JP2768731B2 - 電動機の速度制御装置 - Google Patents

電動機の速度制御装置

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JP2768731B2 JP1105944A JP10594489A JP2768731B2 JP 2768731 B2 JP2768731 B2 JP 2768731B2 JP 1105944 A JP1105944 A JP 1105944A JP 10594489 A JP10594489 A JP 10594489A JP 2768731 B2 JP2768731 B2 JP 2768731B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えば鉄鋼プラントにおける圧延ロー
ラ、製紙プラントにおける抄紙機、電動式産業用ロボッ
トのアームのような負荷機械を駆動する電動機(直流電
動機、誘導電動機、同期電動機等)の速度制御装置に関
するものである。
特に、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械からなる
機械系を純粋な1つの積分要素として近似した《機械系
モデル》を付加して、トルク伝達機構の剛性が低い場合
や、トルク伝達機構にがたのあるギアが使用される場合
でも、応答周波数を高くすることができ、かつ高い安定
性を実現することができる電動機の速度制御装置に関す
るものである。
[従来の技術] 従来例の構成を第6図、第7図、第8図及び第9図を
参照しながら説明する。
第6図、第7図、第8図及び第9図は、例えば特願昭
63−294664号に示された従来の電動機の速度制御装置、
第1の制御回路、第2の制御回路及び第3の制御回路を
示すブロック図である。
第6図において、従来の電動機の速度制御装置は、速
度基準信号発生回路(1)と、この速度基準信号発生回
路(1)に接続された第1の制御回路(2)と、速度基
準信号発生回路(1)に接続された第2の制御回路
(3)と、この第2の制御回路(3)に入力側及び出力
側が接続され積分器からなる機械系モデル(4)と、第
1の制御回路(2)及び第2の制御回路(3)に接続さ
れた第3の接続回路(5)と、この第3の制御回路
(5)に接続された電力変換回路(6)と、この電力変
換回路(6)に接続された直流電動機(7)と、この直
流電動機(7)に連結されたトルク伝達機構(8)と、
このトルク伝達機構(8)に連結された負荷機械(9)
と、直流電動機(7)に入力側が接続されかつ第1の制
御回路(2)に出力側が接続された速度検出器(10)と
から構成されている。
第7図において、第1の制御回路(2)は、通常、PI
型の制御回路と呼ばれ、速度基準信号発生回路(1)に
接続された入力端子(21)と、速度検出器(10)に接続
された入力端子(22)と、これらの入力端子(21)及び
(22)に接続された減算器(23)と、この減算器(23)
に接続された積分器(24)と、減算器(23)に接続され
た係数器(25)と、積分器(24)及び係数器(25)に接
続された加算器(26)と、この加算器(26)に接続され
た制限回路(27)と、この制限回路(27)に接続された
出力端子(28)とから構成されている。
第8図において、第2の制御回路(3)は、通常、IP
型の制御回路と呼ばれ、速度基準信号発生回路(1)に
接続された入力端子(31)と、機械系モデル(4)の出
力側に接続された入力端子(32)と、これらの入力端子
(31)及び(32)に接続された減算器(33)と、この減
算器(33)に接続された積分器(34)と、入力端子(3
2)に接続された係数器(35)と、積分器(34)及び係
数器(35)に接続された減算器(36)と、この減算器
(36)に接続された制限回路(37)と、この制限回路
(37)に接続された出力端子(38)とから構成されてい
る。
第9図において、第3の制御回路(5)は、第1の制
御回路(2)に接続された入力端子(50a)と、第2の
制御回路(3)に接続された入力端子(50b)と、図示
しない電流検出器に接続された入力端子(50c)と、入
