JPH078012A - 代掻同時植付機の植付装置 - Google Patents

代掻同時植付機の植付装置

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JPH078012A
JPH078012A JP18720393A JP18720393A JPH078012A JP H078012 A JPH078012 A JP H078012A JP 18720393 A JP18720393 A JP 18720393A JP 18720393 A JP18720393 A JP 18720393A JP H078012 A JPH078012 A JP H078012A
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Tetsuo Shibata
哲男 芝田
Yukinori Takami
幸徳 高見
Tomotaka Mishima
友孝 三島
Toshihiko Kato
俊彦 加藤
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圃場の作物成育条件を良好にしながら、省力
的に代掻、及び植付を行うことができ、しかも、雑草が
繁茂するのを抑制することができる代掻同時植付機の植
付装置を提供せんとするものである。 【構成】 走行車1の後部に植付装置を装着し、該植付
装置の前部に、略植付幅全体に亙る代掻ローター21を
横方向にして支架し、前記植付装置を、横方向に往復動
する苗載台と、該苗載台の苗を分割して圃場に植付ける
複数の植付体と、それらの植付体が植付ける圃場面を均
すべく前記代掻ローター21の後部に配列された複数の
整地フロート・・とで構成し、側部に位置する前記整地
フロート16の前部外側を、前記代掻ローター21の外
端よりも突出させた代掻同時植付機の植付装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀稈を収穫した圃場を
耕起し、その表層を浅く代掻しながら代掻した部分に苗
を植付ける代掻同時植付機の植付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、穀稈を収穫した圃場を耕起すると
共に耕起層全体を代掻して苗を植付ける方式、及び穀稈
を収穫した後の圃場に不耕起状態で苗を植付ける方式、
並びに上記圃場の狭い幅だけ耕耘し、この耕耘した部分
に苗を植付ける植付機は既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記既知の植付方式の
うち、第1の方式は耕起層全体を代掻するため多大の労
力を要すると共に深層まで練り合わされて土壌中に空隙
がなくなり、しかも、代掻した後に、苗載台、複数の植
付体、及び整地フロートを有する植付装置により別途植
付作業をしなければならなかった。また、第2の方式
は、植付時の圃場に、収穫時のコンバインのクローラ
跡、窪み等があって均平性に欠け、かつ、古株や雑草が
多いので、著しい深植え、又は浅植えになって浮き苗や
成育不良が発生する。更に、第3の方式は、植付状列の
耕起部分の土壌に粘着性がないので植付けた苗の起立保
持が困難であった。このような課題を解決すべく耕起し
た圃場の表層を浅く代掻し、この代掻部分に機体を往復
させながら順次苗を植付けたところ、前後の植付行程間
で整地フロートによる整地が行われない部分を生じ、こ
の部分には凹凸があり、かつ、雑草等が押し込まれない
で露出するので、前記凹凸の高いところ、及び露出した
雑草が、植付後、短期間のうちに繁茂して苗の成育を阻
害した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、走行車の後部
に植付装置を装着し、該植付装置の前部に、代掻ロータ
ーを横方向にして支架し、前記植付装置を、横方向に往
復動する苗載台と、該苗載台の苗を分割して圃場に植付
ける複数の植付体と、それらの植付体が植付ける圃場面
を均すべく前記代掻ローターの後部に配列された複数の
整地フロートとで構成し、側部に位置する前記整地フロ
ートの前部外側を、前記代掻ローター21の外端よりも
突出させて整地するようにして前述の課題を解決した。
【0005】
【作用】収穫済の圃場を耕起した後湛水し、代掻ロータ
ーを、横方向にして耕起されている土壌の表層に侵入さ
せた状態で回転させながら進行させると、前記代掻ロー
ターは、表層の土を代掻して泥土状となし、植付装置の
整地フロートは、代掻ローターの後方及び該代掻ロータ
ーよりも外側方部分まで整地し、各植付体は苗載台内の
苗を1株分づつ掻き取って整地フロートが整地した部位
に植付ける。そして、側部の整地フロートは代掻ロータ
ーの端部より外側方まで整地するので、前後の代掻植付
行程間で、未整地部分を生ずることがなく、したがっ
て、代掻と植付を同時に行った後の圃場面に著しく高い
部分や泥土中に押し込まれない雑草が残ることがない。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、走行車1は前輪2,2と後輪3,3とからなる走行
装置を有し、エンジン4の動力はミッションケース5に
