JPH0777553B2 - 凍結アルコール性飲料の製造法 - Google Patents
凍結アルコール性飲料の製造法Info
- Publication number
- JPH0777553B2 JPH0777553B2 JP4066281A JP6628192A JPH0777553B2 JP H0777553 B2 JPH0777553 B2 JP H0777553B2 JP 4066281 A JP4066281 A JP 4066281A JP 6628192 A JP6628192 A JP 6628192A JP H0777553 B2 JPH0777553 B2 JP H0777553B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frozen
- ice
- alcoholic beverage
- beverage
- alcoholic
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- Expired - Lifetime
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- Confectionery (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はアルコール性飲料，特に
アルコール濃度及び糖度の比較的低いアルコール性飲料
を対象とし、シャーベット状に凍結してなる凍結アルコ
ール性飲料の製造法に関する。
アルコール濃度及び糖度の比較的低いアルコール性飲料
を対象とし、シャーベット状に凍結してなる凍結アルコ
ール性飲料の製造法に関する。
【０００２】
【従来技術】アルコール性飲料をフリーザ内でソフトア
イス状に凍結させると共に、必要時までその状態を保持
するように調製された凍結アルコール性飲料は、特開昭
６３−１６０５７２号等によって知られている。
イス状に凍結させると共に、必要時までその状態を保持
するように調製された凍結アルコール性飲料は、特開昭
６３−１６０５７２号等によって知られている。
【０００３】上記飲料はアルコール分，糖分，水分及び
風味料さらにはカルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）
等の安定剤を添加配合してなるアルコール度１０〜２５
゜、糖度１５〜２８゜のアルコール性飲料を対象とし、
家庭用又は商業用フリーザ内の温度下で凍結処理するこ
とにより全体がソフトアイス状を呈する凍結飲料として
調製される。このソフトアイス状の凍結物は流動状でな
く又，硬い角氷状でもない脆い氷の結晶で構成され、ス
プーンですくえる程度のスクイーズ性を有する半凍結状
態の凍結物であって、フリーザ温度下で保存可能である
と共に必要時，取出せば直ちに冷たいアルコール性飲料
として使用に供し得るよう意図されたものである。
風味料さらにはカルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）
等の安定剤を添加配合してなるアルコール度１０〜２５
゜、糖度１５〜２８゜のアルコール性飲料を対象とし、
家庭用又は商業用フリーザ内の温度下で凍結処理するこ
とにより全体がソフトアイス状を呈する凍結飲料として
調製される。このソフトアイス状の凍結物は流動状でな
く又，硬い角氷状でもない脆い氷の結晶で構成され、ス
プーンですくえる程度のスクイーズ性を有する半凍結状
態の凍結物であって、フリーザ温度下で保存可能である
と共に必要時，取出せば直ちに冷たいアルコール性飲料
として使用に供し得るよう意図されたものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】アルコール性飲料の凍
結に際し，その飲料中に含まれるアルコール濃度及び糖
度は、凍結状態の進行，並びに氷結晶の生成に重要な影
響を及ぼし、濃度の増大に連れ凍結凝固点は降下すると
共に氷結晶の成長を抑制する働きを有することは知られ
ており、特に後者の糖度は氷結晶の生成サイズを抑制す
る働きを有するものとされている。従ってフリーザ温度
下で凍結しソフトアイス状の凍結飲料を得るためには、
糖分含有量が比較的高く，又それに応じた適切なアルコ
ール濃度を有するアルコール性飲料であることが必要と
される。
結に際し，その飲料中に含まれるアルコール濃度及び糖
度は、凍結状態の進行，並びに氷結晶の生成に重要な影
