JPH0783634B2 - 誘導電動機の速度センサレス速度推定方法 - Google Patents

誘導電動機の速度センサレス速度推定方法

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JPH0783634B2 JP1074094A JP7409489A JPH0783634B2 JP H0783634 B2 JPH0783634 B2 JP H0783634B2 JP 1074094 A JP1074094 A JP 1074094A JP 7409489 A JP7409489 A JP 7409489A JP H0783634 B2 JPH0783634 B2 JP H0783634B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は瞬時空間ベクトル理論を適用した3相誘導電動
機の瞬時トルク,瞬時磁束制御方法において、誘導電動
機の速度センサを使用することなく演算することにより
速度を推定する、速度センサレス速度推定の一方法に関
するものである。
(従来の技術) 本発明にかかる誘導電動機の速度センサレス速度推定方
法によって推定した値は、誘導電動機の種々の制御のた
めに適用できるが、ここでは内容を分かり易くするため
に速度制御系に従来の速度センサを使用した場合につい
て詳述する。
従来、空間ベクトルによる誘導電動機の速度制御は、第
2図のブロック図に示すように、3相誘導電動機6に取
り付けられたPGあるいはTGなどの速度センサ8により誘
導電動機の実速度Nmを検出し、速度指令N*との偏差をト
ルク指令T*として制御回路7に与え、瞬時トルク,瞬時
磁束制御を行うことにより速度制御系を構成していた。
第2図において破線で囲まれた瞬時トルク,瞬時磁束制
御方式の制御回路7の基本動作は、昭和61年1月発行の
電気学会論文誌Bの106巻1号第9頁以下に記載された
「瞬時すべり周波数制御に基づく誘導電動機の新高速ト
ルク制御法」なる論文に記載されている。
その基本原理は、空間ベクトルで表された誘導電動機の
1次電流▲▼および1次磁束▲ベクトルのベク
トル積として瞬時発生トルクを演算し、これとトルク指
令T*との偏差および1次磁束φと磁束指令置φ
の偏差に応じて、予めテーブル化されているインバータ
のトルク応答を最適とするスイッチングパターンを選
び、インバータの出力電圧を時々刻々更新して瞬時トル
クおよび磁束を瞬時制御するものである。
第2図は前述のごとき基本動作を行う誘導電動機の瞬時
トルク,磁束制御系のブロック図であり、直流電圧源1
より正母線1aおよび負母線1bを経て3相PWMインバータ
3を介して3相誘導電動機6に給電する。制御回路7は
指令および検出された電流,電圧信号を処理し、PWMイ
ンバータ3のスイッチング素子の通電信号を発生する。
4は電源スイッチである。
PWMインバータ3はトランジスタ等のオン,オフ可能な
スイッチング素子とダイオードとをそれぞれ逆並列接続
してなる6個のアームを3相グレッツ結線することによ
り構成されるが、図のように3個の切換スイッチSu,Sv,
Swとして表すことができる。
PWMインバータ3の各出力端子から電流検出器5u,5v,5w
を経て3相誘導電動機6に給電すると共に、直流側正負
母線間に電圧検出器2が接続され、これら検出器と後述
するスイッチ状態変数とから各相電流および各相電圧が
検出できるようになっている。
3相かご形誘導電動機の1次端子電圧および電流をそれ
ぞれ▲▼,▲▼とし、2次電流を▲▼とす
ると、電圧方程式は、 ただし、記号▲▼,▲▼,▲▼は直軸,横
軸すなわちd,q2軸変換された量のベクトル表示であり、
例えば▲▼はd軸成分をv1d,q軸成分をv1qとすると で示され、▲▼,▲▼も同様に定義される。な
お、式左辺のはd,q両軸成分とも0の場合を表し、
かご形回転子の場合2次電圧はこのようにとなる。
式における定数は R1;1次巻線抵抗 L11;1次インダクタンス R2;2次巻線抵抗 L22;2次インダクタンス M;相互インダクタンス は回転角速度,pは微分演算子,jは虚数記号を表す。
