JP2552719B2 - 電動機の速度制御装置 - Google Patents
電動機の速度制御装置Info
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Description
ラ、製紙プラントにおける抄紙機のような負荷機械を駆
動する電動機(直流電動機、誘導電動機、同期電動機
等)の速度制御装置に関するものである。
機械系を純粋な1つの積分要素として近似した《機械系
モデル》を付加して、トルク伝達機構の剛性が低い場合
や、トルク伝達機構にギアが使用される場合でも、応答
周波数を高くすることができ、かつ高い安定性を実現す
ることができる電動機の速度制御装置に関するものであ
る。
図は、例えば『昭和54年電気学会全国大会講演論文集
〔7〕』、S8−1〜S8−4頁及びS8−9〜S8-12頁、
(昭和54年4月刊)に示された従来の電動機の速度制御
装置を示すブロック図である。
度基準信号発生回路(1)と、この速度基準信号発生回
路(1)に一方の入力端子が接続された速度制御回路
(2)と、この速度制御回路(2)に一方の入力端子が
接続された電流制御回路(3)と、この電流制御回路
(3)に接続された電力変換回路(4)と、この電力変
換回路(4)に接続された電流検出器(5)と、この電
流検出器(5)に接続された直流電動機(6)と、この
直流電動機(6)に接続された速度検出器(7)とから
構成されている。
出器(7)に接続され、電流制御回路(3)は他方の入
力端子が電流検出器(5)に接続されている。
発生される。すなわち、速度基準信号発生回路(1)か
ら出力された速度基準信号と、速度検出器(7)から出
力された実速度信号との偏差に基づいて、電流基準信号
が発生された電流制御回路(3)に供給される。
発生される。すなわち、速度制御回路(2)から出力さ
れた電流基準信号と、電流検出器(5)から出力された
電機子電流信号との偏差に基づいて、直流電動機(6)
に印加すべき端子電圧基準値が演算され、直流電動機
(6)の端子電圧がその端子電圧基準値に追随するよう
に電力変換回路(4)を動作させる制御信号が発生され
電圧変換回路(4)に供給される。
ぞれフィードバック制御する速度制御系が、高い安定性
と高い応答周波数を得ることができるということで、知
られている。なお、直流電動機(6)の電流(正確には
電機子電流)は、発生トルクにほぼ比例するので、電流
マイナーループはトルク制御ループとして動作する。こ
の電流マイナーループの応答周波数が速度制御ループの
応答周波数の数倍以上になるように、電流制御回路
(3)を設計すると、高い安定性を有する速度制御系を
実現できることが知られている。また、速度制御回路
(2)の出力側に制限回路(リミッタ)を設けると、直
流電動機(6)に供給される電流の最大値を設定するこ
とができる。
構を介して負荷機械を接続した場合、トルク伝達機構の
剛性が充分高ければ、直流電動機(6)、トルク伝達機
構及び負荷機械から構成される機械系は、等価的に一つ
の剛体とみなせるので、上述した従来の速度制御装置を
用いても高い応答周波数の速度制御が可能である。
(6)との速度比を可変にする目的などのために、トル
ク伝達機構に1段又は多段のギア(歯車装置)が設けら
れていることが多い。さらに、これらのギアには、通
常、ガタ(バックラッシ)があるため、ギアが接してい
るときと、離れているときとでは上記の機械系の特性は
大きく変化する。例えば、仮に負荷機械の慣性モーメン
トが直流電動機(6)の慣性モーメントの9倍であると
すると、速度制御装置からみた機械系の慣性モーメント
は、ギアが接しているときは10×Jm(Jmは直流電動機
(6)の慣性モーメント)であり、離れているときは1
×Jmである。
(2)は、機械系のギアは接しているものとして設計さ
れるので、何等かの原因でギアが離れると、そのときの
速度制御系の応答周波数がギアが接しているときの10倍
となる。その結果、ギアが離れた状態では速度制御系は
応答周波数が高くなりすぎて不安定になる場合がある。
このような状態で、負荷機械の加減速運転が行なわれる
と、ギアの接触・非接触が周期的に発生し、大振幅の衝
撃トルクが直流電動機(6)及びトルク伝達機構に印加
される。このため、直流電動機(6)及びトルク伝達機
構の機械的疲労が問題となる。
御系の応答周波数を上げようとすると、機械共振によっ
て安定な速度制御ができないことが知られている。
アが使用される場合は、従来の速度制御装置を用いて仕
