JPH0779905A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JPH0779905A
JPH0779905A JP23008193A JP23008193A JPH0779905A JP H0779905 A JPH0779905 A JP H0779905A JP 23008193 A JP23008193 A JP 23008193A JP 23008193 A JP23008193 A JP 23008193A JP H0779905 A JPH0779905 A JP H0779905A
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JP
Japan
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water
cleaning
temperature
washing
tank
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JP23008193A
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English (en)
Inventor
Wataru Hamaguchi
渉 濱口
Wataru Uchiyama
亘 内山
武人 ▲高▼橋
Taketo Takahashi
Takashi Komatsu
隆 小松
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄槽に収納した食器類に洗浄水を噴射して
食器を洗浄する食器洗い機において、給湯設備に無効水
が存在してもこれを自動的に検出し、次回の洗浄行程か
らは確実に所定の給湯を行なえるようにする。 【構成】 食器類2を収納した洗浄槽1内の洗浄水の水
位を水位センサ6で検知し、食器類2の洗浄、すすぎ、
乾燥行程の一連の逐次動作を制御手段15により制御す
る。この制御手段15は、洗浄行程とすすぎ行程開始か
ら所定時間経過後にサーミスタ9により洗浄槽1内の水
温を検知するとともに、記憶手段14に記憶し、次回運
転時には、記憶手段14に記憶された洗浄行程とすすぎ
行程の水温の差の絶対値をとり、所定温度以上の場合は
予洗い行程を追加するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄槽に収納した食器類
に洗浄水を噴射して食器を洗浄する食器洗い機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の食器洗い機は図6に示す
ように構成していた。以下、その構成について説明す
る。
【0003】図に示すように、洗浄槽1は、食器類2を
内部に収納するとともに、給水弁(給水手段)3から洗
浄水を給水して底部に溜めている。洗浄ノズル4は、洗
浄槽1内に回転自在に支持され、食器類2に向けて洗浄
水を噴出する。洗浄ポンプ5は、洗浄水を洗浄ノズル4
に送り込むもので、この洗浄ポンプ5はモータ6によっ
て駆動される。水位センサ(水位検知手段)7は、洗浄
槽1内の水位を検知し電気信号として出力する。ヒータ
(加熱手段)8は、洗浄槽1の底部に配設されて洗浄水
を加熱する。サーミスタ(温度検知手段)9は、洗浄槽
1の底部に外側より密着するように取り付けられ、洗浄
水の水温を検知する。送風ファン10は、洗浄槽1内の
蒸気を送り出すもので、排気口11より機外へ排出され
る。なお、12は、食器類2を配置する食器かごであ
る。制御手段13は、食器類2の洗浄、すすぎ、乾燥行
程の一連の逐次動作を制御する。
【0004】上記構成において動作を説明すると、利用
者が食器類2を食器かご11に配置して洗浄槽1に収納
し、洗剤を入れた後運転を開始すると、まず洗浄槽1の
底部に水位センサ7が所定の水位を検知するまで給水弁
3から水道水が給水される。そして、モータ6およびヒ
ータ8に通電され、洗浄水は加熱されながら洗浄ポンプ
5により食器類2に向けて洗浄ノズル4から噴出され
る。このとき、サーミスタ9により洗浄水の温度を検知
し、制御手段13は常に洗浄水の温度を把握している。
洗浄水の温度が所定の温度に到達し、かつ、洗浄開始か
ら所定時間経過したとき、制御手段13は洗浄行程を終
了し一旦洗浄水を排水する。
【0005】つぎに、新たに水道水が給水され、前述の
