JPH09149700A - Ipmモータの制御方法及び制御装置 - Google Patents
Ipmモータの制御方法及び制御装置Info
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- JPH09149700A JPH09149700A JP8246500A JP24650096A JPH09149700A JP H09149700 A JPH09149700 A JP H09149700A JP 8246500 A JP8246500 A JP 8246500A JP 24650096 A JP24650096 A JP 24650096A JP H09149700 A JPH09149700 A JP H09149700A
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Abstract
積になっており、非線形となるため、安定性に欠けてし
まう。 【解決手段】 IPMモータ2の速度やトルクを制御す
る速度制御器22を設け、電動機1次鎖交磁束の最大
値、q軸インダクタンス、d軸インダクタンス、電動機
定格電流及び速度制御器22より出力される電動機トル
ク指令T*からd軸電流値を制御するd軸電流指令Id1 *
とq軸電流値を制御するq軸電流指令Iq *とを算出す
る。
Description
磁石が埋め込まれた構造(例えば、実開平4−2874
5号公報、実開平3−97354号公報参照)を有する
同期電動機であるIPMモータの速度及びトルクの制御
に関する。
置の一構成例を示す構成ブロック図である。本従来例は
図5に示すように、負荷504に接続されたIPMモー
タ502と、IPMモータ502の回転を検出する回転
検出器503と、IPMモータ502の駆動を制御する
駆動制御装置500と、IPMモータ502と駆動制御
装置500とを接続する信号ケーブル509及びケーブ
ル505とから構成されており、駆動制御装置500内
には、制御信号をIPMモータ502を駆動するための
電力に変換する電力変換部501と、IPMモータ50
2の電機子に流れる電流及び回転磁界を制御するdq軸
電流制御部511と、IPMモータ502の速度、トル
ク及び定出力特性等を制御するアプリケーション制御部
521とが設けられている。
は、電力変換部501から出力された電力がケーブル5
05を介してIPMモータ502に供給され、IPMモ
ータ502において供給された電力が回転子のトルクに
変換されてその回転トルクによって負荷504が駆動す
る。また、IPMモータ502の回転は、回転検出器5
03によって検出され、信号ケーブル509を介して駆
動制御装置500に入力される。以下に、上述したIP
Mモータの制御装置における駆動方法について説明す
る。図6は、図5に示した駆動装置におけるIPMモー
タの駆動方法を説明するためのブロック図である。
ータ502の回転が検出され、検出された回転信号が信
号ケーブル509を介してdq軸電流制御部511に入
力される。すると、dq軸電流制御部511内に設けら
れた回転位置信号演算器516において、入力された信
号に基づいてIPMモータ502における磁極の回転角
度θが算出され、算出結果が座標変換器A515及び座
標変換器B512に入力される。IPMモータ502に
おける磁極の回転角度θが座標変換器A515に入力さ
れると、座標変換器A515において、入力された磁極
の回転角度θを用いて、電流検出器506において検出
されたIPMモータ502に流れる3相の電流のうちu
層とv層に流れる電流iu,ivが2相dq軸座標の信号
Id,Iqに変換され、出力される。
いて演算されたd軸電流指令Id *及びq軸電流指令Iq *
に対し、座標変換器A515から出力されたd軸電流I
d及びq軸電流Iqをそれぞれ帰還することによって得ら
れたd軸電流制御偏差信号及びq軸電流制御偏差信号が
比例積分演算器が備えられているd軸電流制御器514
及びq軸電流制御器513にそれぞれ入力され、d軸電
流制御偏差信号及びq軸電流制御偏差信号がd軸電流制
御器514及びq軸電流制御器513においてぞれぞれ
増幅されて出力される。また、速度検出信号演算器51
7において、回転検出器503から出力された信号に基
づいて電動機回転速度ωrが求められ、出力される。次
に、電動機回転速度ωr、d軸電流指令Id *及びq軸電
流指令Iq *がフィードフォワード補償器518に入力さ
れ、dq軸電流制御の外乱となっている誘起電圧を打ち
消すための外乱補償信号が算出される。
おいて算出された外乱補償信号とd軸電流制御器514
から出力された信号とが加算され、d軸電圧指令Vd *と
して座標変換器B512に入力される。同様に、フィー
ドフォワード補償器518において算出された外乱補償
信号とq軸電流制御器513から出力された信号とが加
算され、q軸電圧指令Vq *として座標変換器B512に
入力される。次に、座標変換器B512において、d軸
電圧指令Vd *及びq軸電圧指令Vq *のdq軸の2相電圧
