JPH02290178A - 電動機の速度制御装置 - Google Patents
電動機の速度制御装置Info
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- JPH02290178A JPH02290178A JP1105944A JP10594489A JPH02290178A JP H02290178 A JPH02290178 A JP H02290178A JP 1105944 A JP1105944 A JP 1105944A JP 10594489 A JP10594489 A JP 10594489A JP H02290178 A JPH02290178 A JP H02290178A
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- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、例えば鉄鋼プラントにおける圧延ローラ、
製紙プラントにおける抄紙機、電動式産業用ロボットの
アームのような負荷機械を駆動する電動機(直流電動機
、誘導電動機、同期電動機等)の速度制御装置に関する
ものである.特に、電動機、トルク伝達機楕及び負荷機
械からなる機械系を純粋な1つの積分要素として近似し
た《機械系モデル》を付加して、トルク伝達機横の剛性
が低い場合や、トルク伝達機構にがたのあるギアが使用
される場合でも、応答周波数を高くすることができ、か
つ高い安定性を実現することができる電動機の速度制御
装置に関するものである. [従来の技術] 従来例の楕成を第6図、第7図、第8図及び第9図を讐
照しながら説明する. 第6図,第7図,第8図及び第9図は、例えば特願昭6
3−294684号に示された従来の電動機の速度制御
装置、第1の制御回路、第2の制御回路及び第3の制御
回路を示すブロック図である.第6図において、従来の
電動機の速度制御装置は、速度基準信号発生回路(1)
一と、この速度基準信号発生回路(1)に接続された第
1の制御回路《2》と、速度基準信号発生回路(1)に
接続された第2の制御回路(3)と、この第2の制御回
路(3》に入力側及び出力側が接続され積分器からなる
機械系モデル《4》と、第1の制御回路(2)及び第2
の制御回路《3》に接続された第3の制御回路(5)と
、この第3の制御回路(5)に接続された電力変換回路
(6》と、この電力変換回路《6》に接続された直流電
動機(7)と、この直流電動機(7)に連結されたトル
ク伝達機構(8)と、このトルク伝達機#(8)に連結
された負荷機械(9》と、直流電動機(7)に入力側が
接続されかつ第1の制御回路《2》に出力側が接続され
た速度検出器(10)とから構成されている. 第7図において、第1の制御回路《2》は、通常、PI
型の制御回路と呼ばれ、速度基準信号発生回路〈1》に
接続された入力端子(21》と、速度検出器(10)に
接続された入力端子《22》と、これらの入力端子《2
1》及び(22)に接続された減算器ク23》と、この
減算器<23)に接続された積分器《24》と、減算器
(23)に接続された係数器〈25》と、積分器(24
》及び係数器(25)に接続された加算器(26)と、
この加算器(26)に接続された制限回路《27》と、
この制限回路(27》に接続された出力端子(28)と
から構成されている. 第8図において、第2の制御回路《3》は、通常、IP
型の制御回路と呼ばれ、速度基準信号発生回路(1》に
接続された入力端子《31》と、機械系モデル《4》の
出力側に接続された入力端子《32》と、これらの入力
端子《3l》及び(32)に接続された減算器(33)
と、この減算器(33)に接続された積分器(34〉と
、入力端子《32》に接続された係数器(35)と、積
分器(34)及び係数器(35)に接続された減算器(
36)と、この減算器(36)G:接続された制限回路
(37)と、この制限回路(37)に接続された出力端
子(38)とから構成されている. 第9図において、第3の制御回路(5)は、第1の制御
回路《2)に接続された入力端子(50m)と、第2の
制御回路(3)に接続された入力端子(50b)と、因
示しない電流検出器に接続された入力端子(50c)と
、入力端子(50m)及び(50b)に接続された加算
器(5l)と、この加算器(51)e接続された制限回
路《52)と、この制限回路《52》に接続された係数
器(53)と、この係数器(53)及び入力端子(50
e)に接続された減算器<54》と、この減算器(54
)に接続された積分器(55》と、減算器《54》に接
続された係数器(5B)と、積分器(55)及び係数器
(5B)に接続された加算器(57)と、この加算器《
5フ》に接続されたPWM回路(58)と、このPWM
回路(58》に接続された出力端子(59)とから槽或
されている.つぎに、上述した従来例の動作を説明する
.まず、第1の制御回路(2》は、第1の基準トルクτ
1を速度基準信号発生回路(1》からの基準速度ω輸1
と、速度検出器(10)からの実速度ω論とに基づいて
発生する. すなわち、第7図で示すように、基準速度ωs1と実速
度ω鋤との速度偏差Δω一,に基づいて、第1の基準ト
ルクで,が発生される.なお、第1の制御回路《2》は
、ギアの接触、非接触といった機械系の状態の変化によ
らず速度制御系の安定性が保たれるように、実際には制
御ゲインの値を下げて設計される. 第2の制御回路(3)は、第2の基準トルクτ,を速度
基準信号発生回路(1)からの基準速度ω−1と、機械
系モデル(4)からのモデル速度ωIImsとに基づい
て発生する. すなわち、第8図で示すように、基準速度ω輸1とモデ
ル速度ω輪錦との速度偏差Δω1に基づいて、第2の基
準トルクτ,が発生される.一方、機械系モデル《4)
は、1つの積分器で槓成されており、その積分器は直流
電動機(7》、トルク伝達機構(8)及び負荷機械(9
》の慣性モーメントの総和が換算された時定数を有する
.そこで、第2の制御回路(3}を基準速度ω醜1の変
化に対するモデル速度ω醜′″8の応答が仕様を満足す
るように設計すると、第2の基準トルクτ2は、IIM
系を剛性が無限大の1つのマスとみなしたときに、直流
電動機(7)が発生すべきトルクとなる.第3の制御回
路(5)は、制御信号であるON/OFF信号を第1の
基準トルクτ,と、第2の基準トルクで2とに基づいて
発生する. すなわち、第9図で示すように、第1の基準トルクで1
と、第2の基準トルクτ2との和である最終基準トルク
τ鋤に直流電動機(7)の発生トルクが追随するように
、電力変換回路(6)を動作させるON/OFF信号が
発生される. この結果、基準速度ω−1の変化に対し、仕様を満足す
るような応答周波数をもった速度制御系が得られる.こ
のとき、第2の基準トルクτ,は速度検出器《10)か
らの実速度ω一によって変化しないので、機械系の状態
の変化によらず速度制御の安定性が保たれる. [発明が解決しようとする課題] 上述したような従来の電動機の速度制御装置では、負荷
トルクが変動するような場合、第2の基準トルクは負荷
トルクが変動しても変化しないので、負荷トルクの変動
に対する速度制御系の応答性は第1の制御回路によって
決まってしまう.ところが、第1の制御回路は安定性の
問題から制御ゲインを下げて設計されるので、負荷トル
クの変動に対しては、応答周波数を高くすることが困難
であるという問題点があった. また、電動式産業用ロボットのように負荷機械であるア
ームの慣性モーメントがアームの位置によって大きく変
化する場合、機械系モデルの積分時定数が一定であるの
で、基準速度の変化に対してもアームの位置によって速
度制御系の応答が変化してしまうという問題点があった
. この発明は、上述した問題点を解決するためになされた
もので、負荷トルクが変動するような場合でも応答周波
数を高くすることができ、また負荷機械の慣性モーメン
トが変化するような場合でも速度制御系の応答を一定に
保つことができる電動機の速度制御装置を得ることを目
的とする.[課題を解決するための手段] この発明に係る電動機の速度制御装置は、以下に述べる
ような手段を備えたものである.請求項(1)の発明は
、つぎの手段から構成されている. (i》.電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1つの