響を及ぼし、濃度の増大に連れ凍結凝固点は降下すると
共に氷結晶の成長を抑制する働きを有することは知られ
ており、特に後者の糖度は氷結晶の生成サイズを抑制す
る働きを有するものとされている。従ってフリーザ温度
下で凍結しソフトアイス状の凍結飲料を得るためには、
糖分含有量が比較的高く，又それに応じた適切なアルコ
ール濃度を有するアルコール性飲料であることが必要と
される。
【０００５】このため水分や含水量の多い果汁等によっ
て希釈され，全体的には糖度及びアルコール度が低いと
されるアルコール性飲料を対象として上記同様の条件の
下に凍結処理した場合、含有水分による氷結晶の成長が
著しく、従って得られるものは、結晶サイズが粗大で，
かつ硬い塊状の氷結状態を呈し、所望のスクイーズ性を
有するソフトアイス状凍結飲料を得ることは難しい。又
さらに上記氷結状態にあるものを、例えば細かいかき氷
状に切削することも考えられるが、しかしそのようにし
ても上記氷結晶の構成そのものに変りはなく、上記含有
水分の氷結によって粗大化した氷を単に細片状にしたに
過ぎない。
て希釈され，全体的には糖度及びアルコール度が低いと
されるアルコール性飲料を対象として上記同様の条件の
下に凍結処理した場合、含有水分による氷結晶の成長が
著しく、従って得られるものは、結晶サイズが粗大で，
かつ硬い塊状の氷結状態を呈し、所望のスクイーズ性を
有するソフトアイス状凍結飲料を得ることは難しい。又
さらに上記氷結状態にあるものを、例えば細かいかき氷
状に切削することも考えられるが、しかしそのようにし
ても上記氷結晶の構成そのものに変りはなく、上記含有
水分の氷結によって粗大化した氷を単に細片状にしたに
過ぎない。
【０００６】従ってその保存時，或いは又その流通過程
において，外部から何等かの熱的変化を受けると、上記
氷結晶の一部は直ちに融解し又それが再凍結するという
現象が見られ、そのため氷結晶はさらに成長して粗大化
することになり、氷結晶状態として極めて不安定であ
る。従って上記方法では所望のスクイーズ性を有するソ
フトアイス状の凍結飲料を得ることはできない。
において，外部から何等かの熱的変化を受けると、上記
氷結晶の一部は直ちに融解し又それが再凍結するという
現象が見られ、そのため氷結晶はさらに成長して粗大化
することになり、氷結晶状態として極めて不安定であ
る。従って上記方法では所望のスクイーズ性を有するソ
フトアイス状の凍結飲料を得ることはできない。
【０００７】本発明においては、この種アルコール性飲
料の中でも特に低糖度，低アルコール濃度に属するもの
を対象として凍結アルコール性飲料を製造するべく着目
し、従来とはその発想を異にする凍結調製方法を見出だ
しものであって、通常のフリーザ温度下で充分調製可能
であると共に，好適なスクイーズ性を有するシャーベッ
ト状の凍結飲料を形成させることが出来，かつそのシャ
ーベット状凍結状態を安定して保持し得るようにした凍
結アルコール性飲料の製造法を提供することを目的とす
る。
料の中でも特に低糖度，低アルコール濃度に属するもの
を対象として凍結アルコール性飲料を製造するべく着目
し、従来とはその発想を異にする凍結調製方法を見出だ
しものであって、通常のフリーザ温度下で充分調製可能
であると共に，好適なスクイーズ性を有するシャーベッ
ト状の凍結飲料を形成させることが出来，かつそのシャ
ーベット状凍結状態を安定して保持し得るようにした凍
結アルコール性飲料の製造法を提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明においては、氷塊を小片状若しくは小粒状に
切削する工程と、アルコール性飲料を氷点以下の温度に
冷却する工程と、上記アルコール性飲料の凍結凝固点以
下の温度雰囲気下で，冷却アルコール性飲料を上記切削
氷に一様に混合させる工程とからなり、切削氷の相互間
隙及び表面部に上記冷却アルコール性飲料の凍結層を被
着形成させることを特徴とし、それによってシャーベッ
ト状の凍結アルコール性飲料を得ることができるように
したものである。
にこの発明においては、氷塊を小片状若しくは小粒状に
切削する工程と、アルコール性飲料を氷点以下の温度に
冷却する工程と、上記アルコール性飲料の凍結凝固点以
下の温度雰囲気下で，冷却アルコール性飲料を上記切削
氷に一様に混合させる工程とからなり、切削氷の相互間
隙及び表面部に上記冷却アルコール性飲料の凍結層を被
着形成させることを特徴とし、それによってシャーベッ
ト状の凍結アルコール性飲料を得ることができるように
