JPH0776993B2 - 紙葉類処理機 - Google Patents

紙葉類処理機

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JPH0776993B2
JPH0776993B2 JP63277002A JP27700288A JPH0776993B2 JP H0776993 B2 JPH0776993 B2 JP H0776993B2 JP 63277002 A JP63277002 A JP 63277002A JP 27700288 A JP27700288 A JP 27700288A JP H0776993 B2 JPH0776993 B2 JP H0776993B2
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栄一 吉川
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貴彦 伊藤
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、紙葉類とともに投入された異物を検出し、こ
れを確実に取り除くことを可能とする紙葉類処理機に関
する。
[従来の技術] 紙幣投入口に投入された紙幣に異物が混入している場合
には、異物が紙幣の送り機構などに詰まり、紙幣の送り
を阻害し、あるいは、送り機構が損傷し、故障する原因
となるため、異物の混入を検出し、これを取り除く方法
が種々提案されている。
たとえば、特開昭62−125489号公報は、紙幣投入口の底
部に、投入される紙幣を横切る方向に、一対の棒を取り
付け、投入紙幣は、この棒により支持し、他方、紙幣と
ともに投入された異物は、一対の棒の間より、下方に落
下させ、回収するように構成した装置を提案している。
[発明が解決しようとする課題] この装置によれば、紙幣とともに投入された異物の多く
を取り除くことが可能になるが、異物の自然落下を利用
して、その除去を図るものであるため、クリップや虫ピ
ンのように、異物が紙幣に付着しているような場合に
は、これを取り除くことは不可能であつた。
このため、クリップや虫ピンにより、複数枚の紙幣が一
体的にとめられていたような場合には、紙幣投入口より
紙幣を紙幣入金機内部に送り出すローラなどが複数枚の
紙幣を繰り出してしまい、その結果、紙幣がローラ部に
詰まり、その後の入金が不可能になるという問題があつ
た。さらに、紙幣に付着している異物が、金属製である
場合には、送り機構が損傷し、部品交換などが必要とな
るため、とくに、そのような異物を検出し、これを確実
に取り除くことを可能とすることが望まれていた。
本発明は、紙葉類とともに投入された異物が、紙葉類に
付着している場合にも、これを検出し確実に取り除くこ
とを可能とする紙葉類処理機を提供することを目的とす
るものである。
[課題を解決するための手段] 本発明のかかる目的は、本件第1発明および第2発明に
より達成される。
すなわち、本件第1発明は、処理すべき紙葉類をその間
に挟持し得る固定挟持手段と可動挟持手段と、該固定挟
持手段と該可動挟持手段との間に挟持された紙葉類を前
記固定挟持手段側から繰り出す繰り出し手段と、異物に
よりインピーダンス変化が生じる検出コイル手段と、該
検出コイル手段のインピーダンス変化に基づいて紙葉類
への異物の混入を検出する紙葉類処理機において、前記
検出コイル手段を、前記固定挟持手段に取り付けるとと
もに、前記検出コイル手段のインピーダンス変化に基づ
いて異物の有無を判定し、異物がないと判定していると
きには、前記繰り出し手段による紙葉類の繰り出しを許
容する一方、異物があると判定したときには、前記繰り
出し手段による紙葉類の繰り出しを禁止する信号を出力
する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
また、本件第2発明は、処理すべき紙葉類をその間に挟
持し得る一対の可動挟持手段と、該一対の可動挟持手段
