JPH078029A - 苗移植機における測定装置 - Google Patents

苗移植機における測定装置

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JPH078029A
JPH078029A JP15015593A JP15015593A JPH078029A JP H078029 A JPH078029 A JP H078029A JP 15015593 A JP15015593 A JP 15015593A JP 15015593 A JP15015593 A JP 15015593A JP H078029 A JPH078029 A JP H078029A
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pot
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Akira Takahashi
高橋  彰
Toshiji Matsuda
年司 松田
Shigeo Zanma
茂雄 残間
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】走行機体に設けた苗取出し部に、前後及び左右
に一定間隔で形成したポット部にプラグ苗を収納してな
る苗収納箱を装着し、このプラグ苗箇所に対して左右一
対の爪体が上下遠近揺動し、且つ下降行程で一対の爪体
の先端部で前記プラグ苗を摘み取出し、上昇行程終端近
傍で一対の爪体の先端部の間隔を開いてプラグ苗を苗移
植機構に向けて放出するように構成して成る苗移植機に
使用する測定装置でおいて、複数の部材の間隔等のセッ
トを簡単にできるようにする。 【構成】板体131の片面に苗収納箱のポット部に嵌ま
る凸部132を形成する一方、板体131の他面には左
右一対の目印線133を形成し、この一対の目印線13
3,133に爪体の先端を位置合わせすると、一対の爪
体の左右開き間隔をセットすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜等の苗移植機にお
ける各機構部の測長や角度計測のための測定装置(メジ
ャーリングゲージ)の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に実願平2−16564
号で、野菜苗の移植機の構成として、走行機体下部に畝
上面にプラグ苗を移植するための苗移植機構を設け、走
行機体に設けた苗取出し部における左右に適宜間隔で並
んだプラグ苗箇所に対して一対の爪体が上下揺動してプ
ラグ苗を摘み取出して前記苗移植機構に放出する苗取出
し機構を設け、前記苗移植機構を走行機体のエンジンの
動力で上下揺動駆動する一方、苗取出し機構を間欠的に
上下揺動すると共に、同じく間欠的に左右横移動するよ
うに構成したものを提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記プラグ
苗は予め所定の形状のポット部を左右及び前後にマトリ
ックス状に形成した合成樹脂製の苗収納箱にて育成し、
この苗収納箱を前記苗取出し部に装着してプラグ苗を供
給するする構成のものであるため、ポット部の大きさが
異なると、このプラグ苗を摘み上げるための左右一対の
爪体を交換して、その左右開き間隔も調節しなければな
らない。
【0004】また、苗移植機構の土壌への押し込みのタ
イミングや押し込み体の開き角度も再度調節しなければ
ならい。しかしながら、苗移植機の前記各機構部はそれ
ぞれ特殊な構造であるため、単なる物差しや角度定規で
は、測定し、セットするという作業ができないという問
題があった。
【0005】本発明では、1つの板状の測定装置に複数
の目印線やゲージ部を備えることより、前記の調節すべ
き間隔や角度を予め簡単にセットできるようにすること
を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、走行機体に設けた苗取出し部に、前後及び左
右に一定間隔で形成したポット部にプラグ苗を収納して
なる苗収納箱を装着し、このプラグ苗箇所に対して左右
一対の爪体が上下遠近揺動し、且つ下降行程で一対の爪
体の先端部で前記プラグ苗を摘み取出し、上昇行程終端
近傍で一対の爪体の先端部の間隔を開いてプラグ苗を苗
移植機構に向けて放出するように構成して成る苗移植機
に使用する測定装置であって、板体の片面に前記苗収納
