JP3021289U - 可動連結の小動物棲息擬石ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、河川河床に自然石に模した擬石コ
ンクリートブロックに魚貝類を棲息させ、陸上法面には
陸上の小動物の棲息営巣を構築した自然環境を考慮のコ
ンクリート製品の提供を目的としている。 【構成】 核と成す大型製品と周囲に連結されるブロッ
クを何れも自然石の型と表面模様で、複数個大小にて構
築し、これらの低部と要所に河川河床使用であれば、低
部と要所に魚貝類の棲息場を、陸上であれば陸上の小動
物の営巣と成る様な開床孔を設け要所を可動連結手段を
有して構成して成る自然にやさしい擬石ンクリートブロ
ック。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水中の魚貝類の棲息と陸上の小動物の棲息を考慮した環境用可動組合 せ連結の擬石模様コンクリートブロックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、河川の水辺や陸上法面に使用するコンクリート環境用擬石製品には、自然 石そのものを型取って表面も粗面にした一個一個の製品や床版を設けて自然石模 様製品を突出させて一体とした製品は有ったし、河川の魚貝類や陸上の小動物が 棲息出来る製品では、本考案出願人の実用新案登録願 平７ー１２２４号製品等 が有った。

【０００３】 しかし、これらの製品には次の様な欠点と解決すべく課題が有った。 一個一個の製品では、施工が容易であるが河川では洪水時流されたり転倒す る等の欠点が有った、同時に陸上法面の急傾斜地や法面に使用した場合には、大 雨や北国の凍上現象で月日が経過すると転落する等の危険も有った。

【０００４】 一体製品では、石の突出部が床版に突出されて固定されているので施工時、 石の顔（見る方向からの石の顔、見栄面）の位置が変更出来ず出来栄えも良く無 い事も有った。

【０００５】 又、急傾斜地や法面に使用する小動物の営巣製品を含めた一体製品では、重 いばかりか傾斜地施工では、その隣接合わせにも苦労していた。

【０００６】 そこで、本考案製品の考案者は、これらの製品の設計、製造、施工に従事しな がら本考案製品の解決課題を次の様にしたものである。

【０００７】

【考案の解決しょうとする課題】 製造が容易で施工も複雑で無い製品で組立構造とする。

【０００８】 施工時に石の顔の方向を現地の背景や条件に合わせて可動変更する事が出来 る様にする。

【０００９】 水中では魚貝類の棲息が出来、陸上では小動物の営巣を構成させた製品とす る。

【００１０】 単独に製造し現地で互いに可動して連結出来る様にすると共に組合せ数と大 きさを自由に容易に選択施工が出来る様にする。 以上を本考案の解決課題として、その解決手段を次の様にしたものである。

【００１１】

【考案が解決しょうとする手段】

擬石コンクリート製品で核となす、大型製品と周囲に連結されて現地で取り付 けられるブロックを何れも自然石の型と表面模様で、大小で構築しこれらの製品 の低部と要所に水中使用製品では魚貝類の貫通孔と隠れ場、棲息の場を設けて低 部に折り曲げ自在の連結手段を設けて、これを個々に製造し、現地で変化を設け て組合せ連結する様にする。

【００１２】 陸上法面に使用する製品では、草花植栽の凹部を設け、営巣孔も貫通せず単独 の開床孔として内部より外面に傾斜させて複数個設ける。

【００１３】

【考案の実施例】

これの河川に使用する製品を（請求項１）実施例の図１．図２．で説明すると 、まず、自然石を型取った核となす比較的大きな（河川縦断勾配にもよるが１個 が５００〜１０００kgを標準とし、時には２〜３トン）自然石模様のコンクリー トブロックＡー１．とし、他の組合せ連結される周囲のブロックＡ−２．Ａ−３ ．Ａ−Ｎ．として個々に低部よりコンクリートを打設して製造する。

【００１４】 これらのブロックの低部には自然石に相応した乱型の河川棲息の魚貝類が洪水時 退避出来たり、通常棲息出来る中間部を広くした魚貝類貫通孔１．１．１．とし て複数個設けると共に組み合わせて中心と成る大型ブロックＡ−１．と周辺の他 のブロックＡ−２．Ａ−３．Ａ−Ｎ．と可動連結出来る連結手段２．２．（通常 は亜鉛チェンか腐食防止鉄筋時には樹脂ザイルでも良い）を少なくとも１個のブ ロックを２箇所以上現地連結出来る様にして設けたものとする。

