JPH0784344A - ハロゲン化銀写真感光材料の自動現像機及び現像処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の自動現像機及び現像処理方法

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JPH0784344A
JPH0784344A JP23047493A JP23047493A JPH0784344A JP H0784344 A JPH0784344 A JP H0784344A JP 23047493 A JP23047493 A JP 23047493A JP 23047493 A JP23047493 A JP 23047493A JP H0784344 A JPH0784344 A JP H0784344A
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JP
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silver halide
silver
developing machine
developing
automatic developing
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JP23047493A
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English (en)
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Takuji Hasegawa
拓治 長谷川
Haruhiko Sakuma
晴彦 佐久間
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度ハロゲン化銀感光材料をスリキズ等の
発生が無く、感度・コントラスト低下等の問題を生じな
い、迅速安定に処理出来る自動現像機及び処理方法の開
発。 【構成】 現像、定着、水洗、及び乾燥工程よりなる自
動現像機において、現像時間が14秒未満でかつ処理する
感光材料を現像処理槽に入る前に30〜55℃に昇温する手
段を有するローラ搬送式自動現像機。ヨウ化銀含有率が
0.8モル%以下、且つアスペクト比が3.0以上の塩ヨウ臭
化銀粒子を全ハロゲン化銀粒子の50%以上含有するハロ
ゲン化銀写真感光材料を上記自動現像機で処理すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料の迅速自動現像機及び迅速現像処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、主に医療に用いられるX-レイ写
真感光材料の分野でも、急速に迅速処理化が進んできて
いる。迅速処理を可能にするため、自動現像機による高
温処理が行われ、短時間で処理可能なように現像性に優
れ、定着、水洗、乾燥も短時間で行い得る感光材料が要
求される。
【0003】短時間処理でしかも高感度を得るための感
光体製造には、カバリングパワー向上技術が不可欠であ
る。米国特許2,271,158号等に記載されているポリアク
リルアミドを添加する方法、及び、最近のハロゲン化銀
結晶作製技術では、平板状結晶粒子によるカバリングパ
ワー向上技術など数多くのものが公開されている。
【0004】しかし、いずれの手段もフイルムのスリキ
ズが発生しやすくなる等の欠点をもっている。スリキズ
の発生を抑える手段として、感光層中のハロゲン化銀結
晶粒子に対するゼラチン量比を増すなどの対策がある
が、バインダとしてのゼラチンを増せば現像の進行が遅
れ、感度低下、コントラスト低下等を起こし迅速処理性
を損なう。
【0005】一方、現像処理液の面からは、現像活性を
高めるために現像液中の現像主薬又は、補助現像主薬の
量を増やしたり、現像液のpHを上げる、あるいは処理
温度を上げる等の手段が採られている。しかし、いずれ
の手段も現像液の保存性を損ねるという問題を抱えてい
るため、安定した写真性能を得にくく、さらにかぶり上
昇を招きやすい。
【0006】上記のようにX-レイ写真感光材料のごと
く、高感度であり従って大粒径のハロゲン銀結晶粒子を
用いる感光材料における迅速処理にはなお多くの問題を
残している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高感
度ハロゲン化銀感光材料をスリキズ等の発生が無く、感
度やコントラスト低下等の問題を生じない、迅速で且つ
