JPH0777270A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH0777270A
JPH0777270A JP22365093A JP22365093A JPH0777270A JP H0777270 A JPH0777270 A JP H0777270A JP 22365093 A JP22365093 A JP 22365093A JP 22365093 A JP22365093 A JP 22365093A JP H0777270 A JPH0777270 A JP H0777270A
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JP
Japan
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automatic transmission
sensor
control device
detecting means
shift range
Prior art date
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Application number
JP22365093A
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English (en)
Inventor
Ichiro Kaneishi
一郎 金石
Haruhiko Sato
晴彦 佐藤
Toshimichi Hanai
利通 花井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサの数を減らしてコストを下げると共に
故障率を下げ、且つ安全性を向上させる。 【構成】 自動変速機(CL1)のシフトレンジを指示
する操作部(CL2)と、自動変速機(CL1)のシフ
トレンジを変更するアクチュエータ(CL3)と、操作
部(CL2)の指示するシフトレンジを検出する操作レ
ンジ検出手段(CL4)と、車両の状態を検出する車両
状態検出手段(CL5)と、操作レンジ検出手段(CL
4)の検出信号と車両状態検出手段(CL5)の検出信
号とに基づき所定の制御則にしたがってアクチュエータ
(CL3)を制御するコントローラ(CL6)とを備
え、車両状態検出手段(CL5)は、車両の加減速度を
検出するGセンサ(CL7)であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動変速機のシフト
レンジを操作部の電気信号に基づきアクチュエータを用
いて変速させる自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機の制御装置としては、
例えば、図12に示すものがある(USP481747
1参照)。この自動変速機の制御装置は、操作レンジの
検出信号に応じてコントローラ101がシフトレンジを
変更するアクチュエータ103を制御するようになって
いる。そして、コントローラ101は車速信号105、
加速信号107、ブレーキ作動信号109等を取り込
み、これらの信号によって判断される車両の状態に応じ
て変速操作を制限する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造では、制御のために複数の信号を取り込まなけ
ればならず、複数のセンサを必要として組立て工数が多
くなり、コスト増を招く問題があった。また、変速制限
の高い信頼性を得るにはすべてのセンサが正常に機能し
ていなければならないため、この点でもコスト増を招く
恐れがあった。
【0004】次に、パーキングレンジ(P)からドライ
ブレンジ(D)へシフト操作を行なう時、ブレーキペダ
ルを踏み込まなければ操作は出来ないが、ブレーキ踏み
込みの判別はブレーキランプと同じセンサを用いて判断
しているため、センサの設定が困難となる恐れがある。
すなわち、センサの感度を上げるとブレーキを僅かに踏
んでいる状態でもブレーキONとなって変速操作が可能
となり、また感度を下げるとブレーキを踏んでいてもO
FFの検出をして変速操作を制限する可能性があり、そ
の設定が著しく微妙となるからである。
【0005】また、シフトレンジの指示を操作部のスイ
ッチで行なうものでは、ブレーキ踏み力と駆動力とを比
較し、スイッチから入力があってもシフトレンジを変更
させないようにするものがある。この場合ブレーキ踏み
力と駆動力との大きさを比較しなければならないため、
センサが複雑になる恐れがある。
【0006】そこでこの発明は、センサの数を減らして
コスト、故障率を下げ、センサの設定が容易で、しかも
安全性を向上させることのできる自動変速機の制御装置
