JPH0776298B2 - エラストマ−組成物 - Google Patents

エラストマ−組成物

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JPH0776298B2
JPH0776298B2 JP61500815A JP50081586A JPH0776298B2 JP H0776298 B2 JPH0776298 B2 JP H0776298B2 JP 61500815 A JP61500815 A JP 61500815A JP 50081586 A JP50081586 A JP 50081586A JP H0776298 B2 JPH0776298 B2 JP H0776298B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L79/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
    • C08L79/04Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08L79/08Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors

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Description

【発明の詳細な説明】 背景技術 本発明は、新規な熱可塑性でエラストマー性の成形用組
成物に関する。これらの組成物は、その組成の構成によ
って、すぐれた引張り伸びや低温衝撃強さを含めた多数
のすぐれた非常に望ましい物理的特性を有するだけでな
く、大きなエネルギーを吸収する能力や衝撃時の永久変
形がほとんどまたはまったくない「スプリングバック」
のような他の非常に望ましい応力−強度特性ももってい
る。より詳しくは、本発明の組成物は、ポリエーテルイ
ミドエステルまたはポリエーテルエステルイミドに、 a)高分子量ポリエステルおよび b)主構成分としてビニル芳香族単量体、アクリル酸お
よびアルキルアクリル酸のエステルおよび共役ジエンよ
りなる群から選ばれる1種以上の単量体から誘導された
単位を有する単独重合体または共重合体改質剤樹脂、そ
して所望に応じて c)クレー充填剤 の組合せを混合して含む。
ポリエーテルエステルイミドはよく知られており、例え
ばオノレら著「種々の反応性オリゴマーおよびポリ(エ
ステル−イミド−エーテル)の合成と研究」、ヨーロピ
アン・ポリマー・ジャーナル誌、16巻、909−916頁、19
79年(Honore et al,“Synthesis and Study of Variou
s Reactive Oligomers and of Poly(ester−imide−et
her)s",European Polymer Journal,Vol.16,pp.909−91
6,October 12,1979)、クルイバー(Kluiber)らの米国
特許第3,274,159号およびウォルフ二世(Wolfe Jr.)の
米国特許第4,371,692号および4,371,693号をはじめとし
て多数の刊行物や特許に記載されている。ごく最近では
マックレディ(McCready)が、米国特許出願第665,277
号(1984年10月26日出願)で、すぐれたエラストマー特
性および他の望ましい特性を有する新規な1群のポリエ
ーテルイミドエステルを開示している。
エーテル・イミドおよびエステル単位を有する上述した
重合体は、良好な可撓性、衝撃強さおよび成形性を含め
て数多くの望ましい特性をもつ反面、これらの組成物
は、曲げ弾性率が極めて低いため、部品の物理的一体性
やスチッフネスが不要か望まれない用途に限定される。
その上、これらの組成物は加熱垂れ下り抵抗性が非常に
弱い。そのため、これらの組成物から成形した部品は高
温、例えば250゜Fより高い温度にさらされると、ひどく
垂れ下る。
本発明の目的は、大きなエネルギーの衝撃を吸収しそれ
に耐える能力、そして衝撃エネルギーを取り去った後永
久変形がほとんどまたはまったくなく元の状態または形
状に復帰する「スプリングバック」を含めて、すぐれた
エラストマー特性を有する新規な熱可塑性成形用組成物
を提供することにある。
すぐれた衝撃強さ、特に低温衝撃強さを有する一方、望
ましい場合には良好な可撓性を保留している新規な熱可
塑性成形用組成物を提供することも、本発明の目的であ
る。
さらに、本発明の目的は、驚くほど高い引張り伸びを有
するとともに、すぐれた溶融および結晶化温度および関
連特性を有する新規な熱可塑性成形用組成物を提供する
ことにある。
上述した欠点を克服し、高い強度および応力−歪特性、
良好な耐衝撃性および良好な成形性を含めて良好な総合
的物理特性を有する新規な熱可塑性成形用組成物を製造
できることを見出した。
発明の開示 本発明によれば、 (A)エーテル、エステルおよびイミド結合を有し、エ
ーテル結合が高分子量の、即ちMW約400−約12,000の、
長鎖エーテルグリコールおよび長鎖エーテルジアミンか
ら誘導されたポリオキシアルキレンまたはコポリオキシ
アルキレン単位として存在すること、で特徴付けられる
1種以上の熱可塑性エラストマー性重合体、 (B)1種以上の高分子量の熱可塑性ポリエステル、 (C)ビニル芳香族化合物、アクリル酸およびアルキル
アクリル酸のエステルおよび共役ジエンよりなる群から
選ばれる1種以上の単量体から誘導された単位を主成分
として有する1種以上の単独重合体または共重合体改質
剤樹脂、および所望に応じて (D)クレー充填剤 の混合物を含み、すぐれた衝撃強さ、特に低温衝撃強さ
およびすぐれた引張り伸びおよび/またはダイナタップ
特性を有する新規な熱可塑性組成物が提供される。
得られる組成物の望ましい物理的特性および最終使用用
途に応じて、本組成物は広義には約90−約5重量部の
A、約5−約90重量部のB、約5−約35重量部のCおよ
び0−約30重量部のDを含有する。好適な組成物は、良
好な可撓性と衝撃強さとを合わせもつ組成物で、従って
この好適な組成物は、約90−約40重量部のA、約5−約
50重量部のB、約50−約35重量部のCおよび0−約30重
量部のDを含有する。
発明の具体的説明 本発明の実施にあたって使用するのに適当な熱可塑性エ
ラストマー性重合体(A)は、イミド、エステルおよび
エーテル結合を含み、エーテル結合が高分子量の、即ち
MW約400−約12,000、好ましくは約900−約4000の、長鎖
エーテルグリコールおよび/または長鎖エーテルジアミ
ンから誘導されたポリオキシアルキレンまたはコポリオ
キシアルキレン単位として存在すること、で特徴付けら
れる。代表的には、これらの熱可塑性エラストマー性重
合体はポリ(エーテルエステルイミド)、ポリ(エステ
ルイミドエーテル)およびポリ(エーテルイミドエステ
ル)と称される。
適当なポリ(エーテルエステルイミド)およびポリ(エ
ステルイミドエーテル)およびその製造は、例えばヨー
ロピアン・ポリマー・ジャーナル誌、16巻、909−916頁
(1979年10月12日)のオノレら著「種々の反応性オリゴ
マーおよびポリ(エステルイミドエーテル)の合成と研
究」およびウォルフ二世の米国特許第4,371,692号およ
び4,371,693号に記載されている。これらの重合体は、
次式: またはこれらの混合物の単位を有することで特徴付けら
れ;上式中のGは、分子量約400−約12,000の長鎖ポリ
(オキシアルキレン)グリコールから、末端(またはな
るべく末端に近い)ヒドロキシル基を除去した後に残る
二価の基であり;Dは分子量約300以下のジオールからヒ
ドロキシル基を除去した後に残る二価の基であり;Qは分
子量350以下の脂肪族第一ジアミンからアミノ基を除去
した後に残る二価の基であり、Q′は分子量250以下の
脂肪族第一アミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除
去した後に残る二価の基であり、G単位1個につき約0.
