JPH0781614A - ステアリングメンバー支持構造 - Google Patents
ステアリングメンバー支持構造Info
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- JPH0781614A JPH0781614A JP5230088A JP23008893A JPH0781614A JP H0781614 A JPH0781614 A JP H0781614A JP 5230088 A JP5230088 A JP 5230088A JP 23008893 A JP23008893 A JP 23008893A JP H0781614 A JPH0781614 A JP H0781614A
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- Japan
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- pillar
- steering member
- bracket
- pillar inner
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D25/00—Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
- B62D25/04—Door pillars ; windshield pillars
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D1/00—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製作、組付けの作業性がよく、しかも重量増
加しないで剛性が高いステアリングメンバー支持構造の
提供を目的とする。 【構成】 ピラーインナー１１とピラーアウター９とか
らなるフロントピラー５０のピラーインナー１１にブラ
ケット５を介してステアリングメンバー３の端部３ａを
固定するステアリングメンバー支持構造において、ピラ
ーインナー１１の内面に補強のパッチ１３を設け、ピラ
ーアウター９の内面にドアの取付けを補強するブレース
１５を設け、ピラーインナー１１にブラケット５によっ
て覆われる作業穴１１ｄを設け、パッチ１３とブレース
１５とに互いに対向する締結用の凸部１３ａ、１５ａを
前記作業穴１１ｄに対応して設け、作業穴１１ｄから前
記凸部１３ａ、１５ａの相互の締結を行うボルト１９を
設けたことを特徴とする。
加しないで剛性が高いステアリングメンバー支持構造の
提供を目的とする。 【構成】 ピラーインナー１１とピラーアウター９とか
らなるフロントピラー５０のピラーインナー１１にブラ
ケット５を介してステアリングメンバー３の端部３ａを
固定するステアリングメンバー支持構造において、ピラ
ーインナー１１の内面に補強のパッチ１３を設け、ピラ
ーアウター９の内面にドアの取付けを補強するブレース
１５を設け、ピラーインナー１１にブラケット５によっ
て覆われる作業穴１１ｄを設け、パッチ１３とブレース
１５とに互いに対向する締結用の凸部１３ａ、１５ａを
前記作業穴１１ｄに対応して設け、作業穴１１ｄから前
記凸部１３ａ、１５ａの相互の締結を行うボルト１９を
設けたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のステアリングメ
ンバー支持構造に関する。
ンバー支持構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のステアリングメンバーの支持構造
としては、例えば、図３に示すようなものがある。図３
は車両の左前部を車両外側から見た斜視図で、ステアリ
ングメンバー３の配置部を示す。ステアリングコラム部
（図示せず）の支持剛性を保つためのステアリングメン
バー３は、このように運転席前部に車幅方向に延びて配
設され、ピラーアッパー５１とピラーロアー５３との接
合部７、フロントドア取付点Ｂなどと略同じ高さ位置に
配設されている。そして、その外側端部３ａは図３
（ｂ），（ｃ）のようにＬ字状のブラケット５を介して
ピラーインナー５５に取り付けられている。
としては、例えば、図３に示すようなものがある。図３
は車両の左前部を車両外側から見た斜視図で、ステアリ
