JPH0776659B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH0776659B2
JPH0776659B2 JP1276399A JP27639989A JPH0776659B2 JP H0776659 B2 JPH0776659 B2 JP H0776659B2 JP 1276399 A JP1276399 A JP 1276399A JP 27639989 A JP27639989 A JP 27639989A JP H0776659 B2 JPH0776659 B2 JP H0776659B2
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Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明はポンプによって製氷皿に所定量の水を供給し
て、この水を凍らせて氷を製造するようにした冷蔵庫に
関する。
（従来の技術） 従来より供されている自動製氷機能の付いた冷蔵庫で
は、製氷皿に一定量の水をポンプで供給するようにして
いる。その具体的な構造として密閉形の給水タンクから
の水を受ける水受容器が設けられていて、この水受容器
の水面は給水タンクの給水口の位置に略対応した状態で
常に一定の位置に保たれるようになっている。この水受
容器の後方にはスリットを介して水が流入される計量容
器が一体に設けられている。そして、この計量容器の水
面は水受容器と同一の設定水位になるから、予めその大
きさを設定することにより、この計量容器に貯えられる
水の量を一定にでき、ポンプを運転して空気を吸込む状
態となった時に停止させれば、製氷皿に供給される水の
量が一定になる。ポンプの運転中もスリットを介して計
量容器に水が供給されるが、計量容器の大きさは、その
分を加味して定められている。
（発明が解決しようとする課題） 斯る従来構成で、水受容器と計量容器が後方に傾いた状
態に組立てられた場合、或いは水受容器と計量容器の組
立状態が正しくても冷蔵庫全体が後方に傾いた状態に設
置された場合には、水受容器の水位は変わらないがそれ
よりも後方に位置された計量容器内の水位が設定水位よ
りも相対的に高くなり、このために製氷皿に供給される
水の量が多くなり過ぎ、その水位が製氷皿内の仕切壁を
越えてしまう状態になる。このように製氷皿に供給され
る水の量が多い状態で製氷されると、製氷完了後の離氷
動作の時に仕切壁の部分で分離されずに連続した状態の
氷ができて貯氷容器に大きさが不揃いの氷が蓄えられた
り、製氷皿から一部の氷が分離されずにそのまま残って
しまうという不具合を生ずる欠点があった。
従って本発明の目的は、計量容器の部分が組立時に傾い
た状態で組立てられたり、或いは、冷蔵庫全体が傾いた
状態で設置された場合でも、該計量容器内に供給される
水が常に設定水位になり、製氷皿に供給される水の量を
常に一定にして大きさの揃った氷を得ることができ、製
氷皿からの離氷の動作も確実にできる冷蔵庫を提供する
にある。
［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の第１の手段は、給水タンクからの水を、計量容
器に導いて計量した状態で貯えておき、この計量容器内
に貯えられた水をポンプにより製氷皿に供給するように
したものにおいて、前記計量容器に，該計量容器の設定
水位に見合う位置に該計量容器内に所定量を越える水が
流入する事を規制する蓋部を設けた事を特徴とするもの
であり、また、第２手段は、蓋部は、それの上面に溜ま
った水を計量容器の内部に戻すための透孔を有する事を
特徴とするものである。
（作用） 上記した第１の手段によれば、計量容器が傾いた状態で
組立てられた場合或いは冷蔵庫が傾いた状態で設置され
た場合でも蓋部によって計量容器内に所定量を越える水
が流入する事が阻止される。また、第２の手段では何等
かの理由で蓋部の上面部に水が溜まっても透孔を介して
計量容器の内部に戻され、蓋部の上に水が長く滞留する
事が生じ無い。
（実施例） 以下、本発明の第１の実施例について第１図乃至第７図
を参照しながら説明する。
第２図は冷蔵庫本体１を部分的に示す断面図で、この冷
蔵庫本体１には、上部から順に冷凍室２、製氷室３及び
冷蔵庫４が設けられている。また、冷蔵庫本体１の背面
上部には冷凍サイクルのエバポレータ５及びその上方に
冷気循環用ファン６が配設されている。この場合、エバ