を、該一対の可動挟持手段間に処理すべき紙葉類を投入
し得る位置と該一対の可動挟持手段間に挟持された紙葉
類を繰り出し得る位置との間で移送する移送手段と、前
記一対の可動挟持手段間に挟持された紙葉類を繰り出す
繰り出し手段と、異物によりインピーダンス変化が生じ
る検出コイル手段と、該検出コイル手段のインピーダン
ス変化に基づいて紙葉類への異物の混入を検出する紙葉
類処理機において、前記検出コイル手段を、前記一対の
可動挟持手段の内の前記繰り出し手段側に位置する可動
挟持手段に取り付けるとともに、前記検出コイル手段の
インピーダンス変化に基づいて異物の有無を判定し、異
物がないと判定しているときには、前記移送手段による
前記一対の可動挟持手段の移送および前記繰り出し手段
による紙葉類の繰り出しを許容する一方、前記一対の可
動挟持手段が処理すべき紙葉類を投入し得る位置にある
ときに異物があると判定したときには、前記移送手段に
よる移送を禁止し、他方、前記一対の可動挟持手段が紙
葉類を繰り出し得る位置にあるときに異物があると判定
したときには、前記繰り出し手段による紙葉類の繰り出
しを禁止するとともに前記移送手段により前記一対の可
動挟持手段を処理すべき紙葉類を投入し得る位置に戻す
信号を出力する制御手段を設けたことを特徴とするもの
である。
[作用] 本件第1発明および第2発明によれば、異物の検出が検
出コイル手段のインピーダンス変化によって磁気的に行
われるので、異物が紙葉類に付着していた場合でも、容
易かつ確実に、該異物を検出することができ、異物検出
時にただちに紙葉類の繰り出しが停止されるから、異物
を確実に除去することが可能となる。
しかも、異物の紙葉類への付着の検出をインピーダンス
変化で磁気的に行わせる検出コイル手段が、本件第1発
明では固定挟持手段と可動挟持手段の内の紙葉類が繰り
出される側である固定挟持手段に取り付けられており、
本件第2発明では、一対の可動挟持手段の内の繰り出し
手段側すなわち紙葉類が繰り出される側の可動挟持手段
に取り付けられているため、いずれの場合にも、紙葉類
が大量に挟持手段間に挟持されても、異物の付着してい
ない紙葉類の繰り出しにより、異物の付着した紙葉類
が、繰り出される前の段階で必ず検出コイル手段に近接
することになって、該検出コイル手段にインピーダンス
変化を確実に生じさせることができる。
また、本件第2発明によれば、異物が検出されたとき
は、移送手段により、異物が付着した紙葉類を挟持した
一対の可動挟持手段が処理すべき紙葉類を投入し得る位
置に戻されることになる。
[実施例] 以下、添付図面に基づいて、本件第1発明および第2発
明の実施例につき、詳細に説明を加える。
第1図は、本件第1発明の実施例にかかる紙幣入金機
(紙葉類処理機)の要部を示す略側面図であり、第2図
は、紙幣入金機の異物処理装置のブロックダイアグラム
である。
第1図において、紙幣投入部1は、固定挟持板2、可動
挟持板3および底板4とにより構成され、紙幣5は、図
示しない紙幣投入口より、紙幣投入部1内に投入され
る。第1図中、左側が、紙幣入金機の前方に相当してい
る。可動挟持板3は、図示しないバネにより、紙幣入金
機の前方、すなわち、固定挟持板2に向けて付勢されて
いるが、紙幣投入時には、規制部材(図示せず)によっ
て、固定挟持板2との間に、紙幣が投入し得る空間が得
られるように、その位置が規制されている。紙幣投入操
作が完了し、第2図に示すスタートスィッチ22がオンさ
れると、図示しないシャッタが閉じられ、これに連動し
て、規制部材による規制が解除され、可動挟持板3が、
図示しないバネによって前方へ押され、紙幣5は、固定
挟持板2と可動挟持板3との間に挟持される。
固定挟持板2の背面には、一対の蹴出ローラ6が、第1
図の紙面に垂直な方向に隔たって設けられ、それぞれ、
固定挟持板2の図示しない窓部より、紙幣投入部1内に
臨み、固定挟持板2と可動挟持板3とにより挟持された
最前の紙幣5の面に当接している。蹴出ローラ6の下方