洗浄行程と同様の動作を数分間行い排水する。このすす
ぎ行程を数回くり返した後、加熱すすぎ行程と称する洗
浄行程と同様の動作を行い、所定温度に到達し、かつ、
所定時間経過したとき、これを終了として排水する。最
後に送風ファン10を運転して洗浄槽1内の蒸気を機外
へ排出すると同時に、ヒータ8に間欠に通電を行い食器
類2を加熱して、付着している水滴を乾燥させる。
【0006】上記逐次一連の動作において、洗剤自動投
入装置(図示せず)を有する食器洗い機には通常、洗浄
性能を高めるために、洗浄行程に入る前に予洗い行程と
いうヒータ8に通電を行なわない水洗いの行程を設け、
食器に付着した残飯や残菜を取り除いている。しかし、
洗剤自動投入装置を有さない食器洗い機については、洗
剤が流されてしまうため、これら予洗い行程は実施され
ていない。
【0007】つぎに、図7、図8を用いてその詳細を説
明する。図7は、水道水を供給した場合の運転時間に対
する洗浄槽1内の水温の変化を示している。水道水の供
給が時刻t1にて終了し、同時に洗浄行程に入る。最初
に水温がT1であったものが、ヒータ8により加熱され
て徐々に上昇し、時刻t2で温度T2に達したとする。こ
のときの時間dt2が洗浄時間として満足できる時間で
あれば、次行程であるすすぎ行程に進行する。通常、す
すぎ行程は第1のすすぎ行程と第2のすすぎ行程と加熱
すすぎ行程により構成されている。
【0008】第1のすすぎ行程と第2のすすぎ行程は、
通常短時間で終了するようになっているが、洗浄槽1内
の温度が上昇しているため、運転初期の水温は水道水の
水温T1までは低下しない。しかし、加熱すすぎ行程で
は、ほぼ運転初期の水温は水道水と同じ水温となり、後
は洗浄行程と同様にして、今度は温度T3に達するまで
運転を継続する。
【0009】このように、水道水を使った場合は水温が
低いために温度上昇に要する時間dt2、dt4は長くな
ってしまい、トータルの運転時間もそれに合わせて長く
なっていた。しかし、給湯設備により食器洗い機に給湯
を行なっている家庭では、図8の実線Aに示すように、
温度T1'から水温が上昇するため、温度T2に達する時
間が短く、後はヒータ8への通電を調節しながら、温度
T2付近に温度調節を行ない、後は洗浄に必要な最短時
間dt2'を経過するのを待ち、すすぎ行程に進行してい
た。同様に、加熱すすぎ行程においても時間dt4'で終
了するため、運転時間は水道水のときと比較してかなり
短くなり、さらに、熱効率のよいガス給湯設備や電気湯
沸かし機を使用するため、省エネルギ効果もあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の食器
洗い機では、1回の洗浄に使用する水量は3リッターか
ら6リッターという少量であるため、家庭によって配管
経路が長く、給湯設備より出たお湯の温度が配管経路の
中で低下してしまっている場合であるとか、お湯にする
のに時間がかかる給湯設備の場合など、洗浄行程にて供
給された筈のお湯は、実は水道水と同じ水温になってし
まっていることが多い。すなわち、いわゆる給湯設備の
無効水の影響を受け、図8の実線Bに示すように、洗浄
行程における運転時間は水道水のときと同じdt2にな
ってしまい、せっかくの給湯設備も生かせず、運転時間
の短縮、省エネルギ効果を出すことができないという問
題を有していた。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、給湯
設備の無効水がある家庭を自動的に検知し、予洗い行程
がある食器洗い機においても、次回の運転からは、常に
洗浄行程から給湯を行なえるようにすることを第1の目
的としている。
【0012】また、給湯設備の無効水がある家庭を自動
的に検知し、予洗い行程がない食器洗い機においても、
次回の運転からは、常に洗浄行程から給湯を行なえるよ
うにすることを第2の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、食器類を収納する洗浄槽と、前記洗
浄槽に給水する給水手段と、前記洗浄槽内の洗浄水を食
器類に向けて噴出する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の洗
浄水を洗浄ノズルに送り込む洗浄ポンプと、前記洗浄ポ
ンプを駆動するモータと、前記洗浄槽内の洗浄水を加熱