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、図1のように自動変速機CL1の
シフトレンジを指示する操作部CL2と、前記自動変速
機CL1のシフトレンジを変更するアクチュエータCL
3と、前記操作部CL2の指示するシフトレンジを検出
する操作レンジ検出手段CL4と、車両の状態を検出す
る車両状態検出手段CL5と、前記操作レンジ検出手段
CL4と前記車両状態検出手段CL5との検出信号に基
づき所定の制御則にしたがって前記アクチュエータCL
3を制御するコントローラCL6とを備え、前記車両状
態検出手段CL5は車両の加速度を検出するGセンサC
L7であることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の自動変
速機の制御装置であって、前記コントローラは、前記操
作部の操作に応じて前記自動変速機を仮のシフトレンジ
とし、且つ前記Gセンサの検出する加減速度に応じてシ
フトレンジの変更を制限するように前記アクチュエータ
を制御することを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1、又は請求項
2記載の自動変速機の制御装置であって、前記車両状態
検出手段は、車速、ブレーキ作動、スロットル開度、キ
ー位置等をも検出するセンサ群を含むことを特徴とす
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の自動変速機
の制御装置であって、前記車両状態検出手段は、前記G
センサとセンサ群とを選択的に用いる選択手段を有する
ことを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項4記載の自動変
速機の制御装置であって、前記車両状態検出手段は、前
記センサ群の各々に故障検出手段を有し、前記選択手段
は、前記故障検出手段の出力に応じて選択動作を行なう
ことを特徴とする。
【0012】請求項6の発明は、請求項4記載の自動変
速機の制御装置であって、前記車両状態検出手段は、前
記操作部の操作信号を入力し、前記選択手段は、前記操
作信号に応じて選択操作を行なうことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記手段の請求項1の発明によれば、操作レン
ジ検出手段CL4の検出信号とGセンサCL7の検出信
号とに基づき所定の制御則に従ってアクチュエータCL
3を制御し自動変速機CL1のシフトレンジを変更する
ことができる。従ってセンサとしては基本的にはGセン
サCL7を設けるだけでよいためセンサの構造、設定が
簡単となる。また、GセンサCL7によって車両の所定
の加減速度が検出されたらコントローラCL6によって
アクチュエータCL3の所定の制御を行なうことができ
るため車速、スロットル開度、ブレーキの作動状態等に
関わらず制御することが可能である。
【0014】請求項2の発明によればGセンサの検出す
る加減速度に応じてシフトレンジの変更を制限するよう
アクチュエータを制御することができる。
【0015】請求項3の発明では、車両の加減速度の他
に車速、ブレーキ作動、スロットル開度、キー位置等を
も考慮して制御することができる。
【0016】請求項4の発明では、Gセンサとその他の
センサ群とを選択的に用いて制御することができる。
【0017】請求項5の発明では、車速、ブレーキ作動
等を検出するセンサ群の故障検出に応じてGセンサを選
択することができる。
【0018】請求項6の発明では、操作部の操作に応じ
てGセンサを選択することができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0020】図2は、この発明の第1実施例に係る自動
変速機の制御装置の概略構成図を示している。この自動
変速機1(CL1)は、操作部CL2としての操作ノブ
3の信号によりコントローラ5(CL6)がアクチュエ
ータCL3としてのモータ7を制御し、そのシフトレン
ジが変更される構成となっている。前記操作ノブ3は自
動変速機1のシフトレンジを指示するものであり、ステ
アリングホイ−ル9に配置されている。操作ノブ3の指
示するシフトレンジは操作レンジ検出手段としての複数
のポジションスイッチによって検出され、コントローラ
5に入力されるようになっている。この場合、複数の接
点を便宜上操作ノブ3の部分の符号11で代用して示
す。なお操作ノブ3には表示部13が設けられ、操作ノ
ブ3が指示したシフトレンジ、例えばパーキング
(P)、リバース(R)、ニュートラル(N)、ドライ
ブ(D)を表示できるようになっている。
