JP2586227Y2 - 代掻同時植付機の代掻ローター - Google Patents
代掻同時植付機の代掻ローターInfo
- Publication number
- JP2586227Y2 JP2586227Y2 JP7164793U JP7164793U JP2586227Y2 JP 2586227 Y2 JP2586227 Y2 JP 2586227Y2 JP 7164793 U JP7164793 U JP 7164793U JP 7164793 U JP7164793 U JP 7164793U JP 2586227 Y2 JP2586227 Y2 JP 2586227Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- planting
- planting machine
- simultaneous
- wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Soil Working Implements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、耕起した圃場の浅い表
層を代掻ローターにて代掻し、その直後で植付装置によ
り略同時に苗を植付ける代掻同時植付装置の代掻ロータ
ーに関する。
層を代掻ローターにて代掻し、その直後で植付装置によ
り略同時に苗を植付ける代掻同時植付装置の代掻ロータ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】走行車の後部に、軸心が横方向でかつ略
水平になった代掻ローターと植付装置とをその順に配設
して装着し、耕起した圃場に潅水した状態で代掻ロータ
ーにより耕起された土壌の表層部分のみを代掻し、その
後部で植付装置により苗の植付を行うようにした代掻同
時植付機を既に提案した。
水平になった代掻ローターと植付装置とをその順に配設
して装着し、耕起した圃場に潅水した状態で代掻ロータ
ーにより耕起された土壌の表層部分のみを代掻し、その
後部で植付装置により苗の植付を行うようにした代掻同
時植付機を既に提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記既知の代掻同時植
付機の代掻ローターは、外周が全長に亙り同一直径の円
柱状に形成されていたので、車輪跡を充分に埋め戻すこ
とができず、凹部になることがあり、また、代掻ロータ
ーが泥土を側方へ押し流すので、隣接地に植付けた苗を
押し倒すことがあった。
付機の代掻ローターは、外周が全長に亙り同一直径の円
柱状に形成されていたので、車輪跡を充分に埋め戻すこ
とができず、凹部になることがあり、また、代掻ロータ
ーが泥土を側方へ押し流すので、隣接地に植付けた苗を
押し倒すことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、走行車の後部
に、軸心が横方向でかつ略水平になった代掻ローターと
植付装置とをその順に配列して装着した代掻同時植付機
において、前記代掻ローターを走行車の車輪の後方と対
応する部位を小径とし、それよりも側方へ離間するにつ
れて順次大径になるように構成することにより代掻ロー
ターにより押し出される泥土が、車輪跡側へ多く流れ、
外側へは少なく流れるようにして前述の課題を解決し
た。
に、軸心が横方向でかつ略水平になった代掻ローターと
植付装置とをその順に配列して装着した代掻同時植付機
において、前記代掻ローターを走行車の車輪の後方と対
応する部位を小径とし、それよりも側方へ離間するにつ
れて順次大径になるように構成することにより代掻ロー
ターにより押し出される泥土が、車輪跡側へ多く流れ、
外側へは少なく流れるようにして前述の課題を解決し
た。
【0005】
【作用】耕耘装置等の適宜の耕起装置により圃場を耕起
した後、潅水した状態で、代掻同時植付機を圃場に乗り
入れ、耕起した土壌の表層を代掻ローターにより浅く代
掻し、この代掻面に植付装置が苗を植付ける。そして、
前記代掻ローターは車輪跡側が小径でそれから離間する
につれて順次大径になっているので、代掻ローターの前
面は車輪跡に向かうように傾斜することとなり、それに
より代掻ローターにより押し出される泥土は、車輪跡側
へ多く、外側側へは少なくなって、車輪跡を充分に埋め
戻すと共に隣接地に植えた苗を押し倒すことがない。