積分要素として近似し第2の基準トルク及び補正トルク
に基づいてモデル速度を出力する機械系モデル. (ii>.上記電動機の基準速度及び実速度に基づいて
第1の基準トルクを出力する第1の制御回路.(ii>
.上記基準速度及びモデル速度に基づいて上記第゜2の
基準トルクを出力する第2の制御回路.(1▼).上記
実速度及びモデル速度に基づいて上記補正トルクを出力
する補正トルク演算回路.(V).上記第1の基準トル
ク及び第2の基準トルクに基づいて上記電動機のトルク
を制御する制御手段. 請求項(2)の発明は、つぎの手段から構成されている
. (i》,電動機5トルク伝達機構及び負荷機械を1つの
積分要素として近似し基準トルク及び補正トルクに基づ
いてモデル速度を出力する機械系モデル. (ii).上記電動機の基準速度及びモデル速度に基づ
いて上記基準トルクを出力する制御回路.(ii).上
記実速度及びモデル速度に基づいて上記補正トルクを出
力する補正トルク演算回路.《i▼》.上記基準トルク
に基づいて上記電動機のトルクを制御する制御手段. [作用] 請求項《1》の発明においては、機械系モデルによって
、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械が1つの積分要
素として近似され、第2の基準トルク及び補正トルクに
基づいてモデル速度が出力される. また、第1の制御回路によって、上記電動機の基準速度
及び実速度に基づいて第1の基準トルクが出力される. さらに、第2の制御回路によって、上記基準速度及びモ
デル速度に基づいて上記第2の基準トルクが出力される
. さらにまた、補正トルク演算回路によって、上記実速度
及びモデル速度に基づいて上記補正トルクが出力される
. そして、制御手段によって、上記第1の基準トルク及び
第2の基準トルクに基づいて上記電動機のトルクが制御
される. 請求項(2)の発明においては、機械系モデルによって
、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械が1つの積分要
素として近似され、基準トルク及び補正トルクに基づい
てモデル速度が出力される.また、制御回路によって、
上記電動機の基準速度及びモデル速度に基づいて上記基
準トルクが出力される. さらに、補正トルク演算回路によって、上記実速度及び
モデル速度に基づいて上記補正トルクが出力される. そして、制御手段によって、上記基準トルクに基づいて
上記電動機のトルクが制御される.[実施例] 請求項《1》及び(2》の発明の実施例として、3つの
実施例について説明する.すなわ″元、直流電動機用の
実施例(請求項《1》の発明)、誘導電動機用の実施例
(請求項(2゜)の発明)と同期電動機用の実施例(請
求項《2》の発明)である.最初に、請求項(1)の発
明の実施例の構成を第1図及び第2図を参照しながら説
明する.第1図は、請求項{1》の発明の実施例を示す
ブロック図であり、速度基準信号発生回路(1)〜速度
検出器《10}は上記従来装置のものと全く同一である
. 第1図において、請求項(1)の発明の実施例は、上述
した従来装置のものと全く同一のものと、機械系モデル
(4)及び速度検出器(10)に接続された補正トルク
演算回路(1l)と、この補正トルク演算回路(11)
及び第2の制御回路(3》に入力側が接続されかつ機械
系モデル(4)に出力側が接続された減算器《12》と
から構成されている.ところで、請求項《1》の発明の
制御手段は、上述した実施例では、第3の制御回路(5
)と、電力変攪回路(6)とから構成されている.第2
図は、請求項(1)の発明の実施例の補正トルク演算回
路(11)の詳細な構成を示すブロック図である. 第2図において、補正トルク演算回路《11)は,機械
系モデル《4)に接続された入力端子(111)と、速
度検出器(10)に接続された入力端子(112)と、
入力端子(111)及び(112)に接続された減算器
(t13)と、この減算器(113)に接続された積分
器(114)と、減算器(l13)に接続された係数器
(115)と、積分器(114)及び係数器(115)
に接続された加算器(118)と、この加算器(116
)に人力側が接続されかつ減算器(l2)に出力側が接
続された出力端子(117)とから構成されている. つぎに、上述した請求項(1)の発明の実施例の動作を
説明する. まず、第1の制御回路(2)は、第1の基準トルクτ,
を速度基準信号発生回路(1)からの基準速度ω−1と
、速度検出器(10)からの実速度ω一との速度偏差Δ
ω論.に基づいて発生する.なお、第1の制御回路(2
)は、ギアの接触、非接触といった機械系の状態の変化
によらず速度制御系の安定性が保たれるように、実際に
は制御ゲインの値を下げて設計される. 第・2の制御回路(3)は,第2の基準トルクτ2を速
度基準信号発生回路《1》からの基準速度ωeと、機械
系モデル(4)からのモデル速度ω輪**との速度偏差
Δωm+2に基づいて発生する.そして、基準速度ωe
に対するモデル速度ω醜1の伝達関数は、 ωIII′*/ω一” =Ki/(J S”+’K
p S+Ki)・・・ ■式 と表せる.ここで、Jは、直流電動機《7》、トルク伝
達機構(8)及び負荷機械(9)のそれぞれの慣性モー
メントを全て合計した機械系モデル(4)の慣性モーメ
ントである. したがって、ゲインKp,Kiの値を調節することによ
り、仕様を満足するような応答特性をもったモデル速度
ω曽x″の制御が可能である.このときに得られる第2
の基準トルクで2は、トルク伝達機構(8)の剛性が充
分高くかつギアのガタを無視した場合において、仕様を
満足する応答特性で負荷機械(9)を速度制御するのに
必要なトルクの基準値である. 補正トルク演算回路(11)は、補正トルクτtを速度
検出器(10)からの実速度ω輪と、機械系モデル(4
)からのモデル速度ωS“との速度偏差Δω論,に基づ
いて発生する. すなわち、第2図で示すように、実速度ω一とモデル速
度ω一〇との速度偏差Δω一,が、減算器(113)に
よって求められ、積分器(114)及び係数器(115
)に供給される.そして、積分器(114)及び係数器
(115)の出力が加算された補正トルクτtが、加算
器(116)によって求められる.ここで、補正トルク
演算回路(11)の具体的な作用について説明する. 電動式産業用ロボットのように負荷機械(9》であるア
ームの慣性モーメントがアームの位置によって変化する
場合、機械系モデル(4)の慣性モーメントJが実際の
機械系の慣性モーメントに一致しなくなるので、実速度
ω鵬とモデル速度ω−1′″との間に速度偏差Δω輪,
が生じる.例えば、機械系モデル(4)の慣性モーメン
トJが、実際の機械系の慣性モーメントより小さい場合
は、実速度ω一の応答がモデル速度ω階“に対して遅れ
るので、速度偏差Δω鴎,の極性は正となる.したがっ
て、補正トルクτtの極性も正となるが、機械系モデル
(4)に入力されるトルクτ2′は、減算器(12)に
よってτ2−τt=τ28となるため、第2の基準トル
クτ2より小さくなる.この結果、モデル速度ω鋤II
I1の応答が遅くなり、実速度ω一の応答に追随するよ
うになる. 一方、機械系モデル(4)の慣性モーメントJが、実際
の機械系の慣性モーメントより大きい場合は、実速度ω
閤の応答がモデル速度ωm l111の応答より速いが
、補正トルクτtの極性が負となるので、機械系モデル
《4》に入力されるトルクτげは、第2の基準トルクτ
2より大きくなる.この結果、モデル速度ω一1の応答
が速くなり、実速度ω一の応答に追随するようになる. また、負荷トルクの変動が発生した場合、上述した従来
の電動機の速度制御装置では、速度基準信号発生回路(
1》から出力される基準速度ω−8が変化しない限り、
モデル速度ω輸■が変化しないので、第2の基準トルク
τ,も変化しなかった.しかしながら、上述した実施例
では、負荷トルクが変動して実速度ω一が基準速度ω一
〇より低下すると、速度偏差Δω輸,の極性が正となる
ので、補正トルクτtの極性も正となる.したがって、
機械系モデル(4)に入力されるトルクτtは、第2の
基準トルクτ2より小さくなるので、モデル速度ω−5
が低下する.その結果、第2の制御回路(3)によって