には、紙幣を紙幣投入部1より取り出す繰り出しローラ
7と、これに当接し、繰り出し方向と反対方向に回転す
る分離ローラ8が設けられている。紙幣5は、蹴出ロー
ラ6によって、下方に蹴出され、繰り出しローラ7によ
り、紙幣投入部1から繰り出されるが、その際、分離ロ
ーラ8との間の摩擦力によって、2枚送りが防止され、
1枚づつ繰り出されるように構成されている。蹴出ロー
ラ6、繰り出しローラ7および分離ローラ8は、繰り出
しモータ9により駆動可能に構成されている。Aはクリ
ップよりなる異物である。
さらに、固定挟持板2の前側の面には、プリント基板10
が取り付けられている。プリント基板10には、第2図に
示されるように、その両側部の、固定挟持板2に設けら
れた窓部に対応する位置に窓部11a、11bが設けられると
ともに、らせん状のプリント配線が施されて、検出コイ
ル12が形成され、検出コイル12は、インピーダンス変化
検出手段13に接続されている。
インピーダンス変化検出回路13は、検出コイル12と協働
して、ある一定の周波数および振幅で発振を続ける発振
回路14と、この発振回路14の発振信号を増幅して、取り
出す増幅回路15と、この増幅回路15により取り出された
発振信号の発振振幅が予め設定されたレベル以下か否か
を判別する単安定フリップフロップ回路16と、この単安
定フリップフロップ回路16によって判別された結果を出
力信号として出力する出力回路17およびこれら発振回路
14、増幅回路15、単安定フリップフロップ回路16および
出力回路17に電源電圧を供給する電源回路18により構成
されている。インピーダンス変化検出回路13は、検出コ
イル12と協働して、検出コイル12の動作領域内、すなわ
ち、検出コイル12による発生磁界内に異物が存在するか
否かを検出して、出力信号を制御信号出力手段19に出力
する。すなわち、検出コイル12による発生磁界中に、金
属製の異物ないしは磁性を有する異物が入ると、異物内
部に電磁誘導作用による渦電流が発生し、この渦電流は
検出コイル12による磁界を打ち消す方向に磁界を発生す
る。このため、異物が検出コイルに近づくにしたがい、
検出コイル12のインピーダンスが次第に増大して、発振
回路14の発振振幅を下げ、この発振振幅が一定レベルよ
り下がると、単安定フリップフロップ回路16が動作し
て、出力回路17より異物検出信号が制御信号出力手段19
に出力される。
制御信号出力手段19は、マイクロコンピュータにより構
成され、インピーダンス変化検出手段13より異物検出信
号が入力されたときは、異物があると判定し、繰り出し
モータの駆動を制御する繰り出しモータ制御手段20に、
駆動禁止信号を出力するとともに、アラーム手段21にア
ラーム信号を出力する。繰り出しモータ制御手段20は、
制御信号出力手段19より駆動禁止信号が入力されたとき
は、繰り出しモータ9の駆動を禁止し、また、アラーム
手段21は、制御信号出力手段19よりアラーム信号を受け
たときは、アラーム表示部21aに、異物が含まれていた
旨を表示するとともに、アラーム音声出力部21bより、
操作者に異物が含まれていた旨を示す音声を発するよう
に構成されている。22は、スタートスィッチであり、紙
幣5の投入が終了したときに、操作者により操作され、
これがオンされたことを、スタートスィッチ操作判定手
段23が検知すると初めて、紙幣5の紙幣入金機内への繰
り出しおよび異物の検出が開始される。
第3図は、第1図および第2図に示す本件第1発明の実
施例にかかる異物処理装置の動作を示すフローチャート
である。
第3図において、紙幣5の投入が完了すると、スタート
スィッチ操作判定手段23により、スタートスィッチ22が
オンされたか否かが判定される。その結果、スタートス
ィッチ22がオンされていないときは、何の動作も行わな
い。他方、スタートスィッチ22がオンされたと判定した
ときは、検出コイル12およびインピーダンス変化検出手
段13により、異物Aがあるか否かが検出される。