様を満足する応答周波数をもった速度制御の実現が困難
であった。
械の慣性モーメントが直流電動機(6)の慣性モーメン
トと比較して非常に大きい場合には、上記の理由から速
度制御の応答周波数を高くすることができないという問
題点があった。
ルク伝達機構の剛性が低い場合や、トルク伝達機構にギ
アが使用される場合、速度制御系の応答周波数を高くす
ることができず、また安定性が低いという問題点があっ
た。
たもので、トルク伝達機構の剛性が低い場合や、トルク
伝達機構にギアが使用される場合でも、応答周波数を高
くすることができ、また高い安定性も実現することがで
きる電動機の速度制御装置を得ることを目的とする。
出力する速度基準信号発生回路と、電動機の回転速度を
検出し実速度を出力する速度検出器と、上記基準速度及
び上記実速度に基づいて第1の基準トルクを出力する第
1の制御回路と、上記電動機、負荷機械及び両者を機械
的に連結するトルク伝達機構を1つの積分要素として近
似しモデル速度を出力する機械系モデルと、上記基準速
度及び上記モデル速度に基づいて第2の基準トルクを出
力する第2の制御回路と、上記電動機の発生トルクが上
記第1の基準トルクと上記第2の基準トルクの加算値で
ある最終基準トルクに追随するように制御信号を出力す
る第3の制御回路と、上記制御信号に基づいて上記電動
機を駆動する電力変換回路とを備えたものである。
て、基準速度が出力され、速度検出器によって、電動機
の回転速度が検出され実速度が出力され、第1の制御回
路によって、上記基準速度及び上記実速度に基づいて第
1の基準トルクが出力される。
及び両者を機械的に連結するトルク伝達機構が1つの積
分要素として近似されモデル速度が出力され、第2の制
御回路によって、上記基準速度及び上記モデル速度に基
づいて第2の基準トルクが出力される。
トルクが上記第1の基準トルクと上記第2の基準トルク
の加算値である最終基準トルクに追随するように制御信
号が出力される。
いて上記電動機が駆動される。
する。すなわち、直流電動機用の第1実施例、誘導電動
機用の第2実施例、及び同期電動機用の第3実施例であ
る。
図、第3図及び第4図を参照しながら説明する。第1図
は、この発明の第1実施例の全体を示すブロック図であ
り、速度基準信号発生回路(1)、電力変換回路
(4)、直流電動機(6)及び速度検出器(7)は上記
従来装置のものと全く同一である。
従来装置のものと全く同一のものと、速度基準信号発生
回路(1)に一方の入力端子が接続された第1の制御回
路(8)と、速度基準信号発生回路(1)に接続された
第2の制御回路(9)と、この第2の制御回路(9)に
入力側及び出力側が接続された機械系モデル(10)と、
第1の制御回路(8)及び第2の制御回路(9)に接続
された第3の制御回路(11)と、直流電動機(6)に接
続されたトルク伝達機構(12)と、このトルク伝達機構
(12)に接続された負荷機械(13)とから構成されてい
る。なお、第1の制御回路(8)は、速度検出器(7)
に他方の入力端子が接続されている。
成を示すブロック図である。
型の制御回路と呼ばれ、一方の入力端子(81)と、他方
の入力端子(82)と、一方の入力端子(81)及び他方の
入力端子(82)に接続された減算器(83)と、この減算
器(83)に接続された積分器(84)と、減算器(83)に
接続された係数器(85)と、積分器(84)及び係数器
(85)に接続された加算器(86)と、この加算器(86)
に接続された制限回路(87)と、この制限回路(87)に
接続された出力端子(88)とから構成されている。な
お、一方の入力端子(81)は速度基準信号発生回路
(1)に接続され、他方の入力端子(82)は速度検出器
(7)に接続されている。
成及び機械系モデル(10)を示すブロック図である。
型の制御回路と呼ばれ、一方の入力端子(91)と、他方
の入力端子(92)と、一方の入力端子(91)及び他方の
入力端子(92)に接続された減算器(93)と、この減算
器(93)に接続された積分器(94)と、他方の入力端子
(92)に接続された係数器(95)と、積分器(94)及び
係数器(95)に接続された減算器(96)と、この減算器
(96)に接続された制限回路(97)と、この制限回路
(97)に接続された出力端子(98)とから構成されてい
る。なお、一方の入力端子(91)は速度基準信号発生回
路(1)に接続され、他方の入力端子(92)は機械系モ
デル(10)に接続されている。
成を示すブロック図である。