指令がVu *,Vv *,Vw *の3相の電圧指令に変換され、
出力される。次に、座標変換器B512から出力された
3相指令Vu *,Vv *,Vw *がPWM制御器508に入力
され、PWM制御器508に入力された3相指令Vu *,
Vv *,Vw *に対応して電力変換器507が作動し、IP
Mモータ502における駆動制御に必要となる周波数で
電圧が制御され、IPMモータ502の各相にiu,
iv,iwの電流が流される。
動作について説明する。速度検出信号演算器517から
出力された電動機速度信号ωrが速度指令信号ωr *に対
して帰還され、その偏差信号が比例積分器が備えられて
いる速度制御器522に入力され、速度制御器522に
おいて増幅されてq軸電流指令信号Iq *としてdq軸電
流制御部511に対して出力される。ここで、電動機速
度が定トルク制御領域の回転速度であるときは、最大ト
ルク制御器523において、速度制御器522から出力
されたq軸電流指令信号Iq *に対して以下の公知の数式
14によって電動機トルクが最大となるd軸電流指令値
Id1 *が算出され、出力される。
q軸インダクタンス,Ld:d軸インダクタンス,I
1r:電動機定格電流)とする。一方、電動機速度が基準
速度を超えた場合、定出力制御器524において、速度
制御器522から出力されたq軸電流指令Iq *と速度検
出信号演算器517から出力された電動機速度信号ωr
とを用いて以下に示す公知の数式15によって電動機の
使用上限電圧V1w付近でほぼ一定の電圧に制御するため
のd軸電流指令Id2 *が算出され、出力される。
流指令Id2 *が切替器525に入力され、切替器525
において、電動機が定トルク領域で運転される場合は、
最大トルク制御器523から出力されたd軸電流指令値
Id1 *が、また、電動機が定出力領域で運転される場合
は、定出力制御器524から出力されたd軸電流指令I
d2 *がdq軸電流制御部511におけるd軸電流制御指
令Id *としてdq軸電流制御部511に対して出力され
る。そして、アプリケーション制御部521において演
算されたd軸電流指令Id *及びq軸電流指令Iq *によっ
てdq軸の電流が制御され、定トルク制御領域における
最大トルク制御特性と、電動機速度が基準速度以上とな
った場合における定出力特性とが得られる。
たような従来のものにおいては、以下に示す問題点があ
った。 (1)IPMモータのトルクTとd軸電流Id及びq軸
電流Iqとの間に以下に示すような関係がある。
インダクタンス,Ld:d軸インダクタンス,φ1:回転
子永久磁石の1次鎖交磁石の最大値) 最大トルク制御においては、d軸電流が制御されている
ため、数式16においては電動機トルクTがq軸電流I
qとd軸電流Idの関数の積となっており、電動機トルク
Tは、速度制御の出力信号Iq *との間に比例関係がな
く、非線形となる。このため、d軸電流指令値を最大ト
ルク制御によって変化させると、速度ループゲインが変
化してしまい、安定性に欠け、扱い難い制御系となって
いる。 (2)定出力特性を得るために負のd軸電流を流して電
動機の1次電圧が使用上限値付近でほぼ一定となるよう
に制御しているため、速度制御器の出力信号は電動機ト
ルクと比例関係似なく、非線型で安定性に欠け、扱い難
い。
れる電流の大きさによって磁界飽和の影響を受けてdq
軸インダクタンスの値が変化するため、電動機に印加さ
れる電圧が不足したり、過電圧となって、安定で良好な
出力特性を得ることができない。本発明は、上述したよ
うな従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので
あって、安定で良好な出力を得ることができるIPMモ
ータの駆動装置を提供することを目的とする。
するための手段について述べる。d軸電流Id及びq軸
電流Iqは、d軸電流指令値Id *及びq軸電流指令値Iq
*にそれぞれ従って制御されており、また、電動機トル
クTは電動機トルク指令T *に従って制御されているの
で、定常状態においては以下の関係が成り立つ。
数Pと回転子の永久磁石による1次鎖交磁束の最大値φ
1により次の関係が成り立つように決定された定格電流
とする。
を用いて変形すると、
とし、φ1は回転子永久磁石による1次鎖交磁束の最大
値、Lqはq軸インダクタンス、Ldはd軸インダクタン
スである。等価1次電流指令値をI1 *(p・u)として
考えると、Id *とIq *との間に次の関係がある。
ルク指令値T*に対し、等価1次電流指令値I*が最小と
なるd軸電流指令値Id *の演算式より得られるので、数
式24のI1 *のId *に対する変化率を求める。
1次電流指令値I1 *が最小となるのは、数式25の分子
が0となる場合、すなわち、次式のId *に関する4次方
程式の負の根Id1 *にd軸電流指令値Id *が等しくなる
場合である。
に組み込んで制御するには、演算時間がかかりすぎて高
い応答が得られないので、次の近似式に基づいて制御す
る。数式26においてI11は一般的に3以上の値となる
ので、Id */I11<<1として数式26の左辺の(1−
