JPH0776266B2 - ポリエ−テル化合物 - Google Patents

ポリエ−テル化合物

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JPH0776266B2
JPH0776266B2 JP21213987A JP21213987A JPH0776266B2 JP H0776266 B2 JPH0776266 B2 JP H0776266B2 JP 21213987 A JP21213987 A JP 21213987A JP 21213987 A JP21213987 A JP 21213987A JP H0776266 B2 JPH0776266 B2 JP H0776266B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ビニル性2重結合を含有することを特徴とす
る新規なポリエーテル化合物に関する。
さらに詳しくは、エーテル基およびビニル性2重結合を
併せ持つ新規なポリエーテル化合物に関する。
(従来技術) 従来よりポリエーテル化合物はポリエチレングリコー
ル,ポリプロピレングリコール,ポリテトラメチレング
リコールなどポリウレタン,塗料,接着剤,成形材,な
どの樹脂原料として広く用いられている。
これらポリエーテル化合物の多くは末端が水酸基のもの
が多く樹脂原料として用いる場合,その応用範囲が限定
されるという欠点を有している。
これらの欠点を克服するためにアリルグリシジルエーテ
ルのグリシジル基を重合させた末端がアリル基であるポ
リエーテル化合物,ポリプロピレングリコールの熱分解
により末端をビニル基としたポリエーテル化合物などが
使用されている。
しかし,これらの化合物は分子構造が直鎖であるため,
これらを用いて得られる樹脂は柔軟性には優れている
が,硬度,強度については不満足のものが多い。
このような背景から本発明者らは特開昭60−161940号公
報にて4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドを重合さ
せて得られる分子内にビニル性2重結合を有し,樹脂原
料として硬さを付与できる骨格を有する新規なポリエー
テル化合物を,また,特願昭61−198503号(=特許法第
42条の2第1項の規定による昭和62年8月18日出願 発
明の名称:ポリエーテル化合物)において5−ビニルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−オキシド(ビ
ニルノルボルネンオキシド)を重合させて得られる分子
内にビニル性2重結合を有し、樹脂原料として硬さを付
与できる骨格を有する新規なポリエーテル化合物を開示
した。
これらの化合物は反応性に富む2重結合を利用してシラ
ンカップリング剤原料,ポリエステル樹脂などの改質に
有用である。
また,上記のポリエーテル化合物のビニル性2重結合を
エポキシ化剤でエポキシ化する事により得られるエポキ
シ樹脂は耐熱性に優れたエポキシ樹脂として優れてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし,その使用方法,使用目的が多様化されるにつ
れ,ポリエーテル化合物に対する要求性能も多様化して
おり,4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドまたは5−
ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−オキ
シド(ビニルノルボルネンオキシド)だけを単独で重合
させて得られる化合物の改質が要求されてきた。
このような状況から本発明者らが検討した結果,5−ビニ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−オキシド
(ビニルノルボルネンオキシド)または4−ビニルヘキ
セン−1−オキシドとエポキシ基を1個有する化合物と
の混合物を1個以上の活性水素基を有する化合物に付加
重合させて得られるポリエーテル化合物が特開昭60−16
1940号に開示されたポリエーテル化合物および特願昭61
−198503号(=特許法第42条の2第1項の規定による昭
和62年8月18日出願)に開示されたポリエーテル化合物
の特徴を損うことなく耐熱性,耐水性,可とう性,ガラ
ス転移温度など種々の点で優れた特性を示すことを見い
出し,本発明を完成させた。
(発明の構成) すなわち、本発明は エーテル基とビニル性2重結合を合わせ持つ下記式
(I) 《ただし、R1はl個の活性水素を有する有機化合物残
基、n1,n2,・・・・・nlはそれぞれ0又は1〜100の整
数で、その和が1〜100である;lは1〜100の整数を表わ
す;Aは (a)ビニル基を有するオキシノルボルネン骨格単独ま
たはビニル基を有するオキシノルボルネン骨格とビニル
基を有するオキシシクロヘキサン骨格とが化学的に結合
した構造であり、それらはそれぞれ次式で表わされる; と (b)アルキルエーテル骨格 −R2−O− とが化学的に結合した構造である、ただし、R2はエポキ
シ基を1個有する脂肪族または脂環族の有機化合物残基
であり、(a)/(b)は99/1〜1/99である。》で表さ
れるポリエーテル化合物」 である。
次に本発明について詳述する。
本発明の一般式(I)で表されるポリエーテル化合物を
製造するのに用いられる活性水素を有する化合物として
は、アルコール類、フェノール類、カルボン酸類、アミ
ン類、チオール類等があげられる。
アルコール類としては、1価のアルコールでも多価アル
コールでもよい。
例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール等の
脂肪族アルコール、ベンジルアルコールのような芳香族
アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1.3ブタンジオール、1.4ブタンジオール、ペンタンジオ
ール、1.6ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、オキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステ
ル、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、ジグリ
セリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ト
リメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトールなどの多価アルコール等がある。
フェノール類としては、フェノール、クレゾール、カテ
コール、ピロガロール、ハイドロキノン、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビスフ
ェノールS、フェノール樹脂、クレゾールノボラック樹
脂等がある。
カルボン酸類としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、動植物油の脂肪酸、フマル酸、マレイン酸、アジピ
ン酸、ドデカン2酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、ポリアクリル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸等がある。
また,乳酸、クエン酸、オキシカプロン酸等、水酸基と
カルボン酸を共に有する化合物もあげられる。
アミン類としてはモノメチルアミン、ジメチルアミン、
モノエチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、
モノブチルアミン、ジブチルアミン、ペンチルアミン、
ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、オクチルアミ
ン、ドデシルアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン、イソホロンジアミン、トルエンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、キシレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、エタノールアミン等が
ある。
チオール類としてはメチルメルカプタン、エチルメルカ
プタン、プロピルメルカプタン、フェニルメルカプタン
等のメルカプト類、メルカプトプロピオン酸あるいはメ
ルカプトプロピオン酸の多価アルコールエステル、例え
ばエチレングリコールジメルカプトプロピオン酸エステ
ル,トリメチロールプロパントリメルカプトプロピオン
酸,ペンタエリスリトールペンタメルカプトプロピオン
酸等があげられる。
さらにその他、活性水素を有する化合物としてはポリビ
ニルアルコール、ポリ酢酸ビニル部分加水分解物、デン
プン、セルロース、セルロースアセテート、セルロース
アセテートブチレート、ヒドロキシエチルセルロース、
アクリルポリオール樹脂、スチレンアリルアルコール共
重合樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、アルキッ
ド樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、ポリエステルカ
ルボン酸樹脂、ポリカプロラクトンポリオール樹脂、ポ
リプロピレンポリオール、ポリテトラメチレングリコー
ル等がある。
また、活性水素を有する化合物は、その骨格中に不飽和
2重結合を有していても良く、具体例としては、アリル
アルコール、アクリル酸、メタクリル酸、3−シクロヘ
キセンメタノール、テトラヒドロフタル酸等がある。
これら活性水素を有する化合物残基であればどのような
ものでも用いることが出来,それらは2種以上を混合し
てもよい。
本発明の一般式(I)で表わされるポリエーテル化合物
における(a)ビニル基を有するオキシノルボルネン骨
格またはビニル基を有するオキシシクロヘキサン骨格と
は5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2
−オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド)または4
−ビニルシクロヘキセン1−オキシドのオキシド部分が
開環した有機化合物残基である。
5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−
オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド)は下式で示
される化合物であり,ブタジエンとシクロペンタジエン
とのデイールスアルダー反応により得られる5−ビニル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(ビニルノルボル
ネン)を過酢酸,過酸化水素などでエポキシ化すること
により工業的に製造されている。
また,4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドは下式で示
される化合物であり,ブタジエンの2量化反応により得
られる4−ビニルシクロヘキセンを過酢酸,過酸化水素
などでエポキシ化することにより工業的に製造されてい
る。
本発明における一般式(I)で表わされるポリエーテル
化合物において,(b)アルキルエーテル骨格−R2−O
−とは下記一般式(III)で表わされるエポキシ基を1
個有する化合物のエポキシ基部分が開環した有機化合物
残基であり,具体的には次式で示すような化合物がこれ
に該当する。
ただし,R1,R2,R3,R4は水素または n=2〜25で表わされるα−オレフィンエポキサイド (R5,R6,R7はC9〜C11のtert−カルボン酸のエステル) すなわち,本発明の一般式(I)で示されるポリエーテ
ル化合物において,−A−はビニル基を有するオキシノ
ルボルネン骨格単独またはビニル基を有するオキシノル
ボルネン骨格とビニル基を有するオキシシクロヘキサン
骨格とが化学的に結合した構造である。