その結果、異物Aが検出されたときは、インピーダンス
変化検出手段13は、制御信号出力手段19に異物検出信号
を出力する。制御信号出力手段19は、この異物検出信号
に基づき、繰り出しモータ制御手段20に、駆動禁止信号
を出力するとともに、アラーム手段21にアラーム信号を
出力する。繰り出しモータ制御手段20は、駆動禁止信号
にしたがい、繰り出しモータ9の駆動を禁止して開始せ
ず、アラーム手段21は、アラーム信号にしたがって、紙
幣5に異物が混入していた旨、アラーム表示部21aに視
覚的に表示し、またその旨の音声をアラーム音声出力部
21bより出力する。
他方、異物Aが検出されないときは、繰り出しモータ9
が、蹴出ローラ6、繰り出しローラ7および分離ローラ
8を駆動し、紙幣投入部1内に投入された紙幣5の紙幣
入金機内への繰り出しが実効される。そして、異物Aが
検出されないまま、すべての投入紙幣5の繰り出しが完
了すると、異物検出操作は終了する。
他方、紙幣5の繰り出しが開始された後に、検出コイル
12およびインピーダンス変化検出手段13により、異物A
が検出されたときは、繰り出し操作開始前と全く同様
に、インピーダンス変化検出手段13は、制御信号出力手
段19に異物検出信号を出力し、これに応答して、制御信
号出力手段19より、繰り出しモータ制御手段20に、駆動
禁止信号を出力されるとともに、アラーム手段21にアラ
ーム信号が出力され、繰り出しモータ9の駆動が停止さ
れると同時にアラーム表示およびアラーム音出力がなさ
れる。
なお、異物Aが検出されて、紙幣5の繰り出し操作が開
始されず、もしくは停止され、アラーム表示およびアラ
ーム音の出力がなされたときは、所望の方法によつて、
紙幣5に混入した異物Aが紙幣入金機より除去される。
たとえば、投入紙幣5の繰り出し操作開始前に異物Aが
検出された場合には、自動的に紙幣投入口のシャッタが
開き、操作者が自ら異物Aを除去し得るようにすること
ができるし、また、また、投入紙幣5の繰り出し操作開
始後に異物Aが検出された場合には、アラーム表示が同
時に紙幣入金機の管理者に対してもなされるように構成
しておき、管理者が異物を除去するようにすることもで
きる。
以上のように、本実施例においては、異物Aが紙幣5に
付着していても、これを容易にかつ確実に検出すること
ができ、異物が検出されたときは、ただちに紙幣の繰り
出しが禁止されるから、異物を確実に除去することが可
能になり、紙幣入金機の送り機構に紙幣5が詰まった
り、あるいは、送り機構を異物Aが損傷することを確実
に防止することが可能となる。
第4図は、プリント基板10へプリント配線される検出コ
イル12の他の配線例を示すものである。第4図において
は、プリント基板10の中央部分に4つの検出コイル12
が、また蹴出ローラ6が紙幣5と当接し得るようにプリ
ント基板10に設けた窓部11a、11bの外側にそれぞれ2
つ、合計8つの検出コイル12が設けられている。一般
に、検出コイル12の配線面積に対する異物Aの相対的大
きさが小さくなると、異物Aによる検出コイル12のイン
ピーダンス変化が小さくなるので、検出すべき異物Aの
大きさに応じて、第4図のように、複数の検出コイル12
を設けるようにすることが望ましい。また、異物Aの検
出精度を高めるためには、紙幣5の全面が、検出コイル
12の動作領域に含まれるように、紙幣5の全面を覆うよ
うに、検出コイル12を設けることが好ましいが、第4図
のように、複数の検出コイル12を設けるときは、配置上
のフレキシビリティが高く、この面からも好ましい。第
4図に示すように、検出コイル12を複数設ける場合に
は、これと接続されるインピーダンス変化検出回路13も
複数設ける必要があり、複数のインピーダンス変化検出
回路13の出力信号は、制御信号出力手段19に対して、OR
接続で入力され、いずれか1つの検出コイル12およびイ
ンピーダンス変化検出回路13によって、異物が検出され
た場合には、紙幣の繰り出しが禁止されるように構成さ
れる。
