JPH0645746B2 - エラストマー性組成物 - Google Patents

エラストマー性組成物

Info

Publication number
JPH0645746B2
JPH0645746B2 JP61002312A JP231286A JPH0645746B2 JP H0645746 B2 JPH0645746 B2 JP H0645746B2 JP 61002312 A JP61002312 A JP 61002312A JP 231286 A JP231286 A JP 231286A JP H0645746 B2 JPH0645746 B2 JP H0645746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition according
poly
group
weight
diamine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61002312A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61181858A (ja
Inventor
ナン・アイ・リウ
ラツセル・ジエームズ・マクレデイ
Original Assignee
ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ filed Critical ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ
Publication of JPS61181858A publication Critical patent/JPS61181858A/ja
Publication of JPH0645746B2 publication Critical patent/JPH0645746B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L79/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
    • C08L79/04Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08L79/08Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多くの目的用途に対して優れた物理的特性を有
する新規な熱可塑性でエラストマー性の成形用組成物に
係る。これら新規な組成物の特に好ましい1群は高温に
耐えることができ、また衝撃に対して高エネルギーを吸
収しかつ“はね戻る”ことができしかも永久歪がほとん
どまたは全く残らない。特定的には本発明の組成物は、
芳香族ポリエステル(ポリ(ブチレンテレフタレート)
が最も好ましい)と粘土および閃長岩から成る群から選
択された鉱物質充填材との組み合わせと混和したポリエ
ーテルイミドエステルまたはポリエーテルエステルイミ
ドからなる。
ポリエーテルエステルイミドはよく知られており数多の
刊行物や特許に記載されている。たとえば、ホノーレ
(Honore)ら、「各種反応性オリゴマーとポリ(エステ
ル−イミド−エーテル)の合成と研究(Synthesis and
Study of Various Reactive Oligomers and of Poly(e
ster-imide-ether)s)」、ヨーロピアン・ポリマー・
ジャーナル(European Polymer Journal)、第16巻、
第909〜916頁、1979年10月12日、ならび
にクリユーバー(Kluiber)らの米国特許第3,274,159号
およびウオルフ・二世(wolfe Jr.)の米国特許第4,37
1,692号および第4,371,693号参照。さらに最近になって
マッククリーディ(McCready)の係属中の米国特許出願
第665,277号(1984年10月26日出願)に、エラ
ストマー性やその他所望の特性に優れた新規な1群のポ
リエーテルイミドエステルが開示された。
エーテル単位,イミド単位およびエステル単位をもつ上
述のポリマーは良好な可撓性,衝撃強さおよび成形性を
含めて多くの所望の特性を有しているがこれらの組成物
の熱垂れ耐性は非常に悪い。すなわち、これらの組成物
から成形した部品は高温、たとえば250゜Fより高温
にさらすとひどく垂れる。加えて、曲げ弾性率が非常に
低いことで示されるようにこれらの材料の可撓性は高い
ためにこれらの組成物の用途は部品の物理的一体性また
は剛性が望まれていないような用途に限られる。
本発明の目的は、たとえば塗装した部品をベーキングす
るオーブン内の温度にような高温に耐えることができそ
の際変形すなわち垂れがほとんどまたは全くないという
熱可塑性成形用組成物を提供することである。
また本発明の目的は、高エネルギーの衝撃を吸収してこ
れに耐えることができ、しかも衝撃エネルギーを取り除
くと元の状態または形状に“はね戻り”永久歪がほとん
どまたは全く残らないというような充分なエラストマー
性をもつ熱可塑性成形用組成物を提供することである。
さらに本発明の目的は、破断することなく高エネルギー
の変形に耐えることができる熱可塑性成形用組成物を提
供することである。
今や、前述の欠点を克服し、かつ高い強度および応力−
歪特性,良好な衝撃耐性ならびに良好な成形性を含めて
良好な全体的物理特性を有する熱可塑性成形用組成物を
製造し得ることが発見されたのである。
概 要 本発明によって次の(a)と(b)の混和物からなる新規な熱
可塑性組成物が提供される。
(a) 1種以上の熱可塑性エラストマー性ポリマー、こ
れはエーテル結合、エステル結合およびイミド結合を有
するものとして特徴付けられ、このエーテル結合は、長
鎖のエーテルグリコール類と長鎖のエーテルジアミン類
とから誘導された、高分子量の、すなわちMWが約40
0〜約12,000のポリオキシアルキレンまたはコポリオキ
シアルキレン単位として存在する。
(b) 改質有効量の次の(i)と(ii)の組合せ。
(i) 芳香族ポリエステル。
(ii) 粘土と閃長岩から成る群から選択された鉱物質充
填材。
本発明の新規な組成物ではエラストマー(a)と(b)(i)ポ
リエステルおよび(b)(ii)鉱物質充填材の改質用組合せ
(b)とをほとんどどんなように組み合わせてもよいが、
鉱物質充填材を多量に使用して充填するのは困難なので
全組成物に対してせいぜい約60重量%までの鉱物質充
填材(b)(ii)を使用するのが好ましく、約40重量%ま
でがさらに好ましい。
一般に本発明の組成物は、エラストマー(a)が約1〜9
8重量%、好ましくは約10〜90重量%で、組合せ
(b)が約2〜約99重量%、好ましくは約10〜約90
重量%であり、この組合せ(b)中のポリエステル成分(b)
(i)は(a)と(b)の全重量基準で約1〜約98重量%、好
ましくは約5〜約90重量%であり、鉱物質充填材は
(a)と(b)の全重量基準で約1〜約60重量%、好ましく
は5〜約40重量%である。
特にダイナタップ(Dynatup)特性値に現われる優れた
応力−強度特性と熱垂れ耐性を有する、本発明に含まれ
る組成物の特に好ましい1群は、(b)(i)芳香族ポリエス
テルと(b)(ii)鉱物質充填材の組合せの存在量が(a)と
(b)の全重量を基準にして約10〜約80重量%であ
り、(b)(i)と(b)(ii)が(a)+(b)に対してそれぞれ約5
〜約75重量%と約5〜約25重量%の量で存在するも
のである。好ましい組成物は、(b)(i)と(b)(ii)の合計
重量が約30〜約70重量%であり、(b)(i)と(b)(ii)
がそれぞれ(a)と(b)の全重量を基準にして約20〜約6
0重量%と約10〜約20重量%の量で存在するもので
ある。
発明の詳細な説明 本発明の実施に際して使用するのに適した熱可塑性エラ
ストマー性ポリマー(a)の特徴はイミド結合、エステル
結合およびエーテル結合を含有することであり、このエ
ーテル結合は長鎖のエーテルグリコール類と長鎖のエー
テルジアミン類とから誘導された高分子量、すなわち約
400〜約12,000のMWのポリオキシアルキレン単位ま
たはコポリオキシアルキレン単位として存在する。通常
これらの熱可塑性エラストマー性ポリマーはポリ(エー
テルエステルイミド)、ポリ(エステルイミドエーテ
ル)およびポリ(エーテルイミドエステル)と指称され
る。
適切なポリ(エーテルエステルイミド)およびポリ(エ
ステルイミドエーテル)ならびにそれらの製造は、たと
えば、ホノーレ(Honore)らの「各種反応性オリゴマー
とポリ(エステルイミドエーテル)の合成と研究(Synt
hesis and Study of Various Reactive Oligomers and
of Poly(esterimide ethers))」、ヨーロピアン・ポ
リマー・ジヤーナル(European Polymer Journal)、第
16巻、第909〜916頁、1979年10月12
日、ならびびにウオルフ・二世(Wolfe Jr.)の米国特
許第4,371,692号および第4,371,693号(これらは引用に
より本明細書中に含ませる)に記載されている。これら
の特徴は次の式の単位またはこれらの混合物を含有する
ことである。
および または および ここで、Gは分子量が約400〜約12,000の長鎖ポリ
(オキシアルキレン)グリコールから末端の(またはで
きるだけ末端に近い)ヒドロキシ基を除去した後に残る
二価の残基であり、Dは分子量が約300未満のジオー
ルからヒドロキシ基を除去した後に残る二価の残基であ
り、Qは分子量が350未満の脂肪族第一級ジアミンか
らアミノ基を除去した後に残る二価の残基であり、Q′
は分子量が250未満の脂肪族第一級アミノ酸からアミ
ノ基とカルボキシル基を除去した後に残る二価の残基で
ある。ただし、各G単位に対してD単位は約0.5〜約1
0個存在する。
上記式IとIIおよび式IIIとIVで例示したエステルイミ