その他,(III)で示される化合物ならどのようなもの
でも良くこれらは単独または2種以上混合して用いても
よい。
本発明におけるポリエーテル化合物は前記の活性水素を
有する化合物と5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン−2−オキシド(ビニルノルボルネンオキサイ
ド)または4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドと5
−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−オ
キシドとの混合物および前記の(b)アルキルエーテル
骨格−R2−O−を生成する前記一般式(III)で表わさ
れるエポキシ基を1個有する化合物を触媒存在下に反応
させることにより得ることができる。
この反応において,活性水素を有する化合物と5−ビニ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−オキシド
(ビニルノルボルネンオキサイド)または4−ビニルシ
クロヘキセン1−オキシドと5−ビニルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン−2−オキシドとの混合物および
エポキシ基を1個有する化合物との反応比率を変えるこ
とにより分子量を種々調節することができる。
また,活性水素を有する化合物1分子当たり5−ビニル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−オキシド
(ビニルノルボルネンオキサイド)または4−ビニルシ
クロヘキセン1−オキシドと5−ビニルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン−2−オキシドとの混合物および
エポキシ基を1個有する化合物を合せて2〜100個の割
合で反応させるのが望ましい。
その和が100以上では融点の高い固体となり,実際上は
使用できるものとはならない。
5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−
オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド)または4−
ビニルシクロヘキセン1−オキシドとエポキシ基を1個
有する化合物は4−ビニルシクロヘキセン1−オキシド
または5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
−2−オキシドを1〜99%,エポキシ基を1個有する化
合物を99〜1%の割合で反応させる。
5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−
オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド)または4−
ビニルシクロヘキセン1−オキシドが1%未満ではビニ
ル基含有率が低くなり過ぎることとノルボルネン骨格ま
たはシクロヘキサン骨格の特徴が出ない。
(b)アルキルエーテル骨格−R2−O−を生成する前記
一般式(III)で表わされるエポキシ基を1個有する化
合物が1%未満の場合は目的とする改質ができない。
本発明のポリエーテル化合物は(b)アルキルエーテル
骨格−R2−O−を生成する前記一般式(III)で表わさ
れるエポキシ基を1個有する化合物を とすると がランダムまたはブロックにエーテル結合したものとな
る。
活性水素を有する化合物に5−ビニルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン−2−オキシド(ビニルノルボル
ネンオキサイド)または4−ビニルシクロヘキセン1−
オキシドとエポキシ基を1個有する化合物を付加させる
場合,5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−
2−オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド)または
4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドと5−ビニルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−オキシドとの
混合物およびエポキシ基を1個有する化合物を同時に反
応させると(a)と(b)とのランダム重合体を形成す
る また,5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−
2−オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド)または
4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドと5−ビニルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2−オキシドとの
混合物およびエポキシ基を1個有する化合物のどちらか
を先に反応させ,その反応付加物にもう一方を反応させ
れば(a)と(b)とのブロック共重合体を形成させる
ことができる。
本発明においてはどちらの反応形式を用いてもよい。
反応時に用いられる触媒としてはメチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ピペラジン等のアミン類、ピ
リジン類、イミダゾール類等の有機塩基、テトラブチル
アンモニウムブロマイドなどの4級アンモニウム塩,ギ
酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類、硫酸、塩酸等の
無機酸、ナトリウムメチラート等のアルカリ金属類のア
ルコラート類、KOH、NaOH等のアルカリ類、BF3、ZnC
l2、AlCl3、SnCl4等のルイス酸又はそのコンプレックス
類、トリエチルアルミニウム、ジエチル亜鉛等の有機金
属化合物をあげることができる。
触媒の量は種類によって異なるが,出発原料に対して0.