力端子(111)と、他方の入力端子(112)と、第3の入
力端子(113)と、一方の入力端子(111)及び他方の入
力端子(112)に接続された加算器(114)と、この加算
器(114)に接続された制限回路(115)と、この制限回
路(115)に接続された係数器(116)と、この係数器
(116)及び第3の入力端子(113)に接続された減算器
(117)と、この減算器(117)に接続された積分器(11
8)と、減算器(117)に接続された係数器(119)と、
積分器(118)及び係数器(119)に接続された加算器
(120)と、この加算器(120)に接続されたPWM回路(1
21)と、このPWM回路(121)に接続された出力端子(12
2)とから構成されている。なお、一方の入力端子(11
1)は第1の制御回路(8)に接続され、他方の入力端
子(112)は第2の制御回路(9)に接続され、第3の
入力端子(113)は図示しない電流検出器に接続されて
いる。
及び第4図を参照しながら説明する。
が、減算器(83)によって出力される。すなわち、速度
基準信号発生回路(1)から一方の入力端子(81)を経
由して出力された基準速度ωm*と、速度検出器(7)
から他方の入力端子(82)を経由して出力された実速度
ωmとの第1の速度偏差Δωm1(=ωm*−ωm)が求
められて積分器(84)及び係数器(85)に供給される。
が、加算器(86)によって出力され、制限回路(87)を
経て出力端子(88)から出力される。すなわち、積分器
(84)の出力と、係数器(85)の出力との和が求められ
て制限回路(87)に供給される。この制限回路(87)
は、第1の基準トルクτ1 *の絶対値の最大値を制限する
働きをする。
が、減算器(93)によって出力される。すなわち、速度
基準信号発生回路(1)から一方の入力端子(91)を経
由して出力された基準速度ωm*と、機械系モデル(1
0)から他方の入力端子(92)を経由して出力されたモ
デル速度ωm^との第2の速度偏差Δωm2(=ωm*−ω
m^が求められて積分器(94)に供給される。また、モデ
ル速度ωm^が係数器(95)にも供給される。
が、減算器(96)によって出力され、制限回路(97)を
経て出力端子(98)から出力される。すなわち、積分器
(94)の出力と、係数器(95)の出力との差が求められ
て制限回路(97)に供給される。この制限回路(97)
は、制限回路(87)と同様に、第2の基準トルクτ2 *の
絶対値の最大値を制限する働きをする。
達関数は、 ωm^/ωm*=Ki(JS2+KPS+Ki) …(1) と表せる。ここで、Jは、直流電動機(6)、トルク伝
達機構(12)及び負荷機械(13)それぞれの慣性モーメ
ントを全て合計した機械系モデル(10)の慣性モーメン
トである。
り、仕様を満足するような応答特性をもったモデル速度
ωm^の制御が可能である。このときに得られる第2の基
準トルクτ2 *は、トルク伝達機構(12)の剛性が充分高
くかつギアのガタを無視した場合において、仕様を満足
する応答特性で負荷機械(13)を速度制御するのに必要
なトルクの基準値である。
(9)の他の構成例については、後述する。
が、加算器(114)によって出力される。すなわち、第
1の制御回路(8)から一方の入力端子(111)を経由
して出力された第1の基準トルクτ1 *と、第2の制御回
路(9)から他方の入力端子(112)を経由して出力さ
れた第2の基準トルクτ2 *との和である最終基準トルク
τm*(=τ1 *+τ2 *)が求められて制限回路(115)に
供給される。この制限回路(115)は、最終基準トルク
τm*の振幅を予め決められた設定値以下に制限する。
*が、係数器(116)によって出力される。すなわち、よ
く知られているように、発生トルクτmと電機子電流ia
との関係は、直流電動機の場合、 τm==KT・ia …(2) (KT:トルク定数)と表される。したがって、係数1/K
Tの係数器(116)に最終基準トルクτm*が入力される
と、基準電機子電流ia*が求められる。
器(117)によって出力される。すなわち、係数器(11
6)から出力された基準電機子電流ia*と、電流検出器か
ら第3の入力端子(113)を経由して出力された実際の
電機子電流iaとの差である電流偏差Δiaが求めら、積分
器(118)及び係数器(119)に供給される。
*が、加算器(120)によって出力され、PWM回路(121)
を経て出力端子(122)から出力される。すなわち、積
