JPH0781397A - モールディング及びその製造方法 - Google Patents

モールディング及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0781397A
JPH0781397A JP22717893A JP22717893A JPH0781397A JP H0781397 A JPH0781397 A JP H0781397A JP 22717893 A JP22717893 A JP 22717893A JP 22717893 A JP22717893 A JP 22717893A JP H0781397 A JPH0781397 A JP H0781397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
molding
leg
groove
shape memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22717893A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kitamura
収 北村
Masaharu Shibao
雅春 柴尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP22717893A priority Critical patent/JPH0781397A/ja
Publication of JPH0781397A publication Critical patent/JPH0781397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要時にのみレインガーターが形成されるモ
ールディングを得る。 【構成】 内リップ18は、密着して溝リップ22で覆
われ、内リップ18の上面と溝リップ22との間に中空
部28が形成されている。この溝リップ22には、ピラ
ー部に位置する部分に形状記憶合金板24がインサート
されている。降雨時には、熱線26に電流を流して、形
状記憶合金板24を加熱すると、形状記憶合金板24は
記憶した形状となり溝リップ22を持ち上げ、ウインド
ガラス12及び中空部28との間にいわゆるレインガー
ターGを形成する。晴天時には、電流を止め、形状記憶
合金板24を冷却し、形状記憶合金板24の復元力と溝
リップ22の弾性力とで、溝リップ22と内リップ18
とが密着する。これによって、レインガーターGが消失
し、走行時の空力抵抗が低減され、風切り音が生じな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のウインドガラ
スの周縁部とボデイの窓枠との間に生じる隙間を閉塞す
るモールディング及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、フロントガラス12
の周縁部とボデイの窓枠14との間に生じる隙間を閉塞
するモールディング40には、ワイパー42によって払
い取られた雨水が車両のサイド側へ流れ込まないよう
に、レインガーターG(図6参照)が形成されている。
【0003】図5に示されるように、このレインガータ
ーGを構成するリップ44は、車両走行時の空力特性を
向上させるため、フロントピラー部46の(図5参照)
下部から上部に行くに従って次第に小さくなり、また、
ルーフ部48ではリップ44のないモールディング構造
となっている。
【0004】しかし、理想的な空力特性を実現させ風切
り音をなくすためには、リップ44はない方が良いが、
リップ44を無くすと、降雨時に雨水が車両のサイド側
へ流れ込んで、視野を狭めてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、必要時にのみレインガーターが形成されるモール
ディング及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のモール
ディングは、自動車のウインドガラスの周縁部とボデイ
の窓枠との隙間を閉塞するモールディングであって、モ
ールディング内部に嵌め込まれ温度変化によって変形す
る可動部材と、前記可動部材の温度を変化させる温度変
化手段と、を有することを特徴としている。
【0007】請求項2に記載のモールディングは、自動
車のウインドガラスの周縁部とボデイの窓枠との隙間
へ、左右のピラー部からルーフ部にかけて装着されるモ
ールディングにおいて、前記隙間へ挿入され窓枠に当接
係止されて前記ウインドガラスの周縁部を支持する脚体
と、前記脚体の上端から前記ウインドガラス側へ張り出
し前記隙間の開口を覆う内リップと、前記脚体の上端か
ら前記ボデイ側へ張り出し前記隙間の開口を覆う外リッ
プと、前記脚体の上端から前記ウインドガラス側へ張り
出し前記内リップの上面との間に中空部を形成して前記
内リップと密着する溝リップと、前記ピラー部に位置す
る前記溝リップにインサートされ温度変化によって変形
する可動部材と、前記可動部材の温度を変化させる温度
変化手段とを有することを特徴としている。
