1および第2の機
能部品に個々に対応した実装部を有するので、これら第
1および第2の機能部品の固定を確実に行うことがで
き、筐体内での機能部品のがたつきを防止できる。
【0038】請求項10に記載した構成によれば、筐体
に上下方向からの外力が加わった場合に、機能部品より
も上下方向に突出しているフレームの壁部で上記外力を
受け止めることができる。このため、機能部品に無理な
押圧力や衝撃が加わるのを防止できるとともに、フレー
ムが筐体を内側から支えることになるので、この筐体自
体の強度を高めることができる。
【0039】請求項12に記載した構成によれば、筐体
の底壁上のボス部は、単一のフレームに対応した位置に
設ければ良く、個々の機能部品に対応した位置に設ける
必要はない。このことから、ボス部の数を減らすことが
でき、その分、筐体の構造を簡略化してコストを低減で
きるとともに、これまでボス部が存在した部分を機能部
品の実装スペースとして活用することができる。
【0040】請求項13に記載した構成によれば、筐体
の底部材と上カバーとを連結するねじを利用して、フレ
ームを筐体に固定することができる。このため、フレー
ム固定用のねじの本数や筐体側のボス部の数を少なくす
ることができ、筐体の構造を簡略化できるとともに、ね
じ止め箇所を少なくして機器の組み立ておよび分解作業
を容易に行うことができる。
【0041】請求項14に記載した構成によれば、底部
材と上カバーとを連結するねじを利用して、第1の機能
部品をフレームに固定することができる。そのため、第
1の機能部品をフレームにしっかりと固定できるととも
に、この機能部品を固定するねじの本数やねじ止め箇所
を減らすことができる。
【0042】請求項15に記載した構成によれば、フレ
ームに、入力手段やディスプレイユニットおよびこれら
両者に電気的に接続された第1および第2の機能部品が
一括して取り付けられているので、フレームを筐体に組
み込む以前の状態でも、機器の動作状態をテストするこ
とができる。このため、機器の動作に何等かの異常が存
在するような場合でも、異常箇所の発見やその対応を容
易に行うことができる。
【0043】請求項16に記載した構成によれば、回路
基板の周囲が導電性のフレームとシールド板とによって
覆われ、しかも、これらフレームとシールド板とが導通
されるので、回路部品が動作中に発する高周波ノイズを
筐体の内部に封じ込むことができる。そのため、高周波
ノイズの漏洩にもとづく電波障害や通信障害を防止する
ことができる。
【0044】請求項17に記載した構成によれば、回路
基板をフレームに取り付けると、このフレームの嵌合部
に回路基板の配線パターンが接触し、回路基板とフレー
ムとが電気的に導通される。このため、回路基板をフレ
ームを介して筐体に接地させることができ、接地用の専
用のリード線やコネクタ類が不要となる。
【0045】
【実施例】以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづ
いて説明する。図1は、A4サイズのブック型のポータ
ブルコンピュータ1を示している。このコンピュータ1
は、偏平な箱形状をなすベースユニット2を備えてい
る。
【0046】ベースユニット2の外郭を構成する筐体4
は、底部材としてのボトムケース5と、このボトムケー
ス5に取り外し可能に被せられた上カバー6とに二分割
されている。これらボトムケース5および上カバー6
は、ABS樹脂のような合成樹脂材料にて構成されてい
る。
【0047】図3に示すように、ボトムケース5は、平
坦な底壁5aと、この底壁5aに連なる周壁5bとを有
している。また、上カバー6は、略平坦な上壁6aと、
この上壁6aに連なる周壁6bとを有している。上カバ
ー6の周壁6bは、ボトムケース5の周壁5bに面一に
連続されており、これら周壁5b,6bによって筐体4
の前面、左右の側面および後面が構成されている。
【0048】上カバー6の上壁6aの前半部には、キー
ボード導出口7が開口されている。このキーボード導出
口7は、上壁6aの前半部の略全面に亘る大きさを有し
ている。上壁6aの後半部の後端には、上向きに突出す
る中空の凸部8が形成されている。凸部8は、上カバー
6の全幅に亘っており、この凸部8の左右両端部には、
窪みからなる脚取り付け部10a,10bが形成されて
いる。脚取り付け部10a,10bは、凸部8の前方、
上方および後方に連続して開放されており、これら脚取
り付け部10a,10bの底部は、夫々開口部11a,
11bを介して筐体4の内部に開口されている。
【0049】図4に示すように、ボトムケース5は、そ
の前半部の左端部にバッテリ収容部15を一体に備えて
いる。バッテリ収容部15は、ボトムケース5の前面か
ら底面にかけて連続して開放されている。このバッテリ
収容部15は、図5や図6に示すように、底壁5aに連
なる左右の側壁16a,16bと、これら側壁16a,
16bの後端部間を結ぶ後端壁17と、この後端壁17
および側壁16a,16bの上端に連なる天井壁18と
によって構成されており、これら各壁16a,16b、
17および18は、バッテリ収容部15とボトムケース
5の内部との間を仕切っている。そして、側壁16a,
16bには、バッテリ収容部15の前後方向に延びるガ
イド凸部19a,19bが形成されている。
【0050】このようなバッテリ収容部15には、バッ
テリパック21が取り外し可能に収容されている。バッ
テリパック21は、コンピュータ1をコードレスで使用
する場合に、その駆動用電源となるものであって、充電
式となっている。
【0051】バッテリパック21は、ボトムケース5の
前面側からバッテリ収容部15に出し入れされるように
なっている。バッテリパック21の左右側面は、このバ
ッテリパック21をバッテリ収容部15に挿入した時
に、ガイド凸部19a,19bにスライド可能に係合す
るようになっており、この係合により、バッテリパック
21がバッテリ収容部15に保持されている。そして、
バッテリパック21をバッテリ収容部15に挿入する
と、図7に示すように、バッテリパック21の底面がボ
トムケース5の底壁5aに面一に連続するとともに、こ
のバッテリパック21の前面がボトムケース5の前面に
面一に連続するようになっている。
【0052】図8に示すように、ボトムケース5の前半
部の左端部には、バッテリパック21を抜け止め保持す
るロック機構25が組み込まれている。ロック機構25
は、バッテリパック21に係脱可能に引っ掛かるロック
レバー26を備えている。ロックレバー26は、ボトム
ケース5の左側面を構成する周壁5bとバッテリ収容部
15の左側の側壁16aとの間に配置されている。この
ロックレバー26は、円筒状の支持部27と、この支持
部27から延出された係合片28と、上記支持部27か
ら係合片28とは反対側に延出された押圧片29とを備
えている。支持部27は、ボトムケース5の底壁5aに
枢軸30を介して回動可能に枢支されている。このた
め、係合片28と押圧片29とは、枢軸30を支点に互
いに逆向きに回動されるようになっている。
【0053】側壁16aは、バッテリ収容部15に開口
する連通孔31を有している。連通孔31は、ロックレ
バー26の係合片28に対応した位置に形成されてお
り、この連通孔31を通じて係合片28とバッテリパッ
ク21の左側面とが対向されている。このバッテリパッ
ク21の左側面には、係合凹部33が形成されている。
この係合凹部33は、バッテリパック21をバッテリ収
容部15に完全に挿入した時に、連通孔31を介して係
合片28と対向し合うようになっている。そして、ロッ
クレバー26は、その係合片28が連通孔31に臨む方
向にねじりコイルばね34を介して回動付勢されてお
り、この係合片28が常時バッテリ収容部15内に突出
されている。
【0054】したがって、バッテリパック21をバッテ
リ収容部15に完全に差し込むと、係合片28がバッテ
リパック21の係合凹部33に弾性的に嵌合するように
なっており、この嵌合により、バッテリパック21がバ
ッテリ収容部15に抜き出し不能にロックされる。
【0055】ボトムケース5の左側面には、バッテリパ
ック21のロック解除時に指先を挿入するための挿入窓
35が開口されている。挿入窓35は、ロックレバー2
6の押圧片29と対向されている。このため、挿入窓3
5に指先を挿入し、この指先で押圧片29を押圧する
と、図9に示すように、ロックレバー26がねじりコイ
ルばね34の付勢力に抗して回動される。この回動によ
り、係合片28が係合凹部33から離脱し、バッテリパ
ック21のロックが解除されるようになっている。
【0056】なお、ボトムケース5には、挿入窓35を
開閉するシャッター36がスライド可能に支持されてい
る。図5や図6に示すように、バッテリ収容部15の後
端壁17には、コネクタ取り付け孔37が開口されてい
る。このコネクタ取り付け孔37には、電源コネクタ3
8が配置されている。電源コネクタ38は、複数の接触
片39を備えており、これら接触片39にバッテリパッ
ク21の正負の電源端子(図示せず)が接するようにな
っている。
【0057】また、この後端壁17には、上記電源コネ
クタ38に隣接した位置に連通孔41が開口されてい
る。連通孔41は、図5や図10に示すように、バッテ
リ収容部15に開口されており、この連通孔41に連な
るボトムケース5の底壁5a上には、ブラケット42が
取り付けられている。ブラケット42は、連通孔41に
嵌合される嵌合壁43を有し、この嵌合壁43の下端
は、円弧状に切り欠かれて上記連通孔41の下端との間
に円形の開口44を形成している。
【0058】ブラケット42には、押圧子45がボトム
ケース5の前後方向にスライド可能に支持されている。
押圧子45は、アルミニウムあるいは合成樹脂のような
非導電性の材料にて構成され、一端が閉塞された円筒状
をなしている。押圧子45の閉塞端部45aは、上記開
口44を通じてバッテリ収容部15に臨んでおり、この
押圧子45の閉塞端部45aとは反対側の端部には、フ
ランジ状のストッパ部45bが形成されている。そし
て、押圧子45は、コイルばね46を介してバッテリ収
容部15内に突出する方向に付勢されており、この押圧
子45は、ストッパ部45bが開口44の開口周縁部に
引っ掛かる位置までバッテリ収容部15に向ってスライ
ドされる。
【0059】このことから、バッテリ収容部15にバッ
テリパック21が差し込まれてロックされている状態で
は、図10の(a)に示すように、バッテリパック21
の挿入先端面が押圧子45の閉塞端部45aに当接し、
押圧子45をコイルばね46の付勢力に抗してバッテリ
収容部15から押し出している。したがって、コイルば
ね46はブラケット42と押圧子45との間で圧縮され
ている。
【0060】この状態でバッテリパック21のロックを
解除すると、図10の(b)に示すように、圧縮された
コイルばね46の付勢力により押圧子45がバッテリ収
容部15内に突出する。この突出により、バッテリパッ
ク21がバッテリ収容部15からボトムケース5の手前
側に押し出され、このバッテリパック21の取り出しを
容易に行えるようになっている。
【0061】図2に示すように、ボトムケース5の内部
には、機能部品としてのフロッピーディスク駆動装置5
0(以下FDDと称す)が収容されている。FDD50
は、ボトムケース5の前半部の右端部に配置されてい
る。このFDD50は、図11に示すように、箱状をな
すケーシング51を備えており、このケーシング51の
前面にフロッピーディスクを出し入れする挿入口52
と、フロッピーディスクを取り出す際に押圧するプッシ
ュボタン53とが配置されている。
【0062】このFDD50は、挿入口52やプッシュ
ボタン53をボトムケース5の前方に向けた姿勢で配置