分器(118)の出力と、係数器(119)の出力との和であ
る、直流電動機(6)に印加すべき基準端子電圧υa*
が求められてPWM回路(121)に供給される。
て、例えば四象限チョッパ回路から構成された電力変換
回路(4)の4つのスイッチング素子のON/OFF信号を出
力する。なお、PWM回路(121)の構成等は、公知である
ので詳細な説明を省略する。
子電圧υa*に追随するように、電力変換回路(4)及
びPWM回路(121)によって制御される。
が、最終基準トルクτm*に追随するように、第4図で
示した第3の制御回路(11)によって制御されることが
理解される。
び第6図を参照しながら説明する。第5図は、この発明
の第2実施例の全体を示すブロック図であり、速度基準
信号発生回路(1)、第1の制御回路(8)、第2の制
御回路(9)、機械系モデル(10)、電力変換回路
(4)、速度検出器(7)、トルク伝達機構(12)及び
負荷機械(13)は上記第1実施例のものと全く同一であ
る。
第1実施例のものと全く同一のものと、第1の制御回路
(8)及び第2の制御回路(9)に接続された第3の制
御回路(14)と、電力変換回路(4)に接続された誘導
電動機(6A)とから構成されている。
成を示すブロック図である。
力端子(141)と、第2の入力端子(142)と、第3の入
力端子(143)と、第4の入力端子(144)と、第5の入
力端子(145)と、第6の入力端子(146)と、 第1の入力端子(141)及び第2の入力端子(142)に
接続された加算器(147)と、この加算器(147)に接続
された制限回路(148)と、第3の入力端子(143)に接
続された係数器(149)と、第3の入力端子(143)に接
続された係数器(150)と、第3の入力端子(143)に接
続された係数器(151)と、制限回路(148)及び係数器
(149)に接続された除算器(152)と、この除算器(15
2)及び係数器(151)に接続された除算器(153)と、 この除算器(153)及び第4の入力端子(144)に接続
された加算器(154)と、この加算器(154)に接続され
たV/Fコンバータ(155)と、このV/Fコンバータ(155)
に接続されたカウンタ(156)と、このカウンタ(156)
に接続されたROM(157)と、 除算器(152)及びROM(157)に接続され乗算機能を
備えたD/Aコンバータ(158)と、係数器(150)及びROM
(157)に接続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(15
9)と、除算器(152)及びROM(157)に接続され乗算機
能を備えたD/Aコンバータ(160)と、係数器(150)及
びROM(157)に接続され乗算機能を備えたD/Aコンバー
タ(161)と、 D/Aコンバータ(158)及び(159)に接続された減算
器(162)と、D/Aコンバータ(160)及び(161)に接続
された減算器(163)と、減算器(162)及び第5の入力
端子(145)に接続された減算器(164)と、減算器(16
3)及び第6の入力端子(146)に接続された減算器(16
5)と、 減算器(162)及び(163)に接続された加算器(16
6)と、第5の入力端子(145)及び第6の入力端子(14
6)に接続された加算器(167)と、加算器(166)及び
(167)に接続された減算器(168)と、 減算器(164)に接続された増幅器(169)と、減算器
(165)に接続された増幅器(170)と、減算器(168)
に接続された増幅器(171)と、増幅器(169)、(17
0)及び(171)に接続されたPWM回路(172)と、このPW
M回路(172)に接続された出力端子(173)とから構成
されている。
(8)に接続され、第2の入力端子(142)は第2の制
御回路(9)に接続され、第3の入力端子(143)はレ
ベル設定器(図示しない)に接続され、第4の入力端子
(144)は速度検出器(7)に接続され、第5の入力端
子(145)及び第6の入力端子(146)は電流検出器(図
示しない)に接続されている。
単に説明する。周知のように、ベクトル制御は、誘導電
動機(6A)の発生トルクτmと、2次磁束Φ2とを独立
に制御することができる。そこで、2次磁束Φ2を一定
に制御する場合には、ベクトル制御は、誘導電動機(6
A)に供給される1次電流ius、ivs及びiwsがそれぞれの
基準1次電流ius*、ivs*及びiws*に追随するように制御