安定に処理出来る自動現像機及び処理方法を開発するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、現像、
定着、水洗、及び乾燥工程よりなる自動現像機におい
て、現像時間が14秒未満でかつ処理する感光材料を現像
処理槽に入る前に30〜55℃に昇温する手段を有するロー
ラ搬送式自動現像機、支持体上に少なくとも一層のハロ
ゲン化銀乳剤層を有する写真感光材料において、ヨウ化
銀含有率が0.8モル%以下、且つアスペクト比が3.0以上
の塩ヨウ臭化銀粒子を全ハロゲン化銀粒子の50%以上含
有するハロゲン化銀写真感光材料を自動現像機で処理す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法によって達成される。
【0009】本発明における現像時間は、14秒未満が好
ましいが、さらに好ましくは7〜12秒である。ここにお
いて現像時間とは感光材料の先端が現像液面に突入して
から現像槽と渡り部分を通過して定着液面に突入するま
での時間である。渡り部分の通過時間をも含めている理
由は、渡り部分通過時においてもその前の処理液(この
場合は現像液)がバインダゼラチン膜層中に含侵されて
おり、実質上前工程の処理が引続いて進行していると見
なせるためである。
【0010】本発明に用いることの出来る自動現像機は
感光材料が現像処理液槽に入る前に昇温される機能を有
している。ここにおいて昇温される温度は30〜55℃が好
ましく、より好ましくは35〜40℃である。昇温機能装置
としては、例えば図1に示す自動現像機の第一ローラ又
は感光材料の挿入板等に加熱手段を設けたものなどがあ
る。
【0011】本発明に用いられる現像液には、現像剤と
して1,4-ジヒドロキシベンゼン類或は必要に応じてp-ア
ミノフェノール系現像剤及び又はピラゾリドン類を含有
した現像液がベースとなる。
【0012】1,4-ジヒドロキシベンゼン現像主薬として
はハイドロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイ
ドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイ
ドロキノン、2,3-ジクロロハイドロキノン、2,5-ジクロ
ロハイドロキノン、2,3-ジブロムハイドロキノン、2,5-
ジメチルハイドロキノンなどがあるが特にハイドロキノ
ンが好ましい。p-アミノフェノール系現像主薬としては
N-メチル-p-アミノフェノール、p-アミノフェノール、N
-(β-ヒドロキシエチル)-p-アミノフェノール、N-(4-ヒ
ドロキシフェニル)グリシン、2-メチル-p-アミノフェノ
ール、p-ベンジルアミノフェノール等があるが、なかで
もN-メチル-p-アミノフェノールが好ましい。
【0013】本発明に用いることができるピラゾリドン
系化合物としては、例えば1-フェニル-3-ピラゾリド
ン、1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドン、1-フ
ェニル-4-エチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-5-メチ
ル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル-3-ピラゾリ
ドン、1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3-ピ
ラゾリドン、1-フェニル-4,4-ジヒドロキシメチル-3-ピ
ラゾリドン、1,5-ジフェニル-3-ピラゾリドン、1-p-ト
リル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-2-アセチル-4,4-ジ
メチル-3-ピラゾリドン、1-p-ヒドロキシフェニル-4,4-
ジメチル-3-ピラゾリドン、1-(2-ベンゾチアゾリル)-3-
ピラゾリドン、3-アセトキシ-1-フェニル-3-ピラゾリド
ンなどのピラゾリドン系化合物を挙げることができる。
【0014】本発明に用いられる現像液には、現像処理
中に感光材料中のゼラチンと硬化反応して膜物性を強化
する硬膜剤を含有させることができる。硬膜剤として
は、例えばグルタルアルデヒド、α-メチルグルタルア
ルデヒド、β-メチルグルタルアルデヒド、マレインジ
アルデヒド、サクシンジアルデヒド、メトキシサクシン
ジアルデヒド、メチルサクシンジアルデヒド、α-メト
キシ-β-エトキシグルタルアルデヒド、α-n-ブトキシ
グルタルアルデヒド、α,α-ジメトキシサクシンジアル
デヒド、β-イソプロピルサクシンジアルデヒド、α,α
-ジエチルサクシンジアルデヒド、ブチルマレインジア
ルデヒド、又はこれらの重亜硫酸塩付加物などが用いら