5−約10のD単位が存在する。
式IおよびIIまたは式IIIおよびIVで例示される上記各
エステルイミド単位は、それぞれ、ジイミド−二酸基ま
たはイミド−二酸基を含む。ウォルフの特許に記載され
ているように、これらはそれぞれ脂肪族ジアミンまたは
アミノ酸をトリメリット酸無水物と、重合に先立って別
の工程で反応させるか、重合自体の最中に反応させるこ
とによって製造するのが好ましい。
熱可塑性エラストマーにG基を与えるのに使用できる長
鎖エーテルグリコールは、分子量約400−12000のポリ
(オキシアルキレン)グリコールおよびコポリ(オキシ
アルキレン)グリコールであるのが好ましい。好適なポ
リ(オキシアルキレン)単位は、分子量約900−約4000
で、側鎖を除いた炭素対酸素比が約1.8−約4.3である長
鎖エーテルグリコールから誘導される。
適当なポリ(オキシアルキレン)グリコールの例として
は、ポリ(エチレンエーテル)グリコール;ポリ(プロ
ピレンエーテル)グリコール;ポリ(テトラメチレンエ
ーテル)グリコール;エチレンオキシドでキャップした
ポリ(プロピレンエーテル)グリコールおよび主として
ポリ(エチレンエーテル)主鎖を有するコポリ(プロピ
レンエーテル−エチレンエーテル)グリコールを含めた
エチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダムまた
はブロック共重合体、ならびにテトラヒドロフランと少
量の第2の単量体、例えばエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシドまたはメチルテトラヒドロフラン(炭素対酸
素比が約4.3を超えないような割合で使用する)とのラ
ンダムまたはブロック共重合体が挙げられる。ホルムア
ルデヒドをジオール、例えば1,4−ブタンジオールおよ
び1,5−ペンタンジオールと反応させて得られるポリホ
ルマールグリコールも有用である。特に好適なポリ(オ
キシアルキレン)グリコールは、ポリ(プロピレンエー
テル)グリコール、ポリ(テトラメチレンエーテル)グ
リコールおよび主としてポリ(エチレンエーテル)主鎖
を有するコポリ(プロピレンエーテル−エチレンエーテ
ル)グリコールである。
−D−基を与えるのに使用できる低分子量ジオールは、
飽和および不飽和脂肪族および脂環式ジヒドロキシ化合
物ならびに芳香族ジヒドロキシ化合物である。これらの
ジオールは低分子量である、即ち約300以下の分子量を
有するのが好ましい。ここで用いる用語「ジオール」お
よび「低分子量ジオール」はその均等なエステル形成性
誘導体も包含すると解すべきだが、但し分子量の要件は
ジオールにのみ関係し、その誘導体にまでは及ばない。
エステル形成性誘導体の例としては、ジオールのアセテ
ートそして例えばエチレングリコールに対するエチレン
オキシドやエチレンカーボネートが挙げられる。
好適な飽和および不飽和脂肪族および脂環式ジオール
は、炭素原子数約2−19のものである。これらのジオー
ルの例には、エチレングリコール、プロパンジオール、
ブタンジオール、ペンタンジオール、2−メチルプロパ
ンジオール、2,2−ジメチルプロパンジオール、ヘキサ
ンジオール、デカンジオール、2−オクチルウンデカン
ジオール、1,2−、1,3−および1,4−ジヒドロキシシク
ロヘキサン、1,2−、1,3−および1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、ブテンジオール、ヘキセンジオールなど
が挙げられる。特に好ましいのは1,4−ブタンジオール
およびそのヘキサンジオールまたはブテンジオールとの
混合物であり、もっとも好ましいのは1,4−ブタンジオ
ールである。
熱可塑性エラストマーの製造に用いるのに適当な芳香族
ジオールは、通常炭素原子数6−約19のものである。芳
香族ジヒドロキシ化合物の中には、レゾルシノール、ヒ
ドロキノン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニル、ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)メタンおよび2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンがある。
特に好ましいジオールは飽和脂肪族ジオール、その混合
物および飽和ジオール(1種または複数種)と不飽和ジ
オール1種または複数種)との混合物であり、ここで各
ジオールは2−約8個の炭素原子を含む。2種以上のジ
オールを用いる場合、全ジオール含量に基づいて約60モ
ル%以上、特に80モル%以上が同じジオールであるのが
好ましい。前述したように、好適な熱可塑性エラストマ
ーは1,4−ブタンジオールが支配的な量で存在するエラ
ストマーであり、1,4−ブタンジオールが唯一のジオー
ルである場合がもっとも好ましい。
本発明の重合体に−Q−基を与えるのに使用できるジア
ミンは、分子量約350以下、好ましくは約250以下の脂肪
族(脂環式を含む)第一ジアミンである。p−キシリレ
ンジアミンのような、両アミノ基が脂肪族炭素に結合し
た芳香環含有ジアミンも包含されるものとする。代表的
な脂肪族(および脂環式)第一ジアミンは、エチレンジ
アミン、1,2−プロピレンジアミン、メチレンジアミ
ン、1,3−および1,4−ジアミノシクロヘキサン、2,4−
および2,6−ジアミノメチルシクロヘキサン、m−およ
びp−キシリレンジアミンおよびビス(4−アミノシク
ロヘキシル)メタンである。これらのジアミンの中で
は、入手しやすく、すぐれた物理的特性を有する重合体
が得られる点で、エチレンジアミンおよびビス(4−ア
ミノシクロヘキシル)メタンが好ましい。
本発明の重合体に−Q′−を与えるのに使用できるアミ
ノ酸は、分子量約250以下の脂肪族(脂環式を含む)第
一アミノ酸である。フェニルアラニンや4−(β−アミ
ノエチル)安息香酸のような、アミノ基が脂肪族炭素に
結合した芳香環含有アミノ酸を包含されるものとする。
代表的な脂肪族および脂環式第一アミノ酸はグリシン、
アラニン、β−アラニン、フェニルアラニン、6−アミ
ノヘキサン酸、11−アミノウンデカン酸および4−アミ
ノシクロヘキサン酸である。これらのアミノ酸の中で
は、入手しやすく、すぐれた物理的特性を有する重合体
が得られる点で、グリシンおよびβ−アラニンが好まし
い。
本発明の実施にあたっては使用するのに適当な熱可塑性
エラストマー(A)の第2の好適な群は、マックレディ
(McCready)の係属中の米国特許出願第665,277号(198
4年10月26日出願)および同第691,028号(1985年1月11
日出願)「熱可塑性ポリエーテルイミドエステル・エラ
ストマー」に記載されているような、ポリ(エーテルイ
ミドエステル)である。一般に、マックレディのポリ
(エーテルイミドエステル)は、(i)1種以上のジオ
ールと、(ii)1種以上のジカルボン酸と、(iii)1
種以上のポリオキシアルキレンジイミド二酸またはその
ための反応物質とから通常の方法で製造したランダムお
よびブロック共重合体である。好適なポリ(エーテルイ
ミドエステル)は、(i)C2−C19脂肪族および/また
は脂環式ジオールと、(ii)C4−C19脂肪族、脂環式お
よび/または芳香族ジカルボン酸またはそのエステル誘
導体と、(iii)ポリオキシアルキレンジイミド二酸と
から、ジイミド二酸(iii)対ジカルボン酸(ii)の重
量比を約0.25−2.0、好ましくは約0.4−1.4として、製
造される。
ここで用いるのに好適なジオール(i)は、本質的に
は、前述したように式IIおよびIVに−D−基を与えるの
に用いたものと同一である。
ポリ(エーテルイミドエステル)の製造に適当なジカル
ボン酸(ii)は、脂肪族、脂環式および/または芳香族
ジカルボン酸である。これらの酸は低分子量のもの、す
なわち分子量が約350以下のものが好ましいが、それよ
り大きな分子量のジカルボン酸、特にダイマー酸も使用
できる。ここで用いる用語「ジカルボン酸」は、ポリエ
ステル重合体を形成するグリコールおよびジオールとの