ポレータ５からの冷気は、ファン６により、冷凍室２に
供給されると共に、ダクト７を介して製氷室３に供給さ
れるようになっており、また冷蔵室４にも図示しないダ
クトを介して供給される。製氷室３には上部に製氷皿８
が配設され、下部に貯氷用受皿９が引出し可能に収納さ
れている。10は製氷皿８で生成された氷を離脱させて貯
氷用受皿９に落下させる離氷装置である。11は冷蔵室４
の上部に配設された製氷用水の供給装置で、以下これに
ついて説明する。冷蔵室４の上部の載置棚12に引出式に
設けられた給水タンク13は密閉型で後方下部に設けられ
た出入口13aには開閉弁14aを有する供給口体14がねじ込
みにより装着されている。給水タンク13の後方下部に対
向するように水受容器15及び計量容器16が一体化された
プラスチック製の集合容器17が設けられ、水受容器15の
内底部には開閉弁14aを押し上げて開放させるための凸
部15aが形成され、水受容器15と計量容器16とを区画す
る仕切壁18には例えば幅が1.5mmとスリット状の導水溝1
9が設けられている。計量容器15には蓋部としての蓋部
材20が嵌合固着されているが、これは下面に突設された
脚部20aが該計量容器15の底面に当接する事により該底
面との間隔が一定になり、それの下面が計量容器15の設
定水位Ｓとなるように設定されている。この蓋部材20の
略中央位置には直径が１〜3mmの透孔21が設けられてお
り、該蓋部材20の上面は、透孔21に向けて下降する緩い
傾斜面になされている。また、この蓋部材20には、後述
のポンプの吸入口を通過させる貫通孔22が設けられ、該
貫通孔22の周囲と蓋部材20の周囲部には全周にわたって
上方に指向するリブ23が一体に形成されている。集合容
器17の上面に被せられた上部蓋24には、モータ25によっ
て回転されるインペラ26を有するポンプ27が設置され、
これの吸入口27aは貫通孔22を介して計量容器15の内底
部に挿入され、該計量容器15の底面に対して所定の間隔
を存している。そして、このポンプ27の吐出口27bに連
結された給水管28は上方に導かれてポンプ27で吸入した
水を製氷皿８に給水するようになっている。
次に上記構成の作用について説明する。水が満たされた
給水タンク13が載置棚12にセットされると、供給口体14
の開閉弁14aが開放されて、該供給口体14から出た水が
水受容器15内に入り、導水溝19を介して計量容器16内に
供給される。水受容器15内の水位が上昇して供給口体14
下端が水で閉塞されると、給水タンク13内に空気が入ら
ないようになって給水が停止されるから、該水受容器15
内の水位は供給口体14の下端と略合致する一定の水位に
なされる。集合容器17が正しく水平な状態である時に
は、この水位は、計量容器16の設定水位Ｓと等しくなる
（第４図参照）。製氷皿８で離氷の動作が完了して次の
製氷を開始するタイミングになると、ポンプ27がモータ
25に一定時間通電される事によって駆動される。する
と、計量容器16内に貯えられた水がインペラ26の回転に
よって吸入口27aからポンプ27内に吸入されて給水管28
を介して製氷皿８に供給され、該計量容器16内の水位が
第３図に示すように吸入口27aと等しくなると、該吸入
口27aから空気を吸い込んで水を吸上げなくなり、給水
を完了する。この場合の給水量は、規定水位Ｓとポンプ
27の吸入口27aの位置との間に貯えられた水及びポンプ2
7が吸入動作中に導水溝19を介して計量容器16内に流入
する水の合計で、この水量が製氷皿８に過不足なく供給
すべき水量となるように計量容器16の容積が定められて
いる。
ところで、集合容器17自身が傾いた状態で組立てられた
り、或いは、冷蔵庫本体１が後方に傾いた状態を呈する
ように設置されて、該集合容器17が第１図に示すよう
に、計量容器16が下向きに傾いた状態を呈した時には、
水受容器15内の水位が同第１図に示すようになり、も
し、仮に蓋部材20が存在しないと計量容器16内の水位は
同第１図にＴで示す水位になって規定水位Ｓを越える事
になるが、該計量容器16内の水位は蓋部材20で規定水位
Ｓより上昇する事が規制されるから、集合容器17が傾き
無く設置された上述の場合と変らず、従ってポンプ27が
運転されて製氷皿８に供給される水の量も上述の場合と
同じで該製氷皿８に過不足のない水が供給される。
この様に上記した実施例では、集合容器17自身が傾いた
状態で組立てられたり、或いは、冷蔵庫本体１が後方に
傾いた状態を呈するように設置された場合でも、製氷皿
