JPH0576510B2 - - Google Patents

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JPH0576510B2
JPH0576510B2 JP1514885A JP1514885A JPH0576510B2 JP H0576510 B2 JPH0576510 B2 JP H0576510B2 JP 1514885 A JP1514885 A JP 1514885A JP 1514885 A JP1514885 A JP 1514885A JP H0576510 B2 JPH0576510 B2 JP H0576510B2
Authority
JP
Japan
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aluminum powder
parts
ink
resin
type
Prior art date
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JP1514885A
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English (en)
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JPS61174277A (ja
Inventor
Hiromi Sano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0576510B2 publication Critical patent/JPH0576510B2/ja
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  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は金色インキに関し、更に詳細には変色
し難く、かつ経時的にハードケーキを生じ難い金
色インキに関するものである。 (従来の技術) 従来より、金属光沢を有するインキは金属粉顔
料を着色剤として使用しており、一般に銀色イン
キにはアルミニウム粉を金色インキには真鍮粉が
使用されている。 (発明が解決しようとする問題点) 然し乍ら、銀色インキに用いられるアルミニウ
ム粉に比較して、金色インキに用いられる真鍮粉
は、真鍮粉自体が高価であり、又、粒子表面が酸
化されやすく、経時的に変色しやすい。又、その
比重が大きいため、顔料が沈降しやすく経時的に
ハードケーキを作り、色むらが生ずるという問題
点を有していた。 (問題点を解決する為の手段) そこで本発明者は経時により、変色やハードケ
ーキなどの問題の起こり難い金色インキを得るべ
く、鋭意研究を重ねた結果、着色剤として、無水
クロム酸と重クロム酸塩とフツ化物と非イオン系
界面活性剤及び/又は両性界面活性剤とから少な
くともなる弱酸性溶液にアルミニウム粉を浸漬処
理し、乾燥後、炭素数14〜22の脂肪酸で表面処理
して得られる着色アルミニウム粉顔料を用いるこ
とで経時による変色やハードケーキが起こり難く
なることを見い出し、本発明を完成したものであ
る。即ち、本発明は上記着色アルミニウム粉顔料
と、樹脂と、有機溶液とから少なくともなる金色
インキを要旨とするものである。 (作用) 本発明の金色インキが何故経時による変色やハ
ードケーキが起こり難いかは以下のように推察さ
れる。 本発明の金色インキは無水クロム酸と重クロム
酸塩とフツ化物と非イオン系界面活性剤及び/又
は両性界面活性剤とから少なくともなる弱酸性溶
液にアルミニウム粉を浸漬処理し、乾燥後、炭素
数14〜22の脂肪酸で表面処理して得られる着色ア
ルミニウム粉顔料を用いるが、この着色アルミニ
ウム粉顔料は、上記の処理によつて、表面に前記
したクロムとアルミニウムの複合酸化物皮膜が生
じていると思われ、この複合酸化物皮膜はいわゆ
るクロメート皮膜に相当するため、耐食性に優れ
経時的な変色が起こり難くなるものと考えられる
(金色インキの変色は金属である顔料の表面酸化
が原因である。) 又、真鍮粉に比べ、本発明に使用する着色アル
ミニウム粉顔料は、比重が小さく、又、表面が酸
化物皮膜でおおわれているため顔料が沈降し難
く、又、沈降しても顔料同士が強固に密着するこ
とがないためハードケーキを生成し難くなるもの
と考えられる。 (発明の構成) 次に本発明の金色インキの各成分について説明
する。 着色アルミニウム粉顔料はインキに金色を付与
する為に使用するもので、その使用量はインキの
用途によつても多少異なるが、インキ全量に対し
て10〜40重量%が好ましい。尚、この着色アルミ
ニウム粉顔料は本出願人と同一出願人により出願
され公開された特開昭61−130375号公報(発明の
名称:着色アルミニウム粉の製造方法)に記載さ
れた製造方法によつて得られるものである。以下
にその製造方法を述べる。 本発明に使用の着色アルミニウム粉顔料は、ア
ルミニウム粉を無水クロム酸と重クロム酸塩とフ
ツ化物と非イオン系界面活性剤及び/又は両性界
面活性剤とから少なくともなる弱酸性溶液に浸漬
処理し、乾燥後、炭素数14〜22の脂肪酸で表面処