されており、このボトムケース5の前面には、上記挿入
口52やプッシュボタン53を露出させる開口部54が
形成されている。
【0063】また、ボトムケース5の後半部には、第1
ないし第4の回路基板60a〜60dが収容されてい
る。これら回路基板60a〜60dは、バッテリパック
21やFDD50の後方において、ボトムケース5の厚
み方向に間隔を存して配置されている。第1および第2
の回路基板60a,60bは、図11および図12に示
すように、ボトムケース5の全幅に亘る長さを有する長
方形板状をなしており、これら回路基板60a,60b
の両面には、ICチップに代表される多数の回路部品6
1が実装されている。
【0064】そして、本実施例の場合は、上段に位置す
る第1の回路基板60aがシステム基板となっており、
この回路基板60aの上面に複数のコネクタ62a〜6
2cと、キーボードコネクタ63とが取り付けられてい
る。コネクタ62a〜62cは、回路基板60aの後端
部に左右方向に一列に並んで配置されているとともに、
キーボードコネクタ63は、回路基板60aの前端部左
側に配置されている。第1の回路基板60aの左側下面
には、第3の回路基板60cが図示しないスタッキング
コネクタを介して接続されている。第3の回路基板60
cは電源基板となっており、この回路基板60cに、上
記電源コネクタ38を含む各種の回路部品が実装されて
いる。また、この第1の回路基板60aの下面中央部に
は、第1の中継コネクタ59aが取り付けられている。
【0065】下段に位置する第2の回路基板60bは入
出力基板となっている。この回路基板60bの上面の前
端部中央には、HDDコネクタ68と図示しないFDD
コネクタとが取り付けられているとともに、下面の前端
左側部には、一対の接続コネクタ69a,69bが左右
に並べて取り付けられている。第2の回路基板の上面に
は、第4の回路基板60dが図示しないスタッキングコ
ネクタを介して接続されている。第4の回路基板60d
は音響基板となっており、この回路基板60dにも、図
示しない各種の回路部品が実装されている。
【0066】したがって、第3および第4の回路基板6
0c,60dは、第1および第2の回路基板60a,6
0bの間において左右に並んで配置されており、これら
各回路基板60a〜60dに実装された回路部品61の
中には、動作中に高周波ノイズを発する部品が含まれて
いる。
【0067】第2の回路基板60bの後端部には、図3
2に示すように、プリンタや外部CRTディスプレイの
ような拡張装置を接続するための複数のインタフェイス
コネクタ64と、板金製の補助シールド板65とが取り
付けられている。補助シールド板65は、第2の回路基
板60bの後端縁部から立ち上げられるとともに、この
回路基板60bの幅方向に沿って延びている。補助シー
ルド板65の高さ寸法は、ボトムケース5の深さ寸法と
略一致しており、この補助シールド板65には、インタ
フェイスコネクタ64を露出させる複数のコネクタ孔6
6が開口されている。
【0068】第2の回路基板60bの左端部には、ヘッ
ドホンやマイクロホンのプラグが差し込まれる一対のジ
ャック67a,67bが取り付けられている。また、こ
の第2の回路基板60bの上面中央部には、第2の中継
コネクタ59bが取り付けられている。第2の中継コネ
クタ59bは、第1の中継コネクタ59bに接続され、
この接続により第1の回路基板60aと第2の回路基板
60bとが電気的に接続される。
【0069】このような回路基板60a〜60dは、上
記FDD50と共に本発明に係るフレーム70を介して
ボトムケース5に支持されている。図11および図12
に示すように、フレーム70は、FDD50を支持する
FDD支持部71と、回路基板60a〜60dを支持す
る基板支持部72と、キーボード支持部73とを一体に
備えている。本実施例のフレーム70は、導電性を有す
るマグネシウム合金をダイキャスト成型してなるもの
で、ボトムケース5と略同じ大きさを有している。
【0070】FDD支持部71は、図11や図13に示
すように、左右の側壁74a,74bと、これら側壁7
4a,74bの間に跨がる底壁75と、側壁74a,7
4bの後端部を結ぶ後端壁76とを有し、全体として上
方に向けて開放された凹み形状をなしている。そして、
これら各壁74a,74b、75および76とで囲まれ
た空間部分にFDD50が嵌合され、このFDD50
は、その左右の側面の前後二箇所が側壁74a,74b
にねじ止めされている。この固定状態では、FDD50
の上面は、左右の側壁74a,74bの上端と面一かも
しくはやや下方にずれた位置あり、FDD50がFDD
支持部71の内部に完全に収められている。
【0071】なお、FDD50の上面は、図11に示す
ような板金製のシールド板78によって覆われている。
基板支持部72は、上記第1および第2の回路基板60
a,60dを取り囲む四角形枠状の壁部79を有し、全
体としてボトムケース5の左右方向に延びる平面視略長
方形状をなしている。基板支持部72は、FDD支持部
71の後端部から左側に向けて一体に延びており、この
FDD支持部71の後端壁76が壁部79の一部を兼ね
ている。壁部79は、ボトムケース5の深さ方向に延び
ており、この壁部79の上端部および下端部には、図1
1ないし図14に示すように、第1および第2の回路基
板60a,60bの周縁部が取り外し可能に嵌合される
嵌合部80a,80bが形成されている。そして、壁部
79のうち、基板支持部72の後面となる部分には、イ
ンタフェイスコネクタ64を逃げる切り欠き81が形成
されているとともに、基板支持部72の左側面となる部
分には、ジャック67a,67bを逃げるジャック挿通
口82が形成されている。
【0072】また、壁部79には、複数のねじ受け部8
3が一体に形成されている。ねじ受け部83は、壁部7
9の周方向に間隔を存して配置されており、夫々のねじ
受け部83の上面および下面は、上記嵌合部80a,8
0bに連なっている。
【0073】第1の回路基板60aは、基板支持部72
の上側の嵌合部80aに嵌合されている。この回路基板
60aは、その周縁部の複数箇所が金属製のねじ85を
介してねじ受け部83の上面に固定されており、この回
路基板60bの周縁部が嵌合部80aに接している。
【0074】第2の回路基板60bは、基板支持部72
の下側の嵌合部80bに嵌合されている。この回路基板
60bは、その周縁部の複数箇所が金属製のねじ87を
介してねじ受け部83の下面に固定されており、この回
路基板60bの周縁部が嵌合部80bに接している。そ
して、この場合、基板支持部72の前面を構成する壁部
79には、HDDコネクタ68を逃げる切り欠き88
と、上記バッテリ収容部15のコネクタ取付孔37に連
なる連通孔89と、ブラケット42を逃げる切り欠き9
0とが夫々形成されている。
【0075】図11や図12から明らかなように、基板
支持部72を構成する壁部79のうち、この基板支持部
72の前面および後面となる部分は、上下の嵌合部80
a,80bよりもフレーム70の上方および下方に向け
て部分的に突出されている。このため、基板支持部72
の一部は、第1の回路基板60aおよび第2の回路基板
60bよりもフレーム70の上下方向に張り出してい
る。
【0076】図15に拡大して示すように、第1の回路
基板60aの周縁部には、その上面と下面にグランド用
の配線パターン93が形成されている。配線パターン9
3は、回路基板60aを基板支持部72にねじ止めした
時に、嵌合部80aに接触するようになっている。
【0077】また、この第1の回路基板60aの上面と
下面とには、ねじ受け部83との対向部に位置して、導
電部94が形成されている。導電部94は、配線パター
ン93に接続されており、回路基板60aを基板支持部
72にねじ止めした状態では、ねじ受け部83の上面に
接触するようになっている。そして、このような配線パ
ターン93と導電部94は、図示を省略するが第2の回
路基板60bにも形成されている。したがって、これら
配線パターン93と嵌合部80a,80b、および導電
部94とねじ受け部83との接触により、回路基板60
a,60bとフレーム70とが導通状態に保たれてい
る。
【0078】図11や図12に示すように、フレーム7
0には、第1の回路基板60aを上方から覆う第1のシ
ールド板100と、第2の回路基板60bを下方から覆
う第2のシールド板101とが取り付けられている。こ
れらシールド板100,101は、導電性を有する板金
材にて構成されている。
【0079】第1のシールド板100は、第1の回路基
板60aを上方から覆う平坦な基板部102を備えてい
る。基板部102は、左右方向に延びる長方形状をな
し、その前後両端縁部には、下向きに折り曲げられた前
側フランジ部103と、後側フランジ部104とが形成
されている。これらフランジ部103,104は、上記
基板支持部72を構成する前後の壁部79の上端部に上
方から被さっており、このことにより、基板支持部72
に対する第1のシールド板100の前後方向への位置決
めがなされている。
【0080】基板部102の周縁部には、下向きに延び
る複数の舌片106が一体に折り曲げられている。舌片
106は、基板支持部72のねじ受け部83に対応した
位置に配置されており、これら舌片106のうちの一部
は、上記ねじ85を介して第1の回路基板60aに共締
めされている。そして、舌片106は、図15の(b)
に示すように、第1の回路基板60a上の導電部94に
接しており、このことにより、第1のシールド板100
と第1の回路基板60aとが導通状態に保たれている。
【0081】図11に示すように、基板部102の後端
部には、複数のコネクタ露出口107a,107bが開
口されており、これらコネクタ露出口107a,107
bを通じて第1の回路基板60a上のコネクタ62a,
62bが露出されている。また、基板部102の前端の
前側フランジ部103は、キーボードコネクタ63に対
応する位置に切り欠き108を有し、この切り欠き10
8を通じてキーボードコネクタ63が露出されている。
【0082】さらに、基板部102の左半分には、左右
方向に延びる細長いパネル取り付け部110が形成され
ている。パネル取り付け部110は、基板部102を凹
ませて構成したもので、このパネル取り付け部110に
は、図2に示すように、コンピュータ1の動作状態を表
示する液晶表示パネル111が取り付けられている。液
晶表示パネル111は、細長い帯板状をなしており、こ
の液晶表示パネル11は、上カバー6の上壁6aに形成
した表示窓112を通じて筐体4の上面に露出されてい
る。
【0083】液晶表示パネル111には、フレキシブル
な配線基板117を介してコネクタ118が接続されて
いる。このコネクタ118は、コネクタ露出口107b
を介して第1の回路基板60a上のコネクタ62bに接
続されている。
【0084】基板部102の後端部には、パネル取り付
け部110の後方に位置して、上向きに延びる支持片1
13が一体に形成されている。支持片113には、マイ
クロホン114を支持するゴム製のホルダ115が差し
込まれている。このマイクロホン114から導出された
リード線119は、コネクタ120を備えている。コネ
クタ120は、第1の回路基板60a上のコネクタ62
cに接続されている。
【0085】また、マイクロホン114は、上カバー6
の凸部8の内側に入り込むようになっており、この凸部
8の上面には、マウクロホン114との対向部分に位置
して、音を通すための小孔116が開口されている。
【0086】第2のシールド板101は、第2の回路基
板60bを下方から覆う平坦な基板部121を備えてい
