JPH0778068B2 - 含フッ素有機ケイ素化合物 - Google Patents

含フッ素有機ケイ素化合物

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JPH0778068B2
JPH0778068B2 JP22942891A JP22942891A JPH0778068B2 JP H0778068 B2 JPH0778068 B2 JP H0778068B2 JP 22942891 A JP22942891 A JP 22942891A JP 22942891 A JP22942891 A JP 22942891A JP H0778068 B2 JPH0778068 B2 JP H0778068B2
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containing organosilicon
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健一 福田
康郎 樽見
博 猪俣
靖 山本
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一分子中に SiH基およ
びケイ素に結合したアルコキシル基を含有する有機基を
有する含フッ素有機ケイ素化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】1分子中に SiH基を少なくとも2個以上
有し、主鎖が2価のパーフルオロポリエーテル基または
パーフルオロアルキレン基である下記式(3):
【化3】 (式中、 R'fは2価のパーフルオロポリエーテル基また
はパーフルオロアルキレン基であり、nは1〜3の整数
である。)で表わされる含フッ素有機ケイ素化合物が、
特開昭62−47605 号、同62−47608 号および同62−4930
5 号に開示されている。
【0003】然しながら、 SiH基およびケイ素に結合し
たアルコキシル基を含有する有機基を有し、主鎖が2価
のパーフルオロポリエーテル基またはパーフルオロアル
キレン基である含フッ素有機ケイ素化合物は未だ知られ
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、1分
子中に SiH基およびケイ素に結合したアルコキシル基を
含有する有機基を有し、主鎖が2価のパーフルオロポリ
エーテル基またはパーフルオロアルキレン基である含フ
ッ素有機ケイ素化合物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(1):
【化4】 〔式中、Rfは2価のパーフルオロポリエーテル基または
ポーフルオロアルキレン基であり、Xは式(2):
【化5】 (式中、 R1 は一価の炭化水素基であり、kは0〜2の
整数)である。m, nはそれぞれ0〜3の整数であり、
かつ1≦m+n≦5である。〕で表わされる含フッ素有
機ケイ素化合物が提供される。
【0006】新規含フッ素有機ケイ素化合物 本発明の新規含フッ素有機ケイ素化合物は、前述した一
般式(1) で表わされる。本発明の含フッ素有機ケイ素化
合物は、主鎖(式(1) 中のRf)が2価のパーフルオロポ
リエーテル基またはパーフルオロアルキレン基である。
パーフルオロポリエーテル基は、炭素原子数が4〜15の
ものが代表的であり、例えば式:
【化6】 (式中、xおよびyはそれぞれ0〜2の整数であり、か
つ0≦x+y≦3である;YはFまたはCF3 を示す。)
【化7】 (式中、x、yは上記に同じ、zは2〜6の整数;Yは
FまたはCF3 を示す。)等が例示される。具体的には以
下のものが例示される。
【化8】 パーフルオロアルキレン基は、炭素原子数2〜10のもの
が代表的であり、−CX 2X−(xは2〜10の整数)で
表わされる。例えば、−C2 4 −, −C4 8 −, −
6 12−, −C8 16−等が挙げられる。
【0007】本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は、ケ
イ素に結合したアルコキシル基を含有する有機基(式
(1) 中のX)を有する。Xは式(2):
【化9】 ( R1 は1価の炭化水素基であり、kは0〜2の整数で
ある。)で表わされる。X基中の R1 基は炭素原子数1
〜6のものが代表的であり、具体的にはメチル基、エチ
ル基、プロピル基及びブチル基等の C1 〜 C6 のアルキ
ル基;ビニル基、イソプロペニル基及びブテニル基等の
C2 〜 C6 のアルケニル基;シクロヘキシル基及びフェ
ニル基等が例示される。X基は、本発明の含フッ素有機
ケイ素化合物が基体に接着する際に関与するケイ素原子
に結合しており、化合物1分子中に1〜5個含有され
る。
【0008】また、本発明の含フッ素有機ケイ素化合物
は、シリコーン樹脂等と反応するケイ素原子に結合した
水素原子(SiH基) を1〜5個含有する。
【0009】製造方法 本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は、例えば式(4):
【化10】 (Rfは前記のとおりである。)で表わされる水素シロキ
サンに、式(5):
【化11】 ( R1 およびkは前記のとおりである。)で表わされる
ビニル基含有アルコキシシラン化合物1〜5当量を、白
金化合物等の白金系触媒下でヒドロシリル化反応により
付加することで製造することができる。
【0010】白金系触媒としては、例えば塩化白金酸、
塩化白金酸のオレフィン錯体、塩化白金酸のアルコール
変性錯体およびビニルシロキサン錯体等が挙げられる。
付加反応時の反応温度は、通常50〜150 ℃、好ましくは
70〜90℃である。またこの付加反応は、溶媒の使用の有
無にかかわらず行なうことができるが、反応温度の制御