ド単位はそれぞれジイミド−ジアシッド基またはイミド
−ジアシッド基を含有している。ウオルフ(Wolfe)の
特許に記載されているように、これらは重合に先立った
別の工程かまたは重合中にそれぞれ対応する脂肪族ジア
ミンまたはアミノ酸を無水トリメリト酸と反応させて製
造すると好ましい。
熱可塑性エラストマー中の−G−残基を得るのに使用で
きる長鎖のエーテルグリコール類は、分子量が約400
〜12,000のポリ(オキシアルキレン)グリコール類およ
コポリ(オキシアルキレン)グリコール類が好ましい。
好ましいポリ(オキシアルキレン)単位は、側鎖を除い
て炭素対酸素の比が約1.8〜約4.3で分子量が約900〜
約4,000の長鎖エーテルグリコール類から誘導される。
適切なポリ(オキシアルキレン)グリコールの代表例と
して、ポリ(エチレンエーテル)グリコール、ポリ(プ
ロピレンエーテル)グリコール、ポリ(テトラメチレン
エーテル)グリコール、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドのランダムまたはブロックコポリマー(た
とえば、エチレンオキサイドで末端をキヤツプしたポリ
(プロピレンエーテル)グリコールや主としてポリ(エ
チレンエーテル)骨格をもつコポリ(プロピレンエーテ
ル−エチレンエーテル)グリコール)、テトラヒドロフ
ランと少量の、エチレンオキサイド,プロピレンオキサ
イドまたはメチルテトラヒドロフランのような第2モノ
マー(炭素対酸素比が約4.3を超えないような割合で使
用する)とのランダムまたはブロックコポリマーを挙げ
ることができる。ホルムアルデヒドを1,4−ブタンジオ
ールや1,5−ペンタンジオールのようなジオールと反応
させて製造されるポリホルマールグリコールも有用であ
る。特に好ましいポリ(オキシアルキレン)グリコール
はポリ(プロピレンエーテル)グリコール、ポリ(テト
ラメチレンエーテル)グリコールおよび主にポリ(エチ
レンエーテル)骨格のコポリ(プロピレンエーテル−エ
チレンエーテル)グリコールである。
−D−残基を得るのに使用できる低分子量ジオールには
芳香族ジヒドロキシ化合物の他に飽和および不飽和の脂
肪族および脂環式のジヒドロキシ化合物がある。これら
のジオールは低分子量、すなわち約300以下の分子量
のものが好ましい。本明細書中で使用する「ジオール」
および「低分子量ジオール」という用語は、等価である
そのエステル形成性誘導体も含めて意味するが分子量に
関する条件はジオールに対してだけであってその誘導体
には及ばない。エステル形成性誘導体の例としてはジオ
ールのアセテート類やたとえばエチレングリコールに対
するものとしてエチレンオキサイドやエチレンカーボネ
ートが挙げられる。
好ましい飽和および不飽和の脂肪族および脂環式のジオ
ールは炭素原子を約2〜19個有するものである。これ
らのジオールの例としてはエチレングリコール、プロパ
ンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、2−
メチルプロパンジオール、2,2−ジメチルプロパンジオ
ール、ヘキサンジオール、デカンジオール、2−オクチ
ルウンデカンジオール、1,2−,1,3−および1,4−ジヒ
ドロキシシクロヘキサン、1,2−,1,3−および1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、ブテンジオール、ヘキセン
ジオール等を挙げることができる。特に好ましいのは1,
4−ブタンジオールおよびこれとヘキサンジオールまた
はブテンジオールとの混合物であり、1,4−ブタンジオ
ールが最も好ましい。
熱可塑性エラストマーの製造に使用するのに適した芳香
族ジオールは通常炭素原子を6〜約19個有するもので
ある。芳香族ジヒドロキシ化合物としてはレゾルシノー
ル、ヒドロキノン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、4,
4′−ジヒドロキシジフエニル、ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)メタンおよび2,2−ビス(p−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンがある。
特に好ましいジオールは飽和脂肪族ジオール、これらの
混合物、および飽和ジオール1種以上と不飽和ジオール
1種以上の混合物であり、各ジオールは炭素原子を2〜
約8個含有する。1種より多くのジオールを使用する場
合、全ジオール含量を基準にして少なくとも約60モル
%が同一であるのが好ましく、少なくとも80モル%が
同一であるのが最も好ましい。上述のように好ましい熱
可塑性エラストマーは1,4−ブタンジオールが大量に存
在するものであり、1,4−ブタンジオールが唯一のジオ
ールであると最も好ましい。
本発明のポリマー中の−Q−残基を得るのに使用できる
ジアミン類は分子量が約350未満、好ましくは約25
0以下の脂肪族(脂環式も含める)第一級ジアミンであ
る。p−キシリレンジアミンのように芳香環を含有し両
アミノ基が脂肪族炭素に結合しているジアミンも含まれ
るものとする。代表的な脂肪族(および脂環式)第一級
ジアミンはエチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミ
ン、メチレンジアミン、1,3−および1,4−ジアミノシク
ロヘキサン、2,4−および2,6−ジアミノメチルシクロヘ
キサン、m−およびp−キシリレンジアミンならびにビ
ス(4−アミノシクロヘキシル)メタンである。これら
のジアミンのうちエチレンジアミンとビス(4−アミノ
シクロヘキシル)メタンは入手が容易でありかつ物理的
特性の優れたポリマーが得られるので好ましい。
本発明のポリマー中の−Q′−残基を得るのに使用でき
るアミノ酸は分子量が約250未満の脂肪族(脂環式も
含める)第一級アミノ酸である。フェニルアラニンや4
−(β−アミノエチル)安息香酸のように芳香環を含有
しそのアミノ基が脂肪族炭素に結合しているアミノ酸も
含めて考える。代表的な脂肪族(およ脂環式)第一級ア
ミノ酸はグリシン、アラニン、β−アラニン、フェニル
アラニン、6−アミノヘキサン酸、11−アミノウンデ
カン酸および4−アミノシクロヘキサン酸である。これ
らのアミノ酸のうちグリシンとβ−アラニンが容易に入
手できしかも物理的特性の優れたポリマーが得られるの
が好ましい。
本発明を実施する際に適切に使用できる熱可塑性エラス
トマー(a)の第2の好ましい1群は、マッククリーディ
(Mc Cready)の1984年10月26日に出願され同
時係属中の米国特許出願第665,277号および同時に出願
され同時係属中の「熱可塑性ポリエーテルイミドエステ
ルエラストマー(Thermoplastic Polyetherimide Ester
Elastomers)」と題する米国特許出願(両者を引用に
よって本明細書中に包含する)に記載されているような
ポリ(エーテルイミドエステル)である。一般にマック
クリーディ(McCready)のポリ(エーテルイミドエステ
ル)は、(i)1種以上のジオール、(ii)1種以上のジカ
ルボン酸、および(iii)1種以上のポリオキシアルキレ
ンジイミドジアシッドまたはその反応前駆体から常法に
よって製造されたランダムおよびブロックコポリマーで
ある。好ましいポリ(エーテルイミドエステル)は、
(i)C〜C19の脂肪族および/または脂環式ジオー
ル、(ii)C〜C19の脂肪族、脂環式および/または芳
香族ジカルボン酸またはそのエステル誘導体、(iii)ポ
リオキシアルキレンジイミドジアシッドから製造される
がこの場合のジイミドジアシッド(iii)のジカルボン酸
(ii)に対する重量比は約0.25〜2.0であり、約0.4〜1.4
が好ましい。
ここで使用するのに適したジオール(i)は上述の式IIとI
V中の−D−残基を得るのに使用したものとほぼ同じで
ある。
ポリ(エーテルイミドエステル)の製造に使用するのに
適しているジカルボン酸(ii)は脂肪族,脂環式および/
または芳香族ジカルボン酸である。これらの酸は低分子
量、すなわち約350未満の分子量をもつのが好ましい
が、これより大きい分子量のジカルボン酸、特にダイマ
ー酸も使用できる。本明細書中で使用する「ジカルボン
酸」という用語は、ポリエステルポリマーを形成する際
にグリコールおよびジオールとの反応でジカルボン酸と
ほとんど同じ働きをする官能性カルボキシル基を2個有
しているジカルボン酸の等価物を含んでいる。これらの
等価物にはエステルおよび酸ハロゲン化物や無水物のよ
うなエステル形成性誘導体がある。上記した好ましい分
子量というのは酸自体に関するもので、それと等価なエ
ステルやエステル形成性誘導体についていうものではな
い。すなわち、分子量が350より大きいジカルボン酸
のエステルが350より大きい分子量を有するジカルボ
ン酸の酸等価物も酸自体の分子量が約350以下である
限り包含される。さらに、本発明の実施に際してポリマ
ー形成およびそのポリマーの使用に干渉することが実質
的になければジカルボン酸に置換基が任意に含有されて
いてもよい。
本明細書で使用する脂肪族ジカルボン酸という用語は、
各々飽和炭素原子に結合しているカルボキシル基を2個
有するカルボン酸を指している。カルボキシル基が結合
している炭素原子が飽和でしかも環内にあればその酸は
脂環式である。
芳香族ジカルボン酸という用語は本明細書中では、各々
個別または融合したベンゼン環系内の炭素原子に結合し
ているカルボキシル基を2個有するジカルボン酸のこと
である。2つの官能性カルボキシル基が同一の芳香環に
結合している必要はなく、1個より多くの環がある場合
それらは脂肪族もしくは芳香族の二価の基または−O−
や-SO2-のような二価の基でつながっていてもよい。
使用できる代表的な脂肪族酸と脂環式酸はセバシン酸、
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