、モデル速度ω−1を基準速度ω曽8に一致させるよう
に、極性が正の第2の基準トルクτ,が出力される. そして、直流電動機(7》の発生トルクは、第3の制御
回路(5)によって、この第2の基準トルクτ2と第1
の基準トルクで1とが加算された最終基,準トルクτ一
に追随するように制御されるので、実速度ω論も基準速
度ω−8に一致するように制御される. 以上のように、負荷機械の慣性モーメントや負荷トルク
が変化するような場合でも、補正トルク演算回路(1l
)によって、モデル速度ω輸錦がこれらの変化に応じて
変化し、さらにこのモデル速度ω一〇の変化を抑えるよ
うに第2の制御回路(3}が動作する. なお、第2図で示す積分器(114)は、実速度ω―と
モデル速度ω−8gとの定常偏差をなくすために用いら
れている. 第3の制御回路(5)は、第1の基準トルクτと、第2
の基準トルクτ2とを加算した最終基準トルクτ一に、
直流電動機(7)の発生トルクが追随するように、電力
変換回路(6)を動作さ・せるON/OFF信号を発生
する. 第2番目に、請求項(2)の発明の実施例の構成を第3
図及び第4図を参照しながら説明する.第3図は、請求
項(2)の発明の実施例体を示すブロック図であり、速
度基準信号発生回路(1)、第2の制御回路(3)、機
械系モデル(4)、電力変換回路(6)、トルク伝達機
flu(8)〜減算器(l2)は上記第1図で示した請
求項(1)の発明の実施例のものと全く同一である. 第3図において、請求項(2)の発明の実施例は、上述
した請求項(1)の発明の実施例のものと全く同一のも
のと、第2の制御回路《3)に入力側が接続されかつ電
力変換回路〈6)に出力側が接続された第4の制御回路
(13)と、電力変換回路(6)に入力側が接続され速
度検出器(10)に出力側が接続されかつトルク伝達機
構(8)に連結された誘導電動機(7^)とから構成さ
れている. ところで、請求項(2)の発明の制御回路は、上述した
実施例では、速度基準信号発生回路《1》と、第2の制
御回路《3》とから構成され、制御手段は、第4の制御
回路(!3)と、電力変換回路(6)とから構成されて
いる. 第4図は、請求項(2)の発明の実施例の第4の制御回
路《13)を示すブロック図である.第4図において、
第4の制御回路《13》は、第2の制御回路《3》に接
続された入力端子(131)と、レベル設定器《図示し
ない》に接続された入力端子(132)と、速度検出器
(10)に接続された入力端子(133)と、電流検出
器(図示しない)に接続された入力端子(134)及び
(135)と、入力端子(132)に接続された係数器
(136)と、入力端子(131)及び係数器(136
)に接続された除算器(137)と、入力端子(132
)に接続された係数器(138)と、入力端子(132
)に接続された係数器(139)と、除算器(137)
及び係数器(139)に接続された除算器(140)と
、この除算器(140)及び入力端子(133)に接続
された加算器(141)と、この加算器(141)に接
続されたV/Fコンバータ(142)と、この■/Fコ
ンバータ(142)に接続されたカウンタ(143)と
、このカウンタ(143)に接続されたR O M (
144)と、除算器(137)及びR O M (14
4)に接続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(1
45)と、係数器(138)及びR O M (144
)に接続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(14
6)と、除算器(137)及びRO M (144)に
接続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(14フ)
と、係数器(taS)及びR O M (144)に接
続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(148)と
、 D/Aコンバータ(145>及び(146)に接続され
た減算器(149)と、D/Aコンバータ(147)及
び(148)に接続された減算器(150)と、減算器
(149)及び入力端子(134)に接続された減算器
(151)と、減算器(150)及び入力端子(135
)に接続された減算器(152)と、減算器(149)
及び(150)に接続された加算器(153)と、入力
端子(134)及び(135)に接続された加算器(1
54)と、加算器(1 5′3 )及び(154)に接
続された減算器(155)と、 減算器(151)に接続された増幅器(15B)と、減
算器(152)に接続された増幅器(157)と、減算
器(155)に接続された増幅器(158)と、増幅器
(156)、(157)及び・(158)に接続された
PWM回路(159)と、このPWM回路(159)に
接続された出力端子(160)とから構成されている. ここで、誘導電動機(7^)のベクトル制御について簡
単に説明する.周知のように、ベクトル制御は、誘導電
動機《7^》の発生トルクと、2次磁束Φ,とを独立に
制御することができる.そこで、2次磁束Φ鵞を一定に
制御する場合には、ベクトル制御は、誘導電動機(フ^
)に供給される1次電流ius, ivs及びiwsが
それぞれの基準1次電流ius”ivs”及びiw?に
追随するように制御される.すなわち、 ius” = id” eosωat−iq” Sin
ωoLivs” = id” eos(ωat − 2
r / 3)一iq” sin(ω。1−2π/3)i
ws” == − (ius” −1− ivs’ )
・・・ ■式 と表される.ただし、 ω。=ω−+ (M R !/ L 2)・ (iq”
/Φ2 》・・・ ■式 id” =Φ*”/M (一定) ・・・ ■
式iq”=Ltτ2/MΦt ・・・ ■式
ω。:1次周波数、M:1次2次巻線相互インダクタン
ス、R 2 : 2次巻線抵抗、L , : 2次巻線
インダクタンス、id” :基準励磁電流、Φ,″:基
準2次磁束、i Q * :基準トルク電流である.つ
ぎに、上述した請求項(2)の発明の実施例の動作を説
明する.なお、第2の制御回路(3)及び補正トルク演
算回路(11)の動作は、第1図で示す実施例と同一で
ある.したがって、第4の制御回路(13》の動作を中
心に説明する. まず、基準トルク電流i Q Xが、除算器(137)
によって出力される.すなわち、■式に基づいて、第2
の基準トルクτ2と、予め設定されているレベル設定器
(図示せず)から入力端子(132)を経由し、係数M
/L.の係数器(136)を経て出力された基準2次磁
束Φ?との除算から、基準トルク電流iq1が求められ
る. また、基準励磁電流id”が、係数器(138)によっ
て出力される.すなわち、■式に基づいて、レベル設定
器から入力端子(132)を経由して出力された基準2
次磁束Φげが、係数1/Mの係数器(138)を経て基
準励磁電流id7が求められる.さらに、アナログ量の
1次周波数ω。が、加算器(141)によって出力され
る.すなわち、■式に基づいて、除算器<137)から
出力された基準トルク電流i Q ’Kと、レベル設定
器から入力端子(132)を経由して出力され、係数L
./MR.の係数器(139)を経て出力された基準2
次磁束Φ21との除算が除算器(140)によって求め
られ、この除算器(140)から出力された (MR2/L2)・<iq’ /Φ?》と、速度検出器
(10)から入力端子(133)を経由して出力された
実速度ω請との和であるアナログ量の1次周波数ω。が
求められ、V/Fコンバータ(142)に供給される. つづいて、デジタル量の角度θ。が、カウンタ(14B
)によって出力される.すなわち、加算器(141)か
ら出力されたアナログ量の1次周波数ωGが、V/Fコ
ンバータ(142)によってパルス列に変換された後、
カウンタ(143)によって1次周波数ω。の時間積分
値であるデジタル量の角度θ。が求められ、R O M
(144)に供給される.つづいて、デジタル量のs
inθo, e08θG、sin(θo 2π/3)
、eos (θ. − 2r /3)が、ROM(14
4)によって出力される.すなわち、デジタル量の角度
θ。をR O M (144)のアドレスとして、RO
M (144)に記憶されたsinθ6.cosθ.