る。基板部121は、左右方向に延びる長方形状をなし
ており、その前後両端縁部には、上向きに折り曲げられ
た前側フランジ部122と、後側フランジ部123とが
形成されている。前側フランジ部122は、上記基板支
持部72を構成する前側の壁部79の下端部に下方から
被さっているとともに、後側フランジ部123は、上記
補助シールド板65の後端部に被さっている。このこと
により、基板支持部72に対する第2のシールド板10
1の前後方向への位置決めがなされている。
【0087】基板部121の周縁部には、上向きに延び
る複数の舌片124が一体に折り曲げられている。舌片
124は、基板支持部72のねじ受け部83に対応した
位置に配置されており、これら舌片124のうちの一部
は、上記ねじ87を介して第2の回路基板60bに共締
めされている。そして、舌片124は、第1の回路基板
60aと同様に、第2の回路基板60bの導電部94に
接しており、このことにより、第2のシールド板101
と第2の回路基板60bとが導通状態に保たれている。
【0088】また、図12に示すように、第2のシール
ド板101の前端右側部は、接続コネクタ69a,69
bとの対向部に切り欠き125を有し、この切り欠き1
25を通じて接続コネクタ69a,69bが露出されて
いる。さらに、第2のシールド板101の左端部には、
立上がり壁127が一体に形成されている。立上がり壁
127は、上記ジャック67a,67bやジャック挿通
口82を側方から覆っており、この立上がり壁127に
は、ジャック67a,67bの差し込み口を露出させる
一対の通孔128a,128bが前後に並んで開口され
ている。
【0089】図11に示すように、第1の回路基板60
aの左端部と第1のシールド板100との間には、第1
のカード収容部131が形成されている。第1のカード
収容部131は、第1の回路基板60aの右端部に開口
されており、この第1のカード収容部131には、図示
しないメモリカードが挿入されるようになっている。第
1のカード収容部131の終端部には、メモリカードが
取り出し可能に接続されるカードコネクタ132が配置
されており、このカードコネクタ132は、第1の回路
基板60aの上面に取り付けられている。
【0090】なお、第1のシールド板100には、メモ
リカードを取り出すための図示しないカードイジェクタ
が取り付けられている。図18に示すように、第1の回
路基板60aの右端部と第2の回路基板60bの右端部
との間には、第2のカード収容部135が形成されてい
る。第2のカード収容部135は、フレーム70の基板
支持部72の右側面に開口されており、この第2のカー
ド収容部135には、メモリカードと略同一形状で、外
部との通信を行うインタフェースカードあるいはアプリ
ケーションプログラムが格納されたアプリケーションカ
ードのような拡張カード136が挿入されるようになっ
ている。拡張カード136は、その挿入前端と後端との
両端に、接続端子137a,137bを有している。そ
して、第2のカード収容部135の終端部には、拡張カ
ード136の挿入先端の接続端子137aが取り外し可
能に接続されるカードコネクタ138が配置されてい
る。カードコネクタ138は、第2の回路基板60bの
上面に取り付けられている。
【0091】第2のカード収容部135には、金属製の
カバー140が収容されている。カバー140は、前後
一対の側壁141a,141bと、これら側壁141
a,141bの終端部間を結ぶ端壁142と、これら各
壁141a,141b,142の上縁に連なる天井壁1
43とを一体に備え、全体として下方および右側方に向
けて連続して開口するような箱形状をなしている。カバ
ー140の端壁142は、左側に向かって延びる支持壁
144を備えている。支持壁144は、上記基板支持部
72の前後の壁部79間に跨がる補強壁145の下面に
ねじ146を介して固定されている。また、側壁141
a,141bは、基板支持部72を構成する前後の壁部
79の内側に入り込んでおり、これら側壁141a,1
41bの端壁142とは反対側の端部には、ねじ受け部
83の下面に接する支持片147a,147bが形成さ
れている。これら支持片147a,147bは、第2の
回路基板60bとねじ受け部83との間で挾み込まれ、
ねじ87を介して共締めされている。
【0092】このため、カバー140は、カードコネク
タ138を除いて第2のカード収容部135の前後の側
面から後面および上面にかけての範囲を連続して覆って
おり、拡張カード136とカードコネクタ138との接
続部分からのノイズが第2のカード収容部135の外方
へ漏洩するのを防いでいる。
【0093】図18に示すように、第2のカード収容部
135は、拡張カード136を取り出すためのイジェク
ター150を備えている。イジェクター150は、第2
のシールド板101の下面に重ねられたスライド板15
1を有する。スライド板151は、第2の回路基板60
bの下方において左右方向にスライド可能となってお
り、このスライド板151のカードコネクタ138側の
端部には、上向きに折れ曲がった係止片152が形成さ
れている。係止片152は、第2のシールド板101お
よび第2の回路基板60bを左右方向にスライド可能に
貫通して第2のカード収容部135に臨んでおり、この
係止片152の上端が拡張カード136の挿入先端面に
接するようになっている。そして、このスライド板15
1の下面には、操作レバー153が取り付けられてい
る。
【0094】図13や図14に示すように、上記フレー
ム70のキーボード支持部73は、基板支持部72の前
面となる壁部79と、FDD支持部71の左側の側壁7
4aとの間に亘っており、平坦な四角形板状をなしてい
る。キーボード支持部73は、上記FDD50の上面を
覆うシールド板78に面一に連続されており、このキー
ボード支持部73の上面とシールド板78の上面との間
に亘って、情報の入力手段としてのキーボード装置15
5が重ね合わされている。
【0095】キーボード装置155は、図3に示すよう
に、多数のキー156を有するキーボードボデー157
を備えている。キーボードボデー157は長方形板状を
なしており、このキーボードボデー157の下面には、
アルミ製の補強板158が重ねられている。補強板15
8は、キー操作によるスイッチングノイズの漏洩を防止
するシールド機能をも有しており、この補強板158が
キーボード支持部73およびシールド板78の上面に重
ね合わされている。
【0096】なお、キーボード装置155は、フレキシ
ブルな配線基板(図示せず)を備えており、この配線基
板の先端が第1の回路基板60a上のキーボードコネク
タ63に接続されている。
【0097】また、図12に示すように、上記FDD支
持部71の底壁75には、拡張用回路基板160がねじ
161を介して取り付けられている。この拡張用回路基
板160の下面は、板金製のシールド板162で覆われ
ている。底壁75は、拡張用回路基板160との対向部
に開口部75aを有し、この開口部75aと拡張用回路
基板160との間には、第3のカード収容部163が形
成されている。第3のカード収容部163は、フレーム
70のFDD支持部71の右側面に開口されており、こ
の第3のカード収容部163には、インタフェースカー
ドあるいはアプリケーションカードのような拡張カード
が挿入されるようになっている。このため、フレーム7
0の右側部には、第2のカード収容部135と第3のカ
ード収容部163とが前後に並べて配置されている。
【0098】拡張用回路基板160には、フレキシブル
な配線基板165を介して一対のコネクタ166a,1
66bが接続されている。コネクタ166a,166b
は、第2の回路基板60bの下面の接続コネクタ69
a,69bに接続されており、この接続により、拡張用
回路基板160と第2の回路基板60bとが電気的に接
続されている。
【0099】また、図12や図14に示すように、FD
D支持部71の底壁75の下面には、円形の電池収容部
169とスピーカ収容部170とが左右に並べて形成さ
れている。これら各収容部169,170は、底壁75
の下方に向けて開放されている。電池収容部169に
は、RTC(リアルタイムクロック)電池171が取り
外し可能に収容されている。RTC電池171には、ケ
ーブル172を介してコネクタ173が接続されてお
り、このコネクタ173は、拡張用回路基板160に取
り外し可能に接続されている。
【0100】スピーカ収容部170には、偏平な円盤状
をなすスピーカ175が収容されている。スピーカ17
5には、ケーブル176を介してコネクタ177が接続
されており、このコネクタ177は、拡張用回路基板1
60に取り外し可能に接続されている。
【0101】底壁75の下面には、電池収容部169お
よびスピーカ収容部170を下方から覆うスピーカホル
ダ180が上記ねじ161を介して共締めされている。
スピーカホルダ180は板金材にて構成され、上記RT
C電池171やスピーカ175を電池収容部169およ
びスピーカ収容部170内に取り外し可能に保持してい
る。そして、スピーカホルダ180のスピーカ175と
の対向部には、音を通すためのスリット181が形成さ
れている。
【0102】図12や図16に示すように、FDD支持
部71の右側の側壁74bには、トラックボールを接続
するための増設用コネクタ183がねじ止めされてい
る。増設用コネクタ183には、フレキシブルな配線基
板184が接続されており、この配線基板184の先端
は、増設用回路基板160に取り外し可能に接続されて
いる。このため、上記フレーム70の右側部には、第2
のカード収容部135、第3のカード収容部163およ
び増設用コネクタ183が前後方向に一列に並んで配置
されている。
【0103】ところで、FDD50や複数の回路基板6
0a〜60d、160およびコネクタ類が取り付けられ
たフレーム70は、図2に示すように、上方からボトム
ケース5の内部に収容され、そのキーボード支持部73
がバッテリ収容部15の天井壁18に重ねられている。
このフレーム70は、FDD支持部71の底壁75の前
端部と基板支持部72の前端左側部および基板支持部7
2の後端部の合計四箇所が、ボトムケース5の底壁5a
にねじ止めされている。そして、この状態でボトムケー
ス5に上カバー6が被せられるようになっている。
【0104】この場合、図3や図4に示すように、ボト
ムケース5の底壁5aの内面には、基板支持部72の前
端部の三つのねじ受け部83に対応して、中空のボス部
185が突設されている。これらボス部185は底壁5
aの下面に開口されており、各ボス部185の上面は、
第2のシールド板101の下面に接している。また、上
カバー6の上壁6aの内面には、上記三つのねじ受け部
83に対応して、ボス部186が突設されている。これ
らボス部186には、金属製のナット187が埋め込ま
れており、このナット187を含めたボス部186の下
面は、第1のシールド板100に接している。
【0105】このことから、フレーム70は、第1、第
2の回路基板60a,60bおよび第1、第2のシール
ド板100,101と共にボス部185,186の間で
挾み込まれている。そして、ボス部185には、下方か
ら金属製のねじ196が挿通されており、このねじ19
6の挿通端は、ねじ受け部83を貫通してボス部186
のナット187にねじ込まれている。このねじ込みよ
り、ボトムケース5と上カバー6とが分離可能に連結さ
れるとともに、フレーム70がボトムケース5および上
カバー6に固定されている。さらに、ねじ196は、第
1および第2の回路基板60a,60bを連続して貫通
しており、この貫通により、第1および第2の回路基板
60a,60bが基板支持部72に共締めされている。