Id */I11)3を次式のように近似する。
を解く。
28を近似する。
は、次の方法によって近似根を求める。数式26の左辺
をG1(Id1 *)とする。
G1’(Id1 *)とすると、以下に示す数式31の近似演
算を制御装置の演算サイクル毎に演算することにより、
時間の経過に従って近似根Id1 *は真値に収束する。
イクルにおける演算結果であり、Id 1 *(i)は今回の
演算サイクルにおける演算結果である。数式28、数式
29及び数式31のいずれか1つを用いて得られた演算
値Id1 *をd軸電流指令Id *とするとともにそのd軸電
流指令Id *と前記トルク指令T*とから数式23に従っ
て演算し、得られた値をq軸電流指令Iq *としてd軸と
q軸の電流が制御される。上述した数式28、数式29
及び数式31のいずれか1つを用いて得られたd軸電流
指令Id *、並びに、数式23によって算出されたq軸電
流指令Iq *は、最大トルク効率点にて制御されるd軸電
流指令Id *の近似値であるが、電動機定数の測定誤差や
磁気飽和の影響を受けた場合、最大トルク効率点からは
ずれてしまうことになる。
流指令Id *を、予め測定した電動機定数から演算するの
ではなく、運転中の電動機に流れる1次電流から求める
ことができれば、電動機定数の測定誤差や磁気飽和の影
響を受けずに制御を行うことが可能となる。まず、電動
機に流れる1次電流I1を、dq軸変換によって得られ
るdq軸電流Id,Iqを用いて次の数式から求める。
軸電流Idとを用いて次の方法により1次電流I1のd軸
電流Idに対する変化率を求める。最大トルク効率制御
においては、一定周期毎に演算が実行されているものと
すると、今回の演算周期における1次電流値と前回の演
算周期における1次電流値との差ΔI1と、今回の演算
周期におけるd軸電流と前回の演算周期におけるq軸電
流Idとの差ΔIdとの比、すなわちΔI1/ΔId=dI
1/dIdを算出する。次に、d軸電流Idに対する1次
電流I1の変化率dI1/dIdを比例積分演算器によっ
て増幅し、得られる信号をd軸電流補正信号Id4 *とし
て、数式28、数式29及び数式31のいずれか1つに
したがって得られた演算値Id1 *から減ずることにより
補正すれば、電動機定数の測定誤差や磁気飽和の影響を
受けずに最大トルク効率点において制御が可能となる。
トルク効率点におけるd軸電流を補正演算する手段であ
るが、dq軸電流Id,Iqはそれぞれ、dq軸電流指令
Id *,Iq *に対して制御を行っているので、Id *≒
Id,Iq *≒Iqとなる関係を用いて最大トルク効率点に
おけるdq軸電流指令の演算においてIdの代わりにId
*、Iqの代わりにIq *を用いても同様の演算結果が得ら
れ、同様の制御効果が得られる。また、以下に電動機の
d軸、q軸上の電圧Vd、Vqに関する公知の方程式を示
す。
軸インダクタンス,Lq:q軸インダクタンス,ωI:1
次電圧の角周波数,ωr:回転子の回転角速度,φ1:電
動機1次鎖交磁束数の最大値,P:極対数) また、1次電圧V1(相電圧)とd軸電圧Vd及びq軸電
圧Vqとの間には次の関係がある。
角周波数ωrとの間には次の関係がある。
V1w(相電圧)でほぼ一定となるように制御する条件を
求める。数式32と数式33のId,Iqの過渡項LdId
S,LqIqSを無視し、数式32のVdと数式33のVq
を数式34に代入する。
速度,V1r:電動機定格電圧(相電圧)) 数式36の(Id/I1r)と(Iq/I1r)をd軸電流指
令Id *とq軸電流指令Iq *に置き換える。
による。
すると、Id *に関する4次方程式が得られる。
上の値となり、Id *<<1として数式38の左辺に次の
数式39を近似して数式38の方程式の近似解Id *=I
d2 *が得られる。
は、次の方法によって近似解を求める。数式38の左辺
をG2(Id2 *)とし、その微分値をG2’(Id2 *)とす
ると、制御装置の演算サイクル毎に演算することにより
時間の経過に従って近似根Id2 *は真値に収束する。
サイクルにおける演算結果であり、Id2 *(i)は今回
の演算サイクルにおける演算結果である。また、磁界飽
和の影響が小さな場合においては、以下の方法が有効で
ある。数式28、数式29、数式31のいずれか1つを
用いて演算し、得られた定トルク制御値のd軸電流指令
値Id1 *と、数式40と数式41のいずれか1つを用い
て算出された定出力制御時のd軸電流指令値Id2 *の2
つの信号の中から最小値優先回路により符号付きで小さ
な値の信号を選別し、その信号をd軸電流指令Id *とす
る。トルク指令T*とd軸電流指令Id *から数式23を
用いてq軸電流指令Iq *を算出する。
ってd軸とq軸の電流を制御することにより定トルク制
御と定出力制御をバンプレスに切り替え、定出力制御で
は電動機の1次電圧が使用上限値付近でほぼ一定値に維
持されるものである。また、電動機の端子電圧が磁気飽
和の影響によるインダクタンスの変化に連動して変化す
ることに着目してd軸電流制御ループ内にあるd軸電圧
指令値Vd *とq軸電流制御ループ内にあるq軸電圧指令