第5図は、本件第2発明の実施例にかかる紙幣入金機の
要部を示す略側面図であり、第6図は、紙幣入金機の異
物処理装置のブロックダイアグラムである。
第5図においては、紙幣投入部1は、一対の可動挟持板
30a、30bおよび底板4によって形成され、固定板32に対
して後方に後退した位置で、投入された紙幣5を受け入
れ、投入紙幣5の紙幣入金機内への繰り出し操作を実行
する際には、第6図に示される移送モータ31により、固
定板32へ向けて前方へ移送し、固定板32の近傍の繰り出
し位置に位置させることができるように構成されてい
る。このように紙幣投入に際して、紙幣投入部1を、繰
り出し位置から離れた位置に位置させているのは、繰り
出し位置において、紙幣5を投入する場合には、紙幣5
の投入により、投入紙幣5を紙幣投入部1より繰り出す
蹴出ローラ6、繰り出しローラ7および分離ローラ8の
調整状態が変化するおそれがあり、所望の紙幣5の繰り
出し操作ができなくなることを防止するためである。
固定板32、蹴出ローラ6、繰り出しローラ7および分離
ローラ8は、第2図における固定挟持板2、蹴出ローラ
6、繰り出しローラ7および分離ローラ8の位置関係と
同様の位置関係で設けられている。ただし、プリント基
板10は、前方可動挟持板30aに取り付けられており、一
対の可動挟持板30a、30bに挟持されている投入紙幣5に
異物Aが混入しているか否かを判定することができるよ
うになっている。また、底板4の紙幣投入位置と紙幣繰
り出し位置との間には、図示しない孔が設けられてお
り、紙幣5が、一対の可動挟持板30a、30bに挟持されつ
つ、紙幣投入位置から紙幣繰り出し位置に移送される間
に、紙幣5に単に混入している異物が、この孔より下方
へ落下し、図示しない回収手段によって回収し得るよう
に構成されている。
第6図を参照すると、本実施例においては、第2図の場
合とは異なり、インピーダンス変化検出手段13より、制
御信号出力手段19に異物検出信号が入力された場合、移
送モータ31による紙幣投入部1の移送前にあっては、制
御信号出力手段19は、移送モータ31の駆動を制御する移
送制御手段33に移送禁止信号を出力するとともにアラー
ム手段21にアラーム信号を出力し、他方、移送モータ31
による紙幣投入部1の移送後には、制御信号出力手段19
は、繰り出しモータ制御手段20に駆動禁止信号を、ま
た、アラーム手段21にアラーム信号を、それぞれ、出力
するとともに、移送制御手段33に、逆移送信号を出力す
るように異物処理装置が構成されている。
第7図は、第5図および第6図に示す本件第2発明の実
施例にかかる異物処理装置の動作を示すフローチャート
である。
第7図において、紙幣5の投入が完了すると、スタート
スィッチ操作判定手段23により、スタートスィッチ22が
オンされたか否かが判定される。その結果、スタートス
ィッチ22がオンされていないときは、何の動作も行わな
い。他方、スタートスィッチ22がオンされたと判定した
ときは、前方可動挟持板30aに取り付けられたプリント
基板10の検出コイル12およびインピーダンス変化検出手
段13により、異物Aがあるか否かが検出される。
その結果、異物Aが検出されたときは、インピーダンス
変化検出手段13は、制御信号出力手段19に異物検出信号
を出力する。制御信号出力手段19は、この異物検出信号
に基づき、移送制御手段33に移送禁止信号を出力すると
ともに、アラーム手段21にアラーム信号を出力する。こ
れに伴って、移送制御手段33は、移送モータ31による紙
幣投入部1、すなわち、一対の可動挟持板30a、30bの移
送を禁止し、また、アラーム手段21は、紙幣5に異物が
含まれていた旨、アラーム表示部21aに表示し、またそ
の旨の音声をアラーム音声出力部21bより出力する。
他方、異物Aが検出されないときは、制御信号出力手段
19は、移送制御手段33に移送信号を出力し、移送制御手
段33は、移送モータ31を駆動して、紙幣投入部1、すな
わち、一対の可動挟持板30a、30bを、繰り出し位置へ移