箱のポット部に嵌まる凸部を形成する一方、該板体の他
面には少なくとも前記左右一対の爪体の左右開き間隔を
セットするための目印線を形成したものであり、これに
加えて、前記板体には、苗移植機構における揺動クラン
ク機構における隣接するリンク間の開き角度やプラグ苗
を土壌に押し込むための一対の押し込み体の開き角度を
セットするためのゲージ部を形成しても良い。
【0007】
【発明の作用・効果】この構成によれば、苗取出し部に
所定の空の苗収納箱を装着した状態で板体の片面の凸部
を苗収納箱におけるポット部に嵌め込めば、他面の目印
線の位置ずれがなく、当該目印線が一対の爪体の先端と
対面させる事が至極簡単にできるため、目印線に対して
一対の爪体の先端を接近させるだけで、至極容易に爪体
の開き間隔をセットすることができる。
【0008】また、前記板体に苗移植機構における揺動
クランク機構における隣接するリンク間の開き角度やプ
ラグ苗を土壌に押し込むための一対の押し込み体の開き
角度をセットするためのゲージ部を形成しておけば、こ
の板体のゲージ部を所定の箇所にあてがうだけで、所定
の部材の開き角度をセットすることができるので、苗移
植の準備作業を至極簡単にできると言う効果を奏する。
【0009】
【実施例】次に野菜苗の移植機に適用した実施例につい
て説明すると、図において移植機1は、前部にエンジン
3を搭載した平面視前後長手の矩形枠状の走行機体2
と、畝間8bを走行する左右一対の前輪4,4及び後輪
5,5と、前記走行機体2から後向きに突設したハンド
ル6と、走行機体2から下向きに突出して畝8の上面を
押圧する一つの鎮圧輪7と、畝8を覆う合成樹脂製のマ
ルチフイルム9に苗移植箇所の孔11を穿設するマルチ
カッター10と、移植装置12と、走行機体2の後部に
高さ調節可能に取付く左右一対の覆土輪13,13とか
ら成る。
【0010】前記移植装置12は、合成樹脂製の苗収容
箱Aを移植機1の後部に向かって移送する搬送機構14
と、苗収容箱Aに左右及び前後に一定間隔で並設された
ポット部aからレタス等の野菜のプラグ苗Pを挟んで取
り出す苗取出し機構15と、前記取り出されたプラグ苗
Pを下方の苗移植機構16に向かって搬送するための案
内搬送機構17とからなり、苗移植機構16では、プラ
グ苗Pを前記孔11箇所の畝8上面部(畝床)に移植す
るものである。
【0011】また、苗移植機構16における左右2つ割
り半円錐筒状の押し込み体18と、前記マルチカッター
10とは、同期して上下回動するように構成されてい
る。前記走行機体2下部に装着した駆動車軸20の左右
両側に上下回動自在に枢支された左右一対の中空状のス
イングアーム21,21の後部に各々前輪4を装着し、
前記エンジン3からの動力をミッションケース22を介
して駆動車軸20に伝達し、各スイングアーム21内の
チェーンを介して前輪4を駆動する。
【0012】左右一対の後輪5,5は棒状のスイングア
ーム25,25の後部に各々取付き、この左右両スイン
グアーム25,25の基部(前部)を、走行機体2の左
右両側から下向きに突出した支持枠23,23に突設し
た横軸24,24に各々回動自在に枢支する。符号26
は前後四輪4,5を走行機体2に対して一斉に高さ調節
できる車高調節できる上下連動機構で、左側の前後スイ
ングアーム21,25に各々突出するアームに枢着する
連杆27と、右側の前後スイングアーム21,25に各
々突出するアームに枢着する連杆27と、走行機体2に
その前後方向に位置調節可能に取付くばね収容枠体28
に前後移動自在且つ軸線回りに回動自在に設けた揺動軸
29と、この揺動軸29の左右両側と前記左右両側のス
イングアーム21,21とに連結したリンク機構30と
により成り、ばね収容枠体28に設けて揺動軸29を後
向きに押圧するばね(図示せず)力が、前記鎮圧輪7に
よる支持反力にバランスして前後輪4,5を下向き付勢
するように構成する。
【0013】なお、揺動軸29が前後方向移動するとき
には前後のスイングアームが一斉に上下揺動し、走行機
体1が前後に略水平状態で昇降するのであり、揺動軸2
9がその軸線回りに回動するときには、右(左)のスイ
ングアームが下降すると、左(右)のスイングアームが
上昇して、走行機体1が左右にローリングするものであ
る。
【0014】そして、走行機体2の後部から回動する回
動ハンドル31とねじ軸等からなる調節手段にてばね収
容枠体28の前後位置を調節し、且つその位置を保持す
るように構成する。また図示しないが、ローリングロッ