する加熱手段と、前記洗浄槽内の洗浄水の水温を検知す
る温度検知手段と、前記温度検知手段により検知した水
温を記憶する記憶手段と、洗浄槽内の洗浄水の水位を検
知する水位検知手段と、前記食器類の洗浄、すすぎ、乾
燥行程の一連の逐次動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、洗浄行程とすすぎ行程開始から所定時
間経過後に前記温度検知手段により前記洗浄槽内の水温
を検知するとともに前記記憶手段に記憶し、次回運転時
には、前記記憶手段に記憶された洗浄行程とすすぎ行程
の水温の差の絶対値をとり、所定温度以上の場合は予洗
い行程を追加するようにしたことを第1の課題解決手段
としている。
【0014】また、第2の目的を達成するために、制御
手段は、洗浄行程とすすぎ行程開始から所定時間経過後
に温度検知手段により洗浄槽内の水温を検知するととも
に記憶手段に記憶し、次回運転時には、前記記憶手段に
記憶された洗浄行程とすすぎ行程の水温の差の絶対値を
とり、所定温度以上の場合は運転開始時に給水行程と排
水行程を追加するようにしたことを第2の課題解決手段
としている。
【0015】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
給湯設備の無効水がある場合には、洗浄行程とすすぎ行
程の開始から所定時間経過後に温度検知手段により検知
した水温の差が大きいため、給湯設備の無効水があるこ
とを自動的に検知でき、次回の運転からは無効水を予洗
い行程において使用して、洗浄行程から給湯が供給で
き、本来の給湯利用目的のための運転時間の短縮と省エ
ネルギを実現させることができる。
【0016】また、第2の課題解決手段により、給湯設
備の無効水がある場合には、洗浄行程とすすぎ行程の開
始から所定時間経過後に温度検知手段により検知した水
温の差が大きいため、給湯設備の無効水があることを自
動的に検知でき、次回の運転からは無効水を運転開始時
に給水行程と排水行程を追加することによって使用し、
洗浄行程から給湯が供給でき、本来の給湯利用目的のた
めの運転時間の短縮と省エネルギを実現させることがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明第1の実施例を図1を参照しな
がら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符
号を付して説明を省略する。
【0018】図に示すように、記憶手段14は、サーミ
スタ(温度検知手段)9により検知した水温を記憶する
ものである。制御手段15は、食器類2の洗浄、すす
ぎ、乾燥行程の一連の逐次動作を制御し、洗浄行程とす
すぎ行程開始から所定時間経過後にサーミスタ9により
洗浄槽1内の水温を検知するとともに記憶手段14に記
憶し、次回運転時には、記憶手段14に記憶された洗浄
行程とすすぎ行程の水温の差の絶対値をとり、所定温度
以上の場合は予洗い行程を追加するようにしている。
【0019】つぎに、図2を参照しながら給湯設備の無
効水がある家庭において食器洗い機を運転した場合の時
間と洗浄槽1内の水温の関係について説明する。
【0020】給湯設備の無効水の供給が時刻t1にて終
了し、同時に洗浄行程に入る。最初に水温が水道水と同
じ温度T1であるが、ヒータ(加熱手段)8により加熱
されて徐々に上昇し、時刻t2で温度T2に達したとす
る。このときの時間dt2が洗浄時間として満足できる
時間であれば、次行程であるすすぎ行程に進行する。第
1のすすぎ行程と第2のすすぎ行程は、洗浄槽1内の温
度が洗浄行程にて上昇しているのに加え、給湯設備がこ
れらすすぎ行程の繰り返しにより、当初の設定温度であ
るTu℃のお湯が供給可能となるため、洗浄槽1内の水
温は運転初期の水温T1までは低下せず設定温度Tu℃付
近にて推移する。
【0021】つぎに、加熱すすぎ行程になると、ほぼ確
実に設定温度のお湯が供給ができるため、加熱すすぎ行
程の開始時刻をt3とすると、水温の温度上昇はTuから
T3まででよいため、短い運転時間となる。
【0022】図2において、洗浄行程の開始時刻t1か
ら時間dt1後の検知温度をTa、加熱すすぎ行程の開始
時刻t3から時間dt3後の検知温度をTbとすると、こ
の検知温度差dTは非常に大きな温度差として表れてく
る。この各温度Ta、Tbを図1の記憶手段14に記憶さ
せ、次回運転時にはこれらTa、Tbの差の絶対値をと