される。すなわち、 基準1次電流ius*、ivs*及びiws*は、 ius*=id*cosω0t−iq*sinω0t ivs*=id*cos(ω0t−2π/3) −iq*sin(ω0t−2π/3) iws*=−(ius*+ivs*) …(3) と表される。ただし、 ω0=ωm+(MR2/L2)・(iq*/Φ2 *) …(4) id*=Φ2 */M (一定) …(5) iq*=L2τm*/MΦ2 * …(6) ω0:1次周波数、M:相互インダクタンス、 R2:2次巻線抵抗、L2:2次巻線インダクタンス、 id*:基準励磁電流、Φ2 *:基準2次磁束、 iq*:基準トルク電流である。
ながら説明する。なお、第1の制御回路(8)及び第2
の制御回路(9)の動作は、第1実施例と同一である。
て出力される。すなわち、第1の制御回路(8)から第
1の入力端子(141)を経由して出力された第1の基準
トルクτ1 *と、第2の制御回路(9)から第2の入力端
子(142)を経由して出力された第2の基準トルクτ2 *
との和である最終基準トルクτm*(=τ1 *+τ2 *)が
求められて制限回路(148)に供給される。この制限回
路(148)は、最終基準トルクτm*の振幅を予め決めら
れた設定値以下に制限する。
って出力される。すなわち、(6)式[iq*=L2τm*/
MΦ2 *]に基づいて、加算器(147)から制限回路(14
8)を経て出力された最終基準トルクτm*と、予め設定
されているレベル設定器(図示せず)から第3の入力端
子(143)を経由し、係数M/L2の係数器(149)を経て出
力された基準2次磁束Φ2 *との除算から、基準トルク電
流iq*が求められる。
力される。すなわち、(5)式[id*=Φ2 */M]に基づ
いて、レベル設定器から第3の入力端子(143)を経由
して出力された基準2次磁束Φ2 *が、係数1/Mの係数器
(150)を経て基準励磁電流id*が求められる。
4)によって出力される。すなわち、(4)式[ω0=ω
m+(MR2/L2)・(iq*/Φ2 *)]に基づいて、除算器
(152)から出力された基準トルク電流iq*と、レベル設
定器から第3の入力端子(143)を経由して出力され、
係数L2/MR2の係数器(151)を経て出力された基準2次
磁束Φ2 *との除算が除算器(153)によって求められ、
この除算器(153)から出力された(MR2/L2)・(iq*/
Φ2 *)と、速度検出器(7)から第4の入力端子(14
4)を経由して出力された実速度ωmとの和であるアナ
ログ量の1次周波数ω0が求められ、V/Fコンバータ(15
5)に供給される。
によって出力される。すなわち、加算器(154)から出
力されたアナログ量の1次周波数ω0が、V/Fコンバータ
(155)によってパルス列に変換された後、カウンタ(1
56)によって1次周波数ω0の時間積分値であるデジタ
ル量の角度θ0が求められ、ROM(157)に供給される。
2π/3)、cos(θ0−2π/3)が、ROM(157)によって
出力される。すなわち、デジタル量の角度θ0をROM(15
7)のアドレスとして、ROM(157)に記憶されたsin
θ0、cosθ0、sin(θ0−2π/3)、cos(θ0−2π/
3)の値が、それぞれD/Aコンバータ(158)、(159)、
(160)及び(161)に供給される。
が、D/Aコンバータ(158)、(159)、(160)及び(16
1)、並びに減算器(162)及び(163)によって出力さ
れる。すなわち、(3)式の [ius*=id*cosω0t−iq*sinω0t] 及び [ivs*=id*cos(ω0t−2π/3) −iq*sin(ω0t−2π/3)] に基づいて、除算器(152)から出力された基準トルク
電流iq*と、係数器(150)から出力された基準励磁電流
id*と、ROM(157)から出力されたデジタル量のsin
θ0、cosθ0、sin(θ0−2π/3)、cos(θ0−2π/
3)とが乗算、アナログ変換及び減算されて、基準1次
電流ius*及びivs*が求められる。
によって出力される。すなわち、(3)式の[iws*=−
(ius*+ivs*)]に基づいて、減算器(162)及び(16
3)から出力されたU相及びV相の基準1次電流ius*及
びivs*が加算されて、W相の基準1次電流−iws*が求め
られる。
が、減算器(164)及び(165)、並びに増幅器(169)
及び(170)によって出力される。すなわち、減算器(1