アジピン酸、グルタル酸、コハク酸、シユウ酸、アゼラ
イン酸、ジエチルマロン酸、アリルマロン酸、ダイマー
酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、2−エ
チルスベリン酸、テトラメチルコハク酸、シクロペンタ
ンジカルボン酸、デカヒドロ−1,5−ナフタレンジカル
ボン酸、4,4′−ビシクロヘキシルジカルボン酸、デカ
ヒドロ−2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4−メチレン
ビス(シクロヘキサンカルボン酸)、3,4−フランジカ
ルボン酸、および1,1−シクロブタンジカルボン酸であ
る。好ましい脂肪族酸はシクロヘキサンジカルボン酸、
セバシン酸、ダイマー酸、グルタル酸、アゼライン酸お
よびアジピン酸である。
使用できる芳香族ジカルボン酸の代表例としてはテレフ
タル酸、フタル酸、イソフタル酸、ビ−安息香酸、ベン
ゼン核2個の置換ジカルボキシ化合物(ビス(p−カル
ボキシフェニル)メタン、オキシビス(安息香酸)、エ
チレン−1,2−ビス−(p−オキシ安息香酸)等)、1,5
−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、フェナントレン
ジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、4,4′−ス
ルホニルジ安息香酸、これらのハロ,C〜C12アルキ
ル,アルコキシおよびアリール環置換誘導体がある。p
(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸のようなヒドロキ
シ酸もまた、芳香族ジカルボン酸も存在しているならば
使用することができる。
ポリエーテルイミドエステルの製造に好ましいジカルボ
ン酸は芳香族ジカルボン酸、その混合物および1種以上
のジカルボン酸と脂肪族および/または脂環式ジカルボ
ン酸との混合物であり、芳香族ジカルボン酸が最も好ま
しい。芳香族酸のうち、炭素原子が8〜16個のもの、
特にベンゼンジカルボン酸、すなわちフタル酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸およびこれらのジメチル誘導体が
好ましい。特にテレフタル酸ジメチルが好ましい。
最後に、ポリ(エーテルイミドエステル)の製造にジカ
ルボン酸の混合物を用いる場合には、ジカルボン酸(ii)
100モル%のうち少なくとも約60モル%、好ましく
は少なくとも約80モル%が同一のジカルボン酸または
そのエステル誘導体であるのが好ましい。既に述べたよ
うに、好ましいポリ(エーテルイミドエステル)はジメ
チルテレフタレートが主たるジカルボン酸であるもので
あり、ジメチルテレフタレートが唯一のジカルボン酸で
あると最も好ましい。
ポリオキシアルキレンジイミドジアシッド(iii)は、平
均分子量が約700以上、最も好ましくは約900以上
である高分子量ジイミドジアシッドである。これらは、
2個の隣接カルボキシ基か無水物基と別にもう1つのカ
ルボキシ基(これはエステル化可能なものでなけれなら
ず、イミド化できないものが好ましい)とを含有する1
種以上のトリカルボン酸化合物を高分子量ポリオキシア
ルキレンジアミンとイミド化反応させて製造することが
できる。これらのポリオキシアルキレンジイミドジアシ
ッドとその製造方法は1984年10月26日に出願さ
れたマッククリーディ(Mc Cready)の係属中の米国特
許出願第665,192号(引用によって本明細書中に包含す
る)にされに詳しく開示されている。
一般にポリオキシアルキレンジイミドジアシッドは次式
で特徴付けられる。
ここで、各Rはそれぞれ独立に三価の有機基、好ましく
はC〜C20で脂肪族,芳香族または脂環式の三価の有
機基であり、各R′はそれぞれ独立して水素かまたは好
ましくはC〜Cの脂肪族基および脂環式基ならびに
〜C12の芳香族基(たとえばベンジル)から成る群
から選択された一価の有機基であり、最も好ましくは水
素であり、Gは上記式IとIIIについて上で記載した長
鎖のポリ(オキシアルキレン)グリコールと等価な長鎖
のポリ(オキシアルキレン)ジアミンの末端アミノ基を
除去した後に残る残基である。
このトリカルボン酸成分は追加のカルボキシ基を1個含
有するカルボン酸無水物、またはこれに対応する、無水
物基の代わりにイミド形成性の隣接カルボキシ基を2個
含有する酸のほとんどいずれでもよい。これらの混合物
も適切である。追加のカルボキシ基はエステル化できる
ものでなければならず、ほとんどイミド化できないもの
が好ましい。
さらに、無水トリメリト酸がトリカルボン酸成分として
好ましいが、当業者には多くの適切なトリカルボン酸成
分が公知であり、たとえば2,6,7−ナフタレントリカル
ボン酸無水物、3,3′,4−ジフェニルトリカルボン酸無
水物、3,3′,4−ベンゾフェノントリカルボン酸無水
物、1,3,4−シクロペンタントリカルボン酸無水物、2,
2′,3−ジフェニルトリカルボン酸無水物、ジフェニル
スルホン−3,3′,4−トリカルボン酸無水物、エチレン
トリカルボン酸無水物、1,2,5−ナフタレントリカルボ
ン酸無水物、1,2,4−ブタントリカルボン酸無水物、ジ
フェニルイソプロピリデン−3,3′,4−トリカルボン酸
無水物、3,4−ジカルボキシフェニル−3′−カルボキ
シフェニルエーテル無水物、1,3,4−シクロヘキサント
リカルボン酸無水物、等がある。これらのトリカルボン
酸材料は次の式で特徴付けることができる。
ここで、Rは三価の有機基、好ましくはC〜C20で脂
肪族,芳香族または脂環式の三価有機基であり、R′は
水素かまたは好ましくはC〜Cの脂肪族および/ま
たは脂環式基およびC〜C12の芳香族基(たとえばベ
ンジル)から成る群から選択された一価の有機基である
のが好ましく、水素が最も好ましい。
ポリ(エーテルイミドエステル)の製造に際し、ジイミ
ドジアシッドは重合に先立つ別の段階で予じめ形成され
ていてもよいし、あるいは重合工程中に形成されてもよ
い。後者の場合、ポリオキシアルキレンジアミンとトリ
カルボン酸成分とはジオールおよびジカルボン酸と共に
直接反応器に入れることができ、こうしてイミド化がエ
ステル化と同時に起こる。あるいは、ポリオキシアルキ
レンジイミドジアシッドは、溶融合成を含めて公知のア
ミド化反応により、または溶融系で合成することによ
り、重合に先立って予じめ形成してもよい。このような
反応は通常、水を留去しながら100〜300℃、好ま
しくはほぼ150〜ほぼ250℃の温度で、または溶媒
系中で溶媒もしくは共沸(溶媒)混合物の還流温度で起
こる。好ましいポリエーテルイミドエステルはポリオキ
シアルキレンジイミドジアシッド(iii)対ジカルボン酸
(ii)の重量比が約0.25〜約2、好ましくは約0.4〜約1.4
であるものである。
特に好ましいポリエーテルイミドエステルは、ジメチル
テレフタレート(任意に40モル%までの他のジカルボ
ン酸を含む)と、1,4−ブタンジオール(任意に40モ
ル%までの他の飽和または不飽和脂肪族および/または
脂環式ジオールを含む)と、分子量が約400〜約12,0
00、好ましくは約900〜約4,000のポリオキシアルキ
レンジアミンとトリメリト酸無水物とから製造したポリ
オキシアルキレンジイミドジアシッドとの反応生成物か
らなる。最も好ましい態様ではジオールが100モル%
1,4−ブタンジオールであり、ジカルボン酸が100モ
ル%ジメチルテレフタレートである。
上述のようにポリエーテルイミドエステルはポリエステ
ルの製造で常用するエステル化/縮合反応によって製造
できる。実施し得るプロセスの例はたとえば米国特許第
3,023,192号、第3,763,109号、第3,651,014号、第3,66
3,653号および第3,801,547号(これらを引用して本明細
書中に包含する)に記載されている。
上記の熱可塑性エラストマー(a)は、本発明の教示に従
い、(i)脂肪族および/または脂環式ジオールと芳香族
ジカルボン酸またはそのエステル誘導体とから得られた
1種以上の熱可塑性芳香族ポリエステルと、(ii)粘土閃
長岩から成る群から選択された鉱物質充填材との組合せ
(b)の改質量と混和することによって改質される。
上述の脂肪族および脂環式ジオールと芳香族ジカルボン
酸またはそのエステル誘導体はほとんどどれでも熱可塑
性芳香族ポリエステルの製造に使用し得るが、好ましい
ポリエステルは次の一般式の繰り返し単位を有する。
ここでDは上記IIとIVで脂肪族および脂環式ジオールに
対して定義したとおりである。さらに、これらのポリエ
ステルは脂肪族ジカルボン酸および/または脂肪族ポリ
オールのような他の単位も少量含有していてもよい。好
ましいポリエステルとしてはポリ(ブチレンテレフタレ
ート)、ポリ(エチレンテレフタレート)およびこれら
のブレンドがあり、ポリ(ブチレンテレフタレート)が
最も好ましい。
上記のポリエステルは市販品から入手でき、または米国
特許第2,465,319号、第3,047,539号および第2,910,466
号(引用して本明細書中に包含する)に記載されている
方法のように業界でよく知られている方法によって製造
することができる。
本発明の実施に適した鉱物質充填材(b)(ii)は粘土と閃
長岩から成る群から選択される。
閃長岩は広く知られかつ市販されている無機長石質鉱物
である。好ましい閃長岩は無水のケイ酸ナトリウムカリ
ウムアルミニウムであるカスミ石閃長岩である。このよ
うな鉱物質充填剤の特定の入手源の1つはインダスミン
社(Indusmin Ltd.)の商品名ミネツクス(MINEX)であ
る。
鉱物質充填材の好ましい群は粘土である。粘土鉱物はよ
く知られており、広く市販されている。好ましい粘土は
結晶質粘土と亜結晶質粘土である。特に好ましいのは結
晶質粘土であり、カオリン粘土が最も好ましい。粘土、
特にカオリン粘土は水和形でも仮焼した無水物でもよ
い。市販されている適切な粘土の例としてはフリーポー