【0021】前記コントローラ5には、車両の状態を検
出する車両状態検出手段としてGセンサ15からの信号
が入力されるようになっている。Gセンサ15は車両の
加速度を検出して信号を出力するもので、例えば所定以
上の加速度によって鋼球が移動し、スイッチが作動する
ようなものである。このようなGセンサ15は他の装置
のものとして設けられているものを共用することが可能
であり、特別なセンサを不要とし、構造が簡単となる。
【0022】前記モータ7は自動変速機1のシフトレン
ジを変更するものであり、例えばホイールハウス17に
固定されている。このモータ7はケーブル19を介して
自動変速機1側に連結されている。従って、モータ7の
作動によりケーブル19を介し自動変速機1の図示しな
いマニュアルバルブを切り替え、シフトレンジの変更を
行なうことができる。このシフトレンジの変更はインヒ
ビタースイッチ21で検出し、コントローラ5に入力さ
れるようになっている。
【0023】従って、操作ノブ3の操作によってシフト
レンジを指示するとポジションスイッチ11の検出によ
ってコントローラ5へ信号が入力される。この信号入力
によってコントローラ5はモータ7へ信号を出力する。
モータ7が作動してケーブル19を介し自動変速機1の
マニュアルバルブが切り替えられる。
【0024】このようなシフトレンジの変更時にGセン
サ15が車両の所定以上の加減速度を検出するとその信
号がコントローラ5に入力され操作ノブ3の操作に応じ
た自動変速機1のシフトレンジの変更が制限される。
【0025】図3は、図2の装置をブロック的に示した
ものである。即ちコントローラ5は操作部ポジションス
イッチ11の検出信号とGセンサ15の検出信号とに基
づき所定の制御則に従ってモータ7を制御する。
【0026】そして、この実施例のシフトレンジの変更
は図4の図表のロジックに従って行われる。この図4
は、操作ノブ3で指示される操作モード、自動変速機1
の仮のポジション、加減速度G、自動変速機1の変更後
のシフト位置の各欄が表されている。図4においてG欄
の○印は所定以上の加減速度を検出した場合である。所
定以上の加減速度とは、例えば変速ショックによって検
出されるもの以上の加減速度であり、0.8G以上のも
のとしている。同×印は所定以上の加減速度を検出しな
い場合であり、通常の加減速度を下回る0に近い値であ
る。同Δは通常の加減速度であり、例えば0.1〜0.
2Gとしている。
【0027】この図4の図表の操作モード欄のようにシ
フトレンジの指示が行われると自動変速機1のシフトレ
ンジが一旦、仮のポジションに変更される。そして、予
め定められた範囲を超える加減速度Gが検出された場合
に仮のポジションへのシフトレンジの変更が制限される
のである。具体的にはパーキング(P)からリバース
(R)へ指示が行われた場合、自動変速機1のシフトレ
ンジは仮のポジションRとなる。このとき予め定められ
た範囲を超えるGが検出されると(○)、シフト位置が
変速操作以前のPポジションに戻される。従って運転者
の意に反して車両が急激な加減速を起こすことがなくな
り、安全性が著しく向上する。また範囲を超えるGの検
出が無ければ(×)、シフト位置は仮のポジションRが
そのまま維持され、通常の後退走行が可能となる。その
他の操作モードにおいても同様な制御が行われる。
【0028】このような制御により変速操作時に運転者
の意図しない加減速度が検出されるとシフトレンジの変
更が制限され、安全性が著しく向上する。しかも、Gセ
ンサ15を用いるため車速、スロットル開度、ブレーキ
踏込等を考慮する必要がなく、センサの構造が極めて簡
単となる。また、センサの数が減りコストを下げること
ができる。センサの数を減らした分、故障率を下げるこ
とができ、安全性を向上させることができる。Gセンサ
15そのものが故障したときにはコントローラ5がその
信号を受けて自動変速機1をニュートラル(N)へ強制
的にシフトし、或るいはフュエールカット、イグニッシ
ョンオフ等の制御を行ない、安全性を確保する。
【0029】図5は第2実施例に係るブロック図を示
す。なお第1実施例と同一構成部分は同符号を付し重複
した説明は省略する。
【0030】この実施例では車両状態検出手段CL5と
して車速、ブレーキ作動、スロットル開度を検出するセ
ンサ群22を含む構成とし、Gセンサとセンサ群22と
を選択的に用いることができるものとしている。即ち、
Gセンサ15の他にセンサ群22として車速センサ2
3、ブレーキセンサ25、スロットルセンサ27が設け
られ、Gセンサ15とセンサ群22とを選択的に用いる
構造としている。
【0031】前記車速センサ23はスピードメータの信
号から車速を検出するものである。前記ブレーキセンサ