ングメンバー３の配置部を示す。ステアリングコラム部
（図示せず）の支持剛性を保つためのステアリングメン
バー３は、このように運転席前部に車幅方向に延びて配
設され、ピラーアッパー５１とピラーロアー５３との接
合部７、フロントドア取付点Ｂなどと略同じ高さ位置に
配設されている。そして、その外側端部３ａは図３
（ｂ），（ｃ）のようにＬ字状のブラケット５を介して
ピラーインナー５５に取り付けられている。
【０００３】図３（ｃ）は図３（ａ），（ｂ）のＡ−Ａ
断面を示す断面図であり、ステアリングメンバー支持構
造を示す。この断面図において、ピラーアウター９はピ
ラーアッパー５１側とピラーロアー５３側とのピラーア
ウター９ｃ，９ｄが重ね合わされ、前、後フランジ部と
共にピラーインナー５５とスポット溶接にて閉断面に形
成されている。そして、ドア取付点Ｂ、ブラケット５取
付点近棒傍のピラー内側には補強用のブレース５７とパ
ッチ５９とがそれぞれピラーアウター９とピラーインナ
ー５５とにスポット溶接されている。
断面を示す断面図であり、ステアリングメンバー支持構
造を示す。この断面図において、ピラーアウター９はピ
ラーアッパー５１側とピラーロアー５３側とのピラーア
ウター９ｃ，９ｄが重ね合わされ、前、後フランジ部と
共にピラーインナー５５とスポット溶接にて閉断面に形
成されている。そして、ドア取付点Ｂ、ブラケット５取
付点近棒傍のピラー内側には補強用のブレース５７とパ
ッチ５９とがそれぞれピラーアウター９とピラーインナ
ー５５とにスポット溶接されている。
【０００４】このような構成により、ステアリングメン
バー３を支持している。そして、ステアリングメンバー
３にその長手方向に力が加わった場合、ブラケット５と
ピラーロアー５３には、ステアリングメンバー３が車両
中央側へ引っ張られるときは図４（ａ）のような、また
逆方向へ押されるときは図４（ｂ）のような矢印方向の
力がそれぞれ加わる。
バー３を支持している。そして、ステアリングメンバー
３にその長手方向に力が加わった場合、ブラケット５と
ピラーロアー５３には、ステアリングメンバー３が車両
中央側へ引っ張られるときは図４（ａ）のような、また
逆方向へ押されるときは図４（ｂ）のような矢印方向の
力がそれぞれ加わる。
【０００５】
【発明が解決しょうとする課題】ところが、上記のよう
な構成では、例えば、ステアリングメンバー３が車両中
央側へ引っ張られるとき、ピラーインナー５５に図４
（ｃ）の二点鎖線示のような変形を防止するため、ピラ
ーの板厚を厚くするなどして重量増を招く恐れがあっ
た。
な構成では、例えば、ステアリングメンバー３が車両中
央側へ引っ張られるとき、ピラーインナー５５に図４
（ｃ）の二点鎖線示のような変形を防止するため、ピラ
ーの板厚を厚くするなどして重量増を招く恐れがあっ
た。
【０００６】そこで、支持部の剛性を向上するため断面
構造を図５に示すように、ブレース５７の一部をパッチ
５９と溶接で結合させる構造にしようとすると、パッチ
部が邪魔になりガンが入らず、Ｃ部の溶接ができなくな
る不都合が生じる。そこで、さらに図６に示すようにブ
レース５７とパッチ５９とを一体化し、実線示と破線示
のように図６の奥行き方向で２つに分かれた部分を形成
して溶接構成にしようとすると、一体成形できないとい
う問題点が生じる。
構造を図５に示すように、ブレース５７の一部をパッチ
５９と溶接で結合させる構造にしようとすると、パッチ
部が邪魔になりガンが入らず、Ｃ部の溶接ができなくな
る不都合が生じる。そこで、さらに図６に示すようにブ
レース５７とパッチ５９とを一体化し、実線示と破線示
のように図６の奥行き方向で２つに分かれた部分を形成
して溶接構成にしようとすると、一体成形できないとい
う問題点が生じる。
【０００７】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、製作、組付けの作業性が良く、しか
も重量増加しないで剛性が高いステアリングメンバー支
持構造の提供を目的とする。
されたものであり、製作、組付けの作業性が良く、しか
も重量増加しないで剛性が高いステアリングメンバー支
持構造の提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載の発明は、ピラーインナーとピラー
アウターとからなるフロントピラーの前記ピラーインナ
ーにブラケットを介してステアリングメンバーの端部を
