JPH077675Y2 - カメラ用三脚における回り止め脚伸縮固定装置 - Google Patents

カメラ用三脚における回り止め脚伸縮固定装置

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JPH077675Y2
JPH077675Y2 JP7951491U JP7951491U JPH077675Y2 JP H077675 Y2 JPH077675 Y2 JP H077675Y2 JP 7951491 U JP7951491 U JP 7951491U JP 7951491 U JP7951491 U JP 7951491U JP H077675 Y2 JPH077675 Y2 JP H077675Y2
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diameter side
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敏一 大松
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敏一 大松
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、カメラ用三脚の脚伸
縮固定装置の改良に関するものであり、殊にナット回動
締結式固定装置の操作性を改善したカメラ用三脚におけ
る回り止め脚伸縮固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】順次径を異にする脚パイプを内挿したカ
メラ用三脚の伸縮固定装置として、従来より図11に示
すように、各大径側脚パイプ50と小径側脚パイプ51
間にリング状の楔環52を介挿し、大径側脚パイプ50
端に螺合した締結ナット53の回動に伴う軸方向の進退
によって、該楔環52を緊締または釈放して脚の長さを
調節する楔式緊締構造のものが知られている。即ちこの
種の構成では、締結ナット53を回すことにより、楔環
52を該楔環52と締結ナット53のテーパ面によって
内径方向に押し付け、締結または釈放の操作を行うもの
である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この種の楔式
緊締構造のものでは緊締部において内外挿する脚パイプ
50,51相互の回動方向の規制がないため、締結ナッ
ト53を締める際、該締結ナット53が螺合している大
径側脚パイプ50を必ず持って回動固定する必要があ
り、片手で締結または釈放操作することができず、操作
性が悪いという問題を有していた。
【0004】しかし、この種の三脚に使用する脚パイプ
は、軽量化を図る目的で肉厚が薄く構成してあり、内外
のパイプを回動方向に係合しようとすると、パイプ径誤
差の問題から通常の凹凸状の嵌め合い構造によって回り
止め係合させることが極めて困難であった。
【0005】本考案は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、楔式緊締手段を持つ丸パイプを使用したカメラ用
三脚において、パイプ径の製造誤差に関係なく、伸縮操
作しようとする脚パイプの締結ナットを、片手によって
回動操作することができる簡単な構成の回り止め脚伸縮
固定装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係るカメラ用三
脚における回り止め脚伸縮固定装置は、順次径を異にす
る脚パイプを内挿し、各大径側脚パイプと小径側脚パイ
プ間に楔状締結手段を構成すると共に、大径側脚パイプ
端に螺合した締結ナットを回動して該楔状締結手段を緊
締または釈放する脚伸縮固定装置において、上記大径側
脚パイプの内面にパイプ方向に延びる摺動溝を条設する
と共に、小径側脚パイプの端部に前記摺動溝と対応して
透孔を穿設し、該透孔を貫通して外径方向に弾性付勢し
た弾性摺動子構造を担持してなり、該弾性摺動子構造の
外端部を上記摺動溝と摺動自在に係合し、上記楔状締結
手段の操作時における前記大径側の脚パイプの締結ナッ
トに対する追従回動を阻止したことを要旨とするもので
ある。
【0007】また上記摺動子構造は一部に摺動突端を折
曲構成した板発条、或は脚パイプの透孔に貫通した摺動
子間にコイルスプリングを弾装した構造によって実施す
ることができる。
【0008】
【作用】上記構成では、小径側脚パイプの端部に担持し
た弾性摺動子構造の外端部が大径側脚パイプの内壁に条
設した摺動溝とパイプ方向摺動自在に係合しているた
め、順次内挿する脚パイプは回動方向の位置が規制され
るようになる。そして最大径の脚パイプが三脚の基台に