一方、磁束の定義として、1次磁束φ式の第1行を展開して 式を代入し、整理すると 両辺を積分すると すなわち、電動機1次磁束は式の積分演算により求め
られる。
各切換スイッチSu,Sv,Swは、正母線1a側に倒れる場合と
負母線1b側に倒れる場合とがあり、中間位置をとること
はない。前者を状態1,後者を状態0とするとインバータ
の出力状態は次に示すスイッチ状態変数表ですべてを表
すことができる。
ここに、kは切換スイッチ状態を示す番号で、この8通
りしか存在しない。また、▲▼,▲▼はd,q2軸
成分で表したスイッチ状態変数で、実際のd,q軸電圧
vid,viqは、これに直流電圧源1の電圧Vと とを乗じ と表せる。
このスイッチ状態変数表を図示したのが第3図であり、
v1の横の括弧内は切換スイッチSu,Sv,Swの状態を順に示
しており、kが増加するに従って時計方向に60°ずつス
テップする電圧ベクトルを表している。なお、k=0お
よびk=7は零ベクトルと呼ばれるもので、図では原点
と一致する。k=0およびk=7はそれぞれインバータ
の出力を決定する切換スイッチSu,Sv,Swがすべて正母線
1a側に倒れるか、または負母線1b側に倒れるかの違いは
あるが、3相誘導電動機6の線間電圧はいずれも零とな
り、3相短絡モードである。
瞬時トルクTは式の1次磁束と1次電流▲▼
のベクトル積として式により求められる。
ここで、φ1d,φ1qおよびi1d,i1qはそれぞれ1次磁束
および1次電流▲▼をd,q2軸に分解したときの
各成分である。
ブロック701および703bは切換スイッチSu,Sv,Swの状態
と電圧検出器2で検出した直流電圧源1の電圧Vとから
1次端子電圧▲▼を算出するブロックであり、スイ
ッチ状態変数表と式とから算出される。
ブロック702は電流検出器5u,5v,5wにより検出される3
相電流iu,iv,iwを、次式によりd,q2軸成分に変換するブ
ロックである。
この1次電流▲▼に、ブロック703aにおいて1次巻
線抵抗R1を乗じ、ブロック704において1次端子電圧▲
▼から1次巻線抵抗R1と1次電流▲▼の積を減
算する。
ブロック705は式に従って磁束を積分演算するブロッ
クであり、1次磁束▲のd,q両軸成分φ1d,φ1q
求められ、ブロック706にて磁束ベクトル長φが次式
により求められる。
更に、ブロック710では第4図の磁束状態図に示すよう
に、1次磁束▲ベクトルのd軸を基準とする時計方
向の回転角θが、境角線として30°,90°,150°,210°,
270°,330°の60°毎に仕切られるどの領域に属してい
るかによって、制御フラグfθを次のように発生する。
−30°≦θ<30°;fθ=I 30°≦θ<90°;fθ=II 90°≦θ<150°;fθ=III 150°≦θ<210°;fθ=IV 210°≦θ<270°;fθ=V 270°≦θ<330°;fθ=VI 第5図はヒステリシスコンパレータの状態制御図で、磁
束ベクトル長φが磁束指令置φ に対し、誤差限界
△φを用いて φ −△φ/2<φ<φ +△φ/2 となるように制御するための制御フラグfφを発生す
る。すなわち、磁束ベクトル長φが増加して上限であ
るφ +△φ/2に達すると減磁を指令する制御フラグ
fφ=0を発生し、また、磁束ベクトル長φが減少し
て下限であるφ −△φ/2に達すると増磁を指令する
制御フラグfφ=1を発生する。
かくして、磁束ベクトル長φは第5図に示される矢印
の方向にリミットサイクルを描くようにして制御される
ことになるが、実際には、ブロック706で式により算
出された磁束ベクトル長φがブロック708において磁
束指令置φ から減算され、ブロック711において第
5図の状態制御図に従い制御フラグfφ=1,0を発生す
る。
第5図に示した磁束のリミットサイクルは、第4図に関
していえば、1次磁束のベクトルの頭部が常に図示
された円環部分に存在するように制御されていることに
対応する。
第5図による制御フラグfφと第4図で説明した制御フ
ラグfθとが組み合わされて、例えばfφ=1,fθ=I