力端子(50a)及び(50b)に接続された加算器(51)
と、この加算器(51)に接続された制限回路(52)と、
この制限回路(52)に接続された係数器(53)と、この
係数器(53)及び入力端子(50c)に接続された減算器
(54)と、この減算器(54)に接続された積分器(55)
と、減算器(54)に接続された係数器(56)と、積分器
(55)及び係数器(56)に接続された加算器(57)と、
この加算器(57)に接続されたPWM回路(58)と、このP
WM回路(58)に接続された出力端子(59)とから構成さ
れている。
つぎに、上述した従来例の動作を説明する。
まず、第1の制御回路(2)は、第1の基準トルクτ
を速度基準信号発生回路(1)からの基準速度ωm
と、速度検出器(10)からの実速度ωmとに基づいて発
生する。
すなわち、第7図で示すように、基準速度ωmと実
速度ωmとの速度偏差△ωm1に基づいて、第1の基準ト
ルクτが発生される。なお、第1の制御回路(2)
は、ギアの接触、非接触といった機械系の状態の変化に
よらず速度制御系の安定性が保たれるように、実際には
制御ゲインの値を下げて設計される。
第2の制御回路(3)は、第2の基準トルクτを速
度基準信号発生回路(1)からの基準速度ωmと、機
械系モデル(4)からのモデル速度ωm**とに基づい
て発生する。
すなわち、第8図で示すように、基準速度ωmとモ
デル速度ωm**との速度偏差△ωm2に基づいて、第2
の基準トルクτが発生される。
一方、機械系モデル(4)は、1つの積分器で構成さ
れており、その積分器は直流電動機(7)、トルク伝達
機構(8)及び負荷機械(9)の慣性モーメントの総和
が換算された時定数を有する。そこで、第2の制御回路
(3)を基準速度ωmの変化に対するモデル速度ωm
**の応答が仕様を満足するように設計すると、第2の
基準トルクτは、機械系を剛性が無限大の1つのマス
とみなしたときに、直流電動機(7)が発生すべきトル
クとなる。
第3の制御回路(5)は、制御信号であるON/OFF信号
を第1の基準トルクτと、第2の基準トルクτとに
基づいて発生する。
すなわち、第9図で示すように、第1の基準トルクτ
と、第2の基準トルクτとの和である最終基準トル
クτmに直流電動機(7)の発生トルクが追随するよう
に、電力変換回路(6)を動作させるON/OFF信号が発生
される。
この結果、基準速度ωmの変化に対し、仕様を満足
するような応答周波数をもった速度制御系が得られる。
このとき、第2の基準トルクτは速度検出器(10)か
らの実速度ωmによって変化しないので、機械系の状態
の変化によらず速度制御の安定性が保たれる。
[発明が解決しようとする課題] 上述したような従来の電動機の速度制御装置では、負
荷トルクが変動するような場合、第2の基準トルクは負
荷トルクが変動しても変化しないので、負荷トルクの変
動に対する速度制御系の応答性は第1の制御回路によっ
て決まってしまう。ところが、第1の制御回路は安定性
の問題から制御ゲインを下げて設計されるので、負荷ト
ルクの変動に対しては、応答周波数を高くすることが困
難であるという問題点があった。
また、電動式産業用ロボットのように負荷機械である
アームの慣性モーメントがアームの位置によって大きく
変化する場合、機械系モデルの積分時定数が一定である
ので、基準速度の変化に対してもアームの位置によって
速度制御系の応答が変化してしまうという問題点があっ
た。
この発明は、上述した問題点を解決するためになされ
たもので、負荷トルクが変動するような場合でも応答周
波数を高くすることができ、また負荷機械の慣性モーメ
ントが変化するような場合でも速度制御系の応答を一定
に保つことができる電動機の速度制御装置を得ることを
目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る電動機の速度制御装置は、以下に述べ
るような手段を備えたものである。
請求項(1)の発明は、つぎの手段から構成されてい
る。
(i).電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1つの