値Vq *とから磁気飽和の影響を受けた1次電圧指令値V
1 *を次の数式により演算する。
用上限電圧V1wと数式42にしたがって求めた1次電圧
指令値V1 *との偏差信号を比例積分演算器により増幅し
て得られたd軸電流補正信号Id3 *を数式28、数式2
9、数式31のいずれか1つの演算式より求めたd軸電
流指令値Id1 *に加えることによって得られたd軸電流
指令Id *によりd軸の電流を制御し、そのd軸電流指令
Id *と電動機トルク指令T*から数式23に従って演算
したq軸電流指令Iq *によりq軸の電流を制御すること
により、定出力制御領域の電動機に対して電圧を電動機
の使用上限値電圧V1wの付近のほぼ一定値になるように
制御される。 (作用)d軸とq軸の電流を制御することにより、電動
機トルクに対して1次電流I1が最小の値となるように
制御され、かつ、電動機トルクが速度制御器より出力さ
れるトルク指令T*に比例するように制御される。
動機の端子電圧が電動機の使用上限電圧付近でほぼ一定
値に維持され、かつ、電動機トルクが速度制御器より出
力されるトルク指令値T*に比例するように制御され
る。また、電動機定数の測定誤差や磁気飽和の影響を受
けてd軸とq軸のインダクタンスが変化する場合におい
ても、最大トルク効率点へのd軸電流指令Id *の補正演
算を行い、dq軸の電流を制御することにより、電動機
トルクに対して1次電流I1が最小の値となるように制
御され、かつ、電動機トルクが速度制御器から出力され
るトルク指令T*に比例するように制御される。また、
電動機の定出力制御領域における電動機の端子電圧が電
動機の使用上限電圧付近でほぼ一定値に維持され、か
つ、電動機トルクが速度制御器より出力されるトルク指
令T*に比例するように制御される。
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明のIPMモータの
制御装置の第1の実施の形態を示すブロックダイヤグラ
ムである。本形態は図1に示すように、負荷4に接続さ
れたIPMモータ2と、IPMモータ2の回転を検出す
る回転検出器3と、制御信号をIPMモータ2を駆動す
るための電力に変換する電力変換部1と、IPMモータ
2の電機子に流れる電流及び回転磁界を制御するdq軸
電流制御部11と、IPMモータ2の速度、トルク及び
定出力特性等を制御するアプリケーション制御部21
と、IPMモータ2とdq軸電流制御部11とを接続す
る信号ケーブル9と、IPMモータ2と電力変換部1と
を接続するケーブル5とから構成されている。
ータの制御装置におけるIPMモータの駆動方法につい
て説明する。まず、回転検出器3においてIPMモータ
2の回転が検出され、検出された回転信号が信号ケーブ
ル9を介してdq軸電流制御部11に入力される。する
と、dq軸電流制御部11内に設けられた回転位置信号
演算器16において、入力された信号に基づいてIPM
モータ2における磁極の回転角度θが算出され、算出結
果が座標変換器A15及び座標変換器B12に入力され
る。IPMモータ2における磁極の回転角度θが座標変
換器A15に入力されると、座標変換器A15におい
て、入力された磁極の回転角度θを用いて、電流検出器
6において検出されたIPMモータ2に流れる3相の電
流のうちu層とv層に流れる電流iu,ivが2相dq軸
座標の信号Id,Iqに変換され、出力される。
て演算されたd軸電流指令Id *及びq軸電流指令Iq *に
対し、座標変換器A15から出力されたd軸電流Id及
びq軸電流Iqをそれぞれ帰還することによって得られ
たd軸電流制御偏差信号及びq軸電流制御偏差信号が、
比例積分演算器が備えられているd軸電流制御器14及
びq軸電流制御器13にそれぞれ入力され、d軸電流制
御偏差信号及びq軸電流制御偏差信号がd軸電流制御器
14及びq軸電流制御器13においてぞれぞれ増幅され
て出力される。また、速度検出信号演算器17におい
て、回転検出器3から出力された信号に基づいて電動機
回転速度ωrが求められ、出力される。次に、電動機回
転速度ωr、d軸電流指令Id *及びq軸電流指令Iq *が
フィードフォワード補償器18に入力され、dq軸電流
制御の外乱となっている誘起電圧を打ち消すための外乱
補償信号が算出される。
いて算出された外乱補償信号とd軸電流制御器14から
出力された信号とが加算され、d軸電圧指令Vd *として
座標変換器B12に入力される。同様に、フィードフォ
ワード補償器18において算出された外乱補償信号とq
軸電流制御器13から出力された信号とが加算され、q
軸電圧指令Vq *として座標変換器B12に入力される。
次に、座標変換器B12において、d軸電圧指令Vd *及
びq軸電圧指令Vq *のdq軸の2相電圧指令がVu *,V
v *,Vw *の3相の電圧指令に変換され、出力される。次
に、座標変換器B12から出力された3相指令Vu *,V
v *,Vw *がPWM制御器8に入力され、PWM制御器8
に入力された3相指令Vu *,Vv *,Vw *に対応して電力
変換器7が作動し、IPMモータ2における駆動制御に