【0008】請求項3に記載のモールディングの製造方
法は、自動車のウインドガラスの周縁部とボデイの窓枠
との隙間へ挿入され、窓枠に当接係止されてウインドガ
ラスの周縁部を支持する脚体と、前記脚体の上端から前
記ウインドガラス側へ張り出し前記隙間の開口を覆う内
リップと、前記脚体の上端から前記ボデイ側へ張り出し
前記隙間の開口を覆う外リップと、前記脚体の上端から
前記ウインドガラス側へ張り出し前記内リップの上面と
の間に中空部を形成して前記内リップと密着する溝リッ
プと、を備えたモールディングの製造方法において、前
記モールディングの押出し成形時にピラー部に位置する
前記溝リップに温度変化によって変形する可動部材をイ
ンサートしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載のモールディングは、自動車の
ウインドガラスの周縁部とボデイの窓枠との隙間を閉塞
する。モールディング内部には、温度変化によって変形
する可動部材が嵌め込まれている。温度変化手段によっ
て、この可動部材の温度を変化させることにより、可動
部材を変形させこれに伴ってモールディングの一部を変
形させレインガータを構成する。
【0010】請求項2に記載のモールディングでは、モ
ールディングの脚体が、自動車のウインドガラスの周縁
部とボデイの窓枠との隙間へ挿入され、窓枠に当接して
係止されウインドガラスの周縁部を支持する。脚体の上
端から内リップがウインドガラス側へ張り出し、また、
外リップがボデイ側へ張り出し左右のピラー部からルー
フ部にかけ隙間の開口を覆う。
【0011】内リップは、密着して溝リップで覆われ、
内リップの上面と溝リップとの間に中空部が形成されて
いる。この溝リップには、ピラー部に位置する部分に可
動部材がインサートされている。
【0012】ここで、降雨時には、温度変化手段を操作
して、可動部材の温度を変化させることで、可動部材が
変形して溝リップを持ち上げ、ウインドガラス及び中空
部との間にいわゆるレインガーターを形成する。このレ
インガーターがワイパーによって払い取られた雨水が車
両サイド側へ流れ込まないようにする。
【0013】また、晴天時には、温度変化手段を操作し
て、可動部材の温度を変化させると、可動部材が変形し
て溝リップと内リップとが密着する。これによって、レ
インガーターが消失し、走行時の空力抵抗が低減され、
風切り音が生じない。
【0014】また、このモールディングの溝リップの内
部に設けられる可動部材は、モールディングの成形時に
インサートされるので、複雑な工程を必要としない。
【0015】
【実施例】図1には、本実施例に係るモールディング1
0がフロントガラス12の周縁部とボデイの窓枠14と
の隙間へ取付けられた状態が示されている。
【0016】このモールディング10の頭部16は、フ
ロントガラス12の方向へ延びる内リップ18と、窓枠
14の方向へ延びる外リップ20とを備えている。この
内リップ18の上方には、フロントガラス12の方向へ
溝リップ22が湾曲して張り出し、その先端部が内リッ
プ18の上面と密着して、内リップ18との間に中空部
28を形成している。
【0017】この溝リップ22の内部には、ピラー46
(図5参照)に位置する部分に、形状記憶合金板24が
長さ方向に渡ってインサートされている。この形状記憶
合金板24は、幅方向の一端部が頭部16の中央部へ埋
設され、他端部は溝リップ22に沿って湾曲し、加熱さ
れることによって、記憶された形状(図3に示すよう
に、矢印A方向に変形する)に変形するようになってい
る。
【0018】なお、形状記憶合金板24は、一例として
ニッケルとチタンの合金が考えられる。このニッケルと
チタンが略半分づつの合金を室温で折り曲げた後、加熱
してもとの形状に戻す。このようにして、合金が一定の
形状を一旦記憶すれば、それが変形しても適当に加熱す
ることにより、記憶した形状に戻るという特異な性質を
有する。
【0019】頭部16の下面からは脚部30が延出し、
フロントガラス12の周縁部とボデイの窓枠14との隙
間へ挿入されている。脚部30の下端には、斜め上方に
ガラスリップ32が張り出している。このガラスリップ
32の先端には、段部32Aが形成されており、フロン
トガラス12の周縁部を支持し、内リップ18の下面と
の間でフロントガラス12を挟持している。また、脚部
30から窓枠14側へパネルリップ34が突設され、窓
枠14の立面14Aに当接係止されている。フロントガ
ラス12の周縁部には、熱線26が配設されており、内
リップ18を介して形状記憶合金板24を加熱するよう
になっている。
【0020】なお、図示は省略したが、フロントガラス
12は接着剤によって窓枠14に固定されている。
【0021】ここで、本実施例に係るモールディングの
製造方法を説明する。この製造方法で使用される押出し
成形装置の押出しヘッドには、モールディング10を成
形する樹脂材料が供給されるダクトが接続されている。
押出しヘッドには、成形ダイと連通する通路が設けら
れ、ダクトから供給された樹脂材料が成形ダイから押し
出される。
【0022】成形ダイには、モールディング10の型孔