積分要素として近似し第2の基準トルク及び補正トルク
に基づいてモデル速度を出力する機械系モデル。
(ii).上記電動機の基準速度及び実速度に基づいて第
1の基準トルクを出力する第1の制御回路。
(iii).上記基準速度及びモデル速度に基づいて上記
第2の基準トルクを出力する第2の制御回路。
(iv).上記実速度及びモデル速度に基づいて上記補正
トルクを出力する補正トルク演算回路。
(v).並びに第1の基準トルク及び第2の基準トルク
に基づいて上記電動機のトルクを制御する制御手段。
請求項(2)の発明は、つぎの手段から構成されてい
る。
(i).電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1つの
積分要素として近似し基準トルク及び補正トルクに基づ
いてモデル速度を出力する機械系モデル。
(ii).上記電動機の基準速度及びモデル速度に基づい
て上記基準トルクを出力する制御回路。
(iii).上記実速度及びモデル速度に基づいて上記補
正トルクを出力する補正トルク演算回路。
(iv).上記基準トルクに基づいて上記電動機のトルク
を制御する制御手段。
[作用] 請求項(1)の発明においては、機械系モデルによっ
て、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械が1つの積分
要素として近似され、第2の基準トルク及び補正トルク
に基づいてモデル速度が出力される。
また、第1の制御回路によって、上記電動機の基準速
度及び実速度に基づいて第1の基準トルクが出力され
る。
さらに、第2の制御回路によって、上記基準速度及び
モデル速度に基づいて上記第2の基準トルクが出力され
る。
さらにまた、補正トルク演算回路によって、上記実速
度及びモデル速度に基づいて上記補正トルクが出力され
る。
そして、制御手段によって、上記第1の基準トルク及
び第2の基準トルクに基づいて上記電動機のトルクが制
御される。
請求項(2)の発明においては、機械系モデルによっ
て、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械が1つの積分
要素として近似され、基準トルク及び補正トルクに基づ
いてモデル速度が出力される。
また、制御回路によって、上記電動機の基準速度及び
モデル速度に基づいて上記基準トルクが出力される。
さらに、補正トルク演算回路によって、上記実速度及
びモデル速度に基づいて上記補正トルクが出力される。
そして、制御手段によって、上記基準トルクに基づい
て上記電動機のトルクが制御される。
[実施例] 請求項(1)及び(2)の発明の実施例として、3つ
の実施例について説明する。すなわち、直流電動機用の
実施例(請求項(1)の発明)、誘導電動機用の実施例
(請求項(2)の発明)と同期電動機用の実施例(請求
項(2)の発明)である。
最初に、請求項(1)の発明の実施例の構成を第1図
及び第2図を参照しながら説明する。
第1図は、請求項(1)の発明の実施例を示すブロッ
ク図であり、速度基準信号発生回路(1)〜速度検出器
(10)は上記従来装置のものと全く同一である。
第1図において、請求項(1)の発明の実施例は、上
述した従来装置のものと全く同一のものと、機械系モデ
ル(4)及び速度検出器(10)に接続された補正トルク
演算回路(11)と、この補正トルク演算回路(11)及び
第2の制御回路(3)に入力側が接続されかつ機械系モ
デル(4)に出力側が接続された減算器(12)とから構
成されている。
ところで、請求項(1)の発明の制御手段は、上述し
た実施例では、第3の制御回路(5)と、電力変換回路
(6)とから構成されている。
第2図は、請求項(1)の発明の実施例の補正トルク
演算回路(11)の詳細な構成を示すブロック図である。
第2図において、補正トルク演算回路(11)は、機械
系モデル(4)に接続された入力端子(111)と、速度
検出器(10)に接続された入力端子(112)と、入力端
子(111)及び(112)に接続された減算器(113)と、
この減算器(113)に接続された積分器(114)と、減算
器(113)に接続された係数器(115)と、積分器(11