必要となる周波数で電圧が制御され、IPMモータ2の
各相にiu,iv,iwの電流が流される。
作について説明する。速度検出信号演算器17から出力
された電動機速度信号ωrが速度指令信号ωr *に対して
帰還され、その偏差信号が比例積分器が備えられている
速度制御器22に入力され、速度制御器22において増
幅されて電動機トルク指令T*として最大トルク効率制
御d軸電流指令演算器27、定出力制御d軸電流指令値
演算器33及びq軸電流指令演算器26に対して出力さ
れる。すると、最大トルク効率制御d軸電流指令演算器
27において、電動機トルク指令T*を用いて数式2
8、数式29及び数式31のいずれか1つにしたがって
d軸電流指令演算値Id1 *が算出される。また、定出力
制御d軸電流指令値演算器33においては、電動機トル
ク指令T *と速度検出信号演算器17から出力された電
動機速度検出信号ωrとを用いて数式40、数式41の
いずれか1つにしたがってd軸電流指令値Id2 *が算出
される。
電流指令値Id1 *とId2 *との2つの信号の中から符号付
で小さな信号が選択され、d軸電流指令Id *として出力
される。その後、q軸電流指令演算器26において、電
動機トルク指令T*とd軸電流指令Id *とを用いて数式
23にしたがってq軸電流指令Iq *が算出される。以上
のように算出されたd軸電流指令Id *及びq軸電流指令
Iq *がdq軸電流制御部11に出力され、d軸とq軸の
電流が制御される。 (第2の実施の形態)図2は、本発明のIPMモータの
制御装置の第2の実施の形態を示すブロックダイヤグラ
ムである。
ものと比べてアプリケーション制御部121における制
御のみが異なるものであり、他の制御においては同様で
あるため、アプリケーション制御部121における制御
のみついて以下に説明する。速度検出信号演算器117
から出力された電動機速度信号ωrが速度指令信号ωr *
に対して帰還され、その偏差信号が比例積分器が備えら
れている速度制御器122に入力され、増幅されて得ら
れた信号が電動機トルク指令T*として最大トルク効率
制御d軸電流指令演算器127及びq軸電流指令演算器
126に対して出力される。すると、最大トルク効率制
御d軸電流指令演算器127において、電動機トルク指
令T*を用いて数式25、数式26及び数式27のいず
れか1つにしたがってd軸電流指令Id1 *が算出され
る。
8においては、電動機1次電圧指令値演算器132にお
いて、定出力領域での電動機1次電圧使用上限値とdq
軸電流制御部111から出力される電動機d軸電圧指令
値Vd *及びq軸電圧指令値V q *とを用いて数式42にし
たがって演算が行われ、その後、比例積分演算器129
において1次電圧指令値V1 *の偏差信号が増幅され、そ
の後、信号制御器131において、比例積分演算器12
9から出力される信号が正であれば0が出力され、負で
あれば比例積分演算器129から出力される信号がその
ままd軸電流指令補正信号Id3 *として出力される。定
出力制御d軸電流補正値演算器128からd軸電流指令
補正信号Id3 *が出力されると、最大トルク効率制御の
d軸電流指令値Id1 *に定出力制御時のd軸電流指令補
正値Id3 *が加えられ、補正されることによってd軸電
流指令Id *が算出される。
て、電動機トルク指令T*とd軸電流指令Id *とを用い
て数式23にしたがってq軸電流指令Iq *が算出され
る。以上のように算出されたd軸電流指令Id *及びq軸
電流指令Iq *にしたがってd軸とq軸の電流が制御され
る。 (第3の実施の形態)図3は、本発明のIPMモータの
制御装置の第3の実施の形態を示すブロックダイヤグラ
ムである。本形態は図3に示すように、図1に示したも
のと比べてアプリケーション制御部221における制御
のみが異なるものであり、他の制御においては同様であ
るため、アプリケーション制御部221における制御の
みついて以下に説明する。
電動機速度信号ωrが速度指令信号ωr *に対して帰還さ
れ、その偏差信号が比例積分器が備えられている速度制
御器222に入力され、増幅されて得られた信号が電動
機トルク指令T*として最大トルク効率制御d軸電流指
令演算器227及びq軸電流指令演算器226に対して
出力される。すると、最大トルク効率制御d軸電流指令
演算器227において、電動機トルク指令T*を用いて
数式28、数式29及び数式31のいずれか1つにした
がってd軸電流指令Id1 *が算出される。また、d軸電
流指令補正演算器233においては、1次電流演算器2
34において、電動機に流れる1次電流を座標変換器A
215においてdq軸変換することによって得られるd
q軸電流Id,Iqを用いて数式32にしたがって1次電
流I1が算出され、その後、微分演算器235におい
て、1次電流演算器234にて算出された1次電流I1
のd軸電流Idに対する変化率が求められ、その後、比
例積分演算器229において、微分演算器235にて算
出された変化率が増幅されてd軸電流補正信号Id4 *と
して出力される。
演算器227において算出されたd軸電流指令Id1 *か
