JPH0775856B2 - 自動車用サイドプロテクター - Google Patents

自動車用サイドプロテクター

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JPH0775856B2
JPH0775856B2 JP2414836A JP41483690A JPH0775856B2 JP H0775856 B2 JPH0775856 B2 JP H0775856B2 JP 2414836 A JP2414836 A JP 2414836A JP 41483690 A JP41483690 A JP 41483690A JP H0775856 B2 JPH0775856 B2 JP H0775856B2
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JP
Japan
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weight
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protector
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道治 川崎
治 三山
克豊 藤田
繁美 松本
覚志 唐木
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
DAIKYO KK
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
DAIKYO KK
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用サイドプロテ
クターに関する。サイドプロテクターは細長形状を有し
ており、車体外板(鋼板)に締結されることによって自動
車の車体に外装される。サイドプロテクターは、車体外
板を石跳ね、荷物および工具等の衝突から保護し、車体
外板の損傷を防止する。
【0002】
【従来の技術】自動車用サイドプロテクターの材料とし
ては従来、金属またはプラスチック、特に汎用熱可塑性
樹脂が使用されている。しかし、金属には重量が大き
く、価格が高い、さび腐食が生じるという欠点がある。
また、汎用熱可塑性樹脂には、車体外板との線膨張率の
差が大である、硬度が低い、耐衝撃性が低い、塗装密着
性が悪い、および表面光沢が充分でないという欠点があ
る。大きな線膨張率差に起因して、(1)締結部がずれた
り、はずれたりし、(2)プロテクターの波打ち変形が生
じ、(3)プロテクターと車体または他部品との間の隙間
が変化する。車体外板の線膨張率5×10-5cm/cm・℃
付近の低い線膨張率を汎用熱可塑性樹脂が有することは
困難である。低い硬度および低い耐衝撃性により、プロ
テクターに容易に損傷が生じたり、車体に凹みが生じ
て、塗装割れによる錆が発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものである。本発明の目的は、小さい重量、
安い価格、低い線膨張率、高い硬度、高い耐衝撃性、良
好な塗装密着性、良好な表面光沢を有する自動車用サイ
ドプロテクターを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(a)ポ
リカーボネート樹脂59〜80重量%、ポリエチレンテ
レフタレート19〜40重量%および耐衝撃性改良剤1
〜10重量%から成る熱可塑性樹脂組成物100重量部
ならびに(b)平均粒径0.1〜10μmのマイカ5〜15
重量部から成る合成樹脂組成物を射出成形により厚さ2
〜5mm、長さ700〜2500mm、幅50〜250mmの
薄板細長形状に成形して成る自動車用サイドプロテクタ
ーに存する。合成樹脂組成物は、安定剤を含有してもよ
いが、更に他の添加剤、例えば滑剤、充填材、着色材、
光安定剤等を含んでもよい。
【0005】ポリカーボネート樹脂は、ビスフェノール
A骨格を有する2価フェノールとホスゲンから得られる
芳香族ポリカーボネートであることが好ましく、市販品
の中から適宜選択できるが、粘度平均分子量10,00
0〜80,000程度のものがよい。
【0006】ポリエチレンテレフタレートは、フェノー
ル/テトラクロロエタン=1/1(重量比)混合溶媒
中、0.5g/dl濃度、25℃における対数粘度(IV)が
0.3〜2.0になる分子量を有するものが好ましい。
【0007】耐衝撃性改良剤としては、コア/シエル型
グラフトポリマー、ポリオレフィン系重合体(例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン)、熱可塑性ポリエステ
ル系エラストマーなどを1種又は2種以上を混合して使
用する。
【0008】マイカ粒子は、0.1〜10μmの平均粒径
を有する。マイカ粒子は、通常、板状形状、特に正六角
形の薄片である。板状形状のマイカ粒子において、粒径
とは、板状体の主表面における最大長さを言う。
【0009】マイカ粒子を使用する理由は以下の通りで
ある。マイカ粒子が薄片であり、マトリックス樹脂中に
散在することにより、樹脂の熱伸縮を抑止する。その結
果、 (1) 他の充填材料(一般に粒形が球状または塊状のも
の)に比べて、少ない混入割合にて効果があり、 (2) 繊維状の充填材料(例えば、ガラスの短繊維)で
は、射出成形時に樹脂の流れ方向に繊維が揃い、その結
果、長手方向は強化されるが、直角方向は強化されにく
く、細長物品では「そり」が比較的発生しやすいが、マイ
カ粒子ではその傾向は少ない。
【0010】本発明においては、ポリカーボネート樹脂
の長所(特に、耐衝撃性、耐熱性)を生かし、その欠点