ク装置により、前記揺動軸29の軸線回りの回動を通常
は禁止し、所望によりその回動を無段階的に許すように
構成している。
【0015】平面視矩形状の苗収容箱Aには上面開口の
ポット部aを縦横に一定間隔で形成し、各ポット部aに
は土付きの野菜のプラグ苗Pを挿入してある。前記苗収
容箱Aの搬送機構14は、図1及び図3に示すように、
走行機体2から立設した左右一対の縦フレーム33,3
3間にて前後一対のプーリ35,36に巻掛けた平ベル
ト34の上面に苗収容箱Aを載置して走行機体の後方に
搬送するものであり、後位置の駆動プーリ35は電動モ
ータ37および変速機構38を介して間欠駆動される。
【0016】また、前記駆動プーリ35の左右両側に取
付いてこれと一体的に回転する左右一対のVプーリ3
9,39にて前記苗収容箱Aの左右両端部のポット部
a,aの左右両側面を挟持案内し、前記駆動プーリ35
の上面箇所で前記苗取出し機構15にてプラグ苗Pを抜
き出し、空のポット部aが駆動プーリ35の下面側に回
り込むように強制案内されるものである。
【0017】走行機体2の後部下面に設けた苗移植機構
16の詳細は、図4から図7までに示す。符号40は走
行機体前部のミッションケース22から屈曲自在な可撓
軸又は自在継手付き伝動軸41を介して動力伝達する伝
動ケースで、該伝動ケース40内には、マルチカッター
10及び苗移植機構16に動力伝達する第1伝動部42
を設ける。
【0018】該第1伝動部42では、前記伝動軸41に
連結したウオーム43に噛合うウオームギア44が主軸
45に遊嵌し、該ウオームギア44の一側ボス部44a
外周に主軸45の回転方向に締まり勝手に巻付いたねじ
りばね46の一端46bを主軸45側に固定し、該ねじ
りばね46の他端46aを主軸45の外周半径外方向に
放置させて、ねじりばね46の巻締め力とでウオームギ
ア44と主軸45とを一体的に回転できるようにクラッ
チ47を構成する一方、このクラッチ47であるねじり
ばね46の巻締め力を開放するアクチェータを設ける。
【0019】即ち、伝動ケース40の外には、前記クラ
ッチ47に対するアクチェータである電磁ソレノイド4
8を設け、そのリンク49の先端に連結して上下動する
ように構成したクラッチピン50の先端を、前記ねじり
ばね46の他端46a側面に臨ませ、該クラッチピン5
0がねじりばね46の他端46a側面に接当するときに
は、当該ねじりばね46のウオームギアボス部44aに
対する巻締め力が開放されるようにするものである。
【0020】前記主軸45に取付く傘歯車51に噛合う
傘歯車52を介して湾曲自在な可撓軸又は自在継手付き
伝動軸53に動力伝達し、後述する苗取出し機構15に
対する第2伝動部96に動力伝達する。前記主軸45か
ら爪軸54には一対のチェーンスプロケット55,56
及びチェーン57を介して動力伝達し、主軸45及び爪
軸54の一端に各々着脱自在に取付くクランクアーム5
8,59に移植杆60を枢着して上下揺動させ、該移植
杆60に上端を枢支した一対の揺動アーム61,61に
取付くコロ62,62を、前記一方のクランクアーム5
9に取付くピン63の端面カム64の左右両側端面に挟
むように接当させ、この端面カム64の左右両側端面間
の広狭とクランクアーム58,59の回転との同期連動
に応じて、前記一対の揺動アーム61,61の下端コロ
62,62に各々取付く一対の下窄まり半円錐筒状の押
し込み体18,18の下端が、当該押し込み体18の上
昇位置で閉じ、下降位置で開くように回動させるもので
ある。
【0021】なお、符号65は左右一対の押し込み体1
8,18が下降してその内部のプラグ苗Pを畝8上面に
移植するとき、下降する強制体で、該強制体5の下端で
当該プラグ苗Pの土上面を下向きに押圧して土内に押し
込むものである(図4参照)。符号66は、前記爪軸5
4から歯車対及びウオーム等を介して回転動力をマルチ
カッター10に伝動する分岐部で、その可撓軸67の先
端をマルチカッター10における回転軸68に連結して
あり、回転軸68を支持するブラケット69を前記移植
杆60から前向きに突出した一対の支軸70,70に前
後位置調節自在に固定し、回転軸68の下端にマルチフ
イルム9を平面視円形に切り抜くカッター刃71と、切
り抜いた円形状のフイルムを突き刺し保持する刺し棒7
2とを設けてある。符号73は前記切り抜き作業時に孔
より外周のマルチフイルム9を押圧してしわにならない
ようにする略円筒状の押圧体である(図4参照)。
