JP3933348B2 - 埋込磁石形同期電動機の制御装置 - Google Patents

埋込磁石形同期電動機の制御装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の永久磁石がロータコアに埋め込まれているロータを備え、永久磁石の直軸であるd軸のインダクタンスLdとこの直軸と電気角で直交する直交軸であるq軸のインダクタンスLqとの関係がLd<Lqとなる埋込磁石形同期電動機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の埋込磁石形同期電動機の制御装置としては、特開平10−94285号公報に開示されたものや、「埋込磁石構造PMモータの広範囲可変速制御」(電気学会論文誌D、114巻6号、p668〜673、平成6年)に開示されたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者の制御装置においては、dq軸電流の分配は座標変換部の位相角を調整することにより達成される。従ってdq軸電流の分配に要する演算量は少なく、また一定電流の状態で位相角を調整することによりdq軸電流の分配を変化させることができ、最大トルク定数を得るための位相角の調整が容易である。この例では、電流制御系を三相電流制御で構成している。しかし三相電流制御は交流量を取り扱うために比例制御を利用するので、定常偏差が残る問題がある。そのため、これが原因になって、特にモータの回転速度が高い場合や電源電圧が変動した場合に電流指令通りに電流が流れなくなる。このため回転速度の上昇に伴ってモータから発生するトルクが低下したり、電源電圧の上昇に従ってトルクが増加することになる。これを抑制して広範囲で安定した定トルク特性を得るためには、回転速度や電源電圧の変動に応じて電流指令量を補正しなければならない。そのためこの従来例では、最大トルク定数を得るための調整が複雑になってしまうという問題が生じる。
【0004】
一方、後者の制御装置においては、電流制御系はdq軸で構成されており、直流量として取り扱えるために比例積分制御を行うことができ、定常偏差が残ることはない。従って電流指令に相応する電流が流れる。しかしながら、この従来例ではd軸及びq軸電流の分配を非常に複雑な演算により決定しているため、それぞれの電流指令の算出に長い演算時間を要し、十分に高い制御系の応答特性を得ることができなかった。またq軸電流指令に対してリミッタ処理を行い、その後にd軸電流指令を算出しているので、電力変換器からの最大出力電流を一定値に制限するためには、モータ定数を考慮してリミット値を設定する必要がある。ところがモータ定数、特にq軸インダクタンスは、モータに流す電流によって変化するため、リミット値の設定が難しかった。またモータに流す電流を正確に制限しなければ、過電流保護機能が働いたり、電力変換器が破損するおそれがあった。
【0005】
本発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、dq軸で構成された電流制御ループに対し、dq軸の電流指令の分配を簡単かつ短時間に行うことができ、所望のトルクを出力するための調整が容易な埋込磁石形同期電動機の制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
また本発明は、モータの定数を照合することなくPWM電力変換器の出力電流制限値を設定することができる埋込磁石形同期電動機の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の永久磁石がロータコアに埋め込まれているロータを備え、この永久磁石の直軸であるd軸のインダクタンスLdとこの直軸と電気角で直交する直交軸であるq軸のインダクタンスLqとの関係がLd<Lqとなる埋込磁石形同期電動機をPWM電力変換器を用いて可変速制御する埋込磁石形同期電動機の制御装置を改良の対象とする。この埋込磁石形同期電動機の制御装置は、PWM電力変換器にPWM制御信号を出力するPWM制御器に、d軸電流指令Idとq軸電流指令Iqとに基いて電流制御信号を出力する電流制御部と、速度偏差に基いてd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqを作成する速度制御部とを備えている。本発明では、速度制御部を、電動機の回転速度を検出して検出速度を出力する速度検出手段と、速度指令と検出速度との偏差からトルク指令を演算する速度制御器と、トルク指令に電流指令換算係数KTIを乗算して電流指令Icを演算する電流指令演算手段と、電流指令Icを一定値にリミットするリミッタと、リミッタから出力された電流指令Icに基いてd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqのそれぞれを、Id=|Ic|・cosφ及びIq=Ic・sinφの式(但し、φはd軸と電流指令Icとの間の電気角)により演算するd軸・q軸電流指令演算手段とから構成する。
【0008】