り、ある所定値よりも大きい場合は給湯設備に無効水が
あると判断し、予洗い行程を追加させるようにしてい
る。
【0023】ここで、Ta、Tbを測定するのに運転開始
に一定時間遅らせて(dt1後、およびdt3後)温度検
知しているが、これは、サーミスタ9が洗浄槽1の外部
に密着して配設されているために、実際の水温を測定す
るには時間的な遅延を設ける必要があるためである。よ
って、この時間dt1とdt3は等しい時間が望ましい
が、より正確な水温を測定するために、多少ずらせても
問題はない。
【0024】つぎに、図3を参照しながら給湯設備の無
効水がない家庭において運転した場合の時間と洗浄槽1
内の水温の関係について説明する。
【0025】給湯設備のこの有効水の供給がt1にて終
了し、同時に洗浄行程に入る。最初から水温は給湯設備
の設定温度のTuであるため、ヒータ8によりさらに加
熱されて、dt2'の短時間で洗浄行程を終了する。第1
のすすぎ行程、第2のすすぎ行程が終了し、加熱すすぎ
行程に入っても、ほぼ同様に設定温度Tuから運転を開
始できる。
【0026】しかし、前回と同様に洗浄行程開始から時
間dt1後の水温Taと、すすぎ行程開始から時間dt3
後の水温Tbを測定し、絶対値を取ったとしてもその差
dTは非常に小さな値となる。このことは、従来例の図
7で述べた水道水で運転している家庭においても同様の
ことである。
【0027】また、すすぎ行程は第1のすすぎ行程、第
2のすすぎ行程、加熱すすぎ行程により構成されている
が、Tbを測定するのには、従来例の図7に示す水道水
での運転を考慮すると、加熱すすぎ行程が最も適してい
る。しかし、その前にある第1のすすぎ行程、第2のす
すぎ行程でもこれら絶対値の差を得ることは可能であ
る。
【0028】つぎに、図4を参照しながら動作の詳細に
ついて説明する。図4に示したフローは、洗剤自動投入
装置が搭載された食器洗い機で、洗浄行程前に予洗い行
程がある場合を示している。ステップ21において洗浄
槽1内に給水し、ヒータ8に通電を行なわない、水だけ
の予備洗いを数分間行ない、後の洗浄行程での洗浄力を
高めるため、ある程度の残飯や残菜をお皿から取り除く
予洗い行程を運転する。
【0029】つぎに、ステップ22へ進み、前回運転時
に測定した洗浄行程の初期水温Taと加熱すすぎ行程の
初期水温Tbの絶対値の比較を行ない、差の絶対値が所
定値hよりも小さいか、大きいかを判断する。もし、所
定値hより小さければ、水道水で運転しているか、給湯
設備から有効水が供給されていると判断し、洗浄行程に
進行する。再び給水を行ないテップ23へ進み、時間d
t1分経過すればステップ24へ進み、洗浄槽1内の初
期水温Taを測定する。
【0030】つぎに、ステップ25へ進み、水温T2を
検知すれば、ヒータ8のオンとオフを繰り返しながら水
温を一定に保ち、ステップ26へ進み、洗浄に必要とす
る所定の洗浄時間を満足するまで継続する。つぎに、ス
テップ27にて第1のすすぎ行程を行ない、さらにステ
ップ28で第2のすすぎ行程を行なう。加熱すすぎ行程
に入ると、ステップ29にて時間dt2分経過すればス
テップ30へ進み、洗浄槽1内の初期水温Tbを測定す
る。
【0031】つぎに、ステップ31にて水温T3を検知
すれば、ヒータ8のオンとオフを繰り返しながら水温を
一定に保ち、ステップ32へ進み、加熱すすぎに必要と
する所定のすすぎ時間を満足するまで継続する。そし
て、今回測定した水温TaとTbを次回の比較に使用する
ために記憶手段14に記憶させ、次行程の乾燥行程へと
進行する。
【0032】通常、食器洗い機に接続する給水弁3は水
道水か、給湯を行なうのかは利用者の意思により決定さ
れるものであり、給湯設備に接続している家庭において
は常に、給湯で食器洗い機を運転しているものである。
たとえ、給湯設備に接続していてお湯を供給していた利
用者が、ある日から水道水で運転するようになったとし
ても、運転ごとに温度を測定し直し、自動的にその切り
替えを行なうことができる。
【0033】もし、ステップ22にて前回運転時のTa
とTbの差の絶対値が、所定値hより大きければ制御手
段は、この家庭には給湯設備に無効水が存在すると判断
し、ステップ34に進み、予洗い行程を追加して給水量
を増し、給湯設備の有効水を洗浄行程に供給することが
可能となる。よって、給湯設備を利用している家庭にお
いては、その設定温度の給湯を確実に食器洗い機に利用