固定するステアリングメンバー支持構造において、前記
ピラーインナーの内面に、前記ブラケットの取付けを補
強する第１の補強パネルを設け、前記ピラーアウターの
内面に、ドアの取付けを補強する第２の補強パネルを設
け、前記ピラーインナーに、前記ブラケットによって覆
われる作業穴を設け、前記第１、第２の補強パネルに、
互いに対向する締結用の第１、第２の膨出部を前記作業
穴に対応して設け、前記作業穴から前記第１、第２の膨
出部の相互の締結を行う締結具を設けたことを特徴とす
る。
に、請求項１に記載の発明は、ピラーインナーとピラー
アウターとからなるフロントピラーの前記ピラーインナ
ーにブラケットを介してステアリングメンバーの端部を
固定するステアリングメンバー支持構造において、前記
ピラーインナーの内面に、前記ブラケットの取付けを補
強する第１の補強パネルを設け、前記ピラーアウターの
内面に、ドアの取付けを補強する第２の補強パネルを設
け、前記ピラーインナーに、前記ブラケットによって覆
われる作業穴を設け、前記第１、第２の補強パネルに、
互いに対向する締結用の第１、第２の膨出部を前記作業
穴に対応して設け、前記作業穴から前記第１、第２の膨
出部の相互の締結を行う締結具を設けたことを特徴とす
る。
【０００９】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載のステアリングメンバー支持構造であって、前記
第１、第２の補強パネルの第１、第２の膨出部に相互の
締結時に嵌合する位置決め部を設けたことを特徴とす
る。
に記載のステアリングメンバー支持構造であって、前記
第１、第２の補強パネルの第１、第２の膨出部に相互の
締結時に嵌合する位置決め部を設けたことを特徴とす
る。
【００１０】
【作用】請求項１に記載の発明によれば、ピラーインナ
ー内面の第１の補強パネルとピラーアウター内面の第２
の補強パネルとの互いに対向する締結用の第１、第２の
膨出部を合わせて、ピラーインナーの作業穴から締結具
によって締結する。こうして、補強パネルの製作は容易
で、作業穴を利用するので組付けの作業性が良く、しか
も重量増加しないで剛性が高いステアリングメンバー支
持構造が得られる。
ー内面の第１の補強パネルとピラーアウター内面の第２
の補強パネルとの互いに対向する締結用の第１、第２の
膨出部を合わせて、ピラーインナーの作業穴から締結具
によって締結する。こうして、補強パネルの製作は容易
で、作業穴を利用するので組付けの作業性が良く、しか
も重量増加しないで剛性が高いステアリングメンバー支
持構造が得られる。
【００１１】また、請求項２に記載の発明によれば、ピ
ラーインナー内面の第１の補強パネルとピラーアウター
内面の第２の補強パネルとを、互いに対向する締結用の
第１、第２の膨出部における位置決め部を嵌合させて、
ピラーインナーの作業穴から締結具によって締結する。
こうして、位置決めがより容易で、かつ作業穴を利用す
るので作業性が良く、しかも重量増加しないで剛性が高
いステアリングメンバー支持構造が得られる。
ラーインナー内面の第１の補強パネルとピラーアウター
内面の第２の補強パネルとを、互いに対向する締結用の
第１、第２の膨出部における位置決め部を嵌合させて、
ピラーインナーの作業穴から締結具によって締結する。
こうして、位置決めがより容易で、かつ作業穴を利用す
るので作業性が良く、しかも重量増加しないで剛性が高
いステアリングメンバー支持構造が得られる。
【００１２】
【実施例】本発明の一実施例を図１、図２を用いて説明
する。前記従来例と類似の構成であるので、同じ部材に
は同符号を付し、重複説明は省略する。図１において左
方が車両の前方であり、手前が車両の左外側である。
する。前記従来例と類似の構成であるので、同じ部材に
は同符号を付し、重複説明は省略する。図１において左
方が車両の前方であり、手前が車両の左外側である。
【００１３】ステアリングメンバー支持構造は、ステア
リングメンバー３とブラケット５とフロントピラー５０
のピラーアッパー５１とピラーロアー５３との接合部７
近傍とからなる（図３参照）。
リングメンバー３とブラケット５とフロントピラー５０
のピラーアッパー５１とピラーロアー５３との接合部７
近傍とからなる（図３参照）。
【００１４】ステアリングメンバー３は丸パイプ状を呈
し、その端部３ａは図１、図２に示すように平板状に形