した後、潅水した状態で、代掻同時植付機を圃場に乗り
入れ、耕起した土壌の表層を代掻ローターにより浅く代
掻し、この代掻面に植付装置が苗を植付ける。そして、
前記代掻ローターは車輪跡側が小径でそれから離間する
につれて順次大径になっているので、代掻ローターの前
面は車輪跡に向かうように傾斜することとなり、それに
より代掻ローターにより押し出される泥土は、車輪跡側
へ多く、外側側へは少なくなって、車輪跡を充分に埋め
戻すと共に隣接地に植えた苗を押し倒すことがない。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図面について説明する
と、左右で対をなす前輪1と後輪2を有する本機の主フ
レーム3の前部に、エンジン4、ミッションケース及び
運転盤5を設け、その後部には運転席6を配設してあ
り、前記主フレーム3の後部には、代掻ローター7及び
植付装置8をトップリンク9と左右のロアリンク10,
10及び油圧シリンダにより昇降するように連結してあ
る。
と、左右で対をなす前輪1と後輪2を有する本機の主フ
レーム3の前部に、エンジン4、ミッションケース及び
運転盤5を設け、その後部には運転席6を配設してあ
り、前記主フレーム3の後部には、代掻ローター7及び
植付装置8をトップリンク9と左右のロアリンク10,
10及び油圧シリンダにより昇降するように連結してあ
る。
【0007】前記植付装置8は、従来の乗用田植機と同
様に前記ミッションケースにより分配された動力が自在
継手を有する中間軸8aを介して伝動ケース11に伝達
され、それが左右の複数個の植付伝動ケース12・・に
更に分配され、各植付伝動ケース12はその後部両側に
装着された植付体13・・を駆動し、それらの植付体1
3・・の前部には横方向に往復動する苗載台15を設
け、前記各植付伝動ケース12・・の下方にはフロート
14・・をそれぞれ後部を中心として上下傾動するよう
に装着してある。
様に前記ミッションケースにより分配された動力が自在
継手を有する中間軸8aを介して伝動ケース11に伝達
され、それが左右の複数個の植付伝動ケース12・・に
更に分配され、各植付伝動ケース12はその後部両側に
装着された植付体13・・を駆動し、それらの植付体1
3・・の前部には横方向に往復動する苗載台15を設
け、前記各植付伝動ケース12・・の下方にはフロート
14・・をそれぞれ後部を中心として上下傾動するよう
に装着してある。
【0008】また、図2〜3に示す実施例において、前
記代掻ローター7は、その本体7aを中空の截頭円錐形
に形成し、その外周に同じ高さで、かつジグザグ状をな
す多数のラグ7b・・を突設することにより構成してあ
り、この代掻ローター7を、後輪2,2の後部の左右
に、小径側が後輪2,2の直後に位置するようにして2
組配設し、これらの代掻ローター7・・の端板に穿設し
た六角形の軸孔に、横方向の略水平な六角軸からなる代
掻軸16を貫通して装着すると共に、該代掻軸16の中
途部をギヤケース17及びそれに内装されている出力ギ
ヤの六角軸孔にも貫挿し、該ギヤケース17の入力軸1
8は、後輪駆動軸19の後部に介装されていて変速レバ
ー20により低速と、伝動しない中立と、高速に切り替
える変速装置21により自在継手を有する伸縮可能な中
間軸22を介して駆動され、左右で対をなす代掻ロータ
ー7,7の間で代掻軸16に装着した軸受23,23
は、それぞれ支持アーム25の先端に固定され、該支持
アーム25の基部は、左右両側の植付伝動ケース12か
ら突出したブラケットに上下回動調節可能に取付けられ
ている。
記代掻ローター7は、その本体7aを中空の截頭円錐形
に形成し、その外周に同じ高さで、かつジグザグ状をな
す多数のラグ7b・・を突設することにより構成してあ
り、この代掻ローター7を、後輪2,2の後部の左右
に、小径側が後輪2,2の直後に位置するようにして2
組配設し、これらの代掻ローター7・・の端板に穿設し
た六角形の軸孔に、横方向の略水平な六角軸からなる代
掻軸16を貫通して装着すると共に、該代掻軸16の中
途部をギヤケース17及びそれに内装されている出力ギ
ヤの六角軸孔にも貫挿し、該ギヤケース17の入力軸1
8は、後輪駆動軸19の後部に介装されていて変速レバ
ー20により低速と、伝動しない中立と、高速に切り替
える変速装置21により自在継手を有する伸縮可能な中
間軸22を介して駆動され、左右で対をなす代掻ロータ