枢着してあるため、各脚パイプは締結ナットの回動方向
に固定され、該締結ナットを回動したとき追従回動する
ことがない。従って、締結ナットを回動操作するとき大
径側脚パイプの回動を抑えるように把持する必要がな
く、片手で操作することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係るカメラ用三脚における回
り止め脚伸縮固定装置の実施例を図面に従って説明す
る。
【0010】図1乃至図5は第一の実施例を示すもの
で、基台2に対して拡縮自在に枢設したカメラ用三脚の
各伸縮脚1,1,1は、順次小径になる複数の丸パイプ
を内挿した繰り出し式の伸縮脚を構成してなる。該伸縮
脚1の各接続部には、所望の繰り出し位置で固定するた
めの公知の楔式伸縮固定装置3が構成してある。該楔式
固定装置3は、丸パイプによって構成した大径側脚パイ
プ4に小径側脚パイプ5を内挿し、大径側脚パイプ4端
にフランジ部7を突き当てるように環状楔部材6のカラ
ー部8を両脚パイプ4,5間に介在したもので、フラン
ジ部7の外端と内端にはそれぞれ傾斜した楔状端縁9,
10を構成してなる。また大径側脚パイプ4の外側端部
には、上記楔状端縁10と対向する内向きに傾斜した楔
状端縁11を構成してなる。
【0011】符号16は上記大径側脚パイプ4端部に螺
設した雄螺子17と螺合してなる締結ナットであり、雌
螺子18の一端には前記環状楔部材6のフランジ部7端
に構成した外側の楔状端縁9と対向する傾斜面をもった
楔状内縁19を構成してなる。また該締結ナット16の
外周には滑り止めローレット加工20を施してなる。
【0012】上記各脚パイプ4,5の内面にはパイプ方
向に延びる摺動溝12,12を条設し、小径側脚パイプ
5の端部に担持した弾性摺動子構造13と溝方向摺動自
在に係合してなる。該弾性摺動子構造13は、彎曲した
板発条部22の両端に鈎状の摺動突端23,23を折り
返し形成した構造の板発条21からなり、小径側脚パイ
プ5の内側の端部に穿設した一対の透孔14,14に対
して、両摺動突端23,23を内径側から挿入し、外径
方向に0.5〜1.0mm突出してなる。該摺動突端2
3,23は、それぞれ前記大径側脚パイプ4の摺動溝1
2,12と係合する幅を有し、透孔14,14を貫通し
て両溝底に適宜弾性圧力で圧接する。
【0013】尚、上記板発条21における摺動突端2
3,23の突出量は、大径側脚パイプ4の内径と小径側
脚パイプ5の外径差によって生ずる遊び量を越えること
が必要であり、該弾性摺動子構造3によって大径側脚パ
イプ4の内径誤差を吸収し、常時摺動突端23,23を
摺動溝12の溝底に摺接し、回り止め作用をなす。
【0014】上記構成の回り止め脚伸縮固定装置は、締
結ナット16を右または左に回動して雌雄螺子17,1
8の螺子作用によって軸方向に進退させ、環状楔部材6
の一方の楔状端縁9に締結ナット16の楔状内縁19、
また他方の楔状端縁10に大径側脚パイプ4の楔状端縁
11を離接せしめ、各部部材間の楔作用によって小径側
脚パイプ5を締結または釈放する。このとき小径側脚パ
イプ5は大径側脚パイプ4と弾性摺動子構造13の板発
条21を介して摺動溝12,12と摺動突端23,23
との関係により回動方向が係合されているため、基台2
に最大径側脚パイプ4が枢着している伸縮脚1は、全脚
パイプ4,5が回動方向に固定され、締結ナット16を
回動したとき追従回動することがない。従って、締結ナ
ット16を回動操作するとき大径側脚パイプ4の回動を
抑えるように把持する必要がなく、片手で操作すること
ができる。
【0015】次に図6乃至図8は弾性摺動子構造13の
第二の実施例を示すものであり、前記第一の実施例と異
なる部分について説明する。本実施例の弾性摺動子構造
13は、小径側脚パイプ5の内径より僅かに小径の環状
板発条部25の一部外周に外径方向に摺動突端26,2
6を屈折突出した形状の板発条24によって構成してあ
り、前記第一の実施例と同様に、両摺動突端26,26
を小径側脚パイプ5の透孔14,14から外径方向に突
出し、端部を大径側脚パイプ4の摺動溝12,12と溝
方向摺動自在に係合してなる。
【0016】更に図9及び図10は弾性摺動子構造13
の他の実施例を示すものであり、符号27,27は挫屈
阻止軸28の両端にそれぞれ摺動自在に外挿した摺動突
子であり、該両摺動突子27,27をそれぞれ小径側脚
パイプ5の透孔14に対して内径側から出没自在に嵌挿
すると共に、両摺動突子27,27間に上記挫屈阻止軸
28に外挿したコイルスプリング29を弾装して常時突
出する方向に弾性付勢してなり、端部を大径側脚パイプ
4の摺動溝12,12と溝方向摺動自在に係合した構造
になる。