トカオリン(Freeport Kaolin)が商品名ホワイテック
ス(Whitex)およびトランスリンク(Translink)とし
て市販している粘土が挙げられる。
さらに、必須ではないがこのような鉱物質充填材をチタ
ネートまたはシランカップリング剤で処理してあるもの
を使用すると好ましい。このようなカップリング剤の例
としてはビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン
およびγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(ユニオ
ンカーバイド(Union Carbide)のA−1100)が挙
げられる。
エラストマー(a)と、(b)(i)芳香族ポリエステルおよび
(b)(ii)鉱物質充填材の改質剤の組合せとのほとんどい
かなる組み合わせも本発明の範囲内と考えられる。しか
し、鉱物質充填材と高い充填量で用いるのは困難なので
全組成物に対しせいぜい約60重量%まで、好ましくは
約40重量%以下の鉱物質充填材(b)(ii)を用いるのが
好ましい。
一般に本発明の組成物はエラストマー(a)を約1〜98
重量%、好ましくは約10〜90重量%含み、改質剤の
組合せ(b)を約2〜約99重量%、好ましくは約10〜
約90重量%含む。この改質剤の組合せ(b)では芳香族
ポリエステル成分(b)(i)が(a)と(b)の全重量を基準にし
て約1〜約99重量%、好ましくは約5〜約95重量%
であり、鉱物質充填材(b)(ii)が(a)と(b)の全重量を基
準にして約1〜約60重量%、好ましくは5〜約40重
量%である。
本発明の組成物のうち、特にダイナタップ(Dynatup)
特性値に現われるような優れた応力−強度特性と熱垂れ
耐性とを有する特に好ましい1群は、(b)(i)と(b)(ii)
の組合せの存在量が(a)と(b)の全重量を基準にして約1
0〜約80%であり、(b)(i)と(b)(ii)が(a)+(b)に対
してそれぞれ約5〜約75重量%と約5〜約25重量%
の量で存在しているものである。好ましい組成物は、
(b)(i)と(b)(ii)の合計重量が約30〜約70重量%で
あり、(b)(i)と(b)(ii)がそれぞれ(a)と(b)の全重量を
基準として約20〜約60重量と約10〜約20重量%
の量で存在しているものである。
また、本発明の組成物は必要に応じ、たとえば酸化防止
剤、可塑剤、顔料、難燃剤等のような他の添加剤と適切
に混和することもできる。
本発明の組成物はポリマーブレンドまたは混和物を製造
するためのよく知られた技術のいずれを用いても製造で
きる。押出混合が好ましい。適切なブレント機としては
一軸エクストル−ダー、二軸エクストルーダー、バンバ
リーミキサーのような密閉式混合機、加熱ゴムミル(電
気加熱または油熱)またはファレル(Farrell)連続ミ
キサーがある。成形直前にブレンドするためには射出成
形機も使用できるが成形前に均一なブレンドが確実にな
されるよう時間と撹拌を充分にするという注意が必要で
ある。
別の方法としては、押出または射出成形する前にドライ
ブレンドする方法や2つの成分と予じめ混合する方法、
特に熱可塑性エラストマー(a)と混合する前に熱可塑性
ポリエステル(b)(i)と鉱物質充填材(b)(ii)を予備混合
する方法がある。
本発明に従って製造されるポリマー組成物は広範囲の成
形用途に適切である。好ましい組成物は優れた熱垂れ耐
性をもっており、オーブン内でベーキングしなければな
らない塗料で塗装された物品に使用できる。加えて、こ
れらの組成物は、衝撃エネルギーに対して「へこみ」、
エネルギーを取り去った後は「元にはね戻る」という優
れたダイナタップ(Dynatup)特性を有している。した
がってこれらの組成物はたとえばフェンダーやバンパー
のような自動用途向けとして特に適している。
以下の実施例は本発明の1例として挙げるものであっ
て、限定する意図は全くない。
好ましい具体例の詳細な説明 組成物の物理的特性を測定するのには次のASTM法を
用いた。
曲げ弾性率 ASTM D790 引張伸び ASTM D638 ショアーD硬さ ASTM D2240 ノッチ付アイゾット ASTM D256 ノッチ無アイゾット ASTM D256 組成物は全て、プロデックス(Prodex)一軸エクストル
ーダー内で熱可塑性エラストマーを熱可塑性芳香族ポリ
エステルおよびカオリン粘土と共にメルトブレンドして
製造した。
PEIE A〜D PEIE A〜Dはブタンジオール、ジメチルテレフタレー
ト、ポリ(プロピレンエーテル)ジアミン(平均MW 2
000)およびトリメリト酸無水物から製造したポリエ
ーテルイミドエステルである。ジメチルテレフタレート
とジイミドジアシッドの重量比は下記の曲げ弾性率のポ
リマーが生成するようなものとした。
PEIEA 10,000 psi PEIEB 15,000 psi PEIEC 16,000 psi PEIED 50,000 psi PEIE E PEIEEはブタンジオール、ジメチルテレフタレート、コ
ポリ(プロピレンエーテル−エチレンエーテル)ジアミ
ン(平均MW 900)およびトリメリト酸無水物から製
造したポリエーテルイミドエステルであり、ジメチルテ
レフタレートとジイミドジアシッドの重量比は15,000 p
siのポリマーが生成するようなものとした。
PEEI PEEIは、ウォルフ・二世(wolfe Jr.)の前記特許
に従ってトリメリト酸無水物32.5重量部、グリシン13
重量部、ポリ(テトラメチレンエーテル)グリコール
(平均MW1000)23重量部、ブタンジオール31重
量部、および安定剤0.5重量部からチタン酸エステル触
媒を用いて製造したポリエーテルエステルイミドであ
る。
実施例1〜13 ポリエーテルエステルイミドと改質量のポリ(ブチレン
テレフタレート)およびカオリン粘土と広範囲の重量比
に亘るブレンドである、本発明の範囲に入る組成物を製
造した。これらの組成物の個々の組成と物理特性を表1
に示す。
表1をみるとすぐわかるように、本発明の組成物はその
組成に応じて広範囲に変化する物理特性を有している。
したがって特定用途に対する調合の選択はしかるべく変
化する。要約すると、表1から明らかなように組成物は
全て良好な衝撃強さを有しているが最良の衝撃強さは少
なくとも約30重量%のエラストマーが存在するもので
得られる。同様に、エラストマーの充填量が大きく、ポ
リエステルが中程度で、粘土の量が少ない場合の組成物
は優れたダイナタップ(Dynatup)特性を有しており、
そのためこれから成形される部品は衝撃を受けた際に破
断することなく高いエネルギーを吸収し、しかも元の形
状に「戻り」、残留変形はたとえあるにしても極くわず
かである。これらの結果とは逆に、エラストマーと粘土
の量が少なくてポリエステルが多い組成物と、エラスト
マーが少なく、ポリエステルと粘土はいずれも中程度の
組成物とは、熱垂れ耐性に秀でている。これらの組成物
のうち最も好ましいのは実施例1〜6であり、これらは
ダイナタップ(Dynatup)特性、熱垂れ耐性および衝撃
強さの最も望ましい組み合わせを有している。
実施例14〜21 本発明の範囲の広さをさらに示すために別の一連の組成
物を製造した。これらの組成物の個々の組成と物理特性
を表2に示した。
実施例14と15は原料エラストマー自体の溶融粘度が
本発明の組成物に及ぼす影響を示す。明らかに、ほとん
どのエラストマー特性にはあまり影響がないがエラスト
マーの溶融粘度が低いと伸びには大きな影響が出る。
実施例16〜19は原料ポリエーテルイミドエステルエ
ラストマー自体の曲げ弾性率が特性に及ぼす影響を示
す。特に、実施例16と17をそれぞれ実施例18と1
9と比較するとわかるように、曲げ弾性率の大きいエラ
ストマーでは衝撃強さが多少損なわれるがその代わりに
熱垂れ耐性が大きく増大する。また、曲げ弾性率の大き
いエラストマーを少なくすると本発明の好ましい組成物
の秀れたダイナタップ特性に悪影響が出るということも
重要である。
最後に、実施例20と21はそれぞれポリ(プロピレン
エーテル)ジアミンとコポリ(プロピレンエーテル−エ
チレンエーテル)ジアミンから誘導されたエラストマー
を利用する本発明を例示している。明らかに、前者の組
成物は衝撃強さとダイナタップ(Dynatup)特性とに関
して優れており、一方後者の組成物は引張伸びと熱垂れ
耐性が優れている。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) (i)式 および または および の単位またはこれらの混合物[ただし式中、Gは分子量
    が400〜12,000の長鎖ポリ(オキシアルキレ
    ン)グリコールから末端(またはできるだけ末端に近
    い)ヒドロキシ基を除去した後に残る二価の基であり、
    Dは分子量が300未満のジオールからヒドロキシ基を
    除去した後に残る二価の基であり、Qは分子量が350
    未満の脂肪族第一級ジアミンからアミノ基を除去した後
    に残る二価の基であり、Q′は分子量が250未満の脂
    肪族第一級アミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除
    去した後に残る二価の基である。ただし、G単位1個に
    つき0.5〜10個のD単位が存在する]からなるもの
    として特徴付けられるエラストマー性ポリマー および (ii)式 および [ただし式中、Rはそれぞれ独立してC〜C20の脂肪
    族,脂環式または芳香族の三価の有機基であり、Gは分
    子量が400〜12,000の長鎖アルキレンエーテル
    ジアミンの末端アミノ基を取り去った後に残る基であ
    り、Dは上記に定義のとおりであり、R″は分子量が3
    50未満のジカルボン酸からカルボキシル基を除去した
    後に残る二価の基である]からなるポリエーテルイミド
    エステルから選択される熱可塑性エラストマー性ポリマ
    ーおよび (b)粘土と閃長岩から成る群から選択された鉱物質充