が形成されている。この型孔には、形状記憶合金板24
が挿通しており、溝リップ22の部位に形状記憶合金板
24がインサートされ状態で、同一断面のモールディン
グ10が連続して押し出されてくる。
【0023】すなわち、従来のモールディング製造方法
のように、レインガーターを形成するリップをカッタで
切断して徐変させ、ピラー部には、リップを成形し、ル
ーフ部には、リップを消失させるような複雑なカッタの
駆動制御が不要となる。
【0024】このように押し出されたモールディング1
0は、内リップ18の先端と溝リップ22の先端が接合
しており、この接合した部分は、ピラー46に位置する
部分だけがカッタで切断され、溝リップ22が内リップ
18から離間可能とされる。
【0025】次に、本実施例に係るモールディングの作
用を説明する。図1に示すように、モールディング10
には、従来のモールディング40のようにリップ44
(図6参照)が形成されていないので、走行時の空力抵
抗が良好となり、風切り音が生じない。
【0026】ここで、降雨時になると、図示しないスイ
ッチを操作して熱線26に電流を流す。これによって、
内リップ18を介して形状記憶合金板24が加熱され
る。形状記憶合金板24は記憶した形状、すなわち、図
2に示すように、溝リップ22を持ち上げる方向へ変形
して、フロントガラス12及び中空部28との間にいわ
ゆるレインガーターGを形成する。このレインガーター
Gによって、ワイパーによって払い取られた雨水の車両
サイド側への流れ込みが阻止される。
【0027】また、雨が止むと、スイッチを操作して電
流を止める。これによって、形状記憶合金板24が冷却
され、形状記憶合金板24の復元力と溝リップ22の弾
性力とによって、溝リップ22が元の状態に戻り、内リ
ップ18と密着する。このため、走行時の空力抵抗が低
減され、風切り音が生じない。
【0028】なお、本実施例のモールディングでは、可
動部材として形状記憶合金板24を用いたが、これに限
定されず、形状記憶樹脂を用いてもよい。
【0029】また、温度変化手段としては、図4に示す
ように、窓枠14に設けられた通風孔36を通して、熱
風あるいは冷風を吹き出すようにしてもよく、形状記憶
合金板24にヒータの熱線を直接接続してもよい。
【0030】さらに、可動部材として、温度変化の異な
る2種類の金属を貼り合わせて、温度変化に応じて曲が
るバイメタルを使用してもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、車両走行
時の空力抵抗が低減され、風切り音も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るモールディングの晴天時の状態
を示した斜視図である。
【図2】本実施例に係るモールディングの雨天時の状態
を示した斜視図である。
【図3】本実施例に係るモールディングの雨天時の状態
を示した断面図である。
【図4】変形例に係るモールディングの雨天時の状態を
示した断面図である。
【図5】自動車にモールディングが取付いた状態を示し
た概略図である。
【図6】従来のモールディングの取付状態を示した斜視
図である。
【符号の説明】
10 モールディング 18 内リップ 22 溝リップ 24 形状記憶合金板(可動部材) 26 熱線(温度変化手段) 28 中空部 36 通風孔(温度変化手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のウインドガラスの周縁部とボデ
    イの窓枠との隙間を閉塞するモールディングであって、
    モールディング内部に嵌め込まれ温度変化によって変形
    する可動部材と、前記可動部材の温度を変化させる温度
    変化手段と、を有することを特徴とするモールディン
    グ。
  2. 【請求項2】 自動車のウインドガラスの周縁部とボデ
    イの窓枠との隙間へ、左右のピラー部からルーフ部にか
    けて装着されるモールディングにおいて、 前記隙間へ挿入され窓枠に当接係止されて前記ウインド
    ガラスの周縁部を支持する脚体と、前記脚体の上端から
    前記ウインドガラス側へ張り出し前記隙間の開口を覆う
    内リップと、前記脚体の上端から前記ボデイ側へ張り出
    し前記隙間の開口を覆う外リップと、前記脚体の上端か
    ら前記ウインドガラス側へ張り出し前記内リップの上面
    との間に中空部を形成して前記内リップと密着する溝リ
    ップと、前記ピラー部に位置する前記溝リップにインサ
    ートされ温度変化によって変形する可動部材と、前記可
    動部材の温度を変化させる温度変化手段とを有すること
    を特徴とするモールディング。
  3. 【請求項3】 自動車のウインドガラスの周縁部とボデ
    イの窓枠との隙間へ挿入され、窓枠に当接係止されてウ
    インドガラスの周縁部を支持する脚体と、前記脚体の上
    端から前記ウインドガラス側へ張り出し前記隙間の開口
    を覆う内リップと、前記脚体の上端から前記ボデイ側へ
    張り出し前記隙間の開口を覆う外リップと、前記脚体の
    上端から前記ウインドガラス側へ張り出し前記内リップ