【0017】即ち、上記第二及び第三の実施例の構成で
も、小径側脚パイプ5に担持した摺動突端26または摺
動突子27の端部が、弾性的に大径側脚パイプ4の摺動
溝12に嵌合し、溝に沿って摺動可能になり且つ回動方
向の自由度を阻止する構造になる弾性摺動子構造13を
構成しているため、伸縮脚1は全脚パイプ4,5が回動
方向に固定され、締結ナット16を回動したとき追従回
動することがなく、片手操作が可能である。
【0018】尚、前記各実施例の説明では弾性摺動子1
3の両端に、摺動突端23,26または摺動突子27を
構成したものを示したが、該部材は発条構造の一端のみ
に構成し、摺動溝12と係合することによっても実施す
ることができることはいうまでもない。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように本考案に係るカメラ用
三脚における回り止め脚伸縮固定装置は、多段式に挿入
した脚パイプからなる伸縮脚を、弾性摺動子構造により
回動方向に固定したことにより、該伸縮脚の伸縮操作に
際して締結ナットを回動するとき大径側の脚パイプの回
動を止めておく必要がない。従って、脚の伸縮操作を片
手で行うことができ、而も締り感が確実に得られる。ま
た該弾性摺動子構造に依って小径側脚パイプ内径と大径
側脚パイプの内径に誤差のバラツキがあっても、摺動溝
に対して摺動部材の端部が確実に嵌合するようになり、
製造路における機械加工精度を極端に要求されることが
なくなる等の特徴を有するものであり、本考案実施後の
実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカメラ用三脚における回り止め脚
伸縮固定装置の第一の実施例を示す一部切欠した要部断
面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1における矢視III 部拡大図である。
【図4】同弾性摺動子構造の斜視図である。
【図5】回り止め構造を実施したカメラ用三脚の正面略
図である。
【図6】本考案の弾性摺動子構造の第二の実施例を示す
回り止め脚伸縮固定装置の要部断面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】同弾性摺動子構造の斜視図である。
【図9】本考案の弾性摺動子構造の第三の実施例を示す
回り止め脚伸縮固定装置の要部断面図である。
【図10】同弾性摺動子構造の斜視図である。
【図11】従来の脚伸縮装置を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 伸縮脚 3 楔式伸縮固定装置 4 大径側脚パイプ 5 小径側脚パイプ 6 環状楔部材 16 締結ナット 12 摺動溝 13 弾性摺動子構造 22,25 板発条部 23,26 摺動突端 21 板発条 14 透孔 27 摺動突子 28 挫屈阻止軸 29 コイルスプリング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次径を異にする脚パイプを内挿し、各
    大径側脚パイプと小径側脚パイプ間に楔状締結手段を構
    成すると共に、大径側脚パイプ端に螺合した締結ナット
    を回動して該楔状締結手段を緊締または釈放する脚伸縮
    固定装置において、前記大径側脚パイプの内面にパイプ
    方向に延びる摺動溝を条設すると共に、小径側脚パイプ
    の端部に前記摺動溝と対応して透孔を穿設し、該透孔を
    貫通して外径方向に弾性付勢した弾性摺動子構造を担持
    してなり、該弾性摺動子構造の外端部を前記摺動溝と摺
    動自在に係合し、前記楔状締結手段の操作時における前
    記大径側の脚パイプの締結ナットに対する追従回動を阻
    止したことを特徴とするカメラ用三脚における回り止め
    脚伸縮固定装置。
  2. 【請求項2】 前記摺動子構造が一部に摺動突端を折曲
    構成した板発条であることを特徴とする請求項1記載の
    カメラ用三脚における回り止め脚伸縮固定装置。
  3. 【請求項3】 前記摺動子構造が脚パイプの透孔に貫通
    した摺動子間にコイルスプリングを弾装した構造になる
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラ用三脚における
    回り止め脚伸縮固定装置。
JP7951491U 1991-09-04 1991-09-04 カメラ用三脚における回り止め脚伸縮固定装置 Expired - Lifetime JPH077675Y2 (ja)

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