    填材 を含む熱可塑性成形用組成物において、更に (c)芳香族熱可塑性ポリエステルを含むことを特徴と
    する熱可塑性成形用組成物(但し、上記成分(a)、
    (b)および(c)の合計重量に基づいて(a)の量が
    1〜98重量%、(b)と(c)の合計重量が99〜2
    重量%、(b)の量が1〜60重量%そして(c)の量
    が1〜99重量%である)。
  2. 【請求項2】熱可塑性エラストマー性ポリマーが(i)
    1種以上のジオール、(ii)1種以上のジカルボン酸ま
    たはそのエステル誘導体、および(iii)1種以上のポ
    リ(オキシアルキレン)ジイミドジアシッドまたはその
    反応前駆体から誘導されたポリエーテルイミドエステル
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】ジオールがC〜C19の脂肪族および脂環
    式ジオールから成る群から選択され、このジオールの少
    なくとも60モル%が同一であることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項に記載の組成物。
  4. 【請求項4】ジオールがC〜Cの脂肪族および脂環
    式ジオールから成る群から選択され、このジオールの少
    なくとも80モル%が同一であることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】ジオールが1,4−ブタンジオールである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】ジカルボン酸の少なくとも60モル%が同
    一で、C〜C19の脂肪族,脂環式および/または芳香
    族ジカルボン酸およびこれらのエステル誘導体から成る
    群から選択されたことを特徴とする特許請求の範囲第2
    項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】ジカルボン酸の少なくとも80モル%が同
    一で、C〜C16の脂肪族,脂環式または芳香族ジカル
    ボン酸およびこれらのエステル誘導体から成る群から選
    択されることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】主要なジカルボン酸がC〜C16の芳香族
    ジカルボン酸またはそのエステル誘導体であることを特
    徴とする特許請求の範囲第6項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】主要なジカルボン酸がC〜C16の芳香族
    ジカルボン酸またはそのエステル誘導体であることを特
    徴とする特許請求の範囲第7項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】ジカルボン酸がフタル酸,イソフタル
    酸,テレフタル酸およびこれらのエステル誘導体から成
    る群から選択された芳香族ジカルボン酸であることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】ジカルボン酸がテレフタル酸ジメチルで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の組
    成物。
  12. 【請求項12】ポリエーテルイミドエステルが、次式: を有するものとして特徴付けられる予じめ形成されたポ
    リ(オキシアルキレン)ジイミドジアシッド、または次
    式: HN−G−NH および のモノマーからなる反応前駆体から製造されたものであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の組成
    物[ただし式中、Rはそれぞれ独立してC〜C20の脂
    肪族,脂環式または芳香族の三価の有機基であり、R′
    はそれぞれ独立して水素またはC〜Cの一価の有機
    基であり、Gは分子量が400〜12,000の長鎖ア
    ルキレンエーテルジアミンの末端アミノ基を取り去った
    後に残る基である]。
  13. 【請求項13】RがC〜C20の芳香族三価有機基であ
    り、R′が水素かメチルであり、Gが900〜4,00
    0の分子量を有する長鎖アルキレンエーテルジアミンか
    ら誘導されることを特徴とする特許請求の範囲第12項
    に記載の組成物。
  14. 【請求項14】長鎖のアルキレンエーテルジアミンがポ
    リ(エチレンエーテル)ジアミン,ポリ(プロピレンエ
    ーテル)ジアミン,ポリ(テトラメチレンエーテル)ジ
    アミンおよびコポリ(エチレンエーテル−プロピレンエ
    ーテル)ジアミンから成る群から選択されることを特徴
    とする特許請求の範囲第12項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】長鎖のアルキレンエーテルジアミンがポ
    リ(プロピレンエーテル)ジアミンであることを特徴と
    する特許請求の範囲第12項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】Rが無水トリメリト酸から誘導されたC
    芳香族三価基であることを特徴とする特許請求の範囲
    第12項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】ポリエーテルイミドエステルが無水トリ
    メリト酸と分子量が900〜4,000のポリ(プロピ
    レンエーテル)ジアミンとの反応生成物である予じめ形
    成されたポリ(オキシアルキレン)ジイミドジアシッド
    から誘導されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    12項に記載の組成物。
  18. 【請求項18】熱可塑性エラストマー性ポリマーが次
    式: および または および の単位またはこれらの混合物[ただし式中、Gは分子量
    が400〜12,000の長鎖ポリ(オキシアルキレ
    ン)グリコールから末端(またはできるだけ末端に近
    い)ヒドロキシ基を除去した後に残る二価の基であり、
    Dは分子量が300未満のジオールからヒドロキシ基を
    除去した後に残る二価の基であり、Qは分子量が350
    未満の脂肪族第一級ジアミンからアミノ基を除去した後
    に残る二価の基であり、Q′は分子量が250未満の脂
    肪族第一級アミノ酸からアミノ基とカルボキシル基を除
    去した後に残る二価の基である。ただし、G単位1個に
    つき0.5〜10個のD単位が存在する]からなるもの
    として特徴付けられるエラストマー性ポリマーから選択
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    組成物。
  19. 【請求項19】芳香族熱可塑性ポリエステル(c)が次
    式: [式中DはC〜Cの脂肪族または脂環式ジオールの
    ヒドロキシ基を除去した後に残る残基である]の繰り返
    し単位を含むものとして特徴付けられる芳香族ホモポリ
    エステル,芳香族コポリエステルおよびこれらホモポリ
    エステルおよび/またはコポリエステルの混合物から成
    る群から選択される(ただし、コポリエステル中の前記
    単位の少なくとも80モル%は芳香族エステル単位であ
    る)ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の組
    成物。
  20. 【請求項20】DがC〜Cの脂肪族ジオールのヒド
    ロキシ基を除去した後に残る残基であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第19項に記載の組成物。
  21. 【請求項21】高分子量の熱可塑性ポリエステルがポリ
    (エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタ
    レート),ポリ(ブチレンテレフタレート−コ−イソフ
    タレート)およびこれらのブレンドから成る群から選択
    されることを特徴とする特許請求の範囲第19項に記載
    の組成物。
  22. 【請求項22】高分子量の熱可塑性ポリエステル(c)
    がポリ(ブチレンテレフタレート)であることを特徴と
    する特許請求の範囲第21項に記載の組成物。
  23. 【請求項23】鉱物質充填材が粘土であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  24. 【請求項24】粘土が処理されたカオリン粘土であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第23項に記載の組成
    物。
  25. 【請求項25】熱可塑性エラストマー(a)10〜90
    重量%と(b)+(c)90〜10重量%とからなって
    おり、芳香族熱可塑性ポリエステル(c)と鉱物質充填
    材(b)が(a)、(b)および(c)の合計重量を基
    準にしてそれぞれ5〜95重量%と5〜40重量%の量
    で存在することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の組成物。
  26. 【請求項26】熱可塑性エラストマー(a)20〜90
    重量%と(b)+(c)10〜80重量%とからなって
    おり、芳香族熱可塑性ポリエステル(c)と鉱物質充填
    材(b)が(a)、(b)および(c)の合計重量を基
    準にしてそれぞれ5〜75重量%と5〜25重量%の量