より走行装置と機体の後部のPTO軸とに分配され、前
記機体の後方には、トップリンク6とロアリンク7,7
とを介して植付装置8を昇降可能に連結し、この植付装
置8はその入力軸をPTO軸に自在継ぎ手及び中間軸を
介して連動連結されていて、伝動ケース10と、該伝動
ケース10から両側方へ延出したパイプフレームの横軸
を介して伝動する複数の植付伝動ケース12・・と、植
付伝動ケース12・・により駆動される複数の植付体1
4・・と、各植付伝動ケース12・・の下部に配設され
た複数の整地フロート16・・と、横方向に往復動する
苗載台15とにより構成されている。
【0007】そして、前記整地フロート16は、それぞ
れその上方にある植付伝動ケース12,12に、後部が
上下傾動自在に枢支され、前部をく字状リンクで昇降可
能に連結し、中央の整地フロート16は、通常の乗用田
植機のものと共用にするためそれと同様な構成、すなわ
ち、植付位置Aをカバーすることができる程度に前部が
左右両側に突出しており、左右両側の整地フロート16
は、内側前部が中央のものと同程度に突出し、外側前部
の突出部16cは、後述する代掻ローター21の両端部
よりもαだけ突出し、かつ外側方へ植付条間Lの1/2
より突出させてあり、中央の整地フロート16の前部下
面には、両端部が側部の整地フロート16の内側突出部
16dの内側に当接する前後幅が広くかつ横方向に長い
均平板16aを重合し、その前部は整地フロート16の
前部下面と同じカーブで上方へ湾曲しており、前縁の折
り返し部16bを中央の整地フロート16の前部のリブ
に嵌合して止着し、後部は左右の突出部に螺着16eし
てある。なお、中央の整地フロート16は、接地圧感知
フロートをも兼ねていて複数のリンク又はワイヤーを介
して植付装置8を昇降させるための油圧シリンダの制御
バルブに連動連結してあるので植付装置8の接地高さを
略一定する。
【0008】また、中央及び左右両側の植付伝動ケース
12・・の外側面に固定したブラケットには、前方へ向
かうステー19・・をそれぞれ回動調節可能に連結し、
それらのステー19,19の前端部には、軸受を介して
両側方へ延出した代掻軸20を回転自在に支承し、該代
掻軸20にゴム製(又は鋼製)の前記代掻ローター21
・・を一体に装着し、該代掻ローター21の外周面に
は、ジグザグ状に屈曲したラグ状(又は蛇行状)の突条
22・・を軸心方向に間隔をおいて多数突設してある。
上記突条22は、く字状に折曲したものを断続的に配列
したもの、若しくは左右に傾斜したものを交互に断続的
に配列したもの等でも良く、また、突条22・・の間隔
は、相隣る突条22の折曲部が横方向において多少ラッ
プする程度になっている。なお、代掻ローター21を、
1行程の植付幅より長くしてると、未代掻部分をなくす
ることができる。
【0009】整地フロート16・・を前述のように構成
することにより、代掻ローター21の後方では、中央の
整地フロート16及びそれに装着した均平板16a、左
右の整地フロート16,16が全面を均平して整地し、
外側方では前後の代掻植付行程により整地均平面が2α
の幅で重複均平が行われることとなり、機体が多少蛇行
しても均平洩れとなる部分がなく、それにより、圃場面
全体の雑草や夾雑物の押し込みを確実に行いつつ、雑草
の発芽を抑制すると同時に除草剤の効果を高めることが
できる。
【0010】次に伝動装置について説明すると、ミッシ
ョンケース5から後方へ突出したPTO軸は中間軸及び
伸縮可能な自在継ぎ手9を介して植付装置8の入力軸を
駆動し、駆動軸28に取付けたスプロケットは減速装置
29の入力軸に取付けたスプロケット30を駆動し、運
転席31の後方側部に設けた変速レバー32を操作する
とギヤチェンジされて減速装置29の出力軸34を変速
し、この出力軸34は伸縮可能な自在継手33を介して
前記代掻軸20の中間部に介装されているギヤケース3
5の入力軸を駆動する。その際、前記代掻ローラー21
の回転方向は車輪と同一方向であって周速は走行速度の
1.2〜1.5倍程度の範囲で火山灰土のような崩壊し
易い土壌の圃場では低速で、粘土質の土壌のように固い
圃場では高速にすることが望ましい。また、運転席31
の側部下方に配設した施肥ポンプ36も前記駆動軸28
により駆動される。
【0011】前記施肥ポンプ36の吸入口を、肥料タン
ク37の底部にサクションホース38を介して接続し、
複数の吐出口はそれぞれ別のホース39・・により植付
装置に付設した複数の施肥ノズル40・・に接続してあ
り、前記ホース39に中途部にはロアリンク7に装着し
たインジケーター41及び条止め用のレバー付きバルブ
42が介装してある。
【0012】次に代掻及び植付について説明すると、前
年に稲を刈取った後、秋にトラクタに装着したロータリ
ー耕耘装置等により耕起するか、作業の都合では翌年に
なってから耕起する。これにより収穫時のコンバインの
クローラ跡や他の凹凸が解消され、収穫時にカッターに
より細断散布された切藁が雑草と共に鋤き込まれる。そ
して、植付直前に前記耕起した圃場に湛水して2〜3日
経過させることにより土壌が膨軟になったならば、代掻
同時植付機を圃場に導入し、植付装置8、代掻ローター