でき、運転時間の短縮と省エネルギが可能となる。
【0034】なお、上記実施例では、予洗い行程の追加
は1回としているが、給湯設備の無効水の水量により2
回、3回と回数を増やした方がより効果的である。ま
た、ステップ34で追加している予洗い行程は時間がか
かるため、給水と排水行程だけを行なうようにしてもよ
く、さらに予洗い行程と給水、排水行程を組み合わせる
ようにしてもよい。
【0035】つぎに、本発明の第2の実施例について説
明する。図1に示す制御手段15は、洗浄行程とすすぎ
行程開始から所定時間経過後にサーミスタ9により洗浄
槽1内の水温を検知するとともに記憶手段14に記憶
し、次回運転時には、記憶手段14に記憶された洗浄行
程とすすぎ行程の水温の差の絶対値をとり、所定温度以
上の場合は運転開始時に給水行程と排水行程を追加する
ようにしている。他の構成は上記第1の実施例と同じで
ある。
【0036】上記構成において図5を参照しながら動作
を説明する。なお、上記第1の実施例と同じ動作をする
ステップは同一符号を付して説明を省略する。
【0037】図5に示したフローは洗剤自動投入装置が
搭載されていない食器洗い機で、洗浄行程前に給水、排
水行程がある場合を示している。この給水、排水行程は
利用者が食器かご12に食器類2をセットしたときに、
洗浄槽1内に落ちる食後の汁類を洗い流すためのもので
あり、これらの行程も洗浄能力をあげるために必要な行
程として採用されている。
【0038】ステップ35において洗浄槽1内に給水、
排水行程を行なった後、ステップ22へ進み、前回運転
時に記憶した洗浄行程の初期水温Taと加熱すすぎ行程
の初期水温Tbの絶対値をとり、差の絶対値が所定値h
より大きければ給湯設備に無効水があると判断してステ
ップ36へ進み、給水、排水行程を追加する。
【0039】このように、給水回数を増して給湯設備の
無効水を使って、給湯設備の有効水を洗浄行程に供給す
ることが可能となる。よって、給湯設備を利用している
家庭においてはその設定温度の給湯を確実に食器洗い機
に利用でき、運転時間の短縮と省エネルギが可能とな
る。
【0040】なお、上記実施例では、給水、排水行程の
追加は1回としているが、給湯設備の無効水の水量によ
り2回、3回と回数を増やした方がより効果的である。
【0041】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、食器類を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽に給
水する給水手段と、前記洗浄槽内の洗浄水を食器類に向
けて噴出する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の洗浄水を洗
浄ノズルに送り込む洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプを駆
動するモータと、前記洗浄槽内の洗浄水を加熱する加熱
手段と、前記洗浄槽内の洗浄水の水温を検知する温度検
知手段と、前記温度検知手段により検知した水温を記憶
する記憶手段と、洗浄槽内の洗浄水の水位を検知する水
位検知手段と、前記食器類の洗浄、すすぎ、乾燥行程の
一連の逐次動作を制御する制御手段とを備え、前記制御
手段は、洗浄行程とすすぎ行程開始から所定時間経過後
に前記温度検知手段により前記洗浄槽内の水温を検知す
るとともに前記記憶手段に記憶し、次回運転時には、前
記記憶手段に記憶された洗浄行程とすすぎ行程の水温の
差の絶対値をとり、所定温度以上の場合は予洗い行程を
追加するようにしたから、給湯設備に無効水が存在する
場合であっても、自動的に判断でき、次回の運転からは
予洗い行程を追加し給水量を増して給湯設備の無効水を
使い、給湯設備の有効水を洗浄行程に供給することが可
能となる。よって、給湯設備を利用している家庭におい
てはその設定温度の給湯を確実に利用でき、運転時間の
短縮と省エネルギが可能となる。
【0042】また、制御手段は、洗浄行程とすすぎ行程
開始から所定時間経過後に温度検知手段により洗浄槽内
の水温を検知するとともに記憶手段に記憶し、次回運転
時には、前記記憶手段に記憶された洗浄行程とすすぎ行
程の水温の差の絶対値をとり、所定温度以上の場合は運
転開始時に給水行程と排水行程を追加するようにしたか
ら、給湯設備に無効水が存在する場合であっても、自動