の制御フラグが立っているとすると、領域が−30°≦θ
<30°における増磁モードを意味するから、1次磁束▲
▼ベクトルに積分されるべき1次電圧▲▼ベク
トルは、円の外向き成分を持ったものの中から選ばれ
る。
ブロック707はブロック702,705の両出力のベクトル積を
式により演算し、瞬時トルクTを算出するブロックで
あり、ブロック709においてトルク指令T*から瞬時トル
クTを減算し、トルク指令T*と式により求められた瞬
時トルクTとの差が所定の誤差限界以内に押えられるよ
うに、ブロック712において第6図の状態制御部に従っ
て制御フラグfτを発生する。
第6図は3値ヒステリシスコンパレータの状態制御図
で、電動機力行時はトルク偏差T*−Tが上限値△T1(△
T1>0)に達すると、加速モードの制御フラグfτ=1
を発生する。電動機が加速されてトルク偏差が下限値−
△T2(△T2>0)に達すると、零ベクトルモードの制御
フラグfτ=0を発生し、トルクが漸減して再び偏差が
増加し上限値△T1に達すると加速モードに移り、第6図
の上半部のヒステリシスループを矢印方向に周回するリ
ミットサイクルを描く。
次に、電動機が回生制動を行っている時は第6図の下半
部のヒステリシスループを描くことになり、トルク偏差
が負の下限値−△T1(△T1>0)に達すると漸減モード
の制御フラグfτ=−1を発生する。以下、力行時と同
様に矢印方向のリミットサイクルを繰り返えす。かくし
て、ブロック712は制御フラグfτ=1,0,−1を出力す
る。
ブロック713はブロック710,711,712から出力される3個
の制御フラグfθ,fφ,fτの各組み合わせに最も適した
インバータ出力電圧を決定するブロックであり、次に示
すスイッチングテーブルによって、第4図で説明した1
次磁束のベクトル長と回転方向をこれら3個の制御
フラグfθ,fφ,fτが制御する。
このスイッチイングテーブルは、3個の制御フラグf
θ,fφ,fτのすべての組み合わせについて出力電圧ベク
トルの番号kの値を示したもので、毎演算サイクルごと
にブロック713においてこのスイッチングテーブルを参
照することにより、インバータ3へスイッチング信号を
送り、磁束およびトルクの制御が行われる。
インバータ周波数は第4図の1次磁束ベクトルの回
転速度と考えることができるが、これは外部から与えら
れるものではなく、式による電圧ベクトルの積算結果
として生じるものである。
以上に説明したように、瞬時トルク,瞬時磁束制御系が
破線で囲んだ制御回路7で構成され、速度指令N*と3相
誘導電動機6に取り付けられたPGあるいはTGなどの速度
センサ8により得た誘導電動機の実速度Nmとの偏差をブ
ロック717にて演算し、これをトルク指令T*として制御
回路7に与えて誘導電動機の速度制御系が構成されてい
た。
(発明が解決しようとする課題) 以上説明したように、空間ベクトル法に基づいてPWMイ
ンバータによる3相誘導電動機の瞬時トルク,瞬時磁束
制御が行われるが、従来のPWMインバータによる誘導電
動機の速度制御においては、電圧と周波数との比率を一
定とし、すなわち磁束指令値φを一定として与え、速
度指令N*と3相誘導電動機に外付けされた例えばPGまた
はTGなどの速度センサによって得られる誘導電動機の実
速度Nmとの偏差をトルク指令T*として与えて制御されて
いた。
このような制御では速度センサが不可欠なものであり、
誘導電動機の軸端にPGまたはTGなどを取り付けるか、ま
たは速度センサ付の誘導電動機を用意しなければならな
かった。すなわち、誘導電動機の速度検出のために高価
な速度センサを具備しなければこの速度制御は不可能で
あり、コスト面で極めて不利である。また、速度センサ
の取り付けのための機構およびスペースの面から電動機
の軸方向寸法が大きくなる不具合があった。速度センサ
内蔵の誘導電動機を使用しても同様にコスト高となり、
また速度センサ無しのものとの互換性がない場合もあっ
た。更に、PGやTGなどの速度センサの信号に対してノイ
ズ対策など配線についての配慮が要求され、またこの速
度センサの断線時のオーバーラン対策を要するなど、速