4)及び係数器(115)に接続された加算器(116)と、
この加算器(116)に入力側が接続されかつ減算器(1
2)に出力側が接続された出力端子(117)とから構成さ
れている。
つぎに、上述した請求項(1)の発明の実施例の動作
を説明する。
まず、第1の制御回路(2)は、第1の基準トルクτ
を速度基準信号発生回路(1)からの基準速度ωm
と、速度検出器(10)からの実速度ωmとの速度偏差△
ωm1に基づいて発生する。
なお、第1の制御回路(2)は、ギアの接触、非接触
といった機械系の状態の変化によらず速度制御系の安定
性が保たれるように、実際には制御ゲインの値を下げて
設計される。
第2の制御回路(3)は、第2の基準トルクτを速
度基準信号発生回路(1)からの基準速度ωmと、機
械系モデル(4)からのモデル速度ωm**との速度偏
差△ωm2に基づいて発生する。
そして、基準速度ωmに対するモデル速度ωm**
の伝達関数は、 ωm**/ωm=Ki/(JS2+Kp S+Ki) 式 と表せる。ここで、Jは、直流電動機(7)、トルク伝
達機構(8)及び負荷機械(9)のそれぞれの慣性モー
メントを全て合計した機械系モデル(4)の慣性モーメ
ントである。
したがって、ゲインKp、Kiの値を調節することによ
り、仕様を満足するような応答特性をもったモデル速度
ωm**の制御が可能である。このときに得られる第2
の基準トルクτは、トルク伝達機構(8)の剛性が充
分高くかつギアのガタを無視した場合において、仕様を
満足する応答特性で負荷機械(9)を速度制御するのに
必要なトルクの基準値である。
補正トルク演算回路(11)は、補正トルクτtを速度
検出器(10)からの実速度ωmと、機械系モデル(4)
からのモデル速度ωm**との速度偏差△ωm3に基づい
て発生する。
すなわち、第2図で示すように、実速度ωmとモデル
速度ωm**との速度偏差△ωm3が、減算器(113)に
よって求められ、積分器(114)及び係数器(115)に供
給される。そして、積分器(114)及び係数器(115)の
出力が加算された補正トルクτtが、加算器(116)に
よって求められる。
ここで、補正トルク演算回路(11)の具体的な作用に
ついて説明する。
電動式産業用ロボットのように負荷機械(9)である
アームの慣性モーメントがアームの位置によって変化す
る場合、機械系モデル(4)の慣性モーメントJが実際
の機械系の慣性モーメントに一致しなくなるので、実速
度ωmとモデル速度ωm**との間に速度偏差△ωm3
生じる。例えば、機械系モデル(4)の慣性モーメント
Jが、実際の機械系の慣性モーメントより小さい場合
は、実速度ωmの応答がモデル速度ωm**に対して遅
れるので、速度偏差△ωm3の極性は正となる、したがっ
て、補正トルクτtの極性も正となるが、機械系モデル
(4)に入力されるトルクτ は、減算器(12)によ
ってτ−τt=τ となるため、第2の基準トルク
τより小さくなる。この結果、モデル速度ωm**
応答が遅くなり、実速度ωmの応答に追随するようにな
る。
一方、機械系モデル(4)の慣性モーメントJが、実
際の機械系の慣性モーメントより大きい場合は、実速度
ωmの応答がモデル速度ωm**の応答より速いが、補
正トルクτtの極性が負となるので、機械系モデル
(4)に入力されるトルクτ は、第2の基準トルク
τより大きくなる。この結果、モデル速度ωm**
応答が速くなり、実速度ωmの応答に追随するようにな
る。
また、負荷トルクの変動が発生した場合、上述した従
来の電動機の速度制御装置では、速度基準信号発生回路
(1)から出力される基準速度ωmが変化しない限
り、モデル速度ωm**が変化しないので、第2の基準
トルクτも変化しなかった。しかしながら、上述した
実施例では、負荷トルクが変動して実速度ωmが基準速
度ωmより低下すると、速度偏差△ωm3の極性が正と
なるので、補正トルクτtの極性も正となる。したがっ
て、機械系モデル(4)に入力されるトルクτ は、
第2の基準トルクτより小さくなるので、モデル速度
ωmが低下する。その結果、第2の制御回路(3)に
よって、モデル速度ωm**を基準速度ωmに一致さ