れる。
【0015】本発明に用いられる現像液には、現像主薬
の保恒剤として亜硫酸塩(例えば亜硫酸ナトリウム又は
亜硫酸カリウム)を用いることができる。又、上記成分
以外に用いられる添加剤としては、臭化ナトリウム、沃
化カリウムのごとき現像抑制剤、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジメ
チルホルムアミド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリ
コール、エタノール、メタノールのごとき有機溶剤或は
1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール、2-メルカプト
ベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム塩等のメ
ルカプト系化合物、5-メチルベンツトリアゾール等のベ
ンツトリアゾール系化合物等のカブリ防止剤を含んでも
よく、更に必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、
硬水軟化剤などを含んでもよい。
【0016】現像液のpHは、9.0〜12でよく、好ましく
は9.0〜11.5の範囲である。pHの設定のために用いるア
ルカリ剤又は緩衝剤としては水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、第三リン酸
ナトリウム、第三リン酸カリウムのごときpH調節剤を
含む。
【0017】本発明に用いる定着液は定着剤としてチオ
硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウムなどが使用で
き、定着速度の点からはチオ硫酸アンモニウムが好まし
い。
【0018】定着液には硬膜剤として水溶性のアルミニ
ウム例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム或はカ
リ明ばんなどを用いてもよい。又、定着液には酒石酸、
クエン酸、グルコン酸或はそれらの誘導体を単独又は併
用して用いてもよい。
【0019】さらに保恒剤として例えば亜硫酸塩、重亜
硫酸塩など、pH調整剤として例えば硫酸、硬水軟化剤
としてはキレート剤を用いてもよい。本発明の定着液の
pHは3.8以上で、好ましくは4.2〜7.0で、より好ましく
は4.2〜5.5である。
【0020】本発明に用いる定着液用補充液は、上述し
た定着液組成と同様のものを用いるのが普通であるが、
場合によっては他の成分を含むものを用いてもよい。
【0021】定着液用補充液は濃縮液として例えば2剤
以上の形で使用時に混合調製してもよい。
【0022】本発明のハロゲン化銀感光材料の現像処理
方法は、現像、定着、水洗(又は安定化)及び乾燥の工
程を含む自動現像機で処理されるとき、現像から乾燥ま
での工程を90秒以内で完了させることである。
【0023】即ち、感光材料の先端が現像液に浸漬され
始める時点から、処理工程を経て、同先端が乾燥ゾーン
を出てくるまでの時間(いわゆる Dry to Dry の時間)
が90秒以内であること、より好ましくは、この Dr
y to Dry の時間が60秒以内であることであ
る。
【0024】本発明に係る定着温度及び時間は約20℃〜
50℃で6秒〜20秒が好ましく、30℃〜40℃で6秒〜15秒
がより好ましい。この範囲内で十分な定着ができ、残色
を生じない処理が可能である。
【0025】
【作用】本発明に係るハロゲン化銀粒子の平均粒径は0.
3〜3.0μmが好ましく、特に好ましくは0.5〜1.5μmであ
る。
【0026】本発明に係る平板状ハロゲン化銀粒子は、
粒子直径/厚さ(アスペクト比と呼ぶ)の平均値(平均
アスペクト比と呼ぶ)が3.0以上であり、好ましくは4.0
〜10.0である。
【0027】本発明に係る平板状ハロゲン化銀粒子の平
均厚さは1.0μm以下が好ましく、特に好ましくは0.5μm
以下であり、更に好ましくは、0.3μm以下である。
【0028】かかる平板状ハロゲン化銀粒子の利点は、
分光増感効率の向上、画像の粒状性及び鮮鋭性の改良な
どが得られるとして例えば、英国特許2,112,157号、米
国特許4,439,520号、同4,433,048号、同4,414,310号、
同4,434,226号などに開示されており、乳剤はこれら明
細書記載の方法により調製することができる。
【0029】本発明において、平板状ハロゲン化銀粒子
の直径は、ハロゲン化銀粒子の電子顕微鏡写真の観察か
ら粒子の投影面積に等しい面積を有する円の直径として
定義される。