送する。
紙幣投入部1が繰り出し位置に移送され、前方可動挟持
板30aに取り付けられたプリント基板10が、固定板32に
当接したことを図示しない移送検出手段が検出すると、
繰り出しモータ9が駆動され、蹴出ローラ6、繰り出し
ローラ7および分離ローラ8によって、紙幣投入部1内
の紙幣5の紙幣入金機内への繰り出し操作が開始され
る。
そして、異物Aが検出されないまま、すべての投入紙幣
5の繰り出しが完了すると、異物検出操作は終了する。
他方、紙幣5の繰り出しが開始された後に、検出コイル
12およびインピーダンス変化検出手段13により、異物A
が検出されたときは、インピーダンス変化検出手段13
は、制御信号出力手段19に異物検出信号を出力し、これ
に応答して、制御信号出力手段19より、繰り出しモータ
制御手段20に、駆動禁止信号が、アラーム手段21にアラ
ーム信号が、それぞれ、出力されるとともに、移送制御
手段33に、逆移送信号が出力され、繰り出しモータ9の
駆動が停止されると同時にアラーム表示およびアラーム
音出力がなされ、さらに、移送制御手段33によって、移
送モータ31が逆回転され、紙幣投入部1は、紙幣投入位
置に復帰させられる。したがって、検出された異物A
は、まだ、繰り出しが完了していない紙幣5とともに、
紙幣投入位置に戻されることにより、異物Aが検出され
たときは、つねに、異物Aは、最終的に紙幣投入位置に
位置することになる。
なお、異物Aが検出されて、紙幣投入部1の移送が開始
されず、アラーム表示およびアラーム音の出力がなされ
たとき、あるいは、紙幣5の繰り出し操作開始後に、異
物Aが検出されて、紙幣5の繰り出し操作が停止、アラ
ーム表示およびアラーム音の出力および紙幣投入部1の
紙幣投入位置への復帰がなされたときには、所望の方法
によって、紙幣5に混入した異物Aが紙幣入金機より除
去される。たとえば、紙幣投入部1の移送前に異物Aが
検出された場合には、自動的に紙幣投入口のシャッタが
開き、操作者が自ら異物Aを除去し得るようにすること
ができるし、また、投入紙幣5の繰り出し操作開始後に
異物Aが検出された場合には、アラーム表示が同時に紙
幣入金機の管理者に対してもなされるように構成してお
き、管理者が異物を除去するようにすることもできる。
さらには、本実施例においては、異物が検出されたとき
は、異物は、つねに紙幣投入位置に戻されるから、紙幣
5の繰り出し操作開始後に異物Aが検出された場合に
も、紙幣投入部1の紙幣投入位置への復帰に連動して、
紙幣投入口のシャッタが開くようにして、操作者自身が
異物を除去するように構成してもよい。
以上のように、本実施例においても、異物Aが紙幣5に
付着している場合に、これを容易にかつ確実に検出する
ことができ、異物が検出されたときは、ただちに紙幣の
繰り出しが禁止されるとともに、未だに繰り出しが完了
していない紙幣は、異物とともに、紙幣投入位置に戻さ
れるから、ただちに異物を除去することが可能になり、
紙幣入金機の送り機構に紙幣5が詰まったり、あるい
は、送り機構を異物Aが損傷することを確実に防止する
ことが可能となる。
本件第1発明および第2発明は、以上の実施例に限定さ
れることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲
内で、種々の変更が可能であり、それらも本件第1発明
および第2発明の範囲内に包含されるものであることは
いうまでもない。
たとえば、第5図ないし第6図の実施例において、第4
図に示されるように配線された検出コイル12を用いるこ
ともできる。
また、前記第1図ないし第3図の実施例においては、バ
ネにより可動挟持板3を、固定挟持板2または固定板32
の側に付勢しているが、モータなどを用いて、紙幣5の
投入後に、可動挟持板3を固定挟持板2または固定板32
の側に移動させ、固定挟持板2また固定板32と可動挟持
板3との間に紙幣5を挟持するようにしてもよい。
また、スタートスィッチ操作判定手段23は、スタートス