反応時にジカルボン酸とほゞ同様に作用する、2個の官
能性カルボキシル基を有するジカルボン酸の均等物も包
含する。これらの均等物には、エステルおよびエステル
形成性誘導体、例えば酸ハロゲン化物や無水物がある。
上述した分子量の好適範囲は酸に関する限定で、その均
等なエステルまたはエステル形成性誘導体には及ばな
い。つまり、ジカルボン酸が分子量約350以下であれ
ば、分子量350以上のジカルボン酸のエステルや分子量3
50以上のジカルボン酸の酸均等物も包含される。そのほ
かに、ジカルボン酸は、重合体形成および本発明の重合
体の使用を実質的に妨害しないならば置換基または置換
基の組合せを含有してもよい。
ここで用いる用語脂肪族ジカルボン酸は、それぞれ飽和
炭素原子に結合した2個のカルボキシル基を有するカル
ボン酸を意味する。カルボキシ基が結合した炭素原子が
飽和しておりかつ環内にある場合、その酸は脂環式であ
る。
ここで用いる用語芳香族ジカルボン酸は、それぞれ単独
または結合ベンゼン環系の炭素原子に結合した2個のカ
ルボキシル基を有するジカルボン酸を意味する。両方の
官能性カルボキシル基が同じ芳香環に結合している必要
はなく、2つ以上の環が存在する場合には、それらの環
は二価の脂肪族または芳香族基または−O−や−SO2
のような二価の基で連結できる。
使用できる代表的な脂肪族および脂環式酸は、セバシン
酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘ
キサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、アジピン酸、グルタル酸、こはく酸、しゅう酸、ア
ゼライン酸、ジエチルマロン酸、アリルマロン酸、ダイ
マー酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、2
−エチルスベリン酸、テトラメチルこはく酸、シクロペ
ンタンジカルボン酸、デカヒドロ−1,5−ナフタレンジ
カルボン酸、4,4′−ビシクロヘキシルジカルホン酸、
デカヒドロ−2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4−メチ
レンビス(シクロヘキサンカルボン酸)、3,4−フラン
ジカルボン酸および1,1−シクロブタンジカルボン酸で
ある。好適な脂肪酸はシクロヘキサンジカルボン酸、セ
バシン酸、ダイマー酸、グルタル酸、アゼライン酸およ
びアジピン酸である。
使用できる代表的な芳香族ジカルボン酸には、テレフタ
ル酸、フタル酸、イソフタル酸、二安息香酸、2つのベ
ンゼン核を有する置換ジカルボキシ化合物、例えばビス
(p−カルボキシフェニル)メタン、オキシビス(安息
香酸)、エチレン−1,2−ビス(p−オキシ安息香
酸)、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、フェナ
ントレンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、4,
4′−スルホニルジ安息香酸、およびこれらのハロおよ
びC1−C12アルキル、アルコキシおよびアリール環置換
誘導体がある。芳香族ジカルボン酸も存在するなら、p
−(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸のようなヒドロ
キシ酸も使用できる。
ポリエーテルイミドエステルの製造に好適なジカルボン
酸は芳香族ジカルボン酸、その混合物および1種以上の
芳香族ジカルボン酸と脂肪族および/または脂環式ジカ
ルボン酸との混合物であり、芳香族ジカルボン酸がもっ
とも好ましい。芳香族酸の中では、炭素原子数8−16の
ものが好ましく、特にベンゼンジカルボン酸、すなわち
フタル酸、テレフタル酸およびイソフタル酸およびその
ジメチル誘導体が好ましい。ジメチルテレフタレートが
特に好適である。
最後に、ポリ(エーテルイミドエステル)の製造にジカ
ルボン酸の混合物を用いる場合には、ジカルボン酸(i
i)100モル%に基づいて約60モル%以上、特に約80モル
%以上が同一のジカルボン酸またはそのエステル誘導体
であるのが好ましい。前述したように、好適なポリ(エ
ーテルイミドエステル)は、ジメチルテレフタレートが
主たるジカルボン酸であるもので、ジメチルテレフタレ
ートが唯一のジカルボン酸であるのがもっとも好まし
い。
ポリオキシアルキレンジイミド二酸(iii)は、平均分
子量が約700以上、好ましくは約900以上である高分子量
のジイミド二酸である。これらは、2個の隣接カルボキ
シル基または1個の無水物基ともう1つ追加のカルボキ
シル基(これはエステル化可能でなければならず、好ま
しくはイミド化不可能である)を含むトリカルボン酸化
合物1種以上と、高分子量ポリオキシアルキレンジアミ
ンとのイミド化反応により製造することができる。これ
らのポリオキシアルキレンジイミド二酸およびその製造
方法は、先行技術としてのマックレディの係属中の米国
特許出願第665,192号(1984年10月26日出願)で詳述さ
れている。
一般に、ポリオキシアルキレンジイミド二酸は次式で特
徴付けられる。
ここで各Rはそれぞれ独立に三価の有機基、好ましくは
三価のC2−C20脂肪族、芳香族または脂環式有機基であ
り;各R′はそれぞれ独立に水素またはC1−C6脂肪族お
よび脂環式基およびC6−C12芳香族基(例えばベンジ
ル)よりなる群から選ばれるのが好ましい一価の有機基
で、もっとも好ましくは水素であり、;Gは上記式Iおよ
びIIIについて説明した長鎖ポリ(アキシアルキレン)
グリコールに相当する長鎖ポリ(オキシアルキレン)ジ
アミンから末端アミン基を除去した後に残る基である。
トリカルボン酸成分は、大抵の場合、もう1つ追加のカ
ルボキシル基を有するカルボン酸無水物またはこれに対
応した無水物基の2個のイミド形成性隣接カルボキシル
基を含む酸である。これらの混合物も適当である。追加
のカルボキシル基はエステル化可能でなければならず、
好ましくは実質的にイミド化不可能である。
さらに、トリカルボン酸成分としてはトリメリット酸無
水物が好ましいが、当業者には多数の適当なトリカルボ
ン酸成分が想起でき、例えば2,6,7−ナフタレントリカ
ルボン酸無水物、3,3′,4−ジフェニルトリカルボン酸
無水物、3,3′,4−ベンゾフェノントリカルボン酸無水
物、1,3,4−シクロペンタントリカルボン酸無水物、2,
2′,3−ジフェニルトリカルボン酸無水物、ジフェニル
スルホン−3,3′,4−トリカルボン酸無水物、エチレン
トリカルボン酸無水物、1,2,5−ナフタレントリカルボ
ン酸無水物、1,2,4−ブタントリカルボン酸無水物、ジ
フェニルイソプロピリデン−3,3′,4−トリカルボン酸
無水物、3,4−ジカルボキシフェニル−3′−カルボキ
シフェニルエーテル無水物、1,3,4−シクロヘキサント
リカルボン酸無水物などがある。これらのトリカルボン
酸物質は次式で特徴付けられる。
ここでRは三価の有機基、好ましくは三価のC2−C20
肪族、芳香族または脂環式有機基であり、R′は好まし
くは水素またはC1−C6脂肪族および/または脂環式基お
よびC6−C12芳香族基(例えばベンジル)よりなる群か
ら選ばれるのが好ましい一価の有機基で、もっとも好ま
しくは水素である。
ポリ(エーテルイミドエステル)の製造では、ジイミド
二酸を重合に先立って別工程で予め形成しても、あるい
は重合中に形成してもよい。後者の場合、ポリオキシア
ルキレンジアミンとトリカルボン酸成分を反応器に直
接、ジオールおよびジカルボン酸と共に加えることがで
き、こうするとイミド化がエステル化と同時に生じる。
あるいはまた、ポリオキシアルキレンジイミド二酸を、
重合に先立って、溶融合成や溶媒系での合成など既知の
イミド化反応により予め形成することができる。このよ
うな反応は通常100℃−300℃の温度、好ましくは約150
℃−約250℃の温度で、水を排出しながら行うか、溶剤
系内で溶剤または共沸(溶剤)混合液の還流温度で行
う。好適なポリエーテルイミドエステルは、ポリオキシ