したものである。
【０００９】しかして本発明が対象とするアルコール性
飲料とは、ウイスキー，ブランデー，ウオッカやリキュ
ール，ワイン或いはそれらを組合わせたカクテル等のい
わゆる洋酒，並びに清酒，焼酎等の酒類であり、又，上
記酒類にレモン，オレンジ，トマト等の果汁やエッセン
ス，さらにはココナッツミルク，糖類，クリーム，非糖
質甘味料，香料，着色料，水分等を添加混合してなる混
合溶液である。
飲料とは、ウイスキー，ブランデー，ウオッカやリキュ
ール，ワイン或いはそれらを組合わせたカクテル等のい
わゆる洋酒，並びに清酒，焼酎等の酒類であり、又，上
記酒類にレモン，オレンジ，トマト等の果汁やエッセン
ス，さらにはココナッツミルク，糖類，クリーム，非糖
質甘味料，香料，着色料，水分等を添加混合してなる混
合溶液である。
【００１０】これらアルコール性飲料を切削氷の表面部
及び相互間隙に凍結させ、それによって得られる凍結ア
ルコール性飲料全体の濃度は、糖度（Brix）略１５゜以
下，同じくそのアルコール度略１０゜以下に属し、いわ
ゆる低濃度凍結アルコール性飲料として調製される。従
って使用する上記アルコール性飲料の濃度は、目的とす
る凍結アルコール性飲料よりも高く、かつその濃度及び
配合組成は切削氷の使用量に応じて選定する。
及び相互間隙に凍結させ、それによって得られる凍結ア
ルコール性飲料全体の濃度は、糖度（Brix）略１５゜以
下，同じくそのアルコール度略１０゜以下に属し、いわ
ゆる低濃度凍結アルコール性飲料として調製される。従
って使用する上記アルコール性飲料の濃度は、目的とす
る凍結アルコール性飲料よりも高く、かつその濃度及び
配合組成は切削氷の使用量に応じて選定する。
【００１１】さらに氷塊を小片状若しくは小粒状に切削
する工程は、例えば，鋸型，ドラム型，或いはカンナ式
等による氷塊切削装置を使用し、氷塊を切削ないし破砕
することによって得られ、その大きさは目開き３mm程度
の篩目を通過し得る小片状若しくは小粒状であること
が、シャーベット状の凍結状態を形成する上において必
要であり、又その意味では目開き１mm程度を通過し得る
ような切削氷とすることが最も好ましい。
する工程は、例えば，鋸型，ドラム型，或いはカンナ式
等による氷塊切削装置を使用し、氷塊を切削ないし破砕
することによって得られ、その大きさは目開き３mm程度
の篩目を通過し得る小片状若しくは小粒状であること
が、シャーベット状の凍結状態を形成する上において必
要であり、又その意味では目開き１mm程度を通過し得る
ような切削氷とすることが最も好ましい。
【００１２】なお上記氷は、その氷点（融解点）がアル
コール性飲料の凍結凝固点（融解点）を下回らない限
り、着色料，香料，甘味料，酸味料等を添加することは
可能であり、その場合の氷点に基いて製氷すればよい。
コール性飲料の凍結凝固点（融解点）を下回らない限
り、着色料，香料，甘味料，酸味料等を添加することは
可能であり、その場合の氷点に基いて製氷すればよい。
【００１３】又，上記切削氷に冷却アルコール性飲料を
添加混合する工程における温度雰囲気は、上記飲料の凍
結凝固温度以下であることは必要であり、その温度は上
記飲料の配合組成によって若干相違するが、本発明の実
施例においてはその殆どの場合、家庭用フリーザ等の冷
凍温度，例えば−１５゜〜−２０゜程度に設定された温
度雰囲気下で行うことができる。
添加混合する工程における温度雰囲気は、上記飲料の凍
結凝固温度以下であることは必要であり、その温度は上
記飲料の配合組成によって若干相違するが、本発明の実
施例においてはその殆どの場合、家庭用フリーザ等の冷
凍温度，例えば−１５゜〜−２０゜程度に設定された温
度雰囲気下で行うことができる。
【００１４】
【作用】予め，氷塊を小片状若しくは小粒状にした切削
氷と、氷点以下に冷却したアルコール性飲料とを、該飲
料の凍結凝固点以下の温度雰囲気下において混合するこ
とにより、切削氷の表面部及び相互間隙にアルコール性
飲料の凍結層が瞬時に形成される。上記凍結層を形成す
る氷結晶のサイズは微細であり，軟らかくて脆い氷結状
態を呈すると共に，この凍結層を介して小片状，小粒状
の切削氷は互いに隔てられ，接触することがない。従っ
て得られる凍結アルコール性飲料は、シャーベット状の
凍結状態を呈すると共に好適なスクイーズ性を具備する
ものとなる。さらに上記凍結層によって相互に隔てられ
ている切削氷は、融解，再凍結に伴う氷結晶相互の結着
或いは再成長もなく、従ってその凍結状態を常に保持
