JPH078429U - 護岸用ブロック - Google Patents
護岸用ブロックInfo
- Publication number
- JPH078429U JPH078429U JP3694193U JP3694193U JPH078429U JP H078429 U JPH078429 U JP H078429U JP 3694193 U JP3694193 U JP 3694193U JP 3694193 U JP3694193 U JP 3694193U JP H078429 U JPH078429 U JP H078429U
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- JP
- Japan
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- porosity
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Abstract
(57)【要約】
【目的】自然景観を呈し植生にも適した法面保護護岸ブ
ロックを提供する。 【構成】自然石状の突起で空隙率25%のポーラスコン
クリートの擬石4を上面に備え、基板2は空隙率10%
の矩形板状コンクリートブロックで、基板に複数の貫通
孔3を設け、周縁に切欠5を設けた。擬石4の高さの約
半分の高さに覆土し、植物が成育するようにして用い
る。
ロックを提供する。 【構成】自然石状の突起で空隙率25%のポーラスコン
クリートの擬石4を上面に備え、基板2は空隙率10%
の矩形板状コンクリートブロックで、基板に複数の貫通
孔3を設け、周縁に切欠5を設けた。擬石4の高さの約
半分の高さに覆土し、植物が成育するようにして用い
る。
Description
【0001】
本考案は、草叢、潅木等の植生を目的とした護岸用ブロックに関する。
【0002】
河川、湖沼等の護岸用ブロックは近年、緑化の観点や小動物の棲息を促す目的 で植生ブロックが多く用いられるようになってきた。このような護岸用ブロック は、植木鉢と同様の考え方から出発したものが多く、護岸ブロックとしての性能 と植木鉢の性能を兼ねるような形式のものが多かった。この場合に、コンクリー トの仕切りや縁が露出し、人工的な感じを拭い去ることができず天然の景観を保 つことが難しかった。
【0003】
本考案は、仕切りや縁を設けることなく、天然の景観を保持しており、草類の 植生を促す泥土が雨水で流出するのを防止し、植物が成長しやすく、優れた護岸 性能をもつ護岸ブロックを提供することを目的とする。
【0004】
本考案は、表面に長径100mm以上のなだらかな肌合いをもつ天然石状の擬 石が多数突出した形状の凹凸を基板上面に有し、この基板は矩形板状をなし、複 数個の上下貫通植栽孔を備えると共に、隣接ブロック間に植栽孔を形成する半円 形切欠を周囲に有し、基板は空隙率5〜15%、基板上面の突出擬石は空隙率2 0〜35%のポーラスコンクリートであることを特徴とする護岸用ブロックであ る。
【0005】
本考案のブロックは護岸機能を確保すると同時に、緑化に適した環境を作るこ とができる。 表面に天然石のような擬石の突起を有し、擬石間の基板に複数個の植栽用の貫 通孔を設け、また基板周囲に切欠を設ける。この切欠はこのブロックを敷設した 時、隣接のブロックと相互に植栽用の上下貫通孔を形成する。擬石の下半分は覆 土して使用されるので、植物はこの土壌で成長し、根が植栽用の貫通孔に延びる 。また、ブロック下面の土壌より水分が供給されるのでブロック上面の擬石間の 土壌が乾燥しにくく、植物が枯れることがない。
【0006】 擬石突起を設けることにより、降雨時の土壌流失を防止することができ、景観 性向上を図ることができる。 ポーラスコンクリートとすることにより、より植生に適した環境を実現するこ とができ、降雨時に雨水を吸収するので土壌流失が生じにくい。さらに、細菌類 、藻類や線虫類やユスリカの幼虫等各種昆虫類の棲息に適し、水際域の好適な生 物環境を創造することができる。
【0007】 ポーラスコンクリートは空隙率を大きくすると、透水性は増すが強度が低下す る。 擬石突起は空隙率20〜35%の範囲のポーラスコンクリートとする。好適に は25%程度である。表面部は目詰まりを生じやすいので透水性を重視し、空隙 率を20%以上に大きくする。35%を越えると圧縮強度80kgf/cm2 を 確保できなくなるので35%を上限とした。
【0008】 基板は空隙率を5〜15%の範囲とする。好ましくは10%程度である。本考 案のブロックの製造時や施工時の取扱いに耐える強さや施工後の護岸ブロックと して必要な強さを確保するため空隙率を15%以下とする。一方、空隙率が5% 未満では透水性が乏しくなるので5%以上とした。基板は目詰まりのおそれが少 ないので、空隙率が5%以上であれば必要な透水性が確保される。
【0009】
図1に本考案の実施例の護岸用ブロック1の平面図、図2にその側面図、図3 に図1のA−A矢視断面図、図4に護岸の一部分として複数個を敷並べた状態を 示した。図5は法面10上にこの護岸ブロック1を敷設し、覆土12を施した後 、植物11が成育している状況を示す側断面図である。
【0010】 実施例は一辺が約1mの正方形状の基板2の上面に長径100〜300mmの 天然粗石状の擬石4を突出し、4個の貫通孔3及び外周に一辺に各2個の半円形 切欠5を設けたものである。この実施例では、基板2は空隙率が10%、設計基 準強度σck=180kgf/cm2 のポーラスコンクリート、擬石4は空隙率が 25%、設計基準強度σck=80kgf/cm2 のポーラスコンクリートとした 。この護岸ブロック1は上面の擬石4の高さの約1/2まで覆土を施して使用す る。植栽用の貫通孔3及び隣接ブロックとの境目の切欠5が形成する植生用孔に 土が入り、植物の根が成長しやすいので、緑化に適している。またブロック1の 上面の擬石4は空隙率の大きいポーラスコンクリートで透水性がよく、基板2は 透水性と強度を兼ね備えているので、覆土が流出することがない。