理することにより得られる。 重クロム酸塩としては、重クロム酸ナトリウ
ム、重クロム酸カリウム、重クロム酸アンモニウ
ム等が挙げられ、またフツ化物としてはフツ化ナ
トリウム、フツ化カリウム、フツ化アンモニウム
等が挙げられ、それらの使用量は弱酸性溶液全量
に対して、それぞれ6.0×10-3〜0.05mol/、2
×10-3〜0.1mol/が好ましく、弱酸性溶液のPH
については1.0〜2.5、また弱酸性溶液の温度は室
温から100℃中でも40℃〜80℃位に設定しておく
ことが好ましい。得られるアルミニウム粉の色調
は、前記PH値、処理時間、処理温度を適宜変える
ことにより、淡黄色〜黄金色〜濃かつ色と設定す
ることができる。 非イオン系界面活性剤、両性界面活性剤は、予
じめその保護のためアルミニウム粉表面がステア
リン酸により処理がなされているため処理溶液に
おける分散性が悪くなることよりこれを解消すべ
く使用されると同時に、アルミニウム粉表面を覆
つているステアリン酸皮膜をクロム酸イオンとの
何らかの作用により除去(脱脂)すべく使用され
るというアルミニウム粉に対する分散、洗浄の目
的を担つており、その具体例としては非イオン系
界面活性剤として、ポリエチレングリコール型、
多価アルコールの部分エステル型、エステルエー
テル型等が挙げられ、両性界面活性剤としてカル
ボン酸型、その中でもベタイン型等が挙げられ、
これらは1種もしくは2種以上混合して使用可能
であり、これらの使用量は弱酸性溶液全量に対し
て0.05〜1.0重量%が好ましい。0.05重量%より少
ないとアルミニウム粉に対する分散、洗浄の効果
が十分でなく、又1.0重量%より多いと、添加し
ても、最早これ以上の効果は得られずコストの面
より不利となる。 炭素数14〜22の脂肪酸は、前記した弱酸性溶液
の処理により着色されたアルミニウム粉に金属光
沢およびリーフイング性を付与させる目的で使用
されるものである。その具体例としては、ミリス
チン酸(炭素数;14)、パルミチン酸(炭素数;
16)、ステアリン酸(炭素数;18)、アラキン酸
(炭素数;20)、ベヘン酸(炭素数;22)、オレイ
ン酸(炭素数;18)、リノレン酸(炭素数;18)
などが挙げられる。炭素数13以下の脂肪酸を用い
た場合は、潤滑性が弱くなり、粉砕時にアルミニ
ウム粉同志が密着してしまい、光沢、リーフイン
グ性が不十分となり、炭素数23以上の脂肪酸を用
いた場合は、粉砕時にアルミニウム粉の扁平化が
行われにくく、十分な鱗片形状が得られないため
光沢、リーフイング性が不十分となるためであ
る。炭素数14〜22の脂肪酸は、1種もしくは2種
以上混合して使用でき、その使用量は着色アルミ
ニウム粉100重量%に対して0.1〜3.0重量が好ま
しい。使用量が0.1重量%より少ないとアルミニ
ウム粉同志の焼付きが起こりやすく、また、30重
量%より多いとアルミニウム粉の扁平化が進みに
くく十分な鱗片形状が得られにくい。 樹脂は筆跡の定着性を向上させるため、及びイ
ンキの粘度を調節するために使用するものであ
り、有機溶剤に可溶のものであれば各種使用可能
であるが、その一例を挙げると、ガムロジン、マ
レイン酸変性ロジン、アルキツド樹脂、ケトン樹
脂、キシレン樹脂、石油樹脂、アクリル樹脂、テ
ルペン樹脂、フエノール樹脂などがあり、これら
は単独もしくは複数混合して使用でき、その使用
量は樹脂の種類、重合度などにより異なるが、イ
ンキ全量に対して5〜50重量%が好ましい。5重
量%より少ないと、筆跡の被筆記面への定着性が
充分でなく、50重量%より多いとインキ粘度が高
くなり、筆跡のかすれ、ペン先の目詰りなどを生
じやすくなる。 有機溶剤は被筆記面の使用材質並びに使用され
る他の素材により適宜選択できるが、その具体例
を挙げると、トルエン、キシレンなどの芳香族系
溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミルなど
のエステル系溶剤、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトンなどのケトン類、シクロヘキサ
ン、n−ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶剤、
エチルアルコール、プロピルアルコール、n−ブ
チルアルコールなどのアルコール系溶剤、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテルなどのグリコールエー
テル系溶剤などがあり、これらは単独もしくは複
数混合して使用でき、その使用量はインキ全量に
対して30〜80重量%が好ましい。 上記成分以外に必要に応じて着色アルミニウム
粉顔料の分散を向上する目的で各種分散剤を適宜
添加したり、補色のための公知の顔料、もしくは
染料やその他防錆剤などの添加剤を適宜使用する
こともできる。 尚、本発明の金色インキは前記各成分(必要に
応じてその他の添加剤をも)を必要量混合し充分
撹拌することによつて容易に得ることができる。 (実施例) 以下実施例により本発明を詳細に説明するが、