62)及び(163)から出力された基準1次電流ius*及びi
vs*と、電流検出器(図示せず)から第5の入力端子(1
45)及び第6の入力端子(146)を経由して出力された
U相及びV相の実際の1次電流ius及びivsとの偏差が求
められ、増幅されてU相及びV相の基準1次電圧υus*
及びυvs*が求められて、PWM回路(172)に供給され
る。
減算器(168)及び増幅器(171)によって出力される。
すなわち、(3)式の[iws*=−(ius*+ivs*)]の関
係を利用して、電流検出器(図示せず)から第5の入力
端子(145)及び第6の入力端子(146)を経由して出力
されたU相及びV相の実際の1次電流ius及びivsとの和
であるW相の1次電流−iwsが求められ、さらにW相の
基準1次電流−iws*との偏差が求められ、増幅されてW
相の基準1次電圧υws*が求められて、PWM回路(172)
に供給される。
ッチング素子を用いたインバータ回路から構成された電
力変換回路(4)に対しては、6つのスイッチング素子
のON/OFF信号が、PWM回路(172)によって出力される。
及びυwsが、基準1次電圧υus*、υvs*及びυws*に追
随するように、それぞれPWM回路(172)及び電力変換回
路(4)によって制御される。
が、最終基準トルクτm*に追随するように、第6図で
示した第3の制御回路(14)によって制御されることが
理解される。
び第6図を参照しながら説明する。
ク図であり、第5図で示す第2実施例の第3の制御回路
(14)及び誘導電動機(6A)の代わりに、第3の制御回
路(14A)及び永久磁石式同期電動機(6B)で構成さ
れ、その他は上記第2実施例のものと全く同一である。
3の制御回路(14)において、基準励磁電流id*を零に
するとともに、係数器(151)及び除算器(153)を省略
し、かつ最終基準トルクτm*から基準トルク電流iq*を
求めるのに必要なトルク定数の値を変更すればよい。
インKsp、Ksiの値を、機械系の剛性が低いとか、ギアの
ガタがあるとかの理由で大きくすることができなくて
も、第2の制御回路(9)のゲインKp、Kiは、電動機の
実速度ωmが入力されないので、大きくすることができ
る。したがって、機械系の剛性が低い場合やギアのガタ
がある場合でも仕様を満足するような応答周波数をもっ
た速度制御が可能である。
場合には、機械系モデル(10)の慣性モーメント及び第
2の制御回路(9)のゲインKp、Kiを変化させる必要が
あることはいうまでもない。
Kp、Kiの値を、第1の制御回路(8)のゲインKsp、Ksi
の値で置き換えても同様の動作を期待できる。この場
合、基準速度ωm*に対するモデル速度ωm^の伝達関数
は、 ωm^/ωm*= (KpS+Ki)/(JS2+KpS+Ki) …(7) と表される。
インKsp、Ksiの値を、第2の制御回路(9)のゲインK
p、Kiの値で置き換えても同様の動作を期待できる。
る速度基準信号発生回路と、電動機の回転速度を検出し
実速度を出力する速度検出器と、上記基準速度及び上記
実速度に基づいて第1の基準トルクを出力する第1の制
御回路と、上記電動機、負荷機械及び両者を機械的に連
結するトルク伝達機構を1つの積分要素として近似しモ
デル速度を出力する機械系モデルと、上記基準速度及び
上記モデル速度に基づいて第2の基準トルクを出力する
第2の制御回路と、上記電動機の発生トルクが上記第1
の基準トルクと上記第2の基準トルクの加算値である最
終基準トルクに追随するように制御信号を出力する第3
の制御回路と、上記制御信号に基づいて上記電動機を駆
動する電力変換回路とを備えたので、機械系の剛性が低
い場合やギアのガタがある場合でも、応答周波数を高く
することができ、高い安定性を実現することができると
いう効果を奏する。
図、第2図はこの発明の第1実施例の一部である第1の
制御回路を示すブロック図、第3図はこの発明の第1実
施例の一部である第2の制御回路を示すブロック図、第
4図はこの発明の第1実施例の一部である第3の制御回
路を示すブロック図、第5図はこの発明の第2実施例の
全体を示すブロック図、第6図はこの発明の第2実施例
の一部である第3の制御回路を示すブロック図、第7図
はこの発明の第3実施例の全体を示すブロック図、第8
図は従来の電動機の速度制御装置を示すブロック図であ
る。 図において、 (1)……速度基準信号発生回路、(4)……電力変換
回路、(6)……直流電動機、(6A)……誘導電動機、
(6B)……永久磁石式同期電動機、(7)……速度検出