, sin(θ〇一2π/3)、eos (θ.−2r
/3)の値が、それぞれD/Aコンバータ(145)、
(14B)、(147)及び(148)に供給される. こうして、U相及びV相の基準1次電流ius”及びi
vs”が、D/Aコンバータ(145)、(14B)、
(147)及び(148)、並びに減算器(149)及
び(150)によって出力される.すなわち、■式に基
づいて、除算器(137)から出力された基準トルク電
流iq8と、係数器(138)から出力された基準励磁
電流id7と、R O M (144)から出力された
デジタル量のsinθ。、eOsθ。、sin(θ,−
2π/3)、eos(θ。−Zπ/3》とが乗算、アナ
ログ変換及び減算されて、基準1次電流ius”及びi
vs”が求められる.また、W相の基準1次電流−iw
s”が、加算器(153)によって出力される.すなわ
ち、■式に基づいて、減算器(149)及び(150)
から出力されたU相及びV相の基準1次電流ius”及
びivs”が加算されて、W相の基準1次電流−iws
”が求められる. そして、U相及び■相の基準1次電圧υus”及びυv
s1が、減算器(151)及び(152)、並びに増幅
器(156)及び(157)によって出力される.すな
わち5減算器(151)及び(152)から出力された
基準1次電流ius”及びivs”と、電流検出器(図
示せず》から入力端子(134)及び(135)を経由
して出力されたU相及びV相の実際の1次電流iug及
びivsとの偏差が求められ、増幅されてU相及びV相
の基準1次電圧υus’及びυvs”が求められて、P
WM回路(159)に供給される. 一方、W相の基準1次電圧υws”が、加算器(154
)、減算器(155)及び増幅器(158)によって出
力される.すなわち、■式の[iws” =−(ius
” +ivs” )]の関係を利用して、電流検出器(
図示せず)から入力端子(134)及び(135)を経
由して出力されたU相及びV相の実際の1次電流ius
及びivsとの和であるW相の1次電流−iwsが求め
られ、さらにW相の基準1次電流一i−eとの偏差が求
められ、増幅されてW相の基準1次電圧υws”が求め
られて、PWM回路(159)に供給される.こうして
、例えばトランジスタやMOSFET等の高速スイッチ
ング素子を用いたインバータ回路から楕成された電力変
換回路(6)に対しては、6つのスイッチング素子のO
N/OFF信号が、PWM回路(159)によって出力
される.したがって、誘,導電動機《7^)の1次電圧
υUS、1/V8及びυlIsが、基準1次電圧uus
” . υvs″及びυ−sllに追随するように、そ
れぞれPWM回路(159)及び電力変換回路(6》に
よって制御される.上述の説明から、誘導電動機(7^
)の発生トルクが、第2の基準トルクτ2に追随するよ
うに、第4図で示した第4の制御回路(13)によって
制御されることが理解される. 第3番目に、請求項(2)の発明の他の実施例の構成を
第5区を参照しながら説明する.第5図は、請求項(2
)の発明の他の実施例を示すブロック図であり、第3図
で示す実施例の第4の制御回路《13》及び誘導電動機
(フ^)の代わりに、第4の制御回路(13^)及び永
久磁石式同期電動機《7B》で構成され、その他は上記
第3図で示す実施例のものと全く同一である. ここで、第4の制御回路《13^》は、第4図で示す第
4の制御回路(13)において、基準励磁電流id”を
零にするとともに、係数器(139)及び除算器(14
G)を省略し、かつ第2の基準トルクτ2から基準トル
ク電流iq8を求めるのに必要なトルク定数の値を変更
すればよい. ところで、請求項(1)の発明と請求項《2》の発明の
相違点は、第1図及び第3図で示した実施例から明らか
なように、第1の制御回路(2)があるかないかという
ことである. 上述した説明から解るように、速度制御の応答性は、第
2の制御回路(3)によって決定されるが、第1の制御
回路《2》は速度制御系のダンピング特性を改善する働
きをする. したがって、機械系の剛性が低く、速度制御系のダンピ
ング特性が問題となる場合には、請求項《1》の発明を
用いる方がよい.一方、機械系の剛性がそれほど低くな
い場合には、請求項(2)の発明を用いる方がよい. なお、上記各実施例の第2の制御回路(3)の他の例と
して、第1の制御回路(2)の例として示したPI型の
回路を用いてもよい.この場合、基準速度ω−8に対す
るモデル速度ω一lの伝達間数は、ω一1111/ω−
1 = (KpS+Ki)/(JS”+KpS+Ki)・・・
■式 と表される.したがって、ゲインKp,Kiの値を調節
することにより、仕様を満足するような応答特性をもっ
たモデル速度ωvs Il+の制御が可能である. また逆に、第1の制御回路(2)の他の例として、第2
の制御回路(3)の例として示したIP型の回路を用い
てもよい. [発明の効果] 以上説明しなとおり、請求項(1)の発明は、電動機、
トルク伝達機構及び負荷機械を1つの積分要素として近
似し第2の基準トルク及び補正トルクに基づいてモデル
速度を出力する機械系モデルと、上記電動機の基準速度
及び実速度に基づいて第1の基準トルクを出力する第1
の制御回路と、上記基準速度及びモデル速度に基づいて
上記第2の基準トルクを出力する第2の制御回路と、上
記実速度及びモデル速度に基づいて上記補正トルクを出
力する補正トルク演算回路と、上記第1の基準トルク及
び第2の基準トルクに基づいて上記電動機のトルクを制
御する制御手段とを備え、また、請求項《2》の発明は
、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1つの積分要
素として近似し基準トルク及び補正トルクに基づいてモ
デル速度を出力する機械系モデルと、上記電動機の基準
速度及びモデル速度に基づいて上記基準トルクを出力す
る制御回路と、上記実速度及びモデル速度に基づいて上
記補正トルクを出力する補正トルク演算回路と、上記基
準トルクに基づいて上記電動機のトルクを制御する制御
手段とを備えたので、負荷トルクが変動するような場合
でも応答周波数を高くすることができ、また負荷機械の
慣性モーメントが変化するような場合でも速度制御系の
応答を一定に保つことができるという効果を奏する.