本発明に係る埋込磁石形同期電動機の制御装置では、埋込磁石形同期電動機をPWM電力変換器により可変速制御し、PWM電力変換器にはPWM制御器からPWM制御信号を入力する。PWM制御器には電流制御部から電流制御信号が入力され、電流制御部はd軸電流指令Idとq軸電流指令Iqとに基づいて電流制御信号を出力する。d軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqは速度偏差に基づいて速度制御部において作成される。
【0009】
速度検出手段は電動機の回転速度を検出し、検出速度を出力する。速度制御器は速度指令と速度検出手段の検出した検出速度との速度偏差からトルク指令を演算する。電流指令演算手段は速度制御器から入力されたトルク指令に電流指令換算係数KTIを乗算して電流指令Icを演算する。リミッタは電流指令演算手段から入力された電流指令Icを一定値にリミットする。d軸・q軸電流指令演算手段は、リミッタから出力された電流指令Icに基づいてd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqをそれぞれ演算する。
【0010】
逆突極性(Ld<Lq)を有する埋込磁石形同期電動機のトルクTは以下のような式で与えられる。
【0011】
T=Tm+Tr
=K・ψ・Iq−K・(Lq−Ld)・Id・Iq
但し、Tm:磁石トルク、Tr:リラクタンストルク、ψ:永久磁石による鎖交磁束、K:比例定数である。
【0012】
リラクタンストルクTr(下の式の右辺第2項)を有効に利用するためには、d軸電流指令Idを負の方向すなわち弱め磁束電流とし、磁石トルクTmとリラクタンストルクTrとを重畳させればよいことがわかる。
【0013】
その上で所要トルクに対してモータ電流を最小化し、高効率を得るとともに、安定したトルク線形化制御を実現することを可能にするために、本発明ではベクトル制御を採用している。すなわちトルクTは磁石トルクTmとリラクタンストルクTrとの合成であるから、所要のトルクTを発生する電流指令Icを、ベクトル図(図2参照)に示す通り、直交するdq軸の電流指令にそれぞれ分配するようにd軸・q軸電流指令演算手段は演算を行う。式で表すと、
Id=|Ic|・cosφ
Iq=Ic・sinφ
となる。
【0014】
ここでφはトルク線形性と最大トルク効率、及びモータ定数等を考慮して、所望のトルクが得られるように定めることができる。また一定電流に対し最大のトルク定数を実現できるφを選択することができる。そしてd軸・q軸電流指令演算手段は、検出速度が予め定めた低速領域にあるときにはトルク定数が最大になるようにφを一定とし、検出速度が予め定めた高速領域にあるときにはモータ電圧がPWM電力変換器の出力電圧以下になるようにφを検出速度に応じて増大させる。このような埋込磁石形同期電動機の制御装置によると、検出速度が予め定めた低速領域にあるときにはトルク定数が最大になるようにφを一定とするので最大トルク効率運転を実現することができ、検出速度が予め定めた高速領域にあるときにはモータ電圧がPWM電力変換器の出力以下になるようにφを検出速度に応じて増大させるので、モータ定数を照合することなく出力電流を制限することができる。このように構成した場合のφと検出速度(回転数)Nとの関係の一例を図3に示す。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る埋込磁石形同期電動機の制御装置の好ましい実施の形態の一例を示す回路のブロック図である。なお、この制御装置の電流制御部及び速度制御部は、例えばデジタル・シグナル・プロセッサ上にソフトウエアにより構成することができる。
【0016】
同図において、IPMモータ1は複数の永久磁石がロータコアに埋め込まれているロータを備え、永久磁石の直軸であるd軸のインダクタンスLdと直軸と電気角で直交する直交軸であるq軸のインダクタンスLqとの関係がLd<Lqとなる逆突極性の埋込磁石形同期電動機である。IPMモータ1はPWM電力変換器2を用いて可変速制御される。制御装置は、IPMモータ1の駆動軸の回転を検知するエンコーダ3からの信号と速度指令信号ωmcとを入力として、IPMモータの回転速度と速度指令信号ωmcとの速度偏差に基づいて電流制御信号を作成し、PWM電力変換器2にPWM制御信号を出力するPWM制御器4に電流制御信号を出力する。
【0017】
この制御装置は、d軸電流指令Idとq軸電流指令Iqとに基いて電流制御信号を出力する電流制御部5と、速度偏差に基いてd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqを作成する速度制御部6とを備えている。
【0018】