成され、この部にブラケット５に固定する取付穴３ｂが
複数設けられている。
し、その端部３ａは図１、図２に示すように平板状に形
成され、この部にブラケット５に固定する取付穴３ｂが
複数設けられている。
【００１５】ブラケット５は平板をＬ字状に曲げられ、
Ｌ字の一方にはステアリングメンバー３を固定するため
の取付穴５ｂが複数設けられ、他方にはピラーインナー
１１に固定するための複数（本実施例では３個）の取付
穴５ａが設けられている。
Ｌ字の一方にはステアリングメンバー３を固定するため
の取付穴５ｂが複数設けられ、他方にはピラーインナー
１１に固定するための複数（本実施例では３個）の取付
穴５ａが設けられている。
【００１６】ピラー接合部７は、ピラーアウター９とピ
ラーインナー１１と、これらにそれぞれ溶接されたブレ
ース（第２の補強パネル）１５とパッチ１３（第１の補
強パネル）とからなる。
ラーインナー１１と、これらにそれぞれ溶接されたブレ
ース（第２の補強パネル）１５とパッチ１３（第１の補
強パネル）とからなる。
【００１７】ピラーアウター９は、略コ字状断面でその
前、後端にフランジ９ａ，９ｂが形成され、ピラーアウ
ター９の前記接合部７近傍には、内面に図２に示す略一
様断面形状のブレース１５が溶接にて一体化されてい
る。そして、このブレース１５には後述する組付時にパ
ッチ１３の凸部（第１の膨出部）１３ａに当接する凸部
（第２の膨出部）１５ａが形成され、さらに、この凸部
１５ａには円形座状の位置決め部１５ｄが突出して形成
され、また凸部１５ａには後述するピラーインナー１１
に設けられた作業穴１１ｄとの対応部位に取付穴１５ｅ
が設けられている。
前、後端にフランジ９ａ，９ｂが形成され、ピラーアウ
ター９の前記接合部７近傍には、内面に図２に示す略一
様断面形状のブレース１５が溶接にて一体化されてい
る。そして、このブレース１５には後述する組付時にパ
ッチ１３の凸部（第１の膨出部）１３ａに当接する凸部
（第２の膨出部）１５ａが形成され、さらに、この凸部
１５ａには円形座状の位置決め部１５ｄが突出して形成
され、また凸部１５ａには後述するピラーインナー１１
に設けられた作業穴１１ｄとの対応部位に取付穴１５ｅ
が設けられている。
【００１８】一方、ピラーインナー１１は、略コ字状断
面でその前、後端にピラーアウター９のフランジ９ａ，
９ｂに対向したフランジ１１ａ，１１ｂを備え、ブラケ
ット５固定部には、パッチ１３が溶接にて一体化されて
いる。そして、ブラケット５の取付穴５ａに対応し、ピ
ラーインナー１１とパッチ１３の両方を貫通する取付穴
１１ｃ（３個）と、この３個の取付穴１１ｃの略中心部
に作業穴１１ｄとを有する。また、この作業穴１１ｄの
径は、後述する組付時のボルト（締結具）１９用の工具
（図示省略）の径に対応している。
面でその前、後端にピラーアウター９のフランジ９ａ，
９ｂに対向したフランジ１１ａ，１１ｂを備え、ブラケ
ット５固定部には、パッチ１３が溶接にて一体化されて
いる。そして、ブラケット５の取付穴５ａに対応し、ピ
ラーインナー１１とパッチ１３の両方を貫通する取付穴
１１ｃ（３個）と、この３個の取付穴１１ｃの略中心部
に作業穴１１ｄとを有する。また、この作業穴１１ｄの
径は、後述する組付時のボルト（締結具）１９用の工具
（図示省略）の径に対応している。
【００１９】そして、パッチ１３は、図１のように略三
角形の平板で、その中央部にピラーインナー１１との合
せ面と逆側に突出した凸部（第１の膨出部）１３ａが形
成され、この凸部１３ａには前記ブレース１５の位置決
め部１５ｄと取付穴１５ｅとにそれぞれ対応する位置決
め部１３ｄと取付穴１３ｅとが設けられている。そして
さらに位置決め部１３ｄには、図２（ｃ）のようにリン
グの一部をなすスリット１３ｂが円周方向に間隔をおい
て複数個形成され（本実施例では３個）、スリット１３
ｂ同士の中間部には同心の円弧状のビード１３ｃが凸部
１３ａからさらに凸に形成されている。そして、スリッ
ト１３ｂとビード１３ｃとの内縁径は、前記ブレース１
５の位置決め部１５ｄの径に嵌合する径に設定されてい
る。
角形の平板で、その中央部にピラーインナー１１との合
せ面と逆側に突出した凸部（第１の膨出部）１３ａが形
成され、この凸部１３ａには前記ブレース１５の位置決
め部１５ｄと取付穴１５ｅとにそれぞれ対応する位置決
め部１３ｄと取付穴１３ｅとが設けられている。そして