25はブレーキランプON/OFF用のスイッチを共用
している。前記スロットルセンサ27はスロットル開度
を連続的な電気信号に変換して出力するものである。そ
してGセンサ15とセンサ群22とは選択手段29に入
力するようになっている。選択手段29はGセンサ15
とセンサ群22との信号を選択的に用いるよう切り替え
てコントローラ5へ入力するようになっている。この場
合Gセンサ15はセンサ群22をバックアップする形で
設けられている。即ち通常は選択手段29がセンサ群2
2側に切り替えられ、センサ群22を用いて制御が行な
われる。そして、センサ群22からの信号の異常等に気
が付いた運転者が選択手段29を手動で切り替え、Gセ
ンサ15を用いた制御とする。
【0032】センサ群22を用いた制御は例えば図6の
図表のロジックに従って行われる。この図表は操作ノブ
3で指示される操作モード、車速センサ23で検出され
る車速、スロットルセンサ27で検出されるスロットル
開度、ブレーキセンサ25で検出されるブレーキ作動、
自動変速機1の変更されるシフトレンジであるシフト位
置の各欄が表されている。この図表の内、−印は信号を
見ていないことを表す。車速欄の×印は0km/hを表
し、○は0km/hでないことを表す。○の※は車速が
5km/h以上であることを表す。スロットル欄の○は
スロットルOFFを表す。ブレーキ欄の○はブレーキ作
動を表す。
【0033】例えば、操作モードがPからR又はN又は
Dの場合、スロットルがOFFでブレーキが作動してい
る場合にシフト位置がR又はN又はDとなる。ブレーキ
が作動していなければシフト位置はPのままであり、シ
フト不可となる。操作モードがRからDの場合は車速が
0km/hでないとき安全のためNにシフトされる。
【0034】Gセンサ15を用いた制御は前記図4の図
表のように行われることは前述の通りである。
【0035】従って、この第2実施例では通常時は図6
の制御が行なわれ、乗員によって選択手段29が切り替
えられると図4の制御を行なうことができるのである。
このような制御を行なうことにより安全性を向上させな
がら構造を簡単にすることができる。即ち図5において
Gセンサ15を設けず、センサ群22のみでフュエール
セーフを行なう場合、各センサ23,25,27それぞ
れに安全のためにセンサを1つ増やして2重とし、さら
に2重のセンサのいずれの信号が正しいかどうかを判断
するためのセンサをさらにもう1つ増やして3重にしな
ければならなくなる。従って3個のセンサ23,25,
27の場合センサが9つとなり信号線も9つとなって極
めて複雑な構造となる。しかし、上記のようにGセンサ
15でバックアップするようにすればセンサ群22のセ
ンサはそれぞれ単一で良く、構造が極めて簡単となる。
【0036】なおGセンサ15のみで制御を行ない、こ
のGセンサ15を2重に設ければセンサ群22が不要な
ようであるが、Gセンサ15のみでは自動変速機1の動
作が多くなるため、好ましいものではない。即ち、図4
のように所定以上の加減速度Gの検出が有る無しに関わ
らず自動変速機1は常に仮のポジションに一旦切り替え
られるからである。これに対し、図5のようにGセンサ
15とセンサ群22とを選択するようにすれば通常の制
御ではセンサ群22を用いることができ自動変速機1の
動作を少なくすることができる。即ちセンサ群22を用
いた場合には、車速、スロットル、ブレーキの信号の組
み合わせにより車両状態の安全の確認がなされた後にシ
フトレンジが変更され、仮のポジションがない分、動作
が少なくなる。従って構造が簡単で安全性を向上させな
がら自動変速機1の耐久性も維持することができるので
ある。
【0037】図7はこの発明の第3実施例を示す。この
実施例は図5の第2実施例と基本的には同一の構成であ
る。従って第2実施例と同一構成部分は同符号を付して
重複した説明は省略する。
【0038】この第3実施例は選択手段29を自動で切
り替えるようにしたものである。即ち、センサ群22の
車速センサ23、ブレーキセンサ25、スロットルセン
サ27のそれぞれに故障検出装置31,33,35を設
けている。故障検出装置31,33,35は、例えば各
センサ23,25,27を2重に構成するもの、或るい
は各センサ23,25,27の結線の断線を見るもの等
が考えられる。各故障検出装置31,33,35の信号
は選択手段29に入力されるようになっている。従っ
て、これら故障検出装置31,33,35の何れかの検
出信号が選択手段29に入力されると選択手段29はG
センサ15側に切り替えられ、コントローラ5はGセン
サ15の信号を用いて制御を行なう。
【0039】この第3実施例の制御動作を図8のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0040】この図8では図6に対応したロジックでの