実施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。 実施例 1 無水クロム酸 0.4部 重クロム酸ナトリウム 0.35部 フツ化ナトリウム 0.08部 ニツサンノニオンNS215(非イオン系界面活性剤
日本油脂(株)製) 0.5部 水 98.67部 上記各成分を混合し弱酸性溶液を調整し、これ
にアルミニウム粉(アルペースト240−T、東洋
アルミニウム(株)製、平均粒径5μを50℃で48時間
乾燥させたもの)を5部添加し、50℃、20分、PH
1.8で撹拌しながら浸漬処理し、過、乾燥した。
この乾燥着色アルミニウム粉100重量部に対して
0.5重量部のステアリン酸を添加し、スタンプミ
ルにて粉砕し、着色アルミニウム粉顔料Aを得
た。 着色アルミニウム粉顔料A 20部 日石ネオポリマー#120(石油樹脂、日本石油(株)
製) 30部 キシレン 40部 n−ヘプタン 10部 上記成分を混合し、常温で撹拌することにより
金色インキを得た。 比較例 1 真鍮粉 20部 日石ネオポリマー#120 30部 キシレン 40部 n−ヘプタン 10部 上記成分を混合し、常温で撹拌することにより
金色インキを得た。 実施例 2 無水クロム酸 0.4部 重クロム酸ナトリウム 0.35部 フツ化ナトリウム 0.08部 アノンBF(両性界面活性剤 日本油脂(株)製)
0.1部 水 99.07部 上記各成分を混合し弱酸性溶液を調整し、これ
にアルミニウム粉(Chromal X、ECKART−
WERKE社製、平均粒径6μ)を5部添加し、50
℃、10粉、PH1.8で撹拌しながら浸漬処理し、
過、乾燥した。この乾燥着色アルミニウム粉100
重量部に対して0.5重量部のオレイン酸を添加し、
スタンプミルにて粉砕し、着色アルミニウム粉顔
料Bを得た。 着色アルミニウム粉顔料B 25部 ナシヨナルキシレン樹脂CJ20(キシレン樹脂 松
下電工(株)製) 30部 エタノール 10部 エチレングリコールモノエチルエーテル 15部 ベンジルアルコール 20部 上記成分を混合し、常温で撹拌することによ
り、金色インキを得た。 比較例 2 真鍮粉 25部 ナシヨナルキシレン樹脂CJ20 30部 エタノール 10部 エチレングリコールモノエチルエーテル 15部 ベンジルアルコール 20部 上記成分を混合し、常温で撹拌することによ
り、金色インキを得た。 以上、実施例1、2比較例1、2で得られたイ
ンキを市販の弁式構造筆記具(撹拌ボール内蔵)
に充填し、試験した結果を表−1に示す。
【表】
【表】 (発明の効果) 以上に示したように本発明の金色インキは、変
色しにくく、また、ハードケーキにもなりにく
く、経時的に安定にインキである。尚、上記実施
例では本金色インキを筆記具用インキとして説明
したが、本金色インキは、変色しにくく、また、
ハードケーキにもなりにくく、経時的に安定なイ
ンキであるという効果を応用すれば、印刷用、ス
タンプ用インキとしても使用可能なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無水クロム酸と重クロム酸塩とフツ化物と非
    イオン系界面活性剤及び/又は両性界面活性剤と
    から少なくともなる弱酸性溶液にアルミニウム粉
    を浸漬処理し、乾燥後、炭素数14〜22の脂肪酸で
    表面処理して得られる着色アルミニウム粉顔料
    と、樹脂と、有機溶剤とから少なくともなる金色
    インキ。 2 非イオン系界面活性剤及び/又は両性界面活
    性剤がポリエチレングリコール型、多価アルコー
    ルの部分エステル型、エステルエーテル型、カル
    ボン酸型の中の1種もしくは2種以上である特許
    請求の範囲第1項記載の金色インキ。
JP60015148A 1985-01-29 1985-01-29 金色インキ Granted JPS61174277A (ja)

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JP60015148A JPS61174277A (ja) 1985-01-29 1985-01-29 金色インキ

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JPS61174277A JPS61174277A (ja) 1986-08-05
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JPH06322287A (ja) * 1993-05-14 1994-11-22 Nippon Parkerizing Co Ltd 表面処理された複合アルミニウムパウダー、およびそれを用いる表面処理された複合アルミニウムフレークの製造方法
JP5295473B2 (ja) * 2000-07-17 2013-09-18 株式会社サクラクレパス 光輝性水性インキ組成物
DE102005022425B4 (de) * 2005-05-10 2009-10-22 J. S. Staedtler Gmbh & Co. Kg Tinte mit verlängerter "Cap-Off-Time"
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