ー7,7の間で代掻軸16に装着した軸受23,23
は、それぞれ支持アーム25の先端に固定され、該支持
アーム25の基部は、左右両側の植付伝動ケース12か
ら突出したブラケットに上下回動調節可能に取付けられ
ている。
【0009】更に、図4〜5に示す実施例における代掻
ローター7の本体7aは、円柱状をなしており、ラグ7
b・・の形状は前述の実施例と同様にジグザグ状になっ
ているが、その高さは、後輪の直後側のものは低く、反
対側へ順次離間する位置にあるものは、順次、高くなっ
ているので、代掻ローター7を回転駆動すると、そのラ
グ7b・・を含む全体の回転軌跡は、截頭円錐状をなす
こととなる。なお、前記代掻ローター7を截頭円錐状の
篭ローターとしても良く、この場合も小径部側を車輪跡
側とする。
ローター7の本体7aは、円柱状をなしており、ラグ7
b・・の形状は前述の実施例と同様にジグザグ状になっ
ているが、その高さは、後輪の直後側のものは低く、反
対側へ順次離間する位置にあるものは、順次、高くなっ
ているので、代掻ローター7を回転駆動すると、そのラ
グ7b・・を含む全体の回転軌跡は、截頭円錐状をなす
こととなる。なお、前記代掻ローター7を截頭円錐状の
篭ローターとしても良く、この場合も小径部側を車輪跡
側とする。
【0010】前記代掻同時植付機に併設した施肥装置
は、左右の肥料タンク26、サクションホース27、複
数の吐出口を有していて前記後輪駆動軸19により変速
装置を介して駆動されるポンプ28、複数のホース2
9、その途中に介装したインジケータ30、及び各ホー
ス29の後端に接続されていて土中に施肥する複数の施
肥管31等により構成されている。
は、左右の肥料タンク26、サクションホース27、複
数の吐出口を有していて前記後輪駆動軸19により変速
装置を介して駆動されるポンプ28、複数のホース2
9、その途中に介装したインジケータ30、及び各ホー
ス29の後端に接続されていて土中に施肥する複数の施
肥管31等により構成されている。
【0011】前述の装置にて、代掻と同時に植付を行う
時、耕起した圃場に浅めの潅水をした状態で圃場に乗り
入れ、植付装置8、代掻ローター7、及びポンプ28を
駆動しながら機体を前進させると、いずれのタイプの代
掻ローター7も、前側で下降するように回転するので、
そのラグ7b・・は耕起圃場の浅い層の土塊を左右に押
しながら後方へ掻込むことにより代掻し、代掻層より下
層は、耕耘状態のまま残り、植付装置8の各植付体13
は、苗載台15内のマット苗を一株分づつ描き取ってフ
ロート14・・の前部の張出部が均平した部分に植付け
る。そして、前記表層代掻において、ラグ7b・・の回
転軌跡は、後輪2,2側が小径で外側が大径となる円錐
状になるので、押し出される泥土は、一方では、車輪跡
に向けて流動して車輪跡を埋め戻し、外側方への流動が
少なくなって前行程で隣接地に既に植付けられている苗
を押し倒すことがない。また、施肥管31から吐出され
た肥料は植付けられた苗の側部の土中に施肥される。
時、耕起した圃場に浅めの潅水をした状態で圃場に乗り
入れ、植付装置8、代掻ローター7、及びポンプ28を
駆動しながら機体を前進させると、いずれのタイプの代
掻ローター7も、前側で下降するように回転するので、
そのラグ7b・・は耕起圃場の浅い層の土塊を左右に押
しながら後方へ掻込むことにより代掻し、代掻層より下
層は、耕耘状態のまま残り、植付装置8の各植付体13
は、苗載台15内のマット苗を一株分づつ描き取ってフ
ロート14・・の前部の張出部が均平した部分に植付け
る。そして、前記表層代掻において、ラグ7b・・の回
転軌跡は、後輪2,2側が小径で外側が大径となる円錐
状になるので、押し出される泥土は、一方では、車輪跡
に向けて流動して車輪跡を埋め戻し、外側方への流動が
少なくなって前行程で隣接地に既に植付けられている苗
を押し倒すことがない。また、施肥管31から吐出され
た肥料は植付けられた苗の側部の土中に施肥される。
【0012】
【考案の効果】本考案は、走行車の後部に、軸心が横方
向でかつ略水平になった代掻ローター7と植付装置とを
その順に配列して装着した代掻同時植付機において、前
記代掻ローター7を走行車の車輪の後方と対応する部位
を小径とし、それよりも側方へ離間するにつれて順次大
径になるように構成したので、代掻すべく代掻ローター
7を回転させると、その回転軌跡は車輪跡側が小径にな