らd軸電流補正信号Id4 *が減算されて補正されること
によってd軸電流指令Id *が算出される。その後、q軸
電流指令演算器226において、電動機トルク指令T*
とd軸電流指令Id *とを用いて数式23にしたがってq
軸電流指令Iq *が算出される。以上のように算出された
d軸電流指令Id *及びq軸電流指令Iq *がdq軸電流制
御部211に出力され、d軸とq軸の電流が制御され
る。 (第4の実施の形態)図4は、本発明のIPMモータの
制御装置の第4の実施の形態を示すブロックダイヤグラ
ムである。
ものと比べて、図3に示したものが、1次電流からdq
軸変換を行って得られるdq軸電流Id,Idを用いてd
軸電流補正信号Id4 *が算出されているのに対して、本
形態は、d軸電流指令補正演算器333においてdq軸
電流Id,Idの代わりにdq軸電流指令信号Id *,I d *
を用いて図3に示したものと同様な演算によりd軸電流
補正信号Id4 *が算出されているものであり、他の制御
については図3に示したものと同様である。そして、最
大トルク効率制御d軸電流指令演算器327において算
出されたd軸電流指令Id1 *からd軸電流補正信号Id4 *
が減算されて補正されることによってd軸電流指令Id *
が算出される。その後、q軸電流指令演算器326にお
いて、電動機トルク指令T*とd軸電流指令Id *とを用
いて数式23にしたがってq軸電流指令Iq *が算出され
る。
及びq軸電流指令Iq *がdq軸電流制御部311に出力
され、d軸とq軸の電流が制御される。
ているので以下に記載するような効果を奏する。電動機
トルクと速度制御器により出力される電動機トルク指令
間のリニアリティは、常に良好に維持されるとともに定
トルク制御領域では、最大トルク効率状態となるように
d軸電流とq軸電流が制御可能となり、定出力制御領域
においても電動機1次電圧が電動機使用上限電圧付近に
おいて、ほぼ一定値となるようにd軸電流とq軸電流が
制御可能となり、非線形な制御特性が改善され、安定性
が高く、良好な制御特性を得ることができる。また、電
動機定数の測定誤差や磁気飽和の影響を受けてd軸とq
軸のインダクタンスが変化する場合であっても、最大ト
ルク効率点へのd軸電流指令Id *の補正演算を行い、d
q軸の電流を制御することにより、電動機トルクに対し
て1次電流I1が最小の値となるように制御され、か
つ、電動機トルクが速度制御器から出力されるトルク指
令T*に比例するように制御されるため、安定性の高い
制御特性を得ることができる。
の形態を示すブロックダイヤグラムである。
の形態を示すブロックダイヤグラムである。
の形態を示すブロックダイヤグラムである。
の形態を示すブロックダイヤグラムである。
示す構成ブロック図である。
駆動方法を説明するためのブロック図である。
補償器 21,121,221,321 アプリケーション制
御部 22,122,222,322 速度制御器 26,126,226,326 q軸電流指令演算器 27,127,227,327 最大トルク効率制御
d軸電流指令演算器 33 定出力制御d軸電流指令値演算器 34 最小値優先回路 128 定出力制御d軸電流指令補正演算器 129,229,329 比例積分演算器 131 信号制限器 132 電動機1次電圧指令値演算器 233,333 d軸電流指令補正演算器 234,334 1次電流演算器 235,335 微分演算器
Claims (11)
- 【請求項1】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータのd軸電流及
びq軸電流を制御することによって前記IPMモータの
速度とトルクを制御するIPMモータの制御方法におい
て、 前記IPMモータの速度とトルクを制御する速度制御器
を設け、 電動機1次鎖交磁束の最大値をφ1、q軸インダクタン
スをLq、d軸インダクタンスをLd、電動機定格電流を
I1rとした場合に、I11=φ1/[(Lq−Ld)I1r]
とし、かつ、前記速度制御器より出力される電動機トル
ク指令をT*として、 【数1】 【数2】 から、d軸電流値を制御するd軸電流指令Id1 *及びq
軸電流値を制御するq軸電流指令Iq *を算出することを
特徴とするIPMモータの制御方法。 - 【請求項2】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータのd軸電流及
びq軸電流を制御することによって前記IPMモータの
速度とトルクを制御するIPMモータの制御方法におい
て、 前記IPMモータの速度とトルクを制御する速度制御器
を設け、 電動機1次鎖交磁束の最大値をφ1、q軸インダクタン
スをLq、d軸インダクタンスをLd、電動機定格電流を
I1rとした場合に、I11=φ1/[(Lq−Ld)I1r]
とし、かつ、前記速度制御器より出力される電動機トル
ク指令をT*として、 【数3】 【数4】 から、d軸電流値を制御するd軸電流指令Id1 *及びq
軸電流値を制御するq軸電流指令Iq *を算出することを
