JPH077641Y2 - エンジンのバランサ駆動装置 - Google Patents
エンジンのバランサ駆動装置Info
- Publication number
- JPH077641Y2 JPH077641Y2 JP1989077297U JP7729789U JPH077641Y2 JP H077641 Y2 JPH077641 Y2 JP H077641Y2 JP 1989077297 U JP1989077297 U JP 1989077297U JP 7729789 U JP7729789 U JP 7729789U JP H077641 Y2 JPH077641 Y2 JP H077641Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- balancer
- tension
- engine
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
動装置に関するものである。
釣合いを解消する2本のバランサ軸をシリンダブロック
の両端に配設し、両バランサ軸を1本のチェーンによっ
てエンジン出力軸の回転と同期して駆動するようにした
バランサ駆動装置が、例えば、特開昭63−176853号公報
に見られるように公知である。
の回転の2倍の速度で回転駆動するものであり、また、
駆動チェーンの緩み側にテンショナを配設して常に一定
の張力を与えるようにしている。
の張力調製を行う場合において、レイアウトの関係から
緩み側でなくバランサ軸間にテンショナを設置する場合
が生じ、このような配置構造では、各箇所の張力を安定
することができず、また、張力を一定に保つようにして
も打撃音(ガチャガチャ音)または噛合音(ヒューン
音)が発生する問題を有する。
態で張力が高い場合に発生するものであって、これはチ
ェーンブッシュとスプロケット歯が噛み合う際の音であ
る。上記冷間時はバランサ軸の軸受クリアランスが小さ
く、オイル粘度が高くてその油圧が大きくなることか
ら、バランサ軸の駆動抵抗が増大し、しかもエンジン角
速度変動が大きく、これによって駆動チェーンの動的張
力が大きいことに起因して発生する。そして、上記ブッ
シュはチェーンの両側リンクプレートを連結するパイプ
状の部材であり、これがチェーンスプロケットの歯底に
衝突する時に発生するものであって、チェーンの噛合い
次数に応じた高い周波数で発生することからヒューンと
聞こえる。
るものであって、これはチェーンの弦振動によってチェ
ーンと該チェーンを案内するガイドとが衝突する時に発
生する音と、両側のバランサ軸を逆方向に駆動するため
に介装されている反転ギヤの噛み合いにおける歯打音が
ガチャガチャと聞こえる。なお、この弦振動は、バラン
サ軸そのものが偏心ウェイトを有するアンバランス体で
あるためと、このバランサ軸はイナーシャが大きくエン
ジン出力軸に回転変化が起こるとチェーンに荷重変化が
生じることによって発生する。特に、アイドル状態で補
機の駆動負荷などの外部負荷が大きく、さらに冷間状態
でオイル粘度が高い条件で、角速度変動が大きくなって
弦振動が発生しやすくなる。しかも温間時には、ファー
ストアイドルのカットおよび燃費向上のために回転数低
下もしくは点火時期の進角等の制御が行われることか
ら、エンジン角速度変動が大きくなって前記弦振動が発
生し、チェーンとガイドとの衝撃力が大きく、ガイドの
共振周波数の音が騒音として発生する。
ンショナを設置する場合においても有効に騒音の発生を
抑制するようにしたエンジンのバランサ駆動装置を提供
することを目的とするものである。
に相反する方向へ遠心力を発生させる2本のバランサ軸
を離間させ、1本のチェーンで駆動するについて、両バ
ランサ軸の軸間のチェーンに対し温度上昇に伴いチェー
ンの張力を高める温度補正装置付テンショナを配設する
ように構成したものである。
するチェーンの張力を温度補正装置付テンショナによっ
て調整し、冷間時には張力を低下させて噛合音(ヒュー
ン音)の発生を抑制する一方、温間時には張力を高めて
弦振動を低減し打撃音(ガチャガチャ音)の発生を抑制
するようにしている。
はエンジンの概略正面図である。
ド3が設置されてなり、シリンダブロック2の下部中央
には出力軸4(クランクシャフト)が配設され、この出
力軸4の上部両側には一対のバランサ軸5,6が設置さ
れ、さらに、シリンダヘッド3には動弁系のカムシャフ
ト7が設置されている。上記バランサ軸5,6およびカム
シャフト7は出力軸4の出力によって回転駆動される。
および第2クランクスプロケット9が先端側から順に配
設され、第2クランクスプロケット9に掛けられたタイ
ミングチェーン10が前記カムシャフト7のカムスプロケ
ット11に掛けられ、カムシャフト7は出力軸4の1/2の
回転速度で駆動される。上記タイミングチェーン10に対
して、固定ガイド部材12と可動ガイド部材13とが設けら
れ、この可動ガイド部材13を付勢する張力調整機構14に
よってその張力調整が行われる。
設けられた第1クランクスプロケット8にはバランサ軸
駆動用のチェーン16が掛けられ、このチェーン16は一方
(右方)のバランサ軸5の端部に固着されたスプロケッ
ト17に掛けられるとともに、他方(左方)のバランサ軸
6の近傍に配設されたアイドルシャフト18に設けられた
アイドルスプロケット19に掛けられている。上記アイド
ルシャフト18には、そのアイドルスプロケット19と一体
に回転するギヤ20が設けられ、このアイドルシャフト18
のギヤ20が上記他方のバランサ軸6の固着されたギヤ21
と噛合しており、左右のバランサ軸5,6は互いに逆方向
に出力軸4の2倍の回転速度で回転駆動される。
偏心ウェイト(図示せず)を有し、その回転駆動に伴う
互いに相反する方向への遠心力によって、例えば2次の
不釣合いを解消する。