せるように、極性が正の第2の基準トルクτが出力さ
れる。
そして、直流電動機(7)の発生トルクは、第3の制
御回路(5)によって、この第2の基準トルクτと第
1の基準トルクτとが加算された最終基準トルクτm
に追随するように制御されるので、実速度ωmも基準速
度ωmに一致するように制御される。
以上のように、負荷機械の慣性モーメントや負荷トル
クが変化するような場合でも、補正トルク演算回路(1
1)によって、モデル速度ωm**がこれらの変化に応
じて変化し、さらにこのモデル速度ωm**の変化を抑
えるように第2の制御回路(3)が動作する。
なお、第2図で示す積分器(114)は、実速度ωmと
モデル速度ωm**との定常偏差をなくすために用いら
れている。
第3の制御回路(5)は、第1の基準トルクτと、
第2の基準トルクτとを加算した最終基準トルクτm
に、直流電動機(7)の発生トルクが追随するように、
電力変換回路(6)を動作させるON/OFF信号を発生す
る。
第2番目に、請求項(2)の発明の実施例の構成を第
3図及び第4図を参照しながら説明する。
第3図は、請求項(2)の発明の実施例を示すブロッ
ク図であり、速度基準信号発生回路(1)、第2の制御
回路(3)、機械系モデル(4)、電力変換回路
(6)、トルク伝達機構(8)〜減算器(12)は上記第
1図で示した請求項(1)の発明の実施例のものと全く
同一である。
第3図において、請求項(2)の発明の実施例は、上
述した請求項(1)の発明の実施例のものと全く同一の
ものと、第2の制御回路(3)に入力側が接続されかつ
電力変換回路(6)に出力側が接続された第4の制御回
路(13)と、電力変換回路(6)に入力側が接続され速
度検出器(10)に出力側が接続されかつトルク伝達機構
(8)に連結された誘導電動機(7A)とから構成されて
いる。
ところで、請求項(2)の発明の制御回路は、上述し
た実施例では、速度基準信号発生回路(1)と、第2の
制御回路(3)とから構成され、制御手段は、第4の制
御回路(13)と、電力変換回路(6)とから構成されて
いる。
第4図は、請求項(2)の発明の実施例の第4の制御
回路(13)を示すブロック図である。
第4図において、第4の制御回路(13)は、第2の制
御回路(3)に接続された入力端子(131)と、レベル
設定器(図示しない)に接続された入力端子(132)
と、速度検出器(10)に接続された入力端子(133)
と、電流検出器(図示しない)に接続された入力端子
(134)及び(135)と、入力端子(132)に接続された
係数器(136)と、入力端子(131)及び係数器(136)
に接続された除算器(137)と、入力端子(132)に接続
された係数器(138)と、入力端子(132)に接続された
係数器(139)と、除算器(137)及び係数器(139)に
接続された除算器(140)と、 この除算器(140)及び入力端子(133)に接続された
加算器(141)と、この加算器(141)に接続されたV/F
コンバータ(142)と、このV/Fコンバータ(142)に接
続されたカウンタ(143)と、このカウンタ(143)に接
続されたROM(144)と、 除算器(137)及びROM(144)に接続され乗算機能を
備えたD/Aコンバータ(145)と、係数器(138)及びROM
(144)に接続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(14
6)と、除算器(137)及びROM(144)に接続され乗算機
能を備えたD/Aコンバータ(147)と、係数器(138)及
びROM(144)に接続された乗算機能を備えたD/Aコンバ
ータ(148)と、 D/Aコンバータ(145)及び(146)に接続された減算
器(149)と、D/Aコンバータ(147)及び(148)に接続
された減算器(150)と、減算器(149)及び入力端子
(134)に接続された減算器(151)と、減算器(150)
及び入力端子(135)に接続された減算器(152)と、減
算器(149)及び(150)に接続された加算器(153)
と、入力端子(134)及び(135)に接続された加算器