度センサを具備することによる問題点が多数残されてい
た。
(課題を解決するための手段) 3相誘導電動機の速度制御の手段として誘導電動機の速
度を推定するために、従来は速度センサが不可欠のもの
であったが、速度センサはそれが高価なことや取付スペ
ースなどの制約から、速度センサ無しで、すなわち速度
センサレスの速度制御を行うことが種々提案されてい
る。
空間ベクトル法に基づく瞬時トルク,瞬時磁束制御を基
本とした速度制御を行う際には、演算1次磁束ベクトル
の両軸成分φ1d,φ1qが算出され、1次電流ベクトルの
両軸成分i1d,i1qも算出されているが、これらの値から
2次鎖交磁束ベクトルが算出できることに着目して
本発明がなされた。
すなわち、本発明による誘導電動機の速度センサレス速
度推定方法は、前記1次磁束ベクトルと前記1次電流ベ
クトルとから2次鎖交磁束ベクトルを演算し、この2次
鎖交磁束ベクトルの演算値から誘導電動機の2次角周波
数ωを演算し、又トルクの演算値と前記2次鎖交磁束
ベクトルと更に2次巻線抵抗とを用いてすべり角周波数
ωを演算して、誘導電動機の回転子角周波数ωを ω=ω−ω … として演算することにより求めることを特徴とする。
尚、2次角周波数ωは2次鎖交磁束ベクトルの角
速度であり、すべり角周波数ωは負荷トルクに比例す
る。又、誘導電動機の毎分回転速度Nmは、 Nm=(120/p)×(ω/π) … で求められる。
ここに、pは誘導電動機の極数であり、回転子角周波数
ω,2次角周波数ω及びすべり角周波数ωはいずれ
もrad/secで与えられる。
(作用) 以下、1次磁束ベクトルと1次電流▲▼ベクト
ルとから2次鎖交磁束ベクトルを演算し、この2次
鎖交磁束ベクトルの演算値から誘導電動機の2次角
周波数ωを演算し、又トルクの演算値Tと前記2次鎖
交磁束ベクトルと更に2次巻線抵抗R2とを用いてす
べり角周波数ωが演算できることを詳細に説明する。
先に従来技術の説明において1次磁束φの定義式 を示したが、同様に2次鎖交磁束についても の定義式が成立する。
これらの2式、式及び式から2次電流▲▼を消
去すると、 式によると、2次鎖交磁束は空間ベクトル理論を
応用した誘導電動機の瞬時トルク,瞬時磁束制御では常
に算出している1次磁束ベクトル=φ1d+jφ1q
及び1次電流 の2つの値により求めることができる。
2次鎖交磁束=φ2d+jφ2qの回転角速度である2
次角周波数ωは、2次鎖交磁束ベクトルのd軸と
なる角θであるから、これを時間で微分することにより、式に
よって求めることができる。
一方、すべり角周波数ωはトルク演算値Tと2次鎖交
磁束及び2次巻線抵抗R2から、 で与えられるので、回転子角周波数ωによって演算することができる。
すなわち、この算出された回転子角周波数ωを式に
代入することによって、誘導電動機の毎分回転速度Nm
速度センサを用いることなく推定できる。
尚、本明細書では本発明の内容の理解を容易とするため
に、本発明の誘導電動機の速度センサレス速度推定方法
を速度制御のために適用した場合について詳述するが、
例えば巻取機のセンタードライブ方式のような間接張力
制御などで、速度情報が必要な制御方式に対してもこの
速度推定方法が適用できる。
(実施例) 以下、誘導電動機の速度制御系に本発明の速度推定方法
を適用した一実施例について説明する。第1図は本発明
の特徴を表した誘導電動機の速度制御ブロック図であ
り、第2図と同一の符号は同一機能を有する部分を示
し、第2図と異なる所は速度センサ8を除去してブロッ
ク714〜716を追加したのみである。
ブロック705で演算された1次磁束ベクトルのd,q両
軸成分φ1dおよびφ1qが、ブロック706,707及び710の各
ブロックへ送られると共に、ブロック714へも送られ
る。
ブロック714は1次磁束の他に1次電流▲▼も
取り込み、式に従って2次鎖交磁束の演算を行う
ブロックであり、算出された2次鎖交磁束はブロッ
ク715へ送られる。
ブロック715には、2次鎖交磁束から式に従って
2次角周波数ωを算出する部分と、2次鎖交磁束
,2次巻線抵抗R2及びブロック707から送られる瞬時