【0106】そして、このようにフレーム70を固定し
た状態では、第1の回路基板60aに導通された第1の
シールド板100がナット187に接触し、この接触に
より、上記フレーム70が第1のシールド板100を介
して筐体4に接地されている。
【0107】さらに、上カバー6がボトムケース5に連
結されたことにより、キーボード装置155の周縁部が
キーボード導出口7の開口周縁部とキーボード支持部7
3との間で挾み込まれ、そのキー156がキーボード導
出口7の内側に配置されている。
【0108】フレーム70を筐体4の内部に固定した状
態においては、複数のインタフェースコネクタ64がボ
トムケース5の後面を構成する周壁5bの内側に沿って
配置されている。この周壁5bにはインタフェースコネ
クタ64を露出させる複数のコネクタ露出口188が開
口されており、これらコネクタ露出口188は、第1の
コネクタカバー189aと第2のコネクタカバー189
bとによって開閉されるようになっている。
【0109】また、図20に示すように、フレーム70
の左端部に位置されたジャック67a,67bおよび立
上がり壁127は、ボトムケース5の左側面を構成する
周壁5bの内側に配置されている。この周壁5bには、
立上がり壁127との対向部に位置して、開口部190
が形成されており、この開口部190および立上がり壁
127の通孔128a,128bを通じてジャック67
a,67bの差し込み口が露出されている。
【0110】なお、ボトムケース5の左側面を構成する
周壁5bには、電源スイッチ191が配置されており、
この電源スイッチ191は、上記挿入窓35と開口部1
90との間に位置されている。
【0111】図2に示すように、フレーム70の右端部
に位置された第2のカード収容部135、第3のカード
収容部163および増設用コネクタ183は、ボトムケ
ース5の右側面を構成する周壁5bの内側に沿って配置
されている。この周壁5bには、第2のカード収容部1
35に連なる第2のカード挿入口192と、第3のカー
ド収容部163に連なる第3のカード挿入口193と、
増設用コネクタ183を露出させるコネクタ導出口19
4とが前後に並んで開口されている。
【0112】ボトムケース5には、コネクタ導出口19
4を開閉するコネクタカバー198が回動可能に支持さ
れている。このコネクタカバー198は、コネクタ導出
口194を開放した時には、増設用コネクタ183とボ
トムケース5の底壁5aとの間に入り込むようになって
いる。
【0113】第3のカード挿入口193は、第3のカー
ドカバー200によって開閉される。この第3のカード
カバー200は、図19に示すように、上記FDD支持
部71の右側の側壁74bにねじ201を介して固定さ
れたブラケット202と、このブラケット202に上下
方向に回動可能に支持された長方形板状のカバー本体2
03とを備え、このカバー本体203が第3のカード挿
入口200を開閉するようになっている。そして、この
カバー本体203は、第3のカード挿入口193を開放
した時には、ブラケット202の上側へ回動され、第3
のカード挿入口193の開口部分から退去するようにな
っている。
【0114】また、第2のカード挿入口192は、第2
のカードカバー204によって開閉される。第2のカー
ドカバー204は、第2のカード挿入口192の開口縁
部に取り外し可能に嵌合されており、この第2のカード
カバー204を取り外すことで、第2のカード挿入口1
92が開放され、拡張カード136の抜き差しが可能と
なる。
【0115】第2のカード挿入口192に臨む側壁5b
には、拡張カード136の抜け出しを阻止するカードス
トッパ208が取り付けられている。カードストッパ2
08は、図22に示すように、第2のカード挿入口19
2内に突出する第1の位置と、このカード挿入口192
内から退去する第2の位置との間に亘って前後方向にス
ライド可能となっている。
【0116】このカードストッパ208のスライド構造
について説明を加えると、図23に示すように、カード
ストッパ208は、板状をなす指掛け部209と、この
指掛け部209の一端から突出する係止片210とを備
えており、これら指掛け部209と係止片210とは合
成樹脂材料にて一体に形成されている。
【0117】指掛け部209の内面には、一対の係合突
起211a,211bが一体に突設されている。係合突
起211a,211bは、上下方向に離間して配置され
ており、これら係合突起211a,211bは、その先
端部に先細り状に尖る頭部212a,212bを備えて
いる。そして、上側の係合突起211aの上面と、下側
の係合突起211bの下面には、夫々摺動凸部213
a,213bが突設されている。
【0118】また、側壁5bには、指掛け部209が摺
動可能に嵌合する凹部214が形成されている。凹部2
14の一端は、第2のカード挿入口192に開口されて
おり、この凹部214の底面には、係合突起211a,
211bが取り外し可能に嵌合される嵌合孔215が開
口されている。嵌合孔215の開口上縁および開口下縁
は、図24の(b)に拡大して示すように、嵌合孔21
5の内側に向けて円弧状に張り出す摺動規制部215
a,215bを構成しており、これら摺動規制部215
a,215bに摺動凸部213a,213bが押し付け
られている。各摺動規制部215a,215bの両端に
は、上下方向に幅広いロック部216a,216bおよ
び217a,217bが形成されている。
【0119】そのため、上記カードストッパ208を第
1の位置にスライドさせると、摺動凸部213a,21
3bが摺動規制部215a,215bを乗り越えて一方
のロック部216a,217aに入り込み、逆にカード
ストッパ208を第2の位置にスライドさせると、摺動
凸部213a,213bが摺動規制部215a,215
bを乗り越えて他方のロック部216b,217bに入
り込むようになっている。このことにより、カードスト
ッパ208のスライド操作時に節動感が付与されるとと
もに、カードストッパ208が第1の位置又は第2の位
置にいずれかに保持されるようになっている。
【0120】そして、第2のカード収容部135に挿入
された拡張カード136に外部機器を接続した状態にお
いて、カードストッパ208を第1の位置にスライドさ
せると、カードストッパ208の係止片210が第2の
カード挿入口192内に突出し、拡張カード136の挿
入後端面に引っ掛かる。このため、拡張カード136の
端子部137bと外部機器との接続を解除した時に、こ
れに追従して拡張カード135が第2のカード収容部1
35から引き出されるのを防止できる。
【0121】なお、嵌合孔215の開口周縁部には、カ
ードストッパ208を第1の位置にスライドさせた時
に、係合突起211a,211bの間に入り込む抜け止
め片218が突設されている。この抜け止め片218の
存在により、カードストッパ208にその係合突起21
1a,211bを嵌合孔208から押し出そうとする方
向の力が加わったとしても、これら係合突起211a,
211bの撓み変形が抑えられ、その頭部212a,2
12bが摺動規制部215a,215bに引っ掛かる。
したがって、嵌合孔215からのカードストッパ208
の脱落が阻止される。
【0122】図20に示すように、フレーム70の左端
部に位置された第1のカード収容部131は、上カバー
6の左側面を構成する周壁6bの内側に配置されてい
る。この周壁6bには、第1のカード収容部131に連
なる第1のカード挿入口220が開口されており、この
第1のカード挿入口220は、第1のカードカバー22
1によって開閉される。
【0123】また、フレーム70に支持されたスピーカ
175およびイジェクタ150の操作レバー153は、
ボトムケース5の底壁5aと対向されている。この底壁
5aには、図7に示すように、スピーカ175からの音
を外部に出すための多数の小孔222と、上記イジェク
タ150の操作レバー153を露出させる露出孔223
とが開口されており、このイジェクタ150は、筐体4
の底側から操作される。
【0124】なお、図3において符号225は、レジュ
ーム機能を設定するためのサブバッテリを示し、このサ
ブバッテリ225は、上カバー6の凸部8内に保持され
ている。
【0125】一方、フレーム70を筐体4の内部に固定
した状態において、この筐体4の内部には、ハードディ
スク駆動装置(以下HDDと称する)230を取り出し
可能に収容するHDD収容部231が形成されている。
HDD収容部231は、ボトムケース5の底壁5a、バ
ッテリ収容部15の右側の側壁16b、FDD支持部7
1の左側の側壁74a、キーボード支持部73および基
板支持部72の前面となる壁部79とで囲まれた空間に
より定められている。
【0126】基板支持部72の壁部79は、図17に示
すように、HDD収容部231の終端に位置されてお
り、この終端に上記切り欠き88を通じてHDDコネク
タ68が露出されている。また、この壁部79には、H
DDコネクタ68の左右両側に位置して、位置決め用の
ピン232a,232bが突設されている。
【0127】このHDD収容部231は、ボトムケース
5の前面から底面に連続して開放される挿入口233を
備えている。挿入口233は、上記HDDコネクタ68
とは反対側に位置されており、この挿入口233は、取
り外し可能な合成樹脂製のHDDカバー234によって
覆われている。HDDカバー234は、ボトムケース5
の前面に連なる前面壁235aと、ボトムケース5の底
面に連なる底面壁235bと、これら両壁235a,2
35bに連なる右側壁235cとを備えている。右側壁
235cは、バッテリ収容部15の右側の側壁16bに
連続されており、この右側壁235cの上端部には、取
り付け用の舌片236が一体に形成されている。舌片2
36は、バッテリ収容部15の天井壁18に向って延び
ており、この天井壁18には、舌片236が嵌まり込む
嵌合孔237が開口されている。また、後面壁235b
は、舌片236とは反対側に位置して係止片238を備
えており、この係止片238は、挿入口233の開口周
縁部に開口された係止孔239に差し込まれるようにな
っている。
【0128】このため、HDDカバー234は、係止片
238を係止孔239に差し込むとともに、舌片236
を嵌合孔237に嵌め込み、この状態で舌片236をね
じ240を介してキーボード支持部73にねじ込むこと
で、ボトムケース5に固定される。
【0129】なお、舌片236やねじ240は、バッテ
リ収容部15にバッテリパック21を取り付けた時に、
このバッテリパック21によって覆い隠される。上記H
DD収容部231に収容されるHDD230は、図26
に示すように、板金製の保護ケース245に格納されて
いる。保護ケース245は、四角形箱状をなしており、
本実施例の場合は、下ケース246と上ケース247と
に二分割されている。下ケース246は、底板246a
と、この底板246aの左右両側に連なる側板246
b,246cと、上記底板246aの前端に連なる前板
246dとを有している。上ケース247は、天板24
7aと、この天板247aの左右両側に連なる側板24
7b,247cと、上記天板247aの前端に連なる前
板247dとを有している。
【0130】そして、この下ケース246の内側にHD
D230が格納されており、この下ケース246の外側
に上ケース247がスライド可能に被さるようになって
いる。このため、上下のケース246,247の側板2
46b,247bと246c,247cおよび前板24
6d,247dとは互いに重なり合っており、この保護
ケース245の後端は、そのまま開放されている。
【0131】下ケース246の側板246b,246c
は、その前後両端に外側に張り出す弾性変形が可能な接