ィッチ22がオンしていないと判定したときは、その判定
結果を、視覚的に表示し、および/または音声を出力し
て、操作者が、スタートスィッチ22をオンするように促
すようにすることもできる。
さらに、前記第4図においては、プリント基板10に、8
つの検出コイル12を設けた例を示しているが、検出コイ
ル12の数は、検出しようとする異物Aの大きさ、要求さ
れる検出精度などに基づいて、任意に決定し得るもので
あって、8つに限られないことはもとより、第4図のよ
うな配置に限定されるものでもない。
また、検出コイル12およびインピーダンス変化検出手段
13としては、前記実施例に示された構成のもの、すなわ
ち、定常時は発振しており、金属製ないし磁性をもつた
異物が近づくと、発振を停止するいわゆる高周波発振形
近接スィッチとして知られたものに限定されることな
く、これとは逆に、定常時には停止しており、金属製な
いし磁性をもった異物が近づくと、発振を開始する誘導
ブリッジ形近接スィッチまたは差動トランス形近接スィ
ッチなど、電磁誘導を利用した近接スィッチであれば、
種々の構成のものを使用することができる。
さらには、本発明において、各手段は、物理的な手段を
意味するものでは必ずしもなく、各手段の機能をソフト
的に実現する場合も、本発明は包含しているし、1つの
物理的手段が、本発明の2つ以上の手段を包含していて
も、また、本発明の1つの手段の機能が、2以上の物理
的手段により実現されるようになっていてもよい。
[発明の効果] 本件第1発明および第2発明によれば、異物の検出が検
出コイル手段のインピーダンス変化によって磁気的に行
われるので、異物が紙葉類に付着していた場合でも、容
易かつ確実に、該異物を検出することができ、異物検出
時にただちに紙葉類の繰り出しが停止されるから、異物
を確実に除去することが可能となる。したがって、紙葉
類処理機の送り機構等に、異物き付着等で紙葉類が詰っ
たり、あるいは送り機構等を紙葉類に付着した異物が損
傷することを確実に防止することができる。
しかも、異物の紙葉類への付着の検出をインピーダンス
変化で磁気的に行わせる検出コイル手段が、本件第1発
明では固定挟持手段と可動挟持手段の内の紙葉類が繰り
出される側である固定挟持手段に取り付けられており、
本件第2発明では、一対の可動挟持手段の内の繰り出し
手段側すなわち紙葉類が繰り出される側の可動挟持手段
に取り付けられているため、いずれの場合にも、紙葉類
が大量に挟持手段間に挟持されても、異物の付着してい
ない紙葉類の繰り出しにより、異物の付着した紙葉類
が、繰り出される前の段階で必ず検出コイル手段に近接
することになって、該検出コイル手段にインピーダンス
変化を確実に生じさせることができる。したがって、挟
持手段間に大量に紙葉類を挟持しても、検出コイル手段
を大きくしたり感度を高くしたりすることなく異物を検
出でき、コストを低減することができる。また繰り出し
途中で異物を検出することになるため、処理をある程度
進めることができる。さらち投入した紙葉類の繰り出し
側に近い部分だけを調べればよく全体を調べる必要がな
いため、検出後の異物除去までの処理を早く行うことが
できる。
さらに、本件第2発明によれば、異物が検出されたとき
は、移送手段により、異物が付着した紙葉類を挟持した
一対の可動挟持手段が処理すべき紙葉類を投入し得る位
置に自動的に戻されることになる。したがって、異物除
去の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本件第1発明の実施例にかかる紙幣入金機の
要部を示す略側面図であり、第2図は、紙幣入金機の異
物処理装置のブロックダイアグラム、第3図は、その動
作を示すフローチャートである。第4図は、プリント基
板にプリント配線された検出コイルの他の例を示すプリ
ント基板の略平面図である。第5図は、本件第2発明の
実施例にかかる紙幣入金機の要部を示す略側面図であ
り、第6図は、紙幣入金機の異物処理装置のブロックダ