トルクTとから式に従ってすべり角周波数ωを演算
する部分、及びそれら演算された2次角周波数ωとす
べり角周波数ωとの差を演算し回転子角周波数ω
算出する部分とがある。この回転子角周波数ωの演算
は直接式によってもよい。
ここで、式は式の2d2qは1サンプリング前の
φ2d,φ2qの情報との差とサンプリングタイムhとか
ら、例えば、φ2dについては現在の値をφ2d(n)と
し、1サンプリング前の値をφ2d(n−1)とすれば、 として得られ、同様にして が得られる。
かくしてブロック715で得られた回転子角周波数ω
ブロック716へ送られ、ブロック716では式に従って誘
導電動機の毎分回転速度Nmを算出し、第2図の従来例で
は速度センサ8から送られた速度情報に代えてブロック
717へ送る。
ブロック717では第2図の場合と同様に速度指令N*から
誘導電動機の速度Nmを減算し、これをトルク指令T*とし
て制御回路7に与えることにより誘導電動機の速度制御
系を構成する。
以上、一実施例として本発明の誘導電動機の速度推定方
法を誘導電動機の速度制御に適用した場合について説明
したが、速度制御系以外でも誘導電動機の速度情報が必
要となる誘導電動機の制御系に対して適用することがで
きる。
(発明の効果) 従来は3相誘導電動機の各種の制御を行う場合に、誘導
電動機の実速度を検出するため、PGやTG等の高価な速度
センサを必要とし、且つその速度センサを誘導電動機へ
取り付けるための工数およびスペースを必要としていた
が、本発明の誘導電動機の速度推定方法によれば、速度
センサ無しで従来から空間ベクトル法で演算されていた
情報を利用した簡単な演算のみで、誘導電動機の速度が
検出できる。
すなわち、本発明により高価な速度センサが不要の速度
制御方法等の誘導電動機の制御方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる誘導電動機の速度検出方法を適
用した空間ベクトルによる誘導電動機の速度制御系のブ
ロック図、 第2図は従来の空間ベクトルによる誘導電動機の速度制
御系のブロック図、 第3図は1次端子電圧ベクトルを示すベクトル図、 第4図は磁束状態を示すベクトル図、 第5図は磁束に関するヒステリシスコンパレータの状態
制御図、 第6図はトルクに関する3値ヒステリシスコンパレータ
の状態制御図である。 1……直流電圧源、1a……正母線 1b……負母線、2……電圧検出器 3……PWMインバータ、4……電源スイッチ 5u,5v,5w……電流検出器 6……3相誘導電動機、7……制御回路 8……速度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3相誘導電動機の電圧および電流をそれぞ
    れ空間ベクトル値に換算して1次磁束ベクトルの瞬時値
    を演算する手段と、前記1次磁束ベクトルと電流ベクト
    ルとからトルクの瞬時値を演算する手段と、磁束指令値
    と前記1次磁束ベクトルの大きさとを比較する磁束比較
    手段と、トルク指令値と前記トルクの瞬時値とを比較す
    るトルク比較手段と、前記1次磁束ベクトルの方向を判
    別する磁束ベクトル方向判別手段とを具え、これら磁束
    比較手段,トルク比較手段および磁束ベクトル方向判別
    手段の出力から判断して、可変電圧,可変周波数インバ
    ータの最適出力電圧を決定し誘導電動機の瞬時トルク,
    瞬時1次磁束を制御する方法において、 前記1次磁束ベクトルと前記1次電流ベクトルとから2
    次鎖交磁束ベクトルを演算し、この2次鎖交磁束ベクト
    ルの演算値から誘導電動機の2次角周波数ωを演算
    し、又前記トルクの演算値と前記2次鎖交磁束ベクトル
    と更に2次巻線抵抗とを用いてすべり角周波数ωを演
    算して、誘導電動機の回転子角周波数ωを ω=ω−ω として演算することにより求めることを特徴とする誘導
    電動機の速度センサレス速度推定方法。
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