触片249a,249b、250a,250bを備えて
いる。接触片249a,249b、250a,250b
は、上ケース247の側板247b,247cの内面に
押し付けられており、このことにより下ケース246と
上ケース247との嵌合が保持される。
【0132】下ケース246の側板246b,246の
前後方向に離間した三箇所には、夫々ねじ挿通孔251
a,251b,251cが開口されている。これらねじ
挿通孔251a,251b,251cのうち、保護ケー
ス245の前側から二つのねじ挿通孔251a,251
bは、HDD230の側面のねじ孔253a,253b
と対向し合うようになっている。そして、これらねじ挿
通孔251a,251bにはねじ254が挿通されてお
り、これらねじ254をねじ孔253a,253bにね
じ込むことで、HDD230と下ケース246とが連結
されるようになっている。
【0133】また、上ケース247の側板247b,2
47cの前後方向に離間した二箇所にも、夫々ねじ挿通
孔252a,252bが開口されている。これらねじ挿
通孔252a,252bは、上ケース247を下ケース
246に被せた際に、この下ケース246の前後両端の
ねじ挿通孔251a,251cと対向し合うようになっ
ており、その前端のねじ挿通孔251aに上記ねじ25
4が挿通されている。また、後端のねじ挿通孔251b
と251cとの間には、他のねじ254が挿通され、こ
れらねじ254により、下ケース246と上ケース24
7とが連結されている。
【0134】HDD230には、フレキシブルな配線基
板255を介してコネクタ256が接続されている。こ
のコネクタ256は、ゴム製のホルダ257を介して保
護ケース245に支持されている。ホルダ257は、コ
ネクタ256が嵌合されるコネクタ孔258を有し、こ
のホルダ257は、保護ケース245の開放端に保持さ
れている。このホルダ257の下面には、係合溝259
が形成されており、この係合溝258に底板246aの
後端の折り曲げ片260が差し込まれている。このこと
により、ホルダ257は、保護ケース245の開放端を
閉塞した状態で、この保護ケース245に保持されてい
る。
【0135】図27に示すように、ホルダ257の端面
には、コネクタ256の左右両側に位置して、位置決め
用のピン孔265a,265bが開口されている。これ
らピン孔265a,265bには、保護ケース245を
コネクタ256側からHDD収容部231に差し込んだ
時に、このHDD収容部231の終端のピン232a,
232bが差し込まれるようになっている。このことに
より、コネクタ256がHDDコネクタ68に接続さ
れ,保護ケース245の差し込み方向が規定されてい
る。
【0136】図27ないし図29に示すように、上ケー
ス247の左右の側板247b,247cと下ケース2
46の底板246aとで規定される角部には、保護ケー
ス245の前後方向に延びる左右のガイド溝266a,
266bが形成されている。また、この保護ケース24
5が差し込まれるHDD収容部231の底面、つまり、
ボトムケース5の底壁5aには、図4に示すように、そ
の挿入口233からHDDコネクタ68に向って延びる
左右のガイドレール267a,267bが形成されてい
る。これらガイドレール267a,267bは、保護ケ
ース245をHDD収容部231に差し込んだ時に、こ
の保護ケース245のガイド溝266a,266bに摺
動可能に嵌合するようになっている。この嵌合により、
保護ケース245がガイドレール267a,267bの
間で挾み込まれ、HDD収容部231に対する保護ケー
ス245の位置決めがなされる。
【0137】図28に示すように、保護ケース245の
前面には、この保護ケース245をHDD収容部231
から引き出す際に、指先を掛ける取手271が配置され
ている。取手271は、上下のケース247,246の
前板247d,246dに支持されている。この取手2
71は、図26に示すように、左右方向に延びる薄い帯
状の指掛け部272と、この指掛け部271の左右両端
部に連なる係止部273a,273bとを有し、これら
指掛け部271と係止部273a,273bとは、弾性
変形が可能な合成樹脂材料にて一体成形されている。そ
して、係止部273a,273bは、指掛け部272よ
りも上下方向に突出されており、この取手271自体が
略H形をなしている。
【0138】下ケース246の前板246dの左右両端
部には、係止孔274a,274bが開口されている。
係止孔274a,274bには、取手271の係止部2
73a,273bが差し込まれており、これら係止部2
73a,273bの上下端部が係止孔274a,274
bの開口縁部に引っ掛かっている。また、上ケース24
7の前板247dには、左右方向に延びる長孔275が
開口されている。この長孔275は、下ケース246の
前板246dと対向されており、この前板246dの係
止孔274a,274bの間に位置されている。そし
て、この長孔275を通じて取手271の指掛け部27
2が露出されており、この取手271の係止部273
a,273bは、前板247dの左右両端部で覆われて
いる。このため、取手271の係止部273a,273
bは、係止孔274a,274bの開口縁部に引っ掛か
るとともに、前側から上ケース247の前板247dで
押えられており、これにより保護ケース245に保持さ
れている。
【0139】そして、長孔275から露出されている指
掛け部272は、自由状態では指掛け部272自体の弾
性復帰力により略直線状に保たれており、上ケース24
7の前板247dと略面一となっている。この状態から
指掛け部272を指先で摘んで引っ張ると、この指掛け
部272が円弧状に撓んで長孔275から引き出され、
保護ケース245の前方に張り出すようになっている。
【0140】このような取手271を保護ケース245
に取り付けるには、まず、下ケース246と上ケース2
47とを分離させ、下ケース246の係止孔274a,
274bを露出させる。次に、図30の(a)に示すよ
うに、取手271を指先で握持して、その係止部273
a,273bの一端を係止孔274a,274bに差し
込む。この状態で、図30の(b)に示すように、取手
271全体を下向きに回動させ、係止部273a,27
3bの他端側を弾性変形させつつ係止孔274a,27
4bの内側に差し込む。このことにより、係止部273
a,273bの上下端部が係止孔274a,274bに
引っ掛かり、取手271が下ケース246の仮止めされ
る。そして、最後に下ケース246に上ケース247を
被せ、前板247dの左右両端部で係止部273a,2
73bを押える。このことにより、保護ケース245が
組み立てられるとともに、この保護ケース245に対す
る取手271の取り付けが完了する。
【0141】このような構成の保護ケース245による
と、取手271は、その主部となる指掛け部272が薄
い板状をなしており、この指掛け部272の左右両端の
係止部273a,273bを下ケース246の係止孔2
74a,274bに引っ掛けることで、この下ケース2
46に止められるので、取手271の取り付け部分に軸
や凹凸のような部分が存在せず、この取手271の取り
付け部を薄くできる。
【0142】また、取手271を保護ケース245に取
り付けた状態では、取手271の指掛け部272が上ケ
ース247の長孔275内に入り込み、この上ケース2
74の前板274dと略面一となっているので、保護ケ
ース245の前面に取手271が存在するにも拘らず、
この保護ケース245の前面の厚みを実質的に前板24
6d,247dの二枚分の寸法に止めることができる。
このため、特に保護ケース245の前面部分を薄くコン
パクトに形成することができ、保護ケース245の全長
を短くすることができる。
【0143】このような保護ケース245にHDD23
0を格納するには、まず、HDD230のコネクタ25
6をホルダ257の嵌合孔258に嵌合させる。次に、
このホルダ257を下ケース246の底板246a上に
載置し、その係合溝259に折り曲げ片260を差し込
む。この差し込みにより、下ケース246とホルダ25
7との位置決めがなされる。
【0144】そして、この下ケース246の内側にHD
D230を格納したならば、ねじ254を側板246
b,246cの中央のねじ挿通孔251bを通じてねじ
孔253bにねじ込む。このことにより、HDD230
が下ケース246に仮止めされる。
【0145】この状態で、上ケース247を下ケース2
46に被せ、前側のねじ挿通孔252aおよび251a
にねじ254を通して、このねじ254をHDD230
の他のねじ孔253aにねじ込む。これにより、上ケー
ス247の前部がHDD230と共に下ケース246に
固定される。そして、最後に残りのねじ挿通孔252b
と251cとの間に亘ってねじ254を挿通し、上ケー
ス247の後部と下ケース246の後部とを連結する。
これにより、HDD230が下ケース246と上ケース
247との間で挾み込まれ、保護ケース245へのHD
D230の組み込みが完了する。
【0146】図1に示すように、ボトムケース5に収容
されたフレーム70には、キーボード装置155から入
力された情報あるいはFDD50やHDD230に記憶
された情報を表示するディスプレイユニット290が支
持されている。ディスプレイユニット290は、薄い箱
状をなすハウジング291と、このハウジング291内
に収容された液晶ディスプレイ292とを備えており、
このハウジング291の前面には、液晶ディスプレイ2
92を露出させる表示窓293が開口されている。
【0147】ハウジング291は、第1の枢支用脚部2
94と第2の枢支用脚部295とを備えている。これら
枢支用脚部294,295は、上カバー6の脚取り付け
部10a,10bに挿入され、夫々第1のヒンジ装置2
96および第2のヒンジ装置297を介して上記フレー
ム70に支持されている。
【0148】図32に示すように、第1のヒンジ装置2
96は、第1の枢支用脚部294の左側面から突出され
たヒンジ軸298を備えている。ヒンジ軸298は、第
1の枢支用脚部294内に収容されたブラケット(図示
せず)に固定されており、このヒンジ軸298の外方へ
の突出端部には、連結ブラケット299が軸回り方向に
回動可能に連結されている。
【0149】また、図32や図34に示すように、第2
のヒンジ装置297は、第2の枢支用脚部295の右側
面から突出されたヒンジ軸300を備えている。ヒンジ
軸300は、第2の枢支用脚部295内に収容されたブ
ラケット(図示せず)に固定されており、このヒンジ軸
300の外方への突出端部には、連結ブラケット301
が軸回り方向に回動可能に連結されている。
【0150】第1および第2のヒンジ装置296,29
7の連結ブラケット299,301は、図2に示すよう
に、上記フレーム70の基板支持部72の後端部にねじ
止めされている。このため、第1および第2のヒンジ装
置296,297のヒンジ軸298,300がディスプ
レイユニット290の回動支点となっており、このディ
スプレイユニット290は、上記キーボード装置155
を上方から覆う第1の位置と、液晶ディスプレイ292
をキーボード装置155の後方で起立させる第2の位置
と、上記キーボード装置155とは反対側に向けて大き
く倒し込んだ第3の位置との間に亘って回動可能となっ
ている。そして、図7に示すように、ディスプレイユニ
ット290を第1の位置に回動させた状態では、このデ
ィスプレイユニット290のハウジング291が筐体4
の前面や側面および凸部8の上面に面一に連続し、コン
ピュータ1が携帯に便利な箱形状を呈するようになって
いる。
【0151】また、図2に示すように、第1の枢支用脚