器、(8)……第1の制御回路、(9)……第2の制御
回路、(10)……機械系モデル、(11)……第3の制御
回路、(12)……トルク伝達機構、(13)……負荷機
械、(14)……第3の制御回路、(14A)……第3の制
御回路である。 なお、各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】基準速度を出力する速度基準信号発生回
路、 電動機の回転速度を検出し実速度を出力する速度検出
器、 上記基準速度及び上記実速度に基づいて第1の基準トル
クを出力する第1の制御回路、 上記電動機、負荷機械及び両者を機械的に連結するトル
ク伝達機構を1つの積分要素として近似しモデル速度を
出力する機械系モデル、 上記基準速度及び上記モデル速度に基づいて第2の基準
トルクを出力する第2の制御回路、 上記電動機の発生トルクが上記第1の基準トルクと上記
第2の基準トルクの加算値である最終基準トルクに追随
するように制御信号を出力する第3の制御回路、 並びに 上記制御信号に基づいて上記電動機を駆動する電力変換
回路 を備えたことを特徴とする電動機の速度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63294664A JP2552719B2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 電動機の速度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP63294664A JP2552719B2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 電動機の速度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02142375A JPH02142375A (ja) | 1990-05-31 |
JP2552719B2 true JP2552719B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=17810703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP63294664A Expired - Fee Related JP2552719B2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 電動機の速度制御装置 |
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP4617975B2 (ja) * | 2005-04-13 | 2011-01-26 | 株式会社日立製作所 | 電圧形自励変換装置 |
JP5223470B2 (ja) * | 2008-06-05 | 2013-06-26 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 電動機の制御装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59194689A (ja) * | 1983-04-20 | 1984-11-05 | Fuji Electric Co Ltd | 交流電動機の速度制御装置 |
JPS61210882A (ja) * | 1985-03-13 | 1986-09-19 | Toshiba Corp | 電動機の速度制御装置 |
-
1988
- 1988-11-24 JP JP63294664A patent/JP2552719B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59194689A (ja) * | 1983-04-20 | 1984-11-05 | Fuji Electric Co Ltd | 交流電動機の速度制御装置 |
JPS61210882A (ja) * | 1985-03-13 | 1986-09-19 | Toshiba Corp | 電動機の速度制御装置 |
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JPH02142375A (ja) | 1990-05-31 |
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