を容易にするために、溶媒を使用することが好ましい。
溶媒としては、 SiH基およびアルコキシル基との副反応
を生じないもので、かつ白金系触媒の作用を阻害しない
ものを使用すればよい。例えば反応温度を常圧で維持で
きることから、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の
芳香族炭化水素、ベンゾトリフルオライドおよびメタキ
シレンヘキサフルオライド等の含フッ素芳香族化合物が
好ましい。反応終了後、活性炭等で白金化合物等の触媒
を吸着除去し、溶媒を留去することにより生成物が得ら
れる。
【0011】用途 本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は、シリコーン樹脂
等を多種多様の被接着物に接着する場合に用いることが
できる。特に、主鎖にフッ素含有基を有しているため、
含フッ素シリコーンを被接着物に接着する場合や、被接
着物としてフッ素ゴム及びフッ素樹脂等を用いる場合に
効果が大きいと期待される。その使用方法としては、予
め被接着物の表面に塗布する方法またはシリコーン樹脂
等に添加する方法等がある。
【0012】
【実施例】実施例1 リフラックスコンデンサー、温度計を備えた 200ml三つ
口フラスコに、式:
【化12】 で表わされる水素シロキサン30.0g(0.025モル) および
トルエン15gを仕込んだ後、フラスコ内を70〜80℃に加
熱して、撹拌しながら塩化白金酸(白金濃度2%)の 2
−エチルヘキサノール変性錯体 0.024g (Pt : 2.5×10
-6モル) のトルエン溶液 1.0gを滴下後、CH2 =CHSi(O
CH3 ) 3 3.8g(0.025モル) のトルエン溶液 8.8gを
1.5時間かけて滴下した。フラスコを放冷後、活性炭3
重量部を添加して1時間振とうした。濾過により活性炭
を除去した後、 110℃/10mmHgで1時間真空蒸留を行な
い溶媒を留去し、36.5gの生成物を得た。ゲル浸透クロ
マトグラフィにより、目的とする化合物である1付加物
20.1gを分取した(収率59%)。この化合物について、
1H−NMR、MS、赤外線吸収スペクトル、元素分析
およびSi−H量の測定を行った。その結果を以下に示
す。この測定結果から、得られた化合物は、式:
【化13】 であると認められる。
【0013】 1 H−NMR;溶媒CDCl3 , 内部標準TMS 0.03〜0.33(Si−C3 , 36H, m) 0.40〜1.27(Si−C2 , 8H) 1.67〜2.50(C−C2 −C, 4H) 3.13〜3.73(O−C3 , 9H, m) 4.50〜4.90(Si−, 5H, m)
【0014】MS;1374(M+
【0015】赤外線吸収スペクトル;図1に示す。 (cm-1) 2850 (Si-OCH3 ) 2140 (Si-H)
【0016】元素分析;C33621324Si9 として
【0017】 SiH量; 計算値 0.0036 mol/g 測定値 0.0031 mol/g
【0018】
【発明の効果】本発明の新規含フッ素有機ケイ素化合物
は、ケイ素に結合したアルコキシル基含有有機基を有す
ることからシリコーン樹脂等を多種多様の被接着物に接
着する場合に有効である。また、主鎖がフッ素含有基で
あることから含フッ素シリコーンおよびフッ素ゴム等の
フッ素含有樹脂等との親和性が期待される。また、本発
明の新規含フッ素有機ケイ素化合物は、耐溶剤性、低水
分透過率等に寄与することが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で合成された含フッ素有機ケイ素化合
物の赤外線吸収スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪俣 博 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電子材 料技術研究所内 (72)発明者 山本 靖 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電子材 料技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 〔式中、Rfは2価のパーフルオロポリエーテル基または
    パーフルオロアルキレン基である。Xは式(2): 【化2】 (式中、 R1 は一価の炭化水素基であり、kは0〜2の
    整数)、m, nはそれぞれ0〜3の整数であり、かつ1
    ≦m+n≦5である。〕で表わされる含フッ素有機ケイ
    素化合物。
JP22942891A 1991-08-07 1991-08-15 含フッ素有機ケイ素化合物 Expired - Lifetime JPH0778068B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22942891A JPH0778068B2 (ja) 1991-08-15 1991-08-15 含フッ素有機ケイ素化合物
US07/925,147 US5196558A (en) 1991-08-07 1992-08-06 Siloxane compounds

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JP22942891A JPH0778068B2 (ja) 1991-08-15 1991-08-15 含フッ素有機ケイ素化合物

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JPH0543588A JPH0543588A (ja) 1993-02-23
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