(154)と、加算器(153)及び(154)に接続された減
算器(155)と、 減算器(151)に接続された増幅器(156)と、減算器
(152)に接続された増幅器(157)と、減算器(155)
に接続された増幅器(158)と、増幅器(156)、(15
7)及び(158)に接続されたPWM回路(159)と、このPW
M回路(159)に接続された出力端子(160)とから構成
されている。
ここで、誘導電動機(7A)のベクトル制御について簡
単に説明する。周知のように、ベクトル制御は、誘導電
動機(7A)の発生トルクと、2次磁束Φとを独立に制
御することができる。そこで、2次磁束Φを一定に制
御する場合には、ベクトル制御は、誘導電動機(7A)に
供給される1次電流ius、ivs及びiwsがそれぞれの基準
1次電流ius、ivs及びiwsに追随するように制御
される。
すなわち、 ius=idcosω0t−iqsinω0t ivs=idcos(ω0t−2π/3) −iqsin(ω0t−2π/3) iws=−(ius+ivs) …式 と表される。ただし、 ω=ωm+(MR2/L2)・(iq/Φ ) …式 id=Φ /M (一定) …式 iq=L2τ2/MΦ …式 ω0:1次周波数、M:1次2次巻線相互インダクタンス、
R2:2次巻線抵抗、L2:2次巻線インダクタンス、id:基
準励磁電流、Φ :基準2次磁束、iq:基準トルク
電流である。
つぎに、上述した請求項(2)の発明の実施例の動作
を説明する。なお、第2の制御回路(3)及び補正トル
ク演算回路(11)の動作は、第1図で示す実施例と同一
である。したがって、第4の制御回路(13)の動作を中
心に説明する。
まず、基準トルク電流iqが、除算器(137)によっ
て出力される。すなわち、式に基づいて、第2の基準
トルクτと、予め設定されているレベル設定器(図示
せず)から入力端子(132)を経由し、係数M/L2の係数
器(136)を経て出力された基準2次磁束Φ との除
算から、基準トルク電流iqが求められる。
また、基準励磁電流idが、係数器(138)によって
出力される。すなわち、式に基づいて、レベル設定器
から入力端子(132)を経由して出力された基準2次磁
束Φ が、係数1/Mの係数器(138)を経て基準励磁電
流idが求められる。
さらに、アナログ量の1次周波数ωが、加算器(14
1)によって出力される。すなわち、式に基づいて、
除算器(137)から出力された基準トルク電流iqと、
レベル設定器から入力端子(132)を経由して出力さ
れ、係数L2/MR2の係数器(139)を経て出力された基準
2次磁束Φ との除算が除算器(140)によって求め
られ、この除算器(140)から出力された (MR2/L2)・(iq/Φ ) と、速度検出器(10)から入力端子(133)を経由して
出力された実速度ωmとの和であるアナログ量の1次周
波数ωが求められ、V/Fコンバータ(142)に供給され
る。
つづいて、デジタル量の角度θが、カウンタ(14
3)によって出力される。すなわち、加算器(141)から
出力されたアナログ量の1次周波数ωが、V/Fコンバ
ータ(142)によってパルス列に変換された後、カウン
タ(143)によって1次周波数ωの時間積分値である
デジタル量の角度θが求められ、ROM(144)に供給さ
れる。
つづいて、デジタル量のsinθ、cosθ、sin(θ
−2π/3)、cos(θ−2π/3)が、ROM(144)に
よって出力される。すなわち、デジタル量の角度θ
ROM(144)のアドレスとして、ROM(144)に記憶された
sinθ、cosθ、sin(θ−2π/3)、cos(θ
2π/3)の値が、それぞれD/Aコンバータ(145)、(14
6)、(147)及び(148)に供給される。
こうして、U相及びV相の基準1次電流ius及びivs
が、D/Aコンバータ(145)、(146)、(147)及び
(148)、並びに減算器(149)及び(150)によって出
力される。すなわち、式に基づいて、除算器(137)
から出力された基準トルク電流iqと、係数器(138)
から出力された基準励磁電流idと、ROM(144)から出
力されたデジタル量のsinθ、cosθ、sin(θ