製紙プラントにおける抄紙機、電動式産業用ロボットの
アームのような負荷機械を駆動する電動機(直流電動機
、誘導電動機、同期電動機等)の速度制御装置に関する
ものである.特に、電動機、トルク伝達機楕及び負荷機
械からなる機械系を純粋な1つの積分要素として近似し
た《機械系モデル》を付加して、トルク伝達機横の剛性
が低い場合や、トルク伝達機構にがたのあるギアが使用
される場合でも、応答周波数を高くすることができ、か
つ高い安定性を実現することができる電動機の速度制御
装置に関するものである. [従来の技術] 従来例の楕成を第6図、第7図、第8図及び第9図を讐
照しながら説明する. 第6図,第7図,第8図及び第9図は、例えば特願昭6
3−294684号に示された従来の電動機の速度制御
装置、第1の制御回路、第2の制御回路及び第3の制御
回路を示すブロック図である.第6図において、従来の
電動機の速度制御装置は、速度基準信号発生回路(1)
一と、この速度基準信号発生回路(1)に接続された第
1の制御回路《2》と、速度基準信号発生回路(1)に
接続された第2の制御回路(3)と、この第2の制御回
路(3》に入力側及び出力側が接続され積分器からなる
機械系モデル《4》と、第1の制御回路(2)及び第2
の制御回路《3》に接続された第3の制御回路(5)と
、この第3の制御回路(5)に接続された電力変換回路
(6》と、この電力変換回路《6》に接続された直流電
動機(7)と、この直流電動機(7)に連結されたトル
ク伝達機構(8)と、このトルク伝達機#(8)に連結
された負荷機械(9》と、直流電動機(7)に入力側が
接続されかつ第1の制御回路《2》に出力側が接続され
た速度検出器(10)とから構成されている. 第7図において、第1の制御回路《2》は、通常、PI
型の制御回路と呼ばれ、速度基準信号発生回路〈1》に
接続された入力端子(21》と、速度検出器(10)に
接続された入力端子《22》と、これらの入力端子《2
1》及び(22)に接続された減算器ク23》と、この
減算器<23)に接続された積分器《24》と、減算器
(23)に接続された係数器〈25》と、積分器(24
》及び係数器(25)に接続された加算器(26)と、
この加算器(26)に接続された制限回路《27》と、
この制限回路(27》に接続された出力端子(28)と
から構成されている. 第8図において、第2の制御回路《3》は、通常、IP
型の制御回路と呼ばれ、速度基準信号発生回路(1》に
接続された入力端子《31》と、機械系モデル《4》の
出力側に接続された入力端子《32》と、これらの入力
端子《3l》及び(32)に接続された減算器(33)
と、この減算器(33)に接続された積分器(34〉と
、入力端子《32》に接続された係数器(35)と、積
分器(34)及び係数器(35)に接続された減算器(
36)と、この減算器(36)G:接続された制限回路
(37)と、この制限回路(37)に接続された出力端
子(38)とから構成されている. 第9図において、第3の制御回路(5)は、第1の制御
回路《2)に接続された入力端子(50m)と、第2の
制御回路(3)に接続された入力端子(50b)と、因
示しない電流検出器に接続された入力端子(50c)と
、入力端子(50m)及び(50b)に接続された加算
器(5l)と、この加算器(51)e接続された制限回
路《52)と、この制限回路《52》に接続された係数
器(53)と、この係数器(53)及び入力端子(50
e)に接続された減算器<54》と、この減算器(54
)に接続された積分器(55》と、減算器《54》に接
続された係数器(5B)と、積分器(55)及び係数器
(5B)に接続された加算器(57)と、この加算器《
5フ》に接続されたPWM回路(58)と、このPWM
回路(58》に接続された出力端子(59)とから槽或
されている.つぎに、上述した従来例の動作を説明する
.まず、第1の制御回路(2》は、第1の基準トルクτ
1を速度基準信号発生回路(1》からの基準速度ω輸1
と、速度検出器(10)からの実速度ω論とに基づいて
発生する. すなわち、第7図で示すように、基準速度ωs1と実速
度ω鋤との速度偏差Δω一,に基づいて、第1の基準ト
ルクで,が発生される.なお、第1の制御回路《2》は
、ギアの接触、非接触といった機械系の状態の変化によ
らず速度制御系の安定性が保たれるように、実際には制
御ゲインの値を下げて設計される. 第2の制御回路(3)は、第2の基準トルクτ,を速度
基準信号発生回路(1)からの基準速度ω−1と、機械
系モデル(4)からのモデル速度ωIImsとに基づい
て発生する. すなわち、第8図で示すように、基準速度ω輸1とモデ
ル速度ω輪錦との速度偏差Δω1に基づいて、第2の基
準トルクτ,が発生される.一方、機械系モデル《4)
は、1つの積分器で槓成されており、その積分器は直流
電動機(7》、トルク伝達機構(8)及び負荷機械(9
》の慣性モーメントの総和が換算された時定数を有する
.そこで、第2の制御回路(3}を基準速度ω醜1の変
化に対するモデル速度ω醜′″8の応答が仕様を満足す
るように設計すると、第2の基準トルクτ2は、IIM
系を剛性が無限大の1つのマスとみなしたときに、直流
電動機(7)が発生すべきトルクとなる.第3の制御回
路(5)は、制御信号であるON/OFF信号を第1の
基準トルクτ,と、第2の基準トルクで2とに基づいて
発生する. すなわち、第9図で示すように、第1の基準トルクで1
と、第2の基準トルクτ2との和である最終基準トルク
τ鋤に直流電動機(7)の発生トルクが追随するように
、電力変換回路(6)を動作させるON/OFF信号が
発生される. この結果、基準速度ω−1の変化に対し、仕様を満足す
るような応答周波数をもった速度制御系が得られる.こ
のとき、第2の基準トルクτ,は速度検出器《10)か
らの実速度ω一によって変化しないので、機械系の状態
の変化によらず速度制御の安定性が保たれる. [発明が解決しようとする課題] 上述したような従来の電動機の速度制御装置では、負荷
トルクが変動するような場合、第2の基準トルクは負荷
トルクが変動しても変化しないので、負荷トルクの変動
に対する速度制御系の応答性は第1の制御回路によって
決まってしまう.ところが、第1の制御回路は安定性の
問題から制御ゲインを下げて設計されるので、負荷トル
クの変動に対しては、応答周波数を高くすることが困難
であるという問題点があった. また、電動式産業用ロボットのように負荷機械であるア
ームの慣性モーメントがアームの位置によって大きく変
化する場合、機械系モデルの積分時定数が一定であるの
で、基準速度の変化に対してもアームの位置によって速
度制御系の応答が変化してしまうという問題点があった
. この発明は、上述した問題点を解決するためになされた
もので、負荷トルクが変動するような場合でも応答周波
数を高くすることができ、また負荷機械の慣性モーメン
トが変化するような場合でも速度制御系の応答を一定に
保つことができる電動機の速度制御装置を得ることを目
的とする.[課題を解決するための手段] この発明に係る電動機の速度制御装置は、以下に述べる
ような手段を備えたものである.請求項(1)の発明は
、つぎの手段から構成されている. (i》.電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1つの
積分要素として近似し第2の基準トルク及び補正トルク
に基づいてモデル速度を出力する機械系モデル. (ii>.上記電動機の基準速度及び実速度に基づいて
第1の基準トルクを出力する第1の制御回路.(ii>
.上記基準速度及びモデル速度に基づいて上記第゜2の
基準トルクを出力する第2の制御回路.(1▼).上記
実速度及びモデル速度に基づいて上記補正トルクを出力
する補正トルク演算回路.(V).上記第1の基準トル
ク及び第2の基準トルクに基づいて上記電動機のトルク
を制御する制御手段. 請求項(2)の発明は、つぎの手段から構成されている
. (i》,電動機5トルク伝達機構及び負荷機械を1つの
積分要素として近似し基準トルク及び補正トルクに基づ
いてモデル速度を出力する機械系モデル. (ii).上記電動機の基準速度及びモデル速度に基づ
いて上記基準トルクを出力する制御回路.(ii).上
記実速度及びモデル速度に基づいて上記補正トルクを出
力する補正トルク演算回路.《i▼》.上記基準トルク
に基づいて上記電動機のトルクを制御する制御手段. [作用] 請求項《1》の発明においては、機械系モデルによって
、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械が1つの積分要
素として近似され、第2の基準トルク及び補正トルクに
基づいてモデル速度が出力される. また、第1の制御回路によって、上記電動機の基準速度