    の上面との間に中空部を形成して前記内リップと密着す
    る溝リップと、を備えたモールディングの製造方法にお
    いて、 前記モールディングの押出し成形時にピラー部に位置す
    る前記溝リップに温度変化によって変形する可動部材を
    インサートしたことを特徴とするモールディングの製造
    方法。
JP22717893A 1993-09-13 1993-09-13 モールディング及びその製造方法 Pending JPH0781397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22717893A JPH0781397A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 モールディング及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22717893A JPH0781397A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 モールディング及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0781397A true JPH0781397A (ja) 1995-03-28

Family

ID=16856715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22717893A Pending JPH0781397A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 モールディング及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0781397A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010059689A (ko) * 1999-12-30 2001-07-06 이계안 자동차의 레인 거터 구조
KR100410490B1 (ko) * 2000-12-27 2003-12-18 현대자동차주식회사 차량의 가변 레인 거터장치
WO2024041473A1 (zh) * 2022-08-22 2024-02-29 福耀玻璃工业集团股份有限公司 车窗包边结构件、车窗及车窗包边结构件的制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010059689A (ko) * 1999-12-30 2001-07-06 이계안 자동차의 레인 거터 구조
KR100410490B1 (ko) * 2000-12-27 2003-12-18 현대자동차주식회사 차량의 가변 레인 거터장치
WO2024041473A1 (zh) * 2022-08-22 2024-02-29 福耀玻璃工业集团股份有限公司 车窗包边结构件、车窗及车窗包边结构件的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6395355B1 (en) Weather strip
JPH05138684A (ja) ウエザストリツプの製造方法
JP2001105872A (ja) 合成樹脂フレームに埋め込んだ加熱要素を備えた開放可能な車両ルーフのリッド
US5771652A (en) Window molding for automobiles
JPH0781397A (ja) モールディング及びその製造方法
JP2767579B2 (ja) ダッシュボードに配置された中央ノズルを持った自動車内部室
JP2000043541A (ja) 自動車のルーフサイドダクト
KR200351265Y1 (ko) 자동차용 선바이저
JPS6347164Y2 (ja)
JP4860349B2 (ja) 自動車用ウエザーストリップ
JP2003267055A (ja) 少なくとも1個のリッドを有する車両ルーフの少なくとも1つの開口を開閉する装置
JP3015742B2 (ja) 自動車用ウインドモール及びその製造方法
JP2823601B2 (ja) ウインドウモール
KR100439825B1 (ko) 자동차용 디프로스터 노즐구조
JPH0660583U (ja) 自動車におけるカウルサイドのシール構造
JP3069126B2 (ja) 自動車用ウインドモールの成形方法
KR100513620B1 (ko) 폴리카보네이트 수지를 이용한 시작차용 윈도우의성형방법
JPH0116687Y2 (ja)
JPH07291145A (ja) 自動車のルーフ構造
KR0139646Y1 (ko) 자동차용 까울 브라켓
JPH0768624A (ja) 窓ガラス用モールの製造方法
JP3671314B2 (ja) ドアウエザーストリップの構造
JP2002307951A (ja) 自動車用グラスランおよびその製造方法
JP3299834B2 (ja) 車両用ウインドモール
KR980008658A (ko) 자동차용 디프로스터 덕트