2π/3)、cos(θ−2π/3)とが乗算、アナログ変
換及び減算されて、基準1次電流ius及びivsが求め
られる。
また、W相の基準1次電流−iwsが、加算器(153)
によって出力される。すなわち、式に基づいて、減算
器(149)及び(150)から出力されたU相及びV相の基
準1次電流ius及びivsが加算されて、W相の基準1
次電流−iwsが求められる。
そして、U相及びV相の基準1次電圧υus及びυvs
が、減算器(151)及び(152)、並びに増幅器(15
6)及び(157)によって出力される。すなわち、減算器
(151)及び(152)から出力された基準1次電流ius
及びivsと、電流検出器(図示せず)から入力端子(1
34)及び(135)を経由して出力されたU相及びV相の
実際の1次電流ius及びivsとの偏差が求められ、増幅さ
れてU相及びV相の基準1次電圧υus及びυvsが求
められて、PWM回路(159)に供給される。
一方、W相の基準1次電圧υwsが、加算器(15
4)、減算器(155)及び増幅器(158)によって出力さ
れる。すなわち、式の[iws=−(ius+iv
s)]の関係を利用して、電流検出器(図示せず)か
ら入力端子(134)及び(135)を経由して出力されたU
相及びV相の実際の1次電流ius及びivsとの和であるW
相の1次電流−iwsが求められ、さらにW相の基準1次
電流−iwsとの偏差が求められ、増幅されてW相に基
準1次電圧υwsが求められて、PWM回路(159)に供給
される。
こうして、例えばトランジスタやMOSFET等の高速スイ
ッチング素子を用いたインバータ回路から構成された電
力変換回路(6)に対しては、6つのスイッチング素子
のON/OFF信号が、PWM回路(159)によって出力される。
したがって、誘導電動機(7A)の1次電圧υus、υvs
及びυwsが、基準1次電圧υus、υvs及びυws
追随するように、それぞれPWM回路(159)及び電力変換
回路(6)によって制御される。
上述の説明から、誘導電動機(7A)の発生トルクが、
第2の基準トルクτに追随するように、第4図で示し
た第4の制御回路(13)によって制御されることが理解
される。
第3番目に、請求項(2)の発明の他の実施例の構成
を第5図を参照しながら説明する。
第5図は、請求項(2)の発明の他の実施例を示すブ
ロック図であり、第3図で示す実施例の第4の制御回路
(13)及び誘導電動機(7A)の代わりに、第4の制御回
路(13A)及び永久磁石式同期電動機(7B)で構成さ
れ、その他は上記第3図で示す実施例のものと全く同一
である。
ここで、第4の制御回路(13A)は、第4図で示す第
4の制御回路(13)において、基準励磁電流idを零に
するとともに、係数器(139)及び除算器(140)を省略
し、かつ第2の基準トルクτから基準トルク電流iq
を求めるのに必要なトルク定数の値を変更すればよい。
ところで、請求項(1)の発明と請求項(2)の発明
の相違点は、第1図及び第3図で示した実施例から明ら
かなように、第1の制御回路(2)があるかないかとい
うことである。
上述した説明から解るように、速度制御の応答性は、
第2の制御回路(3)によって決定されるが、第1の制
御回路(2)は速度制御系のダンピング特性を改善する
働きをする。
したがって、機械系の剛性が低く、速度制御系のダン
ピング特性が問題となる場合には、請求項(1)の発明
を用いる方がよい。一方、機械系の剛性がそれほど低く
ない場合には、請求項(2)の発明を用いる方がよい。
なお、上記各実施例の第2の制御回路(3)の他の例
として、第1の制御回路(2)の例として示したPI型の
回路を用いてもよい。この場合、基準速度ωmに対す
るモデル速度ωm**の伝達関数は、 ωm**/ωm= (KpS+Ki)/(JS2+KpS+Ki) …式 と表される。したがって、ゲインKp、Kiの値を調節する
ことにより、仕様を満足するような応答特性をもったモ
デル速度ωm**の制御が可能である。
また逆に、第1の制御回路(2)の他の例として、第
2の制御回路(3)の例として示したIP型の回路を用い
てもよい。