電流制御部5は積分制御器51及び52と、SIN信号とCOS信号とを発生する信号発生回路(OSC)53と、dq座標変換器54と、三相座標変換器55と、電流制御器56とから構成される。積分制御器51及び52は、速度制御部6から入力されたd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqと、d軸電流フィードバックIdF及びq軸電流フィードバックIqFとのそれぞれの差からそれぞれの積分補償値を作成する。OSC53は、エンコーダ3により検出されるIPMモータ1のロータの回転位置θmに基づいてSIN,COS信号を作成する。dq座標変換器54は、PWM電力変換器2の出力電流の電流フィードバックIUF,IVFを、OSC53から入力されたSIN,COS信号に従ってdq座標変換し、d軸電流フィードバックIdF及びq軸電流フィードバックIqFを出力する。三相座標変換器55は、積分制御器51,52によりそれぞれ作成された積分補償値を含んだd軸電流指令Id’及びq軸電流指令Iq’を、OSC53から入力されたSIN,COS信号に従って三相座標変換し、三相電流指令IUC,IVC及びIWCを出力する。電流制御器56は、三相電流指令IUC,IVC及びIWCと電流フィードバックIUF,IVFとの偏差をとり、比例演算して電圧指令VUC,VVC,VWCを得てPWM制御器4に出力する。以上のような電流制御部の構成及び動作は、すでに公知であるから詳細な説明は省略する。
【0019】
速度制御部6は速度検出器61と、速度制御器62と、電流指令演算器63と、リミッタ64と、q軸電流指令演算器65と、絶対値化器66と、d軸電流指令演算器67とから構成される。q軸電流指令演算器65、絶対値化器66及びd軸電流指令演算器67は、d軸・q軸電流指令演算手段を構成する。速度検出器61は、エンコーダ3からの信号を受け取ってIPMモータ1の回転速度を検出して検出速度信号ωmを出力する。速度制御器62は、速度指令信号ωmcと検出速度信号ωmとの速度偏差からトルク指令Tcを演算する。電流指令演算器63は、トルク指令Tcに電流指令換算係数KTIを乗算して電流指令Icを演算する。リミッタ64は電流指令Icを一定値にリミットする。q軸電流指令演算器65は、リミッタ64から出力された電流指令IcをSINφ倍してq軸電流指令Iqを算出する。d軸電流指令演算器67は、絶対値化器66により絶対値化された電流指令IcをCOSφ倍してd軸電流指令Idを算出する。すなわちd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqはそれぞれ、
Id=|Ic|・cosφ
Iq=Ic・sinφ
の式(但し、φはd軸と電流指令Icとの間の電気角)により算出される。
【0020】
この制御装置においては、IPMモータ1を可変速制御するPWM電力変換器2にPWM制御器4からPWM制御信号が入力される。PWM制御器4には電流制御部5から電圧指令VUC,VVC,VWCが入力され、これらはd軸電流指令Idとq軸電流指令Iqとに基づいて作成される。そしてd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqは速度制御部6において作成される。
【0021】
まず速度検出器61がエンコーダ3からのエンコーダ値によりIPMモータ1の回転速度を検出し、検出速度信号ωmを出力する。速度指令信号ωmcと検出速度信号ωmとの速度偏差は速度制御器62により演算を施され、トルク指令Tcが算出される。トルク指令Tcには、電流指令演算器63により電流指令換算係数KTIが乗算されて電流指令Icが得られる。さらにリミッタ64により電流指令演算手段から出力された電流指令Icは一定値にリミットされる。
【0022】
次に電流指令Icはq軸電流指令演算器65、絶対値化器66及びd軸電流指令演算器67からなるd軸・q軸電流指令演算手段においてd軸電流指令Id及びq軸電流指令Idに分配される。すなわち電流指令Icは図2の電流ベクトル図に示すようにq軸成分とd軸成分とに分配される。このとき使用されるSINφ及びCOSφの数値は、電流制御部5のOSC53においてdq座標変換に用いられるSINテーブルから読み出される。本実施の形態においては従来の制御装置内に記憶されているSINテーブルを参照してd軸・q軸電流指令演算を行うようにしたので、特別にメモリを増やす必要がない。またSINテーブルを参照することにより演算量が少なく、演算時間も短くて済む。
【0023】
φの値は所望のトルクを最大トルク効率で得られるように調整される。例えば低速時のトルク定数の調整は、電流指令Icを定格電流とし、この状態でφを変化させ、最大のトルクが発生した角度をφの最適値とすることにより容易に実行される。このようにある一定電流の下でd軸・q軸電流指令を分配すればよいため、トルク定数の調整が非常に容易である。
【0024】
好ましくは、IPMモータ1の速度が予め定めた低速領域にあるときにはトルク定数が最大になるようにφを一定とし、速度が予め定めた高速領域にあるときにはモータ電圧がPWM電力変換器2の出力電圧以下になるようにφを速度に応じて増大させる。IPMモータ1の速度はエンコーダ3により検出される。このような構成においては、検出速度が予め定めた低速領域にあるときにはトルク定数が最大になるようにφを一定とするので最大トルク効率運転を実現でき、検出速度が予め定めた高速領域にあるときにはモータ電圧がPWM電力変換器の出力以下になるようにφを検出速度に応じて増大させるので、モータ定数を照合することなく出力電流を制限することができる。このように構成した場合のφと検出速度(回転数)Nとの関係を図3に示す。
【0025】