アルキレンジイミド二酸(iii)対ジカルボン酸(ii)
の重合比が約0.25−約2、好ましくは約0.4−約1.4であ
るものである。
特に好適なポリエーテルイミドエステルは、所望に応じ
て40モル%までの別のジカルボン酸を含むジメチルテレ
フタレートと、所望に応じて40モル%までの別の飽和ま
たは不飽和脂肪族および/または脂環式ジオールを含む
1,4−ブタンジオールと、分子量約400−約12,000、好ま
しくは約900−約4000のポリオキシアルキレンジアミン
およびトリメット酸無水物から形成したポリオキシアル
キレンジイミド二酸との反応生成物である。最適な実施
態様では、ジオールが100モル%1,4−ブタンジオール
で、ジカルボン酸が100モル%ジメチルテレフタレート
である。
前述したように、ポリエーテルイミドエステルは、ポリ
エステルの製造に通常用いられるエステル化/縮合反応
により製造することができる。使用できる方法の例が、
例えば米国特許第3,023,192号、第3,763,109号、第3,65
1,014号、第3,663,653号および第3,801,547号に記載さ
れており、これらの特許を本発明の先行技術として挙げ
ておく。
本発明の組成物の第2の成分(B)は、1種以上のジオ
ールと1種以上のジカルボン酸とから誘導された高分子
量の熱可塑性ポリエステルである。このポリエステル成
分を製造するのに有用なジオールおよびジカルボン酸に
は、マックレディの米国特許のポリエーテルイミドエス
テルの製造に用いるとして前述したジオール(i)およ
びジカボン酸(ii)がある。好適なポリエステルは、1
種以上の脂肪族および/または脂環式ジオールと芳香族
ジカルボン酸から誘導された芳香族ポリエステルであ
る。芳香族ポリエステルを誘導する出発の芳香族ジカル
ボン酸には、例えばフタル酸、イソフタル酸およびテレ
フタル酸、ナフタレン2,6−ジカルボン酸およびこれら
のエステル形成性誘導体ならびに前述した他の芳香族ジ
カルボン酸がある。そのほかに、これらのポリエステル
は、脂肪族ジカルボン酸および脂肪族ポリオールおよび
/またはポリ酸のような他の単位も少量含有してよい。
好適な芳香族ポリエステルは、一般に、次式の反復単位
を有する。
ここでDは式IIおよびIVで脂肪族および脂環式ジオール
について先に定義した通りである。DをC2−C6脂肪族ジ
オールから誘導するのがもっとも好ましい。好適な芳香
族ポリエステルの例として、ポリ(ブチレンテレフタレ
ート)、ポリ(ブチレンテレフタレート−コ−イソフタ
レート)、ポリ(エチレンテレフタレート)およびこれ
らの混合物が挙げられ、ポリ(ブチレンテレフタレー
ト)がもっとも好ましい。
上述したポリエステルは、市販されているか、当業界で
周知の方法、例えば米国特許第2,465,319号、第3,047,5
39号および第2,910,466号に記載の方法により製造する
ことができる。具体的には、高分子量の熱可塑性ポリエ
ステル(B)は、固有粘度が、60/40フェノール/テト
ラクロロエタン混合溶剤中30℃で測定して約0.4dl/g以
上、好ましくは約0.7dl/g以上である。
本発明の組成物の第3の必須成分(C)は改質剤樹脂ま
たは樹脂の組合せで、この改質樹脂はビニル芳香族単量
体、アクリル酸またはアルキルアクリル酸のエステルお
よび共役ジエンよりなる群から選ばれる1種以上の単量
体から誘導される。代表的には、上述した群から選ばれ
る1種以上の単量体を支配的な量含有する改質剤樹脂が
好ましい。そのほか、ゴムの性質をもつ改質剤樹脂も好
ましい。さらに、後述する詳細な説明から明らかなよう
に、多くの好適な改質剤樹脂が必要な単量体単位の2種
以上から誘導される。
第1群の改質剤樹脂は、ビニル芳香族単量体から誘導さ
れたものである。これらには、ホモポリマーと、ランダ
ム、ブロック、ラジアルブロックおよびコア−シェル共
重合体を含む共重合体の両方が含まれる。具体的には、
適当なビニル芳香族改質剤樹脂には、例えば変性および
未変性ポリスチレン、ABS型グラフト共重合体、ABおよ
びABA型ブロックおよびラジアルブロック共重合体およ
びビニル芳香族−共役ジエンのコアーシェルグラフト共
重合体がある。
変性および未変性ポリスチレンには、ホモポリスチレン
およびゴム変性ポリスチレン、例えばブタジエンゴム変
性ポリスチレン、別名高衝撃性ポリスチレン(HIPS)が
ある。別の有名なポリスチレンには、スチレンと種々の
単量体との共重合体があり、例えばポリ(スチレン−ア
クリロニトリル)(SAN)ならびに変性αおよびパラ置
換スチレンおよび米国特許第3,383,435号に開示された
スチレン樹脂のすべてが含まれる。
ABS型グラフト共重合体およびその製造方法はよく知ら
れており、広く市販されている。これらの共重合体を製
造するには、代表的には、共役ジエンを単独でもしくは
これと共重合し得る単量体と組み合わせて重合してゴム
重合体主鎖を形成する。主鎖(幹)の形成後、少なくと
も1種のグラフト用単量体、好ましくは2種のグラフト
用単量体を予め重合した主鎖の存在下で重合させてグラ
フト共重合体を得る。適当な共役ジエンは置換されてい
ても置換されていなくてもよく、例えばブタジエン、イ
ソプレン、1,3−ヘプタジエン、メチル−1,3−ペンタジ
エン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−エチル−
1,3−ペンタジエン、1,3−および2,4−ヘキサジエン、
ジクロロブタジエン、プロモブタジエン、ジブロモブタ
ジエンおよびこれらの混合物があるが、これらに限らな
い。これと共重合してゴム主鎖を形成し得る単量体に
は、後述するようなモノアルケニルアレーン単量体、ア
クリロニトリルおよびアクリル酸エステルがある。好適
なゴム主鎖重合体はブタジエン単独またはこれとスチレ
ンまたはアクリロニトリルとの組合せから誘導され、ポ
リブタジエンがもっとも好適である。
予め重合した主鎖の存在下で重合させることのできる1
群のグラフト単量体またはコモノマーは、モノアルケニ
ルアレーン単量体およびその置換誘導体である。このよ
うな適当な置換および非置換モノアルケニルアレーン単
量体の例には、スチレン、3−メチルスチレン、3,5−
ジエチルスチレン、4−n−プロピルスチレン、α−メ
チルスチレン、α−メチルビニルトルエン、α−クロロ
スチレン、α−ブロモスチレン、ジクロロスチレン、ジ
ブロモスチレン、テトラクロロスチレン、これらの混合
物などがある。モノビニル芳香族炭化水素としてスチレ
ンおよび/またはα−メチルスチレンを用いるのが好ま
しい。
第2群の適当なグラフトコモノマーはアクリル単量体、
例えばアクリロニトリル類およびアクリル酸エステル、
アルキルアクリル酸エステルである。このような適当な
グラフト単量体の例には、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロ
ニトリル、β−クロロアクリロニトリル、α−ブロモア
クリロニトリルおよびβ−ブロモアクリロニトリル、メ
チルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレートおよびこれらの混合物が
あるが、これらに限定されない。好適なアクリル単量体
はアクリロニトリルであり、好適なアクリル酸エステル
はエチルアクリレートおよびメチルアクリレートであ
る。
代表的には、共役ジエン重合体または共重合体主鎖は、
全グラフト共重合体の約5−約50重量%、好ましくは約
20−約50重量%を占め、残りはグラフト成分よりなる。
更に、モノアルケニルアレーン単量体は全グラフト共重
合体の約30−約70重量%を占め、好ましくはスチレンで
ある。最後に、第2群のグラフト単量体は、例えばアク
リロニトリル、エチレンアクリレートまたはメチルメタ
クリレートが存在する場合、これらは全グラフト共重合
体の約10−約40重量%を占める。
本発明の範囲内に入る他の群のビニル芳香族樹脂改質剤
は、モノアルケニルアレーンブロックと水素添加、部分
水素添加または非水素添加共役ジエンブロックとからな