及び実速度に基づいて第1の基準トルクが出力される. さらに、第2の制御回路によって、上記基準速度及びモ
デル速度に基づいて上記第2の基準トルクが出力される
. さらにまた、補正トルク演算回路によって、上記実速度
及びモデル速度に基づいて上記補正トルクが出力される
. そして、制御手段によって、上記第1の基準トルク及び
第2の基準トルクに基づいて上記電動機のトルクが制御
される. 請求項(2)の発明においては、機械系モデルによって
、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械が1つの積分要
素として近似され、基準トルク及び補正トルクに基づい
てモデル速度が出力される.また、制御回路によって、
上記電動機の基準速度及びモデル速度に基づいて上記基
準トルクが出力される. さらに、補正トルク演算回路によって、上記実速度及び
モデル速度に基づいて上記補正トルクが出力される. そして、制御手段によって、上記基準トルクに基づいて
上記電動機のトルクが制御される.[実施例] 請求項《1》及び(2》の発明の実施例として、3つの
実施例について説明する.すなわ″元、直流電動機用の
実施例(請求項《1》の発明)、誘導電動機用の実施例
(請求項(2゜)の発明)と同期電動機用の実施例(請
求項《2》の発明)である.最初に、請求項(1)の発
明の実施例の構成を第1図及び第2図を参照しながら説
明する.第1図は、請求項{1》の発明の実施例を示す
ブロック図であり、速度基準信号発生回路(1)〜速度
検出器《10}は上記従来装置のものと全く同一である
. 第1図において、請求項(1)の発明の実施例は、上述
した従来装置のものと全く同一のものと、機械系モデル
(4)及び速度検出器(10)に接続された補正トルク
演算回路(1l)と、この補正トルク演算回路(11)
及び第2の制御回路(3》に入力側が接続されかつ機械
系モデル(4)に出力側が接続された減算器《12》と
から構成されている.ところで、請求項《1》の発明の
制御手段は、上述した実施例では、第3の制御回路(5
)と、電力変攪回路(6)とから構成されている.第2
図は、請求項(1)の発明の実施例の補正トルク演算回
路(11)の詳細な構成を示すブロック図である. 第2図において、補正トルク演算回路《11)は,機械
系モデル《4)に接続された入力端子(111)と、速
度検出器(10)に接続された入力端子(112)と、
入力端子(111)及び(112)に接続された減算器
(t13)と、この減算器(113)に接続された積分
器(114)と、減算器(l13)に接続された係数器
(115)と、積分器(114)及び係数器(115)
に接続された加算器(118)と、この加算器(116
)に人力側が接続されかつ減算器(l2)に出力側が接
続された出力端子(117)とから構成されている. つぎに、上述した請求項(1)の発明の実施例の動作を
説明する. まず、第1の制御回路(2)は、第1の基準トルクτ,
を速度基準信号発生回路(1)からの基準速度ω−1と
、速度検出器(10)からの実速度ω一との速度偏差Δ
ω論.に基づいて発生する.なお、第1の制御回路(2
)は、ギアの接触、非接触といった機械系の状態の変化
によらず速度制御系の安定性が保たれるように、実際に
は制御ゲインの値を下げて設計される. 第・2の制御回路(3)は,第2の基準トルクτ2を速
度基準信号発生回路《1》からの基準速度ωeと、機械
系モデル(4)からのモデル速度ω輪**との速度偏差
Δωm+2に基づいて発生する.そして、基準速度ωe
に対するモデル速度ω醜1の伝達関数は、 ωIII′*/ω一” =Ki/(J S”+’K
p S+Ki)・・・ ■式 と表せる.ここで、Jは、直流電動機《7》、トルク伝
達機構(8)及び負荷機械(9)のそれぞれの慣性モー
メントを全て合計した機械系モデル(4)の慣性モーメ
ントである. したがって、ゲインKp,Kiの値を調節することによ
り、仕様を満足するような応答特性をもったモデル速度
ω曽x″の制御が可能である.このときに得られる第2
の基準トルクで2は、トルク伝達機構(8)の剛性が充
分高くかつギアのガタを無視した場合において、仕様を
満足する応答特性で負荷機械(9)を速度制御するのに
必要なトルクの基準値である. 補正トルク演算回路(11)は、補正トルクτtを速度
検出器(10)からの実速度ω輪と、機械系モデル(4
)からのモデル速度ωS“との速度偏差Δω論,に基づ
いて発生する. すなわち、第2図で示すように、実速度ω一とモデル速
度ω一〇との速度偏差Δω一,が、減算器(113)に
よって求められ、積分器(114)及び係数器(115
)に供給される.そして、積分器(114)及び係数器
(115)の出力が加算された補正トルクτtが、加算
器(116)によって求められる.ここで、補正トルク
演算回路(11)の具体的な作用について説明する. 電動式産業用ロボットのように負荷機械(9》であるア
ームの慣性モーメントがアームの位置によって変化する
場合、機械系モデル(4)の慣性モーメントJが実際の
機械系の慣性モーメントに一致しなくなるので、実速度
ω鵬とモデル速度ω−1′″との間に速度偏差Δω輪,
が生じる.例えば、機械系モデル(4)の慣性モーメン
トJが、実際の機械系の慣性モーメントより小さい場合
は、実速度ω一の応答がモデル速度ω階“に対して遅れ
るので、速度偏差Δω鴎,の極性は正となる.したがっ
て、補正トルクτtの極性も正となるが、機械系モデル
(4)に入力されるトルクτ2′は、減算器(12)に
よってτ2−τt=τ28となるため、第2の基準トル
クτ2より小さくなる.この結果、モデル速度ω鋤II
I1の応答が遅くなり、実速度ω一の応答に追随するよ
うになる. 一方、機械系モデル(4)の慣性モーメントJが、実際
の機械系の慣性モーメントより大きい場合は、実速度ω
閤の応答がモデル速度ωm l111の応答より速いが
、補正トルクτtの極性が負となるので、機械系モデル
《4》に入力されるトルクτげは、第2の基準トルクτ
2より大きくなる.この結果、モデル速度ω一1の応答
が速くなり、実速度ω一の応答に追随するようになる. また、負荷トルクの変動が発生した場合、上述した従来
の電動機の速度制御装置では、速度基準信号発生回路(
1》から出力される基準速度ω−8が変化しない限り、
モデル速度ω輸■が変化しないので、第2の基準トルク
τ,も変化しなかった.しかしながら、上述した実施例
では、負荷トルクが変動して実速度ω一が基準速度ω一
〇より低下すると、速度偏差Δω輸,の極性が正となる
ので、補正トルクτtの極性も正となる.したがって、
機械系モデル(4)に入力されるトルクτtは、第2の
基準トルクτ2より小さくなるので、モデル速度ω−5
が低下する.その結果、第2の制御回路(3)によって
、モデル速度ω−1を基準速度ω曽8に一致させるよう
に、極性が正の第2の基準トルクτ,が出力される. そして、直流電動機(7》の発生トルクは、第3の制御
回路(5)によって、この第2の基準トルクτ2と第1
の基準トルクで1とが加算された最終基,準トルクτ一
に追随するように制御されるので、実速度ω論も基準速
度ω−8に一致するように制御される. 以上のように、負荷機械の慣性モーメントや負荷トルク
が変化するような場合でも、補正トルク演算回路(1l
)によって、モデル速度ω輸錦がこれらの変化に応じて
変化し、さらにこのモデル速度ω一〇の変化を抑えるよ
うに第2の制御回路(3}が動作する. なお、第2図で示す積分器(114)は、実速度ω―と
モデル速度ω−8gとの定常偏差をなくすために用いら
れている. 第3の制御回路(5)は、第1の基準トルクτと、第2
の基準トルクτ2とを加算した最終基準トルクτ一に、
直流電動機(7)の発生トルクが追随するように、電力
変換回路(6)を動作さ・せるON/OFF信号を発生
する. 第2番目に、請求項(2)の発明の実施例の構成を第3
図及び第4図を参照しながら説明する.第3図は、請求
項(2)の発明の実施例体を示すブロック図であり、速
度基準信号発生回路(1)、第2の制御回路(3)、機
械系モデル(4)、電力変換回路(6)、トルク伝達機
flu(8)〜減算器(l2)は上記第1図で示した請
求項(1)の発明の実施例のものと全く同一である. 第3図において、請求項(2)の発明の実施例は、上述
した請求項(1)の発明の実施例のものと全く同一のも
のと、第2の制御回路《3)に入力側が接続されかつ電
力変換回路〈6)に出力側が接続された第4の制御回路
(13)と、電力変換回路(6)に入力側が接続され速
度検出器(10)に出力側が接続されかつトルク伝達機
構(8)に連結された誘導電動機(7^)とから構成さ
れている. ところで、請求項(2)の発明の制御回路は、上述した
実施例では、速度基準信号発生回路《1》と、第2の制