21を駆動しながら走行させると、代掻ローター21は
回転しながら土中に浅く侵入した状態で進行し、その
際、代掻ローター21の各突条22・・は泥土を一側へ
向かう傾斜部で斜め一側方へ押し、それに続く他側に向
かう傾斜部は、泥土を斜め他側方へ押し出し、このよう
な逆向きの側方押し出しが反復されるので、耕土は浅い
範囲内で良く代掻されると共に雑草、切藁及び古株等が
泥土中に押し込まれる。
【0013】このような代掻の直後に、前記植付装置8
の植付体14・・は、整地フロート16・・の前部の張
出部の通過跡に苗を植付け、整地フロート16・・及び
均平板16aは、前述のように圃場面を植付幅よりも広
く整地均平するので、前後の代掻行程間に凸部や雑草が
耕土面から突出した状態で残ることがない。他方、植付
けられる苗の側部では、回転ディスクが形成した施肥溝
には、施肥ポンプ36により圧送されたペースト状肥料
が施肥ノズル40から施肥される。また、植付けた苗が
成育する時、浅い代掻層より下層は耕耘状態になってい
て小さな多数の空隙を保有しているので根への酸素の供
給及び根の伸長が良くなり、苗の成育も助長される。
【0014】本発明の他の実施例を図3について説明す
ると、この例は、整地フロート16以外は前述の実施例
と同一であって、前記実施例の中央の整地フロート16
(センターフロート)と、両側の整地フロート16,1
6(サイドフロート)とを連結部16f,16fにより
連結して一体に構成し、外側部の突出部16cは前述の
実施例と同様に、代掻ローター21の側端部、又は植付
条間Lの1/2にαを加えた位置まで大きく突出してい
るので、全代掻幅より広い整地フロート16は一行程の
植付幅より広い範囲を所定の均平面に仕上げ、往復代掻
植付を反復した場合に、行程間に凸部や未押し込み雑草
が残ることがない。この例の整地フロート16は、前述
の実施例における各整地フロート16・・を製作し、こ
れらの前部の張出部間に、連結部16f,16fを介装
して熔着することにより製作した。
【0015】
【発明の効果】本発明は、前述のように走行車1の後部
に植付装置8を装着し、該植付装置8の前部に、代掻ロ
ーター21を横方向にして支架し、前記植付装置を、横
方向に往復動する苗載台15と、該苗載台15の苗を分
割して圃場に植付ける複数の植付体14と、それらの植
付体14が植付ける圃場面を均すべく前記代掻ローター
21の後部に配列された複数の整地フロート16・・と
で構成し、側部に位置する前記整地フロート16の前部
外側を、前記代掻ローター21の外端よりも突出させた
ことを特徴とするる代掻ローター21を横方向にして支
架し、該代掻ローター21の両端側方に代掻ローター2
1の前方から側方に亙る泥水案内板25を配設したの
で、圃場の表層のみを代掻してそれより下層が耕起した
状態に残され、苗の成育を良好にすることができ、ま
た、植付けた苗は、不耕起植付方式のように浮き苗とな
ったり欠株を生ずることがない。
【0016】そして、表層代掻する代掻ローター21の
後方の側部に配設した整地フロート16,16は、代掻
ローター21の端部より側方まで整地するので、前後の
代掻植付行程間に、凸部や泥土中に押し込まれない雑草
等が残ることがなく、長期間に亙って雑草が繁茂するの
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代掻植付機の側面図である。
【図2】代掻部及び整地フロートの平面図である。
【図3】同上他の実施例の平面図である。
【符号の説明】
1 走行車 8 植付装置 14 植付体 16 整地フロート 16a 均平板 16c 突出部 16f 連結部 20 代掻軸 21 代掻ローター 22 突条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 俊彦 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車1の後部に植付装置8を装着し、
    該植付装置8の前部に、代掻ローター21を横方向にし
    て支架し、前記植付装置を、横方向に往復動する苗載台
    15と、該苗載台15の苗を分割して圃場に植付ける複
    数の植付体14と、それらの植付体14が植付ける圃場
    面を均すべく前記代掻ローター21の後部に配列された
    複数の整地フロート16・・とで構成し、側部に位置す
    る前記整地フロート16の前部外側を、前記代掻ロータ
    ー21の外端よりも突出させたことを特徴とする代掻同
    時植付機の植付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007159590A (ja) * 2007-02-14 2007-06-28 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007159590A (ja) * 2007-02-14 2007-06-28 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機

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