部294の右側面には、ケーブル導出口303が開口さ
れており、このケーブル導出口303から液晶ディスプ
レイ292の駆動回路部(図示せず)に接続されたケー
ブル304が引き出されている。ケーブル304は、脚
取り付け部10aの左側面を貫通して凸部8の内側に引
き回されており、このケーブル304の先端には、コネ
クタ305が取り付けられている。このコネクタ305
は、第1の回路基板60a上のコネクタ62aに接続さ
れている。
【0152】図33の(a)に示すように、一方の脚取
り付け部10aの開口部11aは、第1のシールド板1
00と対向されており、このシールド板100は、開口
部11aとの対向部分にカバー取り付け座307を備え
ている。また、他方の脚取り付け部10bの開口部11
bは、図33の(b)に示すように、フレーム70の基
板支持部72と対向されており、この基板支持部72
は、開口部11bとの対向部に第2のカバー取り付け座
308を備えている。これらカバー取り付け座307,
308の上面には、夫々位置決め用の左右一対の嵌合孔
309a,309bが開口されている。
【0153】これらカバー取り付け座307,308に
は、脚取り付け部10a,10bの開口部11a,11
bを覆う第1および第2のカバー310,311が取り
付けられている。各カバー310,311の下面には、
左右一対の突起312a,312bが突設されている。
これら突起312a,312bは、第1および第2のカ
バー310,311を第1および第2のカバー取り付け
座307,308に載置した時に、その嵌合孔309
a,309bに嵌合するようになっている。この嵌合に
より、第1および第2のカバー取り付け座307,30
8に対する第1および第2のカバー310,311の前
後左右方向の位置決めがなされる。
【0154】そして、第1および第2のカバー取り付け
座307,308上に載置された第1および第2のカバ
ー310,311は、上カバー6をボトムケース5に被
せた時に、その開口部11a,11bの開口縁部と上記
カバー取り付け座307,308との間で挾み込まれ、
上カバー6の上壁6aに面一に連続するようになってい
る。
【0155】次に、上記のように構成されたコンピュー
タ1の組み立て手順について説明する。まず、図12に
示すように、フレーム70を上下反転させ、その基板支
持部72の下側の嵌合部80bを上向きにする。そし
て、この基板支持部72に第2のカード収容部135を
構成するカバー140をねじ146によって仮止めす
る。この状態で、第2の回路基板60bの右側上面に第
4の回路基板60dをスタッキングコネクタを介して接
続し、この第2の回路基板60bを基板支持部72の嵌
合部80bに嵌め込む。この状態で第2の回路基板60
b上に第2のシールド板101を被せ、その舌片124
をねじ87を介して第2の回路基板60bと共に基板支
持部72に固定する。
【0156】次に、拡張用回路基板160にRTC電池
171のコネクタ173と、スピーカ175のコネクタ
177とを接続する。この状態で、拡張用回路基板16
0のコネクタ166a,166bを第2の回路基板60
b上の接続コネクタ69a,69bに接続するととも
に、RTC電池171とスピーカ175を、夫々電池収
容部169およびスピーカ収容部170に嵌め込む。ま
た、FDD支持部71の右側の側壁74bに、増設用コ
ネクタ183をねじ止めし、この増設用コネクタ183
の配線基板184を拡張用回路基板160に接続する。
【0157】この後、スピーカホルダ180をFDD支
持部71の底壁75に被せ、このスピーカホルダ180
を拡張用回路基板160と共に底壁75にねじ止めす
る。これにより、RTC電池171およびスピーカ17
5がフレーム70に保持される。
【0158】次に、図11に示すように、上記フレーム
70を上下反転させて正規の姿勢に保持する。そして、
フレーム70のFDD支持部71に上方からFDD50
を嵌め込み、このFDD50をFDD支持部71の左右
の側壁74a,74bにねじ止めする。この時、FDD
50のコネクタを第2の回路基板60b上のFDDコネ
クタに接続するとともに、FDD50の上面にシールド
板78を被せる。この状態で、第1の回路基板60aの
左側下面に第3の回路基板60cをスタッキングコネク
タを介して接続し、この第1の回路基板60aを基板支
持部72の嵌合部80aに嵌め込む。
【0159】この後、図2に示すように、第1ないし第
4の回路基板60a〜60dと、FDD50やRTC電
池171のような各種の機能部品が固定されたフレーム
70をボトムケース5の内側に嵌め込む。そして、基板
支持部72の上端部に露出されている第1の回路基板6
0a上に第1のシールド板100を被せるとともに、第
1のシールド板100の左右両端部に、ディスプレイユ
ニット290の第1および第2のヒンジ装置296,2
97を導く。この状態で、第1のシールド板100の舌
片106と第1および第2のヒンジ装置296,297
の連結ブラケット299,301とを、第1の回路基板
60aと共に基板支持部72の左右両端部にねじ85を
介して固定する。
【0160】次に、ディスプレイユニット290の第1
の枢支用脚部294から導出されているケーブル304
を第1のシールド板100の後部側に導き、その先端の
コネクタ305をコネクタ露出口107aから突出され
ているコネクタ62aに接続する。同様に、第1のシー
ルド板100のコネクタ露出口107bから突出されて
いるコネクタ62bに、液晶表示パネル111のコネク
タ118を接続するとともに、隣接する他のコネクタ6
2cにマイクロホン114のコネクタ120を接続す
る。そして、第1のシールド板100のパネル取り付け
部110に液晶表示パネル111を嵌め込むとともに、
マイクロホン114のホルダ115を第1のシールド板
100の支持片113に差し込んで保持する。また、第
1のシールド板100の第1のカバー取り付け座307
に第1のカバー310を載置するとともに、基板支持部
72の第2のカバー取り付け座308に第2のカバー3
11を載置する。
【0161】この後、フレーム70のキーボード支持部
73にキーボード装置155を載置し、このキーボード
装置155のコネクタを第1の回路基板60a上のキー
ボードコネクタ63に接続する。
【0162】次に、図33に示すように、ディスプレイ
ユニット290を第3の位置まで回動させた状態で、ボ
トムケース5に上カバー6を被せ、この上カバー6の周
縁部をボトムケース5の開口周縁部に引っ掛ける。これ
により、フレーム70が上方から覆われ、ディスプレイ
ユニット290の第1および第2の枢支用脚部294,
295が上カバー6の脚取り付け部10a,10b内に
入り込むとともに、これら脚取り付け部10a,10b
の開口部11a,11bが第1および第2のカバー31
0,311によって閉じられる。また、キーボード装置
155のキーボードボデー157および補強板158の
周縁部がフレーム70と上カバー6との間で挾み込ま
れ、キーボード装置155の位置決めがなされる。
【0163】最後にディスプレイユニット290を第1
の位置に回動させ、図7に示すように、筐体4を上下反
転させる。そして、ボトムケース5の底側からそのボス
部185にねじ196を挿通し、このねじ196をフレ
ーム70のねじ受け部83を貫通させて上カバー6のボ
ス部186にねじ込む。このことにより、ボトムケース
5と上カバー6とが互いに結合されるとともに、これら
両者間でフレーム70が挾み込まれ、一連のコンピュー
タ1の組み立てが終了する。
【0164】このようなコンピュータ1においては、第
1ないし第4の回路基板60a〜60dを始めとして、
FDD50,RTC電池171およびスピーカ175の
ような各種の機能部品は、一括してボトムケース5と略
同じ大きさのフレーム70に支持されており、このフレ
ーム70と共に筐体4の内部に収容されるので、複数の
回路基板60a〜60dや機能部品の筐体4内部への組
み込み作業を一度に行うことができる。
【0165】したがって、従来のように回路基板や機能
部品を筐体4に対して個々にねじ止めするといった、面
倒で手間のかかる作業が不要となり、コンピュータ1の
組み立て作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0166】また、逆に回路基板60a〜60dあるい
はFDD50を筐体4内から取り出す必要が生じた場合
には、上カバー6をボトムケース5から取り外して、単
にフレーム70とボトムケース5との固定を解除すれ
ば、回路基板60a〜60dやFDD50をボトムケー
ス5から一括して取り出すことができる。このため、回
路基板60a〜60dやFDD50が筐体4の奥方に入
り込んでいたとしても、その取り外しに邪魔となるよう
な周囲の他の部品を順次取り外していく必要はなく、コ
ンピュータ1の分解作業も容易に行える。
【0167】それとともに、合成樹脂製のボトムケース
5および上カバー6と、金属製のフレーム72や第1お
よび第2のシールド板100,101とを簡単に分離さ
せることができるので、コンピュータ1を廃棄処分する
に当っても、合成樹脂部分と金属部分との分別に手間を
取らない。したがって、近年注目されている地球環境問
題やリサイクル問題にも容易に対処することができる。
【0168】そして、ボトムケース5から取り出された
回路基板60a〜60dは、ボトムケース5の外方の広
いスペースでフレーム70から取り外せるので、大きさ
の限られたボトムケース5の内部に指先や工具類を差し
込んで取り外しを行う場合に比べて作業性が良く、この
点でも作業効率の向上に寄与する。
【0169】しかも、回路基板60a〜60dとFDD
50のような複数の機能部品とは、共通のフレーム70
に支持されているので、ボトムケース5や上カバー6が
必要とするねじ受け用のボス部185,186は、単一
のフレーム70に対応した位置に設ければ良く、個々の
回路基板60a〜60dや機能部品に対応した位置に設
ける必要はない。
【0170】したがって、ボス部185,186の数を
大幅に減らすことができ、その分、ボトムケース5や上
カバー6の内面形状を簡略化してコストを低減すること
ができる。それとともに、ボス部185,186の数が
少なくなるので、ボトムケース5の底面や上カバー6の
上面が凹凸の少ない平坦面となり、筐体4を大型化する
ことなく、内部の実装スペースを広げることができる。
【0171】特に本実施例の構成によると、ボトムケー
ス5と上カバー6とを連結するねじ196は、フレーム
70のねじ受け部83を貫通し、このフレーム70をボ
トムケース5や上カバー6に共締めしているので、フレ
ーム70をボトムケース5に固定するためのねじの本数
を減らすことができる。そのため、コンピュータ1の部
品点数を削減でき、コストの低減に寄与するとともに、
ねじ止め箇所を少なくしてコンピュータ1の組み立てお
よび分解作業をより簡単に行うことができる。
【0172】また、回路基板60a〜60dを始めとし
て、FDD50やRTC電池171およびスピーカ17
1のような機能部品は、フレーム70によって支持さ
れ、その重量の全てをフレーム70が荷担するので、筐
体4は単にフレーム70を覆っていれば良いことにな
り、筐体4の荷重負担が少なくなる。そのため、筐体4
の中でも特にボトムケース5が必要とする剛性や強度を
従来よりも低くでき、この筐体4の肉厚を薄くすること
ができる。
【0173】したがって、筐体4ひいてはコンピュータ
1の軽量化が可能となるとともに、肉厚が薄くなった分
だけ筐体4の内部の実装スペースが拡大され、限られた
広さの筐体4内に回路部品60a〜60dや各種の機能
部品を無駄なく効率良く配置できる。