り、ABおよびABAブロック共重合体と表記されるブロッ
ク重合体である。これらのブロック共重合体の製造に用
いるのに適当なモノアルケニルアレーンおよび共役ジエ
ン単量体には、ABS型グラフト共重合体の製造について
前述した単量体がある。勿論、ブロックAおよびB両方
ともホモポリマーでもランダム共重合体ブロックでもよ
い。但し、各ブロックがブロックを特徴付ける少なくと
も1群の単量体を主成分とし、またAブロックはそれぞ
れがモノアルケニルアレーンを主成分とし、Bブロック
はそれぞれがジエンを主成分とする。ここで用語「モノ
アルケニルアレーン」は、特にスチレンおよびその類似
体および同族体、具体的にはα−メチルスチレンおよび
環置換スチレン、特に環メチル化スチレンを包含すると
理解される。好適なモノアルケニルアレーンはスチレン
およびα−メチルスチレンであり、スチレンがもっとも
好ましい。Bブロックはブタジエンまたはイソプレンの
単独重合体およびこれら2種のジエンの1種とモノアル
ケニルアレーンとの共重合体から構成しうるが、但しB
ブロックは共役ジエン単位を主成分とする。使用する単
量体がブダジエンである場合、ブタジエン重合体ブロッ
ク中の重合ブタジエン単位の約35−約55モル%が1,2−
配置であるのが好ましい。従って、水素添加または部分
水素添加ブロック共重合体が望ましい場合は、エチレン
とブテン−1の規則的共重合体ブロック(EB)かこれに
似たセグメントとなり、またはかかるセグメントを有す
る。使用する共役ジエンがイソプレンである場合、得ら
れる水素添加生成物はエチレンとプロピレンの規則的共
重合体ブロック(EP)であるかこれに類似している。
ブロック共重合体を水素添加するのが好ましい場合、水
素添加はアルキルアルミニウム化合物とニッケルまたは
コバルトカルボキシレートまたはアルコキシドとの反応
生成物よりなる触媒を用いて、好ましくは脂肪族二重結
合の80%以上をほゞ完全に水素添加する一方、アルケニ
ルアレーンの芳香族二重結合の約25%以下を水素添加す
るような条件下で行うのが好ましい。水素添加ブロック
共重合体としては、脂肪族二重結合の99%以上が水素添
加される一方、芳香族二重結合の水素添加が5%以下で
ある共重合体が好ましい。
個々のブロックの平均分子量はある限度内で変動する。
大抵の場合、モノアルケニルアレーンブロックは数平均
分子量が5,000−125,000、好ましくは7,000−60,000程
度であり、一方共役ジエンブロックは水素添加の前また
は後に平均分子量が10,000−300,000、好ましくは30,00
0−150,000程度である。ブロック共重合体の総合平均分
子量は代表的には25,000−約350,000程度、好ましくは
約35,000−約300,000程度である。分子量は、トリウチ
ム計測法または浸透圧測定により決定するものがもっと
も正確である。
モノアルケニルアレーンブロックの割合は、ブロック共
重合体の約8−55重量%、好ましくは約10−30重量%と
するべきである。
これらのブロック共重合体は各種の幾何学的構造をもち
得る。それは、本発明は、特定の幾何学的構造にではな
く、むしろ重合体ブロックそれぞれの化学的組成に依存
するからである。つまり、構造は線状でも、ラジアルで
も、枝分れでもよい。重合体の特定の構造はその重合方
法によって決まる。例えば、線状重合体は、リチウム−
アルキルまたはジリチオスチルベンなどの開始剤を用い
て、所望の単量体を反応容器に順次(シークエンシャ
ル)に導入するか、2つのセグメントのブロック共重合
体を二官能性のカップリング剤でカップリングすること
によって得られる。他方、枝分れ構造は、重合体または
前駆重合体(最終ブロック重合体の水素添加が望ましい
場合)に対して3つ以上の官能基を有する適当なカップ
リング剤を用いて得ることができる。カップリングは、
多官能性カップリング剤、例えばジハロアルカンまたは
ジハロアルケンおよびジビニルベンゼンを用いるか、あ
る種の極性化合物、例えばハロゲン化珪素、シロキサン
または一価アルコールとカルボン酸とのエステルを用い
て行うことができる。重合体中のカップリング剤残基の
存在は、本発明の組成物の一部を形成する重合体を適正
に記述する上では、無視できる。同様に、全般的な観点
からは、特定の構造も無視できる。
ブロック共重合体の製造については、前述した方法を含
めて種々の方法が当業界で周知である。例えば、AB型ブ
ロック共重合体およびその製造方法が、例えば米国特許
第3,078,254号、第3,402,159号、第3,297,793号、第3,2
65,765号、第3,594,452号および英国特許第1,264,741号
に開示されており、これらはすべて本発明の先行技術と
して挙げてある。代表的な種類のABブロック共重合体の
例には、 ポリスチレン−ポリブタジエン(SBR)、 ポリスチレン−ポリイソプレンおよび ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエンがある。
このようなABブロック共重合体は、多数の供給元から商
業経路で入手でき、例えばフィリップス社(Phillips)
から商標名ソルプレン(Solprene)にて入手できる。
ほかに、ABAトリブロック共重合体およびその製造方法
と所望に応じて水素添加する方法は、米国特許第3,149,
182号、第3,231,635号、第3,462,162号、第3,287,333
号、第3,595,942号、第3,694,523号および第3,842,029
号に開示されており、これらはすべて本発明の先行技術
として挙げてある。このような方法では、ブロック重合
体用のリチウム系触媒、特にリチウムアルキルを用いる
のが特に好ましい。
代表的な種類のトリブロック共重合体の例には、 ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SB
S)、 ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SI
S)、 ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエン−ポリ
(αメチルスチレン)および ポリ(α−メチルスチレン)−ポリイソプレン−ポリ
(α−メチルスチレン) がある。特に好ましい1群の共重合体が、シェル社(Sh
ell)から商標名クラトン(KRATON)およびクラトンG
(KRATON G)として市販されている。「クラトン」ブロ
ック共重合体は、少くとも2つのモノアルケニルアレー
ン重合体末端ブロックAと、少なくとも1つの水素添
加、部分水素添加または非水素添加共役ジエン重合体中
間ブロックBよりなり、上記ブロック共重合体は8−55
重量%のモノアルケニルアレーン重合体ブロック含量を
有し、各重合体ブロックAが平均分子量約5000−約125,
000を有し、各重合体ブロックBが平均分子量約10,000
−約300,000を有する。
第2群の改質剤樹脂は、アクリル酸またはアルキルアク
リル酸のエステルから誘導されたものである。このよう
な改質剤樹脂の例には、アルキル基が1−8個の炭素原
子を含むアルキルアクリレートおよびアルキルメタクリ
レートの単独重合体および共重合体があり、具体的には
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
トおよびブチルメタクリレートの単独重合体および共重
合体がある。適当な共重合体には、上記単量体とビニル
またはアリル単量体(例えばアクリロニトリル、N−ア
リルマレイミドまたはN−ビニルマレイミド)またはα
−オレフィン(例えばエチレン)との共重合体が挙げら
れる。特に好適なアルキルアクリレート樹脂は、メチル
メタクリレートの単独重合体および共重合体(例えばポ
リメチルメタクリレート)である。
第3群の改質剤樹脂は共役ジエンから誘導されたもので
ある。共役ジエンを含む共重合体を多数既に説明した
が、そのほかの共役ジエン改質剤樹脂には、例えば、1
種以上の共役ジエンの単独重合体および共重合体、具体
