JPH0776321B2 - 筆記具用油性顔料インキ - Google Patents

筆記具用油性顔料インキ

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JPH0776321B2
JPH0776321B2 JP61204562A JP20456286A JPH0776321B2 JP H0776321 B2 JPH0776321 B2 JP H0776321B2 JP 61204562 A JP61204562 A JP 61204562A JP 20456286 A JP20456286 A JP 20456286A JP H0776321 B2 JPH0776321 B2 JP H0776321B2
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pigment
ink
oil
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resin
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克二 有沢
克彦 川端
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は筆記具用油性顔料インキに関し,更に詳しく
は,分散性に優れ繊維ペン先又はプラスチックペン先等
で目詰りしにくい筆記具用油性顔料インキに関するもの
である。
(従来の技術) 従来,筆記具用顔料インキの顔料の表面改質剤としてシ
ラン系カップリング剤,チタネート系カップリング剤,
アルミニウム系カップリング剤が知られている。
即ち,特開昭56−72062号公報には流動性,分散性なら
びに接着性を改良するためにシラン系カップリング剤で
処理した磁性粉体を使用したインキが,特開昭60−2331
70号公報及び特開昭60−233171号公報には分散性,均一
性,経時安定性を改良するためにチタネート系カップリ
ング剤で処理した顔料を使用したボールペン用インキ
が,特開昭60−233168号公報及び特開昭60−233169号公
報には分散性,均一性,経時安定性を改良するためにア
ルミニウム系カップリング剤で表面処理された顔料を使
用したボールペン用インキがそれぞれ開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら,前記カップリング剤においてシラン系カ
ップリング剤は,反応性が高く,カップリング剤自体の
重合や,インキ中の他の成分との反応により,インキの
分散性,流動性が損われ,また、チタネート系カップリ
ング剤及びアルミニウム系カップリング剤は,その構造
中にアルコキシド結合をもつため加水分解を受けやす
く、その場合、顔料の分散性が低下して、凝集、沈降
し、ペン先での目詰まりなどとなってしまい、,また特
にチタネート系カップリング剤は顔料粒子との結合が可
逆的であるため,経年後その効果が低下し,インキの分
散性,流動性が損われ,その結果筆記具に使用した場
合,ペン先での目詰りが発生してしまうという問題点が
あった。
(問題点を解決するための手段) そこで,本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意研究
を重ねた結果,ジルコアルミニウム系カップリング剤で
表面処理された顔料を使用することで,上記問題点を解
決することを見い出し,本発明を完成したものである。
すなわち,本発明はジルコアルミネート系カップリング
剤で表面処理された顔料と油溶性樹脂と溶剤とから少な
くともなることを特徴とする筆記具用油性顔料インキを
要旨とするものである。
以下に本発明の筆記具用油性顔料インキの各成分につい
て詳細に説明する。
顔料は着色剤として使用するもので特に限定されること
はなく,アゾ系顔料,フタロシアニン系顔料,ニトロソ
系顔料,ニトロ系顔料,塩基性染料系顔料,酸性染料系
顔料,建染染料系顔料,媒染染料系顔料及び天然染料系
顔料等の有機顔料,黄土,バリウム黄,紺青,カドミウ
ムレッド,硫酸バリウム,酸化チタン,ベンガラ,鉄
黒,水酸化アルミニウム,炭酸カルシウム,カーボンブ
ラック等の無機顔料を単独あるいは混合して使用するこ
とができ,その使用量は,インキ全量に対して,3〜30重
量%が濃度の点で好ましい。
油溶性樹脂は,顔料の分散安定化及びインキの定着のた
めに使用するもので,アルキド樹脂,アミノ樹脂,エポ
キシ樹脂,アクリル樹脂,ふッ素樹脂,シリコン樹脂,
セルロース樹脂,フェノール樹脂,石油樹脂,ケトン樹
脂,クマロン樹脂,及びエステルガム等が使用可能で,
その目的に応じてこれらを単独あるいは混合して使用す
ることができ,その使用量はインキ全量に対して3〜30
重量%が好ましい。
溶剤は,ほとんど全ての有機溶剤が使用可能であるが具
体例を上げれば,メチルアルコール,エチルアルコー
ル,ノルマルプロピルアルコール,イソプロピルアルコ
ール,ノルマルブチルアルコール,イソブチルアルコー
ル,ターシャリーブチルアルコール等のアルコール系溶
剤,メチルセロソルブ,エチルセロソルブ,イソプロピ
ルセロソルブ,ブチルセロソルブ,プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤,
酢酸エチル,酢酸ブチル,酢酸アミル等のエステル系溶
剤,ノルマルヘキサン,ノルマルヘプタン,ノルマルオ
クタン等の脂肪族炭化水素系溶剤,シクロヘキサン,エ
チルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素系溶剤ミネラル
スピリット等の石油系溶剤,アセトン,メチルエチルケ