御回路《3》とから構成され、制御手段は、第4の制御
回路(!3)と、電力変換回路(6)とから構成されて
いる. 第4図は、請求項(2)の発明の実施例の第4の制御回
路《13)を示すブロック図である.第4図において、
第4の制御回路《13》は、第2の制御回路《3》に接
続された入力端子(131)と、レベル設定器《図示し
ない》に接続された入力端子(132)と、速度検出器
(10)に接続された入力端子(133)と、電流検出
器(図示しない)に接続された入力端子(134)及び
(135)と、入力端子(132)に接続された係数器
(136)と、入力端子(131)及び係数器(136
)に接続された除算器(137)と、入力端子(132
)に接続された係数器(138)と、入力端子(132
)に接続された係数器(139)と、除算器(137)
及び係数器(139)に接続された除算器(140)と
、この除算器(140)及び入力端子(133)に接続
された加算器(141)と、この加算器(141)に接
続されたV/Fコンバータ(142)と、この■/Fコ
ンバータ(142)に接続されたカウンタ(143)と
、このカウンタ(143)に接続されたR O M (
144)と、除算器(137)及びR O M (14
4)に接続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(1
45)と、係数器(138)及びR O M (144
)に接続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(14
6)と、除算器(137)及びRO M (144)に
接続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(14フ)
と、係数器(taS)及びR O M (144)に接
続され乗算機能を備えたD/Aコンバータ(148)と
、 D/Aコンバータ(145>及び(146)に接続され
た減算器(149)と、D/Aコンバータ(147)及
び(148)に接続された減算器(150)と、減算器
(149)及び入力端子(134)に接続された減算器
(151)と、減算器(150)及び入力端子(135
)に接続された減算器(152)と、減算器(149)
及び(150)に接続された加算器(153)と、入力
端子(134)及び(135)に接続された加算器(1
54)と、加算器(1 5′3 )及び(154)に接
続された減算器(155)と、 減算器(151)に接続された増幅器(15B)と、減
算器(152)に接続された増幅器(157)と、減算
器(155)に接続された増幅器(158)と、増幅器
(156)、(157)及び・(158)に接続された
PWM回路(159)と、このPWM回路(159)に
接続された出力端子(160)とから構成されている. ここで、誘導電動機(7^)のベクトル制御について簡
単に説明する.周知のように、ベクトル制御は、誘導電
動機《7^》の発生トルクと、2次磁束Φ,とを独立に
制御することができる.そこで、2次磁束Φ鵞を一定に
制御する場合には、ベクトル制御は、誘導電動機(フ^
)に供給される1次電流ius, ivs及びiwsが
それぞれの基準1次電流ius”ivs”及びiw?に
追随するように制御される.すなわち、 ius” = id” eosωat−iq” Sin
ωoLivs” = id” eos(ωat − 2
r / 3)一iq” sin(ω。1−2π/3)i
ws” == − (ius” −1− ivs’ )
・・・ ■式 と表される.ただし、 ω。=ω−+ (M R !/ L 2)・ (iq”
/Φ2 》・・・ ■式 id” =Φ*”/M (一定) ・・・ ■
式iq”=Ltτ2/MΦt ・・・ ■式
ω。:1次周波数、M:1次2次巻線相互インダクタン
ス、R 2 : 2次巻線抵抗、L , : 2次巻線
インダクタンス、id” :基準励磁電流、Φ,″:基
準2次磁束、i Q * :基準トルク電流である.つ
ぎに、上述した請求項(2)の発明の実施例の動作を説
明する.なお、第2の制御回路(3)及び補正トルク演
算回路(11)の動作は、第1図で示す実施例と同一で
ある.したがって、第4の制御回路(13》の動作を中
心に説明する. まず、基準トルク電流i Q Xが、除算器(137)
によって出力される.すなわち、■式に基づいて、第2
の基準トルクτ2と、予め設定されているレベル設定器
(図示せず)から入力端子(132)を経由し、係数M
/L.の係数器(136)を経て出力された基準2次磁
束Φ?との除算から、基準トルク電流iq1が求められ
る. また、基準励磁電流id”が、係数器(138)によっ
て出力される.すなわち、■式に基づいて、レベル設定
器から入力端子(132)を経由して出力された基準2
次磁束Φげが、係数1/Mの係数器(138)を経て基
準励磁電流id7が求められる.さらに、アナログ量の
1次周波数ω。が、加算器(141)によって出力され
る.すなわち、■式に基づいて、除算器<137)から
出力された基準トルク電流i Q ’Kと、レベル設定
器から入力端子(132)を経由して出力され、係数L
./MR.の係数器(139)を経て出力された基準2
次磁束Φ21との除算が除算器(140)によって求め
られ、この除算器(140)から出力された (MR2/L2)・<iq’ /Φ?》と、速度検出器
(10)から入力端子(133)を経由して出力された
実速度ω請との和であるアナログ量の1次周波数ω。が
求められ、V/Fコンバータ(142)に供給される. つづいて、デジタル量の角度θ。が、カウンタ(14B
)によって出力される.すなわち、加算器(141)か
ら出力されたアナログ量の1次周波数ωGが、V/Fコ
ンバータ(142)によってパルス列に変換された後、
カウンタ(143)によって1次周波数ω。の時間積分
値であるデジタル量の角度θ。が求められ、R O M
(144)に供給される.つづいて、デジタル量のs
inθo, e08θG、sin(θo 2π/3)
、eos (θ. − 2r /3)が、ROM(14
4)によって出力される.すなわち、デジタル量の角度
θ。をR O M (144)のアドレスとして、RO
M (144)に記憶されたsinθ6.cosθ.
, sin(θ〇一2π/3)、eos (θ.−2r
/3)の値が、それぞれD/Aコンバータ(145)、
(14B)、(147)及び(148)に供給される. こうして、U相及びV相の基準1次電流ius”及びi
vs”が、D/Aコンバータ(145)、(14B)、
(147)及び(148)、並びに減算器(149)及
び(150)によって出力される.すなわち、■式に基
づいて、除算器(137)から出力された基準トルク電
流iq8と、係数器(138)から出力された基準励磁
電流id7と、R O M (144)から出力された
デジタル量のsinθ。、eOsθ。、sin(θ,−
2π/3)、eos(θ。−Zπ/3》とが乗算、アナ
ログ変換及び減算されて、基準1次電流ius”及びi
vs”が求められる.また、W相の基準1次電流−iw
s”が、加算器(153)によって出力される.すなわ
ち、■式に基づいて、減算器(149)及び(150)
から出力されたU相及びV相の基準1次電流ius”及
びivs”が加算されて、W相の基準1次電流−iws
”が求められる. そして、U相及び■相の基準1次電圧υus”及びυv
s1が、減算器(151)及び(152)、並びに増幅
器(156)及び(157)によって出力される.すな
わち5減算器(151)及び(152)から出力された
基準1次電流ius”及びivs”と、電流検出器(図
示せず》から入力端子(134)及び(135)を経由
して出力されたU相及びV相の実際の1次電流iug及
びivsとの偏差が求められ、増幅されてU相及びV相
の基準1次電圧υus’及びυvs”が求められて、P
WM回路(159)に供給される. 一方、W相の基準1次電圧υws”が、加算器(154
)、減算器(155)及び増幅器(158)によって出
力される.すなわち、■式の[iws” =−(ius
” +ivs” )]の関係を利用して、電流検出器(
図示せず)から入力端子(134)及び(135)を経
由して出力されたU相及びV相の実際の1次電流ius
及びivsとの和であるW相の1次電流−iwsが求め
られ、さらにW相の基準1次電流一i−eとの偏差が求
められ、増幅されてW相の基準1次電圧υws”が求め
られて、PWM回路(159)に供給される.こうして
、例えばトランジスタやMOSFET等の高速スイッチ
ング素子を用いたインバータ回路から楕成された電力変
換回路(6)に対しては、6つのスイッチング素子のO
N/OFF信号が、PWM回路(159)によって出力