的にはポリブタジエンゴムまたはポリイソプレンゴムが
ある。最後に、エチレン−プロピレン−ジエン単量体ゴ
ムも本発明の範囲内に入るものとする。これらのEPDMゴ
ムは代表的には、主たるエチレン単位、中間量のプロピ
レン単位そして約20モル%以下のごく少量のジエン単量
体単位よりなる。多数のこのようなEPDMとその製造方法
が米国特許第2,933,480号、第3,000,866号、第3,407,15
8号、第3,093,621号および第3,379,701号に開示されて
おり、これらは本発明の先行技術として挙げてある。
最後に、上記の群のすべてを上回る1群の改質剤樹脂が
あり、それはコアーシェル型グラフト共重合体である。
一般に、これらの共重合体は、主として共役ジエンゴム
のコアまたは主として架橋アクリレートゴムのコアと、
コア上に重合され、モノアルケニルアレーンおよび/ま
たはアクリル単量体単独または好ましくは他のビニル単
量体との組合せから誘導される1つ以上のシェルとを有
すると特徴付けられる。
さらに具体的には、コアーシェル共重合体の第1または
コア相は、1種以上の共役ジエン単独の重合共役ジエン
単位から、またはこれとビニル単量体1種またはその混
合物の単位とを共重合して構成するのが好ましい。上記
コア相に用いるのに適当な共役ジエンには、ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどがある。これ
らと共重合可能なビニル単量体の具体例には、ビニル芳
香族化合物、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、p−メチルスチレンなど;アクリル酸お
よびメタクリル酸のエステル、例えばメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチル
メタクリレートおよびエチルメタクリレート;および不
飽和脂肪族ニトリル、例えばアクリロニトリル、メタク
リニトリルなどがある。上記共重合体のコアは約50重量
%以上の共役ジエンを含有しなければならない。ここで
用いるのに好適なグラフト化コア−シェル共重合体は、
ポリブタジエン単独重合体または約10−50重量%のスチ
レンと約90−50重量%のブタジエンよりなるスチレン−
ブタジエン共重合体よりなり、約150,000−約500,000の
分子量を有するコアを含む。コア相は架橋用単量体を含
有してもよく、詳しくは後述するとおりである。
他方、本発明のグラフト共重合体を製造するのに用いる
架橋エラストマー性主幹重合体として、C4−C10アルキ
ルアクリレートの単独重合体または50重量%以上のアル
キルアクリレートを含有する共重合体を用い、特にブチ
ルアクリレート、オクチルアクリレートなどを用いる。
こうして製造したグラフト共重合体のゴム質特性は、50
重量%以上のアルキルアクリレートを用いた場合にのみ
発揮され、アルキルアクリレートの含量が50重量%未満
のグラフト共重合体は、これを用いて製造したポリエス
テルブロック共重合体の組成物の可撓性が悪いので、望
ましくない。50重量%未満の量でアルキルアクリレート
と共重合させる単量体として、芳香族ビニル単量体、例
えばスチレン、α−メチルスチレンなど、アルキルメタ
クリート、例えばメチルメタクリレート、エチルメタク
リレートなど、不飽和脂肪族ニトリル、例えばアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリルなど、そしてジエン化合
物、例えばブタジエン、クロロプレンなどが挙げられ
る。
共重合体の最終またはシェル相は、モノアルケニルアレ
ーンおよび/またはアクリル酸またはメタクリル酸のエ
ステル単味またはこれと1種以上の他のビニル単量体と
共重合した重合単位を含み、後者の場合グラフト成分の
10モル%以上、好ましくは40モル%以上がモノアルケニ
ルアレーン単量体および/またはアクリル酸またはメタ
クリル酸のエステルから誘導される。好適なモノアルケ
ニルアレーン単量体はスチレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレンなどであり、スチレンがもっとも好
ましい。好適なアクリル酸およびメタクリル酸のエステ
ルには、エチルアクリレート、メチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレートなどであり、メチル
メタクリレートが特に好ましい。これらと共重合可能な
別の単量体には、不飽和脂肪族ニトリル、例えばアクリ
ロニトリルおよびメタクリロニトリル、およびハロゲン
化ビニル、例えば塩化ビニルおよび臭化ビニルがある。
共役ジエンゴムのコア重合体に対して特に好適なシェル
は、スチレンおよび/またはメチルメタクリレートの重
合単位から誘導されたもので、スチレンおよびメチルメ
タクリレートはそれぞれ10−90モル%の量存在する。更
に、シェルは少量の、好ましくは10モル%未満の上記他
の単量体単位1種以上がこれに共重合していてもよい。
これらのシェルはアクリレートゴムのコアと組み合わせ
て用いることもできるが、このようなコアを用いる場合
には、ポリメチルメタクリレートのシェルまたは少量
の、好ましくは10モル%未満の別の単量体と共重合した
ポリメチルメタクリレートのシェルを用いるのが好まし
い。コアの場合と同様、シェル相は以下に詳述するよう
な架橋用単量体を含有してもよい。
所望に応じて、コア−シェル共重合体はさらに、1種以
上の重合ビニル単量体から誘導された架橋または非架橋
中間層を1層以上含んでもよく、この中間層をコアにグ
ラフトし、その上に最終シェル層をグラフトする。この
ような中間層に用いるのに適当なビニル単量体には前述
したものがあるが、これらに限らない。特にポリスチレ
ンが好適である。このような中間層がコア−シェル共重
合体に存在し、10モル%以上のモノアルケニルアレーン
単量体から誘導される場合、最終またはシェル相は、モ
ノアルケニルアレーン単位でない単量体単位を100モル
%まで含有することができる。このような場合、中間相
がポリスチレンよりなり、最終段がポリメチルメタクリ
レートよりなる多相共重合体が特に好ましい。
前述したように、コア−シェル共重合体の個々の段のそ
れぞれが架橋用単量体を含有してよく、この架橋用単量
体は個々の層の単位を架橋する作用をなすだけでなく、
シェルをコアにグラフト連結する作用もなす。コア−シ
ェル共重合体の製造に用いる架橋剤としては、各段階の
反応で単量体と支障なく共重合するものを選ぶべきであ
る。代表的な架橋剤としては、多官能性芳香族ビニル化
合物、例えばジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、
ジビニルトルエンなど;ポリオール例えばモノエチレ
ン、ジエチレンおよびトリエチレングリコール、1,3−
ブタンジオール、およびグリセリンのジおよびトリメタ
クリレートおよびアクリレート並びに不飽和脂肪族カル
ボン酸のアリルエステル、例えばアリルアクリレート、
アリルメタクリレートなど、およびジおよびトリアリル
化合物、例えばジアリルフタレート、ジアリルセバケー
ト、トリアリルトリアジンなどが挙げられるが、これら
に限らない。
架橋剤の使用量は各段階の反応について単量体仕込量に
基づいて約0.01−3.0重量%であるが、一般に最終グラ
フト共重合体中の架橋剤の合計量は3.0重量%未満であ
るのが好ましい。
ここで用いるのに適当なコア−シェル共重合体は一般
に、約50−約90重量%のコアと、約10−50重量%のグラ
フトまたはシェル相とからなる。グラフト共重合体中に
中間相または層が存在する場合、シェルおよび中間相が
それぞれ共重合体の約5−約25重量%を占める。
コア−シェル共重合体を改質剤樹脂として用いる最適の
実施態様では、コア−シェル共重合体をポリ(ブチレン
テレフタレート)またはその一部と予め配合するのが望
ましい。ユサ(Yusa)らの米国特許第4,442,262号で指
摘されているように、一般にコポリエーテルエステルと