【0030】本発明において、平板状ハロゲン化銀粒子
の厚さは、平板状ハロゲン化銀粒子を構成する二つの平
行な主平面の距離のうち最小のものと定義される。
【0031】平板状ハロゲン化銀粒子の厚さは、ハロゲ
ン化銀粒子の影の付いた電子顕微鏡写真又はハロゲン化
銀乳剤を支持体に塗布し乾燥したサンプル断層の電子顕
微鏡写真から求めることができる。
【0032】平均アスペクト比を求めるためには、最低
100サンプルの測定を行う。
【0033】本発明のハロゲン化銀乳剤において、平板
状ハロゲン化銀粒子が全ハロゲン化銀粒子に占める割合
は50%以上であり、好ましくは60%以上、特に好ましく
は70%以上である。
【0034】本発明に係る平板状ハロゲン化銀乳剤は単
分散であることが好ましく、ここで単分散であるとは、
粒径の変動係数(粒径の標準偏差/平均粒径×100)が2
5%以下であり、好ましくは20%以下、特に好ましくは1
5%以下であることを言う。
【0035】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、高感度
という点から沃臭化銀が好ましく、平均沃化銀含有率
は、0.8モル%以下であって特に好ましくは0.6〜0.2モ
ル%である。さらに迅速処理性という点から塩沃臭化銀
を用いることもできる。
【0036】塩沃臭化銀を用いた場合、塩化銀は粒子中
いずれの部位に含有されてもよいが、特に最表面又はそ
の近傍に塩化銀を偏在させることが好ましい。
【0037】又、本発明に係る平板状ハロゲン化銀乳剤
は、ハロゲン組成が粒子内で均一であってもよく、さら
に沃化銀が局在したものであってもよいが、中心付近に
局在したものが好ましく用いられる。平板状ハロゲン化
銀乳剤の製造方法は、特開昭58-113926号、同58-113927
号、同58-113934号、同62-1855号、ヨーロッパ特許219,
849号、同219,850号等を参考にすることもできる。又、
単分散性の平板状ハロゲン化銀乳剤の製造方法として、
特開昭61-6643号を参考にすることができる。
【0038】高アスペクト比を持つ平板状の沃臭化銀乳
剤の製造方法としては、pBrが2以下に保たれたゼラチ
ン水溶液に硝酸銀水溶液を添加するか又は硝酸銀水溶液
とハロゲン化物水溶液を同時に添加して双晶種粒子を発
生させ、次にダブルジェット法により成長させることに
よって得ることができる。平板状ハロゲン化銀粒子の大
きさは、粒子形成時の温度、銀塩及びハロゲン化物水溶
液の添加速度等によってコントロールできる。
【0039】本発明に係るハロゲン化銀乳剤の平均沃化
銀含有率及び平均塩化銀含有率は、添加するハロゲン化
物水溶液の組成すなわち臭化物と沃化物及び塩化物の比
を変えることによりコントロールすることができる。
又、本発明のハロゲン化銀乳剤の製造時に、必要に応じ
てアンモニア、チオエーテル、チオ尿素等のハロゲン化
銀溶剤を用いることができる。
【0040】乳剤は可溶性塩類を除去する(脱塩処理工
程)のためにヌードル水洗法、フロキュレーション沈降
法などの水洗方法がなされてよい。好ましい水洗法とし
ては、例えば特公昭35-16086号記載のスルホ基を含む芳
香族炭化水素系アルデヒド樹脂を用いる方法、又は特開
昭63-158644号記載の凝集高分子剤例示G3、G8など
を用いる方法が特に好ましい脱塩法として挙げられる。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0042】〔乳剤の調製1〕 1)種乳剤の調製1 60℃,pAg=8,pH=2.0にコントロールしつつ、ダブ
ルジェット法で、平均粒径0.3μmの沃化銀2モルを含む
沃臭化銀の単分散立方晶粒子を調製した。得られた反応
液を40℃にて花王アトラス社製デモールNa水溶液と硫
酸マグネシウム水溶液を用いて脱塩したのち、ゼラチン
水溶液を加えて再分散し、種乳剤を得た。
【0043】2)種乳剤からの成長1 上述の種乳剤を用い、次のように粒子を成長させた。ま
ず、40℃に保たれたゼラチン水溶液に種乳剤を分散しさ
らにアンモニア水と酢酸でpH=9.7に調整した。この液
にアンモニア性硝酸銀水溶液および臭化カリウムと沃化
カリウムの水溶液をダブルジェット法で添加した。添加
中はpAg=7.3,pH=9.7に制御し、沃化銀含有率35モル
%の層を形成させた。次にアンモニア性硝酸銀水溶液と
臭化カリウム水溶液をダブルジェット法で添加した。目
標粒径の95%まではpAg=9.0に保ち、pHは9.0から8.0
まで連続的に変化させた。その後、pAg=11.0に調整
し、pH=8.0に保ちながら目標粒径まで成長させた。続
いて酢酸でpH=6.0まで下げ、5,5′-シクロロ-9-エチ