(特に、耐薬品性、成形加工性)を、ポリエチレンテレフ
タレートにより改良し、マイカ粒子により線膨張率を適
切な値にする。
【0011】射出成形は、例えば、次のような条件で行
う。 組成物温度:100〜400℃ (好ましくは200〜300
℃) 射出圧力: 10〜300kg/cm2 (好ましくは100〜115kg
/cm2) 保圧力: 10〜200kg/cm2 (好ましくは60〜80kg/cm
2) 保圧時間: 1〜100秒 (好ましくは4〜7秒) 型温度: 20〜100℃ (好ましくは45〜50℃) 冷却時間: 5〜300秒 (好ましくは20〜25秒)
【0012】図1は、自動車に取り付けられた本発明の
自動車用サイドプロテクターを示す図である。本発明の
自動車用サイドプロテクターは、部品1、部品2および
部品3である。部品4および部品5が、本発明で使用す
る合成樹脂組成物から成ることが好ましい。部品1はサ
イドシルに、部品2は前ドアに、部品3は後ドアに取り
付けられている。これらの部品1、2および3は車体外
側下方に位置しており、飛び石などの衝突を受けやすい
部位にある。部品1、2および3は、別れて取り付けら
れているが、外観上は連続した一体感を出しているの
で、これら部品と車体外板との線膨張率差が大きく、部
品相互間(例えば、部品1と部品2の間、部品2と部品
3の間)の隙間が極端に増減すると干渉を生じたり、見
苦しくなったりする。部品1、部品2および部品3は長
いため温度変化による伸縮が生じる可能性が高いので、
本発明のサイドプロテクターであると効果的である。
【0013】
【実施例】以下、実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明する。なお、「部」および「%」は特記しない
かぎり、「重量部」および「重量%」を表す。
【0014】実施例1および2ならびに比較例1 下記のポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート、耐衝撃性改良剤、強化剤および安定剤を、表1に
示す割合で予備混合し、270℃で二軸押出機を使用し
て溶融混練し、ペレット化した。このペレットを射出成
形により、試験片およびサイドプロテクター部品を成形
した。
【0015】1.ポリカーボネート樹脂 帝人化成(株)製 パンライトL−1250
【0016】2.ポリエチレンテレフタレート クラレ(株)製 EFG−85A
【0017】3.耐衝撃性改良剤 C−1:住友化学(株)製 ノーブレンWP−547(ポリプロピレン) C−2:三菱化成(株)製 FW−20G (ポリエチレン) C−3:ブチルアクリレート67%およびブタジエン33%からなる 平均粒径0.15μmのゴム状弾性体40部にアクリロニトリル 20%、メチルメタクリレート30%およびスチレン50%の 混合物60部をグラフト重合したコア/シエル型グラフトポリマ ー C−4:特開平2−92953号公報に記載のポリエチレンテレフタレ ート40%、数平均分子量1000のビスフェノールA変性ポ リエチレングリコール60%より成る熱可塑性ポリエステルエ ラストマー
【0018】4.強化剤 E−1:平均粒径6.2μmのマスコバイト型マイカ E−2:平均粒径2.5μmのマスコバイト型マイカ E−3:平均粒径4.0μmの炭酸カルシウム
【0019】5.安定剤 アデカ・アーガス化学(株)製 PEP−36
【0020】物性を評価した。結果を表1に示す。 い
くつかの物性は、次の基準で評価した。 ◎: 優れている ○: 使用可 △: 改善要 ×: 不可
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明のサイドプロテクターは成形性が
良好である、即ち、組成物の射出成形時に冷却収縮が小
さく、寸法安定性がよく、寸法精度が良い。本発明のサ
イドプロテクターは、混入したマイカ粒子が熱伸縮を抑
制するので、マイカ粒子の量を調節することにより、所
望の線膨張率、例えば、低い(5×10-5cm/cm・℃に
近い値)線膨張率を有する。また、本発明のサイドプロ
テクターは、良好な硬度、耐衝撃性、塗装密着性、表面
光沢、耐熱性、耐薬品性および耐チッピング性を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車に取り付けられた本発明の自動車用サ
イドプロテクターを示す図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30 (72)発明者 松本 繁美 兵庫県明石市大明石町2−2−12 (72)発明者 唐木 覚志 大阪府吹田市千里丘上38−1−202 (56)参考文献 特開 昭55−129444(JP,A) 特開 昭60−231763(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリカーボネート樹脂59〜80重
    量%、ポリエチレンテレフタレート19〜40重量%お
    よび耐衝撃性改良剤1〜10重量%から成る熱可塑性樹
    脂組成物100重量部ならびに(b)平均粒径0.1〜10
    μmのマイカ粒子5〜15重量部から成る合成樹脂組成
    物を射出成形により厚さ2〜5mm、長さ700〜250
    0mm、幅50〜250mmの薄板細長形状に成形して成る
    自動車用サイドプロテクター。
JP2414836A 1990-12-26 1990-12-26 自動車用サイドプロテクター Expired - Fee Related JPH0775856B2 (ja)

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