【0022】符号74は前記伝動ケース40から後向き
に突出する筒部材75の後端に取付く案内搬送機構17
用伝動ケースで、前記伝動ケース40内のウオーム43
の軸から該伝動ケース74内の一対の歯車76,76を
介して一対の駆動プーリ77,77をその対面する側が
下向きに回動するように駆動し、これら一対の駆動プー
リ77,77と上方位置の従動プーリ78,78との間
に巻掛けた左右一対のベルト79、79(下方に行くに
従って間隔が狭くなる背面視逆ハの字状配設)にてプラ
グ苗Pを前記上昇した位置の一対の押し込み体18,1
8内に導くように構成する。
【0023】前記搬送機構14における苗収容箱Aのポ
ット部aからプラグ苗Pを抜き取る苗取出し機構15
は、左右一対の縦フレーム33,33上部間に装着した
横長の横送り軸80と、これに平行状に配設した断面矩
形状の揺動軸81と、横送り軸80に被嵌し、その周面
に刻設した往復案内溝82にピン83係合して移動する
横移動体84と、該横移動体84の一端を左右両側から
挟み、且つ前記揺動軸81に遊嵌する本体85と、該本
体85から後向きに突出し軸線回りに回動自在な左右一
対の揺動杆86,86とから成り、本体85と揺動軸8
1とはワンウエイクラッチ87を介して取付く。
【0024】このワンウエイクラッチ87には端面カム
88を被嵌係合させ、他方、前記左右一対の揺動杆8
6,86の基部に各々固着した作動片89,89に取付
くローラ90,90の先端を、前記端面カム88の左右
両側端面に押圧接当させるようにばね91付勢し、後述
するように揺動軸81が所定のタイミングで揺動し、本
体85ひいては左右両揺動杆86,86の先端に下向き
に取付く側面視略円弧状等の爪体92,92が、図6で
示すポット部a内のプラグ苗Pに向かって下降するとき
には、前記ワンウエイクラッチ87を介して端面カム8
8が非回転となって、当該端面カム88の厚さの大きい
左右両側平端面部を前記両ローラ90,90が転がり、
作動片89,89を介して左右両揺動杆86,86を軸
線回りに回動させて爪体92,92の下端が左右に広が
る(開く)状態を保持する(図8及び図9の二点鎖線参
照)。
【0025】また、爪体92,92がプラグ苗Pの土部
に刺さるとき(図6の一点鎖線状態参照)、端面カム8
8の左右両側凹所93,93にローラ90,90が嵌り
込み、作動片89,89及び左右両揺動杆86,86を
介して左右両爪体92,92の下端間隔が窄んでプラグ
苗Pを挟持し、次いで本体85が上向きに回動し、揺動
杆86が上昇行程に入るときには、前記ワンウエイクラ
ッチ87の作用により、端面カム88が回動可能とな
り、ローラ90,90は凹所93,93に嵌合した状態
のまま端面カム88を連れ回す。
【0026】符号114,114は、前記左右一対の爪
体92,92の外周に遊嵌したコイルばねや可撓性を有
する軟質合成樹脂製のパイプにコイルばねを巻付け埋設
したもの等から成る押出し管体で、この両押出し管体1
14の基端を両爪体92に摺動自在に被嵌した取付け金
具115のナット部116等に固定してある。符号11
7は、前記左右揺動杆86の軸線と平行状に配設し、本
体85に摺動自在に設け、且つ爪体92の先端方向にば
ね118付勢した作動杆で、前記取付け金具115に先
端を固定した作動杆117の後端に取付くコロ119横
移動体84から突出させた左右一対のカム板120,1
20の上面に接当させて成る。
【0027】これにより、両爪体92,92が下向きに
下降する行程では、下向き方向に回動する本体95の上
面が前記カム板120の上面から離れるのに応じて、コ
ロ119を介して作動杆117を後退させ、ひいては前
記一対の押出し管体114を爪体92の基端に近付くよ
うに後退させ、反対に両爪体92が上昇する行程では上
向き回動する本体95がカム板120に近付くので該カ
ム板120上面に沿ってコロ119が移動するとき、ば
ね118力で作動杆117は爪体92の先端方向に突出
動(前進)するのである。
【0028】また、前記一対の作動片89,89のうち
の一方の作動片89から突設した係合片121は、一対
の作動片89に取付く一対のローラ90が端面カム88
の凹所93に嵌っている状態において、後退時の作動杆
117の外周面に凹み形成した係合溝122に係合し、
作動杆117の前向き(前進)移動を阻止し、反対に、
前記一対のローラ90が端面カムの厚みの大きい箇所に
位置するときには、作動片89の揺動に応じて係合片1