ル-3,3′-ジ-(3-スルホプロピル)オキサカルボシアニン
ナトリウム塩の無水物を400mg/モルAgX添加し、花王ア
トラス社製デモールNa水溶液と硫酸マグネシウム水溶液
を用いて脱塩したのち、ゼラチン水溶液を加えて再分散
した。
【0044】この方法により平均沃化銀含有率1.0モル
%の頂点が丸みを帯びた14面体で平均粒径0.7μm、変動
係数(σ/r)が0.16の単分散沃臭化銀乳剤(A)を調
製した。
【0045】〔乳剤の調製2〕 1)種乳剤の調製2 40℃で激しく撹拌した過酸化水素処理ゼラチンを含む、
0.05Nの臭化カリウム水溶液に、硝酸銀水溶液と過酸化
水素処理ゼラチンを含む等モルの臭化カリウム水溶液を
ダブルジェット法で添加し、1.5分後から30分間かけて2
5℃まで液温度を下げてから、硝酸銀1モル当り80mlの
アンモニア水(28%)を加え5分間撹拌を続けた。その
後、酢酸にてpHを6.0に合わせ、花王アトラス社製デモ
ールNa水溶液と硫酸マグネシウム水溶液を用いて脱塩し
たのち、ゼラチン水溶液を加えて再分散した。得られた
種乳剤は平均粒径0.23μm、変動係数0.28の球型粒子で
あった。
【0046】2)種乳剤からの成長2 上述の種乳剤を用い、次のように粒子を成長させた。75
℃で激しく撹拌したオセインゼラチンとプロピレンオキ
シ・ポリエチレンオキシジサクシネート・ジナトリウム
塩を含む水溶液に臭化カリウムと沃化カリウムの水溶液
および硝酸銀水溶液をダブルジェット法で添加した。こ
の間pH=5.8,pAg=9.0に保った。添加終了後、pHを
6.0に合わせ、5,5′-ジクロロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-
スルホプロピル)オキサカルボシアニンナトリウム塩の
無水物を400mg/モルAgX添加した。さらに40℃にて花王
アトラス社製デモールNa水溶液と硫酸マグネシウム水溶
液を用いて脱塩をした後、ゼラチン水溶液を加えて再分
散した。
【0047】この方法により平均沃化銀含有率1.0モル
%で投影面積直径0.96μm、変動係数0.25、アスペクト
比(投影面積直径/粒子の厚さ)4.0の平板状沃臭化銀
乳剤(B)を調製した。又同様の方法で、沃化カリウム
量を調整し、平均沃化銀含有率0.6モル%、投影面積直
径0.96μm、変動係数0.25、アスペクト比4.0の平板状沃
臭化銀乳剤(C)を調製した。
【0048】〔試料の調製〕得られた乳剤(A),
(B),(C)それぞれに55℃にて、5,5′-ジクロロ-9
-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホプロピル)オキサカルボシ
アニンナトリウムの無水物と5,5′-ジ-(ブトキシカルボ
ニル)-1,1′-ジエチル-3,3′-ジ-(4-スルホブチル)ベン
ゾイミダゾロカルボシアニンナトリウム塩の無水物を20
0:1の重量比で、ハロゲン化銀1モル当りそれぞれ600
mg添加した。
【0049】10分後、適当量の塩化金酸、チオ硫酸ナト
リウム、チオシアン酸アンモニウムを加えて化学熟成を
行った。熟成終了15分前に、沃化カリウムをハロゲン化
銀1モル当り200mg添加し、その後4-ヒドロキシ-6-メチ
ル-1,3,3a,7-テトラザインデンをハロゲン化銀1モル当
り3×10-2モル加え、ゼラチンを70g含む水溶液に分散
した。
【0050】それぞれの乳剤に対し次の添加剤を加え
た。添加量はハロゲン化銀1モル当りの量で示す。
【0051】 1,1-ジメチロール-1-ブロム-1-ニトロメタン 70mg t-ブチルカテコール 400mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0g スチレン-無水マレイン酸共重合体 2.5g ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 4g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム 15mg 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 10mg トリメチロールプロパン 10g C4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1g
【0052】
【化1】
【0053】又保護層液に用いた添加物は次のとおりで
ある。添加量は塗布液1l当りの量で示す。
