JPH0783763B2 - 血漿採取装置 - Google Patents

血漿採取装置

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JPH0783763B2
JPH0783763B2 JP62180585A JP18058587A JPH0783763B2 JP H0783763 B2 JPH0783763 B2 JP H0783763B2 JP 62180585 A JP62180585 A JP 62180585A JP 18058587 A JP18058587 A JP 18058587A JP H0783763 B2 JPH0783763 B2 JP H0783763B2
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JP
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blood
plasma
plasma separator
reservoir
pump
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JP62180585A
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泰志 下村
正彦 山口
勇蔵 黒松
好一郎 福崎
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、献血者より採血した血液を、血漿と血球成分
に分離し、血漿のみを採取し、血球成分を献血者に返送
する、効率の良い血漿採取装置に関する。
[従来の技術] 献血者から効率良く血漿を採取するためには、血漿分離
器を通過する単位時間当り血液流量を増加させること
が、最も簡便且つ効果的な方法である。
しかしながら、献血者からの血液採取量には、当然に上
限が存在するのであるから、血液流量の増加のみを図る
ことは困難である。
そこで、効率の良い血漿採取システムとして最近提案さ
れたものに、献血者から血漿分離器への送血と、該血漿
分離器から献血者への返血とを、計測手段と制御手段と
を用いて、交互に実施する血漿採取システムがある。こ
のシステムは、血漿分離器への送血時には、該血漿分離
器によって血漿と血球成分とに分離された血液を、該血
漿分離器の献血者への返送側において血液貯留器に一時
的に貯留しておくと同時に献血者への返送を停止し、献
血者への返血時には、血漿分離器への送血を停止し、該
血液貯留器内の血液を返送する、という作業を、計測手
段と制御手段とを用いて実施するものである。(特開昭
61−85950号公報) [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記従来のシステムにおいては、血液貯
留器内に貯留される血液は、血漿の一部を分離採取され
たものであるから、血液中の赤血球の容積率(ヘマトク
リット値、以下Ht値と記す)が高く、粘度の高い赤血球
濃厚液となる。このため、この血液を献血者へ返血する
と同時に採漿を行なうとすると、血漿分離器の入口の圧
力と出口の圧力とが急激に高まるので、圧力の高まった
付近において、血液ラインを形成するチューブの破損
や、血球成分の破壊による溶血等、好ましくない事態が
起こりやすくなる。
なお、この好ましくない事態の発生を抑えるには、献血
者への返血速度を遅くすれば達成できるが、反面、返血
時間が長くなる、という欠点が生れる。
[問題点を解決するための手段] そこで本発明者らは、前記した従来技術における問題点
を解決するため、鋭意研究した結果、本発明に到達した
ものである。
即ち、本発明によれば、 穿針部、採血・返血両用ポンプ、血液貯留部、及び血漿
分離器を備え、献血者から血漿分離器への送血と、該血
漿分離器からの献血者への返血とを行わしめる血漿採取
装置であって、該血漿分離器と該採血・返血両用ポンプ
とを連結する血液ラインの間に第1の血液貯留部、該血
漿分離器の下流側に第2の血液貯留部を設けるととも
に、該第1の血液貯留部と該血漿分離器の間に更に血液
ポンプを設け、採血時には第1の血液貯留部の血液を該
血液ポンプにより流量を増加させて該血漿分離器を通過
させ、返血時には第2の血液貯留部の血液を該血液ポン
プにより流量を増加させて該血漿分離器を通過させるこ
とを特徴とする血漿採取装置。
、が提供される。
[作用] 穿針部から採取された血液は、一旦第1血液貯留部に貯
えられ、第1血液貯留部の下流側に設けられた血液ポン
プにより流量を増加させて血漿分離器を通過させ、単位
時間当りの血漿採取量を上昇させると同時に、血漿の一
部を採取されたHt値の高い血液を一旦第2血液貯留部に
貯え、返血時には前記血液ポンプにより、単位時間当り
の血液流量を増加させてから再び血漿分離器を通過さ
せ、血漿採取をしながら返血を行う。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基いて詳細に説明するが、本発
明が実施例に限られるものではないことは明らかであろ
う。
第1図は、本発明に係る血漿採取装置の血液流れ図を概
略的に示したものである。穿針部11によって採取された
血液は、採取・返血両用ポンプ13によってライン12を通
り、一旦第1血液貯留部(貯血槽)14に貯留される。
次に、該第1血液貯留部14に貯血された血液量が一定以
上になると、血液ポンプ16によってライン15を介して血
漿分離器17に通される。
血漿分離器17に通された血液は、血漿分離器17において
血漿分離器膜の透孔を介して血漿のみが透過、分離さ
れ、分離された血漿は、採漿ポンプ18によりライン19を
経由して貯漿槽20に貯えられる。
一方、血漿の一部を採取された血液は、ライン21を経由
し、第2血液貯留部22(貯血槽)に貯えられる。
返血時には、第2血液貯留部22に貯血された血液が、血
液ポンプ16によりライン21を介して血漿分離器17に通さ
れる。
血漿分離器17においては、血漿分離器膜等の透孔を介し
て血漿のみが透過、分離され、該血漿は、採漿ポンプ18
によりライン19を経由し、貯漿槽20に貯えられる。
一方、血漿の一部を採取された血液は、採血・返血両用
ポンプ13によりライン12を通って、穿針部11に戻る。
本発明においては、血漿採取の実施に当り、血液の抗凝
固剤を適量使用する必要がある。尚、抗凝固作用を有す
る血液回路、血漿分離器が開発されると抗凝固剤による
血漿の希釈が防止可能となる。抗凝固剤としては、体外
血液灌流に使用できるものであれば、いずれでもよく、
例えば、クエン酸(ACD、CPD等)、ヘパリン、プロスタ
グランジン、FOY、MD−805等が使用される。これらはそ
の特性により献血者へ注射することによって投与するこ
ともできる他、穿針部、またはその下流側の血液ライン