    で存在することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の組成物。
  27. 【請求項27】熱可塑性エラストマー(a)30〜70
    重量%と(b)+(c)70〜30重量%とからなって
    おり、芳香族熱可塑性ポリエステル(c)と鉱物質充填
    材(b)が(a)、(b)および(c)の合計重量を基
    準にしてそれぞれ20〜60重量%と10〜20重量%
    の量で存在することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の組成物。
  28. 【請求項28】鉱物質充填材(b)がカオリン粘土であ
    りそして芳香族熱可塑性ポリエステル(c)がポリ(ブ
    チレンテレフタレート)であって、熱可塑性エラストマ
    ー(a)20〜90重量%と(b)+(c)10〜80
    重量%とからなっており、ポリ(ブチレンテレフタレー
    ト)(c)とカオリン粘土(b)が(a)、(b)およ
    び(c)の合計重量を基準にしてそれぞれ5〜75重量
    %と5〜25重量%の量で存在することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  29. 【請求項29】前記組合せ(b)+(c)を(a)、
    (b)および(c)に対して30〜70重量%含んでお
    り、ポリ(ブチレンテレフタレート)とカオリン粘土が
    それぞれ、(a)、(b)および(c)に対して20〜
    60重量%と10〜20重量%の量で存在することを特
    徴とする特許請求の範囲第28項に記載の組成物。
  30. 【請求項30】熱可塑性エラストマー(a)が、(i)
    ブタンジオール、(ii)ジメチルテレフタレート、およ
    び(iii)無水トリメリト酸と分子量が900〜4,0
    00のポリ(オキシアルキレン)ジアミンとから誘導さ
    れたポリ(オキシアルキレン)ジイミドジアシッドから
    誘導されていることを特徴とする特許請求の範囲第28
    項に記載の組成物。
  31. 【請求項31】ポリ(オキシアルキレン)ジアミンがポ
    リ(プロピレンエーテル)ジアミン,ポリ(テトラメチ
    レンエーテル)ジアミンおよびコポリ(プロピレンエー
    テル−エチレンエーテル)ジアミンから成る群から選択
    されることを特徴とする特許請求の範囲第30項に記載
    の組成物。
  32. 【請求項32】ポリ(オキシアルキレン)ジアミンがポ
    リ(プロピレンエーテル)ジアミンであることを特徴と
    する特許請求の範囲第30項に記載の組成物。
JP61002312A 1985-01-11 1986-01-10 エラストマー性組成物 Expired - Lifetime JPH0645746B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US691027 1985-01-11
US06/691,027 US4598117A (en) 1985-01-11 1985-01-11 Elastomeric compositions comprising a combination of (a) an aromatic thermoplastic polyester and (b) clay/syenite

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61181858A JPS61181858A (ja) 1986-08-14
JPH0645746B2 true JPH0645746B2 (ja) 1994-06-15

Family

ID=24774883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61002312A Expired - Lifetime JPH0645746B2 (ja) 1985-01-11 1986-01-10 エラストマー性組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4598117A (ja)
EP (1) EP0191283B1 (ja)
JP (1) JPH0645746B2 (ja)
AU (1) AU578994B2 (ja)
DE (1) DE3688089T2 (ja)

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4659765A (en) * 1985-02-19 1987-04-21 General Electric Company Elastomeric compositions
US4639486A (en) * 1985-10-08 1987-01-27 General Electric Company Flame retardant elastomeric compositions
EP0258220A1 (en) * 1986-01-27 1988-03-09 General Electric Company Elastomeric compositions
US4714753A (en) * 1986-12-01 1987-12-22 General Electric Company Thermoplastic polyetherimide ester elastomers exhibiting improved hydrolytic stability
US4891397A (en) * 1987-12-02 1990-01-02 General Electric Company Nucleated thermoplastic polyetherimide ester elastomer molding compositions
US4892901A (en) * 1987-12-31 1990-01-09 General Electric Company Polyetherimide ester elastomer
KR910003560B1 (ko) * 1987-12-31 1991-06-05 주식회사 코오롱 열가소성 폴리에테르에스테르 블록 공중합체
AU631582B2 (en) * 1989-02-23 1992-12-03 General Electric Company Blends of polyesters and high flow polycarbonate
NL8900550A (nl) * 1989-03-07 1990-10-01 Gen Electric Polymeermengsel met aromatisch polycarbonaat, polyester en thermoplastisch elastomeer, daaruit gevormde voorwerpen.
NL8900910A (nl) * 1989-04-12 1990-11-01 Gen Electric Polymeermengsel met polybutyleentereftalaat en thermoplastisch elastomeer; daaruit gevormde voorwerpen.
US4984376A (en) * 1989-06-15 1991-01-15 E. I. Du Pont De Nemours And Company Midsole for footwear
US5214088A (en) * 1989-10-20 1993-05-25 General Electric Company Highly dense thermoplastic molding compositions
US5399608A (en) * 1989-10-20 1995-03-21 General Electric Company Highly dense thermoplastic molding compositions
US5026760A (en) * 1989-11-02 1991-06-25 General Electric Company Warpage controlled polyesters
DE69130508T2 (de) * 1991-08-27 1999-06-10 General Electric Co., Schenectady, N.Y. Thermoplastische formmassen
CA2082737A1 (en) * 1991-12-18 1993-06-19 Ping Y. Liu Thermoplastic compositions
CA2103420A1 (en) * 1992-12-22 1994-06-23 Eileen B. Walsh Stabilization of low molecular weight polybutylene terephthalate/polyester blends with phosphorus compounds
US5346767A (en) * 1992-12-22 1994-09-13 General Electric Company Abrasion resistant highly filled polyester compositions
US5441997A (en) * 1992-12-22 1995-08-15 General Electric Company High density polyester-polycarbonate molding composition
US5674931A (en) * 1995-04-07 1997-10-07 General Electric Company Flame retardant heavily filled thermoplastic composition
DE19737309A1 (de) * 1997-08-27 1999-03-04 Alsthom Cge Alcatel Halogenfreie flammwidrige Polymermischung