【００１５】 次に、請求項２．の陸上法面公園構築の製品を実施例の図３．で説明すると、 大型の自然石模様のコンクリートブロックＡー１．Ａ−２．Ａ−３．Ａ−Ｎ．の 製造方法は上記水中製品と同じであるが、孔に関しては、陸上の製品の場合、陸 上小動物の営巣と成る様な単独孔と成すと共に複数の開床孔１−１．を奥を広く して、内部より外面に傾斜させ（孔の排水を考慮し）て設ける。 加えてこの製品の天端或いは端部の要所には、草花５．を植栽出来る植栽凹部 ３．を排水孔を４．を有して設けた製品として、施工時草花５．を植栽する様に する。 以上の様にして成る本考案製品には次の様な作用、効果が有る。

【００１７】

【考案の作用、効果】 製品製造時頭部（施工時上に成る）を下とした多角形錐と成って型枠を構築 し、コンクリートをこの低版部（広い部分）より打設出来るので型枠コストが低 減出来るばかりかコンクリートの打設が容易でコンクリート硬化後の脱型も容易 で有る。

【００１８】 加えて、貫通孔の構築もこの低版部の広い部分よりアタッチメントとして組 み立てられるので作業が容易で、その変化にも迅速に対応出来るものである。

【００１９】 個々の製品が中心に成る製品の低部に取り付けられている可動のジョイント 連結手段で取り付けられるので、製品の顔（見せるべき石の面）の位置を動かし 最良の位置方向に製品組合せとセッテング構築が可能で有る。

【００２０】 より大型製品を中心に可動に複数個（中心製品を含め最低５個、普通は７〜 １０個）連結されるので河川では、河床変化と流速に柔軟であると同時に流され る事も無い。陸上法面では従来の製品の様に個々の製品が大雨や北国の凍上現象 で法面を転倒落下する様な事も無い。 従来の様に自然石模様の擬石製品としてばかりで無く水中製品では魚貝類が 棲息出来る陸上法面製品では陸上小動物の営巣としての開床孔も構築しているば かりか、天端又は要所に植栽凹部が有り、低木盆栽樹木や草花を植栽出来るので 、本製品は時代が求めるより自然環境と動物へのやさしさを考慮した製品と言え る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の河川使用の中心製品一個の概要斜視
図。

【図２】河川使用製品の組み立て連結状態の製品概要斜
視図。

【図３】陸上法面使用の植栽凹部を有する中心製品一個
の概要斜視図。

【図４】本考案製品を河川河床と陸上法面に施工した状
態を示す概要斜視図。

【符号の説明】

Ａ−１ 自然石模様の中心核の擬石コンクリートブロッ
ク Ａ−２．Ａ−３．Ａ−Ｎ 周辺取り付け自然石模様の擬
石コンクリートブロック １ 魚貝類貫通孔 １−１ 陸上法面製品の開床孔 ２ 連結手段 ３ 植栽凹部 ４ 排水孔 ５ 草花

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 比較的大型で大小複数の自然石模様のコ
   ンクリートブロックの低部に複数個の魚貝類貫通孔１．
   を設けると共に中心と成る大型ブロックＡ−１．と周辺
   の他のブロックＡ−２．Ａ−３．Ａ−Ｎ．と可動連結出
   来る連結手段２．を少なくとも１個のブロックを２箇所
   以上現地連結出来る様にして成る河川河床使用の可動連
   結の魚貝類棲息擬石ブロック。
2. 【請求項２】 大型の自然石模様のコンクリートブロッ
   クＡー１．を中心にした他のブロックＡ−２．Ａ−３．
   Ａ−Ｎ．を可動連結出来る連結手段２．を少なくとも１
   個のブロックを２箇所以上現地連結出来る様にして成る
   と共に陸上小動物の営巣と成る様な複数の開床孔１−
   １．を設けると共に排水孔を４．を有する植栽凹部３．
   を設けて草花５．を植栽出来る様にして成る急傾斜地又
   は堤防傾斜地法面使用の可動連結の法面構築の小動物棲
   息擬石ブロック。