[発明の効果] 以上説明したとおり、請求項(1)の発明は、電動
機、トルク伝達機構及び負荷機構を1つの積分要素とし
て近似し第2の基準トルク及び補正トルクに基づいてモ
デル速度を出力する機械系モデルと、上記電動機の基準
速度及び実速度に基づいて第1の基準トルクを出力する
第1の制御回路と、上記基準速度及びモデル速度に基づ
いて上記第2の基準トルクを出力する第2の制御回路
と、上記実速度及びモデル速度に基づいて上記補正トル
クを出力する補正トルク演算回路と、上記第1の基準ト
ルク及び第2の基準トルクに基づいて上記電動機のトル
クを制御する制御手段とを備え、 また、請求項(2)の発明は、電動機、トルク伝達機
構及び負荷機械を1つの積分要素として近似し基準トル
ク及び補正トルクに基づいてモデル速度を出力する機械
系モデルと、上記電動機の基準速度及びモデル速度に基
づいて上記基準トルクを出力する制御回路と、上記実速
度及びモデル速度に基づいて上記補正トルクを出力する
補正トルク演算回路と、上記基準トルクに基づいて上記
電動機のトルクを制御する制御手段とを備えたので、負
荷トルクが変動するような場合でも応答周成数を高くす
ることができ、また負荷機械の慣性モーメントが変化す
るような場合でも速度制御系の応答を一定に保つことが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項(1)の発明の実施例を示すブロック
図、第2図は請求項(1)の発明の実施例の補正トルク
演算回路を示すブロック図、第3図は請求項(2)の発
明の実施例を示すブロック図、第4図は請求項(2)の
発明の実施例の第4の制御回路を示すブロック図、第5
図は請求項(2)の発明の他の実施例を示すブロック
図、第6図は従来の電動機の速度制御装置を示すブロッ
ク図、第7図は従来の電動機の速度制御装置の第1の制
御回路を示すブロック図、第8図は従来の電動機の速度
制御装置の第2の制御回路を示すブロック図、第9図は
従来の電動機の速度制御装置の第3の制御回路を示すブ
ロック図である。 図において、 (1)……速度基準信号発生回路、 (2)……第1の制御回路、 (3)……第2の制御回路、 (4)……機械系モデル、 (5)……第3の制御回路、 (6)……電力変換回路、 (7)……直流電動機、 (8)……トルク伝達機構、 (9)……負荷機械、 (10)……速度検出器、 (11)……補正トルク演算回路、 (12)……減算器、 (13)……第4の制御回路、 (7A)……誘導電動機、 (13A)……第4の制御回路、 (7B)……永久磁石式同期電動機である。 なお、各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1
    つの積分要素として近似し第2の基準トルク及び補正ト
    ルクに基づいてモデル速度を出力する機械系モデル、上
    記電動機の基準速度及び実速度に基づいて第1の基準ト
    ルクを出力する第1の制御回路、上記基準速度及びモデ
    ル速度に基づいて上記第2の基準トルクを出力する第2
    の制御回路、上記実速度及びモデル速度に基づいて上記
    補正トルクを出力する補正トルク演算回路、並びに上記
    第1の基準トルク及び第2の基準トルクに基づいて上記
    電動機のトルクを制御する制御手段を備えたことを特徴
    とする電動機の速度制御装置。
  2. 【請求項2】電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1
    つの積分要素として近似し基準トルク及び補正トルクに
    基づいてモデル速度を出力する機械系モデル、上記電動
    機の基準速度及びモデル速度に基づいて上記基準トルク
    を出力する制御回路、上記実速度及びモデル速度に基づ
    いて上記補正トルクを出力する補正トルク演算回路、並
    びに上記基準トルクに基づいて上記電動機のトルクを制
    御する制御手段を備えたことを特徴とする電動機の速度
    制御装置。
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