イアグラム、第7図は、その動作を示すフローチャート
である。 1……紙幣投入部、2……固定挟持板、3……可動挟持
板、4……底板、5……紙幣、6……蹴出ローラ、7…
…繰り出しローラ、8……分離ローラ、9……繰り出し
モータ、10……プリント基板、11a、11b……窓部、12…
…検出コイル、13……インピーダンス変化検出手段、14
……発振回路、15……増幅回路、16……単安定フリップ
フロップ回路、17……出力回路、18……電源回路、19…
…異物判定手段、20……繰り出しモータ制御手段、21…
…アラーム手段、21a……アラーム表示部、21b……アラ
ーム音声出力部、22……スタートスィッチ、23……スタ
ートスィッチ操作判定手段、30a、30b……可動挟持板、
31……移送モータ、32……固定板、33……移送制御手
段、A……クリップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 貴彦 東京都北区東田端1丁目12番6号 ローレ ル精機株式会社東京研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−50086(JP,A) 特開 昭58−40696(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理すべき紙葉類をその間に挟持し得る固
    定挟持手段と可動挟持手段と、 該固定挟持手段と該可動挟持手段との間に挟持された紙
    葉類を前記固定挟持手段側から繰り出す繰り出し手段
    と、 異物によりインピーダンス変化が生じる検出コイル手段
    と、 該検出コイル手段のインピーダンス変化に基づいて紙葉
    類への異物の混入を検出する紙葉類処理機において、 前記検出コイル手段を、前記固定挟持手段に取り付ける
    とともに、 前記検出コイル手段のインピーダンス変化に基づいて異
    物の有無を判定し、異物がないと判定しているときに
    は、前記繰り出し手段による紙葉類の繰り出しを許容す
    る一方、異物があると判定したときには、前記繰り出し
    手段による紙葉類の繰り出しを禁止する信号を出力する
    制御手段を設けたことを特徴とする紙葉類処理機。
  2. 【請求項2】処理すべき紙葉類をその間に挟持し得る一
    対の可動挟持手段と、 該一対の可動挟持手段を、該一対の可動挟持手段間に処
    理すべき紙葉類を投入し得る位置と該一対の可動挟持手
    段間に挟持された紙葉類を繰り出し得る位置との間で移
    送する移送手段と、 前記一対の可動挟持手段間に挟持された紙葉類を繰り出
    す繰り出し手段と、 異物によりインピーダンス変化が生じる検出コイル手段
    と、 該検出コイル手段のインピーダンス変化に基づいて紙葉
    類への異物の混入を検出する紙葉類処理機において、 前記検出コイル手段を、前記一対の可動挟持手段の内の
    前記繰り出し手段側に位置する可動挟持手段に取り付け
    るとともに、 前記検出コイル手段のインピーダンス変化に基づいて異
    物の有無を判定し、異物がないと判定しているときに
    は、前記移送手段による前記一対の可動挟持手段の移送
    および前記繰り出し手段による紙葉類の繰り出しを許容
    する一方、前記一対の可動挟持手段が処理すべき紙葉類
    を投入し得る位置にあるときに異物があると判定したと
    きには、前記移送手段による移送を禁止し、他方、前記
    一対の可動挟持手段が紙葉類を繰り出し得る位置にある
    ときに異物があると判定したときには、前記繰り出し手
    段による紙葉類の繰り出しを禁止するとともに前記移送
    手段により前記一対の可動挟持手段を処理すべき紙葉類
    を投入し得る位置に戻す信号を出力する制御手段を設け
    たことを特徴とする紙葉類処理機。
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