トン,メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤等があ
り,これらは単独もしくは混合して使用することがで
き,その使用量はインキ全量に対して,40〜94重量%が
好ましい。
ジルコアルミネート系カップリング剤は顔料の表面改質
のために使用するもので,具体的にはキャブコモッドA,
同C,同C−1,同F,同M,同M−1,同S,同APG,同CPG,同CPM,
同IDM,同MPG,同MPM(以上,CAVEDON CHEMICAL社製)等が
あり,これらは,顔料をあらかじめ処理して使用する
か,あるいは,顔料を分散する時に添加して使用するこ
とができ,単独もしくは混合して使用することができ
る。その使用量は顔料の種類によって異なるが顔料に対
して,0.01〜50重量%が好ましい。
ジルコアルミネート系カップリング剤で表面処理した顔
料は,ジルコアルミネート系カップリング剤をエタノー
ル等の適当な溶剤に溶解させ,これに顔料を加え,密閉
型のホモミキサーの様な撹拌機で撹拌混合し顔料粒子の
表面にジルコアルミネート系カップリング剤のカップリ
ング層を形成した後,溶剤を飛散させることにより得ら
れる。上記以外の成分として,界面活性剤,防錆剤,分
散助剤,潤滑剤等を必要に応じて適宜使用することもで
きる。
本発明に係る筆記具用油性顔料インキの製造方法として
は,従来公知の方法が採用し得るが,その1例を述べれ
ば,まず,ジルコアルミネート系カップリング剤で表面
処理された顔料と油溶性樹脂あるいは必要に応じて油溶
性樹脂及び溶剤とをロールミルで混練分散し,固型状又
はペースト状のインキベースを製造し,次にこのインキ
ベースに溶剤及び必要に応じて他の添加剤を加え,混合
撹拌することにより筆記具用油性顔料インキを得ること
ができる。
(作用) 本発明に係る筆記具用油性顔料インキが何故分散性に優
れ,かつペン先で目詰りが発生しないかについては以下
の様に推察される。
ジルコアルミネート系カップリング剤は顔料表面に対す
る吸着力が高く顔料表面を完全に覆うため,本発明にお
ける他の必須成分である油溶性樹脂や溶剤との親和力が
増大し分散性が優れる。更に,顔料は化学構造や吸着水
分から由来する水酸基をその表面に有しており,この水
酸基とジルコアルミネート系カップリング剤の水酸基と
が相互作用し,水素結合と共有結合の組み合わされた強
固な結合を形成するので経年的に効果が低下せず,従っ
てインキの流動性が損なわれずペン先での目詰りが発生
しない。
(実施例) 以下,実施例により本発明はより詳細に説明するが,表
1中の数字は重量部を示す。
1. 成分の説明 *1:カーボンブラック,三菱化成工業(株)製 *2:パーマネントレッド4R,大日本インキ(株)製 *3:銅フタロシアニン,大日本インキ(株)製 *4:酸化チタン,チタン工業(株)製 *5:建染染料系顔料,東洋インキ(株)製 *6:ジルコアルミネート系カップリング剤,CAVEDON CHE
MICAL社製 *7:シラン系カップリング剤,信越化学(株)製 *8:チタン系カップリング剤,味の素(株)製 *9:アルミニウム系カップリング剤,味の素(株)製 *10:アクリル樹脂,ロームアンドハース(株)製 *11:ポリビニルブチラール樹脂,電気化学工業(株)
製 *12:ロジンエステル,理化ハーキュレス(株)製 *13:アルキッド樹脂,大日本インキ(株)製 *14:フェノール樹脂,荒川化学(株)製 *15:ブチル化メラミン樹脂,大日本インキ(株)製 2. 顔料の表面処理方法 1) 実施例1〜5及び比較例2,3は,顔料の2倍量の
エタノールにカップリング剤を溶かし,これに顔料を加
え,密閉型ホモミキサーにて撹拌混合し,顔料表面を処
理した後エタノールを除去する。
2) 比較例1はKBM−603の2%水溶液21重量部にMA−
100 7重量部を加え,ホモミキサーにて撹拌混合し,
顔料表面を処理した後水を除去する。
3. インキの製造方法 表面処理した顔料とニトロセルロース又はパラロイドDM
−55又はデンカブチラール又はタマノール100Sと溶剤適
量とを混合し,ロールミルにて混合分散しインキベース
を得,このインキベースに残りの成分を加え撹拌混合し
てインキを得る。
(発明の効果) 実施例1〜5及び比較例1〜3により得られたインキに
ついて試験を行なった。結果を表2に示す。
分散性試験:各インキを油性メンブランフィルター0.30
μm(TM−3P,東洋ろ紙(株)製)に点滴し,その状態
を目視にて判定した。
○:完全通過する △:一部通過しない ×:ほとんど通過しない ペン先目詰り試験:各インキをアクリル樹脂製繊維を熱
硬化性樹脂でかためた繊維ペン先を有するサインペンに
充填し,3カ月放置した後筆記を行ない,その状態を目視
にて判定した。
○:目詰りなく良好な筆跡 ×:目詰り発生し筆跡がカスレる 以上説明したように本発明に係る筆記具用油性顔料イン
キは分散製に優れ,ペン先での目詰りが発生しない優れ
たものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジルコアルミネート系カップリング剤で表
    面処理された顔料と,油溶性樹脂と溶剤とから少なくと
    もなることを特徴とする筆記具用油性顔料インキ
JP61204562A 1986-08-30 1986-08-30 筆記具用油性顔料インキ Expired - Lifetime JPH0776321B2 (ja)

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JPS6361066A JPS6361066A (ja) 1988-03-17
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