JPH0781006B2 - ポリアミノメチルアリールエーテル - Google Patents

ポリアミノメチルアリールエーテル

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JPH0781006B2
JPH0781006B2 JP28112787A JP28112787A JPH0781006B2 JP H0781006 B2 JPH0781006 B2 JP H0781006B2 JP 28112787 A JP28112787 A JP 28112787A JP 28112787 A JP28112787 A JP 28112787A JP H0781006 B2 JPH0781006 B2 JP H0781006B2
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polymer
ether
polyaminomethyl
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aryl ether
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哲也 旭
知二 玉井
陽三 近藤
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高分子改質剤,イオン交換樹脂,高分子凝集
剤,高分子触媒等の分野に応用可能な優れた耐熱性を有
するポリアミノアリールエーテルに関する。
[従来の技術] アミノ基は反応性の高い基で多様な反応が知られている
が、高分子についたアミノ基も高い反応性を示すため、
高分子アミンは、反応性高分子として重要な分野をなし
ている。
このような高分子アミンとしては、ポリビニルアミン,
ポリアミノスチレン等が知られており、また数多くのア
ミノ基の交換反応が知られている。(たとえば、岩倉義
男、栗田恵輔著、反応性高分子、121ページ、講談社、1
977年)近年エンジニアリングプラスチックに代表され
るように高分子の耐熱性が要求される用途が増加してき
た。しかし、このような耐熱性の優れた樹脂でかつ反応
性の高いアミノ基を有する樹脂は、現在まで報告されて
いない。
[発明が解決しようとする問題点] 高分子アミンは、アミノ基の反応性のため反応性高分子
として種々の用途があるが従来の高分子アミンは、耐熱
性が低く高分子改質剤をはじめ耐熱性が要求される分野
ではその使用が限定されていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために、鋭意努力した結
果、良好な結果を与える。
式(I) (Arは、芳香族環を表わす) で示され、P−クロロフェノールを溶媒とする濃度0.2g
/dl溶液の60℃における還元粘度が0.3dl/g以上であるポ
リアミノメチルアリールエーテル樹脂を見い出し、本発
明を完成するに至った。
本発明のポリシアノアミノアリールエーテルは、このポ
リマーをP−クロロフェノールに溶解して、0.2g/dlの
濃度の溶液の60℃における還元粘度[ηsp/C]が0.3g/d
l以上にあるような分子量を有するポリマーである。還
元粘度が0.3dl/g未満であるような重合度の場合には、
ポリマーの機械的性質等が劣り、実用性にとぼしくな
る。
本発明の式(I)で示されるポリアミノメチルアリール
エーテルの製造方法としては、有機溶媒中、P−クロロ
フェノールを溶媒とする濃度0.2g/dl溶液の60℃におけ
る還元粘度[ηsp/C]が0.3dl/g以上にある式(II) (Arは芳香族環を表わす) に示されるポリシアノアリールエーテルを還元剤の存在
下0゜〜200℃で数十分から数時間反応させることによ
り得る方法を例示することができる。
かかる式(I)式(II)で表わされる芳香族Arの具体例
としては、 などが挙げられる。
この方法に使用されるポリシアノアリールエーテルは、
たとえば2,6−ジハロゲン化ベンゾニトリルと各種の芳
香族ビスフェノールアルカリ金属塩とを有機溶媒中で反
応させて製造する方法を例示することができる。
また、2種類以上のビスフェノールを使用してもよい。
有機溶媒としては、テトラヒドロフラン,ジオキサン,
クロロホルム,酢酸エチル,シグライム等を例示するこ
とができる。
還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム,水素化アル
ミニウムナトリウム,水素化アルミニウムリチウム,水
素化ホウ素ナトリウムとラネーニッケルを組み合せたも
の、および上記還元剤と塩化リチウム,塩化アルミニウ
ム,塩化コバルト,塩化ニッケル,塩化オスミニウム,
塩化白金のいずれかとを組み合せたものを例示すること
ができる。
[作用] 本発明の式(I)で表わされるポリアミノメチルアリー
ルエーテルは、耐熱性に優れたポリアリールエーテルを
主鎖骨格とするため、耐熱性に優れておりまた側鎖のア