し、保存安定性に優れた凍結アルコール性飲料となる。
氷と、氷点以下に冷却したアルコール性飲料とを、該飲
料の凍結凝固点以下の温度雰囲気下において混合するこ
とにより、切削氷の表面部及び相互間隙にアルコール性
飲料の凍結層が瞬時に形成される。上記凍結層を形成す
る氷結晶のサイズは微細であり，軟らかくて脆い氷結状
態を呈すると共に，この凍結層を介して小片状，小粒状
の切削氷は互いに隔てられ，接触することがない。従っ
て得られる凍結アルコール性飲料は、シャーベット状の
凍結状態を呈すると共に好適なスクイーズ性を具備する
ものとなる。さらに上記凍結層によって相互に隔てられ
ている切削氷は、融解，再凍結に伴う氷結晶相互の結着
或いは再成長もなく、従ってその凍結状態を常に保持
し、保存安定性に優れた凍結アルコール性飲料となる。
【００１５】
【実施例】以下，本発明の製造法を具体的な実施例に基
いて説明する。
いて説明する。
【００１６】実施例１．スクリュードライバー（カクテ
ル）のシャーベットとして、先ず氷塊をカンナ式削氷機
で削氷し、目開き２mmの篩目を通して小片状のかき氷４
８gを得る。一方，アルコール度５０゜のウオッカ１２g
にバレンシアオレンジジュース４０g を加えて、凍結
凝固点−７℃，アルコール度１１．５゜，糖度１３゜の
含アルコール混合溶液を調製し、これを予め，かき氷の
氷点以下に当る−５℃に冷却する。
ル）のシャーベットとして、先ず氷塊をカンナ式削氷機
で削氷し、目開き２mmの篩目を通して小片状のかき氷４
８gを得る。一方，アルコール度５０゜のウオッカ１２g
にバレンシアオレンジジュース４０g を加えて、凍結
凝固点−７℃，アルコール度１１．５゜，糖度１３゜の
含アルコール混合溶液を調製し、これを予め，かき氷の
氷点以下に当る−５℃に冷却する。
【００１７】次いで，冷凍庫内における−２０℃の温度
雰囲気下で，上記冷却混合溶液をかき氷に添加し両者一
様に混合する。小片状かき氷の表面部及びその相互間隙
に浸透した混合溶液は瞬時に凍結して薄膜状の凍結層を
形成する。得られた凍結物を１５０mlの合成樹脂容器に
充填して冷凍庫内に収容保存する。
雰囲気下で，上記冷却混合溶液をかき氷に添加し両者一
様に混合する。小片状かき氷の表面部及びその相互間隙
に浸透した混合溶液は瞬時に凍結して薄膜状の凍結層を
形成する。得られた凍結物を１５０mlの合成樹脂容器に
充填して冷凍庫内に収容保存する。
【００１８】得られた凍結物はシャーベット状を呈し、
これを所定時間冷凍保存した後，取り出してもその凍結
状態に変化はなく，かつスプーンが通る程度の軟らか
さ，即ちシャーベット状凍結飲料として適切なスクイー
ズ性を具備するものであることが認められた。なお上記
凍結飲料は凍解すればアルコール度６゜，糖度６．５゜
の所謂ライト感覚で喫飲し得るアルコール性飲料となっ
た。上記実施例１のものに対し，下記製法によるシャー
ベットを調製してそのスクイーズ性及び食感を比較検討
した。その結果は表１に示す。 比較例１：実施例１と同様組成のスクリュードライバー
を調製し、これをそのまま−２０℃の冷凍庫内で凍結す
る。 比較例２：比較例１により得られた凍結スクリュードラ
イバーを削氷機で削氷し小片状のかき氷とする。 表 １ 実施例１ 比較例１ 比較例２ 嵩比重 ０．９３ ０．９０ ０．５７ スクイーズ性 ２００ ２kg以上 ３０ （最大剪断応力） 〜２５０g 〜６０g スクイーズ性 ２００ ２kg以上 ４００ （熱衝撃試験） 〜３５０g 〜５００g 氷晶が細かく 氷晶が粗大で 空気を抱き込み量 食感良好 食感不良 感に欠け食感不良 ※スクイーズ性はフードレオメータ（不動工業NRM-2002
型）を用い、シャーベット表面に対し円錘プランジャー
（底部直径10mm, 高さ10mm）で穿孔させた時の最大剪断
応力を測定。 ※熱衝撃試験は６時間毎に−１９℃と−１０℃の温度変
化を約１週間与えた。
これを所定時間冷凍保存した後，取り出してもその凍結
状態に変化はなく，かつスプーンが通る程度の軟らか
さ，即ちシャーベット状凍結飲料として適切なスクイー
ズ性を具備するものであることが認められた。なお上記
凍結飲料は凍解すればアルコール度６゜，糖度６．５゜
の所謂ライト感覚で喫飲し得るアルコール性飲料となっ
た。上記実施例１のものに対し，下記製法によるシャー
ベットを調製してそのスクイーズ性及び食感を比較検討
した。その結果は表１に示す。 比較例１：実施例１と同様組成のスクリュードライバー