共にコア−シェル共重合体を用いると表面粗さやフィッ
シュアイが生じる。本発明者は、驚くべきことには、他
の場合には不適当なコア−シェル共重合体でも、これを
ポリ(ブチレンテレフタレート)と予め配合しておけ
ば、フィッシュアイの発生を伴なわずに使用できること
を見出した。同じく驚くべきこととして、予め配合した
コア−シェル共重合体を用いると、ポリ(ブチレンテレ
フタレート)とコア−シェル共重合体とを予め配合して
いない組成物と比較して、予期し得ぬ程改良された物理
的特性を有する組成物が得られることを見出した。実
際、コア−シェル共重合体対ポリ(ブチレンテレフタレ
ート)の比はどんな値でもよいが、コア−シェル共重合
体の最終組成物への分散性をよくするには、4:1から1:
4、特に3:2から2:3までの比を用いるのが好ましい。
最後に、以上の説明はコア−シェル共重合体の予備配合
に関するものであるが、予備配合の考えは改質剤脂肪
(C)のいずれにも同等にあてはまる。
本発明に用いるコア−シェルグラフト共重合体は慣例の
エマルジョン重合法で製造されるが、別の方法として
は、主幹重合体のラテックス粒子の寸法を調節するため
に、架橋した主幹重合体のラテックスを適当に凝固させ
た後、グラフト共重合を行うことができる。
また、重合に際して、グラフト共重合にもちいる単量体
成分を1段階で反応させても、成分間の比を本発明に適
当な割合として供給することで多段階で反応させてもよ
い。
適当なコア−シェルグラフト共重合体の具体例およびそ
の製造は、例えば米国特許第4,180,494号、第4,034,013
号、第4,096,202号、第3,808,180号および第4,292,233
号に開示されており、これらは本発明の先行技術として
挙げてある。ここで用いるグラフト化コア−シェル共重
合体の市販されているものとしては、ローム・アンド・
ハース社(Rohm and Haas Chemical Company)からのKM
653およびKM611ブタジエン系コア−シェル共重合体やKM
330アクリレート系コア−シェル共重合体がある。
所望に応じて、改質剤組合せはさらにクレー充填剤を含
有してもよい。クレーはよく知られており、広く市販さ
れている。好適なクレーは結晶性および準結晶(パラク
リスタル)性クレーである。結晶性クレーが特に好まし
く、カオリンクレーが最適である。クレー、特にカオリ
ンクレーは水和状態でも、また焼成した無水状態でもよ
い。市販の適当なクレーの例としては、フリーポート・
カオリン社(Freeport Kaolin)から商標名ホワイトテ
ックス(Whitex)およびトランスリンク(Translink)
にて入手できるクレーが挙げられる。
そのほかに、必要ではないが、チタネートまたはシラン
カップリング剤で処理したクレー充填剤を使用するのが
好ましい。このようなカップリング剤の例として、ビニ
ルトリス2−メトキシエトキシシランおよびα−アミノ
プロピルトリエトキシシラン(ユニオン・カーバイド社
(Union Carbide)のA−1100)が挙げられる。
本発明の組成物の組成は、最終組成物に望まれる物理的
特性および最終組成物に予想される目的使用用途に応じ
て、広い範囲で変わる。一般には成分AからCまでを任
意の組合せで使用でき、成分Dのクレー充填剤を用いる
場合には、それが全組成物の50重量%以下でなければな
らない。
代表的には、本発明の組成物は、重量部で、約90−約5
部のA、約5−約90部のB、約5−約35部のCおよび0
−約30部のDを含有する。約50重量部以上の成分Bを含
有する組成物は極めてコワクあるいは剛性な材料を必要
とする用途に特に適当であるが、本発明の範囲内の特に
好適な1群の組成物は、より剛性な組成物のすぐれた応
力−強度特性を有し、しかもすぐれた可撓性を保持して
いるものである。このような組成物は一般に、重量部
で、約90−約40部、好ましくは約70−約45部の成分A;約
5−約55部、好ましくは約20−約45部の成分B;約5−約
30部、好ましくは約10−約20部の成分C;および所望に応
じて約25部以下、好ましくは約15部以下の成分Dを含有
する。
本発明の組成物は多数の望ましい特性をもっているが、
ある種の組成物を熱または酸化による分解ならびに紫外
線による分解に対してさらに安定化するのが推奨され、
好適であることもある。これはブレンド組成物に安定剤
を導入することによって行うことができる。良好な安定
剤には、フェノール化合物とその誘導体、アミン化合物
およびその誘導体、ヒドロキシル基およびアミン基両方
を含有する化合物、ヒドロキシアジン、オキシム、重合
体フェノール系エステルおよび多価金属の塩(金属が低
い方の原子価状態にある)がある。
安定剤として有用な代表的なフェノール誘導体には、3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロ桂皮酸の1,
3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル−s−トリアジン
−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオンとのトリエステル、4,
4′−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェニル)、1,3,5−
トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)ベンゼンおよび4,4′−ブチリ
デン−ビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)があ
る。種々の無機金属塩または水酸化物ならびに有機錯
体、例えばニッケルジブチルジチオカルバメート、サリ
チル酸第一マンガンおよび3−フェニル−サリチル酸銅
も使用できる。代表的なアミン安定剤には、N,N′−ビ
ス(β−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N,N′
ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン
およびフェニル−β−ナフチルアミンまたはそのアルデ
ヒドとの反応生成物がある。ヒンダードフェノールとチ
オジプロピオン酸エステル、メルカプチドおよび亜燐酸
エステルとの混合物が特に有用である。置換ベンゾフェ
ノンおよび/またはベンゾトリアゾールのような種々の
UV吸収剤と配合することによって、紫外線に対する安定
化を達成することができる。
本発明の組成物は、重合体ブレンドまたは混合物を製造
する周知の技術のいずれでも製造できるが、押出配合が
好ましい。配合に適当な装置には、単軸スクリュ押出
機、二軸スクリュ押出機、密閉式混合機、例えばバンバ
リーミキサ、加熱ゴム混練機(電熱またはオイル加熱)
またはファレル(Farrell)連続混合機がある。射出成
形機を用いて成形の直前に配合を達成することもできる
が、成形前に均一な配合を確実にするよう十分な時間攪
拌することに注意しなければならない。
あるいはまた、本発明の組成物は押出しや射出成形に先
立って成分を乾燥ブレンドすることによって製造しても
よい。最後に、前述したように、全成分のうち任意の2
つ以上、好ましくはCがコア−シェル共重合体である場
合には少くともBとCを予め配合してから、コポリエー
テルイミドエステルと配合することもできる。
本発明に従って製造した重合体組成物は、広い範囲の用
途に適当である。本組成物はすぐれた物理的属性を示
し、すぐれた応力−強度特性と低温衝撃強さを必要とし
しかも良好な可撓性を保持する必要のある用途に特に適
当である。
以下の実施例は本発明の例示として挙げてあり、本発明
を限定すると解すべきではない。
好適実施例の説明 組成物の物理的特性を測定するのに、以下のASTM法を使
用した。
曲げ弾性率 ASTM D790 引張伸び ASTM D638 ノッチ付きアイゾット ASTM D256 ノッチなしアイゾット ASTM D256 他の物理的特性は、当業界でよく知られ、採用されてい