８に供給される水の量が一定であり、従って、従来のも
ののように製氷完了後の離氷動作の時に、仕切り壁の部
分で分離されずに連続した状態の氷ができるという不具
合が無くなり、大きさの揃った氷ができ、離氷の動作も
確実にできる。
ところで、上記した実施例では、蓋部材20に透孔21を設
けるようにしているから、何等かの原因で蓋部材20の上
面に水が溜まった場合でもそのまま何等までも滞留して
異臭を生ずるような事態が確実に防止される。即ち、ポ
ンプ27が運転されて計量容器16内の水位が低下すると蓋
部材20の上面に溜まった水は透孔21を介して計量容器16
内に流入するから、該蓋部材20の上面に水が長く滞留す
る事は確実に防止される。そして、上記した実施例で
は、透孔21の寸法を１〜3mmに設定したが、1mm以下の寸
法にすると水の表面張力の影響で蓋部材20の上方に溜ま
った水が透孔21を通過できなくなり、また、3mm以上に
すると、計量容器16内に水が充満された状態の時に、計
量容器内16内の水の表面張力の作用が得られずに透孔21
を通過して蓋部材20の上面に透孔21を介して水が溢れ出
し易くなる。よって、透孔21の寸法は、１〜3mmの範囲
が最も好適である。
第８図は本発明の第２の実施例を示すものであり、第１
の実施例と共通の部分については説明を省略し、以下異
なる部分だけを説明する。即ち、集合容器17の仕切壁18
には導水溝19の代りにスリット上の導水孔29が設けられ
ている。導水溝19の代りに導水孔29にすると、その幅寸
法が成形時及び計時変化でばらつく度合を減少させる事
ができ、従って、ポンプ27の運転中に水受容器15から計
量容器16内に流入する水の量を第１の実施例よりも一層
正確に設定する事が可能であり、製氷皿８に供給する水
の量をより正確に設定し得るものである。
［発明の効果］ 本発明は以上の説明から明らかなように、給水タンクか
らの水を、計量容器に導いて計量した状態で貯えてお
き、この計量容器内に貯えられた水をポンプにより製氷
皿に供給するようにしたものにおいて、前記計量容器
に，該計量容器の設定水位に見合う位置に該計量容器内
に所定量を越える水が流入する事を規制する蓋部を設け
た事を特徴とするものであるから、計量容器が傾いた状
態で組立てられた場合或いは冷蔵庫が傾いた状態で設置
された場合でも蓋部によって計量容器内に所定量を越え
る水が流入する事が阻止され、製氷皿に供給される水の
量を常に一定にして大きさの揃った氷を得ることがで
き、製氷皿からの離氷の動作も確実にできる。
また、蓋部が、それの上面に溜まった水を計量容器の内
部に戻すための透孔を有する事を特徴とするものである
から、何等かの理由で蓋部の上面部に水が溜まっても透
孔を介して計量容器の内部に戻され、蓋部の上に水が長
く滞留する事が生じ無いという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第１図乃至第７図は本発明の第１の実施例を示すもので
あり、第１図は集合容器が傾いた状態の要部の拡大縦断
面図、第２図は冷蔵庫の部分断面図、第３図は第１図と
異なる作用状態の第１図相当図、第４図は集合容器が水
平に傾き無く設置された状態の要部の拡大縦断面図、第
５図は要部の分解斜視図、第６図は製氷皿の斜視図、第
７図は導水溝の部分の斜視図、第８図は本発明の第２の
実施例を示す導水孔の部分の斜視図である。 図面中、１は冷蔵庫本体、３は製氷室、８は製氷皿、13
は給水タンク、15は水受容器、16は計量容器、19は導水
溝、20は蓋部材（蓋部）、21は透孔、27はポンプ、29は
導水孔である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】給水タンクからの水を、計量容器に導いて
    計量した状態で貯えておき、この計量容器内に貯えられ
    た水をポンプにより製氷皿に供給するようにしたものに
    おいて、前記計量容器に，該計量容器の設定水位に見合
    う位置に該計量容器内に所定量を越える水が流入する事
    を規制する蓋部を設けた事を特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項２】蓋部は、それの上面に溜まった水を計量容
    器の内部に戻すための透孔を有する事を特徴とする請求
    項１に記載の冷蔵庫。
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