る截頭円錐状になって、泥土を車輪跡側に向けて押し出
すこととなり、それにより車輪跡を確実に埋めて凹部が
生ずるのを防止することができる。また、泥土が外側方
へ押し出される量が少なくなるので、前行程で隣接地に
植付けた苗を押し倒すことがない。
向でかつ略水平になった代掻ローター7と植付装置とを
その順に配列して装着した代掻同時植付機において、前
記代掻ローター7を走行車の車輪の後方と対応する部位
を小径とし、それよりも側方へ離間するにつれて順次大
径になるように構成したので、代掻すべく代掻ローター
7を回転させると、その回転軌跡は車輪跡側が小径にな
る截頭円錐状になって、泥土を車輪跡側に向けて押し出
すこととなり、それにより車輪跡を確実に埋めて凹部が
生ずるのを防止することができる。また、泥土が外側方
へ押し出される量が少なくなるので、前行程で隣接地に
植付けた苗を押し倒すことがない。
【図1】代掻同時植付機の側面図である。
【図2】後輪、代掻ローター、及びフロートの平面図で
ある。
ある。
【図3】代掻状態を示す正面図である。
【図4】代掻ローターの他の例を示す平面図である。
【図5】同上作用を示す正面図である。
2 後輪 7 代掻ローター 7b ラグ 12 植付伝動ケース 16 代掻軸 17 ギヤケース
Claims (1)
- 【請求項1】 走行車の後部に、軸心が横方向でかつ略
水平になった代掻ローター7と植付装置とをその順に配
列して装着した代掻同時植付機において、前記代掻ロー
ター7を走行車の車輪の後方と対応する部位を小径と
し、それよりも側方へ離間するにつれて順次大径になる
ように構成したことを特徴とする代掻同時植付機の代掻
ローター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7164793U JP2586227Y2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 代掻同時植付機の代掻ローター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7164793U JP2586227Y2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 代掻同時植付機の代掻ローター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734602U JPH0734602U (ja) | 1995-06-27 |
JP2586227Y2 true JP2586227Y2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=13466631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7164793U Expired - Lifetime JP2586227Y2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 代掻同時植付機の代掻ローター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586227Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4610888B2 (ja) * | 2003-12-12 | 2011-01-12 | 株式会社小松製作所 | 掘削用ローラ及び回転式掘削装置 |
DE102005007554B4 (de) | 2005-02-18 | 2021-07-22 | Komatsu Ltd. | Grabwalze und Grabvorrichtung vom Rotationstyp |
JP2011010635A (ja) * | 2009-07-06 | 2011-01-20 | Kubota Corp | 乗用型水田作業機 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP7164793U patent/JP2586227Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0734602U (ja) | 1995-06-27 |
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