に分枝を設け、そこから持続投与器、或いは点滴で投与
することも可能である。
また、血漿分離器17としては、血漿分離速度が大きく、
血漿蛋白質の透過製が良好な、いずれの膜型血漿分離器
も使用可能であり、中空糸膜型の分離膜モジュールを使
用することが好ましい。
血漿分離膜モジュールに用いられる中空糸膜としては、
親水性を有するものが好ましく用いられるが、他方、元
来は疎水性であっても、界面活性剤又はコーティング剤
等により親水化処理したものも好ましく使用できる。更
に、疎水性の中空糸膜を水と相溶性がよく表面張力の小
さい、例えばアルコールのような物質によって洗浄し、
生理食塩水等の無菌水、無塵水にて充填しておき、使用
の際して血液と置換することによって本発明の中空糸膜
として用いることができる。
また、中空糸の材料としては、特に制限されるものでは
ない。高分子材料を素材とするものの例としては、ポリ
オレフィン(高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ(4−メチル−ペンテン−1)など)、フッ素含有高
分子化合物、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、セルロースアセテート、ポリアクリロニトリ
ル、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタアクリレー
ト、ポリアミド等の多孔質中空糸を挙げることができ
る。また無機材料を素材とするものの例としては、ガラ
ス、セラミック、炭素等の多孔質中空糸を挙げることが
できる。以上のうち、耐溶血性が高い点からポリオレフ
ィンを素材とする膜が好ましい。多孔質中空糸の外径、
周壁部厚さ、孔径も特に制限されるものではないが、一
般には外径が約10〜1000μm、周壁部厚さが約10〜約50
0μm、孔径が約0.01〜約7μmのものが好ましい。
次に本発明を用いた具体的な実施結果を説明する。
(実施例1) 第1の血液貯留部として、容量400mlの伸縮性を有する
貯血槽14を使用し、採血流量(QB)50ml/min、血漿分離
器17のおける血液流量80ml/min、返血流量(QA)70ml/m
in、採血時における採漿速度(QF1)22ml/min、返血時
における採漿速度(QF2)21ml/minでHt値45%の血液を
用いて、第2図に示すポンプ操作の間欠的採漿を行い、
400mlの採漿を行い、血漿分離器17の出入口の血液のHt
値と返血液のHt値を測定した。
又、血漿分離器17における分離膜としてポリプロピレン
製中空糸膜(宇部興産(株)製、平均透孔径0.37μm、
外径400μm、内径300μm、空隙率74%)を使用した。
その結果を第2図に示す。
その結果、採漿時間23分で血漿分離器入口のHt値は65%
以下、TMPは10mmHg以下で採漿を効率良く行うことがで
きた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の血漿採取装置によれば、
血漿分離器と採血・返血両用ポンプとを連結する血液ラ
インの間に第1血液貯留部を設け、且つ血漿分離器の下
流に第2血液貯留部を設け、しかも第1の血液貯留部と
血漿分離器の間に更に血液ポンプを設けたので、効率的
な血漿採取と、ヘマトクリット値の上昇を抑えた安全で
効率の良い返血とを行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す血漿採取装置の概略説
明図、第2図は本発明のポンプ操作の一例を示すグラフ
である。 11……穿針部、13……採血・返血両用ポンプ、14……第
1の血液貯留部、16……血液ポンプ、17……血漿分離
器、18……採漿ポンプ、20……貯漿槽、22……第2の血
液貯留部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福崎 好一郎 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社千葉研究所内 (56)参考文献 実開 昭62−36728(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穿針部、採血・返血両用ポンプ、血液貯留
    部、及び血漿分離器を備え、献血者から血漿分離器への
    送血と、該血漿分離器からの献血者への返血とを行わし
    める血漿採取装置であって、該血漿分離器と該採血・返
    血両用ポンプとを連結する血液ラインの間に第1の血液
    貯留部、該血漿分離器の下流側に第2の血液貯留部を設
    けるとともに、該第1の血液貯留部と該血漿分離器の間
    に更に血液ポンプを設け、採血時には第1の血液貯留部
    の血液を該血液ポンプにより流量を増加させて該血漿分
    離器を通過させ、返血時には第2の血液貯留部の血液を
    該血液ポンプにより流量を増加させて該血漿分離器を通
    過させることを特徴とする血漿採取装置。
JP62180585A 1987-07-20 1987-07-20 血漿採取装置 Expired - Lifetime JPH0783763B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP62180585A JPH0783763B2 (ja) 1987-07-20 1987-07-20 血漿採取装置

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JP62180585A JPH0783763B2 (ja) 1987-07-20 1987-07-20 血漿採取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6422261A JPS6422261A (en) 1989-01-25
JPH0783763B2 true JPH0783763B2 (ja) 1995-09-13

Family

ID=16085838

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62180585A Expired - Lifetime JPH0783763B2 (ja) 1987-07-20 1987-07-20 血漿採取装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0225401Y2 (ja) * 1985-08-21 1990-07-12

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JPS6422261A (en) 1989-01-25

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