を調製し、これをそのまま−２０℃の冷凍庫内で凍結す
る。 比較例２：比較例１により得られた凍結スクリュードラ
イバーを削氷機で削氷し小片状のかき氷とする。 表 １ 実施例１ 比較例１ 比較例２ 嵩比重 ０．９３ ０．９０ ０．５７ スクイーズ性 ２００ ２kg以上 ３０ （最大剪断応力） 〜２５０g 〜６０g スクイーズ性 ２００ ２kg以上 ４００ （熱衝撃試験） 〜３５０g 〜５００g 氷晶が細かく 氷晶が粗大で 空気を抱き込み量 食感良好 食感不良 感に欠け食感不良 ※スクイーズ性はフードレオメータ（不動工業NRM-2002
型）を用い、シャーベット表面に対し円錘プランジャー
（底部直径10mm, 高さ10mm）で穿孔させた時の最大剪断
応力を測定。 ※熱衝撃試験は６時間毎に−１９℃と−１０℃の温度変
化を約１週間与えた。
【００１９】上表に示されるように本発明の実施例によ
るものは、その調製時は勿論，その保存時においても良
好なスクイーズ性を維持するシャーベット状凍結飲料を
形成するのに対し、比較例１のものはその調製直後にお
いて，既にスクイーズ性に劣り、比較例２においては熱
衝撃試験の結果からも明らかなように、保存に際し，氷
結晶の融解，再凍結による結晶構造の粗大化を招き、そ
のスクイーズ性はさらに経時的にも劣化することを示し
ており、又，嵩比重自体が小さくシャーベットとしての
量感に欠けると共に，食感上も好ましくない。 実施例２．清酒のシャーベットとして、氷塊をカンナ式
削氷機で削氷し、目開き２mmの篩目を通して小片状のか
き氷５０g を得る。
るものは、その調製時は勿論，その保存時においても良
好なスクイーズ性を維持するシャーベット状凍結飲料を
形成するのに対し、比較例１のものはその調製直後にお
いて，既にスクイーズ性に劣り、比較例２においては熱
衝撃試験の結果からも明らかなように、保存に際し，氷
結晶の融解，再凍結による結晶構造の粗大化を招き、そ
のスクイーズ性はさらに経時的にも劣化することを示し
ており、又，嵩比重自体が小さくシャーベットとしての
量感に欠けると共に，食感上も好ましくない。 実施例２．清酒のシャーベットとして、氷塊をカンナ式
削氷機で削氷し、目開き２mmの篩目を通して小片状のか
き氷５０g を得る。
【００２０】これに対しアルコール度１５゜，糖度１１
゜で、凍結温度が−８℃の清酒５０gを予め−４℃に冷
却し、冷凍庫内における−２０℃の温度雰囲気下で，上
記冷却清酒を上記かき氷に添加混合し瞬時に凍結させ
る。
゜で、凍結温度が−８℃の清酒５０gを予め−４℃に冷
却し、冷凍庫内における−２０℃の温度雰囲気下で，上
記冷却清酒を上記かき氷に添加混合し瞬時に凍結させ
る。
【００２１】得られた凍結物は、シャーベット状の凍結
状態を呈し、全体のアルコール度は７．５゜，糖度は５
゜であり、各切削氷片は微細な氷結晶からなる凍結層を
介して結合し、好適なスクイーズ性を示すシャーベット
状凍結飲料となった。
状態を呈し、全体のアルコール度は７．５゜，糖度は５
゜であり、各切削氷片は微細な氷結晶からなる凍結層を
介して結合し、好適なスクイーズ性を示すシャーベット
状凍結飲料となった。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、通常の凍結処理，即ち
それ自体をフリーザ温度下に置いて直接，凍結凝固させ
たのでは、スクイーズ性を有するソフトな凍結物を得る
ことの困難な低糖度，低アルコール度のアルコール性飲
料であっても、常に好適なスクイーズ性を備えたシャー
ベット状の凍結アルコール性飲料として調製することが
出来る。又，本発明の製造法によれば，上記スクイーズ
性自体，適宜調整可能であると共に，熱的衝撃にも強い
安定した凍結状態を形成することによって保存安定性に
も優れた凍結アルコール性飲料とすることができる。
それ自体をフリーザ温度下に置いて直接，凍結凝固させ
たのでは、スクイーズ性を有するソフトな凍結物を得る
ことの困難な低糖度，低アルコール度のアルコール性飲
料であっても、常に好適なスクイーズ性を備えたシャー
ベット状の凍結アルコール性飲料として調製することが
出来る。又，本発明の製造法によれば，上記スクイーズ
性自体，適宜調整可能であると共に，熱的衝撃にも強い
安定した凍結状態を形成することによって保存安定性に
も優れた凍結アルコール性飲料とすることができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 氷塊を小片状若しくは小粒状に切削する