JP2006509891A (ja) * 2002-12-17 2006-03-23 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 無機充填剤を含有する芳香族ポリエステルにおける相溶性の改善
US7294663B2 (en) * 2002-12-17 2007-11-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Compatibility improvement in aromatic polyesters with mineral fillers
US7807745B2 (en) * 2006-01-27 2010-10-05 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Molding compositions containing polycarbonate and modified polybutylene terephthalate (PBT) random copolymers derived from polyethylene terephthalate (PET)
US8414991B2 (en) * 2005-11-14 2013-04-09 Bridgestone Corporation Conductive endless belt
US7795320B2 (en) * 2006-01-27 2010-09-14 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Copolyetheresters derived from polyethylene terephthalate
WO2007089747A1 (en) * 2006-01-27 2007-08-09 General Electric Company Articles derived from compositions containing modified polybutylene terephthalate (pbt) random copolymers derived from polyethylene terephthalate (pet)
JP2009525358A (ja) * 2006-01-27 2009-07-09 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリアルキレンテレフタレート類とpet由来の変性ポリブチレンテレフタレート(pbt)類とを含む成形組成物
US7902264B2 (en) * 2006-01-27 2011-03-08 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polytrimethylene terephthalate (PTT) derived from polyethylene terephthalate (PET) and containing PET residues
US7923506B2 (en) * 2006-01-27 2011-04-12 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Molding compositions containing modified polybutylene terephthalate (PBT) random copolymers derived from polyethylene terephthalate (PET)
US8680167B2 (en) * 2006-01-27 2014-03-25 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Molding compositions containing fillers and modified polybutylene terephthalate (PBT) random copolymers derived from polyethylene terephthalate (PET)
US7902263B2 (en) * 2006-01-27 2011-03-08 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Process for making polybutylene terephthalate (PBT) from polyethylene terephthalate (PET)
US7799836B2 (en) * 2006-03-01 2010-09-21 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Process for making polybutylene terephthalate (PBT) from polyethylene terephthalate (PET)
US8309656B2 (en) * 2006-07-26 2012-11-13 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Elastomer blends containing polycarbonates and copolyetheresters derived from polyethylene terephthalate, method of manufacture, and articles therefrom
US7799838B2 (en) * 2006-07-26 2010-09-21 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Elastomer blends of polyesters and copolyetheresters derived from polyethylene terephthalate, method of manufacture, and articles therefrom
US8158710B2 (en) 2006-11-27 2012-04-17 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polyester blends, methods of making, and articles formed therefrom
US20090018264A1 (en) * 2007-07-12 2009-01-15 Canon Kabushiki Kaisha Resin composition
US20090069489A1 (en) * 2007-09-12 2009-03-12 Peter Vollenberg Polycarbonate-poly(ester-ether) copolymer composition, method of manufacture, and articles therefrom
US20100168321A1 (en) * 2008-12-30 2010-07-01 Cahoon-Brister Kristen Poly(butylene terephthalate) compositions, methods of manufacture, and articles thereof
US8129471B2 (en) * 2009-12-30 2012-03-06 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polycarbonate-poly(ether-ester) copolymer composition, method of manufacture, and articles therefrom

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3236895A (en) * 1960-12-12 1966-02-22 Dow Chemical Co Polyoxyalkylenepolyamines
US3274159A (en) * 1963-01-07 1966-09-20 Union Carbide Corp Polyester imides of trimellitic anhydride
US3355427A (en) * 1963-10-31 1967-11-28 Gen Electric Polyimides of a bis-(trimellitate) dianhydride and a diamine
FR1466708A (fr) * 1966-01-27 1967-01-20 Hoechst Ag Procédé de préparation d'éthers polyglycoliques portant des groupes amino secondaires terminaux
US3461136A (en) * 1966-10-31 1969-08-12 Du Pont Diimide-diesters of tricarboxylic anhydrides
DE1593845A1 (de) * 1967-01-18 1971-02-25 Hoechst Ag Verfahren zur Reinigung von Polyaminen
US3555113A (en) * 1968-05-21 1971-01-12 Westinghouse Electric Corp Blends of polymeric amide-imide-ester wire enamels and conductors insulated therewith
US3654370A (en) * 1970-08-28 1972-04-04 Jefferson Chem Co Inc Process for preparing polyoxyalkylene polyamines