【0174】また、フレーム70は、第1および第2の
回路基板60a,60bを固定する基板支持部72と、
FDD50を固定するFDD支持部71とを備えている
ので、これら回路基板60a,60bやFDD50を個
々に保持することができる。このため、回路基板60
a,60bやFDD50の姿勢が安定し、フレーム70
にしっかりと固定することができる。
【0175】その上、上記構成によると、フレーム70
にキーボード装置155やディスプレイユニット290
が取り付けられ、これらキーボード装置155やディス
プレイユニット290は、フレーム70上で回路基板6
0a〜60dに電気的に接続されているので、フレーム
70を筐体4に組み込む以前、あるいは筐体4から取り
外した状態でも、コンピュータ1の動作状態をテストす
ることができる。
【0176】このため、コンピュータ1の動作に何等か
の異常が発生した場合でも、回路基板60a〜60dを
始めとして、各種の機能部品は外方に露出された状態に
保たれるので、異常箇所を発見し易くなるとともに、そ
の対応策を講じる上でも好都合となる。
【0177】さらに、上記フレーム70は、導電性を有
するマグネシウム合金にて構成され、このフレーム70
の基板支持部72の壁部79によって第1ないし第4の
回路基板60a〜60dの周囲が取り囲まれている。そ
して、基板支持部72の上端および下端に位置された第
1および第4の回路基板60a,60dは、第1および
第2のシールド板100,101によって覆われ、これ
らシールド板100,101と基板支持部72とがねじ
85,87,196を介して導通状態に保持されてい
る。
【0178】このこにより、回路基板60a〜60dの
周囲を互いに導通された金属部材で覆うことができ、コ
ンピュータ1の動作中に回路部品61から発せられる高
周波ノイズを筐体4の内部に封じ込むことができる。よ
って、高周波ノイズの漏洩にもとづく電波障害や通信障
害を確実に防止することができる。
【0179】また、基板支持部72の嵌合部80a,8
0bに嵌合される第1および第4の回路基板60a,6
0dは、その周縁部にグランド用の配線パターン93を
備えており、この配線パターン93が嵌合部80a,8
0bの内面に接している。そして、基板支持部72は上
記のように第1ないし第2のシールド板100,101
と導通され、フレーム70を筐体4内に収容した際に
は、第1のシールド板100が上カバー6のボス部18
6にモールドされた金属製のナット187に接するの
で、回路基板60a,60dをフレーム70を介して筐
体4に接地させることができる。
【0180】そのため、回路基板60a,60dを接地
させるための専用のリード線やコネクタ類が不要とな
り、この点でも部品点数の削減に寄与する。加えて、フ
レーム70の基板支持部72は、その嵌合部80a,8
0bに固定された回路基板60a,60bよりも上下方
向に突出する壁部を備えているので、コンピュータ1の
使用中に、筐体4に上下方向から外力が加わった場合で
も、この外力を金属製のフレーム70によって受け止め
ることができる。そのため、回路基板60a,60bに
無理な押圧力や衝撃が直接加わらずに済み、これら回路
基板60a,60bの破損を防止できる。それととも
に、フレーム70が筐体4を内側から支えるので、この
筐体4自体の強度も高くなり、筐体4が変形し難くなる
といった利点がある。
【0181】なお、本発明は、上記実施例に特定される
ものではなく、本発明の範囲内で種々変更して実施可能
である。例えば、フレームはマグネシウム合金のような
金属材料に特定されず、合成樹脂材料の射出成形品に導
電性のメッキを施した構成としても良い。
【0182】また、本発明に係る携帯型電子機器は、ブ
ック型のポータブルコンピュータに制約されず、例えば
ワードプロセッサのような他の携帯形の情報処理装置に
も同様に実施可能である。
【0183】
【発明の効果】請求項1および2に記載した構成によれ
ば、回路基板や各種の機能部品は、フレームに支持され
た状態で筐体の内部に収容されるので、筐体内部への回
路基板や機能部品の組み込み作業を一度に行うことがで
きる。したがって、従来のように回路基板や機能部品を
筐体に対して個々にねじ止めするといった、面倒で手間
のかかる作業が不要となり、機器の組み立て作業を迅速
かつ容易に行うことができる。
【0184】また、逆に回路基板あるいは機能部品を筐
体内から取り出す必要が生じた場合には、フレームと筐
体との固定を解除すれば、回路基板や機能部品を筐体か
ら一括して取り出すことができる。このため、回路基板
や機能部品が筐体の奥方に入り込んでいたとしても、そ
の取り外しに邪魔となるような周囲の他の部品を順次取
り外していく必要はなく、機器の分解作業も容易に行え
る。
【0185】しかも、回路基板および機能部品は、共通
のフレームに支持されているので、筐体が必要とするね
じ受け用のボス部は、単一のフレームに対応した位置に
設ければ良く、個々の回路基板や機能部品に対応して設
ける必要はない。したがって、ボス部の数を大幅に減ら
すことができ、その分、筐体の内面形状を簡略化してコ
ストを低減することができる。それとともに、ボス部の
数が少なくなるので、筐体の内面が凹凸の少ない平坦面
となり、この筐体を大型化することなく内部の実装スペ
ースを広げることができる。
【0186】また、回路基板や機能部品の重量の全てを
フレームが荷担するので、筐体は単にフレームを覆って
いれば良いことになり、筐体の荷重負担が少なくなる。
そのため、筐体の中でも特に底部材が必要とする剛性や
強度を従来よりも低くでき、この筐体の肉厚を薄くでき
る。したがって、筐体ひいては機器の軽量化が可能とな
るとともに、肉厚が薄くなった分だけ筐体の内部の実装
スペースが拡大され、限られた広さの筐体内に回路部品
や各種の機能部品を無駄なく効率良く配置できる。
【0187】請求項3に記載された構成によれば、フレ
ームを筐体に固定するためのねじの本数を減らすことが
できるので、機器の部品点数を削減でき、コストの低減
が可能となる。それとともに、ねじ止め箇所が少なくな
り、機器の組み立ておよび分解作業をより簡単に行うこ
とができる。
【0188】請求項4に記載された構成によれば、回路
基板がフレームに共締めされるので、この回路基板をフ
レームにしっかりと固定しつつ、この回路基板を固定す
るねじの本数やねじ止め箇所を減らすことができる。
【0189】請求項5に記載された構成によれば、フレ
ームに取り付けられたキーボード装置やディスプレイユ
ニットは、このフレーム上で回路基板に電気的に接続さ
れているので、フレームを筐体に組み込む以前、あるい
は筐体から取り外した状態でも、機器の動作状態を確認
したりテストすることができる。そのため、機器の動作
に何等かの異常が発生した場合でも、回路基板を始めと
して、各種の機能部品は外方に露出された状態に保たれ
るので、異常箇所を発見し易くなるとともに、その対応
策を講じる上でも有利となる。
【0190】請求項6に記載された構成によれば、回路
基板の周囲が導電性のフレームとシールド板とによって
覆われているので、機器の動作中に回路部品から発せら
れる高周波ノイズを筐体の内部に封じ込むことができ
る。このため、高周波ノイズの漏洩にもとづく電波障害
や通信障害を確実に防止することができる。
【0191】請求項7に記載された構成によれば、回路
基板を導電性のフレームに取り付けると、この回路基板
上の配線パターンがフレームに接触して導通されるの
で、回路基板をフレームを介して筐体に接地させること
ができる。そのため、回路基板を接地させるための専用
のリード線やコネクタ類が不要となり、この点でも部品
点数の削減に寄与する。
【0192】請求項8に記載された組み立て方法による
と、筐体に対する回路基板や機能部品の収容および固定
作業を一度に行うことができ、従来のように回路基板や
機能部品を筐体に対して個々にねじ止めするといった、
面倒で手間のかかる作業が不要となり、機器の組み立て
作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0193】また、逆に回路基板あるいは機能部品を筐
体内から取り出す必要が生じた場合には、フレームと筐
体との固定を解除するだけの作業で、回路基板や機能部
品をフレームと共に筐体から一括して取り出すことがで
きる。このため、回路基板や機能部品が筐体の奥方に入
り込んでいたとしても、その取り外しに邪魔となるよう
な周囲の他の部品を順次取り外していく必要はなく、機
器の分解作業も容易に行なうことができる。
【0194】また、請求項9に記載された構成によれ
ば、フレームを筐体に内部に設置するだけの作業で、筐
体内への第1および第2の機能部品の組み込みが完了す
るので、筐体に対する第1および第2の機能部品の組み
込みを一度に行え、機器の組み立てに手間を要しない。
また、筐体に対するフレームの固定を解除すれば、第1
および第2の機能部品を筐体内から一括して取り出すこ
とができ、機器の分解作業も迅速に行える。
【0195】しかも、筐体は単にフレームや機能部品を
単に覆っていれば良いので、この筐体が必要とする剛性
や強度を従来よりも低くできる。このため、筐体の肉厚
を薄くして、筐体内部の実装スペースを広げることがで
きるとともに、筐体の軽量化も可能となる。
【0196】さらに、フレームは、第1および第2の機
能部品に個々にに対応した実装部を有するので、これら
第1および第2の機能部品の位置決め固定を確実に行
え、筐体内での機能部品のがたつきを防止できる。
【0197】請求項10に記載した構成によれば、筐体
に上下方向からの外力が加わった場合でも、この外力を
フレームの壁部で受け止めることができる。このため、
機能部品に無理な押圧力や衝撃が直接加わらずに済み、
この機能部品の損傷を防止できるとともに、フレームが
筐体を内側から支えることになるので、この筐体自体の
強度も高めることができ、筐体が変形し難くなる。
【0198】請求項12に記載した構成によれば、筐体
の底壁上のボス部は、単一のフレームに対応した位置に
設ければ良く、個々の回路基板や機能部品に対応して設
ける必要はない。したがって、ボス部の数を大幅に減ら
すことができ、その分、筐体の内面形状を簡略化してコ
ストを低減することができる。それとともに、ボス部の
数が少なくなるので、筐体の内面が凹凸の少ない平坦面
となり、この筐体を大型化することなく内部の実装スペ
ースを広げることができる。
【0199】請求項13に記載した構成によれば、フレ
ームを筐体に固定するためのねじの本数を減らすことが
できるので、機器の部品点数を削減でき、コストの低減
が可能となる。それとともに、ねじ止め箇所が少なくな
り、機器の組み立ておよび分解作業をより簡単に行うこ
とができる。
【0200】請求項14に記載された構成によれば、第
1の機能部品がフレームに共締めされるので、この第1
の機能部品をフレームにしっかりと固定しつつ、この機
能部品を固定するねじの本数やねじ止め箇所を減らすこ
とができる。
【0201】請求項15に記載された構成によれば、フ
レームに取り付けられたキーボード装置やディスプレイ
ユニットは、このフレーム上で第1および第2の機能部
品に電気的に接続されているので、フレームを筐体に組
み込む以前、あるいは筐体から取り外した状態でも、機
器の動作状態を確認したりテストすることができる。そ
のため、機器の動作に何等かの異常が発生した場合で
も、異常箇所を発見し易くなるとともに、その対応策を
講じる上でも有利となる。
【0202】請求項16に記載された構成によれば、回
路基板の周囲が導電性のフレームとシールド板とによっ
て覆われているので、機器の動作中に回路部品から発せ