的に判断でき、次回の運転からは給水、排水行程を追加
し給水量を増して給湯設備の無効水を使い、給湯設備の
有効水を洗浄行程に供給することが可能となる。よっ
て、給湯設備を利用している家庭においてはその設定温
度の給湯を確実に利用でき、運転時間の短縮と省エネネ
ギが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の食器洗い機のシステム
構成図
【図2】同食器洗い機の給湯設備の無効水がある場合の
運転時間に対する洗浄槽内の水温の軌跡を示す図
【図3】同食器洗い機の給湯設備の無効水がない場合の
運転時間に対する洗浄槽内の水温の軌跡を示す図
【図4】同食器洗い機の制御の過程を示すフローチャー
【図5】本発明の第2の実施例の食器洗い機の制御の過
程を示すフローチャート
【図6】従来の食器洗い機のシステム構成図
【図7】同食器洗い機の水道水を給水した場合の運転時
間に対する洗浄槽内の水温の軌跡を示す図
【図8】同食器洗い機の給湯設備より給湯した場合の運
転時間に対する洗浄槽内の水温の軌跡を示す図
【符号の説明】 1 洗浄槽 2 食器類 3 給水弁(給水手段) 4 洗浄ノズル 5 洗浄ポンプ 6 モータ 7 水位センサ(水位検知手段) 8 ヒータ(加熱手段) 9 サーミスタ(温度検知手段) 14 記憶手段 15 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器類を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽
    に給水する給水手段と、前記洗浄槽内の洗浄水を食器類
    に向けて噴出する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の洗浄水
    を洗浄ノズルに送り込む洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプ
    を駆動するモータと、前記洗浄槽内の洗浄水を加熱する
    加熱手段と、前記洗浄槽内の洗浄水の水温を検知する温
    度検知手段と、前記温度検知手段により検知した水温を
    記憶する記憶手段と、洗浄槽内の洗浄水の水位を検知す
    る水位検知手段と、前記食器類の洗浄、すすぎ、乾燥行
    程の一連の逐次動作を制御する制御手段とを備え、前記
    制御手段は、洗浄行程とすすぎ行程開始から所定時間経
    過後に前記温度検知手段により前記洗浄槽内の水温を検
    知するとともに前記記憶手段に記憶し、次回運転時に
    は、前記記憶手段に記憶された洗浄行程とすすぎ行程の
    水温の差の絶対値をとり、所定温度以上の場合は予洗い
    行程を追加するようにした食器洗い機。
  2. 【請求項2】 食器類を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽
    に給水する給水手段と、前記洗浄槽内の洗浄水を食器類
    に向けて噴出する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の洗浄水
    を洗浄ノズルに送り込む洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプ
    を駆動するモータと、前記洗浄槽内の洗浄水を加熱する
    加熱手段と、前記洗浄槽内の洗浄水の水温を検知する温
    度検知手段と、前記温度検知手段により検知した水温を
    記憶する記憶手段と、洗浄槽内の洗浄水の水位を検知す
    る水位検知手段と、前記食器類の洗浄、すすぎ、乾燥行
    程の一連の逐次動作を制御する制御手段とを備え、前記
    制御手段は、洗浄行程とすすぎ行程開始から所定時間経
    過後に温度検知手段により洗浄槽内の水温を検知すると
    ともに記憶手段に記憶し、次回運転時には、前記記憶手
    段に記憶された洗浄行程とすすぎ行程の水温の差の絶対
    値をとり、所定温度以上の場合は運転開始時に給水行程
    と排水行程を追加するようにした食器洗い機。
JP23008193A 1993-09-16 1993-09-16 食器洗い機 Pending JPH0779905A (ja)

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