特徴とするIPMモータの制御方法。 - 【請求項3】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータのd軸電流及
びq軸電流を制御することによって前記IPMモータの
速度とトルクを周期演算を用いて制御するIPMモータ
の制御方法において、 電動機1次鎖交磁束の最大値を
φ1、q軸インダクタンスをLq、d軸インダクタンスを
Ld、電動機定格電流をI1rとした場合に、I11=φ1/
[(L q−Ld)I1r]とし、かつ、G1’(Id1 *)をG
1(Id1 *)の微分値とした場合に、 【数5】 とし、かつ、Id1(i−1)をId1(i)に対して前記
演算サイクルにおける前回の演算により算出されたd軸
電流指令として、 【数6】 から、d軸電流値を制御するd軸電流指令Id1 *を算出
することを特徴とするIPMモータの制御方法。 - 【請求項4】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータのd軸電流及
びq軸電流を制御することによって前記IPMモータの
速度とトルクを制御するIPMモータの制御方法におい
て、 前記d軸電流の値を制御するd軸電流指令が複数ある場
合に最小のd軸電流指令を選択する最小値優先回路を設
け、 電動機1次使用上限電圧をV1w、電動機速度をωr、電
動機基準速度角周波数をωrB、電動機1次定格電圧をV
1r、電動機定格電流をT1r、電動機極対数をPとした場
合に、 【数7】 として、 【数8】 から、d軸電流値を制御するd軸電流指令Id2 *を算出
し、前記d軸電流指令Id 2 *と、 【数9】 【数10】 【数11】 のいずれか1つの数式を用いて算出されたd軸電流指令
Id1 *とを前記最小値優先回路において比較し、小さな
d軸電流指令を算出することを特徴とするIPMモータ
の制御方法。 - 【請求項5】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータのd軸電流及
びq軸電流を制御することによって前記IPMモータの
速度とトルクを周期演算を用いて制御するIPMモータ
の制御方法において、 前記d軸電流の値を制御するd
軸電流指令が複数ある場合に最小のd軸電流指令を選択
する最小値優先回路を設け、 電動機1次鎖交磁束の最大値をφ1、q軸インダクタン
スをLq、d軸インダクタンスをLd、電動機定格電流を
I1rとした場合に、I11=φ1/[(Lq−Ld)I1r]
とし、かつ、G2’(Id2 *)をG2(Id2 *)の微分値と
した場合に、 【数12】 とし、かつ、Id2(i−1)をId2(i)に対して前記
演算サイクルにおける前回の演算により算出されたd軸
電流指令として、 【数13】 から、d軸電流値を制御するd軸電流指令Id2 *を算出
し、前記d軸電流指令Id 2 *と、 【数14】 【数15】 【数16】 のいずれか1つの数式を用いて算出された前記d軸電流
指令Id1 *とを前記最小値優先回路において比較し、小
さなd軸電流指令を算出することを特徴とするIPMモ
ータの制御方法。 - 【請求項6】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータに接続され、
前記IPMモータのd軸電流及びq軸電流を制御するこ
とによって前記IPMモータの速度とトルクを周期演算
を用いて制御するIPMモータの制御装置において、 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御を行う最大
トルク効率制御d軸電流指令演算器及びq軸電流指令指
令演算器と、 請求項4または請求項5に記載の制御を行う定出力制御
d軸電流指令演算器と、 前記d軸電流の値を制御するd軸電流指令が複数ある場
合に最小のd軸電流指令を選択する最小値優先回路と、 前記IPMモータの速度とトルクを制御する速度制御器
とを有することを特徴とするIPMモータの制御装置。 - 【請求項7】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータのd軸電流及
びq軸電流を制御することによって前記IPMモータの
速度とトルクを制御するIPMモータの制御方法におい
て、 電動機の使用上限電圧をV1w、d軸電流制御ループ内に
あるd軸電圧指令値をVd *、q軸電流制御ループ内にあ
るq軸電圧指令値をVq *とした場合、 【数17】 から、電動機1次電圧指令値V1 *を算出し、 前記電動機使用上限電圧V1Wと前記電動機1次電圧指令
値V1 *との偏差の信号を比例積分演算器より増幅した値
をId30 *とし、 Id30 *が正であれば、d軸電流指令補正信号Id3 *=0
とし、Id30 *が負であれば、Id3 *=Id30 *とし、 該d軸電流指令補正信号Id3 *を、 【数18】 【数19】 【数20】 のいずれか1つの数式を用いて算出された定トルク制御
時のd軸電流指令値Id1 *に補正信号として加え、該信
号をd軸電流指令Id *とし、 【数21】 を用いてq軸電流値を制御するq軸電流指令Iq *を算出