される.したがって、誘,導電動機《7^)の1次電圧
υUS、1/V8及びυlIsが、基準1次電圧uus
” . υvs″及びυ−sllに追随するように、そ
れぞれPWM回路(159)及び電力変換回路(6》に
よって制御される.上述の説明から、誘導電動機(7^
)の発生トルクが、第2の基準トルクτ2に追随するよ
うに、第4図で示した第4の制御回路(13)によって
制御されることが理解される. 第3番目に、請求項(2)の発明の他の実施例の構成を
第5区を参照しながら説明する.第5図は、請求項(2
)の発明の他の実施例を示すブロック図であり、第3図
で示す実施例の第4の制御回路《13》及び誘導電動機
(フ^)の代わりに、第4の制御回路(13^)及び永
久磁石式同期電動機《7B》で構成され、その他は上記
第3図で示す実施例のものと全く同一である. ここで、第4の制御回路《13^》は、第4図で示す第
4の制御回路(13)において、基準励磁電流id”を
零にするとともに、係数器(139)及び除算器(14
G)を省略し、かつ第2の基準トルクτ2から基準トル
ク電流iq8を求めるのに必要なトルク定数の値を変更
すればよい. ところで、請求項(1)の発明と請求項《2》の発明の
相違点は、第1図及び第3図で示した実施例から明らか
なように、第1の制御回路(2)があるかないかという
ことである. 上述した説明から解るように、速度制御の応答性は、第
2の制御回路(3)によって決定されるが、第1の制御
回路《2》は速度制御系のダンピング特性を改善する働
きをする. したがって、機械系の剛性が低く、速度制御系のダンピ
ング特性が問題となる場合には、請求項《1》の発明を
用いる方がよい.一方、機械系の剛性がそれほど低くな
い場合には、請求項(2)の発明を用いる方がよい. なお、上記各実施例の第2の制御回路(3)の他の例と
して、第1の制御回路(2)の例として示したPI型の
回路を用いてもよい.この場合、基準速度ω−8に対す
るモデル速度ω一lの伝達間数は、ω一1111/ω−
1 = (KpS+Ki)/(JS”+KpS+Ki)・・・
■式 と表される.したがって、ゲインKp,Kiの値を調節
することにより、仕様を満足するような応答特性をもっ
たモデル速度ωvs Il+の制御が可能である. また逆に、第1の制御回路(2)の他の例として、第2
の制御回路(3)の例として示したIP型の回路を用い
てもよい. [発明の効果] 以上説明しなとおり、請求項(1)の発明は、電動機、
トルク伝達機構及び負荷機械を1つの積分要素として近
似し第2の基準トルク及び補正トルクに基づいてモデル
速度を出力する機械系モデルと、上記電動機の基準速度
及び実速度に基づいて第1の基準トルクを出力する第1
の制御回路と、上記基準速度及びモデル速度に基づいて
上記第2の基準トルクを出力する第2の制御回路と、上
記実速度及びモデル速度に基づいて上記補正トルクを出
力する補正トルク演算回路と、上記第1の基準トルク及
び第2の基準トルクに基づいて上記電動機のトルクを制
御する制御手段とを備え、また、請求項《2》の発明は
、電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1つの積分要
素として近似し基準トルク及び補正トルクに基づいてモ
デル速度を出力する機械系モデルと、上記電動機の基準
速度及びモデル速度に基づいて上記基準トルクを出力す
る制御回路と、上記実速度及びモデル速度に基づいて上
記補正トルクを出力する補正トルク演算回路と、上記基
準トルクに基づいて上記電動機のトルクを制御する制御
手段とを備えたので、負荷トルクが変動するような場合
でも応答周波数を高くすることができ、また負荷機械の
慣性モーメントが変化するような場合でも速度制御系の
応答を一定に保つことができるという効果を奏する.
第1図は請求項(1》の発明の実施例を示すブロック図
、第2図は請求項(1)の発明の実施例の補正トルク演
算回路を示すブロック図、第3図は請求項(2)の発明
の実施例を示すブロック図、第4図は請求項(2)の発
明の実施例の第4の制御回路を示すブロック図、第5図
は請求項(2)の発明の他の実施例を示すブロック図、
第6図は従来の電動機の速度制御装置を示すブロック図
、第7図は従来の電動機の速度制御装置の第1の制御回
路を示すブロック図、第8図は従来の電動機の速度制御
装置の第2の制御回路を示すブロック図、第9図は従来
の電動機の速度制御装置の第3の制御回路を示すブロッ
ク図である. 図において、 (1)・・・ 速度基準信号発生回路、(2)・・・
第1の制御回路、 (3) ・・・ 第2の制御回路、 (4)・・・ 機械系モデル、 (5〉 ・・・ 第3の制御回路、 (6)・・・ 電力変換回路、 (7) ・・・ 直流電動機、 (8)・・・ トルク伝達機構、 (9) ・・・ 負荷機械、 (10) ・・・ 速度検出器、 (11)・・・ 補正トルク演算回路、(12)・・・
減算器、 (13》 ・・・ 第4の制御回路、(7^) ・・
・ 誘導電動機、 (13^) ・・・第4の制御回路、 (7B》 ・・・ 永久磁石式同期電動機である.な
お、各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す.
、第2図は請求項(1)の発明の実施例の補正トルク演
算回路を示すブロック図、第3図は請求項(2)の発明
の実施例を示すブロック図、第4図は請求項(2)の発
明の実施例の第4の制御回路を示すブロック図、第5図
は請求項(2)の発明の他の実施例を示すブロック図、
第6図は従来の電動機の速度制御装置を示すブロック図
、第7図は従来の電動機の速度制御装置の第1の制御回
路を示すブロック図、第8図は従来の電動機の速度制御
装置の第2の制御回路を示すブロック図、第9図は従来
の電動機の速度制御装置の第3の制御回路を示すブロッ
ク図である. 図において、 (1)・・・ 速度基準信号発生回路、(2)・・・
第1の制御回路、 (3) ・・・ 第2の制御回路、 (4)・・・ 機械系モデル、 (5〉 ・・・ 第3の制御回路、 (6)・・・ 電力変換回路、 (7) ・・・ 直流電動機、 (8)・・・ トルク伝達機構、 (9) ・・・ 負荷機械、 (10) ・・・ 速度検出器、 (11)・・・ 補正トルク演算回路、(12)・・・
減算器、 (13》 ・・・ 第4の制御回路、(7^) ・・
・ 誘導電動機、 (13^) ・・・第4の制御回路、 (7B》 ・・・ 永久磁石式同期電動機である.な
お、各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す.
Claims (2)
- (1)電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1つの積
分要素として近似し第2の基準トルク及び補正トルクに
基づいてモデル速度を出力する機械系モデル、上記電動
機の基準速度及び実速度に基づいて第1の基準トルクを
出力する第1の制御回路、上記基準速度及びモデル速度
に基づいて上記第2の基準トルクを出力する第2の制御
回路、上記実速度及びモデル速度に基づいて上記補正ト
ルクを出力する補正トルク演算回路、並びに上記第1の
基準トルク及び第2の基準トルクに基づいて上記電動機
のトルクを制御する制御手段を備えたことを特徴とする
電動機の速度制御装置。 - (2)電動機、トルク伝達機構及び負荷機械を1つの積
分要素として近似し基準トルク及び補正トルクに基づい
てモデル速度を出力する機械系モデル、上記電動機の基
準速度及びモデル速度に基づいて上記基準トルクを出力
する制御回路、上記実速度及びモデル速度に基づいて上
記補正トルクを出力する補正トルク演算回路、並びに上
記基準トルクに基づいて上記電動機のトルクを制御する
制御手段を備えたことを特徴とする電動機の速度制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105944A JP2768731B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 電動機の速度制御装置 |
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JPH02290178A true JPH02290178A (ja) | 1990-11-30 |
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- 1989-04-27 JP JP1105944A patent/JP2768731B2/ja not_active Expired - Fee Related
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