られる高周波ノイズを筐体の内部に封じ込むことができ
る。このため、高周波ノイズの漏洩にもとづく電波障害
や通信障害を確実に防止することができる。
【0203】請求項17に記載された構成によれば、回
路基板を導電性のフレームに取り付けると、この回路基
板上の配線パターンがフレームに接触して導通されるの
で、回路基板をフレームを介して筐体に接地させること
ができる。そのため、回路基板を接地させるための専用
のリード線やコネクタ類が不要となり、この点でも部品
点数の削減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるブック型のポータブ
ルコンピュータの斜視図。
【図2】回路基板やFDDを取り付けたフレームを、キ
ーボード装置やディスプレイユニットと共にボトムケー
スに組み込む状態を分解して示す斜視図。
【図3】ポータブルコンピュータの断面図。
【図4】ボトムケースの斜視図。
【図5】HDDを格納したボトムケースを底側から見る
とともに、このボトムケースとHDDカバーとの関係を
示す斜視図。
【図6】バッテリー収容部の断面図。
【図7】ポータブルコンピュータを底側から見た斜視
図。
【図8】バッテリパックのロック機構の断面図。
【図9】ロック機構によるバッテリパックのロックを解
除した状態の断面図。
【図10】(a)は、図8のAーA線に沿う断面図。
(b)は、押圧子によってバッテリパックが押し出され
た状態を示す断面図。
【図11】フレームに、回路基板、FDDおよび第1の
シールド板を組み込む状態を分解して示す斜視図。
【図12】フレームに、回路基板、FDDおよび第2の
シールド板を組み込む状態を分解して示す斜視図。
【図13】フレームを上側から見た斜視図。
【図14】フレームを底側から見た斜視図。
【図15】(a)は、基板支持部と第1の回路基板との
嵌合部分の断面図。(b)は、第1の回路基板をフレー
ムと共に上カバーにねじ止めした部分の断面図。
【図16】フレームに、FDD,第1の回路基板および
第1のシールド板を取り付けた状態を示す斜視図。
【図17】フレームに、拡張用回路基板、第2の回路基
板、第2のシールド板およびスピーカホルダを取り付け
た状態を示す斜視図。
【図18】第2のカード収容部の断面図。
【図19】増設用コネクタをフレームに取り付ける状態
を分解して示す斜視図。
【図20】ポータブルコンピュータの左側部を示す斜視
図。
【図21】ポータブルコンピュータの右側部を示す斜視
図。
【図22】ポータブルコンピュータの右側を示す側面
図。
【図23】カードストッパの斜視図。
【図24】(a)は、カードストッパを第1の位置にス
ライドさせた状態を示す断面図。(b)は、図24の
(a)を矢印B方向から見た矢視図。
【図25】(a)は、カードストッパを第2の位置にス
ライドさせた状態を示す断面図。(b)は、図24の
(a)を矢印C方向から見た矢視図。
【図26】HDDと、このHDDを格納する保護ケース
を分解して示す斜視図。
【図27】保護ケースをコネクタ側から見た斜視図。
【図28】保護ケースを取手側から見た斜視図。
【図29】(a)は、保護ケースの断面図。(b)は、
図29の(a)を矢印D方向から見た矢視図。
【図30】取手の係止部を係止孔に差し込んだ状態の斜
視図。
【図31】取手の係止部を係止孔に差し込んだ状態で、
この取手を下向きに回動させた状態を示す斜視図。
【図32】フレームにディスプレイユニットのヒンジ装
置を取り付け状態の背面図。
【図33】(a)は、第1のカバー部材の取り付け部分
の断面図。(b)は、第2のカバー部材の取り付け部分
の断面図。
【図34】フレームを収容したボトムケースに上カバー
を被せる状態を示す斜視図。
【符号の説明】
4…筐体、 5…底部材(ボト
ムケース)、 5a…底壁、 6…上カバー、 50,171,175…機能部品(FDD、RTC電
池、スピーカ)、 60a〜60d…回路基板(第1〜第4の回路基板)、 61…回路部品、 70…フレーム、 72…基板支持部、 80a,80b…
嵌合部、 85,87,196…ねじ、 93…配線パター
ン、 100,101…シールド板(第1のシールト板、第2
のシールド板)、 155…入力手段(キーボード装置)、 185…ボス部、 290…ディスプ
レイユニット。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁を有する底部材と、この底部材に取
    り外し可能に連結され、底部材を上方から覆う上カバー
    とを備えている箱形の筐体と、 この筐体の内部に取り出し可能に固定されたフレーム
    と、 このフレームに取り外し可能に支持され、多数の回路部
    品が実装された回路基板と、 この回路基板と共に上記フレームに取り外し可能に支持
    された機能部品と、を備えており、 上記回路基板および機能部品は、上記フレームに支持さ
    れた状態で上記筐体の内部に収容されていることを特徴
    とする携帯型電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記フレーム
    は、上記筐体の底壁上に複数のねじを介して固定され、
    この底壁は、上記ねじを受ける複数のボス部を備えてい
    ることを特徴とする携帯型電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記底部材と
    上カバーとは、ねじを介して互いに連結され、このねじ
    は、上記フレームを貫通してこのフレームを上記筐体に
    一体的に固定していることを特徴とする携帯型電子機
    器。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記ねじは、
    フレーム上の回路基板を貫通し、この回路基板を上記フ
    レームに共締めしていることを特徴とする携帯型電子機
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1の記載において、上記筐体は、
    その上面に情報の入力手段と、この入力手段を介して入
    力された情報を表示するディスプレイユニットとを有
    し、これら入力手段およびディスプレイユニットは、上
    記フレームに夫々支持されているとともに、このフレー
    ム上において上記回路基板に電気的に接続されているこ
    とを特徴とする携帯型電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項1の記載において、上記回路基板
    上の回路部品は、動作中にノイズを発する回路部品を含
    むとともに、上記フレームは、導電性を有する金属材料
    にて構成され、このフレームに上記回路部品を覆う金属
    製のシールド板を取り付けたことを特徴とする携帯型電
    子機器。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記フレーム
    は、上記回路基板を取り囲む基板支持部を備え、この基
    板支持部に上記回路基板の周縁部が嵌合保持される嵌合
    部を形成するとともに、上記回路基板には、上記嵌合部
    に接触する配線パターンを形成したことを特徴とする携
    帯型電子機器。
  8. 【請求項8】 底壁を有する底部材と、この底部材を上
    方から覆う上カバーとに分割された筐体と、 この筐体の内部にねじを介して取り出し可能に固定され
    たフレームと、 このフレームに取り外し可能に支持され、多数の回路部
    品が実装された回路基板と、 この回路基板と共に上記フレームに取り外し可能に支持
    された機能部品と、を備えている携帯型電子機器を組み
    立てる方法であって、 上記フレームに上記回路基板および機能部品を組み込む
    第1の工程と、 この回路基板や機能部品が組み込まれたフレームを、上
    記底部材の底壁上にねじ止めする第2の工程と、 このフレームが止められた底部材に上カバーを被せ、こ
    の上カバーと底部材との間に上記回路基板や機能部品が
    組み込まれたフレームを収容する第3の工程と、 上記上カバーと底部材とをねじを介して連結する第4の
    工程と、を備えていることを特徴とする携帯型電子機器
    の組み立て方法。
  9. 【請求項9】 底壁を有する底部材と、この底部材に取
    り外し可能に連結され、底部材を上方から覆う上カバー
    とを備えている筐体と、 この筐体の内部に取り出し可能に固定されたフレーム
    と、 このフレームに取り外し可能に支持され、このフレーム
    に支持された状態で上記筐体の内部に収容される第1お
    よび第2の機能部品と、を備えており、 上記フレームは、第1の機能部品を実装するための第1
    の実装部と、第2の機能部品を実装するための第2の実
    装部とを有し、かつ、これら第1の実装部と第2の実装
    部との間を結ぶ壁部を備えていることを特徴とする携帯
    型電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項9の記載において、上記壁部
    は、第1および第2の機能部品よりもフレームの上下方
    向に突出されていることを特徴とする携帯型電子機器。
  11. 【請求項11】 請求項9の記載において、上記第1の
    機能部品は、多数の回路部品が実装された回路基板であ
    ることを特徴とする携帯型電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項9の記載において、上記フレー
    ムは、上記筐体の底壁上に複数のねじを介して固定さ
    れ、この底壁は、上記ねじを受ける複数のボス部を備え
    ていることを特徴とする携帯型電子機器。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、上記底部
    材と上カバーとは、ねじを介して互いに連結され、この
    ねじは、上記フレームを貫通してこのフレームを上記筐
    体に一体的に固定していることを特徴とする携帯型電子
    機器。
  14. 【請求項14】 請求項13の記載において、上記ねじ
    は、フレーム上の第1の機能部品を貫通し、この第1の
    機能部品を上記フレームに共締めしていることを特徴と
    する携帯型電子機器。
  15. 【請求項15】 請求項9の記載において、上記筐体
    は、その上面に情報の入力手段と、この入力手段を介し
    て入力された情報を表示するディスプレイユニットとを
    有し、これら入力手段およびディスプレイユニットは、
    上記フレームに夫々支持されているとともに、このフレ
    ーム上において上記第1および第2の機能部品に電気的
    に接続されていることを特徴とする携帯型電子機器。
  16. 【請求項16】 請求項11の記載において、上記回路
    基板上の回路部品は、動作中にノイズを発する回路部品
    を含むとともに、上記フレームは、導電性を有する金属
    材料にて構成され、このフレームに上記回路部品を覆う
    金属製のシールド板を取り付けたことを特徴とする携帯
    型電子機器。
  17. 【請求項17】 請求項16の記載において、上記フレ
    ームの第1の実装部は、上記回路基板の周縁部が嵌合保
    持される嵌合部を有するとともに、上記回路基板は、上
    記嵌合部に接触する配線パターンを有することを特徴と
    する携帯型電子機器。
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