することを特徴とするIPMモータの制御方法。 - 【請求項8】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータに接続され、
前記IPMモータのd軸電流及びq軸電流を制御するこ
とによって前記IPMモータの速度とトルクを周期演算
を用いて制御するIPMモータの制御装置において、 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御を行う最大
トルク効率制御d軸電流指令演算器及びq軸電流指令指
令演算器と、 請求項7に記載の制御を行う定出力制御d軸電流指令演
算器と、 前記d軸電流の値を制御するd軸電流指令が複数ある場
合に最小のd軸電流指令を選択する最小値優先回路と、 前記IPMモータの速度とトルクを制御する速度制御器
とを有することを特徴とするIPMモータの制御装置。 - 【請求項9】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた構
造を有する同期電動機であるIPMモータのd軸電流及
びq軸電流を制御することによって前記IPMモータの
速度とトルクを制御するIPMモータの制御方法におい
て、 前記IPMモータの速度とトルクを制御する速度制御器
と、 入力される信号を増幅して出力する比例積分演算器とを
設け、 電動機1次鎖交磁束の最大値をφ1、q軸インダクタン
スをLq、d軸インダクタンスをLd、相数をm、極対数
をP、定格トルクをTrとした場合に、I11=φ 1/
[(Lq−Ld)I1r]、I1r=Tr/(mPφ1)とし、
かつ、前記速度制御器より出力される電動機トルク指令
をT*、d軸電流指令をId *、q軸電流指令をIq *、電
動機に流れる電動機1次電流をdq軸変換することによ
って得られるd軸電流をId、q軸電流指令をIqとし
て、 【数22】 から、電動機1次電流指令I1 *を求め、 前記d軸電流指令Id *に対する前記電動機1次電流指令
I1 *の変化率dI1 */dId *を0とするd軸電流指令I
d *に関する方程式 【数23】 の根または近似根Id1 *と、電動機に流れる電流からd
q軸変換によって得られたd軸電流Idとq軸電流Iqと
から数式 【数24】 によって求めた電動機1次電流I1について該電動機1
次電流I1の前記d軸電流Idに対する変化率dI1/d
Idを演算し、演算された変化率の信号を前記比例積分
演算器によって増幅して得られた信号Id4 *とにより、 【数25】 から、d軸電流を制御するd軸電流指令Id *を算出する
とともに、 【数26】 から、q軸電流を制御するq軸電流指令Iq *を算出する
ことを特徴とするIPMモータの制御方法。 - 【請求項10】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた
構造を有する同期電動機であるIPMモータのd軸電流
及びq軸電流を制御することによって前記IPMモータ
の速度とトルクを制御するIPMモータの制御方法にお
いて、 前記IPMモータの速度とトルクを制御する速度制御器
と、 入力される信号を増幅して出力する比例積分演算器とを
設け、 電動機1次鎖交磁束の最大値をφ1、q軸インダクタン
スをLq、d軸インダクタンスをLd、相数をm、極対数
をp、定格トルクをTrとした場合に、I11=φ 1/
[(Lq−Ld)I1r]、I1r=Tr/(mpφ1)とし、
かつ、前記速度制御器より出力される電動機トルク指令
をT*、d軸電流指令をId *、q軸電流指令をIq *とし
て、 【数27】 から、電動機1次電流指令I1 *を求め、 前記d軸電流指令Id *に対する前記電動機1次電流指令
I1 *の変化率dI1 */dId *を0とするd軸電流指令I
d *に関する方程式 【数28】 の根または近似根Id1 *と、前記d軸電流指令Id *と前
記q軸電流指令Iq*とから数式 【数29】 によって求めた電動機1次電流指令I1 *について該電動
機1次電流指令I1 *の前記d軸電流指令Id *に対する変
化率dI1 */dId *を演算し、演算された変化率の信号
を前記比例積分演算器によって増幅して得られた信号I
d4 *とにより、 【数30】 から、d軸電流を制御するd軸電流指令Id *を算出する
とともに、 【数31】 から、q軸電流を制御するq軸電流指令Iq *を算出する
ことを特徴とするIPMモータの制御方法。 - 【請求項11】 回転子内部に永久磁石が埋め込まれた
構造を有する同期電動機であるIPMモータに接続さ
れ、前記IPMモータのd軸電流及びq軸電流を制御す
ることによって前記IPMモータの速度とトルクを周期
演算を用いて制御するIPMモータの制御装置におい
て、 請求項9または請求項10に記載のIPMモータの制御
方法による制御を行う最大トルク効率制御d軸電流指令
演算器及びq軸電流指令指令演算器と、 前記IPMモータの速度とトルクを制御する速度制御器
とを有することを特徴とするIPMモータの制御装置。
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