【0054】 石灰処理イナートゼラチン 68g 酸処理ゼラチン 2g ナトリウム-i-アミル-n-デシルスルホサクシネート 0.3g ポリメチルメタクリレート 面積平均粒径3.5μmのマット剤 1.1g 二酸化ケイ素粒子 面積平均粒径1.2μmのマット剤 0.5g ルドックスAM(デュポン社製) (コロイドシリカ) 30g グリオキサール40%水溶液(硬膜剤) 1.5ml (CH2=CHSO2CH2)2O (硬膜剤) 500mg C12H25CONH(CH2CH2O)5H 2.0g
【0055】
【化2】
【0056】なお乳剤層は片面当り銀換算値で2.0g/m
2、保護層はゼラチン付量として0.99g/m2となるよう
にした。2台のスライドホッパー型コーターで毎分90m
のスピードで、グリシジルメタクリレート50wt%、メチ
ルアクリレート10wt%、ブチルメタクリレート40wt%の
3種のモノマーからなる共重合体を、その濃度が10wt%
になるように希釈して得た共重合体水性分散液を下引き
液として塗布した175μmのポリエチレンテレフタレート
フィルムベース上に乳剤層,保護層を両面同時塗設し、
2分15秒で乾燥し試料を得た。
【0057】〔自動現像機処理〕現像処理は、自動現像
機SRX-503〔コニカ(株)社製〕、現像液・定着液はSR-DF
〔コニカ(株)社製〕を使用して、現像温度35℃、定着温
度33℃、水洗水温度18℃にて行った。
【0058】駆動モータとギア部分を改造して搬送速度
を変化させ処理時間を表1に示すように変え、第一ロー
ラ部を40℃に加熱する手段を設け下記項目の評価を行っ
た。なお現像液補充量250ml/m2、定着液補充量320ml/
m2、水洗水7l/分にて処理した。
【0059】〔センシトメトリー〕作製した感光材料を
蛍光増感紙SRO-250〔コニカ(株)社製〕で挟み、管電圧9
0KVP、20mAで0.05秒のX線を照射し、光量を段階的に変
化させてセンシトメトリー曲線を作成して感度、ガン
マ、及び最高濃度(Dmax)を求めた。感度の値はかぶ
り+1.0の濃度を得るに必要なX線量の逆数とし、結果
は試料No.1の感度を100とした場合の相対感度で表し
た。又、ガンマについては、濃度0.5から2.0の部分の勾
配にて求めた。
【0060】〔残色性の評価〕作製した試料を未露光の
まま表1に示した現像処理を行い、処理後の試料につき
緑色光にて透過濃度を測定した。
【0061】
【表1】
【0062】表1にて示すように現像時間を短縮すると
感度、ガンマ、Dmaxが低下してしまう。又、総処理時
間の低下にともない残色性も劣化する。
【0063】しかし、本発明による処理方法では、現像
時間を短縮しても感度、ガンマ、Dmaxが低下せず良好
な特性を示すことが分かる。
【0064】さらに、ヨウ化銀含有率が0.8モル%以下
の乳剤を用いた感光材料の場合には、残色性をも改善出
来ることがわかる。
【0065】
【発明の効果】本発明により、高感度ハロゲン化銀感光
材料をスリキズ等の発生が無く、感度やコントラスト低
下等の問題を生じない、迅速で且つ安定に処理出来る自
動現像機及び処理方法を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動現像機の断面図である。
【符号の説明】
1 第一ローラ 2 最終ローラ 3a 現像槽 3a1 現像液面 3b 定着槽 3b1 定着液面 3c 水洗槽 3c1 水洗水液面 4 感光材料 5 スクイズ部 6 乾燥部 7 乾燥風出口 8 フィルム挿入板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03D 3/13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像、定着、水洗、及び乾燥工程よりな
    る自動現像機において、現像時間が14秒未満でかつ処理
    する感光材料を現像処理槽に入る前に30〜55℃に昇温す
    る手段を有するローラ搬送式自動現像機。
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
    銀乳剤層を有する写真感光材料において、ヨウ化銀含有
    率が0.8モル%以下、且つアスペクト比が3.0以上の塩ヨ
    ウ臭化銀粒子を全ハロゲン化銀粒子の50%以上含有する
    ハロゲン化銀写真感光材料を請求項1記載の自動現像機
    で処理することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
    の処理方法。
JP23047493A 1993-09-16 1993-09-16 ハロゲン化銀写真感光材料の自動現像機及び現像処理方法 Pending JPH0784344A (ja)

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