CA1005944A (en) * 1972-07-31 1977-02-22 Eastman Kodak Company Blends of polyester and poly(ether-ester) elastomers
FR2198975A1 (en) * 1972-09-14 1974-04-05 Inst Francais Du Petrole Polyester (amide) imides contg 5-membered cyclic imide gps - used for coatings, esp. stoving enamels on electrical conductors, obtd by condensing mixt of oligoesters polyamines and polyols
US3907926A (en) * 1973-12-19 1975-09-23 Du Pont Blends of thermoplastic copolyetherester with poly-butylene terephthalate
DE2401027C2 (de) * 1974-01-10 1983-02-03 Dr. Beck & Co Ag, 2000 Hamburg Verfahren zur Isolierung von elektrischen Leitern mit Harzschmelzen
JPS5136868B2 (ja) * 1974-05-01 1976-10-12
FR2273021B1 (ja) * 1974-05-31 1977-03-11 Ato Chimie
US4127553A (en) * 1976-04-20 1978-11-28 Hitachi Chemical Company, Ltd. Electrical insulating resin composition comprising a polyester resin or ester-imide resin
US4203887A (en) * 1978-01-19 1980-05-20 General Electric Company Modified polyester composition
DE2966999D1 (en) * 1978-12-06 1984-06-20 Gen Electric Modified polyester compositions
US4467057A (en) * 1978-12-06 1984-08-21 General Electric Company Modified polyester composition
GB2123014B (en) * 1979-04-26 1984-06-20 Gen Electric Modified polyester compositions
FR2466478B2 (fr) * 1979-10-02 1986-03-14 Ato Chimie Procede de preparation de copolyetheresteramides aliphatiques elastomeres
US4307226A (en) * 1980-05-15 1981-12-22 General Electric Company Soluble polyesterimide resins
US4337192A (en) * 1980-08-15 1982-06-29 General Electric Company Thermoplastic molding composition having improved warp resistance and process for preparing the same
US4362861A (en) * 1980-12-23 1982-12-07 Schenectady Chemicals, Inc. Polyesterimide
FR2497518A1 (fr) * 1981-01-05 1982-07-09 Ato Chimie Compositions adhesives thermofusibles a base de copolyetheramides sequences
US4373067A (en) * 1981-08-04 1983-02-08 General Electric Company Molded articles of improved impact resistance and compositions therefor
US4371693A (en) * 1981-10-02 1983-02-01 E. I. Du Pont De Nemours And Company Thermoplastic elastomeric polyetheresterimides
US4371692A (en) * 1981-10-02 1983-02-01 E. I. Du Pont De Nemours And Company Elastomeric polyetheresterimides
US4469851A (en) * 1983-06-06 1984-09-04 Gaf Corporation Molding composition
US4556688A (en) * 1984-10-26 1985-12-03 General Electric Company Thermoplastic polyetherimide ester elastomers
US4556705A (en) * 1984-10-26 1985-12-03 General Electric Company Thermoplastic polyetherimide ester elastomers
US4659765A (en) * 1985-02-19 1987-04-21 General Electric Company Elastomeric compositions
EP0258220A1 (en) * 1986-01-27 1988-03-09 General Electric Company Elastomeric compositions

Also Published As

Publication number Publication date
EP0191283A2 (en) 1986-08-20
US4598117A (en) 1986-07-01
AU578994B2 (en) 1988-11-10
AU5188886A (en) 1986-07-17
DE3688089T2 (de) 1993-09-16
JPS61181858A (ja) 1986-08-14
DE3688089D1 (de) 1993-04-29
EP0191283B1 (en) 1993-03-24
EP0191283A3 (en) 1988-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0645746B2 (ja) エラストマー性組成物
EP0215808B1 (en) Elastomeric compositions
US4579884A (en) Copolyetherester molding compositions
CA1253273A (en) Polyterephthalatecarbonate-polyetherimide-polyester blends
JP2002525414A (ja) アミド改質ポリエステル
EP0318786B1 (en) Improved nucleated thermoplastic polyetherimide ester elastomer molding compositions
US4814380A (en) Polyetherimide ester elastomeric blends
EP0383976B1 (en) Polyetherimide ester elastomer
US4184997A (en) Copolyether-esters as additives for fiber-reinforced polyethylene terephthalate
EP0729994A1 (en) Compositions of polyesteramides
EP0270787B1 (en) Thermoplastic polyetherimide esters
EP0443457B1 (en) Copolyether ester molding compositions
US4795790A (en) Thermoplastic polyetherimide ester polymers exhibiting improved flexibility
AU584167B2 (en) Thermoplastic elastomer polyester blends
US5153263A (en) Plasticized polyetherimide ester blends
JPH0739535B2 (ja) 改良された衝撃強さを有する高密度熱可塑性成形用組成物
US5026760A (en) Warpage controlled polyesters
EP0256000A1 (en) Copolyetherester molding compositions
EP0269826B1 (en) Thermoplastic polyetherimide ester polymers exhibiting improved flexural properties
CA1262591A (en) Elastomeric compositions
US5196482A (en) Thermoplastic molding compositions
EP0554269A1 (en) Thermoplastic molding compositions
CA1249894A (en) Elastomeric compositions
JPH07179731A (ja) 樹脂組成物