JPH0781092B2 - 反応染料の液状水性組成物 - Google Patents

反応染料の液状水性組成物

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JPH0781092B2
JPH0781092B2 JP61128805A JP12880586A JPH0781092B2 JP H0781092 B2 JPH0781092 B2 JP H0781092B2 JP 61128805 A JP61128805 A JP 61128805A JP 12880586 A JP12880586 A JP 12880586A JP H0781092 B2 JPH0781092 B2 JP H0781092B2
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dye
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reactive dye
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liquid aqueous
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法明 山内
邦彦 今田
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は反応染料を含有する低温貯蔵安定性に優れた液
状水性組成物に関する。
下記一般式(I) D−(SO2X)n (I) 〔式中、Dはスルホン酸基を1〜3個有する有機染料残
基、Xは基−CH=CH2又は−CH2CH2Y(Yはアルカリの作
用で脱離する基を表わす。)、nは1又は2を表わ
す。〕 で表わされる反応染料は特にセルロース繊維の染色又は
捺染に多用されている。
このような反応染料を用いて工業的に染色又は捺染する
場合、通常水溶媒系で行なわれており普通市販されてい
る粉末状又は顆粒状の染料では、一旦熱湯により溶解
し、染色又は捺染に供されている。
一方、近年染色工場では自動化及びFMS化の動きが盛ん
であり、染料自動秤量システムに対応できる染料形態の
要求が増大している。
反応染料の液状水性組成物は取扱い時に粉塵飛散による
作業環境の汚染もなく。溶解プロセスが不要で省力化、
省エネルギー化に寄与するのみならず液状である特性を
生かし、自動秤量システムにも対応が容易に可能であ
り、現在ではより好ましい染料の商品形態として注目さ
れ、液状水性組成物の工業化への要求が増大している。
しかるに反応染料の液状水性組成物は、常温条件下では
比較的安定であるが、工業的な製品は製造、保管、運
搬、貯蔵等の取扱いに際し、冬期は5℃以下の低温条件
下に置かれることが多い。その場合反応染料の液状水性
組成物は、その反応染料の溶解度が低下し、染料の結晶
を析出して沈澱を起こす。低温で染料の結晶が析出した
場合、結晶が析出した状態のままで染色に供することは
計量の面から不適当であり、また自動秤量装置を使用す
る場合には、計量面での問題のみならず、パイプのつま
りなどのトラブルも起こす。更にもし結晶を再溶解し
て、もとの均一な液状染料に戻そうとする場合には、80
℃程度まで加熱する必要があり、操作面および染料自体
の高温安定性の面で不都合が多い。
本発明者らは、かゝる低温貯蔵安定性の問題はとりわ
け、前記一般式(I)で表わされる反応染料がその製造
肯定で芒硝を副生する製造方法によって製造されたもの
である場合に著しいことに着目し、低温貯蔵安定性に優
れた前記一般式(I)で表わされる反応染料の液状水性
組成物を見出すために鋭意検討した結果、芒硝含量が特
定値以下の組成物が目的に適うことを見出し本発明を完
成するに至った。
本発明は、前記一般式(I)で表わされる反応染料の少
なくとも1種を5〜50重量%、およびアミノアルコール
類の少なくとも1種を0.1〜20重量%含有してなる組成
物にして、芒硝含量が2.5重量%以下である反応染料の
液状水性組成物を提供する。
本発明において、一般式〔I〕で表わされる染料につい
て、スルホン酸を有する有機染料の残基Dとしては、モ
ノアゾ、ジスアゾなどのポリアゾ染料、金属錯塩モノア
ゾ染料又はジスアゾ染料、金属ホルマザン、アントラキ
ノン、金属フタロシアニン、スチルベン、オキサジン、
ジオキサジン、トリフェニルメタン、フェナジン、キサ
ンテン、チオキサンテン、ナフトキノン、ピレンキノ
ン、ペリレンテトラカルボイミド、ニトロ又はアゾメチ
ンなどの染料残基が例示される。なお金属錯塩、金属ホ
ルマザン及び金属フタロシアニン系染料の中心原子とし
ては、Cu、Cr、Co、Ni、Feなどを挙げることができる。
またXは基−CH=CH2又は基−CH2CH2Yを表わしここにY
はアルカリで脱離する基であり、例えば硫酸エステル