さらに位置決め部１３ｄには、図２（ｃ）のようにリン
グの一部をなすスリット１３ｂが円周方向に間隔をおい
て複数個形成され（本実施例では３個）、スリット１３
ｂ同士の中間部には同心の円弧状のビード１３ｃが凸部
１３ａからさらに凸に形成されている。そして、スリッ
ト１３ｂとビード１３ｃとの内縁径は、前記ブレース１
５の位置決め部１５ｄの径に嵌合する径に設定されてい
る。
【００２０】なお、上記のブレース１５とパッチ１３と
の位置決め部１５ｄ，１３ｄを設けないで、それぞれ取
付穴１５ｅ，１３ｅだけを設ける構成にしてもよい。
の位置決め部１５ｄ，１３ｄを設けないで、それぞれ取
付穴１５ｅ，１３ｅだけを設ける構成にしてもよい。
【００２１】つぎに、支持構造の組み付けと作用を説明
する。
する。
【００２２】まず、ピラーインナー１１側のパッチ１３
の位置決め部１３ｄとピラーアウター９側のブレース１
５の位置決め部１５ｄとを嵌合させて、ピラーインナー
１１とピラーアウター９の前、後フランジ９ａ，９ｂ，
１１ａ，１１ｂを溶接する。このとき、位置決め部１３
ｄはスリット１３ｂの作用により柔軟性があるので、フ
ランジは無理な変形が生じない状態で溶接される。そし
て、ピラーインナー１１の作業穴１１ｄを利用して、位
置決め部１３ｄ，１５ｄを大型ワッシャ１７とボルト１
９にて締結する。その後、ブラケット５をボルト２３に
てピラーインナー１１に固定する。これによりピラーイ
ンナー１１の作業穴１１ｄはブラケット５によって塞が
れる。そして、最後にステアリングメンバー３をブラケ
ット５にボルト２５にて固定して組付けは終了する。こ
れによる作用は、ピラーインナー１１とピラーアウター
９とは前、後フランジ部以外に、その中間部でも結合さ
れるので支持部の剛性が向上する。また、ピラーインナ
ー１１の作業穴１１ｄが塞がれるので、この部の遮音性
能は確保される。
の位置決め部１３ｄとピラーアウター９側のブレース１
５の位置決め部１５ｄとを嵌合させて、ピラーインナー
１１とピラーアウター９の前、後フランジ９ａ，９ｂ，
１１ａ，１１ｂを溶接する。このとき、位置決め部１３
ｄはスリット１３ｂの作用により柔軟性があるので、フ
ランジは無理な変形が生じない状態で溶接される。そし
て、ピラーインナー１１の作業穴１１ｄを利用して、位
置決め部１３ｄ，１５ｄを大型ワッシャ１７とボルト１
９にて締結する。その後、ブラケット５をボルト２３に
てピラーインナー１１に固定する。これによりピラーイ
ンナー１１の作業穴１１ｄはブラケット５によって塞が
れる。そして、最後にステアリングメンバー３をブラケ
ット５にボルト２５にて固定して組付けは終了する。こ
れによる作用は、ピラーインナー１１とピラーアウター
９とは前、後フランジ部以外に、その中間部でも結合さ
れるので支持部の剛性が向上する。また、ピラーインナ
ー１１の作業穴１１ｄが塞がれるので、この部の遮音性
能は確保される。
【００２３】なお、上記のブレース１５とパッチ１３と
の位置決め部１５ｄ，１３ｄを設けないで、それぞれ取
付穴１５ｅ，１３ｅだけを設ける構成にした場合には、
その組付けと作用は、まず、ピラーインナー１１とピラ
ーアウター９との組付けに当たり、嵌合する位置決め部
１３ｄ，１５ｄがないので、当接する取付穴１３ｅ，１
５ｅをピン等により合わせて位置決めし、ピラーインナ
ー１１とピラーアウター９の前、後フランジを合わせて
このフランジ部を溶接する。そして、取付穴１３ｅ，１
５ｅとをボルト１９により締結する。この締結以降の組
付作業は上記位置決め部１５ｄ，１３ｄを設けた場合と
同じである。従って、支持部の剛性の向上および作業穴
１１ｄ部の遮音性能の確保と共に、この場合には、ブレ
ース１５とパッチ１３との形状は、上記の位置決め部１
５ｄ，１３ｄを設ける場合よりも一層簡単な形状になる
ので、製作はより容易になる。
の位置決め部１５ｄ，１３ｄを設けないで、それぞれ取
付穴１５ｅ，１３ｅだけを設ける構成にした場合には、
その組付けと作用は、まず、ピラーインナー１１とピラ
ーアウター９との組付けに当たり、嵌合する位置決め部
１３ｄ，１５ｄがないので、当接する取付穴１３ｅ，１
５ｅをピン等により合わせて位置決めし、ピラーインナ
ー１１とピラーアウター９の前、後フランジを合わせて
このフランジ部を溶接する。そして、取付穴１３ｅ，１
５ｅとをボルト１９により締結する。この締結以降の組