工程と、アルコール性飲料を氷点下の温度に冷却する工
程と、上記アルコール性飲料の凍結凝固点以下の温度雰
囲気中で，冷却アルコール性飲料を上記切削氷に一様に
混合させる工程とからなり、上記切削氷の相互間隙及び
表面部に上記冷却アルコール性飲料の凍結層を形成させ
ることを特徴とする凍結アルコール性飲料の製造法。 - 【請求項２】 前記切削氷が目開き３mm程度，好ましく
は１mm程度の篩目を通過し得る小片状若しくは小粒状の
切削氷である請求項１に記載の凍結アルコール性飲料の
製造法。 - 【請求項３】 前記凍結アルコール性飲料は、アルコー
ル度が略１０゜以下，糖度が略１５゜以下であることを
特徴とする請求項１記載の凍結アルコール性飲料の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4066281A JPH0777553B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 凍結アルコール性飲料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4066281A JPH0777553B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 凍結アルコール性飲料の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05260945A JPH05260945A (ja) | 1993-10-12 |
| JPH0777553B2 true JPH0777553B2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=13311295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4066281A Expired - Lifetime JPH0777553B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 凍結アルコール性飲料の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0777553B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005328751A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Lotte Co Ltd | 新規酒類 |
| JP2010148528A (ja) * | 2010-04-06 | 2010-07-08 | Lotte Co Ltd | 新規酒類 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2268826A1 (en) * | 1996-10-16 | 1998-04-23 | Nikken Chemicals Co., Ltd. | Sherbets and processes for the production thereof |
| JP3660157B2 (ja) * | 1999-05-14 | 2005-06-15 | 株式会社ロッテ | 冷菓及びその製造方法 |
| CN107232440B (zh) * | 2016-03-28 | 2021-11-23 | 内蒙古伊利实业集团股份有限公司 | 一种含颗粒物或片状物的冷冻饮品及其生产工艺 |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP4066281A patent/JPH0777553B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005328751A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Lotte Co Ltd | 新規酒類 |
| JP2010148528A (ja) * | 2010-04-06 | 2010-07-08 | Lotte Co Ltd | 新規酒類 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05260945A (ja) | 1993-10-12 |
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