01〜10%、好ましくは0.1〜5%の範囲で使用すること
ができる。
反応温度は−20〜200℃、好ましくは0℃〜120℃であ
る。
反応は溶媒を用いて行なうこともできる。
溶媒としては活性水素を有しているものは使用すること
ができない。
すなわち、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンのようなケトン類、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族溶媒その他エーテル、脂肪族炭
化水素、エステル類等を使用することができる。
(発明の効果) さて、このようにして合成したポリエーテル化合物は、
基本骨格がノルボルネン環またはシクロヘキサン環で構
成されており,さらに側鎖を有する置換基が導入されて
いるため樹脂原料として用いた場合,硬度,強度に優れ
ているのみならず適度の可とう性を有し,かつ,耐水性
を有する樹脂を得ることができる。
また,芳香環を持たないものは耐候性に優れている。
また,2重結合はいわゆる末端2重結合のため反応性に富
み,種々の反応に利用できる。
また,例えば,シラン化合物を付加することによりシラ
ンカップリング剤原料に用いることもでき,また,ビニ
ル基のラジカル重合性を利用して不飽和ポリエステルな
どの改質剤に利用できる。
さらに,この2重結合を適当なエポキシ化剤,たとえ
ば,過酸類、ハイドロパーオキシド類を用いてエポキシ
化することにより,耐熱性,耐候性,耐水性,硬化性に
優れたエポキシ樹脂を得ることもできる。
このように本発明のポリエーテル化合物は種々の樹脂原
料として工業的に非常に重要なものである。
次に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例−1 [5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−2
−オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド)の合成] 5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(ビニ
ルノルボルネン)1697.4g(14.15モル)を反応器に仕込
み,これに過酢酸1075.8g(14.15モル)を酢酸エチル溶
液として反応温度を40℃に保持しながら5.5時間に亘っ
て滴下した。
過酢酸仕込み終了後40℃でさらに1時間熟成した。
得られた反応粗液を蒸溜水で充分に洗浄した。
有機層部分を蒸溜塔を用いて精溜することにより透明な
液体を得た。
この液体の沸点は25Torrで91℃であった。
生成物の赤外線吸収スペクトル分析により810cm,1270cm
にエポキシ基の吸収が存在すること,更に,1640cm,1820
cmにビニル基の吸収が存在していること,また,NMRによ
る分析で本化合物は次式で示される構造であることが確
認された。
[混合オキシドからの一般式(I)で示される構造を有
するポリエーテルの合成] メタノール16g(0.5モル),オキシノルボルネン骨格を
形成する化合物として5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン−2−オキシド(ビニルノルボルネンオ
キシド)476g(3.5モル),アルキルエーテル骨格を形
成する化合物として4−ビニルシクロヘキテン−1−オ
キシド434g(3.5モル),これにBF3エーテラート71g
(0.5モル)の酢酸エチル溶液を50℃で混合し,オキシ
ラン酸素含有率が1%未満になるまで反応させた。
得られた反応粗液を蒸溜水で充分に洗浄した。
有機層部分を濃縮することにより粘稠な液体が得られ
た。
生成物の赤外線吸収スペクトル分析により原料に見られ
た810cm,1270cmにエポキシ基の吸収がなくなっているこ
と,1080cmにエーテル結合による吸収が存在すること,34
40cmに水酸基による吸収が存在すること,更に,1640cm,
1820cmにビニル基の吸収が残存していること,また,NMR
による分析で本化合物は次式で示される骨格を有するこ
とが確認された。
以上の分析結果より,本化合物は一般式(I)で示され
る構造を有するポリエーテル化合物であることが確認さ
れた。
実施例−2 オキシシクロヘキサン骨格を形成する化合物として4−
ビニルシクロヘキセン1−オキシド446.4g,アルキルエ
ーテル骨格を形成する化合物としてα−オレフィンオキ
サイド(C16,C18:分子量205.1)184.6g,トリメチロール
プロパン40.2gを混合し,BF3エーテラート5%の酢酸エ
チル溶液268gを50℃で4時間かけて滴下した。
エポキシドが消失したことを確認した後,酢酸エチル40
0gを追加して,純水400gを用いて4回洗浄した。
上層300gを濃縮してポリエーテル化合物を得た。
実施例−1と同様に生成物の赤外線吸収スペクトル分析
およびNMRによる分析を行い,本化合物は一般式(I)
で示される構造であることが確認された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エーテル基とビニル性2重結合を合わせ持
    つ下記式(I) 《ただし、R1はl個の活性水素を有する有機化合物残
    基、n1,n2,・・・・・nlはそれぞれ0又は1〜100の整
    数で、その和が1〜100である;lは1〜100の整数を表わ
    す;Aは (a)ビニル基を有するオキシノルボルネン骨格単独ま
    たはビニル基を有するオキシノルボルネン骨格とビニル
    基を有するオキシシクロヘキサン骨格とが化学的に結合
    した構造であり、それらはそれぞれ次式で表わされる; と (b)アルキルエーテル骨格 −R2−O− とが化学的に結合した構造である、ただし、R2はエポキ
    シ基を1個有する脂肪族または脂環族の有機化合物残基
    であり、(a)/(b)は99/1〜1/99である。》で表わ
    されるポリエーテル化合物。
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