ランサ軸5とアイドルシャフト18(他方のバランサ軸
6)との間に可動ガイド部材22が設けられ、この可動ガ
イド部材22を付勢する温度補正装置付テンショナ23(詳
細は後述)によってその張力調整が行われる。また、出
力軸4と左右のバランサ軸5およびアイドルシャフト18
との間に、それぞれ固定ガイド板24,25が配設されてい
る。
示す。このテンショナ23は、取付け部30を備えたケース
31内にシリンダ部33が設けられ、先端が前記可動ガイド
部材22の可動端部に当接可能なプランジャ部材32の後端
に形成されたピストン34が、上記シリンダ部33に対して
摺動可能に嵌挿されている。上記プランジャ部材32はス
プリング36によって没入方向に付勢され、ピストン34は
背部に形成された密閉室35に封入されたワックスWの温
度に応じた体積変化に対応して摺動し、温度上昇時にワ
ックスWの熱膨張によってプランジャ部材32が突出方向
に移動して前記駆動用チェーン16の張力を高めるように
構成されている。
Wは収縮して体積が減少し、プランジャ部材32は後退作
動して駆動用チェーン16に対する可動ガイド部材22の押
圧を軽減して、その張力を低下させて、例えばたわみ量
を6mm程度に調整する。これにより、冷間時の張力低下
によってチェーンブッシュとスプロケット歯部との噛み
合い衝撃を軽減し、両者の噛合音(ヒュー音)の発生を
抑制するものである。
して体積が増大し、プランジャ部材32は突出作動して駆
動用チェーン16に対する可動ガイド部材22の押圧量を増
大して、その張力を高めて、例えばたわみ量を3.5mm程
度に調整する。これにより、温間時の張力増加によって
チェーン16の弦振動を低減し、該チェーン16とガイド部
材22,24,25との衝突を軽減し、両者の打撃音(ガチャガ
チャ音)の発生を抑制するものである。
装置付テンショナ23の例を説明したが、温度に応じてチ
ェーンの張力調整が行える公知の機構が適宜採用可能で
ある。
軸を1本のチェーンで駆動するについて、その軸間に温
度上昇に伴いチェーンの張力を高める温度補正装置付テ
ンショナを配設したことにより、上記テンショナによっ
て冷間時には張力を低下させて噛合音(ヒューン音)の
発生を抑制する一方、温間時には張力を高めて弦振動を
低減し打撃音(ガチャガチャ音)の発生を抑制すること
ができ、テンショナの設置場所の自由度が増し、レイア
ウトが容易となるものである。
備えたエンジンの概略正面図、 第2図は温度補正装置付テンショナの内部構造を示す断
面図である。 1……エンジン本体、5,6……バランサ軸、9……クラ
ンクスプロケット、16……チェーン、17,19……スプロ
ケット、22……可動ガイド部材、23……温度補正装置付
テンショナ、32……プランジャ部材、33……シリンダ
部、W……ワックス、36……スプリング。
Claims (1)
- 【請求項1】互いに相反する方向へ遠心力を発生させる
2本のバランサ軸を離間させ、1本のチェーンによりエ
ンジン出力軸に同期して駆動するエンジンのバランサ駆
動装置において、前記両バランサ軸の軸間のチェーンに
対し温度上昇に伴いチェーンの張力を高める温度補正装
置付テンショナを配設したことを特徴とするエンジンの
バランサ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989077297U JPH077641Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | エンジンのバランサ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989077297U JPH077641Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | エンジンのバランサ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0317446U JPH0317446U (ja) | 1991-02-21 |
JPH077641Y2 true JPH077641Y2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=31619554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989077297U Expired - Lifetime JPH077641Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | エンジンのバランサ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077641Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP1989077297U patent/JPH077641Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0317446U (ja) | 1991-02-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040122 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060307 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060508 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20060508 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060613 |