21が係合溝122から外れて、作動杆117がばね1
18力にて爪体92の先端方向に突出動し、取付け金具
115により一対の押出し管体114,114が爪体9
2の先端(下端)に近付くように押し出されるので、プ
ラグ苗Pの上面を押出し管体114の先端で下向きに押
圧してプラグ苗Pの抜け出しを容易にするものである。
【0029】符号95は、前記揺動軸81及び横送り軸
80を駆動する第2伝動部96を内臓する伝動ケース
で、前記第1伝動部42からの伝動軸53から一対の傘
歯車97,98を介して回転軸99を一定方向に回転駆
動し、この回転軸99に取付く歯車101を前記揺動軸
81と同心状に配設した中間軸100に遊嵌する従動歯
車102に噛み合せ、該従動歯車102のボス部外周
と、従動歯車102に隣接して中間軸100と一体的に
回転する筒体103外周とに跨って巻付いたねじりばね
104の一端を筒体103に固定する一方、ねじりばね
104の他端104aを伝動ケース95内に放置し、従
動軸102の回転時には当該従動軸102のボス部等の
外周に巻締り勝手となって中間軸100を回転駆動する
ようにクラッチを構成し、このねじりばね104の他端
104a側面に、伝動ケース95の外から挿入したクラ
ッチピン105の先端部側面が接当係合すると、ねじり
ばね104の巻締め力が緩み、中間軸100の回転を停
止させる。
【0030】そして、前記中間軸100から歯車対10
7,108を介して横送り軸80を一定方向に回転させ
て横送り軸80を所定の速度で横移動させる一方、中間
軸100の回転が停止するときには、横送り軸80の回
転を停止し、横移動体84の横移動を停止するものであ
る。また、前記回転軸99の伝動ケース95外側におけ
る端部に回転アーム109を取付け、該回転アーム10
9の先端にピン110枢着した長さ調節可能な調節リン
ク111の他端を前記揺動軸81に被嵌係合するリンク
112に回動自在に連結し、回転アーム109が1回転
するとリンク112が適宜角度だけ1往復するように揺
動し、揺動軸81を1往復揺動駆動するものである。
【0031】前記クラッチピン105の進退動はアクチ
ェータである電磁ソレノイド106への検出信号の入力
により実行するものであり、苗取出し機構15の駆動側
である回転軸99に取付き一体的に回転する回転カム1
25に接触し得るリミットスイッチ等のタイミング検出
手段126を、伝動ケース95等の固定部材に固定して
設ける。
【0032】実施例では、前記回転アーム109と一体
的に形成した回転カム125に180度離して一対の接
触部125aを設け、回転軸99ひいては回転カムの一
回転中に、これらの接触部125aに、タイミング検出
手段126が接触し、出力信号を2度出すように構成し
てある。そして、前記回転カム125を第11図の矢印
方向に回転させ、接触部125aに各々接触してタイミ
ング検出手段126のからの出力信号を出し、電磁ソレ
ノイド106に瞬時だけ通電して、レバー127を回動
させクラッチピン105を後退させると、当該クラッチ
ピン105の先端がねじりばね104の他端104a側
面から外れ、その他端104aが一周する間に再度クラ
ッチピン105が前進して、前記他端104aが係合す
る。
【0033】従って、前記ねじりばね104の他端10
4aが一周している間は、横送り軸80が回転し、クラ
ッチピン105の先端側面に前記他端104aが係合し
ている間は横送り軸80の横移動が停止されるものであ
り、前記横送り軸80の停止区間中では、爪体92が下
降行程の終端手前の適宜近傍から下端位置(下死点)を
通過し、再度上昇行程の始端部までの行程中に相当し、
この間に一対の爪体92,92がポット部aに侵入し、
プラグ苗Pを摘んで抜き出す。
【0034】また、前記一対の爪体92,92でプラグ
苗Pを摘み上げて上昇行程にある間は、前記横送り軸8
0は横移動を許すものであり、タイミング検出手段12
6に対する接触部が2つあり、且つ回転カム125が側
面視への字状に形成しているのは、回転カム125が3
60度回転中に、爪体92が上下揺動を1サイクル実行
するので、その下降行程の終端部から上昇行程の始端部
までの少しの区間だけ横送り軸80の横移動停止区間を
形成するためである。
【0035】実施例では、回転軸99が一回転する間に
中間軸100及び横送り軸80は3回転するように変速
させ、該横送り軸80が3回転すると、左右に並んだポ
ット部aの所定ピッチだけ横移動体84、ひいては一対
の爪体92,92が横移動する。そして、前記2つの接