基、チオ硫酸エスエル基、リン酸エステル基、酢酸エス
テル基、ハロゲン原子等がこれに該当する。
本発明において用いられる反応染料は、前記一般式
(I)で表わされるいずれのものでもよいが、特に、そ
の製造工程において芒硝を副生する製造方法によって製
造されるものであって、具体的には、遊離酸の形で下記
(1)〜(7)式で表わされる反応染料が例示される。
また本発明に使用するアミノアルコール類としては、ト
リエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンのグリコール酸塩な
どが挙げられ中でもトリエタノールアミンが好ましい。
本発明の染料組成物の調製に当っては、公知の方法によ
る合成段階で得られた反応液(その場合、水の量が規定
より多い時は適当な染料含量になるまで濃縮……例えば
真空下に水の一部を留去するか、その染料溶液の一部を
乾燥して得られた粉末染料を残りの染料溶液に添加する
などして濃度を調整する。)をそのまま、又は染料の反
応液から染料分を分離する通常の方法、即ち塩析、過
により得られたウェットケーキを水に再溶解して得た染
料溶液、あるいはウェトケーキを乾燥させたものを水に
再溶解して得た染料溶液を用いる。
この場合、芒硝を副生する合成方法によって得られた染
料の溶液は、通常、5重量%以上の芒硝を含有している
から、この芒硝含量を2.5重量%以下、好ましくは2重
量%以下に調整する必要がある。
この芒硝含量の調整は、逆浸透膜脱塩法、電気透析法、
溶解度差を応用する冷却法など公知のいずれの方法によ
ってもよいが、工業的には冷却法によるのが好ましい。
冷却法による場合は、上記した染料溶液にアミノアルコ
ール類の少なくとも1種の所要量の全量又は1部を添加
し均一な溶液とした後、−10℃〜5℃に冷却し1〜10時
間保冷することにより芒硝を含む無機塩を晶析せしめ
過などの方法で染料液と分離することが好ましい。
本発明の染料組成物の調製に当って用いられるアミノア
ルコール類の使用量は、染料組成物の重量に対し0.1〜2
0重量%、好ましくは0.5〜8重量%である。
本発明の染料組成物は、上述の染料溶液にアミノアルコ
ール類の少なくとも1種を添加し均一な溶液とすること
によって製造されるが、望ましくは、通常の鉱酸又はア
ルカリを用いてpH値を3〜7に調製する。また、本発明
の染料組成物は、所望により、更にpH緩衝剤などを含有
してもよい。
このようにして製造された一般式〔I〕で表わされる反
応染料の液状水性組成物は、5℃以下の低温において長
期間、例えば5℃において2ケ月間保存しても染料の結
晶を析出することなく安定である。
さらに本発明の液状水性組成物は低い粘度(10cps以
下)で、長期に渡って安定であることより種々の自動秤
量装置に適用でき、その工業的な応用価値は極めて高い
ものである。
また本発明の反応染料の液状水性組成物は天然又は再生
のセルロース繊維あるいは羊毛、絹、合成ポリアミドな
どの繊維の染色および捺染において、通常の粉末品と全
く変らない染色性を示す。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例 公知の方法で合成された遊離酸の形で(1)式で表わさ
れる染料の反応液(染料分20重量%、食塩0.2重量%、
芒硝8.0重量%含有の水溶液)990重量部にトリエタノー
ルアミン10重量部を添加溶解させ、0℃に冷却後約5時
間保冷を行なって芒硝結晶を析出させた。この間染料は
晶析されることなく安定で染料液と無機塩の分離が効率
的に実施された。
この脱塩染料液(染料分23重量%、食塩0.2重量%、芒
硝2.3重量%、トリエタノールアミン1.1重量%)850重
量部を10%硫酸で染料液のpH値を5.1に調整し全量を水
で1,000重量部とした。この染料液の一部を0℃で2ケ
月間貯蔵したが、染料の結晶を析出することなく安定な
溶解状態を保った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) D−(SO2X)n (I) 〔式中、Dはスルホン酸基を1〜3個有する有機染料残
    基、Xは基−CH=CH2又は−CH2CH2Y(Yはアルカリの作
    用で脱離する基を表わす。)、nは1又は2を表わ
    す。〕 で表される反応染料の少なくとも1種を5〜50重量%、
    およびアミノアルコール類の少なくとも1種を0.1〜20
    重量%含有してなる組成物にして、芒硝含量が2.5重量
    %以下である反応染料の液状水性組成物。
JP61128805A 1986-04-30 1986-06-03 反応染料の液状水性組成物 Expired - Lifetime JPH0781092B2 (ja)

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