速度制御部6において得られたd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqは、電流制御部5に入力され、積分制御器51,52からの積分補償量がをそれぞれ加算され、三相座標変換器55により三相の電流指令IUC,IVC,IWCに座標変換され、さらに電流制御器56により電圧指令VUC,VVC,VWCが作成されてPWM制御器4に入力される。PWM制御器4からのPWM制御信号を受けて、PWM電力変換器2はIPMモータ1を駆動する。
【0026】
図4は本発明に係る埋込磁石形同期電動機の制御装置の他の実施の形態の回路のブロック図である。図4に示したブロックのうち、図1に示したものと同様のブロックには、同じ符号を付して説明を省略する。
【0027】
図4においては、電流制御部7が使用されており、このうちOSC73及びdq座標変換器74はそれぞれ図1の電流制御部5に含まれるOSC53及びdq座標変換器54と同じものである。
【0028】
電流制御部7のd軸電流制御器71及びq軸電流制御器72は、速度制御部6からそれぞれ出力されるd軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqと、dq座標変換器74からそれぞれ出力されるd軸電流フィードバックIdF及びq軸電流フィードバックIqFとの各偏差を、それぞれ電圧に変換してd軸電圧指令Vd及びq軸電圧指令Vqをそれぞれ出力する。三相座標変換器75はd軸電圧指令Vd及びq軸電圧指令Vqを座標変換して電圧指令VUC,VVC及びVWCを算出し、PWM制御器4に出力する。
【0029】
その他の構成及び作用は、図1に示したものと同一である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る埋込磁石形同期電動機の制御装置によれば、dq軸の電流分配を複雑な演算を要することなく短時間で実行できる。またリミッタを設けて電流指令を一定値にリミットすることにより一定電流の下でd軸電流とq軸電流との割合を調整することで、容易に所定のトルクを発生させることができる利点がある。またリミッタを設ければ、検出速度が予め定めた低速領域にあるときにはトルク定数が最大になるようにφを一定として最大トルク効率運転を実現することができる。そしてトルク定数を可能な限り最大にしつつPWM電力変換器の出力電流をモータ定数に関係なく制限できるので、最大トルク効率運転を実現するとともに過電流保護が働いたりPWM電力変換器を破損したりする不具合を防止することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る埋込磁石形同期電動機の制御装置の一つの実施の形態の構成を示す回路のブロック図である。
【図2】 本発明における電流指令のdq軸電流への分配の原理を示す電流ベクトル図である。
【図3】 図1の実施の形態における一定電流の下でのφとモータ回転速度との関係を示す図である。
【図4】 本発明に係る埋込磁石形同期電動機の制御装置の他の実施の形態の構成を示す回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 IPMモータ
2 PWM電力変換器
3 エンコーダ
4 PWM制御器
5 電流制御部
51,52 積分制御器
53 OSC
54 dq座標変換器
55 三相座標変換器
56 電流制御器
6 速度制御部
61 速度検出器
62 速度制御器
63 電流指令演算器
64 リミッタ
65 q軸電流指令演算器
66 絶対値化器
67 d軸電流指令演算器

Claims (1)

  1. 複数の永久磁石がロータコアに埋め込まれているロータを備え、前記永久磁石の直軸であるd軸のインダクタンスLdと前記直軸と電気角で直交する直交軸であるq軸のインダクタンスLqとの関係がLd<Lqとなる埋込磁石形同期電動機をPWM電力変換器を用いて可変速制御する埋込磁石形同期電動機の制御装置であって、
    前記PWM電力変換器にPWM制御信号を出力するPWM制御器に、d軸電流指令Idとq軸電流指令Iqとに基いて電流制御信号を出力する電流制御部と、
    速度偏差に基いて前記d軸電流指令Id及び前記q軸電流指令Iqを作成する速度制御部とを備え、
    前記速度制御部は、
    前記電動機の回転速度を検出して検出速度を出力する速度検出手段と、
    速度指令と前記検出速度との偏差からトルク指令を演算する速度制御器と、
    前記トルク指令に電流指令換算係数KTIを乗算して電流指令Icを演算する電流指令演算手段と、
    前記電流指令Icを一定値にリミットするリミッタと、
    前記リミッタから出力された前記電流指令Icに基いて前記d軸電流指令Id及び前記q軸電流指令Iqのそれぞれを、
    Id=|Ic|・cosφ
    Iq=Ic・sinφ
    の式(但し、φはd軸と電流指令Icとの間の電気角)により演算するd軸・q軸電流指令演算手段とから構成され、
    前記d軸・q軸電流指令演算手段は、前記検出速度が予め定めた低速領域にあるときにはトルク定数が最大になるように前記φを一定とし、前記検出速度が予め定めた高速領域にあるときにはモータ電圧が前記PWM電力変換器の出力電圧以下になるように前記φを前記検出速度に応じて増大させることを特徴とする埋込磁石形同期電動機の制御装置。
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