【0011】 実施例の護岸ブロックは、自然景観とマッチし、護岸機能も優れている。
【0012】
本考案のブロックは天然の景観を有し、雨水による表面覆土の流失がなく、ま た護岸ブロックとしての強度も十分に大きく、植生に適した護岸の形成に好適で ある。
【図1】実施例の平面図である。
【図2】実施例の側面図である。
【図3】図1のA−A矢視断面図である。
【図4】敷設状態を示す平面図である。
【図5】敷設状態を示す側断面図である。
1 護岸ブロック 2 基板 3 貫通孔 4 擬石 5 切欠 10 法面 11 植物 12 覆土
Claims (1)
- 【請求項1】 長径100mm以上の多数の天然石状の
擬石が表面に突出した形状の凹凸を基板上面に有し、基
板は矩形板状をなし、複数個の上下貫通植栽孔を備える
と共に、隣接ブロックとの間に植栽孔を形成する半円形
切欠を周囲に有し、基板は空隙率5〜15%、基板上面
の突出擬石は空隙率20〜35%であることを特徴とす
る護岸用ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3694193U JP2557981Y2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 護岸用ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3694193U JP2557981Y2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 護岸用ブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078429U true JPH078429U (ja) | 1995-02-07 |
JP2557981Y2 JP2557981Y2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=12483783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3694193U Expired - Fee Related JP2557981Y2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 護岸用ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557981Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH093856A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-07 | Infuratetsuku Kk | 護岸ブロック |
JPH09170220A (ja) * | 1995-12-21 | 1997-06-30 | Yamatatsugumi:Kk | コンクリートブロック |
KR20020044996A (ko) * | 2000-12-07 | 2002-06-19 | 박용운 | 호환블록 제조방법 및 호환블록 구조 |
KR101328634B1 (ko) * | 2013-05-27 | 2013-11-14 | (주)삼화케익블럭 | 식생 미관 호안블록 및 그 제조방법 |
KR200476577Y1 (ko) * | 2014-09-18 | 2015-03-11 | 제일콘텍 주식회사 | 사면안정용 식생블록 |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP3694193U patent/JP2557981Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH093856A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-07 | Infuratetsuku Kk | 護岸ブロック |
JPH09170220A (ja) * | 1995-12-21 | 1997-06-30 | Yamatatsugumi:Kk | コンクリートブロック |
KR20020044996A (ko) * | 2000-12-07 | 2002-06-19 | 박용운 | 호환블록 제조방법 및 호환블록 구조 |
KR101328634B1 (ko) * | 2013-05-27 | 2013-11-14 | (주)삼화케익블럭 | 식생 미관 호안블록 및 그 제조방법 |
KR200476577Y1 (ko) * | 2014-09-18 | 2015-03-11 | 제일콘텍 주식회사 | 사면안정용 식생블록 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2557981Y2 (ja) | 1997-12-17 |
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Legal Events
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