変速と図4に対応したロジックでの変速が自動的に切り
替えられて実行される。
【0041】まず、ステップS1で操作ノブ3により変
速操作が行われると図6のロジックに対応した変速制御
が行われる。
【0042】即ちステップS2で車速、ブレーキ、スロ
ットルを各センサ23,25,27で検出しステップS
3において各センサ23,25,27の各々の故障検出
装置31,33,35でその故障が判定される。次いで
ステップS4において故障が無いと判断されればステッ
プS5へ移行し、図6のロジックに対応した変速が行わ
れる。
【0043】次に各センサ23,25,27の何れかが
故障すればステップS4からステップS6へ移行し、自
動変速機1がまず仮のポジションに変速される。これに
よってステップS7において規定以上の加減速度Gが発
生したと判断されればステップS8においてポジション
の修正が行われる。即ち図4で説明したようにシフト位
置は操作前のものが維持され或るいはNに修正されるの
である。従って、この実施例では第2実施例と同様な作
用効果を奏する他、各センサ23,25,27の故障を
自動的に検出して自動的な切り替えが行われるので安全
性がより向上する。
【0044】図9は第4実施例を示す。この実施例では
選択手段29が操作部の操作信号に応じて選択動作を行
なうようにしたものである。第2実施例と同一構成部分
には同符号を付して重複した説明は省略する。
【0045】この第4実施例では操作部ポジションスイ
ッチ11の信号が選択手段29へ入力されるようになっ
ている。これによって選択手段29は操作前後のポジシ
ョンを比較し、変速操作が予め規定されている操作であ
ればGセンサ15を用いた制御に切り替え、それ以外は
センサ群22を用いた制御に切り替えるのである。これ
によって安全性がさらに向上する。
【0046】この第3実施例の制御動作を図10のフロ
ーチャートにより説明する。
【0047】まず、変速操作が行われるとステップS1
1〜ステップS12へ移行し、その変速操作が規定され
た変速操作かどうかが判断される。規定されている変速
操作でなければステップS13へ移行し、車速、ブレー
キ、スロットルを23,25,27で検出し、ステップ
S14で後述するロジックに応じて変速が行われる。ス
テップS12で、規定されている変速操作でないと判断
されればステップS15へ移行し、Gセンサ15を用い
た制御によりステップS14で後述するロジックにより
変速が行われる。
【0048】ステップS14の変速は、図11の図表に
示すロジックによって行なわれる。この図表の白抜き以
外の部分がGセンサ15を用いた制御である。(P)か
ら(R,N,D)、(N)から(D)、(N)から
(R)へ操作が行われた場合、指示したシフトレンジを
まず仮のポジションとして自動変速機1を変速させ、G
の検出に応じてシフト位置の変更を制限している。この
部分は図4のロジックと同様である。またこのような制
御を行なうことにより、例えばブレーキペダルを僅かに
踏み込みブレーキセンサ25がブレーキ作動を検出して
いながら実際にはブレーキが作動していないような状態
で変速が行なわれ、運転者が意図しない加速度Gが検出
されると自動変速機1は安全側にシフトされ、安全性が
向上するのである。
【0049】図11の白抜きの部分はセンサ群22を用
いて制御を行なう場合であり、この部分は図6のロジッ
クと同様である。例えば、走行中N→D→Nの操作を行
なっているとき、誤ってPに入れると自動変速機1が破
損するため、センサ群22側を用いた車速を見るロジッ
クとする。従って、走行中にD→N→Pの操作が行なわ
れた場合、シフト位置をNとし、Pへの変更を制限し
て、自動変速機1の破損を防止するのである。
【0050】
【発明の効果】以上より明らかなように請求項1の発明
では、Gセンサを用いた制御によりシフトレンジの変更
を制限することが可能となり、センサの数を減らしてコ
ストダウンを図ることができる。又、センサの数が減っ
た分、故障率を下げることができ、安全性を向上させる
ことができる。Gセンサを用いることにより、ブレーキ
センサを用いる場合等に比べてセンサの設定が容易とな
り、また、乗員の意図しない加減速度の発生を規制で
き、安全性が向上する。
【0051】請求項2の発明では、Gセンサの検出する
加減速度に応じてシフトレンジの変更を制限することが
できるため、より確実な制御を行なうことができる。
【0052】請求項3の発明では、Gセンサを用いた制
御と車速等を検出するセンサ群を用いた制御とを行なう
ことができ、安全性を向上させることができ、且つセン
サを減らしてコストダウンを図ることができる。