触部125a,125bにタイミング検出手段126が
接触することによる出力信号で中間軸100が回動して
いる区間(横送り軸80が駆動する区間)は、爪体92
が上下揺動する1往復のサイクル(360度)のうちの
下死点を含んで前後に略120度の区間を除いた区間で
あるように設定する。換言すると、爪体92の上下揺動
の1サイクル中、下降行程における爪体92が下死点前
の60度の位置から下死点を通過し上昇行程の開始後6
0度までの区間中は、横送り軸80は停止して当該爪体
92が横移動しないように設定しているのである。
【0036】なお、回転軸99と中間軸100及び横送
り軸80との変速比率との関係から、回転カム125に
おける接触部の数とタイミング検出手段126による出
力信号の出す数とを割出すようにすれば良い。また、鎮
圧輪7に関連させた苗植え間隔の検出装置は、畝8上面
を転がる鎮圧輪7の回転数から所定の時間間隔ごとに検
出信号(走行機体1が苗植え間隔だけ走行するとパルス
信号を出す)を取出すように構成したもので、この検出
信号をコントローラに送り、第1伝動部の電磁ソレノイ
ド48を所定期間(マルチカッター10及び苗移植機構
16が1回上下揺動する期間)だけON状態に保持す
る。このON状態では前記苗取出し機構15への動力伝
達もONとなり、その次の適宜期間は電磁ソレノイド4
8をOFFに保持して、マルチカッター10及び苗移植
機構16が上昇上端位置で停止するし、苗取出し機構1
5への動力伝達もOFFとなる。
【0037】リミットスイッチL1,L2は苗取出し機
構16における横移動体84が横送り軸80の往復案内
溝82に沿って横移動したときの左右移動終端を検出す
るスイッチである。このように、苗取出し機構における
回転カムと該回転カムに対するタイミング検出手段との
関係から、タイミング検出手段では爪体が下降行程の終
端近傍からした死点を経て次の上昇行程の始端近傍まで
上下揺動する一定区間の間、横送り軸80の横送り軸移
動を停止できるという間欠的作動を完全に且つ確実に実
行できるので、左右に適宜間隔で並んだポット部に対し
てその所定位置に苗取出し機構15の爪体92,92が
来るまで、横移動体84は移動するが、前記ポット部a
に左右一対の爪体92,92が刺さった後プラグ苗Pを
抜き出すように揺動杆86,86が下降から上昇の行程
中は、横移動体84の横移動を停止させておき、プラグ
苗Pを抜き出した後は横移動体84の横移動を許すこと
により、ポット部aと爪体92との干渉を防止すること
ができて、プラグ苗Pの潰れ事故等を無くすることがで
きるのである。
【0038】そして、1つの苗植え間隔ごとに前記マル
チカッター10によるマルチフイルム9への孔11開け
作業と押し込み体18による畝8上面へのプラグ苗Pの
移植を一回終了すれば、図示しない苗植え間隔検出装置
による次の検出信号が出るまで、両電磁ソレノイド4
8,106は非作動状態を保持し、マルチカッター10
及び苗移植機構16の押し込み体18は上昇位置で停止
するし、苗取出し機構16も停止する。その間案内搬送
機構17のベルトは駆動している。
【0039】次に、前記苗移植機1に使用する測定装置
130の構成について、図12〜図14を参照しながら
説明する。図12(a)は測定装置130の板体131
の片面を示し、図12(b)は側断面図、図12(c)
は板体131の他面を各々示す。板体131の片面に
は、ポット部aの開口部が1辺30mmの正方形である
場合の凸部132を一体的に形成し、その裏面(他面)
に一対の爪92,92の左右開き間隔(H1)の目印線
133を板体131の狭い幅方向に平行状に2本刻設す
る。この場合、他面側に口径(30)の刻印を付する。
同様に、板体131の他面には、苗収納箱Aのポット部
aの開口部口径が25mmの場合に対応する凸部134
を突設し、その裏面(片面)には、対応する一対の爪9
2,92の左右開き間隔(H2)の目印線135を板体
131の狭い幅方向に平行状に2本刻設する。
【0040】これにより、苗収納箱Aのポット部aの開
口部口径が30mmの時には、図13及び図14に示す
ように、凸部132をポット部aの開口部に嵌め入れ、
その裏面(片面)の左右一対の目印線133に一対の爪
体92,92の先端を接近(板体131の表面に接当)
させて、その目印線133,133の間隔になるよう
に、揺動杆86,86に爪体92,92の基部をセット
する。なお、前記目印線133と直交方向の基準線13