ミノメチル基がアミノ基の高い反応性のため、種々の化
学反応を起こすことができ耐熱性の優れた反応性樹脂と
して高分子改質剤,イオン交換樹脂,高分子凝集剤,高
分子触媒等の分野に使用することが可能である。
[実施例] 以下に本発明の方法を実施例によって示すがこれらによ
って本発明が限定されるものではない。
実施例1 ディーン−スターク(Dean−Stark)トラップおよび凝
縮器,攪拌装置,窒素ガス導入管および温度計を有する
300mlのセパラブルフラスコ中に、2,6−ジクロロベンゾ
ニトリル17.02g(0.10モル),ビスフェノールA22.83g
(0.10モル),炭酸カリウム16.59g(0.12モル),スル
ホラン100ml,トルエン50mlを入れ160℃において1.5時間
反応させ、水およびトルエンを共沸蒸留により除去し
た。次いで190℃に昇温して2時間反応させた。重合反
応の終了後生成物をメタノール中に投入して重合体を析
出させ、水およびメタノールで数回づつ洗浄し、100℃
において8時間真空乾燥した。得られたポリシアノアリ
ールエーテルの収量は、36.25g。(収率100%) このポリシアノアリールエーテルのP−クロロフェノー
ルを溶媒とする0.2g/dl溶液の60℃における還元粘度
[ηsp/C]は、0.46dl/gであった。
200mlの三ツ口フラスコに還流冷却器,攪拌機をつけ、
リチウムアルミニウムハイドライド(LiAlH4)0.38g
(0.03モル)をテトラヒドロフラン50mlに溶かして加え
た。滴下ロートから上記にて合成したポリシアノアリー
ルエーテル4.90g(0.015当量)を300mlのテトラヒドロ
フランに溶解した溶液を滴下した。滴下収量後すぐに氷
冷で冷却しながら充分の水を滴下して過剰の還元剤を分
解した。沈澱物を水,メタノールで数回洗浄後80℃で10
時間真空乾燥した。得られたポリアミノメチルアリール
エーテルの収量は4.96g。(収率100%)このポリアミノ
メチルアリールエーテルのP−クロロフェノールを溶媒
とする0.2g/dl溶液の60℃における還元粘度[ηsp/C]
は0.42dl/gであった。
また赤外線吸収スペクトル分析を行った結果3030cm-1
830cm-1の位置にベンゼン環のC−H結合,1590cm-1の位
置にベンゼン環のC−C結合,1240cm-1の位置に芳香族
エーテル結合,3450cm-1にアミノ基の存在に基づく特性
吸収が認められた。しかし、2220cm-1のシアノ基(ニト
リル基)に基づく吸収は消失していた。
このポリマーを熱分解した結果、ガラス転移温度(Tg)
が218℃,熱分解温度(Td)が413℃の耐熱性の優れた樹
脂であった。
実施例2 200mlの二口フラスコに攪拌機をつけ、ポリシアノアリ
ールエーテル4.90g(0.015当量)と塩化コバルト3.90g
(0.03モル)をテトラヒドロフラン50mlに滴下して加え
た。反応液を20℃に保ち、徐々に水素化ホウ素ナトリウ
ム5.70g(0.15モル)を加えた。完全に加えた後1時間
反応させた。続いて3N−HCl100mlを加え、沈澱物を水,
メタノールで数回洗浄後80℃で10時間真空乾燥した。得
られたポリアミノメチルアリールエーテルの収量は4.49
g。(収量90%) このポリアミノメチルアリールエーテルのP−クロロフ
ェノールを溶媒とする0.2g/dl溶液の60℃における還元
粘度[η/sp/C]は0.45dl/gであった。
また赤外線吸収スペクトル分析を行った結果3030cm-1
830cm-1の位置にベンゼン環のC−H結合,1590cm-1の位
置にベンゼン環のC−C結合,1240cm-1の位置に芳香族
エーテル結合,3450cm-1にアミノ基の存在に基づく特性
吸収が認められた。しかし、2220cm-1のシアノ基(ニト
リル基)に基づく吸収は消失していた。
このポリマーを熱分解した結果、ガラス転移温度(Tg)
が213℃,熱分解温度(Td)が436℃の耐熱性の優れた樹
脂であった。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明のポリアミノメチ
ルアリールエーテルは、反応性基であるアミノ基を含有
し、かつ高い耐熱性を有するため、高分子改質剤をはじ
め、反応性高分子として種々の用途に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) (Arは、芳香族環を表わす) で示され、P−クロロフェノールを溶媒とする濃度0.2g
    /dl溶液の60℃における還元粘度〔ηsp/C〕が0.3dl/g以
    上であるポリアミノメチルアリールエーテル。
JP28112787A 1987-11-09 1987-11-09 ポリアミノメチルアリールエーテル Expired - Lifetime JPH0781006B2 (ja)

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