【0053】請求項4の発明では、Gセンサを用いた制
御とセンサ群を用いた制御とを選択することができ、セ
ンサを減らしてコストを下げ、故障率を下げて安全性を
向上させながら、自動変速機の動作を減少させ耐久性の
維持を図ることができる。
【0054】請求項5の発明では、Gセンサを用いた制
御とセンサ群を用いた制御との選択をセンサ群の故障検
出により自動的に行なうことができ、より的確な制御を
行なうことができる。
【0055】請求項6の発明では、Gセンサを用いた制
御とセンサ群を用いた制御とを操作部の操作信号に応じ
て選択することができ、ブレーキペダルの操作ミスに対
する安全性向上と走行中のPレンジへの操作による故障
の防止等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成図である。
【図2】この発明の一実施例に係る概略構成図である。
【図3】ブロック図である。
【図4】Gセンサを用いた制御ロジックの図表である。
【図5】第2実施例に係るブロック図である。
【図6】センサ群を用いた制御ロジックの図表である。
【図7】第3実施例に係るブロック図である。
【図8】フローチャートである。
【図9】第4実施例に係るブロック図である。
【図10】フローチャートである。
【図11】第4実施例の制御ロジックを示す図表であ
る。
【図12】従来例に係るブロック図である。
【符号の説明】
1 自動変速機(CL1) 3 操作ノブ(操作部CL2) 5 コントローラ(CL6) 7 モータ(アクチュエータCL3) 11 操作部ポジションスイッチ(操作レンジ検出手段
CL4) 15 Gセンサ(CL7)(車両状態検出手段CL5) 22 センサ群 29 選択手段 31,33,35 故障検出装置(故障検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:50 59:54

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機のシフトレンジを指示する操
    作部と、 前記自動変速機のシフトレンジを変更するアクチュエー
    タと、 前記操作部の指示するシフトレンジを検出する操作レン
    ジ検出手段と、 車両の状態を検出する車両状態検出手段と、 前記操作レンジ検出手段と前記車両状態検出手段との検
    出信号に基づき所定の制御則にしたがって前記アクチュ
    エータを制御するコントローラとを備え、 前記車両状態検出手段は、車両の加減速度を検出するG
    センサであることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機の制御装置で
    あって、 前記コントローラは、前記操作部の操作に応じて前記自
    動変速機を仮のシフトレンジとし、且つ前記Gセンサの
    検出する加減速度に応じてシフトレンジの変更を制限す
    るように前記アクチュエータを制御することを特徴とす
    る自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は請求項2記載の自動変速
    機の制御装置であって、 前記車両状態検出手段は、車速、ブレーキ作動、スロッ
    トル開度、キー位置等をも検出するセンサ群を含むこと
    を特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の自動変速機の制御装置であっ
    て、 前記車両状態検出手段は、前記Gセンサとセンサ群とを
    選択的に用いる選択手段を有することを特徴とする自動
    変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自動変速機の制御装置で
    あって、 前記車両状態検出手段は、前記センサ群の各々に故障検
    出手段を有し、前記選択手段は、前記故障検出手段の出
    力に応じて選択動作を行なうことを特徴とする自動変速
    機の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の自動変速機の制御装置であ
    って、 前記車両状態検出手段は、前記操作部の操作信号を入力
    し、前記選択手段は、前記操作信号に応じて選択操作を
    行なうことを特徴とする自動変速機の制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115928834A (zh) * 2022-12-02 2023-04-07 山重建机有限公司 一种挖掘机油门旋钮校核方法

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