6と、これに対して適宜(実施例では2mm)隔てた線
137との範囲内に爪体92の先端が位置するときに
は、位相関係も正常の範囲内であることを示す。また前
記線137と平行な複数の線138は一定間隔を測定す
るための目盛り線である。同様な基準線136や線13
7、目盛り線138は片面の目印線135に関連させた
位置に刻印してある。
【0041】ポット部aの口径が25mmである場合に
は、対応する凸部134をポット部aに嵌め入れ、次い
で、左右一対の揺動杆86,86に対する爪体29,9
2の基部の取付け角度を変更するようにナットを緩めた
のち、爪体92,92の先端の間隔が目印線135,1
35の間隔に合うようにセットしなおして固定すれば良
いのである。
【0042】なお、板体131の一側端面の傾斜状のゲ
ージ部139は、図4における垂直状態のクランクアー
ム58と移植杆60の部材60aとの取付け角度θをセ
ットするものであり、板体131の片面に突設した第3
の凸部140と凸部132との間隔(H3)は、図5に
示すように、左右一対の押し込み体18,18の下端の
開き角度(開き寸法)をセットするためのゲージ部とす
る。なお、図12(c)に一点鎖線で示すように板体1
31の一側に突出ゲージ部141を形成し、その突出ゲ
ージ部141の長手方向の間隔(H3)にて前記一対の
押し込み体18,18の下端の開き角度をセットするよ
う構成しても良いのである。
【0043】以上のように1つの板状の測定装置130
に複数の目印線やゲージ部を設けることにより、苗収納
箱のポット部の寸法に対応する爪体の間隔のセットや移
植機構における揺動リンク機構の位相角度等のセットを
至極簡単に実行できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の側面図である。
【図2】平面図である。
【図3】後面図である。
【図4】マルチカッター及び苗移植機構の要部側面図で
ある。
【図5】図4のV−V線視平面図である。
【図6】苗取出し機構の側断面図である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視視断面図である。
【図8】図6の VIII −VIII線矢視断面図である。
【図9】図6のIX−IX線矢視断面図である。
【図10】図6のX−X線矢視断面図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】(a)は板体の片面を示す表面図、(b)は
板体の側断面図、(c)は他面を示す図である。
【図13】板体をポット部に装着した状態の説明図であ
る。
【図14】図13のXIV −XIV 線矢視図である。
【符号の説明】
1 移植機 2 走行機体 3 エンジン 4 前輪 5 後輪 7 鎮圧輪 8 畝 12 移植装置 13 覆土輪 14 搬送機構 15 苗取出し機構 16 苗移植機構 17 案内搬送機構 18 押し込み体 58 クランクアーム 60 移植杆 a ポット部 130 測定装置 131 板体 132,134 凸部 133,135 目印線 139 ゲージ部 141 突出ゲージ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行機体に設けた苗取出し部に、前後及び
    左右に一定間隔で形成したポット部にプラグ苗を収納し
    てなる苗収納箱を装着し、このプラグ苗箇所に対して左
    右一対の爪体が上下遠近揺動し、且つ下降行程で一対の
    爪体の先端部で前記プラグ苗を摘み取出し、上昇行程終
    端近傍で一対の爪体の先端部の間隔を開いてプラグ苗を
    苗移植機構に向けて放出するように構成して成る苗移植
    機に使用する測定装置であって、板体の片面に前記苗収
    納箱のポット部に嵌まる凸部を形成する一方、該板体の
    他面には少なくとも前記左右一対の爪体の左右開き間隔
    をセットするための目印線を形成したことを特徴とする
    苗移植機における測定装置。
  2. 【請求項2】 前記板体には、苗移植機構における揺動
    クランク機構における隣接するリンク間の開き角度やプ
    ラグ苗を土壌に押し込むための一対の押し込み体の開き
    角度をセットするためのゲージ部を形成したことを特徴
    とする請求項1に記載の測定装置。
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