付作業は上記位置決め部１５ｄ，１３ｄを設けた場合と
同じである。従って、支持部の剛性の向上および作業穴
１１ｄ部の遮音性能の確保と共に、この場合には、ブレ
ース１５とパッチ１３との形状は、上記の位置決め部１
５ｄ，１３ｄを設ける場合よりも一層簡単な形状になる
ので、製作はより容易になる。
【００２４】このように、本実施例によれば、ブレース
１５とパッチ１３との製作は容易で、位置決め部１３
ｄ，１５ｄを設けたことおよびスリット１３ｂの作用に
よりピラーの溶接が容易となる。また作業穴１１ｄによ
りボルト締結が容易にできる。こうして、溶接、組付作
業は容易であり、組付後はブレース１５とパッチ１３と
の締結により剛性が向上する。しかも、剛性向上のため
の重量増加も抑制できる。また、ピラーインナー１１の
作業穴１１ｂはブラケット５によって塞がれるので、こ
の部の遮音性能は確保される。
１５とパッチ１３との製作は容易で、位置決め部１３
ｄ，１５ｄを設けたことおよびスリット１３ｂの作用に
よりピラーの溶接が容易となる。また作業穴１１ｄによ
りボルト締結が容易にできる。こうして、溶接、組付作
業は容易であり、組付後はブレース１５とパッチ１３と
の締結により剛性が向上する。しかも、剛性向上のため
の重量増加も抑制できる。また、ピラーインナー１１の
作業穴１１ｂはブラケット５によって塞がれるので、こ
の部の遮音性能は確保される。
【００２５】また、ブレース１５とパッチ１３とに位置
決め部を設けない場合は、ブレース１５とパッチ１３と
の製作はより容易で安価にできると共に、取付穴１５
ｅ，１３ｅの締結は作業穴１１ｄからでき、その後の組
付作業は位置決め部を設けた場合と同じであるので、上
記の位置決め部を設けた場合と同じ作用効果が得られ
る。
決め部を設けない場合は、ブレース１５とパッチ１３と
の製作はより容易で安価にできると共に、取付穴１５
ｅ，１３ｅの締結は作業穴１１ｄからでき、その後の組
付作業は位置決め部を設けた場合と同じであるので、上
記の位置決め部を設けた場合と同じ作用効果が得られ
る。
【００２６】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１に記載の発明によれば、補強パネルの製作は容易で、
ピラーインナーの作業穴から締結できるので組付けの作
業性が良く、しかも重量増加しないで剛性が高いステア
リングメンバー支持構造が得られる。
１に記載の発明によれば、補強パネルの製作は容易で、
ピラーインナーの作業穴から締結できるので組付けの作
業性が良く、しかも重量増加しないで剛性が高いステア
リングメンバー支持構造が得られる。
【００２７】また、請求項２に記載の発明によれば、請
求項１記載の発明の効果に加え、補強パネルに設けた位
置決め部により溶接作業をより容易に行うことができ
る。
求項１記載の発明の効果に加え、補強パネルに設けた位
置決め部により溶接作業をより容易に行うことができ
る。
【図１】請求項２に記載の発明の一実施例の構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図２】請求項２に記載の発明の一実施例の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】従来例の説明図である。
【図４】従来例の構成図である。
【図５】従来例の改良案の説明図である。
【図６】従来例の他の改良案の説明図である。
３ ステアリングメンバー ５ ブラケット ７ ピラー接合部 ９ ピラーアウター １１ ピラーインナー １１ｄ 作業穴 １３ パッチ（第１の補強パネル） １３ａ 凸部（第１の膨出部） １３ｂ スリット １３ｃ ビード １３ｄ，１５ｄ 位置決め部 １３ｅ，１５ｅ 取付穴 １５ ブレース（第２の補強パネル） １５ａ 凸部（第２の膨出部） １９ ボルト（締結具）
Claims (2)
- 【請求項１】 ピラーインナーとピラーアウターとから
なるフロントピラーの前記ピラーインナーにブラケット
を介してステアリングメンバーの端部を固定するステア
リングメンバー支持構造において、 前記ピラーインナーの内面に、前記ブラケットの取付け
を補強する第１の補強パネルを設け、 前記ピラーアウターの内面に、ドアの取付けを補強する
第２の補強パネルを設け、 前記ピラーインナーに、前記ブラケットによって覆われ
る作業穴を設け、 前記第１、第２の補強パネルに、互いに対向する締結用