る方法に従って測定した。ダイナタップ(Dynatup)は
組成物の応力−強度特性の尺度で、Emax/Etotalとして
表わされる。ここでEmaxは標準試片がたわみ下で永久変
形(すなわち回復不可能なたわみ)する前に耐えられる
最大エネルギー、そしてEtotalは標準試片が耐えられる
総合エネルギーである。
すべての組成物を、熱可塑性エラストマーを熱可塑性ポ
リエステルとプロデックス(Prodex)単軸スクリュ押出
機で溶融混合することによって製造した。さらに、すべ
ての組成物が0.5−0.7重量部の安定剤を含有した。
PEIE A−C PEIE A−Cは、ブタンジオール、ジメチルテレフタレ
ート、ポリ(プロピレンエーテル)ジアミン(平均MW
2000)およびトリメリット酸無水物から製造したポリエ
ーテルイミドエステルで、ジメチルテレフタレート対ジ
イミド二酸の重量比は次の通りの曲げ弾性率の重合体を
生成するように選択した。
PEIE A 10,000psi PEIE B 15,000psi PEIE C 25,000psi 実施例1および2,比較例A−C 2つの弾性率の異なるコポリエーテルイミドエステルを
用いて2組の組成物を製造した。各組とも、ポリエステ
ル変性コポリエーテルイミドエステルと、本発明で教示
された通りの共重合体をさらに含有する組成物とを例示
する。特定の組成およびその物理的特性を第1表に示
す。
第1表に示す結果から明らかなように、本発明の組成物
は、ポリエステル変性コポリエーテルイミドエステルと
比較して著しくすぐれた低温衝撃強さを有する。その
上、本発明を実施することにより、より低い曲げ弾性率
で明らかなようにすぐれた可撓性をすぐれた衝撃特性と
合わせもつ組成物が実現できる。
実施例3−19 本発明の範囲内の第2の一連の組成物を製造して本発明
の教示の広い範囲を例証した。特定の組成およびその物
理的特性は第2表に示す通りである。これから明らかな
ように、広い組成範囲にわたってすぐれた物理的特性の
組成物が実現できる。
実施例20−23 次の一連の組成物を製造して本発明の広い範囲をさらに
例証した。これらの組成物は、種々の共重合体改質剤樹
脂を用いた本発明の範囲内の組成物を例示している。特
定の組成とこれらの組成物の特性は第3表に示す通りで
ある。
実施例24−37 最後の一連の実施例を調整して、クレー充填組成物の加
熱垂れ下りが減少していることを例証した。これらの組
成物とその物理的特性は第4表に示す通りである。
上述した詳細な説明を参照すれば他の変更例は当業者に
自明である。これらの変更例もすべて、添付の請求の範
囲に規定した本発明の意図する全範囲内に入る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51:06 55:02 53:00 23:16)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)次式: またはこれらの混合物の単位を有するとして特徴付けら
    れるエラストマー重合体から選ばれた、1種以上の熱可
    塑性エラストマー性重合体、; 但し、上式中の各Rはそれぞれ独立にC2−C20脂肪族、
    脂環式または芳香族三価有機基であり、 −G−は、分子量400−12,000の長鎖ポリ(オキシアル
    キレン)グリコールから、末端(またはなるべく末端に
    近い)ヒドロキシル基を除去した後に残る二価の基であ
    り、; −D−は分子量300以下のジオールからヒドロキシル基
    を除去した後に残る二価の基であり; −N−Q−N−は脂肪族第一ジアミンの残基であり、−
    N−Q′−C(=O)−は分子量250以下の脂肪族第一
    アミノ酸の残基であり、 G単位1個につき0.5−10のD単位が存在する; (B)1種以上の高分子量の熱可塑性ポリエステル、お
    よび (C)ビニル芳香族化合物、アクリル酸およびアルキル
    アクリル酸のエステルおよび共役ジエンよりなる群から
    選ばれる1種以上の単量体から誘導された単位を主成分
    として有する1種以上の単独重合体または共重合体改質
    剤樹脂、の混合物を含み、 高分子量の熱可塑性ポリエステル(B)が、(i)1種
    以上のC2−C19脂肪族、脂環式または芳香族ジオールと
    (ii)1種以上のC4−C19脂肪族、脂環式または芳香族
    ジカルボン酸とから誘導された、ホモポリエステル、コ
    ポリエステルおよびホモポリエステルおよび/またはコ
    ポリエステルの混合物よりなる群から選ばれる、熱可塑
    性成形用組成物。
  2. 【請求項2】ジオールがC2−C8脂肪族および脂環式ジオ
    ールよりなる群から選ばれ、そのジオールの80モル%以
    上が同一である請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】ジオールが1,4−ブタンジオールである請
    求の範囲第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】ジカルボン酸の80モル%以上が同一であ
    り、C4−C16脂肪族、脂環式または芳香族ジカルボン酸
    およびそのエステル誘導体よりなる群から選ばれる請求
    の範囲第2項記載の組成物。
  5. 【請求項5】主要なジカルボン酸がC8−C16芳香族ジカ
    ルボン酸またはそのエステル誘導体である請求の範囲第
    4項記載の組成物。
  6. 【請求項6】ジカルボン酸がジメチルテレフタレートで
    ある請求の範囲第5項記載の組成物。
  7. 【請求項7】RがC6−C20芳香族三価有機基である、請
    求の範囲第5項記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記ジアミンがポリ(エチレンエーテル)
    ジアミン、ポリ(プロピレンエーテル)ジアミン、ポリ
    (テトラメチレンエーテル)ジアミンおよびコポリ(エ
    チレンエーテル−プロピレンエーテル)ジアミンよりな
    る群から選ばれる請求の範囲第1項記載の組成物。
  9. 【請求項9】高分子量の熱可塑性ポリエステル(B)
    が、次式: (式中の−D−はC2−C8脂肪族または脂環式ジオールか
    らヒドロキシ基を除去した後に残る基である)の反復単
    位を有する、但し上記コポリエステル中の単位の80モル
    %以上が芳香族エステル単位である請求の範囲第1項記
    載の組成物。
  10. 【請求項10】高分子量の熱可塑性ポリエステル(B)
    がポリ(ブチレンテレフタレート)である請求の範囲第
    9項記載の組成物。
  11. 【請求項11】改質剤樹脂が a)ゴム変性ポリスチレン、 b)ABS型グラフト共重合体、 c)ABおよびABA型ブロックおよびラジアルブロック共
    重合体、 d)スチレンと、アクリロニトリル類および共役ジエン
    よりなる群から選ばれる単量体とのランダム共重合体、 e)エチレン−プロピレン−ジエンターポリマーゴムお
    よび f)共役ジエンゴムを主成分とするコアまたは架橋アク
    リレートゴムを主成分とするコアと、コア上に重合さ
    れ、モノアルケニルアレーンおよび/またはアクリル単
    量体、単独またはこれと他のビニル単量体との組合せか
    ら誘導された1つ以上のシェルとを有するものとして特
    徴付けられるコア−シェル共重合体 よりなる群から選ばれる請求の範囲第1項乃至第10項の
    いずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】重量部で、90−5部の熱可塑性エラスト
    マー(A)、5−90部の熱可塑性ポリエステル(B)、
    5−35部の改質剤樹脂(C)および0−30部のクレー
    (D)を含有する請求の範囲第1項乃至第11項のいずれ
    か記載の組成物。
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