の第１、第２の膨出部を前記作業穴に対応して設け、 前記作業穴から前記第１、第２の膨出部の相互の締結を
行う締結具を設けたことを特徴とするステアリングメン
バー支持構造。 - 【請求項２】 請求項１に記載のステアリングメンバー
支持構造であって、 前記第１、第２の補強パネルの第１、第２の膨出部に、
相互の締結時に嵌合する位置決め部を設けたことを特徴
とするステアリングメンバー支持構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5230088A JPH0781614A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | ステアリングメンバー支持構造 |
| KR1019940023558A KR0122502B1 (ko) | 1993-09-16 | 1994-09-16 | 스티어링 멤버 지지구조 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5230088A JPH0781614A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | ステアリングメンバー支持構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0781614A true JPH0781614A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16902364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5230088A Pending JPH0781614A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | ステアリングメンバー支持構造 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0781614A (ja) |
| KR (1) | KR0122502B1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109927788A (zh) * | 2017-12-19 | 2019-06-25 | 丰田自动车株式会社 | 车辆的前柱构造 |
| CN112172923A (zh) * | 2019-07-01 | 2021-01-05 | 本田技研工业株式会社 | 前柱构造 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100820711B1 (ko) * | 2006-12-13 | 2008-04-11 | 현대자동차주식회사 | 차량용 프론트 필라 장치 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP5230088A patent/JPH0781614A/ja active Pending
-
1994
- 1994-09-16 KR KR1019940023558A patent/KR0122502B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109927788A (zh) * | 2017-12-19 | 2019-06-25 | 丰田自动车株式会社 | 车辆的前柱构造 |
| CN109927788B (zh) * | 2017-12-19 | 2021-07-30 | 丰田自动车株式会社 | 车辆的前柱构造 |
| CN112172923A (zh) * | 2019-07-01 | 2021-01-05 | 本田技研工业株式会社 | 前柱构造 |
| CN112172923B (zh) * | 2019-07-01 | 2023-01-10 | 本田技研工业株式会社 | 前柱构造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR950008287A (ko) | 1995-04-17 |
| KR0122502B1 (ko) | 1997-11-25 |
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